JPH02283597A - 展開型トラス構造及びその展開同期装置 - Google Patents
展開型トラス構造及びその展開同期装置Info
- Publication number
- JPH02283597A JPH02283597A JP1104301A JP10430189A JPH02283597A JP H02283597 A JPH02283597 A JP H02283597A JP 1104301 A JP1104301 A JP 1104301A JP 10430189 A JP10430189 A JP 10430189A JP H02283597 A JPH02283597 A JP H02283597A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- truss
- truss structure
- members
- synchronization
- deployable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 62
- 239000000463 material Substances 0.000 abstract description 8
- 239000012528 membrane Substances 0.000 abstract 1
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 10
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 10
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 10
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 6
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 3
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 230000005489 elastic deformation Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000010363 phase shift Effects 0.000 description 1
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 1
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Aerials With Secondary Devices (AREA)
- Details Of Aerials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、収納状態から2次元的に展開可能な展開型ト
ラス構造及びその展開同期装置に関するものである。
ラス構造及びその展開同期装置に関するものである。
宇宙用大型アンテナや太陽光集光器等に用いられる展開
型構造物は、打上げ時コンパクトに収納可能で且つ宇宙
空間で2次元的に展開可能であることが必要であり、こ
の展開構造物として展開パネル式のもの、金属メツシュ
とフレーム構造とを組合せたもの(例えば、特開昭62
−15904号公報参照)、展開型トラス構造からなる
ものなど種々提案されている。
型構造物は、打上げ時コンパクトに収納可能で且つ宇宙
空間で2次元的に展開可能であることが必要であり、こ
の展開構造物として展開パネル式のもの、金属メツシュ
とフレーム構造とを組合せたもの(例えば、特開昭62
−15904号公報参照)、展開型トラス構造からなる
ものなど種々提案されている。
この展開型構造物は宇宙空間で2次元的に展開され、そ
の表面に反射面を形成するため反射膜材などが設けられ
るが、宇宙用大型アンテナや太陽光集光器の場合反射膜
材は全体として放物面に形成される。
の表面に反射面を形成するため反射膜材などが設けられ
るが、宇宙用大型アンテナや太陽光集光器の場合反射膜
材は全体として放物面に形成される。
上記展開型構造物で宇宙用大型アンテナ等を形成するう
えで、展開型パネル式のもの或いは金属メツシュとフレ
ーム構造を組合せたものではその展開面積に限界がある
が、展開型構造物をトラス構造で構成する場合には、大
型の構造物に展開でき、構造物全体の剛性が高く且つト
ラス部材長を適宜設定することにより所望の曲面形状に
展開でき且つ反射面精度を高く維持し得るなど種々の特
徴を備えているので、展開型トラス構造は最も有望視さ
れている。
えで、展開型パネル式のもの或いは金属メツシュとフレ
ーム構造を組合せたものではその展開面積に限界がある
が、展開型構造物をトラス構造で構成する場合には、大
型の構造物に展開でき、構造物全体の剛性が高く且つト
ラス部材長を適宜設定することにより所望の曲面形状に
展開でき且つ反射面精度を高く維持し得るなど種々の特
徴を備えているので、展開型トラス構造は最も有望視さ
れている。
上記宇宙用展開型構造物に用いる展開型トラス構造とし
て種々の型式のものが提案され、例えば特開昭61−2
38597号公報には、八面体トラス構造を基本構成と
する展開型トラス構造が記載され、またNASAのH,
G、Bush等及びロッキード社のR9R,Johns
onなとの共著で文献r LargeSpace An
tenha Technology+ 1984年12
月4−6」に発表した論文rsynchronousl
y DeployableTetrahedral T
russ Reflector Jには、四面体トラス
構造を基本構成とする展開型トラス構造が記載されてい
る。
て種々の型式のものが提案され、例えば特開昭61−2
38597号公報には、八面体トラス構造を基本構成と
する展開型トラス構造が記載され、またNASAのH,
G、Bush等及びロッキード社のR9R,Johns
onなとの共著で文献r LargeSpace An
tenha Technology+ 1984年12
月4−6」に発表した論文rsynchronousl
y DeployableTetrahedral T
russ Reflector Jには、四面体トラス
構造を基本構成とする展開型トラス構造が記載されてい
る。
一方、上記のように四面体トラス構造を基本構成とする
展開型トラス構造を収納状態から展開状態に展開する際
に、展開する全部のトラス部材が同期して展開しない場
合には、トラス部材の相互干渉により所期の構造物に展
開することが出来ないことから、四面体を基本構成とす
る展開型トラス構造の各節点部には展開する複数のトラ
ス部材を同期させる展開同期機構を設けることが必要で
ある。
展開型トラス構造を収納状態から展開状態に展開する際
に、展開する全部のトラス部材が同期して展開しない場
合には、トラス部材の相互干渉により所期の構造物に展
開することが出来ないことから、四面体を基本構成とす
る展開型トラス構造の各節点部には展開する複数のトラ
ス部材を同期させる展開同期機構を設けることが必要で
ある。
上記の論文には、四面体トラスの各節点部に設けられた
展開同期機構であって、ガイドロッドと、ガイドロッド
に外装されたスライダ及びダンパ及び圧縮コイルバネと
、スライダと各トラス部材を連結する同期リンクなどか
らなる展開同期機構が記載されている。
展開同期機構であって、ガイドロッドと、ガイドロッド
に外装されたスライダ及びダンパ及び圧縮コイルバネと
、スライダと各トラス部材を連結する同期リンクなどか
らなる展開同期機構が記載されている。
上記公報及び論文に記載の展開型トラス構造では、反射
面を構成する個々のセルの形状が三角形であることから
、平面状反射面等を形成するときには特に問題がないが
、放物面など曲面状反射面をトラス部材に取付けた反射
膜材で形成するときには各セルの曲面形状精度を高める
ことが困難で大型アンテナ等の性能低下が避けられない
。仮に、セル形状が四角形の場合にも同様である。
面を構成する個々のセルの形状が三角形であることから
、平面状反射面等を形成するときには特に問題がないが
、放物面など曲面状反射面をトラス部材に取付けた反射
膜材で形成するときには各セルの曲面形状精度を高める
ことが困難で大型アンテナ等の性能低下が避けられない
。仮に、セル形状が四角形の場合にも同様である。
上記論文の四面体トラス構造は、反射面のセル形状が三
角形をなして細分化されるので反射面倒のトラス部材の
部材数が多くなるだけでなく、反射面側のトラス部材は
折り曲げヒンジ機構で屈伸可能なものなのでヒンジ機構
はトラス部材の部材数に応じて多くなり、重量が増加し
且つ製作コストが全体として高価になる。
角形をなして細分化されるので反射面倒のトラス部材の
部材数が多くなるだけでなく、反射面側のトラス部材は
折り曲げヒンジ機構で屈伸可能なものなのでヒンジ機構
はトラス部材の部材数に応じて多くなり、重量が増加し
且つ製作コストが全体として高価になる。
次に、上記の論文に記載された展開同期機構は、展開型
トラス構造にコイルバネの弾性力で展開力を付与する展
開力付与機構と複合的に構成されており、コイルバネか
ら同期リンクに作用する圧縮軸力を介してトラス部材を
展開させる構造なので同期リンク及びその連結ピンなど
が大型化して全体としてかなりの重量増加が避けられな
いこと、ガイドロッド及びダンパ及びスライダなどが大
型化して全体として重量が重くなること、などの問題が
ある。
トラス構造にコイルバネの弾性力で展開力を付与する展
開力付与機構と複合的に構成されており、コイルバネか
ら同期リンクに作用する圧縮軸力を介してトラス部材を
展開させる構造なので同期リンク及びその連結ピンなど
が大型化して全体としてかなりの重量増加が避けられな
いこと、ガイドロッド及びダンパ及びスライダなどが大
型化して全体として重量が重くなること、などの問題が
ある。
本発明の目的は、反射面側のセル形状が正六角形であっ
て且つ四面体トラス構造を有する展開型トラス構造を提
供すること、及びこの展開型トラス構造の為の軽量な展
開同期機構を提供することである。
て且つ四面体トラス構造を有する展開型トラス構造を提
供すること、及びこの展開型トラス構造の為の軽量な展
開同期機構を提供することである。
〔課題を解決するための手段]
第1請求項に係る展開型トラス構造は、収納状態から2
次元的に展開可能な展開型トラス構造であって、展開し
たときに、倒立正六角錐の上面の各辺の両端の節点と上
記正六角錐の頂部節点と上記正六角錐に隣接し且つ上記
各辺を共有する倒立正六角錐の頂部節点とで決定される
6個の四面体と、上記各節点とこの節点に対応する各3
個の頂部節点とで決定される6個の四面体とを形成する
四面体トラス構造を基本構成として備えているものであ
る。
次元的に展開可能な展開型トラス構造であって、展開し
たときに、倒立正六角錐の上面の各辺の両端の節点と上
記正六角錐の頂部節点と上記正六角錐に隣接し且つ上記
各辺を共有する倒立正六角錐の頂部節点とで決定される
6個の四面体と、上記各節点とこの節点に対応する各3
個の頂部節点とで決定される6個の四面体とを形成する
四面体トラス構造を基本構成として備えているものであ
る。
第2請求項に係る展開型トラス構造は、基本的に第1請
求項と同様の構成を有し、更に上記各辺のトラス部材の
スパン中央部及び頂部節点同士を連結するトラス部材の
スパン中央部には、夫々ヒンジ機構が設けられている。
求項と同様の構成を有し、更に上記各辺のトラス部材の
スパン中央部及び頂部節点同士を連結するトラス部材の
スパン中央部には、夫々ヒンジ機構が設けられている。
第3請求項に係る展開型トラス構造の展開同期装置は、
収納状態から展開可能な展開型トラス構造における複数
のトラス部材の端部同士を連結する節点ヒンジ機構にお
いて、複数のトラス部材の端部がヒンジ結合される節点
部材と、収納状態のときに上記複数のトラス部材が向く
共通の方向に向けて上記節点部材に摺動自在に挿通装着
された同期用基準ロッドと、展開時に各トラス部材が同
期用基準ロッドに対して相対的に展開する展開面内に夫
々配設されるとともに一端が各トラス部材に回動自在に
結合され他端が同期用基準ロッドに回動自在に結合され
た軸力部材とを備え、展開型トラス構造の展開時に同期
用基準ロッドに対する複数のトラス部材の展開度を同期
させるリンク式同期機構を設けたものである。
収納状態から展開可能な展開型トラス構造における複数
のトラス部材の端部同士を連結する節点ヒンジ機構にお
いて、複数のトラス部材の端部がヒンジ結合される節点
部材と、収納状態のときに上記複数のトラス部材が向く
共通の方向に向けて上記節点部材に摺動自在に挿通装着
された同期用基準ロッドと、展開時に各トラス部材が同
期用基準ロッドに対して相対的に展開する展開面内に夫
々配設されるとともに一端が各トラス部材に回動自在に
結合され他端が同期用基準ロッドに回動自在に結合され
た軸力部材とを備え、展開型トラス構造の展開時に同期
用基準ロッドに対する複数のトラス部材の展開度を同期
させるリンク式同期機構を設けたものである。
第1請求項に係る展開型トラス構造においては、12個
の四面体を形成する四面体トラス構造を基本構成として
いるので、剛性が高く軽量化が可能なものとなる。
の四面体を形成する四面体トラス構造を基本構成として
いるので、剛性が高く軽量化が可能なものとなる。
加えて、展開状態において反射面側となる上面の個々の
セルの形状は正六角形なので、放物面など曲面状の反射
面との適合性に優れ、曲面状反射面の形状精度を高める
ことが出来るので、アンテナなどの性能を向上させるこ
とが出来る。
セルの形状は正六角形なので、放物面など曲面状の反射
面との適合性に優れ、曲面状反射面の形状精度を高める
ことが出来るので、アンテナなどの性能を向上させるこ
とが出来る。
更に、セル形状が正六角形故に上面トラス部材の部材数
を低減することが出来るので、その分だけ軽量化でき宇
宙への打上げコストと製作コストを低減することが出来
る。
を低減することが出来るので、その分だけ軽量化でき宇
宙への打上げコストと製作コストを低減することが出来
る。
第2請求項に係る展開型トラス構造においては、基本的
に第1請求項と同様の作用が得られるうえ、各辺のトラ
ス部材のスパン中央部及び頂部節点同士を連結するトラ
ス部材のスパン中央部にヒンジ機構が設けられているの
で、ヒンジ機構の個所でトラス部材を折り曲げ状に屈曲
させることにより収納状態での体積効率を大きくするこ
とが出来る。
に第1請求項と同様の作用が得られるうえ、各辺のトラ
ス部材のスパン中央部及び頂部節点同士を連結するトラ
ス部材のスパン中央部にヒンジ機構が設けられているの
で、ヒンジ機構の個所でトラス部材を折り曲げ状に屈曲
させることにより収納状態での体積効率を大きくするこ
とが出来る。
第3請求項に係る展開型トラス構造の展開同期機構にお
いては、展開同期機構を展開力を付与する機構と複合的
に組合せる必要がなく、展開同期機構は節点ヒンジ機構
に必要な節点部材の他には基本的に同期用基準ロッドと
複数の軸力部材とでシンプルな構造に構成できる。
いては、展開同期機構を展開力を付与する機構と複合的
に組合せる必要がなく、展開同期機構は節点ヒンジ機構
に必要な節点部材の他には基本的に同期用基準ロッドと
複数の軸力部材とでシンプルな構造に構成できる。
加えて、この展開同期機構は、同期用基準ロッドと各ト
ラス部材とを連結するのに軸力部材を用いて、多数の軸
力部材として小型・軽量の部材を用いることが出来、同
期機構を著しく軽量化することが出来る。
ラス部材とを連結するのに軸力部材を用いて、多数の軸
力部材として小型・軽量の部材を用いることが出来、同
期機構を著しく軽量化することが出来る。
上記〔作用〕の項に詳しく説明したように、第1請求項
に係る展開型トラス構造によれば、展開状態における上
面の個々のセル形状を正六角形に形成することにより、
反射膜材で形成される曲面状反射面との適合性を高め、
反射面の形状精度を高め、アンテナ等の性能を向上させ
ることが出来る。更に、上面トラス部材の部材数を低減
して軽量化を図り、宇宙への打上げコストと製作コスト
を低減することが出来る。
に係る展開型トラス構造によれば、展開状態における上
面の個々のセル形状を正六角形に形成することにより、
反射膜材で形成される曲面状反射面との適合性を高め、
反射面の形状精度を高め、アンテナ等の性能を向上させ
ることが出来る。更に、上面トラス部材の部材数を低減
して軽量化を図り、宇宙への打上げコストと製作コスト
を低減することが出来る。
第2請求項に係る展開型トラス構造によれば、基本的に
第1請求項のものと同様の効果が得られるうえ、収納状
態での体積効率を高めて打上げコストを節減できる。
第1請求項のものと同様の効果が得られるうえ、収納状
態での体積効率を高めて打上げコストを節減できる。
第3請求項に係る展開型トラス構造の展開同期装置によ
れば、主に同期用基準ロッドと複数の軸力部材とからな
る少数の部品でシンプルな構造に構成することが出来る
。加えて、同期用基準ロッドと各トラス部材を連結する
のに軸力部材を用いることにより、展開同期機構を著し
く軽量化することが出来る。
れば、主に同期用基準ロッドと複数の軸力部材とからな
る少数の部品でシンプルな構造に構成することが出来る
。加えて、同期用基準ロッドと各トラス部材を連結する
のに軸力部材を用いることにより、展開同期機構を著し
く軽量化することが出来る。
〔実施例]
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明
する。
する。
本実施例は、コンパクトに折り畳んだ収納状態で宇宙空
間へ打上げ、宇宙空間で2次元的な拡がりを持つプレー
ト状のトラス構造に展開して宇宙用大型アンテナや太陽
光集光器などに使用される展開型トラス構造に本発明を
適用した場合の一例である。
間へ打上げ、宇宙空間で2次元的な拡がりを持つプレー
ト状のトラス構造に展開して宇宙用大型アンテナや太陽
光集光器などに使用される展開型トラス構造に本発明を
適用した場合の一例である。
第1図は、この展開型トラス構造の基本構成である展開
型トラス構造ユニットTを示すものであり、第1図(a
)はトラス構造ユニットTを折り畳んだ収納状態、第1
図(d)トラス構造ユニッ)Tの展開状態を示し、第1
図■)及び第1図(C)は夫々収納状態から展開状態へ
移る途中の状態を示している。
型トラス構造ユニットTを示すものであり、第1図(a
)はトラス構造ユニットTを折り畳んだ収納状態、第1
図(d)トラス構造ユニッ)Tの展開状態を示し、第1
図■)及び第1図(C)は夫々収納状態から展開状態へ
移る途中の状態を示している。
次に、上記トラス構造ユニッ)Tの展開状態における骨
組構造について、第1図(d)に基いて説明する。
組構造について、第1図(d)に基いて説明する。
このトラス構造ユニットTは、その中央部には6辺を形
成する6本の上面トラス部材1 (以下、部材1という
)と6本の稜トラス部材2(以下、部材2という)とで
倒立正六角錐が形成され、部材1同士は各節点P、にお
いてヒンジ接合され、6本の部材2は頂部節点P2にお
いてヒンジ結合されている。更に、上記倒立正六角錐の
外側に各部材1を共有して形成される倒立正六角錐の頂
部節点PZaと中央部の頂部節点P2とが下面トラス部
材3(以下、部材3という)で連結されるとともに、相
互に隣接する頂部節点Pea同士が部材3と同機能の下
面トラス部材3A(以下、部材3Aという)で連結され
、また各頂部節点P、とそれに対応する各部材1の両端
の節点P、とが部材2と同機能の稜部材2A(以下、部
材2Aという)で連結されている。
成する6本の上面トラス部材1 (以下、部材1という
)と6本の稜トラス部材2(以下、部材2という)とで
倒立正六角錐が形成され、部材1同士は各節点P、にお
いてヒンジ接合され、6本の部材2は頂部節点P2にお
いてヒンジ結合されている。更に、上記倒立正六角錐の
外側に各部材1を共有して形成される倒立正六角錐の頂
部節点PZaと中央部の頂部節点P2とが下面トラス部
材3(以下、部材3という)で連結されるとともに、相
互に隣接する頂部節点Pea同士が部材3と同機能の下
面トラス部材3A(以下、部材3Aという)で連結され
、また各頂部節点P、とそれに対応する各部材1の両端
の節点P、とが部材2と同機能の稜部材2A(以下、部
材2Aという)で連結されている。
従って、このトラス構造ユニットTは、各部材1の両端
の節点P、・Plと頂部節点P2とこの部材1を共有す
る倒立正六角錐の頂部節点P1mとで決定される6組の
四面体と、各節点P、とこの節点P、に対応する3個の
頂部節点P2 ・P2□P Zmとで決定される6個の
四面体とを形成する四面体トラス構造になっている。
の節点P、・Plと頂部節点P2とこの部材1を共有す
る倒立正六角錐の頂部節点P1mとで決定される6組の
四面体と、各節点P、とこの節点P、に対応する3個の
頂部節点P2 ・P2□P Zmとで決定される6個の
四面体とを形成する四面体トラス構造になっている。
上記トラス構造ユニットTを基本構成とし、第2図に示
すように、頂部節点P2を有する倒立正六角錐の外側に
頂部節点P Zmを夫々有する6個の倒立正六角錐を構
成し、更にそれらの外側にも同様に多数の倒立正六角錐
を構成していくことにより、上面には多数の正六角形状
のセルを有する2次元的な拡がりを持つプレート状のト
ラス構造TC(以下、プレート状トラス構造TCという
)を構成することが出来る。
すように、頂部節点P2を有する倒立正六角錐の外側に
頂部節点P Zmを夫々有する6個の倒立正六角錐を構
成し、更にそれらの外側にも同様に多数の倒立正六角錐
を構成していくことにより、上面には多数の正六角形状
のセルを有する2次元的な拡がりを持つプレート状のト
ラス構造TC(以下、プレート状トラス構造TCという
)を構成することが出来る。
上記プレート状トラス構造TCは用途に応じてその上面
及び下面が平面をなすように或いは部材長を適宜設定す
ることにより放物面などの曲面をなすように構成される
が、何れの場合にも多数の正六角形セルからなる上面に
反射膜部材などが取付けられ電波反射面或いは太陽光集
光面等とじて活用される。
及び下面が平面をなすように或いは部材長を適宜設定す
ることにより放物面などの曲面をなすように構成される
が、何れの場合にも多数の正六角形セルからなる上面に
反射膜部材などが取付けられ電波反射面或いは太陽光集
光面等とじて活用される。
第3図に示すように、トラス構造ユニットTの部材1・
2・2A・3・3Aの夫々は例えば表面にアルマイト層
を形成したアルミニウム製バイブ材で構成され、部材1
のスパン中央部及び部材3・3Aのスパン中央部には夫
々ヒンジ機構10が設けられ、部材1は直線状に伸した
伸長位置と2つ折り状に下方へ屈曲させた屈曲位置とに
切換自在に構成され、また部材3・3Aは直線状に伸し
た伸長位置と上方へ2つ折り状に屈曲させた屈曲位置と
に切換自在に構成され、各ヒンジ機構10は部材1・3
・3Aの内部に組み込んだコイルハネとワイヤなどによ
り屈曲位置から伸長位置へ展開させる展開力を付与する
ようになっている。
2・2A・3・3Aの夫々は例えば表面にアルマイト層
を形成したアルミニウム製バイブ材で構成され、部材1
のスパン中央部及び部材3・3Aのスパン中央部には夫
々ヒンジ機構10が設けられ、部材1は直線状に伸した
伸長位置と2つ折り状に下方へ屈曲させた屈曲位置とに
切換自在に構成され、また部材3・3Aは直線状に伸し
た伸長位置と上方へ2つ折り状に屈曲させた屈曲位置と
に切換自在に構成され、各ヒンジ機構10は部材1・3
・3Aの内部に組み込んだコイルハネとワイヤなどによ
り屈曲位置から伸長位置へ展開させる展開力を付与する
ようになっている。
上記頂部節点P2には、下面内の放射状の6木の部材3
及び正六角錐の稜に位置する6本の部材2をヒンジ結合
する頂部節点ヒンジ機構20が設けられ、この頂部節点
ヒンジ機構20に付随する頂部節点展開同期機構30が
設けられている。尚、各頂部節点PZmにも上記と同様
の頂部節点ヒンジ機構20及び頂部節点展開同期機構3
0が設けられている。
及び正六角錐の稜に位置する6本の部材2をヒンジ結合
する頂部節点ヒンジ機構20が設けられ、この頂部節点
ヒンジ機構20に付随する頂部節点展開同期機構30が
設けられている。尚、各頂部節点PZmにも上記と同様
の頂部節点ヒンジ機構20及び頂部節点展開同期機構3
0が設けられている。
更に、各節点P1には、上面内の放射状の3本の部材1
及び正六角錐の稜に位置する3本の部材2・2Aをヒン
ジ結合する節点ヒンジ機構40が設けられ、この節点ヒ
ンジ機構40に付随する節点展開同期機構50が設けら
れている。
及び正六角錐の稜に位置する3本の部材2・2Aをヒン
ジ結合する節点ヒンジ機構40が設けられ、この節点ヒ
ンジ機構40に付随する節点展開同期機構50が設けら
れている。
上記頂部節点ヒンジ機構20及び頂部節点展開同期機構
30について、第4図に基いて説明する。
30について、第4図に基いて説明する。
頂部節点P2の頂部節点部材21の上端外周部には6個
の第1結合部22が円周6等分位置に放射状に突設され
、頂部節点部材21の下端外周部には第1結合部22よ
りも長い6個の第2結合部23が第1結合部22から3
0度位相をずらした円周6等分位置に放射状に突設され
、各第1結合部22にはそれに直交する水平のピン24
を介して部材2の下端部の1対の結合片2aが回動自在
に連結され、また各第2結合部23にはそれに直交する
水平のピン25を介して部材3の端部の1対の結合片3
aが回動自在に連結されている。但し、第4図には同様
の部材を省略し、1本の部材2・3を連結した状態を示
しである。上記トラス構造ユニットTでは、第6図に示
すように収納状態において、6本の部材2と6本の部材
3が鉛直方向に向けて折り畳まれたときに、6本の部材
2の外側に6本の部材3が円周6等分位置で外接するよ
うに第1結合部22と第2結合部23の半径方向長さが
設定されている。
の第1結合部22が円周6等分位置に放射状に突設され
、頂部節点部材21の下端外周部には第1結合部22よ
りも長い6個の第2結合部23が第1結合部22から3
0度位相をずらした円周6等分位置に放射状に突設され
、各第1結合部22にはそれに直交する水平のピン24
を介して部材2の下端部の1対の結合片2aが回動自在
に連結され、また各第2結合部23にはそれに直交する
水平のピン25を介して部材3の端部の1対の結合片3
aが回動自在に連結されている。但し、第4図には同様
の部材を省略し、1本の部材2・3を連結した状態を示
しである。上記トラス構造ユニットTでは、第6図に示
すように収納状態において、6本の部材2と6本の部材
3が鉛直方向に向けて折り畳まれたときに、6本の部材
2の外側に6本の部材3が円周6等分位置で外接するよ
うに第1結合部22と第2結合部23の半径方向長さが
設定されている。
上記頂部節点展開間3t11機構30は、トラス構造ユ
ニットTを展開するときに、6本の部材2と6本の部材
3とが等しい展開度で展開するように同期させる為のも
のであり、第4図に示すように、頂部節点部材21の中
央部に鉛直向きの案内孔31が形成され、ガイドロッド
32(これが、同期用基準ロッドに相当する)は案内孔
31に上下摺動自在に挿通装着され、ガイドロッド32
の上端部にはリンク連結具33が外嵌固着され、リンク
連結具33の上端外周部には6本の部材2に夫々臨む2
又状の第1連結部34が放射状に突設され、また第1連
結部34の下方へ所定路離隔てた位置でリンク連結具3
3の下端外周部には6本の部材3に夫々臨む2又状の第
2連結部35が放射状に突設されている。
ニットTを展開するときに、6本の部材2と6本の部材
3とが等しい展開度で展開するように同期させる為のも
のであり、第4図に示すように、頂部節点部材21の中
央部に鉛直向きの案内孔31が形成され、ガイドロッド
32(これが、同期用基準ロッドに相当する)は案内孔
31に上下摺動自在に挿通装着され、ガイドロッド32
の上端部にはリンク連結具33が外嵌固着され、リンク
連結具33の上端外周部には6本の部材2に夫々臨む2
又状の第1連結部34が放射状に突設され、また第1連
結部34の下方へ所定路離隔てた位置でリンク連結具3
3の下端外周部には6本の部材3に夫々臨む2又状の第
2連結部35が放射状に突設されている。
一方、部材2の下端付近のガイドロッド32に対面する
部分には所定長さのスリット36が軸方向に形成され、
部材2が仮想線で図示の収納位置から実線で図示の展開
位置に展開するときに部材2の軸心が移動する展開面に
金属製の細いロッドからなる第1リンク部材37(これ
が、軸力部材に相当する)が配設され、第1リンク部材
37の上端部は対応する第1連結部34に展開面と直交
するピン37aを介して回動自在に連結されるとともに
、第1リンク部材37の下端部のリング金具37bはス
リット36の上端部から部材2内へ導入され、スリット
36の下端付近で展開面と直交する水平のピン2bを介
して部材2に回動自在に連結されている。但し、リング
金具37bを省略し、第1リンク部材37の下端部を直
接ピン2bに枢着してもよい。このことは後述のリング
金具についても同様である。
部分には所定長さのスリット36が軸方向に形成され、
部材2が仮想線で図示の収納位置から実線で図示の展開
位置に展開するときに部材2の軸心が移動する展開面に
金属製の細いロッドからなる第1リンク部材37(これ
が、軸力部材に相当する)が配設され、第1リンク部材
37の上端部は対応する第1連結部34に展開面と直交
するピン37aを介して回動自在に連結されるとともに
、第1リンク部材37の下端部のリング金具37bはス
リット36の上端部から部材2内へ導入され、スリット
36の下端付近で展開面と直交する水平のピン2bを介
して部材2に回動自在に連結されている。但し、リング
金具37bを省略し、第1リンク部材37の下端部を直
接ピン2bに枢着してもよい。このことは後述のリング
金具についても同様である。
部材3の端部付近の上面側部分には所定長さのスリット
38が軸方向に形成され、部材3が仮想線で図示の収納
位置から実線で図示の展開位置に展開するときに部材3
の軸心が移動する展開面に第1リンク部材37よりも長
い金属製の細いロッドからなる第2リンク部材39(こ
れが、軸力部材に相当する)が配設され、第2リンク部
材39の上端部は対応する第2連結部35に展開面と直
交するピン39aを介して回動自在に連結されるととも
に、第2リンク部材39の下端部のリング金具39bは
スリット38のガイドロッド32側の端部付近で展開面
と直交するピン3bを介して部材3に回動自在に連結さ
れている。
38が軸方向に形成され、部材3が仮想線で図示の収納
位置から実線で図示の展開位置に展開するときに部材3
の軸心が移動する展開面に第1リンク部材37よりも長
い金属製の細いロッドからなる第2リンク部材39(こ
れが、軸力部材に相当する)が配設され、第2リンク部
材39の上端部は対応する第2連結部35に展開面と直
交するピン39aを介して回動自在に連結されるととも
に、第2リンク部材39の下端部のリング金具39bは
スリット38のガイドロッド32側の端部付近で展開面
と直交するピン3bを介して部材3に回動自在に連結さ
れている。
上記第1及び第2リンク部材37・39の長さ、ピン2
b・3bの取付位置、第1及び第2結合部22・23の
半径方向長さ及び高さ位置、及び第1及び第2連結部3
4・35の半径方向長さ及び相互高さ位置などの幾何学
的構成は適切に設定されており、トラス構造ユニットT
を収納状態から展開するときに6本の部材2と6本の部
材3が等しい展開度を保ち乍ら同期して展開するように
なっている。
b・3bの取付位置、第1及び第2結合部22・23の
半径方向長さ及び高さ位置、及び第1及び第2連結部3
4・35の半径方向長さ及び相互高さ位置などの幾何学
的構成は適切に設定されており、トラス構造ユニットT
を収納状態から展開するときに6本の部材2と6本の部
材3が等しい展開度を保ち乍ら同期して展開するように
なっている。
次に、上記節点ヒンジ機構40及び節点展開同期機構5
0について第5図に基いて説明する。
0について第5図に基いて説明する。
節点P、の節点部材41の上端部には相互に120度の
開角をなして3個の第1結合部42が放射状に突設され
、節点部材41の第1結合部42の下方に隣接する部分
には第1結合部42同士の中間に夫々対応し且つ第1結
合部42よりも細く長い3個の第2結合部43が放射状
に突設され、各第1結合部42にはそれに直交する水平
のビン1aを介して部材1の端部の1対の結合片1bが
回動自在に連結され、また各第2結合部43にはそれに
直交する水平のビン2Cを介して部材2・2人の上端の
1対の結合片2dが回動自在に連結されている。尚、ト
ラス構造ユニットTの単体の場合、1対の部材2A間の
上方の第1結合部42には部材1が未だ結合されていな
い。
開角をなして3個の第1結合部42が放射状に突設され
、節点部材41の第1結合部42の下方に隣接する部分
には第1結合部42同士の中間に夫々対応し且つ第1結
合部42よりも細く長い3個の第2結合部43が放射状
に突設され、各第1結合部42にはそれに直交する水平
のビン1aを介して部材1の端部の1対の結合片1bが
回動自在に連結され、また各第2結合部43にはそれに
直交する水平のビン2Cを介して部材2・2人の上端の
1対の結合片2dが回動自在に連結されている。尚、ト
ラス構造ユニットTの単体の場合、1対の部材2A間の
上方の第1結合部42には部材1が未だ結合されていな
い。
上記節点展開同期機構50は、トラス構造ユニットTを
展開するときに、2本の部材1と3本の部材2・2人と
が等しい展開度で展開するように同期させる為のもので
ある。
展開するときに、2本の部材1と3本の部材2・2人と
が等しい展開度で展開するように同期させる為のもので
ある。
上記節点部材41の中央部に鉛直向きの案内孔52が形
成され、ガイドロッド53(これが、同期用基準ロッド
に相当する)は案内孔52に上下摺動自在に挿通装着さ
れ、ガイドロッド53の下端部にはリンク連結具5工が
外嵌固着されている。
成され、ガイドロッド53(これが、同期用基準ロッド
に相当する)は案内孔52に上下摺動自在に挿通装着さ
れ、ガイドロッド53の下端部にはリンク連結具5工が
外嵌固着されている。
上記リンク連結具51は、上下に所定長さを有し、その
上端部には部材1に対応する3個の2又状の第1連結部
54が放射状に突設され、またリンク連結具51の下端
部には部材2・2Aに対応する3個の2又状の第2連結
部55が放射状に突設されている。
上端部には部材1に対応する3個の2又状の第1連結部
54が放射状に突設され、またリンク連結具51の下端
部には部材2・2Aに対応する3個の2又状の第2連結
部55が放射状に突設されている。
前記頂部節点展開同期機構30と同様に、部材1が収納
位置から展開位置へ展開するときの部材1の軸心の展開
面内に第1リンク部材56が配設され、第1リンク部材
56の上端部のリング金具はビンlcを介して部材1に
連結され、また第1リンク部材56の下端部は対応する
第1連結部54に連結されている。
位置から展開位置へ展開するときの部材1の軸心の展開
面内に第1リンク部材56が配設され、第1リンク部材
56の上端部のリング金具はビンlcを介して部材1に
連結され、また第1リンク部材56の下端部は対応する
第1連結部54に連結されている。
部材2・2Aが収納位置から展開位置へ展開するときの
部材2・2Aの軸心の展開面内に第2リンク部材57が
配設され、第2リンク部材57の外側の上端部のリング
金具は部材2・2Aの内側の1対のブラケット58にビ
ン2eを介して連結され、また第2リンク部材57の内
側の下端部は対応する第2連結部55に連結されている
。
部材2・2Aの軸心の展開面内に第2リンク部材57が
配設され、第2リンク部材57の外側の上端部のリング
金具は部材2・2Aの内側の1対のブラケット58にビ
ン2eを介して連結され、また第2リンク部材57の内
側の下端部は対応する第2連結部55に連結されている
。
上記第1及び第2リンク部材56・57の長さ、ビン1
c・2eの取付位置、第1及び第2結合部42・43の
半径方向長さ及び高さ位置、第1及び第2連結部54・
55の半径方向長さ及び相互の高さ位置などの幾何学的
構成は適切に設定されており、トラス構造ユニットTを
収納状態から展開するときに2本の部材1と3本の部材
2・2Aとが等しい展開度を保ち乍ら同期して展開する
ようになっている。
c・2eの取付位置、第1及び第2結合部42・43の
半径方向長さ及び高さ位置、第1及び第2連結部54・
55の半径方向長さ及び相互の高さ位置などの幾何学的
構成は適切に設定されており、トラス構造ユニットTを
収納状態から展開するときに2本の部材1と3本の部材
2・2Aとが等しい展開度を保ち乍ら同期して展開する
ようになっている。
次に、上記トラス構造ユニットの作用について説明する
。
。
上記トラス構造ユニットTは、12個の四面体を形成す
る静定トラス構造なので、剛性が高く安定したトラス構
造となり、単位重量当りの基本振動数が高くなる。
る静定トラス構造なので、剛性が高く安定したトラス構
造となり、単位重量当りの基本振動数が高くなる。
また、このトラス構造ユニットTの上面は正六角形セル
となるので、トラス構造ユニッ)Tを多数組合せたプレ
ート状のトラス構造TCの上面に反射膜材を設けて、放
物面など曲面状反射面を形成する場合に、部材1と反射
膜材との適合性がよく、大型アンテナや太陽光集光器の
性能を高めることが出来る。更に、四面体トラス構造で
三角形セルとする場合に比較して上面トラス部材の部材
数を節減することが出来る。
となるので、トラス構造ユニッ)Tを多数組合せたプレ
ート状のトラス構造TCの上面に反射膜材を設けて、放
物面など曲面状反射面を形成する場合に、部材1と反射
膜材との適合性がよく、大型アンテナや太陽光集光器の
性能を高めることが出来る。更に、四面体トラス構造で
三角形セルとする場合に比較して上面トラス部材の部材
数を節減することが出来る。
前記頂部節点ヒンジ機構20、節点ヒンジ機構40及び
ヒンジ機構10を設けたので、第1図(a)の収納状態
に体積効率よく収納することが出来、この収納状態から
第1図(d)の展開状態に展開することが出来る。この
ことは、トラス構造ユニットTを多数組合せたプレート
状のトラス構造TCについても同様である。
ヒンジ機構10を設けたので、第1図(a)の収納状態
に体積効率よく収納することが出来、この収納状態から
第1図(d)の展開状態に展開することが出来る。この
ことは、トラス構造ユニットTを多数組合せたプレート
状のトラス構造TCについても同様である。
尚、第6図は収納状態のトラス構造ユニットTの頂部節
点Ptの部分の平面図であるが、この状態において部材
3は部材2の外側に位置するので部材3に連結された第
2リンク部材39と部材2との干渉を防ぐ為に、第4図
に図示のように部材2の表面部の所定個所にはリンク部
材挿通溝39Cが凹設されている。第7図・第8図は夫
々収納状態のトラス構造ユニッl−Tの底面図及び平面
図である。
点Ptの部分の平面図であるが、この状態において部材
3は部材2の外側に位置するので部材3に連結された第
2リンク部材39と部材2との干渉を防ぐ為に、第4図
に図示のように部材2の表面部の所定個所にはリンク部
材挿通溝39Cが凹設されている。第7図・第8図は夫
々収納状態のトラス構造ユニッl−Tの底面図及び平面
図である。
前記頂部節点展開同期機構30と節点展開同期機構50
を設けたので、トラス構造ユニットTを収納状態から展
開するときに、全部の頂部節点P2 ・Pemにおいて
部材2・2A及び部材3・3Aが同期して展開し、全部
の節点P、において部材1・2・2Aが同期して展開す
る。尚、この展開時の展開力は既述のようにヒンジ機構
10に設けたコイルバネの弾性力で発生する。
を設けたので、トラス構造ユニットTを収納状態から展
開するときに、全部の頂部節点P2 ・Pemにおいて
部材2・2A及び部材3・3Aが同期して展開し、全部
の節点P、において部材1・2・2Aが同期して展開す
る。尚、この展開時の展開力は既述のようにヒンジ機構
10に設けたコイルバネの弾性力で発生する。
ここで、トラス構造ユニットTを展開するときに、第9
図に示すように各ヒンジ機構10のヒンジ点間に幾何学
的にズレ量dが発生するが、これについて第10図のよ
うなモデルにて解析した結果、第11図のような結果が
得られ、上記ズレ量dが微小量なので部材1・3・3A
、第1及び第2リンク部材56・57の微小弾性変形に
より吸収されることになる。
図に示すように各ヒンジ機構10のヒンジ点間に幾何学
的にズレ量dが発生するが、これについて第10図のよ
うなモデルにて解析した結果、第11図のような結果が
得られ、上記ズレ量dが微小量なので部材1・3・3A
、第1及び第2リンク部材56・57の微小弾性変形に
より吸収されることになる。
上記頂部節点展開同期機構30の第2リンク部材39及
び節点展開同期機構50の第1リンク部材56は張力部
材なので伸縮しないようなワイヤ等で代用することも可
能で、何れにしても小型・軽量化することが出来る。
び節点展開同期機構50の第1リンク部材56は張力部
材なので伸縮しないようなワイヤ等で代用することも可
能で、何れにしても小型・軽量化することが出来る。
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図(a)は収
納状態のトラス構造ユニットの概略斜視図、第1図(b
)・(C)は夫々展開途中のトラス構造ユニットの概略
斜視図、第1図(d)は展開状態のトラス構造ユニット
の概略斜視図、第2図は複数のトラス構造ユニットから
なる2次元的な拡がりを持つプレート状のトラス構造の
概略平面図、第3図はトラス構造ユニットの斜視図、第
4図は頂部節点ヒンジ機構と頂部節点展開同期機構の要
部斜視図、第5図は節点ヒンジ機構と節点展開同期機構
の斜視図、第6図は収納状態における頂部節点ヒンジ機
構の要部平面図、第7図・第8図は夫々収納状態のトラ
ス構造ユニットの底面図と平面図、第9図はトラス構造
ユニットの展開動作説明図、第10図は節点展開同期機
構の機構図、第11図はヒンジ機構の展開度とズレ量と
の関係を示す特性図である。 T・・展開型トラス構造、 TC・・2次元的な拡がり
を持つプレート状のトラス構造、P、・・節点、 P2
・P!、・・頂部節点、1・・上面トラス部材、 2
・2A・・稜トラス部材、 3・3A・・下面トラス部
材、10・・ヒンジ機構、 20・・頂部節点ヒンジ機
構、 21・・頂部節点部材、 30・・頂部節点展開
同期機構、 32・・ガイドロッド、37・・第1リン
ク部材、 39・・第2リンク部材、 40・・節点ヒ
ンジ機構、 41・・節点部材、 50・・節点展開同
期機構、53・・ガイドロッド、 56・・第1リン
ク部材、 57・・第2リンク部材。 第 図 第 図 りn 第 図 b15J″、lリックF朋4 1、羽生の耘 29発明の名称 3、補正をする者 羽生との関係 住所 名称 手続補正書 平成 1年特許願 第104301号
納状態のトラス構造ユニットの概略斜視図、第1図(b
)・(C)は夫々展開途中のトラス構造ユニットの概略
斜視図、第1図(d)は展開状態のトラス構造ユニット
の概略斜視図、第2図は複数のトラス構造ユニットから
なる2次元的な拡がりを持つプレート状のトラス構造の
概略平面図、第3図はトラス構造ユニットの斜視図、第
4図は頂部節点ヒンジ機構と頂部節点展開同期機構の要
部斜視図、第5図は節点ヒンジ機構と節点展開同期機構
の斜視図、第6図は収納状態における頂部節点ヒンジ機
構の要部平面図、第7図・第8図は夫々収納状態のトラ
ス構造ユニットの底面図と平面図、第9図はトラス構造
ユニットの展開動作説明図、第10図は節点展開同期機
構の機構図、第11図はヒンジ機構の展開度とズレ量と
の関係を示す特性図である。 T・・展開型トラス構造、 TC・・2次元的な拡がり
を持つプレート状のトラス構造、P、・・節点、 P2
・P!、・・頂部節点、1・・上面トラス部材、 2
・2A・・稜トラス部材、 3・3A・・下面トラス部
材、10・・ヒンジ機構、 20・・頂部節点ヒンジ機
構、 21・・頂部節点部材、 30・・頂部節点展開
同期機構、 32・・ガイドロッド、37・・第1リン
ク部材、 39・・第2リンク部材、 40・・節点ヒ
ンジ機構、 41・・節点部材、 50・・節点展開同
期機構、53・・ガイドロッド、 56・・第1リン
ク部材、 57・・第2リンク部材。 第 図 第 図 りn 第 図 b15J″、lリックF朋4 1、羽生の耘 29発明の名称 3、補正をする者 羽生との関係 住所 名称 手続補正書 平成 1年特許願 第104301号
Claims (3)
- (1)収納状態から2次元的に展開可能な展開型トラス
構造であって、 展開したときに、倒立正六角錐の上面の各辺の両端の節
点と上記正六角錐の頂部節点と上記正六角錐に隣接し且
つ上記各辺を共有する倒立正六角錐の頂部節点とで決定
される6個の四面体と、上記各節点とこの節点に対応す
る各3個の頂部節点とで決定される6個の四面体とを形
成する四面体トラス構造を基本構成として備えているこ
とを特徴とする展開型トラス構造。 - (2)上記各辺のトラス部材のスパン中央部及び頂部節
点同士を連結するトラス部材のスパン中央部には、夫々
ヒンジ機構が設けられていることを特徴とする第1請求
項に記載の展開型トラス構造。 - (3)収納状態から展開可能な展開型トラス構造におけ
る複数のトラス部材の端部同士を連結する節点ヒンジ機
構において、 複数のトラス部材の端部がヒンジ結合される節点部材と
、 収納状態のときに上記複数のトラス部材が向く共通の方
向に向けて上記節点部材に摺動自在に挿通装着された同
期用基準ロッドと、展開時に各トラス部材が同期用基準
ロッドに対して相対的に展開する展開面内に夫々配設さ
れるとともに一端が各トラス部材に回動自在に結合され
他端が同期用基準ロッドに回動自在に結合された軸力部
材とを備え、展開型トラス構造の展開時に同期用基準ロ
ッドに対する複数のトラス部材の展開度を同期させるリ
ンク式同期機構を設けたことを特徴とする展開型トラス
構造の展開同期装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1104301A JPH06104478B2 (ja) | 1989-04-24 | 1989-04-24 | 展開型トラス構造及びその展開同期装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1104301A JPH06104478B2 (ja) | 1989-04-24 | 1989-04-24 | 展開型トラス構造及びその展開同期装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02283597A true JPH02283597A (ja) | 1990-11-21 |
JPH06104478B2 JPH06104478B2 (ja) | 1994-12-21 |
Family
ID=14377103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1104301A Expired - Fee Related JPH06104478B2 (ja) | 1989-04-24 | 1989-04-24 | 展開型トラス構造及びその展開同期装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06104478B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109638413A (zh) * | 2019-01-18 | 2019-04-16 | 燕山大学 | 单元阵列式单自由度周边桁架可展开天线机构 |
CN109659657A (zh) * | 2019-01-18 | 2019-04-19 | 燕山大学 | 基于锥形剪叉机构单元的周边桁架可展开天线机构 |
CN109687091A (zh) * | 2019-01-18 | 2019-04-26 | 燕山大学 | 棱锥单元阵列式环形桁架可展开天线机构 |
CN110289477A (zh) * | 2019-07-26 | 2019-09-27 | 中国电子科技集团公司第五十四研究所 | 一种内外边数为1比2的单层空间结构的天线副面背架及制造方法 |
FR3103791A1 (fr) * | 2019-12-02 | 2021-06-04 | Airbus Defence And Space Sas | Structure déployable de grande dimension |
CN114824727A (zh) * | 2022-04-21 | 2022-07-29 | 燕山大学 | 六棱台式折展单元及其组成的折展机构 |
CN115469427A (zh) * | 2022-08-18 | 2022-12-13 | 中国科学院微小卫星创新研究院 | 一种太空望远镜及其背架展开方法 |
-
1989
- 1989-04-24 JP JP1104301A patent/JPH06104478B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109638413A (zh) * | 2019-01-18 | 2019-04-16 | 燕山大学 | 单元阵列式单自由度周边桁架可展开天线机构 |
CN109659657A (zh) * | 2019-01-18 | 2019-04-19 | 燕山大学 | 基于锥形剪叉机构单元的周边桁架可展开天线机构 |
CN109687091A (zh) * | 2019-01-18 | 2019-04-26 | 燕山大学 | 棱锥单元阵列式环形桁架可展开天线机构 |
CN109638413B (zh) * | 2019-01-18 | 2023-09-19 | 燕山大学 | 单元阵列式单自由度周边桁架可展开天线机构 |
CN109659657B (zh) * | 2019-01-18 | 2023-09-19 | 燕山大学 | 基于锥形剪叉机构单元的周边桁架可展开天线机构 |
CN110289477A (zh) * | 2019-07-26 | 2019-09-27 | 中国电子科技集团公司第五十四研究所 | 一种内外边数为1比2的单层空间结构的天线副面背架及制造方法 |
CN110289477B (zh) * | 2019-07-26 | 2024-05-24 | 中国电子科技集团公司第五十四研究所 | 一种内外边数为1比2的单层空间结构的天线副面背架及制造方法 |
FR3103791A1 (fr) * | 2019-12-02 | 2021-06-04 | Airbus Defence And Space Sas | Structure déployable de grande dimension |
WO2021110489A1 (fr) * | 2019-12-02 | 2021-06-10 | Airbus Defence And Space Sas | Structure déployable de grande dimension |
CN114824727A (zh) * | 2022-04-21 | 2022-07-29 | 燕山大学 | 六棱台式折展单元及其组成的折展机构 |
CN115469427A (zh) * | 2022-08-18 | 2022-12-13 | 中国科学院微小卫星创新研究院 | 一种太空望远镜及其背架展开方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06104478B2 (ja) | 1994-12-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4527362A (en) | Deployable truss | |
US4896165A (en) | Module for expandable structure and expandable structure employing said module | |
CN107134655B (zh) | 一种基于剪叉机构的空间可展开曲面桁架机构 | |
US8384613B1 (en) | Deployable structures with quadrilateral reticulations | |
JPH02258499A (ja) | 展開構造物 | |
EP0290729B1 (en) | Module for expandable truss structure and expandable truss structure employing said module | |
CN108674694A (zh) | 一种基于刚性剪叉机构的可展开曲面桁架机构 | |
CN112713379B (zh) | 采用y型肋索网抛物柱面可展开天线、控制方法及应用 | |
CN107685880A (zh) | 一种可展组合单元及其组成的大型空间可展机构 | |
CN111509358A (zh) | 单自由度平板天线折展单元及平板天线折展机构 | |
JP3567163B2 (ja) | 収納・展開型枠組み構造物 | |
JPH02283597A (ja) | 展開型トラス構造及びその展開同期装置 | |
JP2000280997A (ja) | 二次元展開構造物 | |
JPH02283598A (ja) | 展開型トラス構造及び展開力を有するヒンジ機構 | |
Onoda | Two-dimensional deployable truss structures for space applications | |
JP2000008478A (ja) | 形状可変トラス架構およびこの形状可変トラス架構を用いた形状可変立体トラス架構並びにこの形状可変立体トラス架構を用いた形状可変天井および開閉式屋根 | |
US20020157326A1 (en) | Panel assembly for space applications, arranged to enable synchronizing the deployment of the panels | |
RU2266592C1 (ru) | Развертываемый крупногабаритный космический рефлектор | |
Rivas-Adrover | Origami-scissor hinged geometry method | |
JP3641186B2 (ja) | 展開型トラス構造体及びこれを用いたアンテナ装置 | |
RU2788221C1 (ru) | Гибкий шарнирный узел | |
JPH02133300A (ja) | 伸展構造物、及びこれを用いたアンテナと展開型太陽電池 | |
JP4178349B2 (ja) | 接合部 | |
CN114865279A (zh) | 基于斜六棱柱单元的对称式双层周边桁架折展天线机构 | |
JP2000183640A (ja) | 展開式骨組構造物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |