JP4177766B2 - 表示装置 - Google Patents

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本発明は、特に静電気力または磁気力により泳動可能な着色泳動粒子の泳動を利用して表示を行う表示装置に関する。
携帯電話機その他の携帯情報端末やノート型パーソナルコンピュータに搭載される表示装置には、薄型、低消費電力であることが要求される。従来から使用されている液晶表示装置は、バックライトを使用した装置では消費電力が大きく、また視野角が小さいという問題点があり、バックライトを使用しない反射型の装置ではコントラストが低いという問題点がある。
このような液晶表示装置の欠点を解消するものとして、電気泳動や磁気泳動を利用した反射型表示装置が提案されている。この表示装置は入力される映像信号に応じて着色泳動粒子を静電気力(クーロン力)または磁気力により泳動させることで表示を行う装置であり、種々の方式が提案されている。例えば特開平9−211499号公報(特許文献1)には、透明材料からなる前面基板とこれに対向して設けられた背面基板との間の空間に、絶縁性液体と所定極性に帯電された着色電気泳動粒子を保持し、背面基板上の中央部に設けられた第1の電極と周辺部に設けられた第2の電極との間に印加する電圧の極性を変化させることで、着色電気泳動粒子を面内方向に泳動させることにより表示を行う表示セルを用いた表示装置が記載されている。
この特許文献1に記載された表示装置では、表示セルにおいて第1の電極が電気泳動粒子の帯電極性と異なる極性、第2の電極が電気泳動粒子の帯電極性と同じ極性となるように両電極に電圧を印加すると、電気泳動粒子は第1の電極を覆うことにより前面基板側から観測したとき電気泳動粒子の色が見え、両電極間に上記と逆極性の電圧を印加すると、電気泳動粒子は周辺部に移動して前面基板の周辺部に設けられた隠蔽層によって隠蔽されるので、前面基板側から観測すると背景色(例えば第1の電極の色、またはこの上に設けられた誘電体層の色)が見えることになる。
このように特許文献1に記載の表示装置は、電気泳動粒子が第1の電極上を覆うか、隠蔽層により隠蔽されて覆わないかによって表示を行うことから、基本的に二値表示であり、中間調表示ができない。従って、フルカラー表示を実現することができない。
また、特開平11−202804号公報(特許文献2)には、特許文献1と同様に透明材料からなる前面基板とこれに対向して設けられた背面基板との間の空間に、絶縁性液体と所定極性に帯電された着色電気泳動粒子を保持した構造とし、背面基板上の左右に設けられた第1の電極と第2の電極に異なる電圧を印加することで、着色電気泳動粒子を左右に泳動させることにより、表示を行う表示セルを用いた表示装置が記載されている。この特許文献2によると、第1、第2の電極への電圧印加時間を制御することでも一方の電極から他方の電極に着色電気泳動素子を一部だけ移動させることができるため、中間調表示が可能である。
しかし、特許文献2では着色電気泳動粒子の移動が左右方向の一次元であるため、例えば着色電気泳動粒子が第1の電極上にあるオフの状態と第2の電極上にあるオンの状態との間の濃度差、すなわちダイナミックレンジを大きくとることができず、結果的に階調数を多くとることができない。また、オフからオン、オンからオフにそれぞれ遷移するのに、着色電気泳動粒子がほぼ表示セルサイズだけ移動する必要があるため、オフからオン、オンからオフへの遷移時間が長くかかり、表示の応答性が悪いという問題がある。
一方、電気泳動を利用してフルカラー表示を可能にした表示装置の例は、例えば特開2000−35598号公報(特許文献3)に記載されている。しかし、この特許文献3の表示装置では、3原色のいずれかの色に着色された分散媒と、3原色とは異なる色に着色された電気泳動粒子を封入したマイクロカプセルを基板上に平板形状(2次元状)に多数配置することでフルカラー表示を実現するため、カラー表示の解像度がモノクロ表示の場合の1/3に低下してしまうという問題がある。
特開平9−211499号公報 特開平11−202804号公報 特開2000−35598号公報
上述したように、従来の電気泳動を利用した表示装置のうち電気泳動粒子が電極上を覆うか覆わないかの二値表示を行う特許文献1に記載の装置では、階調表示ができないという問題があり、また着色電気泳動粒子をセルの左右に移動させて表示を行う特許文献2に記載の装置では、階調表示はある程度可能であるが、表示コントラスト及び応答性が低いという問題点があり、さらに特許文献3に記載されている色の異なるマイクロカプセルを平板形状に配列してフルカラー表示を行う装置では、カラー表示の解像度が低いという問題点があった。
本発明は薄板状に構成でき、階調表示と高コントラストかつ応答性に優れた表示が可能であって、高解像度のフルカラー表示を実現できる表示装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は第1に複数の表示セルをマトリクス状に配列して構成される表示装置において、各表示セルは、透明材料からなる前面基板と、前記前面基板に対向して設けられた背面基板と、前記前面基板及び背面基板間に保持され、所定極性に帯電されると共に、電気力により泳動可能な複数の着色泳動粒子と、前記着色泳動粒子が入力される映像信号に応じて前記前面基板及び背面基板の面内方向中央部に凝集する第1の状態と、該面内方向に拡散する第2の状態、及び該第1の状態と第2の状態との中間の複数の第3の状態を選択的にとるように、前記着色泳動粒子の泳動を制御する泳動制御手段とを備え、 前記泳動制御手段は、前記背面基板上の中央部に形成され、前記着色泳動粒子の色と同じ色に着色された第1の電極と、前記背面基板上の周辺部に形成され、前記第1の電極の面積より大きい面積を有する第2の電極と、前記第1及び第2の電極に入力される映像信号に応じて変化する電圧を印加する駆動手段とを有し、前記第1及び第2の電極を介して前記着色泳動粒子に前記映像信号に応じて変化する静電気力を作用させることにより、前記第1、第2及び第3の状態を選択的にとるように前記着色泳動粒子の泳動を制御することを特徴とする表示装置。
本発明は、第2に複数の表示セルをマトリクス状に配列して構成される表示パネルを少なくとも三層積層して構成されるカラー表示装置において、各表示セルは、透明材料からなる前面基板と、前記前面基板に対向して設けられた透明材料からなる背面基板と、前記前面基板及び背面基板間に保持され、所定極性に帯電されると共に、電気力により泳動可能であって各層の前記表示パネルで異なる色を持つ複数の着色泳動粒子と、前記着色泳動粒子が入力される映像信号に応じて前記前面基板及び背面基板の面内方向中央部に凝集する第1の状態と、該面内方向に拡散する第2の状態、及び該第1の状態と第2の状態との中間の複数の第3の状態を選択的にとるように、前記着色泳動粒子の泳動を制御する泳動制御手段とを備え、前記泳動制御手段は、前記背面基板上の中央部に形成され、前記着色泳動粒子の色と同じ色に着色された第1の電極と、前記背面基板上の周辺部に形成され、前記第1の電極の面積より大きい面積を有する第2の電極と、前記第1及び第2の電極に入力される映像信号に応じて変化する電圧を印加する駆動手段とを有し、前記第1及び第2の電極を介して前記着色泳動粒子に前記映像信号に応じて変化する静電気力を作用させることにより、前記第1、第2及び第3の状態を選択的にとるように前記着色泳動粒子の泳動を制御することを特徴とする。
本発明は、第3に複数の表示セルをマトリクス状に配列して構成される表示装置において、各表示セルは、透明材料からなる前面基板と、前記前面基板に対向して設けられた背面基板と、前記前面基板及び背面基板間に保持され、磁化されると共に、磁気力により泳動可能な複数の着色泳動粒子と、前記着色泳動粒子が入力される映像信号に応じて前記前面基板及び背面基板の面内方向中央部に凝集する第1の状態と、該面内方向に拡散する第2の状態、及び該第1の状態と第2の状態との中間の複数の第3の状態を選択的にとるように、前記着色泳動粒子の泳動を制御する泳動制御手段とを備え、前記泳動制御手段は、前記背面基板上の中央部に形成され、前記着色泳動粒子の色と同じ色に着色された第1の磁極と、前記背面基板上の周辺部に形成され、前記第1の磁極の面積より大きい面積を有する第2の磁極と、前記第1及び第2の磁極を入力される映像信号に応じて電気的または機械的に駆動する駆動手段とを有し、前記第1及び第2の磁極を介して前記着色泳動粒子に前記映像信号に応じて変化する磁気力を作用させることにより、前記第1、第2及び第3の状態を選択的にとるように前記着色泳動粒子の泳動を制御することを特徴とする。
本発明は、第4に複数の表示セルをマトリクス状に配列して構成される表示パネルを少なくとも三層積層して構成されるカラー表示装置において、各表示セルは、透明材料からなる前面基板と、前記前面基板に対向して設けられた透明材料からなる背面基板と、前記前面基板及び背面基板間に保持され、磁化されると共に、電気力により泳動可能であって各層の前記表示パネルで異なる色を持つ複数の着色泳動粒子と、前記着色泳動粒子が入力される映像信号に応じて前記前面基板及び背面基板の面内方向中央部に凝集する第1の状態と、該面内方向に拡散する第2の状態、及び該第1の状態と第2の状態との中間の複数の第3の状態を選択的にとるように、前記着色泳動粒子の泳動を制御する泳動制御手段とを備え、前記泳動制御手段は、前記背面基板上の中央部に形成され、前記着色泳動粒子の色と同じ色に着色された第1の磁極と、前記背面基板上の周辺部に形成され、前記第1の磁極の面積より大きい面積を有する第2の磁極と、前記第1及び第2の磁極を入力される映像信号に応じて電気的または機械的に駆動する駆動手段とを有し、前記第1及び第2の磁極を介して前記着色泳動粒子に前記映像信号に応じて変化する磁気力を作用させることにより、前記第1、第2及び第3の状態を選択的にとるように前記着色泳動粒子の泳動を制御することを特徴とする。
本発明によれば薄板状に構成でき、階調表示と高コントラスト及び応答性に優れた表示が可能であり、また高解像度のフルカラー表示を実現することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[第1の実施形態]
(表示セルの構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る表示装置を構成する画素と呼ばれる一つの表示セル100の構成を示している。表示装置は、この表示セル100を例えば300dpi相当の密度でマトリクス状に多数配列することによって構成される。
この表示セル100の構成について説明すると、まず透明材料からなる例えば100μm径の前面基板101に対向して、同じく透明材料からなる100μm径の背面基板102が所定の距離隔てて平行に配置されている。これら前面基板101と背面基板102間の周辺部に、隣接する表示セル間を隔離するための例えば高さが20μm程度の隔壁103が両基板101,102に対して垂直に設けられている。
背面基板102の内面(前面基板101に対向する面)上には、中央部に位置して例えば円形状の第1の電極104が形成され、さらに第1の電極104の周囲に位置して例えば円環状の第2の電極105が形成されている。すなわち、第1及び第2の電極104,105は同心円状に形成されている。ここで、第1の電極104の面積に対して、第2の電極105の面積の方が大きく設定されている。
なお、第1の電極104は円形以外に例えば矩形であってもよく、ハニカム構造であってもよい。また、第2の電極105も第1の電極104の形状に合わせて例えば矩形であってもよい。
背面基板102の内面上には電極104,105の上を覆うように透明絶縁層106が形成されている。透明絶縁層106の表面には、凹凸群107が形成されている。前面基板101と背面基板102及び隔壁103で囲まれた空間に、透明絶縁性液体108と1μm径程度の微小な多数の着色電気泳動粒子109が保持されている。第1及び第2の電極104,105には、表示セル100を駆動するためのセルドライバ110が接続されている。
絶縁層106は、表面の凹凸群107によって着色電気泳動粒子109を背面基板102の面内方向に均一に拡散させるための拡散部材を構成している。凹凸群107による着色電気泳動粒子109の均一拡散作用は、次の通りである。
凹凸群107は、着色電気泳動粒子109の粒子サイズと同程度か、それよりも大きい周期で形成される。第1及び第2の電極104,105に所定の電圧を印加することによって生成される静電気力で、着色電気泳動粒子109が電気泳動により前面基板101及び背面基板102の面内方向に移動すると、複数の着色電気泳動粒子109の一部は凹凸群107の凹部に入り込む。凹部に一旦入り込んだ着色電気泳動粒子109は、面内方向に移動できなくなる。
こうして着色電気泳動粒子109が入りこんだ凹部には、別の着色電気泳動粒子109が入り込むことは不可能になり、さらに静電気力により移動する。そして、移動中に着色電気泳動粒子109が入り込んでいない凹部があると、そこに入り込む。このような原理によって、着色電気泳動粒子109は前面基板101及び背面基板102の面内方向において均一に拡散することになる。
前面基板101及び背面基板102の材料としては、可撓性の透明材料、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルサルフォン(PES)や、ガラスあるいは石英等が用いられる。隔壁103の材料としては透明材料、例えば感光性ポリイミドやPETが用いられる。電極104,105の材料としては、パターニング可能な透明導電性材料、例えばITO(インジウム錫合金)などが用いられる。絶縁層106は透明材料であれば良く、例えばポリイミドやPETなどが用いられる。
表示セル100の製造方法の一例について説明すると、まず背面基板102上に例えばITO膜を形成し、これをパターニングして第1及び第2の電極104,105を形成した後、電極104,105上に絶縁層106を形成する。絶縁層106の表面に凹凸群107を形成するには、例えば絶縁層106となるポリイミド膜を形成した後に、フォトリソグラフィー技術を用いて凹凸群107を形成する。また、絶縁層106の表面に凹凸群107を形成する他の方法として、予めプレスによって凹凸群107を形成したPETフィルムを絶縁層106として用い、これを電極104,105上に接着剤を用いて接合してもよい。
次に、背面基板102上または絶縁層106上に隔壁103を形成する。隔壁103の材料にポリイミドを用いる場合、ポリイミド膜を形成した後に例えばフォトリソグラフィ技術を用いて隔壁103を形成する。隔壁103の高さが一回のパターニングで形成可能な高さよりも大きい、例えば20μm程度の場合は、パターニングを数回繰り返すことによって隔壁103を形成する。
隔壁103の材料としてPETフィルムを用いる場合は、まずPETフィルム上に熱融解性の接着層を形成する。この接着層を隔壁103の位置に残るようにパターニングした後、基板102と接着する。隔壁103として利用しない領域のPETフィルムは、レーザカッタを用いて切除する。このとき隔壁103の位置は、必ずしも表示セル100同士を完全に分割する必要はなく、例えば一筆書きでPETフィルムを切除してもよい。また、表示セル100同士を区切る隔壁103が全く無い場合は、表示セル100を配列した表示パネルの端部にのみ隔壁103を形成すればよい。
次に、隔壁103の内側に透明絶縁性液体108と着色電気泳動粒子109を充填する。透明絶縁性液体108としては、例えばシリコンオイル、トルエン、キシレン等を用いることができる。着色電気泳動粒子109の材料は透明絶縁性液体108内で帯電可能な材料であれば良く、例えば特開平11−202804号公報によればポリスチレンとカーボンの混合物を用いている。
次に、前面基板101の内面(背面基板102に対向する面)上に熱融解性の接着層を形成する。そして、前面基板101を背面基板102と対向させたときに隔壁103の位置にのみ接着層が残るように、この接着層をパターニングした後、前面基板101と背面基板102を加熱して張り合わせることにより、図1の表示セル100が完成する。
以下、本実施形態の表示セル100の動作原理について説明する。
本実施形態の表示セル100では、セルドライバ110により入力される映像信号に応じて電極104,105に所定の電圧を印加することで、透明絶縁性液体108中で着色電気泳動粒子109の電気泳動を生じさせる。すなわち、着色電気泳動粒子109を映像信号に応じて図1(a)に示すように第1の電極104上(前面基板101及び背面基板102の面内方向中央部)に凝集する第1の状態と、図1(c)に示すように面内方向に全体的に拡散する第2の状態、及びこれら第1の状態と第2の状態との中間の図1(c)に示す第3の状態のいずれかの状態を選択的にとるように泳動させることにより表示を行う。
より具体的には、着色電気泳動粒子109は予め所定極性に帯電され、正電荷または負電荷を保持しているとする。ここで、セルドライバ110によって第1の電極104に着色電気動粒子109の帯電極性とは逆極性の電圧を印加し、第2の電極105に着色電気泳動粒子109の帯電極性と同極性の電圧を印加すると、着色電気泳動粒子109と電極104,105間に発生する静電気力によって、図1(a)に示すように着色電気泳動粒子109を第1の電極104上に吸着することができる。すなわち、着色電気泳動粒子109は第1の電極104との間では静電吸引力が生じ、第2の電極105との間では静電反発力が生じる。この第1の状態は、表示セル100がいわゆるオフ(最小階調レベル)の状態である。
一方、印加電圧の極性を反転させ、第1の電極104に着色電気泳動粒子109の帯電極性と同極性の電圧を印加し、第2の電極105に着色電気泳動粒子109の帯電極性と逆極性の電圧を印加すると、着色電気泳動粒子109と電極104,105間に上記と逆向きの静電気力が発生し、着色電気泳動粒子109は第2の電極105上に引き寄せられる。このとき、着色電気泳動粒子109は図1(c)に示すように凹凸群107によって面内方向に均一に拡散するため、第1の電極104と第2の電極105上に均一に吸着する。この第2の状態は、表示セル100がいわゆるオン(最大階調レベル)の状態である。
従って、着色電気泳動粒子109と第1の電極104を近い色、例えば共に黒色にし、第2の電極105をこれと異なる色、例えば白色にしておけば、ユーザが透明の前面基板101側から表示セル100を観測した場合、図1(a)に示す第1の状態(オフ状態)では表示は白、また図1(c)に示す第2の状態(オン状態)では表示は黒となって、白黒表示が可能となる。すなわち、第1の状態では図1(a)に示したように着色電気泳動粒子109が小さな第1の電極104上に凝集するため、前面基板101側から観測した場合、表示セル100全体としては着色電気泳動粒子109はほとんど見えず、視覚的には第2の電極105が認識される。また、第2の状態では図1(c)に示したように着色電気泳動粒子109が表示セル100全体にわたって面内方向に均一に拡散するため、表示セル100全体としては着色電気泳動粒子109の黒が視覚的に認識されることになる。
また、第1の電極104、第2の電極105を着色せずに透明電極とし、透明絶縁層106の代わりに白色絶縁層を用いることによっても、白黒表示を行うことが可能である。後者の方法によると、第1の電極104と第2の電極105を異なる色に着色する手間を省くことができ、製造プロセスが容易になる。
このように本実施形態の表示セル100は白黒表示などの二値表示にも適用できるが、図1(b)のように図1(a)と図1(c)の中間の状態をとることにより、中間調を表現することもできる。すなわち、セルドライバ110によって第1及び第2の電極104,105に電圧を印加する時間を短くすると、着色電気泳動粒子109が図1(a)のように第1の電極104上にのみ凝集することもなく、かつ図1(c)のように面内方向において第1及び第2の電極104,105上に均一に拡散することもない図1(b)に示す第3の状態となる。
具体的には、セルドライバ110によって着色電気動粒子109の帯電極性とは逆極性の電圧を第1の電極104に印加し、着色電気泳動粒子109の帯電極性と同極性の電圧を第2の電極105に印加した第1の状態から、印加電圧の極性を反転させて、着色電気泳動粒子109の帯電極性と同極性の電圧を第1の電極104に印加し、着色電気泳動粒子109の帯電極性と逆極性の電圧を第2の電極105に印加する際の電極104,105への電圧印加時間を短くすることにより、着色電気泳動粒子109が面内方向に均一に拡散する第2の状態となる前に、第1及び第2の電極104,105の電位を等しくする。この場合、第1の状態において第1の電極104上に凝集していた着色電気泳動粒子109のうちの一部だけが第2の電極105の方に吸引されることになる。
逆に、セルドライバ110によって着色電気動粒子109の帯電極性と同極性の電圧を第1の電極104に印加し、着色電気泳動粒子109の帯電極性と逆極性の電圧を第2の電極105に印加した第2の状態から、印加電圧の極性を反転させて、着色電気泳動粒子109の帯電極性と逆極性の電圧を第1の電極104に印加し、着色電気泳動粒子109の帯電極性と同極性の電圧を第2の電極105に印加する際の電極104,105への電圧印加時間を短くすることにより、着色電気泳動粒子109のほとんど全てが第1の電極104上に凝集する第1の状態となる前に、第1及び第2の電極104,105の電位を等しくする。この場合には、第2の状態において面内方向に均一に拡散していた着色電気泳動粒子109のうちの一部だけが第1の電極104の方に吸引されて凝集することになる。
これら第3の状態では、前面基板101側の観察者からは表示セル100の中央部が着色電気泳動粒子109の存在により着色して見え、それ以外の部分は透明に見える。このとき表示セル100全体の面積に対して、着色して見える部分の面積の割合に応じた濃度の中間調が表現されることになる。ここで、セルドライバ110によって第1及び第2の電極104,105に電圧を印加する時間を映像信号レベルに応じて多段階に変化させると、この第3の状態において着色電気泳動粒子109が分布する面積、つまり表示セル100の着色して見える部分の面積が段階的に変化するので、所望の階調レベル数の中間調を表現することができ、それによって後述するフルカラー表示も容易に可能となる。
また、着色電気泳動粒子109は、表示セル100内での面内方向の二次元的な泳動によって第1、第2及び第3の状態をとり、第1の状態では面内方向中央部の小さな一点に凝集し、第2の状態では面内方向にセル100全体にわたって拡散するため、第1の状態と第2の状態との表示濃度差、すなわちコントラストを大きくとることができる。しかも、第1の状態と第2の状態との間で茶ゆく色電気泳動粒子109が移動する距離は表示セル100のサイズのほぼ半分でよいので、表示の応答性が向上する。
さらに、本実施形態の表示セル100では前述したように絶縁層106の表面に形成した拡散凹凸群107によって、第2の状態においては着色電気泳動素子109を面内方向に均一に拡散できるので、第2の状態をほぼ完全にかつ安定してオフの状態とすることができる。従って、最大階調レベルを安定に得ることが可能となり、良好な階調表現を実現することができる。
図2は、図1に示した表示セル100をマトリクス状に配列して構成される赤(R)、緑(G)、青(B)の三原色の表示パネル121R,121G,121Bを積層してカラー表示パネル120を構成し、これを駆動回路200によって駆動することによりフルカラー表示を行う表示装置の概略を示している。
表示パネル121R,121G,121Bは、図3に示すようにそれぞれR,G,Bに着色した電気泳動粒子109R,109G,109Bを用い、かつ前面基板101と背面基板102及び隔壁103を全て透明材料により形成した表示セルをマトリクス状に配列して構成されている。表示パネルR,121G,121Bでは、それぞれ図1で説明した方法により中間調を実現することにより、例えば図2で上側から観察者が見た場合、フルカラー画像が表示される。この場合、表示パネル121R,121G,121Bが積層されているため、フルカラー表示においてもモノクロ表示の場合と同様に、表示セルの配列密度と同じ高い解像度を実現でき、高精細なフルカラー表示が可能となる。
図3では、表示パネル121R,121G,121Bを各々の表示セル100の中心を一致させて積層しているが、表示パネル121R,121G,121Bを各々の表示セル100の面内方向位置を互いに少しずつ、具体的には前述した隔壁103の厚み分程度ずらせて配置するようにしてもよい。
このようにすると、特に表示セル100が図1のように円形の場合、表示に寄与しない隔壁103の存在によって全く着色表示されない部分が少なくなるため、表示密度が向上するという利点がある。
また、R,G,Bにそれぞれ着色した着色電気泳動粒子109R,109G,109Bの代わりに補色系、すなわちシアン、マゼンタ、イエローにそれぞれ着色した着色電気泳動粒子を用いることもできる。
図4は、表示パネル121R,121G,121Bのうちの一つ(符号121で代表させている)と、これに対応した駆動回路200の構成を示している。図4では、表示パネル121の各表示セル100を分かりやすくするために断面で示している。図4に示す駆動回路200は、信号制御部201、電源部202、表示パネル121の図中左側に配置されたゲート線駆動部203、並びに表示パネル121の図中上下にそれぞれ配置された低電圧側データ線駆動部204及び高電圧側データ線駆動部205を主体として構成されている。各表示セル100セルドライバ110には、低電圧用デマルチプレクサ111と高電圧用デマルチプレクサ112が設けられている。
ゲート線駆動部203は、各表示セル100のセルドライバ110に一対ずつ接続されたゲート線206の各一端に接続されている。低電圧側データ線駆動部204及び高電圧側データ線駆動部205は、各表示セル100のセルドライバ110に接続された低電圧側データ線207及び高電圧側データ線208の各一端にそれぞれ接続されている。
信号制御部201は外部から入力される映像信号及び同期信号に基づいて、ゲート線駆動部203と低電圧側データ線駆動部204及び高電圧側データ線駆動部205を制御する。信号制御部201に入力される映像信号は、Rの表示パネル121Rの場合はR信号であり、同様にGの表示パネル121Gの場合はG信号、Bの表示パネル121Bの場合はB信号である。
低電圧側データ線駆動部204及び高電圧側データ線駆動部205は、信号制御部201により制御されることによって、信号制御部201に入力される映像信号の1フレームに一回ずつそれぞれ低電圧側データ線207及び高電圧側データ線208に所定の電圧を印加する。この場合、中間調を表現するために、低電圧側データ線207及び高電圧側データ線208への電圧印加時間は、映像信号のレベルに応じて制御される。ゲート線駆動部203は、信号制御部201により制御されることによって、低電圧側データ線駆動部204及び高電圧側データ線駆動部205が低電圧側データ線207及び高電圧側データ線208に所定の電圧をそれぞれ印加したときに、それらの低電圧側データ線207及び高電圧側データ線208に接続されているセルドライバ110を介して第1及び第2の電極104,105に映像信号に対応した電圧を印加する。
図5は、セルドライバ110の内部構成を表示セル100と共に示している。セルドライバ110は図4でも説明したように、低電圧用デマルチプレクサ111と高電圧用デマルチプレクサ112からなる。低電圧用デマルチプレクサ111は、一対のゲート線205上の電位を反転させるインバータI1,I2と、インバータI1,I2の出力によってオン/オフする一対のMOSトランジスタM1,M2から構成される。高電圧用デマルチプレクサ112は、一対のゲート線205上の電位によってMOSトランジスタM1,M2とは相補的にオン/オフする一対のMOSトランジスタM3,M4から構成される。このような構成の駆動回路200によって、表示セル100内の第1及び第2の電極104,105には例えば次のようにして電圧が印加される。
今、一対のゲート線206の一方(図中上側)に“1”(例えば5V)、他方(図中下側)に“0”(例えば0V)を与えると、第1の電極104には高電圧側データ線208からMOSトランジスタM3を介して高電圧が印加され、第2の電圧105には低電圧側データ線207からMOSトランジスタM2を介して低電圧が印加される。このとき着色電気泳動粒子109を負極性に帯電させておくと、着色電気泳動素子109と第1の電極104との間により大きな静電吸引力が発生するので、図1(a)に示したように着色電気泳動粒子109はほとんどが第1の電極104上に引き寄せられ、最終的には電極104上に凝集する。この状態では表示セル100はオフであり、何ら表示はなされない。
逆に、一対のゲート線206の一方(図中上側)に“0”(例えば0V)、他方(図中下側)に“1”(例えば5V)を印加した場合は、第1の電極104には低電圧側データ線207からMOSトランジスタM1を介して低電圧(着色電気泳動粒子109が負極性に帯電されている場合、負極性の電圧)が印加され、第2の電極105には高電圧側データ線208からMOSトランジスタM4を介して高電圧(着色電気泳動粒子109が負極性に帯電されている場合、正極性の電圧)が印加される。このときは負極性に帯電された着色電気泳動粒子109と第2の電極104との間に静電吸引力が発生するので、着色電気泳動粒子109は第2の電極105上に引き寄せられ、やがて凹凸群107によって面内方向に均一に拡散される。この状態では表示セル100がオンであり、前面基板101側からは着色電気泳動粒子109の色(R,G,Bのいずれか)が最大濃度で見えることになる。
低電圧側データ線207及び高電圧側データ線208への電圧印加時間は、信号制御部201に入力される映像信号レベルに応じて制御される。ここで、例えば映像信号レベルが最小レベルのときは、第1の電極104への高電圧の印加時間及び第2の電極105への低電圧の印加時間が最大となり、映像信号レベルが最大レベルのときは、第1の電極104への低電圧の印加時間及び第2の電極105への高電圧の印加時間が最大となるので、前者の場合は図1(a)のようにオフ、後者の場合は図1(c)のようにオンとなる。
映像信号レベルが最小レベルと最大レベルの中間のいずれかのレベルになると、それに応じて低電圧側データ線207及び高電圧側データ線208への電圧印加時間が短くなるので、着色電気泳動粒子109は図1(b)に示したように一部が第1の電極104上に凝集し、他の一部が第2の電極105上に引き寄せられて拡散した状態となる。この状態では表示セル100がオンとオフの中間の状態となるため、前面基板101側からは着色電気泳動粒子109の色(R,G,Bのいずれか)が映像信号のレベルに応じた濃度で見えることになる。
一方、一対のゲート線206の両方に“1”(例えば5V)を印加した場合は、第1及び第2の電極104,105には、高電圧側データ線208からMOSトランジスタM3,M4を介して共に高電圧が印加される。従って、着色電気泳動粒子109には面内方向への静電気力はほとんど作用しないが、第1及び第2の電極104,105へ引き寄せられ力が作用することにより、着色電気泳動粒子109はそれ以前の状態に保持される。この場合、着色電気泳動粒子109は第1及び第2の電極104,105へ引き寄せられる力の作用によって、凹凸群107の凹部の間に安定に保持されるという効果もある。これによって、安定した静止画の表示を行うことが可能となる。
このようにして表示パネル121R,121G,121Bでは、それぞれに入力される映像信号(R信号,G信号,B信号)に応じた濃度でR,G,Bの映像が表示される。従って、図2及び図3のように表示パネル121R,121G,121Bを重ねてカラー表示パネル120を構成することにより、フルカラー表示を行うことが可能となる。
なお、本実施形態のように着色電気泳動粒子109を第2の電極105上に引き寄せた状態で図1(c)に示すように面内方向に均一に拡散させる手段として凹凸群107を用いる構成においては、図1(c)のオンの状態から図1(a)のオフの状態または図1(b)のオンとオフの中間の状態、あるいは静止画を表示する状態に移行させる場合、第1及び第2の電極104,105に共に低電圧を一旦印加して、着色電気泳動粒子109を凹凸群107から離した後に、変化させる状態べきに応じて印加する電圧を変化させることが望ましい。
上述したような複数の表示パネルを積層した表示装置を製造する場合には、各表示パネルを個別に作成した後、張り合わせてもよいが、下層の表示パネルの第1の基板101の表面に接着層をパターニングした後、上層の表示パネルの第2の基板102を形成するプロセスをとることもできる。この製造方法によれば、各層の表示パネルを作成した後に張り合わせる工程を省略することができ、下層の表示パネルの隔壁103のパターンを観察しながら、上層の表示パネルの電極104,105のパターニングを行うことができるため、上層の表示パネルと下層の表示パネルのアライメントが容易になる。
[第2の実施形態]
図6は、本発明の第2の実施形態を説明するための図であり、表示セル100内において着色電気泳動粒子109を毛細管現象を利用して面内方向に均一に拡散させる種々の例について示している。
図6(a)(b)(c)(d)においては、それぞれ同心円状の第1及び第2の電極104,105の半径方向に沿って、つまり第1の電極104から第2の電極105に向かって、放射状に形成された透明材料からなる拡散部材131,132,133,134が配設されている。拡散部材131,132,133,134は図1で示した絶縁層106の上に形成され、その厚さは隔壁103と同じか、第1及び第2の基板101,102と拡散部材131,132,133,134との間に着色電気泳動粒子109が入り込まない程度とする。
拡散部材131,132,133,134の形成法としては、第1の実施形態で説明した製造工程において絶縁層106上に拡散部材131,132,133,134となる透明材料膜及び隔壁103となるポリイミド膜またはPETフィルムを形成した後、隔壁103の形成と同時に拡散部材131,132,133,134も形成できるようにパターニングを行うか、もしくはレーザカッタで切除を行うようにすればよい。このとき前述した接着層も拡散部材131,132,133,134の下に残るようにパターニングする。
図6(a)の例では、拡散部材131は細長い扇状の形状をしており、一定の間隔で第2の電極105上及び絶縁層106上に放射状に配列され、各々の間に着色電気泳動粒子109を第1及び第2の電極104,105の半径方向に案内するための流路が形成されている。拡散部材131の間隔、つまり流路の幅は着色電気泳動粒子109の径と同程度か、それより若干大きい程度が好ましい。
図6(b)の例では、拡散部材132は微細な菱形の形状をしており、各々の長さ方向が同心円状の第1及び第2の電極104,105の半径方向に一致するように形成されており、各々の間に着色電気泳動粒子109を第1及び第2の電極104,105の半径方向に案内するための流路が形成されている。
図6(c)の例は、拡散部材133の形状については基本的に図6(a)の例と同じであるが、第1及び第2の電極104,105の半径方向の幅が小さい関係で、拡散部材133が電極104,105に接することなく絶縁層106上に直接形成されている点が図6(a)と異なる。
図6(d)の例は、拡散部材134の形状に関しては基本的に図6(b)の例と同じであるが、図6(c)と同様に第1及び第2の電極104,105の半径方向の幅が小さい関係で、拡散部材134のうち半径方向両端に位置するもの以外は電極104,105に接することなく絶縁層106上に直接形成されている点が図6(b)と異なっている。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態として、表示セル100内において着色電気泳動粒子109を面内方向に均一に拡散させる他の方法について説明する。
本実施形態では、予め帯電している着色電気泳動粒子109の電荷量を不均一にすることによって、着色電気泳動粒子109の均一な拡散を実現する。すなわち、電荷量を不均一にすると第1及び第2の電極104,105によって着色電気泳動粒子109に働く静電気力が各々の粒子で不均一になり、電極104,105に電圧を印加する時間が一定でも、その時間内に移動可能な距離が不均一となる。従って、着色電気泳動粒子109の持つ電荷量を一定の分散で不均一にすると、着色電気泳動粒子109を均一に拡散させることができる。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態として、表示セル100内において着色電気泳動粒子109を面内方向に均一に拡散させる更に別の方法について説明する。
本実施形態では、表示パネル100の一部、この例では背面基板102の裏面に加振機構としてPZT振動素子等からなる超音波発生器141を接着し、第1及び第2の電極104,105に電圧を印加する間に、超音波発生器141を駆動回路142によって駆動させることにより超音波を発生させる。この超音波により着色電気泳動粒子109は振動エネルギーを得て面内方向に拡散することになる。加振機構としては、超音波発生器141以外のものを使用することも可能である。
なお、第1〜第4の実施形態で説明した4つの方法を適宜2つ以上組み合わせて着色電気泳動粒子109を面内方向に拡散させてることも可能である。また、着色電気泳動粒子109の拡散は、必ずしも完全に均一である必要はない。観察者が見て均一であると判断できる程度の均一性が保たれていれば、十分である。
[第5の実施形態]
図8は、本発明の第5の実施形態に係る表示セルの構成を示す断面図である。本実施形態では、第1の電極104については第1の実施形態と同様に背面基板102上に形成されているが、第2の電極105は前面基板101の内面上に形成されている。すなわち、第1の電極104と第2の電極105は対向して配置されている。本実施形態によると、第1及び第2の電極104,105のアライメントは第1の実施形態より困難となるが、着色電気泳動粒子109の拡散性が向上し、表示セルのオン状態での表示濃度(最大階調レベル)をより高く、かつ均一化することができる。
次に、本実施形態に係る製造方法について説明すると、背面基板102上に第1の電極104を形成し、また図8では図示していないが、図1で説明した凹凸群107を有する絶縁層106及び隔壁103を形成し、さらに隔壁103の内側に透明絶縁性液体108と着色電気泳動粒子109を充填するまでの工程は、第1の実施形態と同様である。
本実施形態では、前面基板101上に第2の電極105を形成した後、前面基板101上の内面上に熱融解性の接着層を形成する。そして、前面基板101を背面基板102と対向させたときに隔壁103の位置にのみ残るように、この接着層をパターニングした後、前面基板101と背面基板102を加熱して張り合わせることにより、図8の表示セルが完成する。
カラー表示パネルのように複数の表示パネルを積層した表示装置を製造する場合は、各表示パネルを個別に作成した後、張り合わせてもよいが、下層の表示パネルの第1の基板101の表面に接着層をパターニングした後、上層の表示パネルの第2の基板102を形成するプロセスをとることもできる。
最後に、第1及び第2の基板104,105とセルドライバ110を結線した後、図10に示したように表示パネルの観測者から見る側と反対側、つまり背面基板102が設けられた側に白色などの着色スクリーンを接着することで、表示装置を製作する。
[第6の実施形態]
次に、本発明の第6の実施形態として、中間調表現を行う他の方法について説明する。図9は、本実施形態に係る表示パネル部の構成を示しており、面積(面内方向の大きさ)の小さい表示セル100Aからなる第1の表示パネルと、面積の大きい第2の表示セル100Bからなる第2の表示パネルを表示セル100Aと表示セル100Bが面内方向の同じ位置で重なるように積層して構成される。面内方向で同じ位置にある表示セル100Aと表示セル100Bは、図示しない駆動回路によって同じ映像信号によって駆動されるものとする。
ここで、表示セル100A,100Bのそれぞれは中間調を表現することはできない構成であっても、中間調を表示することができる。すなわち、本実施形態では基本的に大きい方の表示セル100Bのオン、オフによって最大階調レベルと最小階調レベルを実現する。このとき、小さい方の表示セル100Aでは着色電気泳動粒子を第1の電極上に凝集させ、オフの状態とすることにより、表示パネル100A側から観測した場合、表示セル100Bのみが見えるようにする。
次に、小さい方の表示セル100Aにおいて着色電気泳動粒子を面内方向に均一に拡散させてオンの状態にすると、表示パネル100A側から観測した場合、表示セル100Aが着色して見え、さらに表示セル100Bの表示セル100Aより外側の部分が見えるので、この状態で中間調が表示されることになる。
従って、本実施形態における階調レベル数は、表示セル100A,100Bのそれぞれがオンとオフの二値の状態しかとれない場合でも、4階調とることができる。この考え方を拡張して面積の異なる表示セルを面積の広い順に順次積層することにより、さらに階調レベル数を増やすことができる。
また、表示セルのサイズが同じ複数の表示パネルを積層して中間調表示を行うことも可能である。その場合、各層の表示パネルで面内方向において同一位置の表示セルで一つの画素単位を構成し、一つの画素単位のうちの着色電気泳動粒子が拡散した表示セルと第1の電極上に凝集した表示セルの比率により中間調を実現することができる。
さらに、このように表示セルのサイズが同じ複数の表示パネルを積層する場合に、各層の表示セルの面内方向位置を互いに少しずつ、具体的には前述した隔壁103の厚み分程度ずらせるようにしてもよい。このようにすると、表示に寄与しない隔壁103が表示の影になるのを防止して、より明るい表示を可能とすることができる。
本実施形態においても、各層の表示パネルを積層する方法として第1の実施形態で述べた製造方法を用いることで、製造工程が簡単となる上、各層の表示パネル間のアライメントが容易となる。
[第7の実施形態]
図10は、本発明の第7の実施形態として、任意の背景色をつける方法について示したものであり、表示パネル1000の観測者の見る側と反対側、つまり前述した背面基板102が設けられた側に、例えば白色の着色スクリーン150を例えば背面基板102に接着して配置している。
このように着色スクリーン150を配置することで、白色などの任意の背景色を設定することができ、それによって中間調を表現することがより容易となり、また例えば第1の実施形態のようにカラー表示を行う場合には、より鮮明なカラー表示を行うことができる。
[第8の実施形態]
図11(a)(b)は、本発明の第8の実施形態に係る表示セル300の構成を示す断面図と平面図である。前面基板301、背面基板302、隔壁303、及び凹凸群307を有する絶縁層306については、第1の実施形態と基本的に同様である。
本実施形態では、前面基板301と背面基板302及び隔壁303で囲まれた空間内に、常磁性液体308と着色磁気泳動粒子309が封入されている。着色磁気泳動粒子309は、例えばフェライトのような強磁性材料からなる磁性粉が用いられる。
背面基板302の裏面には、中央部に位置して一つの第1の磁極304が配置され、また周辺部に位置して複数の第2の磁極305が配置されている。第1及び第2の磁極304,305はそれぞれソレノイドからなり、それぞれのソレノイドに印加される電流は、ソレノイド駆動回路310によって映像信号に応じて制御され。かつその電流印加時間は映像信号レベルに応じて制御される。
本実施形態の表示原理は、次の通りである。
ソレノイド駆動回路310によって、ソレノイドからなる第1及び第2の磁極304,305に電流が印加されると、磁性粉である着色磁気泳動粒子309は通電された磁極の方向に引き寄せられる。例えば、第1の磁極304のソレノイドにのみ電流を流せば、磁極304から磁界が発生するため、着色磁気泳動粒子309は第1の磁極304の位置に引き寄せられる。一方、第2の磁極305のソレノイドにのみ電流を流すと、第2の磁極305から磁界が発生するので、着色磁気泳動粒子309は第2の磁極305の位置に引き寄せられる。
ここで、図11に示されるように第1の磁極304の占める面積が第2の磁極305に対して十分小さい場合、着色磁気泳動粒子309は第1の磁極304に電流が印加されているときは凝集、第2の磁極305に電流が印加されているときは拡散し、先と同様に表示セルのオン/オフが可能となる。また、これらの電流印加時間を映像信号レベルに応じて変化させることにより、中間調を表示することができる。
本実施形態では、着色磁気泳動粒子309を面内方向に均一に拡散させる方法として、絶縁層306の表面に形成した凹凸群307を用いているが、第2の実施形態や第4の実施形態で説明した方法を同様に用いることもできる。
また、着色磁気泳動粒子309を面内方向に均一に拡散させる他の方法としては、着色磁気泳動粒子309の磁化量を不均一にしてもよい。このようにすると、第1及び第2の磁極304,305と着色磁気泳動粒子309間の引力が各々の粒子で不均一となり、磁極304,305のソレノイドに電流を印加する時間が一定でも、その時間内に移動可能な距離が不均一となる。従って、着色磁気泳動粒子309の持つ磁化量を一定の分散で不均一にすることによって、着色磁気泳動粒子309を均一に拡散させることができる。
[第9の実施形態]
図12は、本発明の第9の実施形態に係る表示セルの断面図である。前面基板301、背面基板302、隔壁303、凹凸群307を有する絶縁層306、常磁性液体308及び着色磁気泳動粒子309については、第8の実施形態と同様である。
本実施形態では、背面基板302の裏面側には、背面基板302の中央部に先端を対向させて一つの第1の磁極314が配置され、背面基板302の周辺部に先端を対向させて複数の第2の磁極315が周方向に一定の間隔で配置されている。第1及び第2の磁極314,315は例えば磁性材料からなる棒状部材であり、ソレノイド等による磁極移動機構320によって、入力される映像信号に応じて、かつ映像信号レベルに応じた量だけ背面基板320側に移動される。
本実施形態においては、磁極移動機構320により第1及び第2の磁極314,315と背面基板302間の距離を制御することにより、磁性粉である着色磁気泳動粒子309は背面板302に近い方の磁極の方向に引き寄せられる。例えば、磁極移動機構320によって第1の磁極314を背面基板302に近づけると、磁極314と着色磁気泳動粒子309間に発生する引力が大きくなり、着色磁気泳動粒子309は磁極314が配置された位置、つまり中央部に引き寄せられる。一方、磁極移動機構320によって第2の磁極315を背面基板302に近づけると、磁極315と着色磁気泳動粒子309間に発生する引力が大きくなり、着色磁気泳動粒子309は磁極315が配置された位置、つまり中央部に引き寄せられる。
ここで、図12に示されるように第1の磁極314の占める面積が第2の磁極315に対して十分小さい場合は、着色磁気泳動粒子309は第1の磁極314が背面基板302に近づいている場合は凝集、第2の磁極315が背面基板302に近づいている場合は拡散し、第1の実施形態と同様に表示セルのオン/オフが可能となる。また、第1及び第2の磁極314,315と背面基板302との間の距離を映像信号レベルに応じて変化させることにより、中間調を表示することができる。
本発明の第1の実施形態に係る表示セルの構成を3つの状態と共に示す断面図 同実施形態に係るカラー表示装置の概略構成を示す斜視図 同実施形態に係るカラー表示パネルの構成を示す断面図 同実施形態における駆動回路の構成を示すブロック図 同実施形態におけるセルドライバの構成を示す回路図 本発明の第2の実施形態に係る表示セルの平面図 本発明の第4の実施形態に係る表示セル及び加振機構を示す断面図 本発明の第5の実施形態に係る表示セルの断面図 本発明の第6の実施形態に係る表示セルの断面図 本発明の第7の実施形態に係る表示パネル及び背面スクリーンの構成を示す断面図 本発明の第8の実施形態に係る表示セルの構成を示す断面図 本発明の第9の実施形態に係る表示セルの構成を示す断面図
符号の説明
100,100A,100B…表示セル(画素)
101…第1の基板
102…第2の基板
103…隔壁
104…第1の電極
105…第2の電極
106…絶縁層
107…凹凸群
108…透明絶縁性液体
109,109R,109G,109B…着色電気泳動粒子
110…セルドライバ
111…低電圧用デマルチプレクサ
112…高電圧用デマルチプレクサ
120…カラー表示パネル
121R…赤表示パネル
121G…緑表示パネル
121B…青表示パネル
200…駆動回路
201…信号制御部
202…電源部
203…ゲート線駆動部
204,205…データ線駆動部
206…ゲート線
207…低電圧側データ線
208…高電圧側データ線
131〜134…拡散部材
141…超音波発生器
142…超音波発生器駆動回路
150…背面スクリーン
300…表示セル
301…第1の基板
302…第2の基板
303…隔壁
304…第1の磁極
305…第2の磁極
306…絶縁層
307…凹凸群
308…常磁性液体
309…着色磁気泳動粒子
310…ソレノイド駆動回路
314…第1の磁極
315…第2の磁極
320…磁極駆動装置

Claims (8)

  1. 複数の表示セルをマトリクス状に配列して構成される表示装置において、
    各表示セルは、
    透明材料からなる前面基板と、
    前記前面基板に対向して設けられた背面基板と、
    前記前面基板及び背面基板間に保持され、所定極性に帯電されると共に、電気力により泳動可能な複数の着色泳動粒子と、
    前記着色泳動粒子が入力される映像信号に応じて前記前面基板及び背面基板の面内方向中央部に凝集する第1の状態と、該面内方向に拡散する第2の状態、及び該第1の状態と第2の状態との中間の複数の第3の状態を選択的にとるように、前記着色泳動粒子の泳動を制御する泳動制御手段とを備え、
    前記泳動制御手段は、前記背面基板上の中央部に形成され、前記着色泳動粒子の色と同じ色に着色された第1の電極と、前記背面基板上の周辺部に形成され、前記第1の電極の面積より大きい面積を有する第2の電極と、前記第1及び第2の電極に入力される映像信号に応じて変化する電圧を印加する駆動手段とを有し、前記第1及び第2の電極を介して前記着色泳動粒子に前記映像信号に応じて変化する静電気力を作用させることにより、前記第1、第2及び第3の状態を選択的にとるように前記着色泳動粒子の泳動を制御することを特徴とする表示装置。
  2. 複数の表示セルをマトリクス状に配列して構成される表示パネルを少なくとも三層積層して構成されるカラー表示装置において、
    各表示セルは、
    透明材料からなる前面基板と、
    前記前面基板に対向して設けられた透明材料からなる背面基板と、
    前記前面基板及び背面基板間に保持され、所定極性に帯電されると共に、電気力により泳動可能であって各層の前記表示パネルで異なる色を持つ複数の着色泳動粒子と、
    前記着色泳動粒子が入力される映像信号に応じて前記前面基板及び背面基板の面内方向中央部に凝集する第1の状態と、該面内方向に拡散する第2の状態、及び該第1の状態と第2の状態との中間の複数の第3の状態を選択的にとるように、前記着色泳動粒子の泳動を制御する泳動制御手段とを備え、
    前記泳動制御手段は、前記背面基板上の中央部に形成され、前記着色泳動粒子の色と同じ色に着色された第1の電極と、前記背面基板上の周辺部に形成され、前記第1の電極の面積より大きい面積を有する第2の電極と、前記第1及び第2の電極に入力される映像信号に応じて変化する電圧を印加する駆動手段とを有し、前記第1及び第2の電極を介して前記着色泳動粒子に前記映像信号に応じて変化する静電気力を作用させることにより、前記第1、第2及び第3の状態を選択的にとるように前記着色泳動粒子の泳動を制御することを特徴とする表示装置。
  3. 前記泳動制御手段は、前記第1及び第2の電極に前記映像信号のレベルに応じた時間にわたって大きさの互いに異なる電圧を印加することを特徴とする請求項1または2記載の表示装置。
  4. 前記泳動制御手段は、前記第1及び第2の電極に前記映像信号のレベルに応じた時間にわたって大きさの互いに異なる電圧を印加することを特徴とする請求項1または2記載の表示装置。
  5. 複数の表示セルをマトリクス状に配列して構成される表示装置において、
    各表示セルは、
    透明材料からなる前面基板と、
    前記前面基板に対向して設けられた背面基板と、
    前記前面基板及び背面基板間に保持され、磁化されると共に、磁気力により泳動可能な複数の着色泳動粒子と、
    前記着色泳動粒子が入力される映像信号に応じて前記前面基板及び背面基板の面内方向中央部に凝集する第1の状態と、該面内方向に拡散する第2の状態、及び該第1の状態と第2の状態との中間の複数の第3の状態を選択的にとるように、前記着色泳動粒子の泳動を制御する泳動制御手段とを備え、
    前記泳動制御手段は、前記背面基板上の中央部に形成され、前記着色泳動粒子の色と同じ色に着色された第1の磁極と、前記背面基板上の周辺部に形成され、前記第1の磁極の面積より大きい面積を有する第2の磁極と、前記第1及び第2の磁極を入力される映像信号に応じて電気的または機械的に駆動する駆動手段とを有し、前記第1及び第2の磁極を介して前記着色泳動粒子に前記映像信号に応じて変化する磁気力を作用させることにより、前記第1、第2及び第3の状態を選択的にとるように前記着色泳動粒子の泳動を制御することを特徴とする表示装置。
  6. 複数の表示セルをマトリクス状に配列して構成される表示パネルを少なくとも三層積層して構成されるカラー表示装置において、
    各表示セルは、
    透明材料からなる前面基板と、
    前記前面基板に対向して設けられた透明材料からなる背面基板と、
    前記前面基板及び背面基板間に保持され、磁化されると共に、電気力により泳動可能であって各層の前記表示パネルで異なる色を持つ複数の着色泳動粒子と、
    前記着色泳動粒子が入力される映像信号に応じて前記前面基板及び背面基板の面内方向中央部に凝集する第1の状態と、該面内方向に拡散する第2の状態、及び該第1の状態と第2の状態との中間の複数の第3の状態を選択的にとるように、前記着色泳動粒子の泳動を制御する泳動制御手段とを備え、
    前記泳動制御手段は、前記背面基板上の中央部に形成され、前記着色泳動粒子の色と同じ色に着色された第1の磁極と、前記背面基板上の周辺部に形成され、前記第1の磁極の面積より大きい面積を有する第2の磁極と、前記第1及び第2の磁極を入力される映像信号に応じて電気的または機械的に駆動する駆動手段とを有し、前記第1及び第2の磁極を介して前記着色泳動粒子に前記映像信号に応じて変化する磁気力を作用させることにより、前記第1、第2及び第3の状態を選択的にとるように前記着色泳動粒子の泳動を制御することを特徴とする表示装置。
  7. 前記泳動制御手段は、前記第1及び第2の磁極に前記映像信号のレベルに応じた時間にわたって大きさの互いに異なる電流を印加することを特徴とする請求項5または6記載の表示装置。
  8. 前記泳動制御手段は、前記第1及び第2の磁極と前記背面基板との間の距離を前記映像信号のレベルに応じて互いに異なる距離に変化させることを特徴とする請求項5または6記載の表示装置。
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