JP4178971B2 - 機器管理システムおよびプログラム取得方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、機器管理システムおよびプログラム取得方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、各種機能を提供する設備機器を総合的に管理(監視、制御など)するための機器管理システムが提案されている(例えば、特許文献1)。この機器管理システムでは、設備機器に接続される管理装置を設け、この管理装置を用いて設備機器の管理を行っている。この管理装置は、管理対象の設備機器に特有の情報(以下、機器情報という)を元に作成される管理対象の設備機器専用の管理プログラムに基づいて設備機器の管理を行っている。この機器情報は、例えば、管理対象機器の機種、設置条件、稼働条件などである。
【0003】
例えば、空調機の管理システムでは、空調機の機器情報を元に、この空調機専用の管理プログラムが作成されている。そして、この空調機専用の管理プログラムを用いて、空調機の管理が行われている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−163007号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような空調機の管理システムにおいては、管理対象の空調機がそれぞれ機器情報の異なる複数の空調機である場合がある。このような空調機を管理するため、管理装置には、管理対象の空調機に対応する複数の管理プログラムが必要となる。このような状況に対処するために、管理装置が管理対象となり得る全ての空調機に対応する多数の管理プログラム候補を備える必要がある。その結果、従来の機器管理システムにおいては、管理装置が多数の管理プログラム候補を保持するために莫大な記憶容量を必要としている。
【0006】
そこで、本発明では、設備機器の管理に用いられる管理装置の記憶容量を低減することができる機器管理システムおよびプログラム取得方法を提供することを目標とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の機器管理システムは、管理対象となる多数の空調機を管理する機器管理システムであって、管理装置と、提供装置とを備える。管理装置は、多数の空調機に接続され、多数の空調機を管理する。提供装置は、管理装置に接続され、管理装置に対して、多数の空調機を管理するための管理プログラムを提供する。さらに、管理装置は、空調機の配管長さを含む、各空調機に特有の設置情報を多数の空調機から取得する。提供装置は、設置情報に基づいて複数の管理プログラムを管理装置に送信する。さらに、管理装置は、複数の管理プログラムを用いて多数の空調機に対する制御指令を送信する。
【0008】
この機器管理システムでは、空調機の配管長さを含む、各空調機に特有の設置情報が、管理対象となる多数の空調機からそれぞれ取得される。さらに、提供装置は、管理装置に対して、設置情報に基づいた複数の管理プログラムが提供される。そして、管理装置は、管理プログラムに基づいて多数の空調機に制御指令を送信する。
ここでは、多数の空調機を管理するための管理プログラムが、各空調機に特有の設置情報に基づいて、提供装置から管理装置に対して送信される。つまり、管理装置は、管理対象となり得る全ての空調機に対応する多数の管理プログラム候補をあらかじめ保持せずに、管理対象の空調機に対応する管理プログラムを取得することができる。その結果、この機器管理システムでは、空調機の管理に用いる管理装置の記憶容量を低減させることができる。
【0010】
請求項2に記載の機器管理システムは、請求項1に記載の機器管理システムであって、提供装置は、複数の管理プログラム候補を事前に保持する第1保持部を有する。この管理プログラム候補は、少なくとも管理プログラムを含む。
ここでは、提供装置が、管理対象となる多数の空調機を管理するための管理プログラムを事前に第1保持部おいて保持している。つまり、管理プログラムが提供装置から管理装置に対して送られる際には、各空調機に特有の設置情報に応じた管理プログラムが提供装置においてすでに用意されている。その結果、この機器管理システムでは、システムを運用する際の情報処理に関する負荷を軽減することができる。
【0011】
請求項3に記載の機器管理システムは、請求項2に記載の機器管理システムであって、管理装置は、提供装置から取得した管理プログラムを保持する第2保持部を有する。提供装置は、第1保持部に保持される管理プログラムと第2保持部に保持される管理プログラムとを比較する。そして、提供装置は、両者が異なる場合に、第2保持部に保持される管理プログラムを第1保持部に保持される管理プログラムに置き換える。
【0012】
ここでは、保持部に保持される管理プログラムと提供装置に保持される管理プログラムとが異なる場合に、提供装置は、保持部に保持される管理プログラムを提供装置に保持される管理プログラムに置き換える。このため、例えば、機器管理システムの管理者などが提供装置に保持される管理プログラムを変更しても、この変更が、保持部に保持される管理プログラムに反映される。その結果、この機器管理システムでは、システムの有用性を向上させることができる。
【0013】
請求項4に記載の機器管理システムは、請求項1から3のいずれかに記載の機器管理システムであって、提供装置は、管理装置が設置される現地に設けられる。
ここでは、管理装置と提供装置とが同一の場所に設けられる。このため、管理装置が外部と通信環境が悪い場所に設置されていても、管理装置が管理プログラムを提供装置から取得する確実性が向上する。その結果、この機器管理システムでは、システムの稼働安定性を向上させることができる。
【0014】
請求項5に記載のプログラム取得方法は、管理対象となる多数の空調機を管理する管理装置が、多数の空調機を管理するための管理プログラムを取得するためのプログラム取得方法であって、第1ステップと、第2ステップとを備えている。第1ステップでは、空調機の配管長さを含む、各空調機に特有の設置情報を多数の空調機から取得する。第2ステップでは、管理装置に接続され管理プログラムの提供を行う提供装置から、設置情報に基づいた複数の管理プログラムを取得する。
【0015】
ここでは、管理対象となる各空調機に特有の設置情報に基づいた複数の管理プログラムが、提供装置から管理装置に対して送信される。つまり、管理装置は、管理対象となり得る全ての空調機に対応する多数の管理プログラム候補をあらかじめ保持せずに、管理対象の空調機に対応する管理プログラムを取得することができる。その結果、この機器管理システムでは、多数の空調機の管理に用いる管理装置の記憶容量を低減させることができる。
【0016】
請求項6に記載の管理装置は、管理対象となる多数の空調機を管理するための管理装置であって、第1取得部と、第2取得部と、管理部とを備えている。第1取得部は、空調機の配管長さを含む、各空調機に特有の設置情報を多数の空調機から取得する。第2取得部は、管理装置に接続され管理プログラムの提供を行う提供装置から、設置情報に基づいた複数の管理プログラムを取得する。管理部は、第2取得部により取得される複数の管理プログラムに基づいて多数の空調機に制御指令を送信する。
【0017】
この管理装置では、各空調機の特有の設置情報が管理対象となる多数の空調機から取得される。さらに、管理装置に接続され管理プログラムの提供を行う提供装置から、各空調機に特有の設置情報に基づいた複数の管理プログラムが取得される。さらに、複数の管理プログラムに基づいて多数の空調機に制御指令が送信される。
ここでは、管理対象の多数の空調機に対応する複数の管理プログラムが、各空調機に特有の情報に応じて提供装置から取得される。つまり、この管理装置では、管理対象となり得る全ての空調機に対応する多数の管理プログラム候補をあらかじめ保持せずに、管理対象の空調機に対応する管理プログラムを外部から取得することができる。その結果、空調機の管理に用いる管理装置の記憶容量を低減させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
<空調機の管理システムの全体構成>
本発明の一実施の形態が採用される空調機の管理システム1を図1に示す。ここに示す空調機の管理システム1は、空調機10、20やコントローラ30のメーカーなどが、空調機10、20が設置されるビルや住宅などの建物2のオーナーや空調機10、20の使用者などに対して様々なサービスを提供するためのシステムである。この空調機の管理システム1は、主に、空調機10、20に接続されるコントローラ30と、コントローラ30に接続される端末機器40とから構成されている。
【0019】
なお、ここでは、一台のコントローラ30に接続される複数の空調機10、20・・・をシステムの前提としているが、小規模のシステム(住宅などに設置される空調機の管理システムなど)においては、一台のコントローラに一台の空調機が接続されることもあり得る。
【0020】
(空調機)
空調機10、20は、ビルや住宅などの建物2に設置され、調和された空気を室内に送風することにより室内の快適性を向上させる設備機器である。この空調機10、20は、複数の室内機および室外機を備えるマルチ空調機であっても、熱源機器および二次側空調機を備えるセントラル空調機であっても、またその他の種類の空調機であっても良い。
【0021】
空調機10、20は、それぞれコントローラ30に接続されており、空調機10、20の機種名をコントローラ30に対して送信する機能を有している。さらに、空調機10、20は、コントローラ30から空調機10、20の稼働に関する指令を受けて、その指令に応じて稼働する。
【0022】
(コントローラ)
コントローラ30は、空調機10、20の設置される建物2の制御室などに設けられ、通信線を介して空調機10、20と接続されている。コントローラ30は、管理プログラムP1、P2に基づいて空調機10、20の管理を行う管理部31と、管理プログラムP1、P2を保持可能なメモリ32とを有している。管理プログラムP1は、空調機10に対応する空調機管理用のプログラムである。また、管理プログラムP2は、空調機20に対応する空調機管理用のプログラムである。管理部31は、これらの管理プログラムP1、P2を用いて、空調機10、20に対して制御指令を送信したり空調機10、20から空調機10、20の稼働情報を取得したりすることにより、空調機10、20を管理する。メモリ32には、端末機器40から管理プログラムP1、P2が送信された後、これらの管理プログラムP1、P2が保持される。
【0023】
さらに、コントローラ30は、空調機10、20から送信される空調機10、20の機種名を端末機器40に対して送信する。
【0024】
(端末機器)
端末機器40は、コントローラ30と同様に空調機10、20の設置される建物2の制御室などに設けられ、通信線を介してコントローラ30と接続されている。端末機器40は、データベース41と、比較部42とを有する。このデータベース41は、複数の管理プログラム候補P1、P2、・・・Pnを事前に保持している。これら複数の管理プログラム候補P1、P2、・・・Pnが、この空調機の管理システム1の管理対象となり得る全ての空調機に対応する。この管理プログラム候補P1、P2、・・・Pnには、空調機10に対応する管理プログラムP1と、空調機20に対応する管理プログラムP2とが含まれている。端末機器40は、コントローラ30から送信される空調機10、20の機種名に応じて、管理プログラム候補P1、P2、・・・Pnから空調機10、20に対応する管理プログラムP1、P2を選択する。そして、端末機器40は、選択される管理プログラムP1、P2をコントローラ30に対して送信する。比較部42は、コントローラ30のメモリ32に保持される管理プログラムP1、P2と、端末機器40のデータベース41に保持される管理プログラムとP1、P2を比較する。これら両者が異なる場合に、端末機器40はメモリ32に保持される管理プログラムP1、P2をデータベース41に保持される管理プログラムP1、P2と置き換える。
【0025】
なお、ここでは、複数の管理プログラム候補P1、P2、・・・Pnが、事前にデータベース41において保持されている。この複数の管理プログラム候補P1、P2、・・・Pnは、当初よりデータベース41において保持されていてもよいし、図示しない外部のセンタなどから複数の管理プログラム候補P1、P2、・・・Pnをデータベース41にダウンロードして、データベース41において保持するようにしてもよい。
【0026】
<管理プログラムの取得過程>
上記のような機器から構成される空調機の管理システム1では、空調機10、20の管理開始前に、コントローラ30が空調機10、20に対応する管理プログラムP1、P2を取得する必要がある。この管理プログラムP1、P2を取得する過程のフローを図2に示す。
【0027】
まず、空調機10、20は、自らの機種名をコントローラ30に対して送信する(ステップS101)。コントローラ30は、空調機10、20から送信される空調機10、20の機種名を端末機器40に送信する(ステップS102)。そして、端末機器40は、コントローラ30から送信される空調機10、20の機種名に応じて空調機10、20に対応する管理プログラムP1、P2を選択し(ステップS103)、この管理プログラムP1、P2をコントローラ30に対して送信する(ステップS104)。そして、端末機器40から送信される管理プログラムP1、P2は、コントローラ30のメモリ32に保持される(ステップS105)。その後、コントローラ30のメモリ32に保持される管理プログラムP1、P2は、空調機10、20の管理が行われる際にコントローラ30において用いられる(ステップS106)。
【0028】
<空調機の管理システムの特徴>
(1)
この空調機の管理システム1では、コントローラ30が管理対象の空調機10、20の機器情報に応じて端末機器40から空調機10、20に対応する管理プログラムP1、P2を取得する。つまり、コントローラ30は、空調機10、20の管理に用いる管理プログラムP1、P2を端末機器40から取得している。このため、メモリ32が管理対象となりうる全ての空調機に対応する複数の管理プログラム候補P1、P2、・・・Pnをあらかじめ保持せずに、管理対象の空調機10、20に対応する管理プログラム候補P1、P2を取得することができる。その結果、この空調機の管理システム1では、コントローラ30が空調機10、20の管理を行う際にメモリ32の記憶容量を低減することができる。
【0029】
(2)
この空調機の管理システム1では、端末機器40において管理プログラム候補P1、P2、・・・Pnが事前に保持されている、つまり、管理対象の空調機10、20の機器情報に応じた管理プログラムP1、P2が端末機器40においてすでに用意されている。したがって、コントローラ30が端末機器40から管理プログラムP1、P2を取得する際には、コントローラ30は、端末機器40は保持する管理プログラム候補P1、P2、・・・Pnから管理プログラムP1、P2を選択し、コントローラ30に対して管理プログラムP1、P2を送信するだけでよい。その結果、この空調機の管理システム1では、システム運用時開始前における端末機器40の情報処理に関する負荷を低減することができる。
【0030】
(3)
この空調機の管理システム1では、コントローラ30のメモリ32に保持される管理プログラムP1、P2と端末機器40のデータベース41に保持される管理プログラムP1、P2とが異なる場合に、端末機器40はメモリ32に保持される管理プログラムP1、P2をデータベース41に保持される管理プログラムP1、P2と置き換えている。このため、このシステムの管理者などがデータベース41に保持される管理プログラムP1、P2の変更を行う際にも、この管理プログラムP1、P2の変更がコントローラ30のメモリ32に保持される管理プログラムP1、P2に反映される。その結果、この空調機の管理システム1では、システムの有用性を向上させることができる。
【0031】
(4)
この空調機の管理システム1では、端末機器40が、コントローラ30と同じ建物2の制御室などに設けられている。このため、コントローラ30の設置場所が建物2の外部との通信状態が悪い場所であっても、コントローラ30の近傍に端末機器40が設置されるため、コントローラ30は端末機器40から容易に管理プログラムP1、P2を取得することができる。その結果、この空調機の管理システム1では、システムの稼働安定性を向上させることができる。
【0032】
<他の実施の形態>
以上、本発明について説明したが、具体的に構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0033】
(a)
上記実施の形態では、端末機器40のデータベース41において管理プログラム候補P1、P2、・・・Pnを事前に保持している。これに代えて、図3に示す空調機の管理システム101のように、端末機器140に管理プログラムP1、P2を作成する作成部141を設けてもよい。
【0034】
この作成部141は、コントローラ30から送信される空調機10、20の機種名に基づいて空調機10、20に対応する管理プログラムP1、P2を作成する。
図4に、この空調機の管理システム101においてコントローラ30が管理プログラムP1、P2を取得する過程を示す。
【0035】
まず、空調機10、20は、自らの機種名をコントローラ30に対して送信する(ステップS201)。コントローラ30は、空調機10、20から送信される空調機10、20の機種名を端末機器140に送信する(ステップS202)。そして、端末機器140の作成部141が、コントローラ30から送信される空調機10、20の機種名に応じて空調機10、20に対応する管理プログラムP1、P2を作成する(ステップS203)。端末機器140は、作成された管理プログラムP1、P2をコントローラ30に対して送信する(ステップS204)。そして、端末機器40から送信される管理プログラムP1、P2は、コントローラ30のメモリ32に保持される(ステップS205)。その後、コントローラ30のメモリ32に保持される管理プログラムP1、P2は、空調機10、20の管理が行われる際にコントローラ30において用いられる(ステップS206)。
【0036】
この空調機の管理システム101では、管理プログラムP1、P2が、空調機10、20の機種名に基づいて作成部141により作成される。このため、端末機器140は、複数の管理プログラム候補P1、P2、・・・Pnを事前に保持する必要がない。その結果、この空調機の管理システム101では、端末機器140の記憶容量を低減することができる。
【0037】
(b)
上記実施の形態では、管理プログラムP1、P2が、空調機10、20の機種名に基づいて選択されている。これに代えて(加えて)、管理プログラムが管理対象の空調機の設置情報、温度情報、湿度情報、運転時間情報、設置日時情報などの少なくともいずれか一つの情報に基づいて選択されてもよい。すなわち、管理対象の空調機に特有の情報に基づいて管理プログラムが選択されればよい。
【0038】
上記の設置情報としては、空調機の設置場所、配管長さ、室内機数、空調機が設置される場所の周囲環境(海辺、工業地帯、日向、日陰など)、空調機が設置される場所の用途(厨房、事務所など)がある。温度情報としては、空調機が設置される場所の屋外平均温度などがある。湿度情報としては、空調機が設置される場所の屋外平均湿度などがある。
【0039】
このような空調機の管理システムでは、管理対象の空調機に特有であって詳細な情報に基づいて管理プログラムが選択される。このため、空調機の管理を詳細に行うことができる。
【0040】
(c)
上記実施の形態では、端末機器40からコントローラ30に対して管理プログラムP1、P2が送信されている。これに代えて、コントローラが、端末機器に保持される管理プログラムを読み込むようにしてもよい。すなわち、端末機器に保持される管理プログラムが、コントローラのメモリに保持されればよい。
【0041】
(d)
上記実施の形態では、管理プログラム候補P1、P2、・・・Pnを保持する端末機器40がコントローラ30の設置される建物2に設けられている。これに代えて、図4に示すように、管理プログラム候補P1、P2、・・・Pnを保持するデータセンタ240を建物2の遠方に設けてもよい。
【0042】
このデータセンタ240は、インターネットや公衆回線などのネットワークを介して複数のコントローラ30に接続されている。データセンタ240は、上記端末機器40と同様の構成のデータベース241と、比較部242とを有する。
【0043】
この空調機の管理システム201では、建物2の遠方に設けられるデータセンタ240のデータベース241において管理プログラム候補P1、P2、・・・Pnを保持している。このため、複数の管理プログラム候補P1、P2、・・・Pnを保持する機器を空調機が設置される建物ごとに設ける必要がない。その結果、システムの構成を簡略化することができる。
【0044】
【発明の効果】
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
請求項1に係る発明では、管理対象の多数の空調機に対応する管理プログラムが、配管長さを含む、各空調機に特有の設置情報に応じて提供装置から管理装置に対して送信される。つまり、管理装置は、管理対象となり得る全ての空調機に対応する多数の管理プログラム候補をあらかじめ保持せずに、管理対象の空調機に対応する管理プログラムを取得することができる。その結果、この機器管理システムでは、空調機の管理に用いる管理装置の記憶容量を低減することができる。
【0045】
請求項2に係る発明では、提供装置が、管理対象となる多数の空調機を管理するための管理プログラムを事前に第1保持部おいて保持されている。つまり、管理プログラムが提供装置から管理装置に対して送られる際には、各空調機に特有の設置情報に応じた管理プログラムが提供装置においてすでに用意されている。その結果、この機器管理システムでは、システムを運用する際の情報処理に関する負荷を軽減することができる。
【0046】
請求項3に係る発明では、保持部に保持される管理プログラムと提供装置に保持される管理プログラムとが異なる場合に、提供装置は、保持部に保持される管理プログラムを提供装置に保持される管理プログラムに置き換える。このため、例えば、機器管理システムの管理者などが提供装置に保持される管理プログラムを変更しても、この変更が、保持部に保持される管理プログラムに反映される。その結果、この機器管理システムでは、システムの有用性を向上させることができる。
【0047】
請求項4に係る発明では、管理装置と提供装置とが同一の場所に設けられる。このため、管理装置が外部と通信環境が悪い場所に設置されていても、管理装置が管理プログラムを提供装置から取得する確実性が向上する。その結果、この機器管理システムでは、システムの稼働安定性を向上させることができる。
【0048】
請求項5に係る発明では、管理対象となる多数の空調機に対応する管理プログラムが、各空調機に特有の設置情報に応じて提供装置から管理装置に対して送信される。つまり、管理装置は、管理対象となり得る全ての空調機に対応する多数の管理プログラム候補をあらかじめ保持せずに、管理対象の空調機に対応する管理プログラムを取得することができる。その結果、この機器管理システムでは、空調機の管理に用いる管理装置の記憶容量を低減することができる。
【0049】
請求項6に係る発明では、管理対象となる多数の空調機に対応する管理プログラムが、各空調機に特有の設置情報に応じて取得部により外部から取得される。つまり、この管理装置では、管理対象となり得る全ての空調機に対応する多数の管理プログラム候補をあらかじめ保持せずに、管理対象の空調機に対応する管理プログラムを外部から取得することができる。その結果、空調機の管理に用いる機器管理装置の記憶容量を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態が採用される空調機の管理システムの構成概要図。
【図2】 コントローラが管理プログラムを取得する過程を示すフロー図。
【図3】 本発明の他の実施の形態が採用される空調機の管理システムの構成概要図。
【図4】 コントローラが管理プログラムを取得する過程を示すフロー図。
【図5】 本発明の他の実施の形態が採用される空調機の管理システムの構成概要図。
【符号の説明】
1、101、201 空調機の管理システム(機器管理システム)
10、20 空調機(管理対象の設備機器)
30 コントローラ(管理装置)
40、140、240 端末装置、データセンタ(提供装置)
P1、P2 管理プログラム
P1、P2、・・・Pn 管理プログラム候補
Claims (6)
- 管理対象となる多数の空調機(10、20)を管理する機器管理システムであって、
前記多数の空調機に接続され、前記多数の空調機を管理する管理装置(30)と、
前記管理装置に接続され、前記管理装置に対して、前記多数の空調機を管理するための管理プログラム(P1、P2)を提供する提供装置(40、140、240)と、
を備え、
前記管理装置は、空調機の配管長さを含む、各空調機に特有の設置情報を前記多数の空調機から取得し、
前記提供装置は、前記管理装置に対し、前記設置情報に基づいて複数の前記管理プログラムを提供し、
前記管理装置は、さらに、前記複数の管理プログラムを用いて前記多数の空調機に対する制御指令を送信する、
機器管理システム(1、101、201)。 - 前記提供装置(40、240)は、少なくとも前記管理プログラム(P1、P2)を含む複数の管理プログラム候補(P1、P2、・・・Pn)を事前に保持する第1保持部(41、241)を有する、
請求項1に記載の機器管理システム(1、201)。 - 前記管理装置(30)は、前記提供装置(40、140、240)から送信される前記管理プログラム(P1、P2)を保持する第2保持部(32)を有し、
前記提供装置は、前記第1保持部(41、241)に保持される前記管理プログラム(P1、P2)と前記第2保持部(32)に保持される前記管理プログラム(P1、P2)とを比較し、両者が異なる場合に前記第2保持部(32)に保持される前記管理プログラム(P1、P2)を前記第1保持部(41、141)に保持される前記管理プログラム(P1、P2)に置き換える、
請求項2に記載の機器管理システム(1、201)。 - 前記提供装置(40)は、前記管理装置(30)が設置される現地に設けられる、請求項1から3のいずれかに記載の機器管理システム(1)。
- 管理対象となる多数の空調機(10、20)を管理する管理装置(30)が、前記多数の空調機(10、20)を管理するための管理プログラム(P1、P2)を取得するためのプログラム取得方法であって、
空調機の配管長さを含む、各空調機に特有の設置情報を前記多数の空調機(10、20)から取得する第1ステップと、
前記管理装置に接続され前記管理プログラムの提供を行う提供装置から、前記設置情報に基づいた複数の管理プログラム(P1、P2)を取得する第2ステップと、
を備えるプログラム取得方法。 - 管理対象となる多数の空調機(10,20)を管理するための管理装置であって、
空調機の配管長さを含む、各空調機に特有の設置情報を前記多数の空調機(10、20)から取得する第1取得部と、
前記管理装置に接続され前記管理プログラムの提供を行う提供装置から、前記設置情報に基づいた複数の管理プログラム(P1、P2)を取得する第2取得部と、
前記2取得部により取得される前記複数の管理プログラム(P1、P2)に基づいて前記多数の空調機(10,20)に制御指令を送信する管理部(31)と、
を備える管理装置(30)。
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