JP4176572B2 - 血卵検査方法及び血卵検査装置 - Google Patents

血卵検査方法及び血卵検査装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、卵、特に、鶏卵の異常の有無(例えば、血卵であるか否か)を非破壊で検査するための検査方法及び検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、鶏卵を流通させる際には、鶏卵が所謂品質保障卵であることが要求される。つまり、鶏卵を流通させる際には、鶏卵が異常鶏卵(例えば、血卵又はひび卵等)でないことが必要である。このため、集卵場においては、鶏卵の出荷前に、透過光を用いて、鶏卵を肉眼で観察して、観察結果に応じて異常鶏卵か否かを判定している。
【0003】
上述のようにして、透過光を用いた肉眼観察で異常鶏卵を判定すると、つまり、人手で異常鶏卵か否かを判定するとなると、熟練技術を要するばかりでなく、人件費及び労力がかかってしまう。さらに、鶏卵自体の固体差を考慮すると、肉眼観察のみでは、異常鶏卵の判定ができないことがあり、このため、熟練者の「経験と勘」を頼りとしなければならないことが多い。
【0004】
しかしながら、上述のように、人手によって異常鶏卵の峻別を行うと、個人差及び疲労状況等によって異常鶏卵の峻別に際して誤差が生じてしまい、実際には「正常卵」として出荷可能な卵を異常鶏卵として判定してしまうことも多い。
【0005】
上述のような不具合を防止するため、従来の血卵検査装置では、レールの上下方に4本の上側支持アーム及び下側支持アームが所定の直径の円周上に距離を隔てて縦プレートに直角に固定して、第1乃至第3の投光器から出射された光が卵の中心を通る一点で交わるように、第1乃至第3の投光器が隣り合う3つの下側支持アームに取り付けられている。これら下側支持アームに対向する3つの上側支持アームには第1乃至第3の受光器が取り付けられ、残る1本の下側支持アームに卵検出用受光器が取り付けられるとともに、対向する上側支持アームに卵検出用投光器が取り付けられている。
【0006】
従来の血卵検査装置では、制御部に卵の公称直径及び卵の移送速度が予め設定されており、卵検出用投光器及び卵検出用受光器間の光路へ卵が侵入すると、つまり、卵検出用受光器の出力レベルが低下すると、所定時間経過の後(第1乃至第3の投光器から出射され、卵の中心を透過した光が第1乃至第3の受光器に受光されたタイミングで)、制御部は、演算部及び判定部を動作させる。
【0007】
そして、演算部では、統計的解析手法を用いて受光光に基づいて検定値を得る。判定部では、検定値と予め設定された閾値とを比較して、検定値が閾値以下であると、異常卵(血卵)であると判定する(例えば特許文献1参照)。
【0008】
さらに、従来の血卵検出装置において、コスト低減のため、投光器が、複数の発光ダイオードから卵へ、赤外線より短い所要波長の単色光を出射するようにしたものがあり、これによって、投光器の出力を、広い周波数帯の光を出射するハロゲンランプを用いた場合に比べて小さくして、小さな容量の電源を用いるようにしている。
【0009】
そして、投光器の受光器に対向する部分に複数の発光ダイオードを設け、これによって受光器に、所要の強度の透過光を入射して、異常卵(血卵)の検出感度を高くしている(例えば特許文献2参照)。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−13065公報(段落(0027)〜(0044)、第1図〜第4図)
【特許文献2】
特開2001−41882公報(段落(0019)〜(0025)、第1図)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1に記載された血卵検査装置においては、3つの投光器から出射された光が卵の中心を通る一点で交わるように、3つの投光器を配置しているが、3つの光が卵の中心で交わったとしても、光路は3路であり、各光は卵中を互いに異なる光路で伝搬することになる。つまり、特許文献1に記載された血卵検査装置では、卵中の同一部分を異なる波長で検査することができず、その結果、検査精度が低下してしまうという課題がある。
【0012】
一方、特許文献2に記載された血卵検査装置では、単に複数の発光ダイオードを用いて血卵検査を行っているだけで、発光ダイオードを用いて電源容量等を低減してコストを抑えているものの、赤外線よりも短い所要波長の単色光を出射する発光ダイオードを複数用いたとしても、血卵の検出精度自体を向上させることは困難であるという課題がある。
【0013】
このように、特許文献1及び2に記載された血卵検査装置はともに、血卵の検出精度を良好にすることが難しいという課題がある。
【0014】
さらに、一般に卵はトレー等に載置されて流通される(特に、養鶏場からGPセンター間の流通には市販のトレーが最も一般的に使用されている)が、卵を検査する際に、トレーから一つ一つ卵を取り出して、卵を個別に検査装置に投入するとなると、作業者にとっては卵投入作業が極めて面倒であり、しかも検査後の卵を再びトレーに戻さなければならない。
【0015】
加えて、卵を検査装置に投入する際及び検査後の卵を再びトレーに戻す際、誤って卵を破損してしまう恐れも高い。そして、特許文献1及び2はともに、卵をトレーに載置した状態で検査することは困難であり、検査時間が長くなってしまうという課題がある。
【0016】
本発明の目的は、トレーに載置した状態で卵を検査してしかも血卵の検査精度が高い血卵検査方法及び血卵検査装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、所定の搬送経路に沿って搬送され、複数の卵に光を照射して該卵を透過した光の強度に応じて前記卵が正常卵であるか血卵であるかを判別する血卵検査方法であって、
前記搬送経路の搬送方向を横切る方向を行方向、前記搬送経路に沿った方向を列方向として前記行方向及び前記列方向で規定される配列で
複数の卵載置部が所定の間隔をおいて配列され、該卵載置部の夫々に設けた開口部より卵の一部を露出させるトレーを用い、
前記搬送経路のトレー投入エリア内への前記トレーの投入を、トレー検知センサで検知した検知信号に基づいて、前記搬送経路上のトレーの移動を停止させて、その状態で前記複数の卵が載置されたトレーの前端及び後端を搬送経路上に位置決めするステップと、
前記トレーを搬送経路上に位置決めし、トレーの投入が終了した後に、前記搬送経路に沿って前記トレーを搬送する搬送ステップと、
前記トレーから露出する前記卵に予め定められた光波長を有する第1の投光光を投光した後、前記予め定められた光波長よりも波長の短い第2の投光光を順次投光する投光ステップと、
前記卵を透過した第1の投光光を第1の受光光として受けるとともに前記卵を透過した第2の投光光を第2の受光光として受ける受光ステップと、
血卵であるか否かを判定するための予め設定された血卵判定閾値と前記第1及び第2の受光光の受光量とに応じて前記卵が血卵であるか否かを判定する判定制御ステップとを備え、
前記投光ステップでは、前記行方向における卵の配列間隔と同一の間隔で順次搬送方向にずらせて配列され前記第1の投光光を投光する第1の投光セルと、前記列方向に前記第1の投光セルよりも下流側に、該第1の投光セルと対応させて順次搬送方向にずらせて配置され前記第2の投光光を投光する第2の投光セルとを有する投光部を用いて、該投光部の数を前記行方向に前記卵の数に対応させるとともに前記第1及び前記第2の投光セルは互いにその光軸をずらして配置するようにしたことを特徴とする血卵検査方法が得られる。
【0018】
例えば、前記第1の投光光は600nm〜640nmの範囲にピークを有し前記予め定められた光波長が前記ピークの赤色光であり、前記第2の投光光は575nmにピークを有する緑色光である。
【0019】
さらに、本発明では、前記トレーの前端を検出してトレー検出信号を送出するトレー検出ステップを有し、前記判定制御ステップでは前記トレー検出信号を受けると前記投光部を前記行方向に予め規定されたタイミングで順次駆動制御する。
【0020】
このようにして、トレーに載置された卵を搬送経路に沿って移動させつつ、トレーから露出する卵に予め定められた光波長を有する第1の投光光を卵に投光するとともに予め定められた光波長よりも波長の短い第2の投光光を卵に投光して、卵を透過した第1の投光光を第1の受光光として受けるとともに卵を透過した第2の投光光を第2の受光光として受け、血卵であるか否かを判定するための予め設定された血卵判定閾値と第1及び第2の受光光の受光量とに応じて卵が血卵であるか否かを判定するようにすれば、トレーに載置した状態で卵を精度よく検査することができることになる。
【0021】
さらに、本発明によれば、所定の搬送経路に沿って搬送され、複数の卵に光を照射して該卵を透過した光の強度に応じて前記卵が正常卵であるか血卵であるかを判別する血卵検査装置であって、
前記搬送経路の搬送方向を横切る方向を行方向、前記搬送経路に沿った方向を列方向として前記行方向及び前記列方向で規定される配列で夫々開口部を備えた卵載置部が配置され、該卵載置部の前記開口部より卵の一部が露出された状態で前記複数の卵が所定の間隔をおいて載置されるトレーと、
トレー投入エリア内への前記トレーの投入を検知する検知センサと、
前記検知センサでトレーの投入を検知した検知信号に基づいて、前記搬送経路上のトレーの移動を停止させて、その状態で前記複数の卵が載置されたトレーの前端及び後端を搬送経路上に位置決めする手段と、
前記トレーを搬送経路上に位置決めし、トレーの投入が終了した後に、前記搬送経路に沿って前記トレーを搬送する搬送手段と、
前記搬送経路の下側に配置され前記トレーから露出する前記卵に予め定められた光波長を有する第1の投光光を投光した後、前記予め定められた光波長よりも波長の短い第2の投光光を順次投光する投光する投光手段と、
前記搬送経路を挟んで前記投光手段と対向して配置され前記卵を透過した第1の投光光を第1の受光光として受けるとともに前記卵を透過した第2の投光光を第2の受光光として受ける受光手段と、
血卵であるか否かを判定するための予め設定された血卵判定閾値と前記第1及び第2の受光光の受光量とに応じて前記卵が血卵であるか否かを判定する判定制御手段とを備え、
前記投光手段は前記行方向に前記卵の数に対応する個数の投光部を備えて、前記投光部は前記行方向における卵の配列間隔と同一の間隔で搬送方向に順次ずらせて配置されており、前記投光部の各々は前記第1の投光光を投光する第1の投光セルと、前記列方向に前記第1の投光セルよりも下流側に配置され前記第2の投光光を投光する第2の投光セルとを有し、前記第1及び前記第2の投光セルは互いにその光軸をずらして配置されていることを特徴とする血卵検査装置が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下本発明について図面を参照して説明する。なお、図示の例における構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0023】
図1及び図2を参照して、図示の血卵検査装置は、鶏卵(以下単に卵と呼ぶ)投入部11、血卵検査部12、血卵抽出部13、正常卵排出部14、及び血卵排出部13Aを備えており、後述するように、卵は卵投入部11に投入されると、搬送チェーン体21によって順次、血卵検査部12に送られ、ここで血卵であるか否かが検出された後、血卵抽出部13に搬送され、血卵であると判定された卵が血卵抽出部13で除去され、血卵排出部13Aに排出される。
【0024】
一方、血卵でない(つまり、正常卵である)と判定された卵は血卵抽出部13を通過して搬送チェーン体21によって正常卵排出部14に排出される。
【0025】
卵を検査する際には、複数の卵がトレー22に載置されて、卵投入部11に投入される。つまり、作業者は複数の卵が載置されたトレーを卵投入部11に投入することになる。図3に示すように、トレー22は、四角形状(例えば、長方形)であり、その表面には、複数の卵載置部22aが縦方向及び横方向に所定の間隔をおいて配列されている。
【0026】
図示の例では、6×5=30個の卵載置部22aが配列されており、この卵載置部22aは円錐台状の山部22cによって規定されている。そして、後述するように、トレー搬送方向においてその前端中央部と後端中央部に位置する山部22cの下側からトレー搬送ピンが挿入されてトレー22が搬送されることになる。卵載置部22aにおいて、トレー22は開口されている。つまり、卵載置部22aは開口部22bを備え、この開口部22bに卵の一部が挿入されて、卵載置部22aに卵が載置される。この結果、卵の一部は開口部22aを介してトレー22の下側から見えることになる。
【0027】
再び、図1及び図2を参照して、卵投入部11には、図1に示すように、投入エリア11aが規定されており、この投入エリア11aにはトレー投入位置決めストッパー11bが配置されている。そして、卵が載置されたトレー22がトレー位置決めストッパー11bに突き当たるまで投入される。搬送チェーン体21上には複数のトレー搬送ピン21aが植設されており、作業者がトレー22を両手で持ち、位置決めストッパー11bにトレーの側面を当てて下ろすと、前述の前端及び後端に位置する山部22cにそれぞれトレー搬送ピン21aが挿入されて、一対のトレー搬送ピン21aによってトレー22の前端と後端とが位置決めされることになる。なお、図示はしないが、搬送方向と平行に、トレー22には投入見込みラインが施されており、作業者はこの投入見込みラインによってトレー22の投入位置を知ることができる。
【0028】
搬送チェーン体21は所定の時間(例えば、2.8秒)駆動され、予め規定された時間(例えば、1.5秒)停止するというサイクル(1サイクルは4.3秒である)を繰り返しており、所定の時間駆動されると、一対のトレー搬送ピン21aが投入エリア11aに位置づけられるように、搬送チェーン体21には複数のトレー搬送ピン21aが植設されることになる。
【0029】
図2に示すように、卵投入部11には、投入エリア11aを規定する投入エリアセンサ11cが配置されており、この投入エリアセンサ11cは、例えば、発光部と受光部とを備え、これら発光部及び受光部は卵の移動を妨げないように、卵搬送路の上方で卵搬送路を横切る方向に延びるセンサ支持体11dによって支持されている。
【0030】
従って、作業者が投入エリア11aにトレー22を投入する際には、作業者の手等によって、投入エリアセンサ11cにおいて、光が遮られることになる。つまり、後述する制御装置では、投入エリアセンサ11cの光が遮られると、搬送チェーン体21を停止することになる。
【0031】
上述のトレー22の投入が終了すると、搬送チェーン体21が駆動されて、トレー22は下流へと移動して、血卵検査部12の前に達する。その後、再び別のトレー22が投入エリア11aに投入されると、トレー22は血卵検査部12内に進入する。
【0032】
血卵検査部12内は暗室となっており、血卵検出部12には、投光器31及び受光器32が備えられている。投光器31は複数の投光部を備え、図示の例では、搬送路(搬送チェーン体21)の下側に投光部が配置される。同様に、受光器32は複数の受光部を備え、受光部は投光部と対向して、搬送路の上側に配置されている。
【0033】
例えば、トレー22が6行×5列(いま、搬送路を横切る方向を行とする)の卵載置部22aを備えて、6個の卵載置部22aがトレー搬送方向を横切る方向に配列されていると、投光部は搬送路を横切る方向に合計6個配列されることになる。つまり、投光部は、搬送路を横切る方向に配列された卵の数に対応した数だけ備えられることになる。
【0034】
この実施の形態では、図4に示すように、投光器31は投光部31a〜31fを有しており、これら投光部31a〜31fはそれぞれ一対の投光セル33及び34を有しており、投光部31a〜31fはトレーの搬送方向(図4において太線矢印で示す)を横切る方向に配列されるとともに、各投光部31a〜31fがトレー搬送方向に互いに位置をずらして配置されている。
【0035】
図示の例では、投光部31aが最も上流側に位置し、以下順次投光部31b〜31fの順に下流側に位置づけられている。また、各投光部31a〜31fにおいて、投光セル33及び34はトレー搬送方向に沿って配列されている。なお、各投光部31a〜31fはそれぞれ投光ユニット(図4には示さず)から送出される光を照射する。
【0036】
投光ユニットは赤色LED及び緑色LEDを備えており、これら赤色LED及び緑色LEDはそれぞれ駆動回路(図示せず)によって駆動される。そして、赤色LEDからの光(以下赤光と呼ぶ:例えば、波長635nm)は投光セル33から出射され、緑色LEDからの光(以下緑光と呼ぶ:例えば、波長575nm)は投光セル34から出射される。なお、各投光部31a〜31fにおける光出射タイミングは、後述するようにして、制御装置で制御される。
【0037】
図5(a)を参照して、いま、投光部31aに注目すると、前述したように、投光部31aは投光セル33及び34を備えており、各投光セル33及び34はトレー22の卵載置部22aを下側から照射する。つまり、図3において、トレー22のトレー22の最も右側列(第1列目)に配列された卵載置部22aを下側から照射して、これによって、卵を照射することになる。
【0038】
投光セル33及び34は互いに光軸をずらして配置されており、投光セル33及び34の上側には、保護ガラス36及びアクリル板37が配置され、後述するように、投光セル33から赤光を照射した後、投光セル34から緑光を照射する。この結果、図5(b)に示すように、載置部22aに形成された開口部22bの中心部を各光が照射することになる。
【0039】
図2に示すように、血卵検査部12の上側には、制御ユニット15が配置されており、この制御ユニット15内には、制御装置(図2には示さず)が収納されるとともに、投光ユニット及び受光ユニットが収納されている。一方、投光器31(投光部31a〜31f)の僅か上流側には、第1の位置センサ(光電センサ)41が配置されるとともに、その僅か上流側には、第2の位置センサ(光電センサ)42が配置されている。
【0040】
前述したように、トレー22は一対のトレー搬送ピン21aによってその前端と後端とが位置決めされており、前端に位置するトレー搬送ピン21aにはドグ(光遮断部材:図示せず)が取り付けられており、まず、第2の位置センサ42がドグによって遮断されると、制御装置はトレー22の前端が通過したと判断して、ドグが遮断された時点を原点位置とする。
【0041】
次に、ドグによって第1の位置センサ41が遮断されると、制御装置は測定を開始する。つまり、第1の位置センサ41はドグによって遮断されると、パルスを発振して、このパルスを測定開始信号として制御装置に与える。そして、制御装置では、測定開始信号を受けると、測定を開始する。さらに、第1の位置センサ41にトレー22の前端が位置した際、トレー22の後端に対応する位置には、トレー色検出センサ43が配置され、このトレー色検出センサ43によって、トレー22の色が識別されて、色識別信号として制御装置に与えられる。そして、制御装置では、色識別信号に応じて後述する第2〜第4の閾値を色識別信号で示される色に応じて変化させる。
【0042】
図6を参照すると、制御装置16には、前述の投入エリアセンサ11c、第1及び第2の位置センサ41及び42、及びトレー色検出センサ43が接続されるとともに、後述する血卵排出確認センサ17a及び離脱ミス確認センサ17bが接続されている。さらに、制御装置16には、第1〜第12の投光ユニット18−1〜18−12と第1〜第6の受光ユニット19−1〜19−6が接続されており、これら投光ユニット18−1〜18−12はそれぞれ投光部31a〜31fに対して赤光又は緑光を送出する。
【0043】
図示の例では、奇数番目の投光ユニットが赤光を送出し、偶数番目の投光ユニットが緑光を送出する。そして、第1,第3,第5,第7,第9,及び第11の投光ユニットがそれぞれ投光部31a〜31fの投光セル33に後述するタイミングで赤光を送出する。また、第2,第4,第6,第8,第10,及び第12の投光ユニットがそれぞれ投光部31a〜31fの投光セル34に後述するタイミングで緑光を送出する。
【0044】
制御装置16には予めトレーの搬送速度と前述の卵載置部22aの配列間隔及び投光部31a〜31fの配列間隔(搬送方向)とに基づいて各投光部31a〜31fからの光照射タイミングが設定されており、測定開始信号を受けると、光照射タイミングに応じて、駆動回路16bによって順次投光ユニット18−1〜18−12を駆動して、投光部31a〜31fから順次光を照射する。
【0045】
まず、投光部31aから赤光を照射した後、緑光を照射する。以下順次投光部31b〜31fから順次赤光の照射した後緑光を照射する。このようにして、第1行目の6個の卵に対して赤光及び緑光を照射することになる。同様にして、第2〜第5行目においても、順次赤光、緑光が照射されることになる。
【0046】
いま、図7(a)に示すように、トレー22上の卵載置部22aに、載置番号”1”〜”30”が付与されているとすると、図7(b)に示すように、制御装置16は投光ユニット18−1〜18−12を駆動制御して、載置番号”1”から順に赤光(赤)、緑光(緑)を照射した後、順次、載置番号”2”から載置番号”30”までが赤及び緑で照射することになる。
【0047】
この際、投光部31a〜31fはいずれか一つから光が照射されるだけであるから、各投光部の上側を通過する卵のみに光が照射されることになって、他の卵が影響を受けることがない。
【0048】
投光部31a〜31fから照射された各光は卵を通過して、受光器32で受光されることになるが、図8に示すように、受光器32は、投光部31a〜31fに対向してそれぞれ受光部(受光セル)32a〜32fを有しており、受光セル32a〜32fで受光した光はそれぞれ受光ユニット19−1〜19−6(図6参照)に送られる。
【0049】
いま、投光部31a〜31fで順次光を照射して、トレー22の第1行目に位置する卵に光を照射したとすると、投光部31a〜31fからの光はそれぞれ第1行目の載置番号”1”〜”6”に位置する卵を透過して、受光セル32a〜32bで受光され、受光ユニット19−1〜19−6に与えられる。そして、受光ユニット19−1〜19−6では受光光の光量に応じた電圧信号を出力する。図6に示すように、この電圧信号はA/D変換器16aでA/D変換された後、制御装置16に与えられる。
【0050】
図9を参照して、いま、載置番号”1”に位置する卵に注目すると、まず、赤光が投光セル33から投光される(ステップS1)。そして、卵を通過した赤光が受光セル32aを介して受光ユニット19−1で受光されて(ステップS2)、受光ユニット19−1は赤光の受光光量に応じた電圧信号(以下赤色電圧信号と呼ぶ)を送出する。
【0051】
続いて、緑光が投光セル34から投光され(ステップS3)、卵を通過した緑光が受光セル32aを介して受光ユニット19−1で受光されて(ステップS4)、受光ユニット19−1は緑光の受光光量に応じた電圧信号(以下緑色電圧信号と呼ぶ)を送出する。
【0052】
赤光は波長600nm〜640nmの範囲では、正常卵でも血卵でも光の吸収量に差はなく、一方、緑光は波長575nmにおいて、血卵中の血液成分(ヘモグロビン)で吸収される。つまり、図10に示すように、光量が100であるとすると、正常卵においては、赤光及び緑光ともに、卵を透過した後、その光量が90となるのに対して、血塊が小の血卵では、卵を透過した後、緑光の光量が50に減少する。さらに、血塊が大の血卵では、卵を透過した後、緑光の光量が10に減少する。このように、血塊の程度に応じて緑光の透過量が減少することになる。
【0053】
ところで、投光部31a〜31fから光が投光される間は、血卵検査部12内の光が受光セル32a(又は受光セル32b〜32f)で受光されることになる(ステップS5)。つまり、血卵検査部12は暗室とされているが、外部から侵入する光があると、この光は、例えば、受光セル32aで受光されて、受光ユニット19−1はこの受光量に応じた電圧信号(以下暗室電圧信号と呼ぶ)を送出する。
【0054】
制御装置16では、この暗室電圧信号(Peak)が第1の閾値以上であると(ステップS6)、暗室内に光が侵入していると判定して、搬送チェーン体21を停止し、その旨報知する(ステップS7)。一方、Peak<第1の閾値未満であると、次のステップへ進む。
【0055】
ところで、図示の例においては、トレー22の色は、例えば、白系、青系、緑系、及び赤系の四色が用いられており、各色トレー22に卵が30個載置されて、血卵検査装置に投入される。つまり、図示の例では、トレーとして白色トレー、青色トレー、緑色トレー、及び赤色トレーが用いられている。
【0056】
また、赤光を卵に投光すると、卵全体が赤色に発光して見え、緑光を卵に投光すると、卵全体が緑色に発光して見える。そして、卵が発光すると、卵が載置されたトレー22が光を反射することになる。そして、トレー22から反射した光が、卵を透過した透過光とともに受光セルに受光されることになる。この結果、トレーの色が受光量に微妙な影響を与えることになる。
【0057】
前述のように、四色(白、青、緑、赤)のトレーが用いられており、ここでは、最も用いられている青トレーを基準として、第2〜第4の閾値(第2の閾値=第1の下限閾値、第3の閾値=第2の下限閾値、第4の閾値=血卵判定閾値)を設定した。白トレーは青トレーと比較して、反射量が多く(その結果、受光量が増える)、第2及び第3の閾値に影響を与える。緑トレーは緑光と同色系であり、反射する光は緑色系となる。そして、赤と緑のバランスがくずれる結果(赤<緑)、後述する血卵と正常卵とを判定するための第4の閾値に影響を及ぼす。また、赤トレー赤光と同色系であり、反射する光は赤色系となる。そして、赤と緑のバランスがくずれる結果(赤>緑)、後述する血卵と正常卵とを判定するための第4の閾値に影響を及ぼす。
【0058】
従って、制御装置16には、青トレーを基準として、第2〜第4の閾値を設定して、トレー色検出センサ43から受ける色識別信号に応じて、第2〜第4の閾値を変化させる。つまり、色識別信号が青を示している際には、制御装置16は第2〜第4の閾値を用いて後述するようにして、判定を行う。また、色識別信号が白を示している際には、予め実験によって求められた補正値(白補正値)で第2及び第3の閾値を補正して、第2及び第3の白補正閾値を用いる。同様にして、色識別信号が緑を示している際には、予め実験によって求められた補正値(緑補正値)で第4の閾値を補正して、第4の白補正閾値を用いる。そして、色識別信号が赤を示している際には、予め実験によって求められた補正値(赤補正値)で第4の閾値を補正して、第4の赤補正閾値を用いる。
【0059】
ステップS6において、Peak<第1の閾値であると、制御装置16では、色識別信号が示している色が何色であるかを判別する(つまり、トレーが何色を示しているか判別する:ステップS8)。そして、トレーの色に応じて、制御装置16は前述のようにして、第2〜第4の閾値を変更する(ステップS9)。なお、以下の説明では、第2〜第4の閾値として説明するが、トレーの色に応じて前述のように第2〜第4の閾値が補正されることになり、補正後の閾値を用いて、判定が行われることになる。
【0060】
制御装置16では、赤色電圧信号で示される受光光量(Red)が第2の閾値(第1の下限閾値)以下であると(ステップS10)、下限値異常と判定して、該当する卵(この場合は、載置番号”1”に載置された卵)を下限値異常卵とする(ステップS11)。Red>第2の閾値であると、制御装置16では、緑色電圧信号で示される受光光量(Green)が第3の閾値(第2の下限閾値)以下である否かを判定する(ステップS12)。Green≦第3の閾値であると、制御装置16では、下限値異常と判定して、該当する卵を下限値異常卵とする(ステップS13)。
【0061】
なお、血卵の程度が極めて酷くなると、赤光及び緑光ともに、受光量が減り、判定不能となる結果、上述のようにして、下限値異常卵とする。
【0062】
続いて、制御装置16では、赤色及び緑色電圧信号で示される受光光量に応じて載置番号”1”に位置する卵が血卵であるか否かを判定する。つまり、制御装置16では、赤色及び緑色電圧信号にそれぞれ対応する第1及び第2のデジタル信号からそれぞれ第1の受光光の光強度(第1の受光強度)及び第2の受光光の光強度(第2の受光強度)を知る。そして、制御装置16では、第1及び第2の受光強度に応じて当該卵が血卵であるか否かを判定する。
【0063】
制御装置16では、血卵検査部12内の光(暗室内に侵入する微量な光:暗室受光強度(この暗室受光強度はステップS5で得られる)を考慮して、例えば、まず、{(第1の受光光強度−暗室受光強度)−(第2の受光光強度−暗室受光強度)}=Xを求めるとともに、{(第1の受光光強度−暗室受光強度)+(第2の受光光強度−暗室受光強度)}=Yを求める。なお、投光セルから照射される赤光及び緑光の光強度をそれぞれ第1及び第2の基準光強度とし、赤光及び緑光が卵を透過する際に吸収される光強度をそれぞれ第1及び第2の吸光度とすると、第1の受光光強度=第1の基準光強度−第1の吸光度となり、第2の受光光強度=第2の基準光強度−第2の吸光度となる。
【0064】
次に、制御装置16では、判定値(Z)=X/Yを求め(判定式:ステップS14)、判定値(Z)が予め規定された第4の閾値(Ts)以下であるか否かを判定する(ステップS15)。そして、判定の結果、Z≦Tsであると、制御装置16は当該卵が「正常卵」であるとする(ステップS16)。一方、Z>Tsであると、制御装置16は当該卵が血卵であるとする(ステップS17)。
【0065】
上述のようにして、載置番号”1”〜”30”に位置する卵について、下限値異常卵であるか、血卵であるか否かを判定して、下限値異常卵であるか又は血卵である際には、当該番号に例えばフラグを立てて、血卵である旨表示する。つまり、制御装置16では、トレー22の載置番号”1”〜”30”で示す行列中に血卵である際にはフラグを付与して判定行列表として一旦記憶することになる。
【0066】
トレー22が血卵検査部12を通過して、血卵抽出部13に至ると、ここで搬送チェーン体21が一旦停止される。そして、制御装置16では、前述の判定行列表に応じて、血卵の位置を示す載置番号を血卵位置信号として血卵抽出部13に送る。血卵抽出部13では、例えば、血卵位置信号に応じてエアシリンダ(抽出ユニット)20(図2参照)を駆動して血卵を吸着して排除して、血卵排出部13Aに排出する(例えば、血卵排出部13Aに抽出ユニット20が移動すると、エアブローによって、抽出ユニット20は血卵排出部13Aに血卵を落下させ、その後、血卵抽出部13に戻る)。
【0067】
この際、血卵排出確認センサ17a(光学センサ)によって、トレー22上の卵が確認される。つまり、血卵排出確認センサ17aはトレーの行方向に、載置部に対応して合計6個配置されており、載置部に卵が存在するか否かを検出して、卵が存在するか否かを示す排出検出信号を送出する。
【0068】
制御装置16では、排出検出信号を受けると、前述の判定行列表と対応させて、フラグが付与された載置番号に対応する排出検出信号が卵不存在を示しているか否かを判定する。そして、フラグが付与された載置番号に対応する排出検出信号が卵不存在を示していないと、制御装置16は血卵排除ミスを警報として報知する。
【0069】
ところで、前述のように、血卵排出部13Aに血卵を排出する際、抽出ユニット20の吸着パッドから血卵が離脱しないことがある。このため、離脱ミス確認センサ17bでは、抽出ユニット20が正規の位置(血卵抽出部13の原点位置)に戻る際、抽出ユニット20に卵(血卵)が把持されたままの状態となっているか否かを検出しており、離脱ミス確認センサ17bによって、卵が把持されたままの状態であることが検出されると、制御装置16は離脱ミスを報知する(離脱ミスとして警報を発する)。
【0070】
その後、トレーは正常卵排出部14に送られる。正常卵排出部14に送られたトレーには正常卵のみが載置されていることになり、作業員は正常卵排出部14からトレー22を取り出すことになる。
【0071】
なお、図1を再び参照して、出口満杯センサ(光学センサ)20aによってトレー22が出口から取り出されたか否かが監視されており、トレー22が出口から取り出されないと、制御装置16は搬送チェーン体21を停止する。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、搬送経路の搬送方向を横切る方向を行方向、搬送経路に沿った方向を列方向として、行方向及び列方向で規定される配列で卵の一部を露出させて、複数の卵が載置されたトレーの前端及び後端を規定して搬送経路に沿ってトレーを搬送させつつ、トレーから露出する卵に予め定められた光波長を有する第1の投光光を投光するとともに、予め定められた光波長よりも波長の短い第2の投光光を投光して、卵を透過した第1の投光光を第1の受光光として受けるとともに卵を透過した第2の投光光を第2の受光光として受け、血卵であるか否かを判定するための予め設定された血卵判定閾値と第1及び第2の受光光の受光量とに応じて卵が血卵であるか否かを判定するようにしており、この際、行方向における卵の配列間隔と同一の間隔で前記行方向に配列され第1の投光光を投光する第1の投光セルと、列方向に前記第1の投光セルよりも下流側に配置され第2の投光光を投光する第2の投光セルとを有する投光部を用いて、投光部の数を前記行方向に卵の数に対応させるとともに第1及び第2の投光セルは互いにその光軸をずらして配置するようにしたから、トレーに載置した状態で卵を精度よく検査することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による血卵検査装置を上方から一部破断して示す図である。
【図2】 本発明による血卵検査装置を側方から一部破断して示す図である。
【図3】 卵が載置されるトレーの一例を示す側面図である。
【図4】 図2に示す投光器の一例を示す図である。
【図5】 図1に示す投光部における第1及び第2の投光セルの配置関係を示す図である。
【図6】 本発明による血卵検査装置で用いられる制御系の一例を示す図である。
【図7】 トレー上の卵載置位置と光照射順序を説明するための図である。
【図8】 図2に示す受光器の一例を示す図である。
【図9】 本発明による血卵検査装置における検査手順を説明するためのフローチャートである。
【図10】 正常卵及び血卵の光透過量の相違を説明するための図である。
【符号の説明】
11 卵投入部
12 血卵検査部
13 血卵抽出部
14 正常卵排出部
13A 血卵排出部
21 搬送チェーン体
22 トレー
21a トレー搬送ピン
43 トレー色検出センサ

Claims (6)

  1. 所定の搬送経路に沿って搬送され、複数の卵に光を照射して該卵を透過した光の強度に応じて前記卵が正常卵であるか血卵であるかを判別する血卵検査方法であって、
    前記搬送経路の搬送方向を横切る方向を行方向、前記搬送経路に沿った方向を列方向として前記行方向及び前記列方向で規定される配列で
    複数の卵載置部が所定の間隔をおいて配列され、該卵載置部の夫々に設けた開口部より卵の一部を露出させるトレーを用い、
    前記搬送経路のトレー投入エリア内への前記トレーの投入を、トレー検知センサで検知した検知信号に基づいて、前記搬送経路上のトレーの移動を停止させて、その状態で前記複数の卵が載置されたトレーの前端及び後端を搬送経路上に位置決めするステップと、
    前記トレーを搬送経路上に位置決めし、トレーの投入が終了した後に、前記搬送経路に沿って前記トレーを搬送する搬送ステップと、
    前記トレーから露出する前記卵に予め定められた光波長を有する第1の投光光を投光した後、前記予め定められた光波長よりも波長の短い第2の投光光を順次投光する投光ステップと、
    前記卵を透過した第1の投光光を第1の受光光として受けるとともに前記卵を透過した第2の投光光を第2の受光光として受ける受光ステップと、
    血卵であるか否かを判定するための予め設定された血卵判定閾値と前記第1及び第2の受光光の受光量とに応じて前記卵が血卵であるか否かを判定する判定制御ステップとを備え、
    前記投光ステップでは、前記行方向における卵の配列間隔と同一の間隔で順次搬送方向にずらせて配列され前記第1の投光光を投光する第1の投光セルと、前記列方向に前記第1の投光セルよりも下流側に、該第1の投光セルと対応させて順次搬送方向にずらせて配置され前記第2の投光光を投光する第2の投光セルとを有する投光部を用いて、該投光部の数を前記行方向に前記卵の数に対応させるとともに前記第1及び前記第2の投光セルは互いにその光軸をずらして配置するようにしたことを特徴とする血卵検査方法。
  2. 前記第1の投光光は600nm〜640nmの範囲にピークを有し前記予め定められた光波長が前記ピークの赤色光であり、
    前記第2の投光光は575nmにピークを有する緑色光であることを特徴とする請求項1に記載の血卵検査方法。
  3. さらに、前記トレーの前端を検出してトレー検出信号を送出するトレー検出ステップを有し、
    前記判定制御ステップでは前記トレー検出信号を受けると前記投光部を前記行方向に予め規定されたタイミングで順次駆動制御するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の血卵検査方法。
  4. 所定の搬送経路に沿って搬送され、複数の卵に光を照射して該卵を透過した光の強度に応じて前記卵が正常卵であるか血卵であるかを判別する血卵検査装置であって、
    前記搬送経路の搬送方向を横切る方向を行方向、前記搬送経路に沿った方向を列方向として前記行方向及び前記列方向で規定される配列で夫々開口部を備えた卵載置部が配置され、該卵載置部の前記開口部より卵の一部が露出された状態で前記複数の卵が所定の間隔をおいて載置されるトレーと、
    トレー投入エリア内への前記トレーの投入を検知する検知センサと、
    前記検知センサでトレーの投入を検知した検知信号に基づいて、前記搬送経路上のトレーの移動を停止させて、その状態で前記複数の卵が載置されたトレーの前端及び後端を搬送経路上に位置決めする手段と、
    前記トレーを搬送経路上に位置決めし、トレーの投入が終了した後に、前記搬送経路に沿って前記トレーを搬送する搬送手段と、
    前記搬送経路の下側に配置され前記トレーから露出する前記卵に予め定められた光波長を有する第1の投光光を投光した後、前記予め定められた光波長よりも波長の短い第2の投光光を順次投光する投光する投光手段と、
    前記搬送経路を挟んで前記投光手段と対向して配置され前記卵を透過した第1の投光光を第1の受光光として受けるとともに前記卵を透過した第2の投光光を第2の受光光として受ける受光手段と、
    血卵であるか否かを判定するための予め設定された血卵判定閾値と前記第1及び第2の受光光の受光量とに応じて前記卵が血卵であるか否かを判定する判定制御手段とを備え、
    前記投光手段は前記行方向に前記卵の数に対応する個数の投光部を備えて、前記投光部は前記行方向における卵の配列間隔と同一の間隔で搬送方向に順次ずらせて配置されており、前記投光部の各々は前記第1の投光光を投光する第1の投光セルと、前記列方向に前記第1の投光セルよりも下流側に配置され前記第2の投光光を投光する第2の投光セルとを有し、前記第1及び前記第2の投光セルは互いにその光軸をずらして配置されていることを特徴とする血卵検査装置。
  5. 前記第1の投光光は600nm〜640nmの範囲にピークを有し前記予め定められた光波長が前記ピークの赤色光であり、
    前記第2の投光光は575nmにピークを有する緑色光であることを特徴とする請求項4に記載の血卵検査装置。
  6. 前記トレーの前端を検出してトレー検出信号を送出するトレー検出センサを有し、
    前記判定制御手段は前記トレー検出信号を受けると前記投光部を前記行方向に予め規定されたタイミングで順次駆動制御するようにしたことを特徴とする請求項4に記載の血卵検査装置。
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