JP4176732B2 - 繊維機械 - Google Patents
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Description
そこで、特許文献2に示す仮撚加工機のように、パッケージを作業通路側に排出できるようにして、センター機枠に巻取装置を配置したレイアウトとしたものが開発されている。この特許文献2の仮撚加工機は、特許文献1の仮撚加工機と比較して、機台幅が小さくなり、作業性も良い。
この特許文献2の仮撚加工機においては、巻取位置よりも作業通路側にトラバース装置を配して作業通路側から糸を巻取位置に導いている。一方、この特許文献2の仮撚加工機と同様に、センター機枠に巻取装置を配したレイアウトにて、作業通路から巻取位置よりも遠い側にトラバース装置を配して作業通路とは反対側の奥側から糸を導入するようにしたものも知られている。これは、巻取位置よりも作業通路側に巻取管支持部材の回動中心および自動玉揚装置の駆動部が配置されているため、これらの機構のメンテナンス性が悪いという問題は解消されている。しかしながら、巻取位置よりも奥側にトラバース装置が配置されているので、トラバース装置のメンテナンス性が悪く、しかも、巻取位置に糸を導くために特別な糸通し装置が必要になるといった別の問題があった。
また、保守・管理などの作業を必要とする前記駆動部や前記トラバース装置などの機器群が、巻取時の巻取管から見て一方側に集約されたレイアウトとなっているので、メンテナンス作業が容易となる。
特に、前記機器群が配置される側と同一側にのみ作業用通路を配置する場合に、作業員が前記作業用通路から前記機器群にアクセスし易くなり、容易にメンテナンスできる。
図2は本発明の一実施形態に係る延伸仮撚加工機の巻取部を示す巻取開始時の部分斜視図である。
図3は本発明の一実施形態に係る延伸仮撚加工機の巻取部を示す満巻き時の部分模式図である。
図4は本発明の一実施形態に係る延伸仮撚加工機の巻取部を示す巻取管差替え時の部分模式図である。
図5は本発明の一実施形態に係る延伸仮撚加工機の全体図である。
なお、上記の糸掛け作業とは、給糸部1Aから加工処理部1Bを経て巻取部1Cへ至るまで糸2を導く作業をいい、巻取部1Cにおいて、糸2を後述する糸掛け手段へ至るまで導く作業を含むものである。
また、糸2は作業用通路120側から巻取装置50へ送給される。
また、前記一対のクレードルアーム4は何れも反通路側に向かって延びるとともに、その先端を互いに連結し合う連結部4cが備えられている。即ち、連結部4cは、ボビンホルダ4aよりも反通路側に位置している。この連結部4cにより連結される一対のクレードルアーム4の曲げ・捻り等の振動が抑制されるので、クレードル40の剛性が向上し、より確実に巻取管3を常に好適な姿勢に維持することができ、良好な巻取パッケージ3aを形成することができると同時に、上記の振動によりボビンホルダ4aに過度な外力が作用してボビンホルダ4aが損傷するのを防止することができる。
クレードルリフティング部7の構成は以下の通りである。すなわち、基体90の先端下方に設けられた駆動源としての駆動軸91に適宜連結される駆動用カム7aと、駆動用カム7a上の一点と一方のクレードルアーム4上の一点とで懸架され、駆動軸91の回転トルクをクレードル40へ伝達するための駆動伝達腕7bと、を備えている。駆動用カム7aと駆動軸91との間には、図示しないクラッチ機構が介在しており、駆動軸91からの動力がクレードルリフティング部7に対して断接される。
また、保守・管理などの作業を必要とするクレードルリフティング部7やトラバース装置6などの機器群が、巻取時の巻取管3から見て一方側に集約されたレイアウトとなっているので、メンテナンス作業が容易となる。
また、本実施形態における延伸仮撚加工機100では、前記機器群が配置される側と同一側に作業用通路120が配置されているので、作業員が作業用通路120から前記機器群にアクセスし易くなり、容易にメンテナンスできる。
すなわち、巻取完了後、満巻パッケージ3bはクレードルリフティング部7により接触ローラ5から離隔され、満巻パッケージ3bの軸心が回動中心4bよりも鉛直方向で上に至った状態でボビンホルダ4aの満巻パッケージ3bに対する挟持が解除されると、満巻パッケージ3bは一対の取出し用凹部8に至るまで巻取管3の両端部が一対の転がり案内面9で支持されながら一対の転がり案内面9をその自重により転動する。
また、クレードルアーム4に好適な面を設けるだけで前記案内手段を形成することができるので、前記案内手段を設けるのが容易である。
また、前記連結部4cが、クレードル40の回動中心4bと前記鉛直平面Pを挟んで反対側に設けられているので、満巻パッケージ3bが前記一対の取出し用凹部8へ移動する際に、この連結部4cが邪魔になることがない。
なお、取出し口10dから空の巻取管3が取り出されると、残りの巻取管3は自重によって取出し口10dへ向かって自然に移動するので、次回以降も巻取管3をスムーズに取り出せるようになっている。
従って、ストッカー10の空管保持部10a・10bに保持され待機している空の前記巻取管3の位置まで前記一対のクレードルアーム4がクレードルリフティング部7により回動するだけで、前記一対のクレードルアーム4の備える前記一対のボビンホルダ4aと、この空の巻取管3が重なることとなり、クレードル40が前記一対のボビンホルダ4aを介してこの空の巻取管3を受け取ることができるようになっている。
第二に、一対のクレードルアーム4の対向する面に設けられた転がり案内面9が作業用通路120側へ向かって下り傾斜になる。
なお、このとき、ストッカー10の取出し口10dに保持されている空の巻取管3は、ストッカー10に保持されている他の空の巻取管3から離れる方向へ干渉することなく取り出されることとなる。
また、トラバース装置6およびクレードルリフティング部7は、保守・管理を必要とするが、それは例えば、清掃や注油などの日常的な作業から、巻取不良の対応や破損修理など多岐に亘る。さらに、糸切れ後やメンテナンス作業後の初期巻取開始のために行う糸掛け作業も行うこととなる。
3 巻取管
3b 満巻パッケージ
3c 巻取管の回転中心
4 クレードルアーム
6 トラバース装置
7 クレードルリフティング部
9 転がり案内面
10 ストッカー
40 クレードル
50 巻取装置
60 自動玉揚装置
100 延伸仮撚加工機
P 鉛直平面
Claims (6)
- 複数並設された巻取装置を備え、これらの巻取装置のそれぞれに自動玉揚装置を個別に備えた繊維機械において、
前記巻取装置のそれぞれは、
糸を巻き取るための巻取管を回転自在に支持する巻取管支持部材と、
前記巻取管に巻き取られる糸を綾振りするトラバース装置と、
を備えており、
また、前記自動玉揚装置のそれぞれは、
前記巻取管支持部材を個別に回動させることが可能な駆動部を備えており、
前記巻取管支持部材の回動中心と、前記駆動部と、前記トラバース装置と、が、前記巻取管の巻取時における回転中心を面内に有する鉛直平面に対して一方側に設けられていることを特徴とする、繊維機械。 - 前記巻取管支持部材の回動中心と、前記駆動部と、前記トラバース装置と、前記自動玉揚装置によって玉揚げされた満巻パッケージの取出しのための待機位置が、前記鉛直平面に対して一方側に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の繊維機械。
- 前記巻取管支持部材は一対で備えられ、
前記一対の巻取管支持部材を連結する連結手段が、前記巻取管支持部材の回動中心と異なる位置に設けられていることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の繊維機械。 - 前記連結手段は、前記鉛直平面を挟んで前記巻取管支持部材の回動中心と反対側に設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の繊維機械。
- 前記自動玉揚装置によって巻取管支持部材から取り外された満巻パッケージを取出しのための待機位置へ移動させる案内手段が、前記巻取管支持部材に備えられていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の繊維機械。
- 前記案内手段は、転がり案内面であることを特徴とする、請求項5に記載の繊維機械。
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