JP4177374B2 - 遮断機の阻止棒 - Google Patents

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Description

本発明は、高速道路や有料駐車場等の料金所における車両進入レーンの両側に設置して該進入レーンを開閉する遮断機の阻止棒に関するものである。
高速道路等の料金所においては、該料金所への進入レーンに車両が進入する際に、一旦該レーンを閉止しておき、料金の自動払いが行われると、レーンを開放して車両を通過させる遮断機が設置されている。この遮断機はレーン上に向かって起伏回動自在な阻止棒を備えており、該阻止棒を水平状に伏動させることによって車両の通行を遮断し、起立させることによって通行を行わせるようにしているが、車両が高速度でレーンに進入してきた場合においては、遮断機の開放動作に遅れが生じて該阻止棒に車両が衝突し、車体を損傷させるといった事態が発生する。
このため、例えば、特許文献1に記載されているように、発泡ウレタン等の発泡合成樹脂からなる棒状の弾性部材を阻止棒本体とし、この弾性部材の中心部に設けている直状の孔に剛直性を有する硬質合成樹脂製パイプを芯材として略全長に亘って挿入、固定してなる阻止棒や、特許文献2に記載されているように、上記特許文献1と同じ構造の弾性部材からなる阻止棒本体の中心孔内に、該阻止棒の基端から中程に達する部分まで金属製パイプ又は硬質合成樹脂製パイプを芯材として挿入、固定し、阻止棒本体の長さ方向の中程から先端までの部分には芯材を設けることなく、弾性材料のみからなる可撓部とした阻止棒が開発されている。
特開2003−41536号公報 特開2003−227111号公報
しかしながら、特許文献1に記載の阻止棒によれば、車両が衝突した時に、弾性部材からなる棒状の阻止棒本体が弾性変形してその衝撃力を吸収し、車両に対する衝撃を緩和することができるが、阻止棒本体内に剛直性を有する硬質合成樹脂製パイプからなる芯材を略全長に亘って挿入しているために、衝撃力がこの芯材を介して該芯材の基端部を起伏回動自在に取付けている遮断機における阻止棒開閉駆動部に作用し、該駆動部が破損したり芯材が車両の走行方向に屈曲変形や折損等して使用できなくなるといった問題点がある。
一方、特許文献2に記載の阻止棒によれば、車両が最も衝突し易い先部内には芯材を設けることなく、弾性部材からなる阻止棒本体の先部のみを配設した構造としているので、該阻止棒に車両が衝突した時には、弾性部材のみからなる阻止棒本体の先部が剛直な芯材の先端部から車両の走行方向に大きく屈折しながらその衝撃から逃げることができるから、衝撃力によって芯材が屈曲変形したり、阻止棒開閉駆動部が破損したりするのを防止することができるが、衝突時における車両との大きな摺擦力によって該阻止棒における弾性部材からなる先部が芯材の先端部から引き千切れる虞れがあった。
その上、高速道路の料金所に設置している遮断機の阻止棒は、速い速度で進入してくる車両に対応できるように開閉駆動部によって素早く上下方向に起伏回動するように構成しているので、阻止棒本体の先部を上記弾性部材のみから形成しておくと、該阻止棒が高速で上下方向に起伏回動した時に、その先部が剛直な芯材の先端部を支点として上下方向に大きく振れながら揺動し、阻止棒としての役目を果たすことができなくなる。このような問題点は、阻止棒を水平状に伏動させてレーンを閉止した状態にしても、内部に芯材を設けていない該阻止棒の先端部がその自重によって芯材の先端部から下方に撓んだ状態となって外観を損することになる。
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、車両が衝突した時の衝撃力を弾性変形によって緩和して車体が損傷するのを防止することができるのは勿論、その衝撃力による塑性変形や破損を防止すると共に屈曲変形しても直ちに元の真っ直ぐな形態に弾性的に復元し、さらに、閉止状態においても開閉作動時においても、先部が上下方向に撓み変形することなく、安定した閉止形態の保持と開閉動作を可能にした遮断機の阻止棒を提供するにある。
上記目的を達成するために本発明の遮断機の阻止棒は、請求項1に記載したように、棒状弾性材の中心部に芯材を内包してなる遮断機の阻止棒において、芯材は棒状弾性材の長さ方向の一半部内に配設された剛直性を有するパイプ材からなる支持芯材部と、上記棒状弾性材の長さ方向の他半部内にその板面を上下方向に向けた状態で配設されて該板面に交差する方向にのみ屈曲可能で且つ弾性的に復元可能な一定長さの横長長方形状の帯板材からなる可撓性芯材部とからなり、この帯板材からなる可撓性芯材部の基端部を上記パイプ材からなる支持芯材部の先端部に固定していることを特徴とする。
このように構成した遮断機の阻止棒において、請求項2に係る発明は、上記支持芯材部を、耐衝撃性を有する合成樹脂製パイプと、この合成樹脂製パイプの外周面における上下部に基端から先端近傍部に亘って固着している横長長方形状の硬質合成樹脂製補強板とからなることを特徴とする。
さらに、請求項3に係る発明は、上記可撓性芯材部を、弾性的に復元可能な屈曲性を有する合成樹脂製帯板材からなり、その基端中央部を支持芯材部における合成樹脂製パイプの先端部内に挿嵌した中央突片部に形成している一方、基端上下部を上記合成樹製パイプの先端部外周面における上下部に沿わせた上下突片部に形成し、これらの上下突片部の突出端面を上記合成樹製パイプの外周面上下部に固着している硬質合成樹脂製補強板の先端面に突き合わせた状態にして両側面を合成樹脂製パイプに固着した支持板により挟着させた構造としていることを特徴とする。
また、上記請求項1に記載した発明において、請求項4に係る発明は、棒状弾性材を、発泡合成樹脂よりなる断面半円形状で且つ垂直な対向面の中央部に全長に亘って芯材を収納可能な半円形状の溝を有する一半部と他半部との上記対向面を接合、接着することにより形成したことを特徴としている。
請求項1に記載の遮断機の阻止棒によれば、阻止棒本体である棒状弾性材の中心部に芯材を内包させているので、高速道路等の料金所のレーン内に車両が高速度で進入してきてレーンを閉止しているこの阻止棒に不測に衝突しても、棒状弾性材によって車体が損傷するのを防止することができるのは勿論、この棒状弾性材に内包、被覆されている上記芯材は、棒状弾性材の長さ方向の一半部分である基部側の部分を剛直性を有するパイプ材からなる支持芯材部に形成している一方、この支持芯材部の先端から該支持芯材部の延長方向に突設した先部側の部分を弾性的に復元可能な可撓性芯材部に形成しているので、車両がこの先部に衝突した際に、その衝撃力に応じて可撓性芯材部が支持芯材部の先端から全長に亘って車両の走行方向に大きく円弧状に屈曲して衝撃力を緩和することができ、従って、衝撃力が支持芯材部の先端を内包している棒状弾性材の長さ方向の中央部分に集中するようなことはないから、棒状弾性材が引き千切れたりする虞れもなくなり、その上、衝撃力が支持芯材部の基端側に対しても伝達するのを阻止できるから、遮断機における阻止棒開閉駆動部が破損したりするのを防止することができ、耐久性が向上して長期の使用に供することができる。
さらに、車両が通過後においては、可撓性芯材がその弾性復元力によって棒状弾性材と一体に元の真っ直ぐな形態に直ちに復帰して通常通りのレーンの開閉動作が可能となると共に、この可撓性芯材は、その板面を上下方向に向けた状態で支持芯材部の先端から突設して車両の走行方向、即ち、板面を交差する方向にのみ屈曲可能な一定長さの横長長方形状の帯板材からなるものであるから、車両の走行方向に対しては、円滑に且つ全長に亘って略均一な湾曲度でもって弾性的に屈曲させることができて、棒状弾性材と共に車両から受ける衝撃力を確実に吸収することができる一方、上下方向への撓みに対してはその断面係数が極めて大きいから、水平状に伏した閉止状態においては勿論のこと、上下方向に素早く作動する開閉時においても先部が上下方向に揺動したり撓んだりすることなく、真っ直ぐな安定した状態で開閉動作や閉止形態の保持が可能となるものである。
また、請求項2に係る発明によれば、上記支持芯材部を耐衝撃性を有する合成樹脂製パイプと、この合成樹脂製パイプの外周面における上下部に基端から先端近傍部に亘って固着している横長長方形状の硬質合成樹脂製補強板とから形成しているので、車両の通過時に阻止棒が上下方向に素早く起伏回動しても、この横長長方形状の硬質合成樹脂製補強板によって支持芯材部である合成樹脂製パイプの上下方向の撓み変形を防止し、直状性を確実に保持して常に真っ直ぐな安定した状態で開閉動作を行わせることができる。
なお、上記合成樹脂製パイプの基端部を棒状弾性材の基端から後方に突出させてその突出端部に遮断機に対する取付部を装着しておいてもよく、或いは、合成樹脂製パイプの基端部を棒状弾性材の基端から突出させることなくその基端部金属製パイプの先端部を挿入、固着し、この金属製の基部を棒状弾性材の基端面から突出させてその突出パイプ部に金属板を固着することにより遮断機に対する取付部に形成しておいてもよい。このように構成しておくことによって、遮断機の開閉駆動部に強固に取り付けることができる。
一方、阻止棒における棒状弾性材の先部内に配設されている上記可撓性芯材部は、請求項3に記載したように、弾性的に復元可能な屈曲性を有する合成樹脂製帯板材からなり、その基端中央部を支持芯材部における合成樹脂製パイプの先端部内に挿嵌した中央突片部に形成している一方、基端上下部を上記合成樹製パイプの先端部外周面における上下部に沿わせた上下突片部に形成し、これらの上下突片部の突出端面を上記合成樹製パイプの外周面上下部に固着している硬質合成樹脂製補強板の先端面に突き合わせた状態にして両側面を合成樹脂製パイプに固着した支持板により挟着させているので、この合成樹脂製帯板材からなる可撓性芯材部の基端部を合成樹脂製パイプの先端部に確実且つ強固に固定させることができると共に、合成樹脂製パイプの先端部外周面の上下部に固着している硬質合成樹脂製補強板によって可撓性芯材部を、その板面を正確に垂直方向に向けた取付状態にすることができ、従って、阻止棒の先部に車両が衝突した際には、該可撓性芯材部が無理なく円滑に屈曲して衝撃力を吸収することができる。
また、請求項4に係る発明によれば、上記芯材を内包している棒状弾性材を、発泡合成樹脂よりなる断面半円形状の一半部と他半部との垂直な対向面を接合、接着することにより形成しているので、これらの一半部と他半部とによって芯材を両側から挟み込み、対向面を接合、接着することによって均質な阻止棒を簡単且つ正確に製造することができる。
本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1は阻止棒Aの一部省略斜視図、図2はその分解斜視図、図3は簡略正面図、図4はその平面図であって、阻止棒Aは阻止棒本体である棒状弾性材1の中心部に芯材2を内包してなる構造を有している。棒状弾性材1は発泡ポリエチレン又は発泡ウレタンなどの発泡合成樹脂からなり、その長さが1450mmで外径が100mm 程度の丸棒形状に形成されていると共に中心部に全長に亘って円形孔1aを設けてあり、この円形孔1a内に後述するように上記芯材2のパイプ部分を挿嵌状態に配設している。なお、この棒状弾性材1は丸棒形状ではなく、断面縦長楕円形状や矩形状であってもよい。
芯材2は、図2、図4及び図5に示すように、棒状弾性材1の全長の略1/2の長さを有する支持芯材部3と同じく棒状弾性材1の全長の略1/2の長さを有する可撓性芯材部4とからなり、支持芯材部3は棒状弾性材1の長さの1/2に相当する長さを有する基端側の一半部分、即ち、棒状弾性材1の基部内に挿入状態で配設されている一方、可撓性芯材部4は棒状弾性材1の長さの1/2に相当する長さを有する先端側の他半部分、即ち、先部内に配設されている。詳しくは、支持芯材部3は、長さが300mm で内外径がそれぞれ30mm、33mm程度に形成されている短尺のアルミパイプからなる円筒形状の金属パイプ3aと、この金属パイプ3aの先部、即ち、長さ方向の中央部から先端までの1/2の長さ部分に基端部を外嵌、固着した長さが700mm 程度の硬質の合成樹脂製パイプ3bとの剛直性を有するパイプ材からなり、さらに、この合成樹脂製パイプ3bの外周面における上下部に長さが620mで高さが15mm、厚みが5mm程度の硬質塩化ビニル樹脂よりなる横長長方形状の硬質合成樹脂製補強板3c、3cを、合成樹脂製パイプ3bの基端から先端近傍部に亘ってその高さ方向の面を垂直面にして接着剤により固着してある。なお、上記硬質合成樹脂製パイプ3bとしては、耐衝撃性、耐候性、成形加工性に優れ、且つ、引っ張り強さや剛性、強度などの機械的強度のバランスのとれたAAS樹脂製の硬質合成樹脂製パイプを使用している。
また、上記金属パイプ3aの基部、即ち、基端から長さ方向の中央部までの1/2の長さ部分を棒状弾性材1の基端面から棒状弾性材1の延長方向に向かって外部に突出させてあり、その突出パイプ部の前後両側に矩形状のアルミ板からなる金属板3d、3dを平行に配して、これらの金属板3d、3dの垂直な対向面中央部を溶接によって上記突出パイプ部の前後両側面に固着して遮断機B(図11に示す)の上下方向に往復回動する阻止棒開閉駆動部C、Cに対する取付部5に形成している。なお、この取付部5における上記金属板3d、3dの上端部間と下端部間とは、それぞれアルミ材からなる連結片3e、3eによって一体に連結していると共に、金属板3d、3dの対向面と相反する外面にはゴム板6、6を固着している。
一方、上記芯材2の基部側の支持芯材部3を該芯材2の一半部としてこの一半部に対して芯材2の他半部を形成している上記先部側の可撓性芯材部4は、図5〜図7に示すように、縦幅が63.5mmで長さが530mm 、厚みが2mm程度のポリプロピレン樹脂などの合成樹脂製帯板材からなり、その基端部における縦幅方向の中央部を上記支持芯材部3における合成樹脂製パイプ3bの外径に等しい縦幅寸法でもって基端から先端に向かって一定長さ(60mm程度)だけ切除することにより、基端上下部にその長さに相当する細幅帯状の上下突片部4a、4aに形成してあり、さらに、この上下突片部4a、4aの根元側端部から上記切除部を延長する方向に上記合成樹脂パイプ3bの管壁厚みに相当する幅を有するスリット6、6を切り込み形成することにより、可撓性芯材部4の基端中央部に相当するこれらのスリット6、6間の部分を上下先端部が面取りされた長さが15mm程度の中央突片部4bに形成してなるものである。
この可撓性芯材部4は、その前後両側面を垂直な面となるようにしてその上下突片部4a、4aを支持芯材部3の合成樹脂製パイプ3bの先端部外周面における上下部にその対向内端面を沿わせた状態にして接着剤等により固定し、且つ、これらの上下突片部4a、4aの端面を合成樹脂製パイプ3bの外周面上下部に固着している上記硬質合成樹脂製補強板3c、3cの先端面に突き合わせ状態に接合していると共に、中央突片部4aを合成樹脂製パイプ3bの先端開口部内に縦方向に挿嵌させ、且つ、上下のスリット6、6に該合成樹脂製パイプ3bの開口端部の上下部を挿嵌させてあり、さらに、上下突片部4a、4aの前後両側面をこれらの上下突片部4a、4aと同一形状の横長長方形状の硬質塩化ビニルよりなる支持板7、7によってそれぞれ挟着させ、その状態で該支持板7、7を合成樹脂パイプ3bの外周面に接着剤等によって固着している。
なお、この可撓性芯材部4を形成している合成樹脂製帯板材としては、ポリプロピレン樹脂に限らず、その垂直な前後両側面に直交する水平方向(前後方向)に弾性的に屈曲可能で、且つ元の真っ直ぐな帯板形状に弾性復元可能な合成樹脂からなる帯板材であればよい。
一方、芯材2を内包する上記棒状弾性材1は、全長に亘って縦方向に二分割された断面半円形状の一半部11と他半部12とからなり、これらの一半部11と他半部12との垂直な対向面の中央部に、上記円形孔1aを二分割してなる半円形状の溝1a1 、1a2 をそれぞれ設けていると共に、該溝1a1 、1a2 を挟んだ垂直な対向面の上下部に内端がこれらの溝1a1 、1a2 に連通した一定深さと幅を有する凹部11a1、12a1をそれぞれ形成してあり、対向する上側の凹部11a1、12a1と、下側の凹部11a1、12a1とで、上記硬質合成樹脂製補強板3c、3cと帯板可撓性芯材部4を挟着している支持板7、7とを収納可能な空間部を形成するように構成している。
そして、上記棒状弾性材1の一半部11と他半部12とを図2に示すように、芯材2の前後両側方に互いに平行に対向させた状態からこれらの一半部11と他半部12とで芯材2を挟み込むようにして対向する垂直な面を接合、接着させることにより、阻止棒本体である棒状弾性材1を形成すると共に、支持芯材部3の合成樹脂製パイプ3bを図9に示すように、半円形状の溝1a1 、1a2 の接合によって形成された円形孔1aにおける基部側の長さ部分、即ち、棒状弾性材1の全長の1/2に相当する長さを有する該棒状弾性材1の基部内に挿入、内包させ、且つ、該合成樹脂製パイプ3bの外周面の上下部に固着している硬質合成樹脂製補強板3c、3cとこの硬質合成樹脂製補強板3c、3cの先端から延長方向に設けている帯板可撓性芯材部4の上下突片部4a、4aを挟着した支持板7、7とを上記上側凹部11a1、12a1間で形成された空間部と下側凹部11a1、12a1間で形成されて空間部とにおける合成樹脂パイプ3bの上下方に対応した部分にそれぞれ嵌め込み状態で介入させ、一半部11と他半部12との対向面によって挟着、被覆している。
さらに、上記支持芯材部3の先端から延長方向に突出して、弾性棒状材1の長さの1/2に相当する長さを有する先部内に配設している可撓性芯材部4は、図10に示すように、その上下方向に向けた幅方向の上下部を棒状弾性材1の先部内の円形孔1a部分を上下方向に縦断して上記上側凹部11a1、12a1間で形成された空間部と下側凹部11a1、12a1間で形成された空間部とにおける先部側空間部内にそれぞれ介入させている。なお、図においては上側凹部11a1、12a1間で形成された空間部と下側凹部11a1、12a1間で形成されて空間部とに介入している可撓性芯材部4の上下部における前後両側面と凹部の対向面との間に隙間が形成されているが、この隙間に適宜な可撓性を有する薄肉帯形状の合成樹脂板を介在させておいてもよく、或いは、棒状弾性材1の一半部11と他半部12との対向面で可撓性芯材部4の上下部を挟着させた構造としておいてもよい。図中、8は棒状弾性材1の前後両側面に長さ方向に所定間隔毎に貼着している赤色の光反射テープ片である。
以上のように構成した阻止棒Aは、棒状弾性材1の基端面から突出している取付部5を図11に示すように、高速道路の料金所における車両進入レーンDの両側部に設置した遮断機Bにおける上下方向に往復回動する開閉駆動部Cに装着し、この開閉駆動部Cの作動により起伏してレーンDを開閉するように構成している。開閉駆動部Cによる阻止棒Aの起伏動作(開閉動作)は高速でもって行われ、従って、阻止棒AがレーンDを閉止している水平状態からレーンDを開放する垂直状態にまでの起立回動が瞬時に行われると共に、開放している垂直状態から閉止する水平状態までの伏動作用も同様に、高速でもって瞬時に行われる。
この際、阻止棒Aが水平状態にある閉止時から上方に向かって急速に起立回動すると、該阻止棒Aの先部側がその自重によって下方に撓もうとする作用力(屈曲しようとする作用力)が発生すると共に、起立位置で急停止した際には、慣性力によって上記と反対方向に撓もうとする作用力が発生するが、阻止棒本体が可撓性を有する棒状弾性材1によって形成されているにもかかわらず、この棒状弾性材1の先部内には前後両面を垂直面となるように配設した横長長方形状の合成樹脂帯板材からなる可撓性芯材部4を内包しているから、その断面縦長長方形状の大きな断面係数によって撓みが生じることなく真っ直ぐな形態を保持することができる。阻止棒Aを開放状態から高速でもって閉止させる場合も同様である。勿論、閉止状態においても、阻止棒Aの先部がその自重によって下方に撓む虞れはない。
なお、図においては、可撓性芯材部4の先端から棒状弾性材1の先端部の短い長さ部分が突出しているが、このような短い先端部では自重によって撓むようなことはなく可撓性芯材部4の先端部で直状に保持しておくことができる。また、可撓性芯材部4をその先端が可撓性芯材部4の先端面に達する長さに形成しておいてもよく、さらには、可撓性芯材部4の先端面を適宜な被覆材によって被覆しておいてもよい。
次に、車両が高速度でレーンDに進入し、遮断機の開放動作がその対応に遅れて阻止棒Aの先部に車両が衝突した場合、阻止棒本体が発泡合成樹脂からなる棒状弾性材1であるから、この棒状弾性材1によって衝撃力を緩和して車体が損傷するのを防止すると共に、衝撃力によって阻止棒Aの先部が車両の走行方向に大きな衝撃的押圧力を受け、この押圧力によって後方(車両の走行方向)に屈曲しながらその衝撃力から逃げようとする。この際、阻止棒Aは遮断機Bの開閉駆動部Cを支点として後方に屈曲しようとするが、該開閉駆動部Cに連結している支持芯材部3を、金属パイプ3aと耐衝撃性を有する剛直な合成樹脂製パイプ3bとから形成しているので、基部側は後方に屈曲(撓み変形)することなく、車両が衝突した先部側が可撓性芯材部4から形成しているので、該可撓性芯材部4が棒状弾性材1と共に全長に亘って後方に円弧を描くように屈曲して、衝撃力を緩和すると共に阻止棒Aの折損を防止する。
この可撓性芯材部4は、上述したように、その前後両側面を垂直な面となるように支持芯材部3の先端部にその基端部を固定された横長長方形状の合成樹脂製帯板材からなるので、車両の進行方向である前後方向に対しては、容易に且つ大きく棒状弾性材1の先部と共に支持芯材部3の先端部を支点として全体的に弓状に反りながら屈曲し、衝撃力が著しく緩和されて車体が損傷するのを防止することができる。さらに、可撓性芯材部4を形成している上記合成樹脂帯板材は、板バネのように復元可能な弾性を有する合成樹脂材よりなるので、車両の通過後には、棒状弾性材1の先部と共に直ちに元の真っ直ぐな形態に復帰してそのまま次の車両の通過に備えることができる。
なお、以上の実施の形態においては、開閉駆動部Cに連結している支持芯材部3を、金属パイプ3aと耐衝撃性を有する剛直な合成樹脂製パイプ3bとから形成しているが、金属パイプを使用することなく合成樹脂製パイプ3bのみによって形成し、この合成樹脂製パイプ3bの基端部を棒状弾性材1の基端面から突出させてその突出部にゴム等の弾性材からなる取付部を取付け、この取付部を遮断機Bにおける開閉駆動部Cに装着するように構成しておいてもよい。
本発明阻止棒の一部を切除した斜視図。 その分解斜視図。 簡略正面図。 その平面図。 芯材の分解斜視図。 芯材における合成樹脂パイプと帯状第との接続状態の一次省略正面図。 その平面図。 取付部の縦断側面図。 阻止棒の基部側の拡大縦断側面図。 阻止棒の先部側の拡大縦断側面図。 使用状態を示す簡略正面図。
符号の説明
A 阻止棒
1 棒状弾性材
2 芯材
3 支持芯材部
3a 金属パイプ
3b 合成樹脂製パイプ
3c 硬質合成樹脂製補強板
4 可撓性芯材部
5 取付部

Claims (4)

  1. 棒状弾性材の中心部に芯材を内包してなる遮断機の阻止棒において、芯材は棒状弾性材の長さ方向の一半部内に配設された剛直性を有するパイプ材からなる支持芯材部と、上記棒状弾性材の長さ方向の他半部内にその板面を上下方向に向けた状態で配設されて該板面に交差する方向にのみ屈曲可能で且つ弾性的に復元可能な一定長さの横長長方形状の帯板材からなる可撓性芯材部とからなり、この帯板材からなる可撓性芯材部の基端部を上記パイプ材からなる支持芯材部の先端部に固定していることを特徴とする遮断機の阻止棒。
  2. 芯材の基部を形成している支持芯材部は、耐衝撃性を有する合成樹脂製パイプとこの合成樹脂製パイプの外周面における上下部に基端から先端近傍部に亘って固着している横長長方形状の硬質合成樹脂製補強板とからなることを特徴とする請求項1に記載の遮断機の阻止棒。
  3. 可撓性芯材部は、弾性的に復元可能な屈曲性を有する合成樹脂製帯板材からなり、その基端中央部を支持芯材部における合成樹脂製パイプの先端部内に挿嵌した中央突片部に形成している一方、基端上下部を上記合成樹製パイプの先端部外周面における上下部に沿わせた上下突片部に形成し、これらの上下突片部の突出端面を上記合成樹製パイプの外周面上下部に固着している硬質合成樹脂製補強板の先端面に突き合わせた状態にして両側面を合成樹脂製パイプに固着した支持板により挟着させていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遮断機の阻止棒。
  4. 棒状弾性材は、発泡合成樹脂よりなる断面半円形状で且つ垂直な対向面の中央部に全長に亘って芯材を収納可能な半円形状の溝を有する一半部と他半部との上記対向面を接合、接着することにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の遮断機の阻止棒。
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