JP4177584B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、読み出された判定用乱数の値に基づいて遊技者に所定の遊技価値を付与するか否かを判定する遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機の一種であるパチンコ機では、遊技領域に発射された遊技球が所定の入賞口(始動入賞口など)に入賞すると、複数列(例えば、3列)の図柄による図柄組み合わせゲームが行われるようになっている。そして、この図柄組み合わせゲームの結果、遊技者は、表示された図柄の組み合わせから大当り、リーチ、はずれなどの各種状態を認識できるようになっている。このとき、複数列の図柄が同一の図柄からなる組み合わせが表示された場合には、大当り状態が形成され、多数の遊技球を獲得できるチャンス(遊技価値)が遊技者に付与されるようになっている。
【0003】
ところで、この図柄組み合わせゲームは、遊技者の遊技に対する興趣を高めるために図柄の組み合わせを表示する演出であり、遊技者に対して大当りなどの遊技価値を付与するか否かはパチンコ機の内部処理において判定されている。具体的に言えば、パチンコ機では、遊技球が始動入賞口に入賞し、該入賞検知を契機に読み出される大当り判定用乱数(以下、「大当り乱数」という。)の値に基づき、遊技者に大当りなどの遊技価値を付与するか否かを判定している。この大当り乱数は、予め定めた数値範囲内(例えば、「0」〜「630」までの全631通りの整数)の数値を取り得るように、所定時間(例えば、2ms)毎に数値が+1ずつ更新されるようになっている。より詳しく言えば、大当り乱数の値は、更新を開始する際の値(初期値)を「0」とし、該初期値から順に「0」→「1」→・・・→「629」→「630」というように数値が+1ずつ更新されるようになっている。そして、大当り乱数の値は、その更新された値が最大値(終期値)である「630」に達すると、再び、初期値である「0」に戻り、該初期値から「630」までの数値が前述同様に+1ずつ更新されるようになっている。このように、大当り乱数は、初期値から最大値までの数値に更新されるまでを1周期として更新処理され、この1周期の更新処理がパチンコ機の動作中、繰り返し行われるようになっている。
【0004】
そして、大当り乱数には、大当り状態と判定するための大当り値(例えば、「7」と「511」)が予め定められている。従って、入賞検知を契機に読み出された大当り乱数の値が大当り値と一致している場合には、大当り状態を形成する図柄の組み合わせ(例えば、「7,7,7」)が図柄組み合わせゲームにおいて表示されるようになっている。その一方で、読み出された大当り乱数の値が大当り値と一致しない場合には、はずれ状態を形成する図柄の組み合わせ(例えば、「7,6,7」、「1,2,3」)が図柄組み合わせゲームにおいて表示されるようになっている。そして、前述のように、大当り乱数の値が全631通りであって、大当り値を2つ定めた場合、読み出された大当り乱数の値が大当り値と一致する確率は、631分の2=315.5分の1となり、この確率が所謂パチンコ機の大当り確率とされている。
【0005】
このように、遊技球が始動入賞口に入賞し、該入賞検知を契機に読み出される大当り乱数の値は、遊技球の入賞したタイミングに応じて無作為に読み出されることになる。従って、図柄組み合わせゲームにおいては、表示される図柄の組み合わせがランダムに変化すると共に、大当りの組み合わせが表示されるためには遊技者の運の要素が強く、遊技の興趣を高めることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、大当り乱数の値は、一定時間毎(例えば、2ms毎)に数値が+1ずつ更新されることから、大当り乱数の1周期の更新処理に要する時間も常に一定とされている。例えば、大当り乱数の値として全631通りの数値が2ms毎に更新される場合、大当り乱数の1周期の更新処理に要する時間は、631×2(ms)=1262(ms)=1.262(s)であり、この時間内に「0」〜「630」までの数値が更新されることになる。また、大当り乱数の1周期の更新処理は、常に、初期値を「0」として更新が開始されているため、大当り乱数の値が大当り値に更新されるまでの時間も一定とされている。
【0007】
そのため、遊技者の中には大当り乱数の特性を利用して、意図的に大当りを狙う不正行為を行う者がいた。そこで、これらの不正行為の対策として、大当り乱数の1周期の更新処理における初期値を不規則に変化させる技術が提案されている。この技術では、初期値を決定するための初期値乱数を用いており、この初期値乱数の値から大当り乱数の1周期の更新処理における初期値を無作為に読み出すことができるようになっている。例えば、初期値乱数の値として「30」が読み出された場合、大当り乱数の1周期の更新処理では、該初期値から順に、「30」→「31」→・・→「630」→「0」→「1」→・・→「29」というように数値を+1ずつ更新するようになっている。
【0008】
しかしながら、この技術において、パチンコ機の電源投入後、最初の周期で行われる大当り乱数の1周期の更新処理では、初期値を「0」として更新が開始されていた。そして、大当り乱数の1周期の更新処理において初期値がランダムに変化するのは、最初の周期で行われる大当り乱数の1周期の更新処理が終了し、次の周期で行われる大当り乱数の1周期の更新処理以降となっていた。これは、パチンコ機に電源を投入した直後、初期値乱数から無作為に値を読み出すことが困難であることから生じている。従って、パチンコ機の電源が一旦遮断され、再び、電源を投入した後、最初の周期で行われる大当り乱数の1周期の更新処理を狙って遊技者が不正行為を行う可能性があった。
【0009】
即ち、パチンコ機には、遊技全体を制御する主制御基板(メインCPU)が備えられており、大当り乱数の値の更新は、主制御基板で実行されている。そして、主制御基板は、パチンコ機に電源が投入されると、図11に示すように、所定の遅延時間の経過後、各種初期設定(パチンコ機では、一般的に初期設定時、大当り乱数や初期値乱数の各値が「0」に設定される。)を実行する。その後、主制御基板は、図柄組み合わせゲーム、各種ランプ、各種音声などを制御するための制御コマンドの演算処理など、各種処理を通常処理として実行する。
【0010】
そして、パチンコ機に電源投入されてから主制御基板が通常処理に移行する迄の時間(図11に示す時間T1)は、常に一定となっている。また、大当り乱数の値は、通常処理に移行したタイミングで「0」から更新を開始している。そのため、パチンコ機の電源が投入され、最初の周期で行われる大当り乱数の1周期の更新処理では、該大当り乱数の値が大当り値である「7」又は「511」に更新されるまでの時間(図11に示す時間T2,T3)が常に一定であった。従って、遊技者は、電源投入後、時間T2又は時間T3を計時し、そのタイミングで不正な器具により大当り値を読み出させることが可能となる。その結果、不正行為を行った遊技者に大当り状態を付与することになり、遊技店側は不利益を得る虞があった。
【0011】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、不正行為により遊技者に遊技価値が付与されることをより確実に抑制することができる遊技機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために請求項1に記載の発明は、遊技者に所定の遊技価値を付与するか否かを判定するための判定用乱数の値を予め定めた数値範囲内で順次更新する判定用乱数更新手段と、前記判定用乱数更新手段によって更新された更新後の判定用乱数の値が記憶される記憶手段と、前記判定用乱数更新手段が更新した判定用乱数の値を、始動入賞口への遊技球の入賞を契機に前記記憶手段から読み出す乱数読出手段と、前記乱数読出手段が読み出した前記判定用乱数の値が予め定めた値と一致するか否かを判定する大当り判定手段と、図柄変動ゲームを行う表示装置と、を備え、前記乱数読出手段が読み出した前記判定用乱数の値が予め定めた値と一致する場合には、前記図柄変動ゲームにて大当りを認識し得る大当り図柄を表示した後、前記遊技価値を付与するように構成された遊技機において、前記記憶手段における記憶内容の初期化後、前記判定用乱数更新手段が前記判定用乱数の値を更新した回数又は前記判定用乱数更新手段が前記判定用乱数の値の更新を開始してからの経過時間のうちいずれか一方を計数する計数手段と、該計数手段で計数した回数又は経過時間が所定の回数又は所定の時間に達したか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果が肯定になる迄の間、前記大当り判定手段によって前記判定用乱数の値と前記予め定めた値とが一致するとの判定がなされても、前記遊技価値を付与しないはずれとし、前記図柄変動ゲームにおいて前記はずれを認識し得るはずれ図柄を表示させることで前記遊技価値の付与を規制する規制手段とを備えたことを要旨とする。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記判定用乱数更新手段は、前記判定用乱数の値が前記数値範囲内で定められる初期値から終期値に更新されるまでを前記判定用乱数の1周期として前記判定用乱数の値を順次更新し、前記判定手段は、前記計数手段で計数した回数が、前記判定用乱数の1周期分における乱数更新回数に達したか否かを判定するように構成されていることを要旨とする。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の遊技機において、前記判定用乱数更新手段は、前記判定用乱数の値が前記数値範囲内で定められる初期値から終期値に更新されるまでを前記判定用乱数の1周期として前記判定用乱数の値を順次更新し、前記初期値を決定するための初期値乱数の値を予め定めた数値範囲内で順次更新する初期値乱数更新手段を備え、前記判定用乱数更新手段は、前記判定手段の判定結果が肯定となった以降、前記判定用乱数の1周期の処理を開始する毎に前記初期値乱数の値を読み出し、該読み出した前記初期値乱数の値を前記判定用乱数の1周期の処理において更新を開始する際の初期値と定めるように構成されていることを要旨とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という。)に具体化した第1の実施形態を図1〜図9に基づき説明する。
【0016】
図1にはパチンコ機10の機表側が略示されており、機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。また、中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するためのガラス枠を備えた前枠14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組み付けられている。そして、中枠12の下部には、下球皿16及び遊技者が遊技領域13aに遊技球を発射する際に操作する発射手段としての発射装置17などが装着されている。
【0017】
また、遊技盤13の遊技領域13aの略中央には、図柄を可変(変動)させて図柄組み合わせゲームを行う図柄表示装置18が配設されている。そして、図柄表示装置18には、液晶画面からなる可視表示部Hが設けられており、当該可視表示部Hには、複数列(例えば、3列)の図柄が各列毎に表示されるようになっている。そして、遊技者は、可視表示部Hに表示された各列の図柄の組み合わせから大当り状態、リーチ状態又ははずれ状態の何れかの状態を認識することができる。例えば、可視表示部Hに表示された全列の図柄が同一の図柄である場合には、その組み合わせから大当り状態を認識することができる。なお、大当り状態は、遊技者に付与される所定の遊技価値(遊技者に有利となるもの)であって、特別遊技状態とも言う。
【0018】
また、図柄表示装置18の下方には、図示しないソレノイドにより開閉動作を行う普通電動役物19aを備えた始動入賞口19が配置されている。また、始動入賞口19の下方には、図示しないソレノイドにより開閉動作を行う大入賞口20が配置されている。そして、発射装置17の操作により遊技盤13の遊技領域13aに発射された遊技球が始動入賞口19へ入賞するか又は始動保留球数の記憶値に基づき、図柄表示装置18では図柄組み合わせゲームが行われるようになっている。そして、図柄組み合わせゲームの結果、全列の図柄が同一図柄からなる組み合わせが形成された場合には、大入賞口20の開閉により、多数の遊技球(賞球)を獲得できる大当りのチャンスが遊技者に付与されるようになっている。なお、「始動保留球数の記憶値」とは、図柄の変動中に始動入賞口19に入賞した遊技球の数を所定の上限値(一般的には4)の範囲内で記憶した値である。また、図柄表示装置18の上方には、始動保留球数の記憶値を遊技者に対して報知するための始動保留球数表示器21が配設されている。そして、始動保留球数表示器21は、複数(本実施形態では4個)のLED(ランプ)により構成されており、該LEDの点灯個数により始動保留球数の記憶値を報知している。
【0019】
一方、パチンコ機10の機裏側には、遊技内容を統括して制御する主制御基板(以下、「主基板」という。)22が装着されている(図1に破線で示す。)。また、主基板22には、図柄表示装置18に対して図柄制御を実行する図柄制御基板(以下、「図柄基板」という。)23が接続されている(図1に破線で示す。)。また、パチンコ機10の機裏側には、遊技者が発射装置17を操作することにより、遊技領域13aに発射される遊技球の発射制御を行う発射制御基板(以下、「発射基板」と言う。)24が装着されている(図1に破線で示す。)。
【0020】
次に、主基板22、図柄基板23及び発射基板24の具体的な構成及び接続態様を図2に基づき説明する。
前記主基板22は、パチンコ機10全体を制御するメインCPU22aを備えており、該メインCPU22aにはROM22b及びRAM22cが接続されている。また、メインCPU22aは、判定用乱数としての大当り判定用乱数(以下、「大当り乱数」という。)や初期値乱数としての大当り判定用初期値乱数(以下、「初期値乱数」という。)などの各種乱数の値を順次更新するようになっている。そして、パチンコ機10では、メインCPU22aが更新し、RAM22cに記憶した大当り乱数の値に基づき遊技者に大当り状態を付与するか否かが判定(決定)されている。また、ROM22bには、パチンコ機10を制御するための各種制御プログラム(メイン処理プログラム、割込み処理プログラムなど)が記憶保持されている。また、RAM22cには、パチンコ機10の稼動中に適宜書き換えられる各種制御情報(大当り乱数の値、初期値乱数の値、始動保留球数の記憶値など)が記憶保持されるようになっている。
【0021】
ここで、大当り乱数及び初期値乱数について図3及び図4に基づきさらに詳細に説明する。
前記大当り乱数は、図3に示すように、予め定めた数値範囲内(本実施形態では「0」〜「630」の全631通りの整数)の数値を取り得るように、メインCPU22aが割込み処理プログラムを実行する毎(本実施形態では2ms毎)に数値を+1ずつ更新するようになっている。そして、メインCPU22aは、更新後の値を大当り乱数の値としてRAM22cに記憶し、既に記憶されている大当り乱数の値を書き換えることにより、大当り乱数の値を順次更新するようになっている。なお、大当り乱数の数値範囲を「0」〜「630」と定めた場合、大当り乱数の値が取り得る最小値は「0」であり、最大値は「630」となる。
【0022】
より詳しく言えば、メインCPU22aは、更新を開始する際の値(初期値)を例えば最小値である「0」とした場合、該初期値から順に「0」→「1」→・・→「629」→「630」というように数値を+1ずつ更新するようになっている。そして、メインCPU22aは、大当り乱数の値として更新された数値が最後に更新される数値(終期値であって、初期値が「0」の場合には最大値である「630」)に達すると、再び、「0」〜「630」までの数値を+1ずつ更新するようになっている。従って、メインCPU22aは、大当り乱数の値を前記数値範囲内で定められる初期値から終期値に更新するまでを大当り乱数の1周期として大当り乱数の値を順次更新し、この1周期の更新処理をパチンコ機10の動作中、繰り返し実行するようになっている。また、メインCPU22aは、前述した大当り乱数の値の更新(+1)を割込み処理プログラムにおける乱数更新処理において実行するようになっている。そのため、大当り乱数の値が「0」〜「630」の数値を取り得る場合、メインCPU22aは、大当り乱数の1周期の更新処理を行うために630回の乱数更新処理を実行することになる。
【0023】
また、メインCPU22aには、始動入賞口19の奥方に配設され、該始動入賞口19に入賞した遊技球を検知するための入賞検知センサS1(図2に示す。)が接続されている。そして、メインCPU22aは、入賞検知センサS1からの入賞信号を入力すると(所定の契機)、RAM22cに記憶保持されている大当り乱数の値を読み出すようになっている。また、メインCPU22aは、読み出した大当り乱数の値がROM22bに記憶保持されている所定の大当り値(例えば、「7」と「511」)と一致するか否かを判定し、該判定結果が肯定(一致)の場合に大当り状態を付与するようになっている。なお、大当り乱数の数値が「0」〜「630」(全631通り)であって、前記大当り値を「7」と「511」に定めた場合、パチンコ機10の大当り確率は、315.5分の1(=631分の2)となる。このように、本実施形態において主基板22のメインCPU22aは、判定用乱数更新手段及び乱数読出手段として機能する。また、大当り乱数の1周期の更新処理が判定用乱数の1周期の処理に相当する。
【0024】
一方、初期値乱数は、大当り乱数の1周期の更新処理において更新を開始する際の初期値を決定するための乱数とされている。そして、初期値乱数は、図4(a)に示すように、大当り乱数と同一の数値範囲内(本実施形態では「0」〜「630」の全631通りの整数)の数値を取り得るように、メインCPU22aが数値を+1ずつ更新するようになっている。このとき、メインCPU22aは、大当り乱数と同様に割込み処理プログラムを実行する毎(本実施形態では2ms)に数値を+1ずつ更新すると共に、メイン処理プログラムにおいてもさらに数値を+1ずつ更新するようになっている。そして、メインCPU22aは、更新後の値を初期値乱数の値としてRAM22cに記憶し、既に記憶されている初期値乱数の値を書き換えることにより、初期値乱数の値を順次更新するようになっている。なお、初期値乱数の数値範囲を「0」〜「630」と定めた場合、該初期値乱数の値が取り得る最小値は「0」であり、最大値は「630」となる。
【0025】
より詳しく言えば、メインCPU22aは、初期値乱数の場合、更新を開始する際の値(初期値)を最小値である「0」と定め、該初期値から順に「0」→「1」→・・→「629」→「630」というように数値を+1ずつ更新するようになっている。そして、メインCPU22aは、初期値乱数の値として更新された数値が最後に更新される数値(終期値)である「630」に達すると、再び、「0」から順に「630」までの数値を+1ずつ更新するようになっている。即ち、初期値乱数の場合、初期値として「0」が、終期値として「630」が定められている。従って、メインCPU22aは、初期値乱数の場合、初期値(最小値)から終期値(最大値)に更新するまでを初期値乱数の1周期として初期値乱数の値を順次更新し、この1周期の更新処理をパチンコ機10の動作中、繰り返し実行するようになっている。
【0026】
そして、メインCPU22aは、前述した初期値乱数の値の更新(+1)を割込み処理プログラムにおける乱数更新処理において実行するようになっている。さらに、メインCPU22aは、初期値乱数の値の更新(+1)をメイン処理プログラムにおける待機時間を利用して待機時間乱数更新処理として実行するようになっている。なお、「メイン処理プログラムにおける待機時間」とは、メイン処理プログラムにおいて、一連の割込み処理プログラムの処理が終了した後、次の割込み処理プログラムの割込みが発生するまでの残り時間(又は残余時間)である。そして、割込み処理プログラムは、実行時の処理状況(例えば、入賞の有無など)により、一連の処理に要する時間が異なっている。従って、待機時間は、割込み処理プログラムが終了するまでの時間に応じて不規則に変化することになり、メインCPU22aが待機時間中に更新する数値の数も変化することになる。このように、メインCPU22aが大当り乱数の値と初期値乱数の値を異なるタイミングで更新することで、大当り乱数の値と初期値乱数の値が同期することを抑制できる。
【0027】
また、メインCPU22aは、大当り乱数の1周期の更新処理を終了し、次の周期で行われる大当り乱数の1周期の更新処理を開始する毎にRAM22cに記憶保持されている初期値乱数の値を読み出すようになっている。そして、メインCPU22aは、読み出した初期値乱数の値を次の周期で行われる大当り乱数の1周期の更新処理における初期値として定めるようになっている。例えば、図4(b)に示すように、メインCPU22aがN−1周期目の更新処理を終了した時点で、RAM22cに記憶保持されている初期値乱数の値が「3」である場合、メインCPU22aは、大当り乱数のN周期目の更新処理における初期値を「3」と定める。そして、メインCPU22aは、このN周期目の更新処理を初期値である「3」から順に「3」→「4」→・・→「630」→「0」→「1」→「2(終期値)」というように数値を+1ずつ更新する。
【0028】
また、メインCPU22aは、N周期目の更新処理を終了した後、再び、初期値乱数の値をRAM22cから読み出し、大当り乱数のN+1周期目の更新処理における初期値と定める。例えば、図4(c)に示すように、RAM22cに記憶保持されている初期値乱数の値が「211」である場合、メインCPU22aは、N+1周期目の更新処理の初期値を「211」と定める。そして、メインCPU22aは、このN+1周期目の更新処理を初期値である「211」から順に「211」→「212」→・・→「630」→「0」→・・→「209」→「210(終期値)」というように数値を+1ずつ更新する。このように、本実施形態において主基板22のメインCPU22aは、初期値乱数更新手段及び初期値乱数読出手段としても機能する。
【0029】
次に、図柄基板23について説明すると、図2に示すように図柄基板23は、主基板22から入力した制御信号に対応する制御内容に基づき図柄制御を実行するサブCPU23aを備えている。また、サブCPU23aには、ROM23b及びRAM23cが接続されている。そして、ROM23bには、図柄制御を実行するための制御プログラムが記憶保持されている。また、RAM23cには、パチンコ機10の稼動中に適宜書き換えられる各種情報が記憶保持されるようになっている。
【0030】
また、発射基板24は、一定の周波数のパルス信号を出力する発信回路24aを備えている。また、発信回路24aには、該発信回路24aから入力したパルス信号の周波数を所定の周波数の信号に分周する分周回路24bが接続されている。また、分周回路24bには、該分周回路24bが出力した分周後の周波数からなる信号に基づき、発射装置17を構成する球送りソレノイドSOL1及び発射ソレノイドSOL2に対して所定のタイミングで発射制御信号を出力する駆動回路24cが接続されている。そして、パチンコ機10では、駆動回路24cが前記各ソレノイドSOL1,SOL2に発射制御信号を出力するタイミングに基づき、単位時間当りに所定個数の遊技球(例えば、100個/分)が遊技領域13aに発射されることになる。
【0031】
また、発射装置17には、遊技者が発射装置17を操作しているか否かを検知するタッチセンサTSが設けられている。そして、タッチセンサTSは、遊技者の接触を検知すると、発射基板24(駆動回路24c)に対して接触検知信号を出力するようになっている。また、駆動回路24cは、主基板22のメインCPU22aとも接続され、該メインCPU22aは、遊技領域13aに遊技球が発射されないように遊技球の発射を規制(停止)する際、駆動回路24cに対して発射停止信号を出力するようになっている。そして、駆動回路24cは、メインCPU22aからの発射許可信号(遊技球の発射を許可する信号)及びタッチセンサTSからの接触検知信号を入力すると、各ソレノイドSOL1,SOL2に対して発射制御信号を出力するようになっている。その結果、球送りソレノイドSOL1は、駆動回路24cからの発射制御信号を受けて作動し、上球皿15に貯留された遊技球を発射位置(図示しない打球杆の位置)に供給する。また、発射ソレノイドSOL2は、駆動回路24cからの発射制御信号を受けて作動し、発射位置にセットされた遊技球を遊技領域13aに打球する打球杆を駆動する。
【0032】
そして、本実施形態では、前述のように構成されたパチンコ機10において、該パチンコ機10の電源が投入されてから所定の条件が成立する迄の間、遊技者に対して大当り状態の付与を規制するように構成されている。なお、「所定の条件が成立するまで」とは、パチンコ機10の電源投入後、最初の周期で行われる大当り乱数の1周期目の更新処理が終了するまでを条件の成立要件とし、該更新処理の実行中は大当り状態の付与が規制されるようになっている。
【0033】
以下、大当り状態の付与を規制するための具体的な制御内容を図5〜図9に示す各フローチャートに基づき説明する。
まず、パチンコ機10の電源が投入されると、主基板22のメインCPU22aは、図11に示すように、所定の遅延時間(例えば、400ms〜1800ms)の経過後、図5に示すメイン処理プログラムに基づき初期設定を開始する。
【0034】
この初期設定において、メインCPU22aは、遊技中、所定の周期毎に実行される割込み処理プログラムの割込みを禁止に設定し、該割込み処理プログラムの実行を待機状態とする(ステップM1)。そして、メインCPU22aは、レジスタ、ウォッチドックタイマ及びポートなどの各種デバイスの初期設定を行う(ステップM2)。また、メインCPU22aは、RAM22cに記憶保持されている各種制御情報を消去するためのRAMクリアスイッチ(図示しない。)が操作されてON状態に設定されているか否かを判定する(ステップM3)。そして、この判定結果が肯定、即ち、RAMクリアスイッチがON状態である場合、メインCPU22aは、RAM22cに記憶保持されている各種制御情報を消去し、RAM22cの記憶内容を初期化する(ステップM4)。このステップM4の処理により、RAM22cに記憶保持されている大当り乱数の値、初期値乱数の値、始動保留球数の記憶値などの各種制御情報が消去(「0」クリア)される。そして、このステップM4では、電源投入時、RAM22cにどのような情報が記憶保持されているのか想定不能であるため、RAM22cの記憶内容を初期化(RAM22cの全作業領域をクリア)している。即ち、ノイズ等により書き込まれた情報は、パチンコ機10の誤動作要因となるため、このステップM4において記憶内容を初期化し、誤動作要因を排除している。
【0035】
そして、メインCPU22aは、初期化されたRAM22cに対して遊技を開始させるための初期値を設定する(ステップM5)。このステップM5において、メインCPU22aは、大当り乱数の値及び初期値乱数の値として「0」をRAM22cに設定する。また、メインCPU22aは、大当り乱数の1周期の更新処理における更新終了値として「0」をRAM22cに設定する。この更新終了値は、大当り乱数の1周期の更新処理が終了したことを示す値であって、終期値に相当する数値に更新された後、次の更新(+1)により大当り乱数の値として取り得る数値となっている。そのため、メインCPU22aは、更新後の数値が更新終了値に相当する数値となった時点で、大当り乱数の1周期の更新処理が終了したことを判定している。そして、このステップM5の処理により、電源投入後、最初の周期(1周期目)で行われる更新処理では、大当り乱数の値として「0(初期値)」から更新を開始し、「630(終期値)」に達するまで数値が+1ずつ更新されることになる。
【0036】
また、メインCPU22aは、電源投入による初期設定後、割込み処理プログラムで実行された乱数更新処理(大当り乱数の値を+1更新するための処理)の回数(以下、「実行回数」という。)を計数するようになっている。そして、メインCPU22aは、該実行回数が大当り乱数の更新処理の1周期分に相当する乱数更新回数(1周期の更新処理が終了したことを示す回数)に達したか否かを判定し、その判定結果が肯定となった場合に1周期目の更新処理が終了したことを判定するようになっている。そのため、前記ステップM5において、メインCPU22aは、乱数更新処理の実行回数として「0」をRAM22cに設定する。また、メインCPU22aは、1周期目の更新処理が終了すると、RAM22cに更新フラグ「1」を設定するようになっている。なお、メインCPU22aは、この更新フラグ「1」がRAM22cに設定された以降、実行回数の計数を終了する。そのため、前記ステップM5において、メインCPU22aは、1周期目の更新処理が未終了であることを示す更新フラグ「0」をRAM22cに設定する。このように本実施形態における主基板22のメインCPU22aは、計数手段及び判定手段としても機能する。
【0037】
次に、メインCPU22aは、スタックポインタを初期設定する(ステップM6)。そして、メインCPU22aは、RAM22cに設定した初期値に基づく各種制御信号(初期化用コマンド)を、図柄基板23のサブCPU23a及び発射基板24の駆動回路24cに対して夫々出力する(ステップM7)。具体的には、メインCPU22aは、サブCPU23aに対して、大当り状態の付与が規制されていることを外部に報知する指示を行うための制御コマンドからなる制御信号を出力する。そして、サブCPU23aは、該制御信号を入力すると、図柄表示装置18の可視表示部Hに例えば「大当り規制中」などの文字を表示させるための制御を実行する。そのため、本実施形態において、図柄表示装置18は、大当り状態の付与が規制されていることを報知する報知手段として機能する。そして、このような報知を行うことで、遊技者(又は遊技店の店員)は、大当り状態の付与が規制されていることを把握することができる。
【0038】
また、メインCPU22aは、駆動回路24cに対して遊技球の発射を規制(停止)するための制御コマンドからなる制御信号(発射停止信号)を出力する。そして、駆動回路24cは、発射停止信号を入力すると、発射装置17を構成する各ソレノイドSOL1,SOL2に対して発射制御信号を出力せず、遊技領域13aには遊技球が発射されないようになっている。
【0039】
次に、メインCPU22aは、割込み処理プログラムの実行周期(本実施形態では2ms)を設定する(ステップM8)。また、メインCPU22aは、該割込み処理プログラムの割込みを禁止に設定する(ステップM9)。また、メインCPU22aは、割込み処理プログラムの割込みが発生するまでの待機時間を利用して、大当りに直接関与しない乱数(初期値乱数、はずれ図柄乱数、変動パターン振分乱数など)に対して待機時間乱数更新処理を実行する(ステップM10)。また、メインCPU22aは、待機時間乱数更新処理の終了後、前記ステップM9で禁止した割込み処理プログラムの割込みを許可に設定し(ステップM11)、割込み処理プログラムの割込みが発生していない場合には、再び、前記ステップM9に移行する。そして、メインCPU22aは、割込み処理プログラムの割込みが発生するまでの待機時間を利用して前記ステップM9〜ステップM11までの処理を繰り返し実行する。
【0040】
一方、割込み処理プログラムの割込みが発生すると、メインCPU22aは、メイン処理プログラムから割込み処理プログラムに移行し、該割込み処理プログラムに基づきパチンコ機10の遊技を制御する。そして、該割込み処理プログラムの処理が終了すると、メインCPU22aは、再び、次の割込み処理プログラムの割込みが発生するまでの待機時間を利用して前記ステップM9〜ステップM11の処理を実行する。
【0041】
また、前記ステップM3の判定結果が否定、即ち、RAMクリアスイッチがOFF状態である場合、メインCPU22aは、RAM22cに記憶保持されている制御情報が異常であるか否かを判定する(ステップM12)。このとき、RAM22cには、パチンコ機10に供給される電源の遮断時に実行されるバックアップ処理により記憶された制御情報が記憶保持されている。そして、その判定結果が肯定、即ち、RAM22cに記憶保持されている制御情報に異常がある場合、メインCPU22aは前記ステップM4に移行し、RAM22cの記憶内容を初期化する。これ以降、メインCPU22aは、前記ステップM5〜ステップM11の処理を実行する。
【0042】
また、前記ステップM12の判定結果が否定、即ち、RAM22cに記憶保持されている制御情報が正常である場合、メインCPU22aは、制御情報として記憶保持されたスタックポインタを復帰設定する(ステップM13)。また、メインCPU22aは、RAM22cに記憶保持されているバックアップフラグをクリアする(ステップM14)。そして、メインCPU22aは、割込み処理プログラムの戻り番地としてRAM22cに記憶保持されている制御情報に基づき戻り番地を設定し、該戻り番地からパチンコ機10の遊技を制御する(ステップM15)。この場合、メインCPU22aは、RAM22cの記憶内容が初期化されていないため、RAM22cに記憶保持されている大当り乱数の値から更新を開始するように乱数更新処理を継続実行する。また、同様にメインCPU22aは、RAM22cに記憶保持されている初期値乱数の値から更新を開始するように待機時間乱数更新処理を継続実行する。
【0043】
即ち、メインCPU22aは、電源投入後の初期設定(メイン処理プログラムの実行)時、電源投入による初期化(前記ステップM4)がなされた場合、該初期化後、大当り乱数の値及び初期値乱数の値を夫々「0」から更新を開始する。また、同様に、メインCPU22aは、電源投入による初期化(前記ステップM4)がなされた場合、該初期化後、実行回数を「0」から計数する。なお、RAM22cは、遊技中の各種制御情報を記憶する記憶手段として機能する。従って、メインCPU22aは、RAM22cの初期化がされた場合、メインCPU22aは、1周期目の更新処理を実行することになる。
【0044】
次に、前記ステップM10で実行される待機時間乱数更新処理について図6に示すフローチャートに基づき説明する。なお、図6は、初期値乱数に対する待機時間乱数更新処理の流れを中心に示している。
【0045】
この待機時間乱数更新処理において、メインCPU22aは、RAM22cに記憶保持されている初期値乱数の値を読み出し、該読み出した初期値乱数の値を初期値乱数データとしてRAM22cに設定する(ステップTR1)。このとき、電源投入直後(即ち、初期値乱数における1周期目の更新処理の開始時)は、メイン処理プログラムのステップM5において、初期値乱数の値が「0」に設定されているため、初期値乱数データとして「0」がRAM22cに設定されることになる。そして、メインCPU22aは、設定した初期値乱数データの数値に+1加算(+1更新)し、加算後の初期値乱数データをRAM22cに設定する(ステップTR2)。また、メインCPU22aは、初期値乱数の値が取り得る最大値である「630」に+1加算した「631」を初期値乱数比較データとしてRAM22cに設定する(ステップTR3)。この初期値乱数比較データはROM22bに記憶保持されている。
【0046】
次に、メインCPU22aは、初期値乱数データから初期値乱数比較データを減算し、その演算結果を初期値乱数データとしてRAM22cに設定する(ステップTR4)。そして、メインCPU22aは、減算後の初期値乱数データが「0」より小さいか否か(即ち、負の値であるか否か)を判定する(ステップTR5)。この判定結果が肯定である場合、メインCPU22aは、前記ステップTR4で設定された初期値乱数データと初期値乱数比較データを加算し、加算後の値を初期値乱数データとしてRAM22cに設定する(ステップTR6)。一方、前記ステップTR5の判定結果が否定である場合(「0」以上の場合)、メインCPU22aは、「0」を初期値乱数データとしてRAM22cに設定する(ステップTR7)。そして、メインCPU22aは、前記ステップTR6又はステップTR7で設定された初期値乱数データを初期値乱数の値としてRAM22cに記憶する(ステップTR8)。
【0047】
即ち、メインCPU22aは、前記ステップTR1〜ステップTR6→ステップTR8の処理において、初期値乱数の値が終期値(最大値)に達していない状態で初期値乱数の値を+1更新したことになる。具体的に言えば、ステップTR1で読み出した初期値乱数の値が「0」である場合、ステップTR2で+1加算され、初期値乱数データが「1」となる。そして、ステップTR4で初期値乱数データ「1」から初期値乱数比較データ「631」が減算され、減算後の初期値乱数データとして「−630」が設定される。この初期値乱数データ「−630」は、ステップTR5で肯定判定されるため、ステップTR6で初期値乱数比較データ「631」が加算され、加算後の値「1」が初期値乱数データとなる。そして、この初期値乱数データ「1」はステップTR8で初期値乱数の値として記憶される。従って、この状態でメインCPU22aが読み出す初期値乱数の値は「1」となる。
【0048】
一方、メインCPU22aは、前記ステップTR1〜ステップTR5→ステップTR7→ステップTR8の処理において、終期値(最大値)に達した初期値乱数の値を初期値(最小値)である「0」に戻したことになる。具体的に言えば、ステップTR1で読み出した初期値乱数の値が「630」である場合、ステップTR2で+1加算され、初期値乱数データが「631」となる。そして、ステップTR4で初期値乱数データ「631」から初期値乱数比較データ「631」が減算され、減算後の初期値乱数データとして「0」が設定される。この初期値乱数データ「0」は、ステップTR5で否定判定されるため、ステップTR7で「0」が初期値乱数データとなる。そして、この初期値乱数データ「0」はステップTR8で初期値乱数の値として記憶される。従って、この状態でメインCPU22aが読み出す初期値乱数の値は「0」となる。
【0049】
また、メインCPU22aは、前記ステップTR8の終了後、初期値乱数以外の他の乱数(はずれ図柄乱数、変動パターン振分乱数など)の更新を実行し(ステップTR9)、待機時間乱数更新処理を終了する。
【0050】
次に、メイン処理プログラムの実行中、割込み処理プログラムにより所定の周期毎(2ms毎)に実行される割込み処理について図7に示すフローチャートに基づき説明する。
【0051】
この割込み処理において、メインCPU22aは、最初にレジスタを退避する(ステップT1)。そして、メインCPU22aは、図示しない球払出し装置を構成する球計数センサ(遊技球を払出したか否かを検知するセンサ)が出力した検知信号の入力処理を実行する(ステップT2)。また、メインCPU22aは、演算処理した各種制御コマンド(図柄制御用、ランプ制御用、音声制御用、発射制御用など)を図柄基板23や発射基板24などに出力する出力処理を実行する(ステップT3)。
【0052】
なお、このステップT3でメインCPU22aは、RAM22cに更新フラグ「1」が設定されている場合、発射基板24の駆動回路24cに対して発射許可信号を出力する。そして、駆動回路24cは、発射許可信号を入力すると、発射装置17を構成する各ソレノイドSOL1,SOL2に発射制御信号を出力し、遊技領域13aに遊技球が発射可能となる。即ち、本実施形態では、メインCPU22aが大当り状態の付与を規制している間(1周期目の更新処理が終了するまでの間)、遊技球の発射が規制されることになり、メインCPU22aは発射停止手段として機能する。このように、遊技球の発射を規制することで、遊技者に対して大当り状態の付与が規制されていることをより明確に認識させることができる。そのため、始動入賞口19に遊技球が入賞したにも拘わらず、図柄組み合わせゲームが開始されないなど、遊技者に不信感を抱かせないようにすることもできる。また、このステップT3でメインCPU22aは、RAM22cに更新フラグ「1」が設定されている場合、図柄基板23のサブCPU23aに対して報知の終了を指示するための制御コマンドからなる制御信号を出力する。そして、サブCPU23aは、該制御信号を入力すると、図柄表示装置18の可視表示部Hで実行中の大当り状態の付与の規制に関する報知を終了させる。
【0053】
次に、メインCPU22aは、該メインCPU22aに入力される各種信号(始動入賞口19や大入賞口20への遊技球の入賞信号など)の入力確認を行う入力処理を実行する(ステップT4)。また、メインCPU22aは、大当り乱数、大当り図柄乱数、初期値乱数、はずれ図柄乱数、変動パターン振分乱数などの各種乱数の更新を行う乱数更新処理を実行する(ステップT5)。そして、メインCPU22aは、図柄組み合わせゲームに関する各種設定を行う特別図柄処理を実行する(ステップT6)。この特別図柄処理において、メインCPU22aは、大当り状態を付与するか否かの判定、図柄表示装置18に表示する図柄の決定や図柄組み合わせゲームの開始・終了などの各種設定処理を実行する。また、メインCPU22aは、大当り状態を付与した際に、大入賞口20を開閉動作させるための設定を行う特別電動役物処理を実行する(ステップT7)。
【0054】
次に、メインCPU22aは、普通図柄変動ゲーム(始動入賞口19の開閉に関連するゲーム)に関する各種設定を行う普通図柄処理を実行する(ステップT8)。また、メインCPU22aは、始動入賞口19を開閉動作させるための設定を行う普通電動役物処理を実行する(ステップT9)。また、メインCPU22aは賞球の払出しに関する設定を行う賞球払出し処理を実行する(ステップT10)。そして、メインCPU22aはレジスタを復帰する(ステップT11)。このステップT11までの処理が割込み処理プログラムに基づく一連の割込み処理の流れであり、メインCPU22aは、次の割込みが発生すると、再び、前記ステップT1〜ステップT11までの各処理を実行する。
【0055】
次に、割込み処理プログラム中のステップT5で実行される乱数更新処理について図8に示すフローチャートに基づき説明する。
この乱数更新処理において、メインCPU22aは、初期値乱数などの各種乱数を更新するための待機時間乱数更新処理を実行する(ステップR1)。この待機時間乱数更新処理は、前述したメイン処理プログラム中のステップM10で実行される待機時間乱数更新処理(図6のフローチャート)と同様に実行される。従って、初期値乱数の値は、割込み処理プログラムの実行中において数値が+1更新され、初期値乱数の値が更新されることになる。
【0056】
次に、メインCPU22aは、大当り乱数の値を更新するために、RAM22cに記憶保持されている大当り乱数の値を読み出し、該読み出した大当り乱数の値を大当り乱数データとしてRAM22cに設定する(ステップR2)。このとき、電源投入直後(即ち、大当り乱数における1周期目の更新処理の開始時)は、メイン処理プログラムのステップM5において、大当り乱数として「0」が設定されているため、大当り乱数データとして「0」がRAM22cに設定されることになる。そして、メインCPU22aは、設定した大当り乱数データの数値に+1加算(+1更新)し、加算後の大当り乱数データをRAM22cに設定する(ステップR3)。また、メインCPU22aは、大当り乱数の値が取り得る最大値である「630」に+1加算した「631」を大当り乱数比較データとしてRAM22cに設定する(ステップR4)。この大当り乱数比較データはROM22bに記憶保持されている。
【0057】
次に、メインCPU22aは、大当り乱数データから大当り乱数比較データを減算し、その演算結果を大当り乱数データとしてRAM22cに設定する(ステップR5)。そして、メインCPU22aは、減算後の大当り乱数データが「0」より小さいか否か(即ち、負の値であるか否か)を判定する(ステップR6)。この判定結果が肯定である場合、メインCPU22aは、前記ステップR5で設定された大当り乱数データと大当り乱数比較データを加算し、加算後の値を大当り乱数データとしてRAM22cに設定する(ステップR7)。一方、前記ステップR6の判定結果が否定である場合(「0」以上の場合)、メインCPU22aは、「0」を大当り乱数データとしてRAM22cに設定する(ステップR8)。そして、メインCPU22aは、前記ステップR7又はステップR8で設定された大当り乱数データを大当り乱数の値としてRAM22cに記憶する(ステップR9)。
【0058】
即ち、メインCPU22aは、前記ステップR2〜ステップR7→ステップR9の処理において、大当り乱数の値が最大値に達していない状態で大当り乱数の値を+1更新したことになる。具体的に言えば、ステップR2で読み出した大当り乱数の値が「0」である場合、ステップR3で+1加算され、大当り乱数データが「1」となる。そして、ステップR5で大当り乱数データ「1」から大当り乱数比較データ「631」が減算され、減算後の大当り乱数データとして「−630」が設定される。この大当り乱数データ「−630」は、ステップR6で肯定判定されるため、ステップR7で大当り乱数比較データ「631」が加算され、加算後の値「1」が大当り乱数データとなる。そして、この大当り乱数データ「1」はステップR9で大当り乱数の値として記憶される。従って、この状態でメインCPU22aが読み出す大当り乱数の値は「1」となる。
【0059】
一方、メインCPU22aは、前記ステップR2〜ステップR6→ステップR8→ステップR9の処理において、最大値に達した大当り乱数の値を最小値である「0」に戻したことになる。具体的に言えば、ステップR2で読み出した大当り乱数の値が「630」である場合、ステップR3で+1加算され、大当り乱数データが「631」となる。そして、ステップR5で大当り乱数データ「631」から大当り乱数比較データ「631」が減算され、減算後の大当り乱数データとして「0」が設定される。この大当り乱数データ「0」は、ステップR6で否定判定されるため、ステップR8で「0」が大当り乱数データとなる。そして、この大当り乱数データ「0」はステップR9で大当り乱数の値として記憶される。従って、この状態でメインCPU22aが読み出す大当り乱数の値は「0」となる。
【0060】
次に、メインCPU22aは、前記ステップR9で設定された大当り乱数の値を再び大当り乱数データとして設定する(ステップR10)。また、メインCPU22aは、RAM22cに記憶保持されている更新終了値を読み出す(ステップR11)。このとき、電源投入直後(即ち、大当り乱数における1周期目の更新処理の開始時)は、メイン処理プログラムのステップM5において、更新終了値が「0」に設定されているため、1周期目の更新処理では「0」が読み出されることになる。そして、メインCPU22aは、読み出した更新終了値から前記ステップR10で読み出した大当り乱数データを減算し、その演算結果を更新減算データとしてRAM22cに設定する(ステップR12)。
【0061】
次に、メインCPU22aは、更新減算データが「0」であるか否かを判定する(ステップR13)。この判定結果が肯定である場合、メインCPU22aは、RAM22cに記憶保持されている初期値乱数の値を読み出す(ステップR14)。そして、メインCPU22aは、読み出した初期値乱数の値を大当り乱数データとしてRAM22cに設定する(ステップR15)。また、メインCPU22aは、読み出した初期値乱数の値を更新終了値としてRAM22cに設定する(ステップR16)。そして、メインCPU22aは、前記ステップR15で設定された大当り乱数データを大当り乱数の値としてRAM22cに記憶する(ステップR17)。このように、メインCPU22aは、大当り乱数における1周期の更新処理が終了した場合、前記ステップR13〜ステップR17の順に処理を実行する。そして、この処理において、次の周期で実行される更新処理の初期値が初期値乱数の値に基づき決定されることになる。従って、メインCPU22aは、次の割込み処理が開始すると、前記ステップR13〜ステップR17の処理において決定された初期値から順に大当り乱数の値を更新することになる。
【0062】
一方、前記ステップR13の判定結果が否定の場合、メインCPU22aは、前記ステップR17に移行する。そして、メインCPU22aは、ステップR17において前記ステップR10で読み出した大当り乱数データを大当り乱数の値としてRAM22cに記憶する。このように、メインCPU22aは、大当り乱数における1周期の更新処理が終了していない場合、前記ステップR13→ステップR17の順に処理を実行する。従って、メインCPU22aは、大当り乱数の値が更新終了値に達していないため、次の割込み処理が開始すると、該周期の更新処理を継続実行し、大当り乱数の値を更新することになる。
【0063】
次に、メインCPU22aは、RAM22cに設定されている更新フラグが「0」であるか否かを判定する(ステップR18)。そして、この判定結果が肯定、即ち、電源投入後、最初の周期で行われる1周期目の更新処理が終了していない場合、RAM22cに記憶保持されている乱数更新処理の実行回数を+1加算する(ステップR19)。また、メインCPU22aは、実行回数が更新処理の1周期分に相当する乱数更新回数に達しているか否かを判定する(ステップR20)。このとき、本実施形態では、実行回数と乱数更新回数(「0」〜「630」の場合には630回)に+1加算された回数A(631回)とを比較し、その比較結果から実行回数が更新処理の1周期分に相当する乱数更新回数に達しているか否かを判定している。即ち、前記ステップR20において、実行回数と比較される回数Aは、1周期目の更新処理の終了後、次周期(2周期目)の更新処理で実行された1回を加算した値とされている。従って、この1回を加算した回数Aと実行回数を比較することにより、該実行回数が1周期分に相当する乱数更新回数に達しているか否かを適切に判別できると共に、更新フラグ「1」を適切なタイミングで設定することができる。
【0064】
そして、前記ステップR20の判定結果が肯定、即ち、1周期分に相当する乱数更新回数に達している場合、メインCPU22aは、RAM22cに対して更新フラグ「1」を設定する(ステップR21)。この状態において、1周期目の更新処理が終了したことになる。そして、メインCPU22aは、大当り図柄乱数の更新処理を実行し(ステップR22)、乱数更新処理を終了する。
【0065】
一方、前記ステップR20の判定結果が否定、即ち、1周期分に相当する乱数更新回数に達していない場合、メインCPU22aは、RAM22cに設定されている更新フラグを「0」に維持した状態で前記ステップR22に移行する。また、前記ステップR18の判定結果が否定、即ち、1周期目の更新処理が終了している場合、メインCPU22aは、前記ステップR22に移行する。
【0066】
次に、割込み処理プログラム中のステップT4で実行される入力処理のうち、始動入賞口19への遊技球の入賞に伴う各種設定を行う特別図柄入力処理について図9に示すフローチャートに基づき説明する。
【0067】
この特別図柄入力処理において、メインCPU22aは、入賞検知センサS1が出力する入賞信号を入力したか否かを判定する(ステップTN1)。この判定結果が否定、即ち、入賞信号を入力していない場合、メインCPU22aは、特別図柄入力処理を終了する。
【0068】
一方、前記ステップTN1の判定結果が肯定、即ち、入賞信号を入力した場合、メインCPU22aは、RAM22cに設定されている更新フラグが「1」であるか否かを判定する(ステップTN2)。このステップTN2において、メインCPU22aは、電源投入後、最初の周期で行われる1周期目の更新処理が終了しているか否かを判定している。そして、その判定結果が肯定、即ち、1周期目の更新処理が終了している場合、メインCPU22aは、RAM22cに記憶保持されている始動保留球数の記憶値が上限値(本実施形態では4)未満であるか否かを判定する(ステップTN3)。この判定結果が否定、即ち、始動保留球の記憶値が上限値に達している場合、メインCPU22aは、特別図柄入力処理を終了する。また、前記ステップTN3の判定結果が肯定、即ち、始動保留球の記憶値が上限値に達していない場合、メインCPU22aは、RAM22cに記憶保持されている始動保留球数の記憶値を+1加算し、該記憶値を書き換える(ステップTN4)。そして、メインCPU22aは、入賞信号の入力により大当り乱数の値をRAM22cから読み出し、該読み出した大当り乱数の値を始動保留球数の記憶値に対応させた状態でRAM22cに記憶する(ステップTN5)。具体的には、RAM22cには、始動保留球数毎に記憶領域が決められており、メインCPU22aは、読み出した大当り乱数の値を対応する始動保留球数の記憶領域に記憶する。
【0069】
一方、前記ステップTN2の判定結果が否定、即ち、1周期目の更新処理が終了していない場合、メインCPU22aは、特別図柄入力処理を終了する。この処理においてメインCPU22aは、更新フラグが「0」→「1」になる迄の間、入賞信号の入力に伴う各種設定を実行しないようになっている。そのため、メインCPU22aは、RAM22cに対して始動保留球数の記憶値を記憶しないようになっている。また、メインCPU22aは、大当り乱数の値をRAM22cから読み出さないようになっている。即ち、この状態において、メインCPU22aは、大当り乱数の値の読み出しを禁止しており、入賞信号を無効化したことになる。
【0070】
その結果、割込み処理プログラムで実行される特別図柄処理(ステップT6)では、大当り乱数の値が読み込まれていないために大当り状態を付与するか否かの判定が行われないことになる。換言すれば、メインCPU22aは、更新フラグが「0」→「1」になる迄の間、即ち、1周期目の更新処理が終了する迄の間は大当り状態の付与を規制することになる。このように本実施形態における主基板22のメインCPU22aは、遊技価値の付与を規制する規制手段として機能する。また、入賞信号が無効化されることにより、賞球の払出しや図柄組み合わせゲームも行われないため、1周期目の更新処理が終了する迄の間は、大当り状態の付与の規制に加えて賞球の払出し規制なども行われていることになる。従って、遊技者の不正行為による大当り状態の付与や賞球の払出しがなされることがなく、遊技店側が不利益を得ることを抑制することができる。
【0071】
このように、本実施形態のパチンコ機10では、1周期目の更新処理の実行中、大当り状態の付与を規制している。そして、2周期目以降の更新処理では、該更新処理を開始する毎に初期値乱数の値を読み出し、該初期値乱数の値に基づき更新処理における初期値を決定している。そのため、1周期目の更新処理では、電源投入後から大当り乱数の値が大当り値に更新されるまでの時間が一定であっても、入賞信号の無効化により、不正行為に基づく大当り状態の付与を規制することができる。また、2周期目以降の更新処理では、初期値乱数を用いて1周期の更新処理における初期値をランダムに変化させることにより、大当り乱数の値が大当り値に更新されるまでの時間が不規則に変化し、不正行為に基づく大当り状態の付与を規制することができる。
【0072】
従って、第1の実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)1周期目の更新処理が終了する迄の間、大当り状態の付与を規制している。そのため、1周期目の更新処理を狙って行われる不正行為に対して対策を施すことができる。従って、不正行為により遊技者に大当り状態が付与されることをより確実に抑制することができる。また、遊技店側が不正行為によって不利益を得ることを抑制することができる。一方、遊技機メーカにおいては、不正行為対策を施したパチンコ機10を提供することができる。即ち、RAM22cの記憶内容が初期化された状態で電源投入が行われると、大当り乱数の更新処理(1周期目)では、初期値を「0」として更新を開始することになる。なお、RAM22cの記憶内容が初期化された状態は、パチンコ機10の機裏側に配設されたRAMクリアスイッチを不正に操作して電源投入することにより作り出すことが可能とされている。従って、この1周期目の更新処理を狙って、始動入賞口19へ遊技球を入賞させたり、不正な器具を用いて入賞信号をメインCPU22aに出力して大当り値を読み出させたりするなどの不正行為を好適に防止することができる。また、遊技者がRAMクリアスイッチを操作した場合に限らず、メインCPU22aに不正な器具を用いて強制的に起動信号(リセット信号)を入力し、該メインCPU22aを強制的に再起動させた場合でもRAM22cの記憶内容が初期化された状態を作り出すことが可能とされている。従って、このような不正行為についても好適に防止することができる。
【0073】
(2)大当り状態の付与が規制されている間は、遊技領域13aに遊技球が発射されないようになっている(発射規制)。従って、遊技者に大当り状態の付与が規制されていることを認識させることができる。そのため、始動入賞口19に遊技球が入賞したにも拘わらず、図柄組み合わせゲームや賞球の払出しが行われないなど、遊技者に不信感を抱かせないようにすることができる。また、営業時間中に遊技店の店員によるパチンコ機10の修理が行われ、この際にRAM23cの初期化が行われた場合、遊技再開後、1周期目の更新処理が終了する迄の間、遊技者に大当り状態の付与が規制されていることを認識させることもできる。
【0074】
(3)可視表示部Hにおいて、大当り状態の付与が規制されていることを報知している。従って、遊技者(又は遊技店の店員)は、大当り状態の付与が規制されていることを把握することができる。また、この報知を遊技者が最も注目する可視表示部Hを用いて行うことで、遊技者に大当り状態の付与が規制されていることをより明確(確実)に認識させることができる。また、遊技球の発射規制が同時に行われている場合には、この報知により、遊技者に遊技球が発射されない理由を認識させることができる。因みに、遊技球の発射規制が行われていない場合には、発射した遊技球が始動入賞口19に入賞しても大当り状態が付与されない(又は図柄組み合わせゲームや賞球の払出しが行われない)ことを遊技者に認識させることができる。
【0075】
(4)2周期目以降の更新処理では初期値乱数を用いて更新処理の初期値を不規則(ランダム)に変化させている。そのため、2周期目以降の更新処理においても不正な器具により大当り値を読み出すなどの不正行為に対して対策を施すことができる。従って、不正行為によって大当り状態が付与されることをより確実に抑制することができる。
【0076】
(5)また、1周期目の更新処理が終了するまでの間、大当り状態の付与を規制している。そのため、普通の遊技者には何ら影響を与えない状態で大当り状態の付与を規制できる一方で、1周期目の更新処理を狙って前述のような不正行為を行う遊技者を対象として大当り状態の付与を規制することができる。即ち、1周期目の更新処理は、通常、遊技店側が開店準備中にパチンコ機10の電源を投入した後、数秒(2〜5(s)程度)の間に終了することになる。そのため、遊技者がパチンコ機10で遊技を行う際には、既に1周期目の更新処理が終了していることになり、遊技者は、通常と何ら変わりない状態で遊技を行うことができる。従って、本実施形態は、前述のような不正行為を行う遊技者に対する対策として適用することができる。
【0077】
(6)始動入賞口19への遊技球の入賞に伴い出力される入賞信号を無効化することにより、大当り状態の付与を規制している。そのため、入賞信号の無効化により、遊技者に対して大当り状態が付与されない(大当り判定が行われないため)と共に、賞球の払出しも行われない。従って、遊技者の不正行為による大当り状態の付与や賞球の払出しがなされることがなく、遊技店側が不利益を得ることを抑制することができる。
【0078】
(第2の実施形態)
以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という。)に具体化した第2の実施形態を図10に基づき説明する。なお、以下に説明する実施形態おいて、既に説明した実施形態と同一構成(又は同一制御)については、その重複する説明を省略又は簡略する。
【0079】
この実施形態では、割込み処理プログラムで実行される特別図柄処理(ステップT6)において、メインCPU22aが大当り状態の付与を規制するように構成されている。具体的には、特別図柄処理のうち、大当り状態を付与するか否かの判定を行う特別図柄開始処理においてメインCPU22aが大当り状態の付与を規制するように構成されている。なお、本実施形態では、第1の実施形態とは異なり、入賞信号が無効化されておらず、メインCPU22aは、入賞信号を入力すると、該入賞信号に伴う各種設定を実行するようになっている。具体的には、図9に示した特別図柄入力処理において、ステップTN2の処理が省略され、メインCPU22aは、ステップTN1→ステップTN3→ステップTN4→ステップTN5の順に特別図柄入力処理を実行する。そのため、本実施形態においてメインCPU22aは、始動保留球数の記憶値が上限値に達していない状態で入賞信号を入力した場合、前記ステップTN4で始動保留球数の記憶値を+1加算する。また、メインCPU22aは、ステップTN5で読み出した大当り乱数の値を始動保留球数の記憶値に対応させた状態でRAM22cに記憶する。
【0080】
以下、特別図柄開始処理について図10に示すフローチャートに基づき説明する。
この特別図柄開始処理において、メインCPU22aは、RAM22cに記憶保持されている始動保留球数の記憶値が0であるか否かを判定する(ステップTK1)。この判定結果が肯定、即ち、始動保留球数の記憶値が0である場合、メインCPU22aは、図柄表示装置18の可視表示部Hにデモ画面を表示させるための設定処理を実行する(ステップTK2)。
【0081】
一方、前記ステップTK1の判定結果が否定、即ち、始動保留球数の記憶値が1以上である場合、メインCPU22aは、RAM22cに記憶保持されている始動保留球数の記憶値を−1減算する(ステップTK3)。そして、メインCPU22aは、始動保留球数の記憶値を減算したことにより、RAM22cに記憶保持されている始動保留球数の記憶値の記憶領域をシフトする(ステップTK4)。また、メインCPU22aは、大当り状態を付与するか否かを判定する際の判定回数をRAM22cに設定する(ステップTK5)。例えば、本実施形態では大当り値(「7」と「511」)が2つ定められているため、メインCPU22aは、判定回数を「2」に設定する。また、メインCPU22aは、大当り状態を付与するか否かの判定の対象となる始動保留球数に対応する大当り乱数の値をRAM22cにおける所定の記憶領域に設定する(ステップTK6)。
【0082】
次に、メインCPU22aは、大当り状態を付与するか否かの判定を行うために、大当り値をRAM22cに設定する(ステップTK7)。このとき、メインCPU22aは、2つの大当り値のうち、何れか一方の大当り値(例えば「7」)を設定する。そして、メインCPU22aは、大当り乱数の値と大当り値を比較し、両値が一致するか否かを判定する(ステップTK8)。この判定結果が否定、即ち、両値が一致しない場合、メインCPU22aは、前記ステップTK5で設定した判定回数を−1減算し、減算後の判定回数が0であるか否かを判定する(ステップTK9)。この判定結果が否定、即ち、判定回数が0でない場合、メインCPU22aは、前記ステップTK7に移行し、次の大当り値をRAM22cに設定する。また、メインCPU22aは、前記ステップTK8において、再度、大当り乱数の値と大当り値を比較し、両値が一致するか否かを判定する。
【0083】
また、前記ステップTK9の判定結果が肯定、即ち、判定回数が0である場合、メインCPU22aは、大当り状態を付与しない(=はずれとなる)ことを判定し、はずれ設定処理を実行する(ステップTK10)。このはずれ設定処理においてメインCPU22aは、はずれ図柄や変動パターンなどを決定する。
【0084】
また、前記ステップTK8の判定結果が肯定、即ち、大当り乱数の値と大当り値が一致する場合、メインCPU22aは、大当り状態を付与することを判定する。そして、メインCPU22aは、RAM22cに設定されている更新フラグが「1」であるか否かを判定する(ステップTK11)。このステップTK11において、メインCPU22aは、電源投入後、最初の周期で行われる1周期目の更新処理が終了しているか否かを判定している。そして、この判定結果が肯定、即ち、1周期目の更新処理が終了している場合、メインCPU22aは、大当り設定処理を実行する(ステップTK12)。この大当り設定処理においてメインCPU22aは、大当り図柄や変動パターンなどを決定する。
【0085】
一方、前記ステップTK11の判定結果が否定、即ち、1周期目の更新処理が終了していない場合、メインCPU22aは、前記ステップTK10に移行し、はずれ設定処理を実行する。この処理においてメインCPU22aは、更新フラグが「0」→「1」になる迄の間、大当り状態の付与に伴う各種設定(大当り設定処理)を実行しないようになっている。そのため、メインCPU22aは、1周期目の更新処理の実行中、大当り乱数の値と大当り値が一致した場合であっても、大当り状態を付与しないようになっている。即ち、この状態において、メインCPU22aは、読み出した大当り乱数の値を無効化したことになる。
【0086】
その結果、前記ステップTK11の判定結果が肯定となる迄の間、メインCPU22aは、読み出した大当り乱数の値に拘わらず、全てをはずれ状態に移行する。換言すれば、メインCPU22aは、更新フラグが「0」→「1」になる迄の間、即ち、1周期目の更新処理が終了する迄の間は大当り状態の付与を規制することになる。このように本実施形態における主基板22のメインCPU22aは、遊技価値の付与を規制する規制手段として機能する。そして、メインCPU22aは、ステップTK2,TK10,TK12の処理で演算した制御コマンドを制御信号として図柄基板23などに送信する(ステップTK13)。
【0087】
従って、第2の実施形態によれば、前記第1の実施形態の効果(1)〜(5)に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(7)1周期目の更新処理が終了するまでの間、始動入賞口19への遊技球の入賞に伴い読み出された大当り乱数の値を無効化し、大当り状態の付与を規制している。従って、遊技者の不正行為による大当り状態の付与がなされることがなく、遊技店側が不利益を得ることを抑制することができる。その一方で、入賞信号は無効化されていないため、始動保留球数表示器21の点灯、賞球の払出し及び図柄組み合わせゲームなどは、通常と同じように実行されることになる。そのため、不正行為を行っている遊技者にパチンコ機10に施されている不正行為対策を悟られないようにすることができる。
【0088】
なお、前記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記各実施形態では、大当り状態の付与が規制されていることを可視表示部Hにおいて報知しているが、その報知の形態は適宜変更することができる。例えば、前枠14に配設された装飾ランプ25(図1に示す。)や遊技盤13に配設された遊技盤ランプ26(図1に示す。)などを点灯(点滅)させることにより報知を行っても良い。さらに、上球皿15に配設されたスピーカ27(図1に示す。)の音声出力により報知を行っても良い。さらに、専用の報知器を新たに設け、該報知器を用いて報知を行っても良い。
【0089】
・前記各実施形態において、遊技球の発射を規制する手法を次のように変更しても良い。即ち、1周期目の更新処理が終了するまでの間、発射基板24に対して電源供給を停止し、遊技球の発射制御が実行されないようにしても良い。このとき、駆動回路24cは、タッチセンサTSからの接触検知信号を入力して、各ソレノイドSOL1,SOL2に発射制御信号を出力する。この場合、メインCPU22aが発射基板24に電源を供給する手段(電源基板)に対して電源供給を停止するための信号を出力するか又は電源を供給する手段が電源供給を遅延させるように構成すれば良い。
【0090】
・前記各実施形態において、1周期目の更新処理が終了するまでの間、遊技球の発射規制又規制されていることの報知のうちいずれか一方のみを行うようにしても良い。また、発射規制及び報知のいずれも行わないようにしても良い。
【0091】
・前記各実施形態において、メインCPU22aは、乱数更新処理の実行回数により1周期目の更新処理の終了を判定しているが、1周期目の更新処理が開始してからの経過時間を計数(計時)し、該経過時間が所定の時間(乱数更新時間)に達することにより1周期目の更新処理の終了を判定しても良い。即ち、大当り乱数の値の更新を開始してからの経過時間を計数(計時)する。例えば、大当り乱数を「0」〜「630」と定め、乱数更新処理の実行周期を2(ms)と定めた場合、1周期の更新処理に要する時間は631×2(ms)=1.262(s)となる。従って、この時間を利用して1周期目の更新処理の終了を判定するようにしても良い。
【0092】
・前記各実施形態では、1周期目の更新処理が終了するまでの間、大当り状態の付与を規制しているが、規制する範囲は適宜変更することができる。例えば、2周期目、3周期目の更新処理が終了するまでの間、大当り状態の付与を規制しても良い。即ち、大当り乱数を「0」〜「630」と定め、乱数更新処理の実行周期を4(ms)と定めた場合であっても、1周期の更新処理に要する時間は約2.5(s)程度となる。そのため、2周期目の更新処理が終了するまでの時間は2.5×2=5(s)であり、3周期目の更新処理が終了するまでの時間は2.5×3=7.5(s)となる。従って、2周期目、3周期目の更新処理が終了するまでの間、大当り状態の付与を規制したとしても、遊技者がパチンコ機10で遊技を行う際には、既に2周期目、3周期目の更新処理が終了していることになり、遊技者は、通常と何ら変わりない状態で遊技を行うことができる。
【0093】
・前記各実施形態では、1周期目の更新処理が終了するまでの間、大当り状態の付与を規制しているが、規制内容を適宜変更しても良い。例えば、確率変動機能を備えたパチンコ機10では、大当り状態として特定図柄による特定の大当り状態(所謂、確変大当り)又は非特定図柄による通常の大当り状態のいずれかを付与するようになっている。そのため、遊技者がより有利となる特定の大当り状態の付与を規制するようにしても良い。なお、特定の大当り状態では、大当り状態終了後に次回の大当り状態開始時まで大当り確率が高確率(大当りが生起されやすい)に変動し、その状態で遊技を行うことができる権利が遊技者に付与される。また、普通図柄変動ゲームにおける当りを規制するようにしても良い。なお、普通図柄変動ゲームで当った場合には、始動入賞口19が開放され、一定時間の間、始動入賞口19への遊技球の入賞がしやすくなる。なお、普通図柄変動ゲームの当りは、大当り乱数とは別に設けた乱数を用いて判定している。そして、特定の大当り状態及び普通図柄変動ゲームの当りは、遊技者に付与される所定の遊技価値に相当する。
【0094】
・前記各実施形態において、大当り乱数や初期値乱数が取り得る数値範囲は、適宜変更することができる。また、大当り値についても適宜変更することができる。さらに、乱数更新処理の実行周期(本実施形態では2ms)についても適宜変更することができる。即ち、これらの値は、パチンコ機10の設計仕様に基づき決定されるものであり、前記各実施形態に限定されるものではない。
【0095】
次に前記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を追記する。
(イ)前記判定用乱数更新手段は、前記判定用乱数の値が前記数値範囲内で定められる初期値から終期値に更新されるまでを前記判定用乱数の1周期として前記判定用乱数の値を順次更新し、前記判定手段は、前記計数手段で計数した回数が、前記判定用乱数の1周期分における乱数更新回数又は前記判定用乱数の1周期分に要する乱数更新時間に達したか否かを判定するように構成されている。
【0096】
(ロ)前記規制手段は、前記乱数読出手段による前記判定用乱数の値の読み込みを禁止することにより、前記遊技価値の付与を規制するように構成されている。
【0097】
(ハ)前記規制手段は、前記乱数読出手段が読み込んだ前記判定用乱数の値を無効にすることにより、前記遊技価値の付与を規制するように構成されている。
【0098】
(ニ)前記判定用乱数更新手段は、前記判定用乱数の値が前記数値範囲内で定められる初期値から終期値に更新されるまでを前記判定用乱数の1周期として前記判定用乱数の値を順次更新するように構成されており、前記初期値を決定するための初期値乱数の値を予め定めた数値範囲内で順次更新する初期値乱数更新手段をさらに備え、前記判定用乱数更新手段は、前記判定手段の判定結果が肯定となった以降、前記判定用乱数の1周期の処理を開始する毎に前記初期値乱数の値を読み出し、該読み出した前記初期値乱数の値を前記判定用乱数の1周期の処理において更新を開始する際の初期値と定めるように構成されている。
【0099】
【発明の効果】
本発明によれば、不正行為により遊技者に遊技価値が付与されることをより確実に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機の機表側を示す正面図。
【図2】 主制御基板、図柄制御基板、発射制御基板を説明するブロック図。
【図3】 大当り判定用乱数を説明する説明図。
【図4】 (a)〜(c)は大当り判定用初期値乱数を説明する説明図。
【図5】 メイン処理プログラムを説明するフローチャート。
【図6】 メイン処理プログラムで実行される待機時間乱数更新処理を説明するフローチャート。
【図7】 割込み処理プログラムを説明するフローチャート。
【図8】 割込み処理プログラムで実行される乱数更新処理を説明するフローチャート。
【図9】 第1の実施形態において、割込み処理プログラムで実行される特別図柄入力処理を説明するフローチャート。
【図10】 第2の実施形態において、割込み処理プログラムで実行される特別図柄開始処理を説明するフローチャート。
【図11】 主制御基板の起動時の動作を説明する説明図。
【符号の説明】
10…パチンコ機(遊技機)、17…発射装置(発射手段)、18…図柄表示装置(報知手段)、22a…メインCPU(判定用乱数更新手段、乱数読出手段、計数手段、判定手段、規制手段、発射停止手段)。
Claims (3)
- 遊技者に所定の遊技価値を付与するか否かを判定するための判定用乱数の値を予め定めた数値範囲内で順次更新する判定用乱数更新手段と、前記判定用乱数更新手段によって更新された更新後の判定用乱数の値が記憶される記憶手段と、前記判定用乱数更新手段が更新した判定用乱数の値を、始動入賞口への遊技球の入賞を契機に前記記憶手段から読み出す乱数読出手段と、前記乱数読出手段が読み出した前記判定用乱数の値が予め定めた値と一致するか否かを判定する大当り判定手段と、図柄変動ゲームを行う表示装置と、を備え、前記乱数読出手段が読み出した前記判定用乱数の値が予め定めた値と一致する場合には、前記図柄変動ゲームにて大当りを認識し得る大当り図柄を表示した後、前記遊技価値を付与するように構成された遊技機において、
前記記憶手段における記憶内容の初期化後、前記判定用乱数更新手段が前記判定用乱数の値を更新した回数又は前記判定用乱数更新手段が前記判定用乱数の値の更新を開始してからの経過時間のうちいずれか一方を計数する計数手段と、
該計数手段で計数した回数又は経過時間が所定の回数又は所定の時間に達したか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果が肯定になる迄の間、前記大当り判定手段によって前記判定用乱数の値と前記予め定めた値とが一致するとの判定がなされても、前記遊技価値を付与しないはずれとし、前記図柄変動ゲームにおいて前記はずれを認識し得るはずれ図柄を表示させることで前記遊技価値の付与を規制する規制手段とを備えた遊技機。 - 前記判定用乱数更新手段は、前記判定用乱数の値が前記数値範囲内で定められる初期値から終期値に更新されるまでを前記判定用乱数の1周期として前記判定用乱数の値を順次更新し、
前記判定手段は、前記計数手段で計数した回数が、前記判定用乱数の1周期分における乱数更新回数に達したか否かを判定するように構成されている請求項1に記載の遊技機。 - 前記判定用乱数更新手段は、前記判定用乱数の値が前記数値範囲内で定められる初期値から終期値に更新されるまでを前記判定用乱数の1周期として前記判定用乱数の値を順次更新し、
前記初期値を決定するための初期値乱数の値を予め定めた数値範囲内で順次更新する初期値乱数更新手段を備え、
前記判定用乱数更新手段は、前記判定手段の判定結果が肯定となった以降、前記判定用乱数の1周期の処理を開始する毎に前記初期値乱数の値を読み出し、該読み出した前記初期値乱数の値を前記判定用乱数の1周期の処理において更新を開始する際の初期値と定めるように構成されている請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
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