JP4175949B2 - カッタ用アーバ - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、刃部とアーバ部とが分離されるシェルエンドミルや平フライスなどのミーリングカッタや刃部とシャンク部とが分離されるシェルタイプリーマなどのカッタを工作機械のスピンドルに装着するのに用いられるカッタ用アーバに関し、特にアーバ本体にカッタへのクーラント供給用通路を有するカッタ用アーバの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からシェルエンドミルや平フライスなどのミーリングカッタ(フライス)またはシェルタイプリーマなどのカッタを工作機械のスピンドルに装着するものには、シェルエンドミルアーバまたは平フライスアーバなど称されるカッタ用アーバが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特公平01−34723号公報
【0004】
この種のカッタ用アーバ1は、図1及び図2に示すように、アーバ本体2を有し、このアーバ本体2は、工作機械のスピンドルに嵌合されるテーパシャンク部2aと、このテーパシャンク部2aの一端に互いの軸線を一致して設けたフランジ部2bと、このフランジ部2bの反シャンク部に互いの軸線を一致して設けられた所定長さの円柱部2cと、この円柱部2cの先端に軸線を一致して設けられたカッタ取付軸部2dとから構成されている。そして、アーバ本体2のカッタ取付軸部2dには、例えば、外周及び先端面に切刃3aを有するシェルエンドミル(カッタ)3が嵌合され、ボルト4によってカッタ取付軸部2dに固定されている。
【0005】
上記アーバ本体2の軸心には、テーパシャンク部2aからカッタ取付軸部2dに達するクーラント通路5が形成され、さらに、ボルト4の軸心には、カッタ取付軸部2dへの螺入端から頭部4aの近傍に達する長さのクーラント通路6が形成され、このクーラント通路6のカッタ取付軸部2dへの螺入端側はテーパシャンク部2aのクーラント通路5に連通されている。
また、シェルエンドミル3には、その中心から外周の切刃3a部分に連通する複数のクーラント噴出通路3bが放射状に形成され、この各クーラント噴出通路3bの中心端側はボルト4のクーラント通路6に連通されている。
したがって、図示省略のクーラント供給源から供給されるクーラントは、アーバ本体2のクーラント通路5、ボルト4のクーラント通路6及びシェルエンドミル3のクーラント噴出通路3bを通してシェルエンドミル3の外周から噴出され、これにより、クーラントを切刃3aに供給する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来のカッタ用アーバでは、シェルエンドミル(ミーリングカッタ)3自体にクーラント噴出通路3bが設けられているため、このクーラント噴出通路3bのシェルエンドミル3への加工が面倒になるとともに、その加工コストも上昇するという問題がある。
また、シェルエンドミル3の切刃数が多く、かつ、比較的小径のシェルエンドミル3の場合には、クーラント噴出通路3bが放射方向に設けられることにより、シェルエンドミル3自体の剛性を著しく低下させてしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、上記のような従来の問題を解決するためになされたもので、カッタ自体にクーラント通路を設けることなく、カッタの切刃にクーラントを確実に供給できるようにしたカッタ用アーバを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、テーパシャンク部と、前記テーパシャンク部の一端に軸線を一致して設けたフランジ部と、前記フランジ部の反シャンク部に軸線を一致して設けられた所定長さの円柱部と、前記円柱部の先端に軸線を一致して設けられた、前記円柱部の径より小さい径のカッタ取付軸部とを有するアーバ本体を備え、前記カッタ取付軸部にミーリングカッタまたはシェルタイプリーマからなるカッタが取着されるように構成されたカッタ用アーバであって、前記円柱部の先端部を前記カッタの外径と等しい径か、または前記カッタの外径より大きい径に形成し、この先端部の前記カッタの外周囲と対向する端面には、前記カッタの外周に設けた切刃に向けてクーラントを噴出する複数の噴出口が前記円柱部の円周方向に所定間隔離して形成され、前記各噴出口は前記アーバ本体に設けたクーラント通路に連通されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1記載のカッタ用アーバにおいて、前記噴出口は、前記カッタの外周に設けられた切刃の数と等しい数を有し、この各噴出口は前記各切刃と1対1に相対向するように構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、テーパシャンク部と、前記テーパシャンク部の一端に軸線を一致して設けたフランジ部と、前記フランジ部の反シャンク部に軸線を一致して設けられた所定長さの円柱部と、前記円柱部の先端に軸線を一致して設けられた、前記円柱部の径より小さい径のカッタ取付軸部とを有するアーバ本体を備え、前記カッタ取付軸部にミーリングカッタまたはシェルタイプリーマからなるカッタが取着されるように構成されたカッタ用アーバであって、前記円柱部の先端部外周に前記カッタの外径と等しい径か、または前記カッタの外径より大きい径のクーラント供給用アダプタを気密に嵌着し、前記クーラント供給用アダプタの内壁面には前記アーバ本体に設けたクーラント通路に連通するクーラント溝をリング状に形成し、前記カッタの外周囲と対向する前記クーラント供給用アダプタの端面には、前記カッタの外周に設けた切刃に向けてクーラントを噴出する複数の噴出口が前記クーラント供給用アダプタの円周方向に所定間隔離して形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項3記載のカッタ用アーバにおいて、前記クーラント供給用アダプタは前記円柱部の先端部外周に対して回転可能に嵌合され、このクーラント供給用アダプタの各噴出口を前記カッタの各切刃に位置合わせできるように構成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明は、請求項3または4記載のカッタ用アーバにおいて、前記噴出口は、前記カッタの外周に設けられた切刃の数と等しい数を有し、この各噴出口は前記各切刃と1対1に相対向するように構成されていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項4記載のカッタ用アーバにおいて、前記クーラント供給用アダプタは、該クーラント供給用アダプタに半径方向に貫通するように螺着され、かつ前記円柱部にクーラント供給用アダプタを固定する複数のロックねじを備えることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図3は本発明の第1の実施の形態におけるカッタ用アーバの一部を切り欠いて示す全体の側面図、図4は図3の4−4線に沿う断面図である。
【0014】
図3及び図4において、カッタ用アーバ10は、刃部とシャンク部とが分離されるシェルエンドミルや平フライスなどのミーリングカッタ(フライス)11を図示省略した工作機械のスピンドルに装着するアーバ本体12を備えている。
上記アーバ本体12は、上記工作機械のスピンドルに装着されるテーパシャンク部121と、このテーパシャンク部121の一端に軸線を一致して設けたフランジ部122と、このフランジ部122の反シャンク部に軸線を一致して設けられた所定長さの円柱部123と、この円柱部123の先端に軸線を一致して設けられた、円柱部123の径より小さい径のカッタ取付軸部124とを有する。
上記カッタ取付軸部124にはミーリングカッタ11が嵌合され、カッタ取付軸部124の軸心に形成した雌ねじ穴124aに連結ボルト13を螺合して締め付けることにより、ミーリングカッタ11をカッタ取付軸部124に取着できるようになっている。
【0015】
上記円柱部123の先端部123aは、ミーリングカッタ11の外径に対応する径、すなわちミーリングカッタ11の外径と等しい径か、またはこれより大きい径に形成され、この大径先端部123aのミーリングカッタ11の外周囲と対向する端面には、ミーリングカッタ11の外周に設けた切刃11aに向けてクーラントを噴出する複数の噴出口14が円柱部123の円周方向に所定間隔離して形成されている。
また、上記アーバ本体12の軸心には、テーパシャンク部121の後端から円柱部123に達するクーラント通路15が形成され、このクーラント通路15と上記各噴出口14との間は、円柱部123に半径方向に向けて放射状に設けた複数のクーラント分岐通路16により連通されている。
【0016】
なお、上記噴出口14は、ミーリングカッタ11の外周に設けられた切刃11aの数と等しい数を有しており、この各噴出口14は各切刃11aと1対1に対応するように構成されている。また、17はクーラント分岐通路16を円柱部123に形成する時に生じた開口を密封するための栓材であり、18は円柱部123とミーリングカッタ11とを結合するために円柱部123の先端面に設けられたドライブキーである。
【0017】
このように構成された第1の実施の形態に示すカッタ用アーバ10において、このカッタ用アーバ10が工作機械のスピンドルに装着されてフライス加工が行われている時、スピンドルの後部から供給されるクーラントは、アーバ本体12のクーラント通路15及びクーラント分岐通路16を通して各噴出口14からミーリングカッタ11の各切刃11aに向けて、図3の矢印に示すように噴出される。
【0018】
したがって、この第1の実施の形態に示すカッタ用アーバ10によれば、円柱部123の大径先端部123aに、その端面からミーリングカッタ11の各切刃11aに向けてクーラントを噴出する噴出口14を形成したので、ミーリングカッタ11の切刃11aにクーラントを確実に供給することができる。
また、この第1の実施の形態によれば、従来のようにミーリングカッタ11自体にクーラント通路を設ける必要がないため、ミーリングカッタ11の切刃11aに対するクーラント供給のための通路及び噴出口の形成が容易となり、低コスト化できるほか、切刃の数が多く、かつ比較的小径のシェルエンドミルにも好適となり、シェルエンドミル自体の剛性を低下させることがない。
【0019】
次に、図5及び図6により本発明の第2の実施の形態について説明する。
図5は本発明の第2の実施の形態におけるカッタ用アーバの一部を切り欠いて示す全体の側面図、図6は図5の6−6線に沿う断面図である。
【0020】
図5及び図6において、カッタ用アーバ20は、刃部とシャンク部が分離されるシェルエンドミルや平フライスなどのミーリングカッタ(フライス)21を図示省略した工作機械のスピンドルに装着するアーバ本体22を備えている。
上記アーバ本体22は、上記工作機械のスピンドルに装着されるテーパシャンク部221と、このテーパシャンク部221の一端に軸線を一致して設けたフランジ部222と、このフランジ部222の反シャンク部に軸線を一致して設けられた所定長さの円柱部223と、この円柱部223の先端に軸線を一致して設けられた、円柱部223の径より小さい径のカッタ取付軸部224とを有する。
上記カッタ取付軸部224にはミーリングカッタ21が嵌合され、カッタ取付軸部224の軸心に形成した雌ねじ穴224aに連結ボルト23を螺合して締め付けることにより、ミーリングカッタ21をカッタ取付軸部224に取着できるようになっている。
【0021】
上記円柱部223の先端部外周には、ミーリングカッタ21の外径に対応した径の筒状のクーラント供給用アダプタ24がシール材25を介して気密に、かつ周回り方向に回転可能に嵌合されている。また、クーラント供給用アダプタ24は、クーラント供給用アダプタ24に半径方向に貫通するように螺着された複数のロックねじ26を有し、このロックねじ26によってクーラント供給用アダプタ24を円柱部223に固定できるようになっている。また、クーラント供給用アダプタ24は、その内壁面にリング状に形成したクーラント溝24aを有している。
上記アーバ本体22の軸心には、テーパシャンク部221の後端から円柱部223に達するクーラント通路27が形成され、このクーラント通路27と上記クーラント溝24aとの間は、円柱部223に半径方向に設けた複数のクーラント通路28により連通されている。
【0022】
上記ミーリングカッタ21の外周囲と対向するクーラント供給用アダプタ24の端面には、ミーリングカッタ21の外周に設けた切刃21aに向けてクーラントを噴出する複数の噴出口29がクーラント供給用アダプタ24の円周方向に所定間隔離して形成され、この各噴出口29は上記クーラント溝24aに連通されている。
なお、図5において、上記噴出口29は、ミーリングカッタ21の外周に設けられた切刃21aの数と等しい数を有しており、この各噴出口29は各切刃21aと1対1に対応するように構成されている。また、30は円柱部223とミーリングカッタ21とを結合するために円柱部223の先端面に設けられたドライブキーである。
【0023】
このように構成された第2の実施の形態に示すカッタ用アーバ20において、このカッタ用アーバ20が工作機械のスピンドルに装着されてフライス加工が行われている時、スピンドルの後部から供給されるクーラントは、アーバ本体22のクーラント通路27及びクーラント通路28とクーラント供給用アダプタ24のクーラント溝24aを通して各噴出口29からミーリングカッタ21の各切刃21aに向けて、図5の矢印に示すように噴出される。
【0024】
したがって、この第2の実施の形態に示すカッタ用アーバ20によれば、円柱部223の先端部外周にクーラント供給用アダプタ24を気密に、かつ周回り方向に回転可能に嵌合し、このクーラント供給用アダプタ24をロックねじ26によって円柱部223に固定できるように構成されているとともに、ミーリングカッタ21の外周囲と対向するクーラント供給用アダプタ24の端面には、ミーリングカッタ21の外周に設けた切刃21aに向けてクーラントを噴出する複数の噴出口29を形成したので、ミーリングカッタ21の切刃21aにクーラントを確実に供給することができる。
また、この第2の実施の形態によれば、従来のようにミーリングカッタ21自体にクーラント通路を設ける必要がないため、ミーリングカッタ21の切刃21aに対するクーラント供給のための通路及び噴出口の形成が容易となり、低コスト化できるほか、切刃の数が多く、かつ比較的小径のシェルエンドミルにも好適となり、シェルエンドミル自体の剛性を低下させることがない。
【0025】
また、この第2の実施の形態によれば、クーラント供給用アダプタ24が円柱部223の先端部外周に回転できるように構成されているため、クーラント供給用アダプタ24の各噴出口29をミーリングカッタ21の各切刃21aに位置合わせすることができ、クーラントをミーリングカッタ21の各切刃21aに、より確実に供給できる。
また、この第2の実施の形態によれば、クーラント供給用アダプタ24がロックねじ26によって円柱部223に固定できる構成になっているため、ミーリングカッタ21の切刃数に応じた数の噴出口29を有するクーラント供給用アダプタ24を各種用意することにより、切刃数の異なるミーリングカッタ21に対応できる。
【0026】
次に、本発明のカッタ用アーバをシェルタイプリーマに適用した場合の実施の形態について、図7を参照して説明する。
図7において、カッタ用アーバ30は、刃部とシャンク部とが分離されるシェルタイプのリーマ31を図示省略した工作機械のスピンドルに装着するアーバ本体32を備えている。
上記アーバ本体32は、上記工作機械のスピンドルに装着されるテーパシャンク部321と、このテーパシャンク部321の一端に軸線を一致して設けたフランジ部322と、このフランジ部322の反シャンク部に軸線を一致して設けられた所定長さの円柱部323と、この円柱部323の先端に軸線を一致して設けられた、円柱部323の径より小さい径のカッタ取付軸部324とを有する。
上記カッタ取付軸部324にはリーマ31が嵌合され、カッタ取付軸部324の軸心に形成した雌ねじ穴324aに連結ボルト33を螺合して締め付けることにより、リーマ31をカッタ取付軸部324に取着できるようになっている。
【0027】
上記円柱部323の先端部323aは、リーマ31の外径に対応する径、すなわちリーマ31の外径と等しい径か、またはこれより大きい径に形成され、この大径先端部323aのリーマ31の外周囲と対向する端面には、リーマ31の外周に設けた切刃31aに向けてクーラントを噴出する複数の噴出口34が円柱部323の円周方向に所定間隔離して形成されている。
また、上記アーバ本体32の軸心には、テーパシャンク部321の後端から円柱部323に達するクーラント通路35が形成され、このクーラント通路35と上記各噴出口34との間は、円柱部323に半径方向に向けて放射状に設けた複数のクーラント分岐通路36により連通されている。
【0028】
なお、図7において、37はクーラント分岐通路36を円柱部323に形成する時に生じた開口を密封するための栓材であり、38は円柱部323とリーマ31とを結合するために円柱部323の先端面に設けられたドライブキーである。
【0029】
このようなリーマ付きのカッタ用アーバ30を用いて、予めドリリングされた穴の内面を仕上げ加工する場合は、カッタ用アーバ30を工作機械のスピンドルに装着し、スピンドルの後部から供給されるクーラントは、アーバ本体32のクーラント通路35及びクーラント分岐通路36を通して各噴出口34からリーマ31の各切刃31aに向けて、図7の矢印に示すように噴出される。
【0030】
したがって、このようなカッタ用アーバ13によれば、円柱部323の大径先端部323aに、その端面からリーマ31の各切刃31aに向けてクーラントを噴出する噴出口34を形成したので、リーマ31の切刃31aにクーラントを確実に供給することができる。
また、この実施の形態によれば、従来のようにリーマ31自体にクーラント通路を設ける必要がないため、リーマ31の切刃31aに対するクーラント供給のための通路及び噴出口の形成が容易となり、低コスト化できるほか、リーマ31自体の剛性を低下させることがない。
【0031】
なお、本発明のカッタ用アーバは、上記実施の形態に示す構成のものに限定されず、請求項に記載した構成要件を逸脱しない範囲において種々に変更しまたは変形することができる。
また、図7に示す実施の形態では、クーラント噴出口34をアーバ本体32の円柱部323に直接設けた場合について説明したが、本発明はこれに限らず、上記図3に示す場合と同様に、クーラント供給用アダプタを利用してクーラント噴出口34を設けるようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上のように本発明のミーリングカッタまたはシェルタイプリーマからなるカッタが取着されるように構成されたカッタ用アーバによれば、アーバ本体を構成する円柱部の大径先端部に、その端面からカッタ各切刃に向けてクーラントを噴出する噴出口を形成したので、カッタの切刃にクーラントを確実に供給することができ、しかも、従来のようにカッタ自体にクーラント通路を設ける必要がないため、カッタの切刃に対するクーラント供給のための通路及び噴出口の形成が容易となり、低コスト化できるとともに、切刃の数が多く、かつ比較的小径のカッタにも好適となり、カッタ自体の剛性を低下させることがない。
【0033】
また、本発明のカッタ用アーバによれば、アーバ本体を構成する円柱部の先端部外周にクーラント供給用アダプタを気密に、かつ周回り方向に回転可能に嵌着し、そして、カッタの外周囲と対向するクーラント供給用アダプタの端面には、カッタの外周に設けた切刃に向けてクーラントを噴出する複数の噴出口を形成したので、カッタの切刃にクーラントを確実に供給することができ、しかも、従来のようにカッタ自体にクーラント通路を設ける必要がないため、カッタの切刃に対するクーラント供給のための通路及び噴出口の形成が容易となり、低コスト化できるほか、切刃の数が多く、かつ比較的小径のカッタにも好適となり、カッタ自体の剛性を低下させることがない。
【0034】
また、この発明によれば、クーラント供給用アダプタが円柱部の先端部外周に回転できるように構成されているため、クーラント供給用アダプタの各噴出口をカッタの各切刃に位置合わせすることができ、クーラントをカッタの各切刃に、より確実に供給することができる。
また、この発明によれば、クーラント供給用アダプタがロックねじによって円柱部に固定できる構成になっているため、カッタの切刃数に応じた数の噴出口を有するクーラント供給用アダプタを各種用意することにより、切刃数の異なるカッタに対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来におけるカッタ用アーバの一部を切り欠いて示す全体の側面図である。
【図2】 図1の2−2線に沿う断面図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態におけるカッタ用アーバの一部を切り欠いて示す全体の側面図である。
【図4】 図3の4−4線に沿う断面図である。
【図5】 本発明の第2の実施の形態におけるカッタ用アーバの一部を切り欠いて示す全体の側面図である。
【図6】 図5の6−6線に沿う断面図である。
【図7】 本発明のカッタ用アーバをシェルタイプリーマに適用した場合の実施の形態を示す一部切り欠きの側面図である。
【符号の説明】
10 カッタ用アーバ
11 シェルエンドミル
11a 切刃
12 アーバ本体
121 テーパシャンク部
122 フランジ部
123 円柱部
124 カッタ取付軸部
13 連結ボルト
14 噴出口
15 クーラント通路
16 クーラント分岐通路
20 カッタ用アーバ
21 シェルエンドミル
21a 切刃
22 アーバ本体
221 テーパシャンク部
222 フランジ部
223 円柱部
224 カッタ取付軸部
23 連結ボルト
24 クーラント供給用アダプタ
25 シール材
26 ロックねじ
27,28 クーラント通路
29 噴出口
30 カッタ用アーバ
31 シェルエンドミル
31a 切刃
32 アーバ本体
321 テーパシャンク部
322 フランジ部
323 円柱部
324 カッタ取付軸部
33 連結ボルト
34 噴出口
35 クーラント通路
36 クーラント分岐通路

Claims (6)

  1. テーパシャンク部と、前記テーパシャンク部の一端に軸線を一致して設けたフランジ部と、前記フランジ部の反シャンク部に軸線を一致して設けられた所定長さの円柱部と、前記円柱部の先端に軸線を一致して設けられた、前記円柱部の径より小さい径のカッタ取付軸部とを有するアーバ本体を備え、前記カッタ取付軸部にミーリングカッタまたはシェルタイプリーマからなるカッタが取着されるように構成されたカッタ用アーバであって、
    前記円柱部の先端部を前記カッタの外径と等しい径か、または前記カッタの外径より大きい径に形成し、この先端部の前記カッタの外周囲と対向する端面には、前記カッタの外周に設けた切刃に向けてクーラントを噴出する複数の噴出口が前記円柱部の円周方向に所定間隔離して形成され、前記各噴出口は前記アーバ本体に設けたクーラント通路に連通されていることを特徴とするカッタ用アーバ。
  2. 前記噴出口は、前記カッタの外周に設けられた切刃の数と等しい数を有し、この各噴出口は前記各切刃と1対1に相対向するように構成されていることを特徴とする請求項1記載のカッタ用アーバ。
  3. テーパシャンク部と、前記テーパシャンク部の一端に軸線を一致して設けたフランジ部と、前記フランジ部の反シャンク部に軸線を一致して設けられた所定長さの円柱部と、前記円柱部の先端に軸線を一致して設けられた、前記円柱部の径より小さい径のカッタ取付軸部とを有するアーバ本体を備え、前記カッタ取付軸部にミーリングカッタまたはシェルタイプリーマからなるカッタが取着されるように構成されたカッタ用アーバであって、
    前記円柱部の先端部外周に前記カッタの外径と等しい径か、または前記カッタの外径より大きい径のクーラント供給用アダプタを気密に嵌着し、前記クーラント供給用アダプタの内壁面には前記アーバ本体に設けたクーラント通路に連通するクーラント溝をリング状に形成し、前記カッタの外周囲と対向する前記クーラント供給用アダプタの端面には、前記カッタの外周に設けた切刃に向けてクーラントを噴出する複数の噴出口が前記クーラント供給用アダプタの円周方向に所定間隔離して形成されていることを特徴とするカッタ用アーバ。
  4. 前記クーラント供給用アダプタは前記円柱部の先端部外周に対して回転可能に嵌合され、このクーラント供給用アダプタの各噴出口を前記カッタの各切刃に位置合わせできるように構成されていることを特徴とする請求項3記載のカッタ用アーバ。
  5. 前記噴出口は、前記カッタの外周に設けられた切刃の数と等しい数を有し、この各噴出口は前記各切刃と1対1に相対向するように構成されていることを特徴とする請求項3または4記載のカッタ用アーバ。
  6. 前記クーラント供給用アダプタは、該クーラント供給用アダプタに半径方向に貫通するように螺着され、かつ前記円柱部にクーラント供給用アダプタを固定する複数のロックねじを備えることを特徴とする請求項4記載のカッタ用アーバ。
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