JPH06104478B2 - 展開型トラス構造及びその展開同期装置 - Google Patents

展開型トラス構造及びその展開同期装置

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JPH06104478B2
JPH06104478B2 JP1104301A JP10430189A JPH06104478B2 JP H06104478 B2 JPH06104478 B2 JP H06104478B2 JP 1104301 A JP1104301 A JP 1104301A JP 10430189 A JP10430189 A JP 10430189A JP H06104478 B2 JPH06104478 B2 JP H06104478B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、収納状態から2次元的に展開可能な展開型ト
ラス構造及びその展開同期装置に関するものである。
〔従来技術〕
宇宙用大型アンテナや太陽光集光器等に用いられる展開
型構造物は、打上げ時コンパクトに収納可能で且つ宇宙
空間で2次元的に展開可能であることが必要であり、こ
の展開構造物として展開パネル式のもの、金属メッシュ
とフレーム構造とを組合せたもの(例えば、特開昭62−
15904号公報参照)、展開型トラス構造からなるものな
ど種々提案されている。
この展開型構造物は宇宙空間で2次元的に展開され、そ
の表面に反射面を形成するため反射膜材などが設けられ
るが、宇宙用大型アンテナや太陽光集光器の場合反射膜
材は全体として放物面に形成される。
上記展開型構造物で宇宙用大型アンテナ等を形成するう
えで、展開型パネル式のもの或いは金属メッシュとフレ
ーム構造を組合せたものではその展開面積に限界がある
が、展開型構造物をトラス構造で構成する場合には、大
型の構造物に展開でき、構造物全体の剛性が高く且つト
ラス部材長を適宜設定することにより所望の曲面形状に
展開でき且つ反射面精度を高く維持し得るなど種々の特
徴を備えているので、展開型トラス構造は最も有望視さ
れている。
上記宇宙用展開型構造物に用いる展開型トラス構造とし
て種々の型式のものが提案され、例えば特開昭61−2385
97号公報には、八面体トラス構造を基本構成とする展開
型トラス構造が記載され、またNASAのH.G.Bush等及びロ
ッキード社のR.R.Johnsonなどの共著で文献「Large Spa
ce Antenna Technology,1984年12月4-6」に発表した論
文「Synchronously Deployable Tetrahedral Truss Ref
lector」には、四面体トラス構造を基本構成とする展開
型トラス構造が記載されている。
一方、上記のように四面体トラス構造が基本構成とする
展開型トラス構造を収納状態から展開状態に展開する際
に、展開する全部のトラス部材が同期して展開しない場
合には、トラス部材の相互干渉により所期の構造物に展
開することが出来ないことから、四面体を基本構成とす
る展開型トラス構造の各節点部には展開する複数のトラ
ス部材を同期させる展開同期機構を設けることが必要で
ある。
上記の論文には、四面体トラスの各節点部に設けられた
展開同期機構であって、ガイドロッドと、ガイドロッド
に外装されたスライダ及びダンパ及び圧縮コイルバネ
と、スライダと各トラス部材を連結する同期リンクなど
からなる展開同期機構が記載されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記公報及び論文に記載の展開型トラス構造では、反射
面を構成する個々のセルの形状が三角形であることか
ら、平面状反射面等を形成するときには特に問題はない
が、放物面など曲面状反射面をトラス部材に取付けた反
射膜材で形成するときには各セルの曲面形状精度を高め
ることが困難で大型アンテナ等の性能低下が避けられな
い。仮に、セル形状が四角形の場合にも同様である。
上記論文の四面体トラス構造は、反射面のセル形状が三
角形をなして細分化されるので反射面側のトラス部材の
部材数が多くなるだけでなく、反射面側のトラス部材は
折り曲げヒンジ機構で屈伸可能なものなのでヒンジ機構
はトラス部材の部材数に応じて多くなり、重量が増加し
且つ製作コストが全体として高価になる。
次に、上記の論文に記載された展開同期機構は、展開型
トラス構造にコイルバネの弾性力で展開力を付与する展
開力付与機構と複合的に構成されており、コイルバネか
ら同期リンクに作用する圧縮軸力を介してトラス部材を
展開させる構造なので同期リンク及びその連結ピンなど
が大型化して全体としてかなりの重量増加が避けられな
いこと、ガイドロッド及びダンパ及びスライダなどが大
型化して全体として重量が重くなること、などの問題が
ある。
本発明の目的は、反射面側のセル形状が正六角形であっ
て且つ四面体トラス構造を有する展開型トラス構造を提
供すること、及びこの展開型トラス構造の為の軽量な展
開同期機構を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
第1請求項に係る展開型トラス構造は、収納状態から2
次元的に展開可能な展開型トラス構造であって、展開し
たときに、倒立正六角錐の上面の各辺の両端の節点と上
記正六角錐の頂部節点と上記正六角錐に隣接し且つ上記
各辺を共有する倒立正六角錐の頂部節点とで決定される
6個の四面体と、上記各節点とこの節点に対応する各3
個の頂部節点とで決定される6個の四面体とを形成する
四面体トラス構造を基本構成として備えているものであ
る。
第2請求項に係る展開型トラス構造は、基本的に第1請
求項と同様の構成を有し、更に上記各辺のトラス部材の
スパン中央部及び頂部節点同士を連結するトラス部材の
スパン中央部には、夫々ヒンジ機構が設けられている。
第3請求項に係る展開型トラス構造の展開同期装置は、
収納状態から展開可能な展開型トラス構造における複数
のトラス部材の端部同士を連結する節点ヒンジ機構にお
いて、複数のトラス部材の端部がヒンジ結合される節点
部材と、収納状態のときに上記複数のトラス部材が向く
共通の方向に向けて上記節点部材に摺動自在に挿通装着
された同期用基準ロッドと、展開時に各トラス部材が同
期用基準ロッドに対して相対的に展開する展開面内に夫
々配設されるとともに一端が各トラス部材に回動自在に
結合され他端が同期用基準ロッドに回動自在に結合され
た軸力部材とを備え、展開型トラス構造の展開時に同期
用基準ロッドに対する複数のトラス部材の展開度を同期
させるリンク式同期機構を設けたものである。
〔作用〕
第1請求項に係る展開型トラス構造においては、12個の
四面体を形成する四面体トラス構造を基本構成としてい
るので、剛性が高く軽量化が可能なものとなる。
加えて、展開状態において反射面側となる上面の個々の
セルの形状は正六角形なので、放物面など曲面状の反射
面との適合性に優れ、曲面状反射面の形状精度を高める
ことが出来るので、アンテナなどの性能を向上させるこ
とが出来る。
更に、セル形状が正六角形故に上面トラス部材の部材数
を低減することが出来るので、その分だけ軽量化でき宇
宙への打上げコストと製作コストを低減することが出来
る。
第2請求項に係る展開型トラス構造においては、基本的
に第1請求項と同様の作用が得られるうえ、各辺のトラ
ス部材のスパン中央部及び頂部節点同士を連結するトラ
ス部材のスパン中央部にヒンジ機構が設けられているの
で、ヒンジ機構の個所でトラス部材を折り曲げ状に屈曲
させることにより収納状態での体積効率を大きくするこ
とが出来る。
第3請求項に係る展開型トラス構造の展開同期機構にお
いては、展開同期機構を展開力を付与する機構と複合的
に組合せる必要がなく、展開同期機構は節点ヒンジ機構
に必要な節点部材の他には基本的に同期用基準ロッドと
複数の軸力部材とでシンプルな構造に構成できる。
加えて、この展開同期機構は、同期用基準ロッドと各ト
ラス部材とを連結するのに軸力部材を用いて、多数の軸
力部材として小型・軽量の部材を用いることが出来、同
期機構を著しく軽量化することが出来る。
〔発明の効果〕
上記〔作用〕の項に詳しく説明したように、第1請求項
に係る展開型トラス構造によれば、展開状態における上
面の個々のセル形状を正六角形に形成することにより、
反射膜材で形成される曲面状反射面との適合性を高め、
反射面の形状精度を高め、アンテナ等の性能を向上させ
ることが出来る。更に、上面トラス部材の部材数を低減
して軽量化を図り、宇宙への打上げコストと製作コスト
を低減することが出来る。
第2請求項に係る展開型トラス構造によれば、基本的に
第1請求項のものと同様の効果が得られるうえ、収納状
態での体積効率を高めて打上げコストを節減できる。
第3請求項に係る展開型トラス構造の展開同期装置によ
れば、主に同期用基準ロッドと複数の軸力部材とからな
る少数の部品でシンプルな構造に構成することが出来
る。加えて、同期用基準ロッドと各トラス部材を連結す
るのに軸力部材を用いることにより、展開同期機構を著
しく軽量化することが出来る。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明
する。
本実施例は、コンパクトに折り畳んだ収納状態で宇宙空
間へ打上げ、宇宙空間で2次元的な拡がりを持つプレー
ト状のトラス構造に展開して宇宙用大型アンテナや太陽
光集光器などに使用される展開型トラス構造に本発明を
適用した場合の一例である。
第1図は、この展開型トラス構造の基本構成である展開
型トラス構造ユニットTを示すものであり、第1図
(a)はトラス構造ユニットTを折り畳んだ収納状態、
第1図(d)トラス構造ユニットTの展開状態を示し、
第1図(b)及び第1図(c)は夫々収納状態から展開
状態へ移る途中の状態を示している。
次に、上記トラス構造ユニットTの展開状態における骨
組構造について、第1図(d)に基いて説明する。
このトラス構造ユニットTは、その中央部には6辺を形
成する6本の上面トラス部材1(以下、部材1という)
と6本の稜トラス部材2(以下、部材2という)とで倒
立正六角錐が形成され、部材1同士は各節点P1において
ヒンジ接合され、6本の部材2は頂部節点P2においてヒ
ンジ結合されている。更に、上記倒立正六角錐の外側に
各部材1を共有して形成される倒立正六角錐の頂部節点
P2aと中央部の頂部節点P2とが下面トラス部材3(以
下、部材3という)で連結されるとともに、相互に隣接
する頂部接点P2a同士が部材3と同機能の下面トラス部
材3A(以下、部材3Aという)で連結され、また各頂部節
点P2aとそれに対応する各部材1の両端の節点P1とが部
材2と同機能の稜部材2A(以下、部材2Aという)で連結
されている。
従って、このトラス構造ユニットTは、各部材1の両端
の節点P1・P1と頂部節点P2とこの部材1を共有する倒立
正六角錐の頂部節点P2aとで決定される6組の四面体
と、各節点P1とこの節点P1に対応する3個の頂部節点P2
・P2a・P2aとで決定される6個の四面体とを形成する四
面体トラス構造になっている。
上記トラス構造ユニットTを基本構成とし、第2図に示
すように、頂部節点P2を有する倒立正六角錐の外側に頂
部節点P2aを夫々有する6個の倒立正六角錐を構成し、
更にそれらの外側にも同様に多数の倒立正六角錐を構成
していくことにより、上面には多数の正六角形状のセル
を有する2次元的な拡がりを持つプレート状のトラス構
造TC(以下、プレート状トラス構造TCという)を構成す
ることが出来る。
上記プレート状トラス構造TCは用途に応じてその上面及
び下面が平面をなすように或いは部材長を適宜設定する
ことにより放物面などの曲面をなすように構成される
が、何れの場合にも多数の正六角形セルからなる上面に
反射膜部材などが取付けられ電波反射面或いは太陽光集
光面等として活用される。
第3図に示すように、トラス構造ユニットTの部材1・
2・2A・3・3Aの夫々は例えば表面にアルマイト層を形
成したアルミニウム製パイプ材で構成され、部材1のス
パン中央部及び部材3・3Aのスパン中央部には夫々ヒン
ジ機構10が設けられ、部材1は直線状に伸した伸長位置
と2つ折り状に下方へ屈曲させた屈曲位置とに切換自在
に構成され、また部材3・3Aは直線状に伸した伸長位置
と上方へ2つ折り状に屈曲させた屈曲位置とに切換自在
に構成され、各ヒンジ機構10は部材1・3・3Aの内部に
組み込んだコイルバネとワイヤなどにより屈曲位置から
伸長位置へ展開させる展開力を付与するようになってい
る。
上記頂部節点P2には、下面内の放射状の6本の部材3及
び正六角錐の稜に位置する6本の部材2をヒンジ結合す
る頂部節点ヒンジ機構20が設けられ、この頂部節点ヒン
ジ機構20に付随する頂部節点展開同期機構30が設けられ
ている。尚、各頂部節点P2aにも上記と同様の頂部節点
ヒンジ機構20及び頂部節点展開同期機構30が設けられて
いる。
更に、各節点P1には、上面内の放射状の3本の部材1及
び正六角錐の稜に位置する3本の部材2・2Aをヒンジ結
合する節点ヒンジ機構40が設けられ、この節点ヒンジ機
構40に付随する節点展開同期機構50が設けられている。
上記頂部節点ヒンジ機構20及び頂部節点展開同期機構30
について、第4図に基いて説明する。
頂部節点P2の頂部節点部材21の上端外周部には6個の第
1結合部22が円周6等分位置に放射状に突設され、頂部
節点部材21の下端外周部には第1結合部22よりも長い6
個の第2結合部23が第1結合部22から30度位相をずらし
た円周6等分位置に放射状に突設され、各第1結合部22
にはそれに直交する水平のピン24を介して部材2の下端
部の1対の結合片2aが回動自在に連結され、また各第2
結合部23にはそれに直交する水平のピン25を介して部材
3の端部の1対の結合片3aが回動自在に連結されてい
る。但し、第4図には同様の部材を省略し、1本の部材
2・3を連結した状態を示してある。上記トラス構造ユ
ニットTでは、第6図に示すように収納状態において、
6本の部材2と6本の部材3が鉛直方向に向けて折り畳
まれたときに、6本の部材2の外側に6本の部材3が円
周6等分位置で外接するように第1結合部22と第2結合
部23の半径方向長さが設定されている。
上記頂部節点展開同期機構30は、トラス構造ユニットT
を展開するときに、6本の部材2と6本の部材3とが等
しい展開度で展開するように同期させる為のものであ
り、第4図に示すように、頂部節点部材21の中央部に鉛
直向きの案内孔31が形成され、ガイドロッド32(これ
が、同期用基準ロッドに相当する)は案内孔31に上下摺
動自在に挿通装着され、ガイドロッド32の上端部にはリ
ンク連結具33が外嵌固着され、リンク連結具33の上端外
周部には6本の部材2に夫々臨む2又状の第1連結部34
が放射状に突設され、また第1連結部34の下方へ所定距
離隔てた位置でリンク連結具33の下端外周部には6本の
部材3に夫々臨む2又状の第2連結部35が放射状に突設
されている。
一方、部材2の下端付近のガイドロッド32に対面する部
分には所定長さのスリット36が軸方向に形成され、部材
2が仮想線で図示の収納位置から実線で図示の展開位置
に展開するときに部材2の軸心が移動する展開面に金属
製の細いロッドからなる第1リンク部材37(これが、軸
力部材に相当する)が配設され、第1リンク部材37の上
端部は対応する第1連結部34に展開面と直交するピン37
aを介して回動自在に連結されるとともに、第1リンク
部材37の下端部のリング金具37bはスリット36の上端部
から部材2内へ導入され、スリット36の下端付近で展開
面と直交する水平のピン2bを介して部材2に回動自在に
連結されている。但し、リング金具37bを省略し、第1
リンク部材37の下端部を直接ピン2bに枢着してもよい。
このことは後述のリング金具についても同様である。
部材3の端部付近の上面側部分には所定長さのスリット
38が軸方向に形成され、部材3が仮想線で図示の収納位
置から実線で図示の展開位置に展開するときに部材3の
軸心が移動する展開面に第1リンク部材37よりも長い金
属製の細いロッドからなる第2リンク部材39(これが、
軸力部材に相当する)が配設され、第2リンク部材39の
上端部は対応する第2連結部35に展開面と直交するピン
39aを介して回動自在に連結されるとともに、第2リン
ク部材39の下端部のリング金具39bはスリット38のガイ
ドロッド32側の端部付近で展開面と直交するピン3bを介
して部材3に回動自在に連結されている。
上記第1及び第2リンク部材37・39の長さ、ピン2b・3b
の取付位置、第1及び第2結合部22・23の半径方向長さ
及び高さ位置、及び第1及び第2連結部34・35の半径方
向長さ及び相互高さ位置などの幾何学的構成は適切に設
定されており、トラス構造ユニットTを収納状態から展
開するときに6本の部材2と6本の部材3が等しい展開
度を保ち乍ら同期して展開するようになっている。
次に、上記節点ヒンジ機構40及び節点展開同期機構50に
ついて第5図に基いて説明する。
節点P1の節点部材41の上端部には相互に120度の開角を
なして3個の第1結合部42が放射状に突設され、節点部
材41の第1結合部42の下方に隣接する部分には第1結合
部42同士の中間に夫々対応し且つ第1結合部42よりも細
く長い3個の第2結合部43が放射状に突設され、各第1
結合部42にはそれに直交する水平のピン1aを介して部材
1の端部の1対の結合片1bが回動自在に連結され、また
各第2結合部43にはそれに直交する水平のピン2cを介し
て部材2・2Aの上端の1対の結合片2dが回動自在に連結
されている。尚、トラス構造ユニットTの単体の場合、
1対の部材2A間の上方の第1結合部42には部材1が未だ
結合されていない。
上記節点展開同期機構50は、トラス構造ユニットTを展
開するときに、2本の部材1と3本の部材2・2Aとが等
しい展開度で展開するように同期させる為のものであ
る。
上記節点部材41の中央部に鉛直向きの案内孔52が形成さ
れ、ガイドロッド53(これが、同期用基準ロッドに相当
する)は案内孔52に上下摺動自在に挿通装着され、ガイ
ドロッド53の下端部にはリンク連結具51が外嵌固着され
ている。上記リンク連結具51は、上下に所定長さを有
し、その上端部には部材1に対応する3個の2又状の第
1連結部54が放射状に突設され、またリンク連結具51の
下端部には部材2・2Aに対応する3個の2又状の第2連
結部55が放射状に突設されている。
前記頂部節点展開同期機構30と同様に、部材1が収納位
置から展開位置へ展開するときの部材1の軸心の展開面
内に第1リンク部材56が配設され、第1リンク部材56の
上端部のリング金具はピン1cを介して部材1に連結さ
れ、また第1リンク部材56の下端部は対応する第1連結
部54に連結されている。
部材2・2Aが収納位置から展開位置へ展開するときの部
材2・2Aの軸心の展開面内に第2リンク部材57が配設さ
れ、第2リンク部材57の外側の上端部のリング金具は部
材2・2Aの内側の1対のブラケット58にピン2eを介して
連結され、また第2リンク部材57の内側の下端部は対応
する第2連結部55に連結されている。
上記第1及び第2リンク部材56・57の長さ、ピン1c・2e
の取付位置、第1及び第2結合部42・43の半径方向長さ
及び高さ位置、第1及び第2連結部54・55の半径方向長
さ及び相互の高さ位置などの幾何学的構成は適切に設定
されており、トラス構造ユニットTを収納状態から展開
するときに2本の部材1と3本の部材2・2Aとが等しい
展開度を保ち乍ら同期して展開するようになっている。
次に、上記トラス構造ユニットの作用について説明す
る。
上記トラス構造ユニットTは、12個の四面体を形成する
静定トラス構造なので、剛性が高く安定したトラス構造
となり、単位重量当りの基本振動数が高くなる。
また、このトラス構造ユニットTの上面は正六角形セル
となるので、トラス構造ユニットTを多数組合せたプレ
ート状のトラス構造TCの上面に反射膜材を設けて、放物
面など曲面状反射面を形成する場合に、部材1と反射膜
材との適合性がよく、大型アンテナや太陽光集光器の性
能を高めることが出来る。更に、四面体トラス構造で三
角形セルとする場合に比較して上面トラス部材の部材数
を節減することが出来る。
前記頂部節点ヒンジ機構20、節点ヒンジ機構40及びヒン
ジ機構10を設けたので、第1図(a)の収納状態に体積
効率よく収納することが出来、この収納状態から第1図
(d)の展開状態に展開することが出来る。このこと
は、トラス構造ユニットTを多数組合せたプレート状の
トラス構造TCについても同様である。
尚、第6図は収納状態のトラス構造ユニットTの頂部節
点P2の部分の平面図であるが、この状態において部材3
は部材2の外側に位置するので部材3に連結された第2
リンク部材39と部材2との干渉を防ぐ為に、第4図に図
示のように部材2の表面部の所定個所にはリンク部材挿
通溝39cが凹設されている。第7図・第8図は夫々収納
状態のトラス構造ユニットTの底面図及び平面図であ
る。
前記頂部節点展開同期機構30と節点展開同期機構50を設
けたので、トラス構造ユニットTを収納状態から展開す
るときに、全部の頂部節点P2・P2aにおいて部材2・2A
及び部材3・3Aが同期して展開し、全部の節点P1におい
て部材1・2・2Aが同期して展開する。尚、この展開時
の展開力は既述のようにヒンジ機構10に設けたコイルバ
ネの弾性力で発生する。
ここで、トラス構造ユニットTを展開するときに、第9
図に示すように各ヒンジ機構10のヒンジ点間に幾何学的
にズレ量dが発生するが、これについて第10図のような
モデルにて解析した結果、第11図のような結果が得ら
れ、上記ズレ量dが微小量なので部材1・3・3A、第1
及び第2リンク部材56・57の微小弾性変形により吸収さ
れることになる。
上記頂部節点展開同期機構30の第2リンク部材39及び節
点展開同期機構50の第1リンク部材56は張力部材なので
伸縮しないようなワイヤ等で代用することも可能で、何
れにしても小型・軽量化することが出来る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図(a)は収
納状態のトラス構造ユニットの概略斜視図、第1図
(b)・(c)は夫々展開途中のトラス構造ユニットの
概略斜視図、第1図(d)は展開状態のトラス構造ユニ
ットの概略斜視図、第2図は複数のトラス構造ユニット
からなる2次元的な拡がりを持つプレート状のトラス構
造の概略平面図、第3図はトラス構造ユニットの斜視
図、第4図は頂部節点ヒンジ機構と頂部節点展開同期機
構の要部斜視図、第5図は節点ヒンジ機構と節点展開同
期機構の斜視図、第6図は収納状態における頂部節点ヒ
ンジ機構の要部平面図、第7図・第8図は夫々収納状態
のトラス構造ユニットの底面図と平面図、第9図はトラ
ス構造ユニットの展開動作説明図、第10図は節点展開同
期機構の機構図、第11図はヒンジ機構の展開度とズレ量
との関係を示す特性図である。 T……展開型トラス構造、TC……2次元的な拡がりを持
つプレート状のトラス構造、 P1……節点、P2・P2a……頂部節点、 1……上面トラス部材、2・2A……稜トラス部材、3・
3A……下面トラス部材、 10……ヒンジ機構、20……頂部節点ヒンジ機構、21……
頂部節点部材、30……頂部節点展開同期機構、32……ガ
イドロッド、 37……第1リンク部材、39……第2リンク部材、40……
節点ヒンジ機構、41……節点部材、50……節点展開同期
機構、 53……ガイドロッド、56……第1リンク部材、57……第
2リンク部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 NASA Conference Pu blication 2368,LARGE SPACE ANTENNA SYSTE MS TECHNOLOGY 1984, (1985)NASA(米)H.G.Bus h,C.L.Herstom,P.A.S tein and R.R.Johnso m,「SYNCHRONOUSLY DE PLOYABLE TETRAHEDRA L TRUSSREFLECTOR」、P 237−250

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】収納状態から2次元的に展開可能な展開型
    トラス構造であって、 展開したときに、倒立正六角錐の上面の各辺の両端の節
    点と上記正六角錐の頂部節点と上記正六角錐に隣接し且
    つ上記各辺を共有する倒立正六角錐の頂部節点とで決定
    される6個の四面体と、上記各節点とこの節点に対応す
    る各3個の頂部節点とで決定される6個の四面体とを形
    成する四面体トラス構造を基本構成として備えているこ
    とを特徴とする展開型トラス構造。
  2. 【請求項2】上記各辺のトラス部材のスパン中央部及び
    頂部節点同士を連結するトラス部材のスパン中央部に
    は、夫々ヒンジ機構が設けられていることを特徴とする
    第1請求項に記載の展開型トラス構造。
  3. 【請求項3】収納状態から展開可能な展開型トラス構造
    における複数のトラス部材の端部同士を連結する節点ヒ
    ンジ機構において、 複数のトラス部材の端部がヒンジ結合される節点部材
    と、 収納状態のときに上記複数のトラス部材が向く共通の方
    向に向けて上記節点部材に摺動自在に挿通装着された同
    期用基準ロッドと、展開時に各トラス部材が同期用基準
    ロッドに対して相対的に展開する展開面内に夫々配設さ
    れるとともに一端が各トラス部材に回動自在に結合され
    他端が同期用基準ロッドに回動自在に結合された軸力部
    材とを備え、展開型トラス構造の展開時に同期用基準ロ
    ッドに対する複数のトラス部材の展開度を同期させるリ
    ンク式同期機構を設けたことを特徴とする展開型トラス
    構造の展開同期装置。
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