JP4178349B2 - 接合部 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、構造物を構築する際、接合部分に使用する折り畳み、展開可能な接合部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の上記した接合部は、ヒンジとして機械的な回転部を有する蝶番を使用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の接合部は、ヒンジとして機械的な蝶番を利用しているので、蝶番が故障し易く、所望の状態へスムーズに折り畳んだり、展開することができないという不都合があった。
また、ヒンジが1方向へのみしか動かない蝶番であるため、2方向へ曲がる曲面などを形成する部分に接合部を利用することができなかった。
【0004】
この発明は、上記したような不都合を解消するためになされたもので、構造体および自身を所望の状態へスムーズに折り畳んだり、展開することができ、さらに、2方向へ曲がる曲面を形成する部分にも利用することのできる接合部を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかる接合部は、薄肉の4つの部材を薄肉の変形可能なヒンジで折り畳み可能に連結して三角形筒体または四角形筒体を構成し、所定数の三角形筒体同士または所定数の四角形筒体同士を薄肉の変形可能なヒンジで連結することにより、各三角形筒体または各四角形筒体を扁平な状態に折り畳むことができ、各三角形筒体または各四角形筒体を所定の立体の面に筒状で直立する状態に展開できるようにしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図に基づいて説明する。
図1はこの発明の第1実施形態である接合部を示す平面図、図2は図1に示した接合部の底面図、図3は図1に示した接合部の正面図、図4は図1のA−A線による断面図、図5〜図7は図1に示した接合部を折り畳む説明図、図8は各部材をヒンジで連結した説明図である。
【0007】
これらの図において、1は、展開した状態で正四面体の各面に正三角形筒体2A,2B,2C,2Dが筒状で直立する4部材で構成された接合部を示す。
この各正三角形筒体2A,2B,2C,2Dは、等幅で薄肉の平面部材3A,3Bと、この平面部材3A,3Bと同一幅の折り畳み平面部材4とを、図8に示すように、ヒンジ6で連結した構成となっている。
そして、折り畳み平面部材4は、等幅で、薄肉の2つの板材5A,5Bを谷折りまたは山折り可能にヒンジ6で、図8に示すように、連結されている。
【0008】
上記したヒンジ6は、例えば三菱化学株式会社製のリペラーク(商標名)と称されるカーボンファイバで構成した扁平な薄肉のもので、3次元的に変形可能なものである。
そして、ヒンジ6は、図8に実線で示すように、両端部分を各部材の中に埋め込まれた状態で各部材を扁平な状態に折り畳むことができるように連結したり、図8に一点鎖線で示すように、両端部分を各部材の外表面に固定した状態で各部材を扁平な状態に折り畳むことができるように連結するものである。
しかし、図8に一点鎖線で示すように、ヒンジ6の両端部分を各部材の外表面に固定して連結する場合、ヒンジ6を片側に設けても、両側に設けてもよい。
【0009】
なお、正三角形筒体2A,2Bは板材5A,5Bの連結線(板材5Aと板材5Bとの間隔)aが直線状に連なるように折り畳み平面部材4同士の端がヒンジ6で扁平な状態に折り畳むことができるように連結され、正三角形筒体2C,2Dは板材5A,5Bの連結線aが直線状に連なるように折り畳み平面部材4同士の端がヒンジ6で扁平な状態に折り畳むことができるように連結されている。
そして、正四面体の稜線に対応する各正三角形筒体2A〜2Dの平面部材3A同士の端、または平面部材3Aの端と平面部材3Bの端とがヒンジ6で扁平な状態に折り畳むことができるように連結されている。
【0010】
次に、接合部1の折り畳み、展開について説明する。
まず、接合部1を図5に示す状態に展開した状態で、各折り畳み平面部材4を折り畳むように正三角形筒体2A,2Bを正三角形筒体2C,2Dに対して矢印方向へ回転させると、図6に示すように、各正三角形筒体2A〜2Dを折り畳むことができる。
そして、さらに各正三角形筒体2A〜2Dを折り畳むと、図7に示すように、扁平な状態に各正三角形筒体2A〜2Dを折り畳んだ状態に接合部1を折り畳むことができる。
なお、図7に示す状態から接合部1を展開する場合は、上述した手順を反対に行うことにより、図5に示すように、接合部1を展開することができる。
【0011】
このように接合部1を折り畳み、展開するとき、図5および図7に示す状態では、各正三角形筒体2A〜2Dを構成する各平面部材3A,3B,4およびヒンジ6に歪みが発生していない。
しかし、接合部1を折り畳み、展開するときの途中、例えば図6に示す状態では、各平面部材3A,3B,4の交点付近に僅かな歪みが発生する。
したがって、接合部1は、折り畳み、展開するときの途中で僅かな歪みが発生するため、弾性ポテンシャルエネルギーの山が存在し、展開した図5の状態と、折り畳んだ図7の状態とで安定した状態となる、バイステーブル(bi-stable) 構造になる。
そして、接合部1は、展開の自由度が1であり、3次元折り板構造としての効果により、展開した状態で剛性の高いものとなる。
【0012】
なお、各平面部材3A,3B,4の歪みが発生する部分にスリットを入れたり、切り欠くなどすることにより、無理な(大きな)歪みを除くことができる。
また、展開した状態において、例えば平面部材3Aの折り畳み平面部材4側と平面部材3Bとに、または、平面部材3Bの折り畳み平面部材4側と平面部材3Aとに、または、平面部材4の平面部材3A側と平面部材3Bとに、または、平面部材4の平面部材3B側と平面部材3Aとに、所定長の形状保持材の両端を固定することにより、各正三角形筒体2A〜2Dを正三角形に維持させることができる。
【0013】
この発明の第1実施形態の接合部1は、各平面部材3A,3B,4を薄肉の変形可能なヒンジ6で折り畳み可能に連結して正三角形筒体2A〜2Dとしたので、各正三角形筒体2A〜2Dを所望の状態へスムーズに折り畳んだり、展開することができる。
【0014】
そして、この第1実施形態において、正三角形筒体2A,2Bを構成する折り畳み平面部材4の幅を平面部材3A,3Bの幅と異なる幅にしたり(第1変形例)、正三角形筒体2A,2Bを構成する折り畳み平面部材4の幅と正三角形筒体2C,2Dを構成する折り畳み平面部材4の幅とを平面部材3A,3Bと異なる同一幅にしたり(第2変形例)、正三角形筒体2A,2Bを構成する折り畳み平面部材4の幅を平面部材3A,3Bの幅と異ならせるとともに、正三角形筒体2C,2Dを構成する折り畳み平面部材4の幅を平面部材3A,3B、および正三角形筒体2A,2Bの折り畳み平面部材4の異ならせた幅と異ならせても(第3変形例)、同様な効果を得ることができる。
【0015】
また、4つの正三角形筒体2A〜2Dで接合部1を構成したが、3つの正三角形筒体、例えば正三角形筒体2A,2B,2Cで接合部を構成し、〔0014〕で説明した第1〜第3変形例のように、折り畳み平面部材4の幅を異ならせても、同様な効果を得ることができる。
さらに、2つの正三角形筒体、例えば正三角形筒体2A,2B、または正三角形筒体2B,2Cで接合部を構成し(4半8部材接合部)、〔0014〕で説明した第1〜第3変形例のように、折り畳み平面部材4の幅を異ならせたり、正三角形筒体2A,2Bで接合部を構成した場合、正三角形筒体2Aと正三角形筒体2Bとを構成する平面部材3A,3Bの幅を異ならせて異なる二等辺三角形にしても、同様な効果を得ることができる。
【0016】
上記したように、2つまたは3つの正三角形筒体および/または二等辺三角形筒体で接合部を構成すると、この接合部を折り畳んだり、展開するときに、正三角形筒体および/または二等辺三角形筒体を構成する各平面部材および折り畳み平面部材に歪みが発生しないので、各正三角形筒体および/または各二等辺三角形筒体を所望の状態へきわめてスムーズに折り畳んだり、展開することができる。
【0017】
図9はこの発明の第2実施形態である接合部を示す平面図、図10は図9に示した接合部の正面図、図11〜図13は図9に示した接合部を折り畳む説明図である。
【0018】
これらの図において、11は、展開した状態で正八面体の4つの面に正三角形筒体12A,12B,12C,12Dが筒状で直立する、4部材で構成された半8部材と称する接合部を示す。
この各正三角形筒体12A,12B,12C,12Dは、等幅で薄肉の平面部材13A,13Bと、この平面部材13A,13Bと同一幅の折り畳み平面部材14とを、図8に示すように、ヒンジ6で折り畳むことができるように連結した構成となっている。
そして、折り畳み平面部材14は、等幅で、薄肉の2つの板材15A,15Bを谷折りまたは山折り可能に、図8に示したように、ヒンジ6で折り畳むことができるように連結されている。
【0019】
なお、正三角形筒体12A〜12Dは、各折り畳み平面部材14が正方形の開口を形成するように、正八面体の稜線に対応させた各正三角形筒体12A〜12Dの平面部材3Aの端と平面部材3Bの端とがヒンジ6で、図8に示すように、扁平な状態に折り畳むことができるように連結されている。
そして、aは板材15A,15Bの連結線(板材15Aと板材15Bとの間隔)を示す。
【0020】
次に、接合部11の折り畳み、展開について説明する。
まず、接合部11を図11に示す状態に展開した状態で、各折り畳み平面部材14を折り畳むように正三角形筒体12A〜12Dの内側へ中央を押し、正三角形筒体12A,12Dを近付けるとともに、正三角形筒体12B,12Cを近付けるように回転させると、図12に示すように、各正三角形筒体12A〜12Dを折り畳むことができる。
【0021】
そして、さらに各正三角形筒体12A〜12Dを折り畳むと、図13に示すように、扁平な状態に各正三角形筒体12A〜12Dを折り畳んだ状態に接合部11を折り畳むことができる。
なお、図13に示す状態から接合部11を展開する場合は、上述した手順を反対に行うことにより、図11に示すように、接合部11を展開することができる。
【0022】
このように接合部11を折り畳み、展開する過程において、各正三角形筒体12A〜12Dを構成する各平面部材13A,13B,14に歪みが発生しない。そして、各正三角形筒体12A〜12Dを展開した状態において、所定長の形状保持材の両端を第1実施形態で説明したように固定することにより、各正三角形筒体12A〜12Dを正三角形に維持させることができる。
【0023】
この発明の第2実施形態においても、第1実施形態の接合部1と同様に、各正三角形筒体12A〜12Dを所望の状態へきわめてスムーズに折り畳んだり、展開することができる。
そして、2つの正三角形筒体、例えば正三角形筒体12Aと正三角形筒体12Cとを、または正三角形筒体12Bと正三角形筒体12Dとをヒンジ6で連結することにより、すなわち第2実施形態の接合部11を2つに分断した構成にすることにより、4半8部材接合部を構成することができる。
【0024】
図14はこの発明の第3実施形態である接合部を示す平面図、図15は図14に示した接合部の正面図、図16〜図18は図14に示した接合部を折り畳む説明図である。
【0025】
これらの図において、21は、展開した状態で八面体の4つの面に二等辺三角形筒体22A,22B,22C,22Dが筒状で直立する、4部材で構成された半8部材と称する接合部を示す。
この二等辺三角形筒体22A,22Bは、等幅で薄肉の平面部材23A,23Bと、この平面部材23A,23Bと異なる幅の折り畳み平面部材24Aとを、図8に示すように、ヒンジ6で折り畳むことができるように連結した構成となっている。
【0026】
また、二等辺三角形筒体22C,22Dは、等幅で薄肉の平面部材23A,23Bと、この平面部材23A,23Bおよび折り畳み平面部材24Aと異なる幅の折り畳み平面部材24Bとを、図8に示すように、ヒンジ6で折り畳むことができるように連結した構成となっている。
そして、折り畳み平面部材24Aは、等幅で、薄肉の2つの板材25A,25Bを谷折りまたは山折り可能に、図8に示したように、ヒンジ6で折り畳むことができるように連結されている。
【0027】
さらに、折り畳み平面部材24Bは、等幅で、薄肉の2つの板材25C,25Dを谷折りまたは山折り可能に、図8に示したように、ヒンジ6で折り畳むことができるように連結されている。
なお、二等辺三角形筒体22A〜22Dは、対向させた各折り畳み平面部材24A,24Bが四角形の開口を形成するように、八面体の稜線に対応させた各二等辺三角形筒体22A〜22Dの平面部材2Aの端と平面部材3Bの端とがヒンジ6で、図8に示すように、扁平な状態に折り畳むことができるように連結されている。
そして、aは板材25A,25Bおよび板材25C,25Dの連結線(板材25Aと板材25Bとの間隔および板材25Cと板材25Dとの間隔)を示す。
【0028】
次に、接合部21の折り畳み、展開について説明する。
まず、接合部21を図16に示す状態に展開した状態で、各折り畳み平面部材24A,24Bを折り畳むように二等辺三角形筒体22A〜22Dの内側へ中央を押し、二等辺三角形筒体22A,22Dを近付けるとともに、二等辺三角形筒体22B,22Cを近付けるように回転させると、図17に示すように、二等辺三角形筒体22A〜22Dを折り畳むことができる。
【0029】
そして、さらに各二等辺三角形筒体22A〜22Dを折り畳むと、図18に示すように、扁平な状態に各二等辺三角形筒体22A〜22Dを折り畳んだ状態に接合部21を折り畳むことができる。
なお、図18に示す状態から接合部21を展開する場合は、上述した手順を反対に行うことにより、図16に示すように、接合部21を展開することができる。
【0030】
このように接合部21を折り畳み、展開する過程において、各二等辺三角形筒体22A〜22Dを構成する各平面部材23A,23B,24A,24Bに歪みが発生しない。
そして、各二等辺三角形筒体22A〜22Dを展開した状態において、所定長の形状保持材の両端を第1実施形態で説明したように固定することにより、各二等辺三角形筒体22A〜22Dを二等辺三角形に維持させることができる。
【0031】
この発明の第3実施形態においても、第2実施形態の接合部11と同様に、各二等辺三角形筒体22A〜22Dを所望の状態へきわめてスムーズに折り畳んだり、展開することができる。
そして、折り畳み平面部材24A,24Bの幅を変えることにより、図10と図15から分かるように、二等辺三角形筒体22A〜22Dがなす角を変えることができるので、すなわち折り畳み平面部材の幅を広くすることによって二等辺三角形筒体22A〜22Dがなす角を小さくなり、また、折り畳み平面部材の幅を狭くすることによって二等辺三角形筒体22A〜22Dがなす角を大きなるので、曲面を形成する部材として利用することができる。
また、2つの二等辺三角形筒体、例えば二等辺三角形筒体22Aと二等辺三角形筒体22Cとを、または二等辺三角形筒体22Bと二等辺三角形筒体22Dとをヒンジ6で連結することにより、すなわち第3実施形態の接合部21を2つに分断した構成にすることにより、第1実施形態で説明した4半8部材接合部と同様な接合部を構成することができる。
【0032】
図19はこの発明の第4実施形態である接合部を示す平面図、図20は図19に示した接合部の正面図、図21、図22は図19に示した接合部を折り畳む説明図である。
【0033】
これらの図において、31は、展開した状態で正八面体の8つの面に正三角形筒体32A,32B,32C,32D,32E,32F,32G,32Hが筒状で直立する8部材で構成された接合部を示す。
この正三角形筒体32A〜32Hは、等幅で薄肉の平面部材33A,33Bと、この平面部材33A,33Bと同一幅の折り畳み平面部材34とを、図8に示すように、ヒンジ6で連結した構成となっている。
そして、折り畳み平面部材34は、等幅で、薄肉の2つの板材35A,35Bを谷折りまたは山折り可能に、図8に示したように、ヒンジ6で連結されている。
【0034】
なお、正三角形筒体32A,32Eは板材35A,35Bの連結線(板材35Aと板材35Bとの間隔)aが直線状に連なるように折り畳み平面部材34同士の端がヒンジ6で扁平な状態に折り畳むことができるように連結され、正三角形筒体32B,32Fは板材35A,35Bの連結線aが直線状に連なるように折り畳み平面部材34同士の端がヒンジ6で扁平な状態に折り畳むことができるように連結され、正三角形筒体32C,32Gは板材35A,35Bの連結線aが直線状に連なるように折り畳み平面部材34同士の端がヒンジ6で扁平な状態に折り畳むことができるように連結され、正三角形筒体32D,32Hは板材35A,35Bの連結線aが直線状に連なるように折り畳み平面部材34同士の端がヒンジ6で扁平な状態に折り畳むことができるように連結されている。
【0035】
そして、正四面体の稜線に対応する各正三角形筒体32A〜32Hの平面部材33Aの端と平面部材33Bの端とが、ヒンジ6で扁平な状態に折り畳むことができるように連結されている。
すなわち、この接合部31は、第2実施形態の接合部11を開口が重なるように重ねてヒンジ6で接合したものである。
【0036】
この第4実施形態の接合部31においても、第2および第3実施形態で説明したように、図19または図20に示す状態に展開した状態から図21に示す状態を経由した後、図22に示すように折り畳むことができる。
また、図23に示す状態から図21に示す状態に接合部31を展開することもできる。
なお、折り畳むとき、図21に示すように、対となる折り畳み平面部材34の一方を谷折りにするとともに、他方の折り畳み平面部材34を山折りにする。
【0037】
このように接合部31を折り畳み、展開するとき、図19、図20および図22に示す状態では、各正三角形筒体32A〜32Hを構成する各平面部材33A,33B,34に歪みが発生していない。
しかし、接合部31を折り畳み、展開するときの途中では、各平面部材33A,33B,34の交点付近に歪みが発生する。
したがって、接合部31は、第1実施形態の接合部1と同様に、弾性ポテンシャルエネルギーの山が存在する。
そして、接合部31は、展開の自由度が2であり、3次元折り板構造としての効果により、展開した状態で剛性の高いものとなる。
【0038】
なお、各平面部材33A,33B,34の歪みが発生する部分にスリットを入れたり、切り欠くなどすることにより、無理な(大きな)歪みを除くことができる。
また、各正三角形筒体32A〜32Hを展開した状態において、所定長の形状保持材の両端を第1実施形態で説明したように固定することにより、正三角形筒体32A〜32Hを二等辺三角形に維持させることができる。
【0039】
この発明の第4実施形態の接合部31においても、第1実施形態のように、各正三角形筒体32A〜32Hを所望の状態へ折り畳んだり、展開することができる。
【0040】
次に、上記した第1〜第4実施形態の接合部1,11,21,31または変形例の接合部を利用した例について説明する。
図23に示す第1利用例は、柱Pの上に接合部11を展開し、この接合部11の4つの正三角形筒体の先端部分に、接合部1の正三角形筒体の1つを除いた接合部1Aを連結し、この接合部1Aの2つの正三角形筒体の他端側を4半8部材接合部で連結して展開したアンブレラ型屋根である。
この4半8部材接合部で連続させることにより、アンブレラ型屋根を縦横に広げることができる。
【0041】
図24に示す第2利用例は、接合部1の正三角形筒体の1つを除いた接合部1Aと、接合部11とを連続して連結して展開することにより、菱形正12面体または菱形12面体としたものである。
この第2利用例および第1利用例のものも、展開する前の状態は、前述したように、扁平な状態に折り畳むことができる。
【0042】
図25に示す第3利用例は、環状に接合部11を接合するとともに、一端側から他端側へ接合部11の間隔を順次長くしたものを、パラボラ曲面状に展開したものである。
図26に示す第4利用例は、第3利用例と同様に、環状に接合部11を接合するとともに、一端側から他端側へ接合部11の間隔を順次長くしたものを、ドーム状に展開したものを、上方から見たものである。
【0043】
この第3利用例および第4利用例のものも、展開する前の状態は、図27に示す円筒状に折り畳むことができる。
なお、第3利用例および第4利用例においては、接合部11の間の長さ、折り畳み平面部材14の幅を変化させることにより、一層曲面に近付けることができる。
【0044】
図28はこの発明の第5実施形態である接合部を示す平面図、図29は図28に示した接合部の底面図、図30は図28のB−B線による断面図、図31〜図34は図28に示した接合部を折り畳む説明図である。
【0045】
これらの図において、41は、展開することにより、対向する1組の面(第1面)が正方形で、他の対向する2組の面(第2面および第3面)が長方形をした直方体の各面に四角形筒体42A,42B,42C,42D,42E,42Fが筒状で直立する接合部を示す。
この四角形筒体42A、42Bは、等幅で薄肉の4枚の平面部材43Aを展開した状態で正方形となり、扁平な状態に折り畳むことができるように、図8に示すように、ヒンジ6で連結した構成となっている。
【0046】
また、四角形筒体42C〜42Fは、等幅で薄肉の2枚の平面部材43Aと、この平面部材43Aの幅よりも長く、等幅で薄肉の2枚の平面部材43Bとを展開した状態で長方形となり、扁平な状態に折り畳むことができるように、図8に示すように、ヒンジ6で連結した構成となっている。
なお、四角形筒体42A〜42Fは、直方体の稜線に対応する各四角形筒体42A〜42Fの平面部材43A同士の端、平面部材3B同士の端がヒンジ6で扁平な状態に折り畳むことができるように連結されている。
【0047】
次に、接合部41の折り畳み、展開について説明する。
まず、接合部41を図31に示す状態に展開した状態で、四角形筒体42C,42Fを近付けるとともに、四角形筒体42D,42Eを近付けるように回転させると、図32に示すように、四角形筒体42A,42Bを折り畳むことができる。
そして、四角形筒体42C,42Fを当接させるとともに、四角形筒体42D,42Eを当接させると、図33に示すように、四角形筒体42A,42Bを扁平な状態に折り畳むことができる。
【0048】
さらに、四角形筒体42C〜42Fを、図33に矢印で示す方向へ扁平に折り畳むと、図34に示すように、四角形筒体42A〜42Fを折り畳んだ状態に接合部41を折り畳むことができる。
なお、図34に示す状態から接合部41を展開する場合は、上述した手順を反対に行うことにより、図31に示すように、接合部41を展開することができる。
【0049】
このように接合部41を折り畳み、展開するとき、各四角形筒体42A〜42Fを構成する各平面部材43A,43Bに歪みが発生していない。
なお、この接合部41は、展開の自由度が3である。
そして、各四角形筒体42A〜42Fを展開した状態において、所定長の形状保持材の両端を第1実施形態のように固定することにより、各四角形筒体42A〜42Fを四角形に維持させることができる。
【0050】
この発明の第5実施形態の接合部41においても、第1実施形態と同様に、各四角形筒体42A〜42Fを所望の状態へスムーズに折り畳んだり、展開することができる。
【0051】
この第5実施形態において、直方体の第1面を正方形とし、第2面と第3面とを同じ長方形にしたが、第1面、第2面および第3面をそれぞれ異なる四角形にしたり、第1面、第2面および第3面を正方形にしても、同様な効果を得ることができる。
なお、この第5実施形態において、例えば四角形筒体42Aを除いたものは、建造物の最上階の中央部分に使用する接合部として利用でき、また、四角形筒体42A,42Cを除いたものは、建造物の最上階の隅部分、または建造物の途中階部分の外壁に使用する接合部として利用でき、また、四角形筒体42A,42C,42Eを除いたものは、建造物の最上階の隅部分に使用する接合部として利用できる。
【0052】
次に、上記した第5実施形態の接合部41の他の利用例について説明する。
図35に示す第5利用例は、8つの接合部41を縦横に連結し、四角形筒体を展開した状態に維持させるため、四角形筒体の中および連結部分の中にコンクリートを充填したものである。
このように接合部41を連結し、接合部41の間隔を調整することにより、空隙率を変えることができ、魚礁、消波ブロックなどとして利用することができる。
【0053】
上記した実施形態において、各部材をヒンジ6で図8に一点鎖線で示すように連結する場合、ヒンジ6が部材の外に出ないように、部材を切り欠いてヒンジ6で連結する必要がある。
そして、ヒンジ6の一例を例示したが、同様に機能する他のヒンジ、例えば材質が薄肉のステンレス、薄肉のプラスチック板などであってもよい。
また、各筒体を展開した状態に維持させる場合、内側に所定の部材を固定させたり、中にコンクリートを充填する他、各筒体の外側から自由度がゼロとなるように固定してもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、薄肉の4つの部材を薄肉の変形可能なヒンジで折り畳み可能に連結して三角形筒体または四角形筒体を構成し、所定数の三角形筒体同士または所定数の四角形筒体同士を薄肉の変形可能なヒンジで連結することにより、各三角形筒体または各四角形筒体を扁平な状態に折り畳むことができ、各三角形筒体または各四角形筒体を所定の立体の面に筒状で直立する状態に展開できるように接合部を構成したので、接合部を所望の状態へスムーズに折り畳んだり、展開することができる。
そして、三角形筒体で接合部を構成した場合、折り畳み平面部材の幅を変えることにより、三角形筒体がなす角を変えることができるので、曲面を形成する部材として利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態である接合部を示す平面図である。
【図2】図1に示した接合部の底面図である。
【図3】図1に示した接合部の正面図である。
【図4】図1のA−A線による断面図である。
【図5】図1に示した接合部を折り畳む説明図である。
【図6】図1に示した接合部を折り畳む説明図である。
【図7】図1に示した接合部を折り畳む説明図である。
【図8】各部材をヒンジで連結した説明図である。
【図9】この発明の第2実施形態である接合部を示す平面図である。
【図10】図9に示した接合部の正面図である。
【図11】図9に示した接合部を折り畳む説明図である。
【図12】図9に示した接合部を折り畳む説明図である。
【図13】図9に示した接合部を折り畳む説明図である。
【図14】この発明の第3実施形態である接合部を示す平面図である。
【図15】図14に示した接合部の正面図である。
【図16】図14に示した接合部を折り畳む説明図である。
【図17】図14に示した接合部を折り畳む説明図である。
【図18】図14に示した接合部を折り畳む説明図である。
【図19】この発明の第4実施形態である接合部を示す平面図である。
【図20】図19に示した接合部の正面図である。
【図21】図19に示した接合部を折り畳む説明図である。
【図22】図19に示した接合部を折り畳む説明図である。
【図23】接合部の第1利用例を示す説明図である。
【図24】接合部の第2利用例を示す説明図である。
【図25】接合部の第3利用例を示す説明図である。
【図26】接合部の第4利用例を示す説明図である。
【図27】接合部の第3利用例または第4利用例を折り畳んだ状態を示す説明図である。
【図28】この発明の第5実施形態である接合部を示す平面図である。
【図29】図28に示した接合部の底面図である。
【図30】図28のB−B線による断面図である。
【図31】図28に示した接合部を折り畳む説明図である。
【図32】図28に示した接合部を折り畳む説明図である。
【図33】図28に示した接合部を折り畳む説明図である。
【図34】図28に示した接合部を折り畳む説明図である。
【図35】接合部の第5利用例を示す説明図である。
【符号の説明】
1,1A 接合部
2A〜2D 正三角形筒体
3A,3B 平面部材
4 折り畳み平面部材
5A,5B 板材
6 ヒンジ
11 接合部
12A〜12D 正三角形筒体
13A,13B 平面部材
14 折り畳み平面部材
15A,15B 板材
21 接合部
22A〜22D 二等辺三角形筒体
23A,23B 平面部材
24A,24B 折り畳み平面部材
25A〜25D 板材
31 接合部
32A〜32H 二等辺三角形筒体
33A,33B 平面部材
34 折り畳み平面部材
35A,35B 板材
41 接合部
42A〜42F 四角形筒体
43A,43B 平面部材
a 連結線
Claims (12)
- 第1三角形筒体を構成する3つの薄肉の平面部材の内の2つが第1の幅で、前記第1三角形筒体を構成する残りの第2の幅の平面部材が、等幅で、薄肉の2つの第1板材を谷折りまたは山折り可能に薄肉の変形可能なヒンジで連結した第1折り畳み平面部材とされ、前記2つの平面部材と前記第1折り畳み平面部材とを前記ヒンジで扁平に折り畳み可能に連結して前記第1三角形筒体を構成し、
第2三角形筒体を形成する3つの薄肉の平面部材の内の2つが前記第1の幅で、前記第2三角形筒体を形成する残りの第3の幅の平面部材が、等幅で、薄肉の2つの第2板材を谷折りまたは山折り可能に前記ヒンジで連結した第2折り畳み平面部材とされ、前記2つの平面部材と前記第2折り畳み平面部材とを前記ヒンジで扁平に折り畳み可能に連結して前記第2三角形筒体を構成し、
前記第1三角形筒体の1つの平面部材の一端と前記第2三角形筒体の1つの平面部材の一端とを折り畳み可能に前記ヒンジで連結することにより、
前記1つの第1三角形筒体および前記1つの第2三角形筒体を扁平な状態に折り畳むことができ、前記1つの第1三角形筒体および前記1つの第2三角形筒体を三角筒状に展開できる、
ことを特徴とする接合部。 - 第1三角形筒体を構成する3つの薄肉の平面部材の内の2つが第1の幅で、前記第1三角形筒体を構成する残りの第2の幅の平面部材が、等幅で、薄肉の2つの第1板材を谷折りまたは山折り可能に薄肉の変形可能なヒンジで連結した第1折り畳み平面部材とされ、前記2つの平面部材と前記第1折り畳み平面部材とを前記ヒンジで扁平に折り畳み可能に連結して前記第1三角形筒体を構成し、
第2三角形筒体を形成する3つの薄肉の平面部材の内の2つが第3の幅で、前記第2三角形筒体を形成する残りの第2の幅の平面部材が前記第2折り畳み平面部材とされ、前記2つの平面部材と前記第2折り畳み平面部材とを前記ヒンジで扁平に折り畳み可能に連結して前記第2三角形筒体を構成し、
1つの前記第1三角形筒体と1つの前記第2三角形筒体とを、2つの前記第1板材の連結線同士が連なるように前記第1折り畳み平面部材の一端同士で折り畳み可能に前記ヒンジによって連結することにより、
前記1つの第1三角形筒体および前記1つの第2三角形筒体を扁平な状態に折り畳むことができ、前記1つの第1三角形筒体および前記1つの第2三角形筒体を三角筒状に展開できる、
ことを特徴とする接合部。 - 第1三角形筒体を構成する3つの薄肉の平面部材の内の2つが第1の幅で、前記第1三角形筒体を構成する残りの第2の幅の平面部材が、等幅で、薄肉の2つの第1板材を谷折りまたは山折り可能に薄肉の変形可能なヒンジで連結した第1折り畳み平面部材とされ、前記2つの平面部材と前記第1折り畳み平面部材とを前記ヒンジで扁平に折り畳み可能に連結して前記第1三角形筒体を構成し、
第2三角形筒体を形成する3つの薄肉の平面部材の内の2つが前記第1の幅で、前記第2三角形筒体を形成する残りの第3の幅の平面部材が、等幅で、薄肉の2つの第2板材を谷折りまたは山折り可能に前記ヒンジで連結した第2折り畳み平面部材とされ、前記2つの平面部材と前記第2折り畳み平面部材とを前記ヒンジで扁平に折り畳み可能に連結して前記第2三角形筒体を構成し、
2つの前記第1三角形筒体を2つの前記第1板材の連結線が連なるように前記第1折り畳み平面部材の一端同士で折り畳み可能に前記ヒンジで連結し、
4本の前記第1の幅が端で環状に接続された前記第1の幅の接続点の1つおきの1組の接続点に前記第2の幅の両端を接続するとともに、前記第1の幅の接続点の1つおきの他の1組の接続点に前記第3の幅の両端を接続した四面体の前記4本の第1の幅の稜線に対応させて前記ヒンジで連結した前記2つの第1三角形筒体の4つの平面部材の一端および前記第2三角形筒体の2つの平面部材の一端を配置し、前記四面体の前記第2の幅の稜線に対応させて前記2つの第1折り畳み平面部材を連結した前記ヒンジを配置するとともに、前記四面体の前記第3の幅の稜線に対応させて前記第2折り畳み平面部材の一端を配置して、前記2つの第1三角形筒体の2つの平面部材の一端と、この一端に対応する前記第2三角形筒体の平面部材の各一端とを前記ヒンジで折り畳み可能に連結することにより、前記2つの第1三角形筒体および前記1つの第2三角形筒体を扁平な状態に折り畳むことができ、前記四面体の3つの面に前記各三角形筒体が筒状で直立する状態に展開できる、
ことを特徴とする接合部。 - 第1三角形筒体を構成する3つの薄肉の平面部材の内の2つが第1の幅で、前記第1三角形筒体を構成する残りの第2の幅の平面部材が、等幅で、薄肉の2つの第1板材を谷折りまたは山折り可能に薄肉の変形可能なヒンジで連結した第1折り畳み平面部材とされ、前記2つの平面部材と前記第1折り畳み平面部材とを前記ヒンジで扁平に折り畳み可能に連結して前記第1三角形筒体を構成し、
第2三角形筒体を形成する3つの薄肉の平面部材の内の2つが前記第1の幅で、前記第2三角形筒体を形成する残りの第3の幅の平面部材が、等幅で、薄肉の2つの第2板材を谷折りまたは山折り可能に前記ヒンジで連結した第2折り畳み平面部材とされ、前記2つの平面部材と前記第2折り畳み平面部材とを前記ヒンジで扁平に折り畳み可能に連結して前記第2三角形筒体を構成し、
2つの前記第1三角形筒体を2つの前記第1板材の連結線が連なるように前記第1折り畳み平面部材の一端同士で折り畳み可能に前記ヒンジで連結し、
2つの前記第2三角形筒体を2つの前記第2板材の連結線が連なるように前記第2折り畳み平面部材の一端同士で折り畳み可能に前記ヒンジで連結し、
4本の前記第1の幅が端で環状に接続された前記第1の幅の接続点の1つおきの1組の接続点に前記第2の幅の両端を接続するとともに、前記第1の幅の接続点の1つおきの他の1組の接続点に前記第3の幅の両端を接続した四面体の前記4本の第1の幅の稜線に対応させて前記ヒンジで連結した前記2つの第1三角形筒体の4つの平面部材の一端および前記2つの第2三角形筒体の4つの平面部材の一端を配置し、前記四面体の前記第2の幅の稜線に対応させて前記2つの第1折り畳み平面部材を連結した前記ヒンジを配置するとともに、前記四面体の前記第3の幅の稜線に対応させて前記2つの第2折り畳み平面部材を連結した前記ヒンジを配置して、前記2つの第1三角形筒体の平面部材の各一端と、この各一端に対応する前記2つの第2三角形筒体の平面部材の各一端とを前記ヒンジで折り畳み可能に連結することにより、
前記2つの第1三角形筒体および前記2つの第2三角形筒体を扁平な状態に折り畳むことができ、前記四面体の4つの面に前記各三角形筒体が筒状で直立する状態に展開できる、
ことを特徴とする接合部。 - 第1三角形筒体を構成する3つの薄肉の平面部材の内の2つが第1の幅で、前記第1三角形筒体を構成する残りの第2の幅の平面部材が、等幅で、薄肉の2つの第1板材を谷折りまたは山折り可能に薄肉の変形可能なヒンジで連結した第1折り畳み平面部材とされ、前記2つの平面部材と前記第1折り畳み平面部材とを前記ヒンジで扁平に折り畳み可能に連結して前記第1三角形筒体を構成し、
第2三角形筒体を形成する3つの薄肉の平面部材の内の2つが前記第1の幅で、前記第2三角形筒体を形成する残りの第3の幅の平面部材が、等幅で、薄肉の2つの第2板材を谷折りまたは山折り可能に前記ヒンジで連結した第2折り畳み平面部材とされ、前記2つの平面部材と前記第2折り畳み平面部材とを前記ヒンジで扁平に折り畳み可能に連結して前記第2三角形筒体を構成し、
平面上に前記第1折り畳み平面部材の一端を位置させた2つの前記第1三角形筒体のそれぞれ間に、前記平面上に前記第2折り畳み平面部材の一端が位置するように前記第2三角形筒体を位置させて前記第1三角形筒体の各平面部材の一端と前記第2三角形筒体の対応する平面部材の一端とを折り畳み可能に前記ヒンジで連結することにより、
前記2つの第1三角形筒体および前記2つの第2三角形筒体を扁平な状態に折り畳むことができ、四角錐の4つの三角形の面に前記各三角形筒体が筒状で直立する状態に展開できる、
ことを特徴とする接合部。 - 第1三角形筒体を構成する3つの薄肉の平面部材の内の2つが第1の幅で、前記第1三角形筒体を構成する残りの第2の幅の平面部材が、等幅で、薄肉の2つの第1板材を谷折りまたは山折り可能に薄肉の変形可能なヒンジで連結した第1折り畳み平面部材とされ、前記2つの平面部材と前記第1折り畳み平面部材とを前記ヒンジで扁平に折り畳み可能に連結して前記第1三角形筒体を構成し、
第2三角形筒体を形成する3つの薄肉の平面部材の内の2つが前記第1の幅で、前記第2三角形筒体を形成する残りの第3の幅の平面部材が、等幅で、薄肉の2つの第2板材を谷折りまたは山折り可能に前記ヒンジで連結した第2折り畳み平面部材とされ、前記2つの平面部材と前記第2折り畳み平面部材とを前記ヒンジで扁平に折り畳み可能に連結して前記第2三角形筒体を構成し、
平面上に前記第1折り畳み平面部材の一端を位置させた2つの前記第1三角形筒体のそれぞれ間に、前記平面上に前記第2折り畳み平面部材の一端が位置するように前記第2三角形筒体を位置させて前記第1三角形筒体の各平面部材の一端と前記第2三角形筒体の対応する平面部材の一端とを折り畳み可能に前記ヒンジで連結して半八部材を構成し、
この2つの半八部材の矩形の開口部分を重ね合わせ、2つの前記第1三角形筒体の2つの前記第1板材の連結線が連なるように前記第1折り畳み平面部材の一端同士を折り畳み可能に前記ヒンジで連結するとともに、2つの前記第2三角形筒体の2つの前記第2板材の連結線が連なるように前記第2折り畳み平面部材の一端同士を折り畳み可能に前記ヒンジで連結することにより、
前記4つの第1三角形筒体および前記4つの第2三角形筒体を扁平な状態に折り畳むことができ、八面体の8つの面に前記各三角形筒体が筒状で直立する状態に展開できる、
ことを特徴とする接合部。 - 12本の稜線が4本ずつの第1の幅、第2の幅および第3の幅である直方体の第1面に対応する第1四角形筒体を2つの前記第1の幅を有する薄肉の第1平面部材と、2つの前記第2の幅を有する薄肉の第2平面部材とを薄肉の変形可能なヒンジで扁平に折り畳み可能に連結して構成し、
前記直方体の第2面に対応する第2四角形筒体を2つの前記第2平面部材と、2つの前記第3の幅を有する薄肉の第3平面部材とを前記ヒンジで扁平に折り畳み可能に連結して構成し、
前記直方体の第3面に対応する第3四角形筒体を2つの前記第3平面部材と、2つの前記第1平面部材とを前記ヒンジで扁平に折り畳み可能に連結して構成し、
1つの前記第1四角形筒体の各平面部材を前記直方体の1つの前記第1面に対応させて配置し、1つの前記第2四角形筒体の各平面部材を前記直方体の1つの前記第2面に対応させて配置するとともに、1つの前記第3四角形筒体の各平面部材を前記直方体の1つの前記第3面に対応させて配置して、前記第1平面部材同士の端を前記ヒンジで折り畳み可能に連結し、前記第2平面部材同士の端を前記ヒンジで折り畳み可能に連結するとともに、前記第3平面部材同士の端を前記ヒンジで折り畳み可能に連結することにより、
前記各四角形筒体を扁平な状態に折り畳むことができ、前記直方体の3つの面に対応する前記各四角形筒体が筒状で直立する状態に展開できる、
ことを特徴とする接合部。 - 12本の稜線が4本ずつの第1の幅、第2の幅および第3の幅である直方体の第1面に対応する第1四角形筒体を2つの前記第1の幅を有する薄肉の第1平面部材と、2つの前記第2の幅を有する薄肉の第2平面部材とを薄肉の変形可能なヒンジで扁平に折り畳み可能に連結して構成し、
前記直方体の第2面に対応する第2四角形筒体を2つの前記第2平面部材と、2つの前記第3の幅を有する薄肉の第3平面部材とを前記ヒンジで扁平に折り畳み可能に連結して構成し、
前記直方体の第3面に対応する第3四角形筒体を2つの前記第3平面部材と、2つの前記第1平面部材とを前記ヒンジで扁平に折り畳み可能に連結して構成し、
2つの前記第1四角形筒体の各平面部材を前記直方体の2つの前記第1面に対応させて配置し、1つの前記第2四角形筒体の各平面部材を前記直方体の1つの前記第2面に対応させて配置するとともに、1つの前記第3四角形筒体の各平面部材を前記直方体の1つの前記第3面に対応させて配置して、前記第1平面部材同士の端を前記ヒンジで折り畳み可能に連結し、前記第2平面部材同士の端を前記ヒンジで折り畳み可能に連結するとともに、前記第3平面部材同士の端を前記ヒンジで折り畳み可能に連結することにより、
前記各四角形筒体を扁平な状態に折り畳むことができ、前記直方体の4つの面に対応する前記各四角形筒体が筒状で直立する状態に展開できる、
ことを特徴とする接合部。 - 12本の稜線が4本ずつの第1の幅、第2の幅および第3の幅である直方体の第1面に対応する第1四角形筒体を2つの前記第1の幅を有する薄肉の第1平面部材と、2つの前記第2の幅を有する薄肉の第2平面部材とを薄肉の変形可能なヒンジで扁平に折り畳み可能に連結して構成し、
前記直方体の第2面に対応する第2四角形筒体を2つの前記第2平面部材と、2つの前記第3の幅を有する薄肉の第3平面部材とを前記ヒンジで扁平に折り畳み可能に連結して構成し、
前記直方体の第3面に対応する第3四角形筒体を2つの前記第3平面部材と、2つの前記第1平面部材とを前記ヒンジで扁平に折り畳み可能に連結して構成し、
2つの前記第1四角形筒体の各平面部材を前記直方体の2つの前記第1面に対応させて配置し、2つの前記第2四角形筒体の各平面部材を前記直方体の2つの前記第2面に対応させて配置するとともに、1つの前記第3四角形筒体の各平面部材を前記直方体の1つの前記第3面に対応させて配置して、前記第1平面部材同士の端を前記ヒンジで折り畳み可能に連結し、前記第2平面部材同士の端を前記ヒンジで折り畳み可能に連結するとともに、前記第3平面部材同士の端を前記ヒンジで折り畳み可能に連結することにより、
前記各四角形筒体を扁平な状態に折り畳むことができ、前記直方体の5つの面に対応する前記各四角形筒体が筒状で直立する状態に展開できる、
ことを特徴とする接合部。 - 12本の稜線が4本ずつの第1の幅、第2の幅および第3の幅である直方体の第1面に対応する第1四角形筒体を2つの前記第1の幅を有する薄肉の第1平面部材と、2つの前記第2の幅を有する薄肉の第2平面部材とを薄肉の変形可能なヒンジで扁平に折り畳み可能に連結して構成し、
前記直方体の第2面に対応する第2四角形筒体を2つの前記第2平面部材と、2つの前記第3の幅を有する薄肉の第3平面部材とを前記ヒンジで扁平に折り畳み可能に連結して構成し、
前記直方体の第3面に対応する第3四角形筒体を2つの前記第3平面部材と、2つの前記第1平面部材とを前記ヒンジで扁平に折り畳み可能に連結して構成し、
2つの前記第1四角形筒体の各平面部材を前記直方体の2つの前記第1面に対応させて配置し、2つの前記第2四角形筒体の各平面部材を前記直方体の2つの前記第2面に対応させて配置するとともに、2つの前記第3四角形筒体の各平面部材を前記直方体の2つの前記第3面に対応させて配置して、前記第1平面部材同士の端を前記ヒンジで折り畳み可能に連結し、前記第2平面部材同士の端を前記ヒンジで折り畳み可能に連結するとともに、前記第3平面部材同士の端を前記ヒンジで折り畳み可能に連結することにより、
前記各四角形筒体を扁平な状態に折り畳むことができ、前記直方体の6つの面に前記各四角形筒体が筒状で直立する状態に展開できる、
ことを特徴とする接合部。 - 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の接合部において、
前記第1の幅と、前記第2の幅と、前記第3の幅とを同一にした、
ことを特徴とする接合部。 - 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の接合部において、
前記第1の幅と、前記第2の幅とを同一に、または前記第1の幅と、前記第3の幅とを同一にした、
ことを特徴とする接合部。
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