JP4175758B2 - 梁型枠開き止め傾倒防止金具及び構造物の施工方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、梁、スラブ等の構造物の施工に用いる梁型枠開き止め傾倒防止金具及び構造物の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
梁構築のための型枠パネルを外方から支持する梁型枠開き止め傾倒防止金具を用い、セパレータを使わないで建築部材を繰り返し使用することができ、かつ梁の大きさに合わせて型枠を建築現場で組立てる方法として、例えば特開平6−307081号に提案されている。
【0003】
このものでは、梁型枠開き止め傾倒防止金具として、固定枠とスライド枠によって高さを調整できる縦枠と、大引き材とスライド自在に嵌合する横枠とからなる側部梁受け部材を2つ対向させ、横枠を大引き材にクランピングスクリュー、あるいはボルトナット等により締め付けて固定するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の梁型枠開き止め傾倒防止金具は、横枠を大引き材に載置し、クランピングスクリュー、あるいはボルトナット等を挿通して横枠を大引き材に固定するため、面に対して1点で固定する構造であり、梁型枠開き止め傾倒防止金具にかかる荷重をクランピングスクリュー、あるいはボルトナット等で集中して受けることになり強度上問題がある。
【0005】
また、梁型枠の大きさに応じて梁型枠開き止め傾倒防止金具の取付位置が異なるために、大引き材に複数の孔を形成してクランピングスクリュー、あるいはボルトナット等を挿通するための専用の大引き材が必要であり、その分コストが嵩む。
【0006】
また、複数の孔で取付ピッチを調整し、クランピングスクリュー、あるいはボルトナット等を挿通するため、微調整に限度があり、しかも組付けの作業性が悪い。
【0007】
この発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、木製の大引き材を用いたときのコンクリートの側圧による梁型枠の開き止めと共に、型枠の組立て中における梁側型枠が横に傾倒するのを防止する梁型枠開き止め傾倒防止金具及び構造物の施工方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
【0009】
請求項1に記載の発明は、
『木製の大引き材に載置され梁側型枠を保持する主材と、
前記大引き材に載置され前記主材に取り付けられた斜材と、
前記主材と前記斜材の大引き材設置側に連結された連結材と、
で三角形枠を形成し、
前記主材の下端部に、前記大引き材に載置される主材座金を固定すると共に、前記斜材の下端部に、前記大引き材に載置される斜材座金を固定し、
前記主材の中間部に斜材側に張り出す緊結用部材受部を設け、
前記緊結用部材受部に、前記大引き材に回して前記大引き材を抱え込むように締結する締結用部材を取付可能に構成したことを特徴とする梁型枠開き止め傾倒防止金具。』である。
【0010】
この請求項1に記載の発明によれば、主材の下端部に大引き材に載置される主材座金と、斜材の下端部に大引き材に載置される斜材座金と、大引き材に対して主材と斜材の中間部分で締結用部材により大引き材を抱え込むように締結することで、中間部分との3点支持となるので、強固な固定が可能となる。
【0011】
また、締結用部材により大引き材を抱え込むように締結することで固定できるので簡便である。また、大引き材の形状や大きさに係らず抱えられるので、特に大引き材の太さは、木材を切って造るので、木工所の加工精度により大きさが異なる場合があるが、このような場合でも対応できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の梁型枠開き止め傾倒防止金具の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明するが、この発明はこの実施の形態に限定されない。
【0019】
図1乃至図9は梁型枠開き止め傾倒防止金具を示し、図1は正面図、図2は左側面図、図3は右側面図、図4は平面図、図5は底面図、図6は差し込み管を延ばした状態の正面図、図7は三角形枠を示す図、図8は差し込み管を示す図、図9は緊結用部材受部及び締結用部材を示す図である。
【0020】
梁型枠開き止め傾倒防止金具1は、木製の大引き材に載置され梁側型枠を保持する主材2と、大引き材に載置され主材2に取り付けられた斜材3と、主材2と斜材3の大引き材設置側に連結された連結材4とで三角形枠5を形成し、主材2の下端部には大引き材に載置される主材座金6を固定すると共に、斜材3の下端部に大引き材に載置される斜材座金7を固定している。
【0021】
主材2は丸パイプで形成され、この主材2には差し込み管8が上下方向に移動可能に挿入されている。主材2の上部にナット部9が設けられ、このナット部9に螺着された締付部材10により差し込み管8の側面を押圧して所定位置に固定される。差し込み管8は、図8に示すように、丸パイプで形成され、側面には下端部8aを残してパイプ軸方向にガイド凹部8bが形成され、梁背の大きさに合わせて、締付部材10を締め付けることで調整が可能となり、調整の範囲の梁高さに合わせて使用できる。
【0022】
締付部材10の先端がガイド凹部8bに対向しており、下端部8aが締付部材10の先端に係止されることで、主材2から差し込み管8が抜けることがないようになっている。また、差し込み管8の上端部には座板11が固定され、座板11には釘孔11aが形成され、釘孔11aから釘を梁側型枠に打ち込むようになっている。座板11はアングル材で形成されている。
【0023】
主材2の下端部に固定された主材座金6は、プレートを曲げて形成され、基部6aと、この両側の曲げた部分6bからなり、大引き材に載置される。また、主材座金6は、曲げた部分6bの先端に切り欠部6b1が形成され、この切り欠部6b1は、図12及び図13に示すように、梁型枠の大引き材53の上に載置したとき、梁側型枠の下端部の下桟木65に接触して外側へ倒れ難くしたものである。また、主材座金6に釘孔6cが形成され、この釘孔6cに釘を打ち込み大引き材に固定することができる。
【0024】
主材2の側部には取付管12が固定され、この取付管12には横端太受け材13が回動可能に支持され、この横端太受け材13を斜材3に対して反対側に位置させることで横端太材を支持するのに用いることができる。
【0025】
斜材3及び連結材4は丸パイプで形成され、丸パイプの中央部を押し潰して折り返して斜材3及び連結材4が一体に形成され、折り返し部3aに取付部3bが固定され、この取付部3bに斜材座金7が固定されている。この斜材座金7の端部には爪部7aが設けられ、この爪部7aが大引き材に係合する。また、斜材座金7には釘孔7bが形成され、釘孔7bから釘を大引き材に打ち込めるようにもなっている。
【0026】
主材2の中間部には、斜材側に張り出す緊結用部材受部20が設けられ、この緊結用部材受部20と取付部3b及び斜材座金7との間に連結材4が固定されている。
【0027】
緊結用部材受部20には大引き材を抱え込むように締結する締結用部材21を取付可能に構成されている。締結用部材21は、緊結用部材受部20に挿入されたボルト210、ボルト210に螺着されて締め付けるナット211、ボルト210に固定された支持プレート212、一端が支持プレート212の一端に固定され他端が支持プレート212の他端に係止されるチェーン213、チェーン213に係止される受けプレート214から構成される。
【0028】
次に、この梁型枠開き止め傾倒防止金具1を用いた構造物の施工方法を説明する。
【0029】
図10は構造物の施工方法を説明する正面図、図11は梁型枠開き止め傾倒防止金具を取り付ける前の平面図、図12は梁型枠部分の拡大図、図13は梁型枠開き止め傾倒防止金具取付部の拡大図である。図13は左半分は差し込み管8を伸ばさないで使用し、右半分は差し込み管8を伸ばして使用する状態を示している。
【0030】
床50上にサポート51を所定間隔に載置し、このサポート51をつなぎパイプ52で連結して補強し、サポート51同士を一体化して倒れを防止する。サポート51の上部に大引き材53が載置され、大引き材53が所定間隔で配置される。
【0031】
大引き材53の上に根太54を沿わせて、桟木付き梁底型枠55と、この梁底型枠55に両側の梁側型枠56が載置されている。両側の梁側型枠56の下端部には、セパレータ57を座金60を介して取付部材58により緊結し、取付部材側に端太材59を沿わせて座金60で固定して梁型枠Aを組み立てる。
【0032】
その後、図1乃至図9に示す梁型枠開き止め傾倒防止金具1を、梁型枠Aに沿わせて大引き材53上に載置して、上部の端太材61は梁型枠開き止め傾倒防止金具1の支持片13により支持して梁側型枠56に取り付け、締結用部材21を大引き材53に回して緊結用部材受部20に締め付けることにより、梁型枠開き止め傾倒防止金具1を大引き材53に固定し、梁型枠Aの内部に梁鉄筋62を落し込み、梁型枠A内部にコンクリートを打設する。コンクリートの硬化を待って、梁型枠開き止め傾倒防止金具1、梁型枠A及びサポート51、つなぎパイプ52等を解体し、梁構造物を施工する。
【0033】
このように床50上にサポート51と大引き材53を所定間隔に載置して梁型枠を組み立て、その後梁型枠開き止め傾倒防止金具1を、梁型枠Aに沿わせて大引き材53上に載置し、締結用部材21を大引き材53に回して緊結用部材受部20に締め付けることにより、梁型枠開き止め傾倒防止金具1を大引き材53に固定する。
【0034】
主材2に固定した主材座金6の曲げた部分6bは、その切り欠部6b1が梁側型枠56の下桟木65に係合される。また、斜材3に固定した斜材座金7の端部にある爪部7aが大引き材に係合し梁型枠開き止め傾倒防止金具1が滑らないようになっている。また、それとは別に釘孔7bから釘66aを大引き材53に打ち込み、大引き材を53上を梁型枠開き止め傾倒防止金具1が滑らないようにすることもできる。
【0035】
主材2の差し込み管8は、図13に示すように梁型枠Aの大きさに応じて伸長され、締付部材10により差し込み管8の側面を押圧して所定位置に固定される。差し込み管8の上端部には座板11が固定され、座板11の釘孔11aから釘66bを梁側型枠56の上桟木67に打ち込み固定される。
【0036】
その後、梁型枠Aの内部に梁鉄筋62を落し込み、梁型枠A内部にコンクリートを打設し、木製の大引き材53を用いたときのコンクリートの側圧による梁型枠Aの開き止めと共に、型枠の組立て中における梁側型枠56が横に傾倒するのを防止し、コスト低減、工期短縮が可能である。
【0037】
また、梁型枠開き止め傾倒防止金具1により主材2の主材座金6と、斜材3の斜材座金7と、大引き材に対して主材2と斜材3の中間部分で締結用部材21により大引き材53を抱え込むように締結することで、中間部分との3点支持となるので、強固な固定が可能となる。また、締結用部材21により大引き材53を抱え込むように締結することで固定できるので簡便である。また、大引き材53の形状や大きさに係らず抱えられるので、特に大引き材53の太さは、木材を切って造るので、木工所の加工精度により大きさが異なる場合があるが、このような場合でも対応できる。
【0038】
また、この梁型枠開き止め傾倒防止金具1を用いた構造物の施工方法の他の実施の形態を説明する。
【0039】
また、床50上にサポート51を所定間隔に載置し、事前に床50上で大引き材53の上に根太54を沿わせて、前記実施の形態と同様に桟木付き梁底型枠55と、この梁底型枠55に両側の梁側型枠56を載置して梁型枠Aを組み立てる。
【0040】
その後、梁型枠開き止め傾倒防止金具1を、前記実施の形態と同様に梁型枠Aに沿わせて大引き材53上に載置し、締結用部材21を大引き材53に回して緊結用部材受部20に締め付けることにより、梁型枠開き止め傾倒防止金具1を大引き材53に固定し、床50上で大引き材53と梁型枠Aを組立てる。
【0041】
この組み立てられた梁型枠Aを図示しないクレーン若しくはリフト等を用いて、柱型枠間の梁形成部に仮保持して、梁型枠Aをサポート51、つなぎパイプ52で保持し、梁型枠Aの内部に梁鉄筋62を落し込み、梁型枠A内部にコンクリートを打設する。コンクリートの硬化を待って、梁型枠開き止め傾倒防止金具1、梁型枠A及びサポート51、つなぎパイプ52等を解体し、梁構造物を施工する。
【0042】
このように事前に床上で大引き材53の上に根太54を沿わせて梁型枠Aを組み立て、その後梁型枠開き止め傾倒防止金具1を、梁型枠Aに沿わせて大引き材53上に載置し、締結用部材21を大引き材53に回して緊結用部材受部20に締め付けることにより、梁型枠開き止め傾倒防止金具1を大引き材53に固定し、床50上で大引き材53と梁型枠Aを組立て、この組み立てられた梁型枠Aを柱型枠間の梁形成部に仮保持して、梁型枠Aをサポート51、つなぎパイプ52で保持し、梁型枠Aの内部に梁鉄筋62を落し込み、梁型枠A内部にコンクリートを打設し、木製の大引き材53を用いたときのコンクリートの側圧による梁型枠Aの開き止めと共に、型枠の組立て中における梁側型枠56が横に傾倒するのを防止し、コスト低減、工期短縮が可能である。
【0043】
また、前記両実施の形態で梁側型枠Aの上に、スラブ型枠を設置して、梁型枠Aの内部に梁鉄筋62を落し込み、さらにスラブ型枠にスラブ鉄筋を配筋して梁型枠A内部とスラブ型枠上部にコンクリートを打設する。コンクリートの硬化を待って、梁型枠開き止め傾倒防止金具1、梁型枠A、スラブ型枠及びサポート等を解体して梁、スラブ構造物を施工し、スラブを同時に施工することができる。
【0044】
図14乃至図23は梁型枠開き止め傾倒防止金具の他の実施の形態を示し、以下、これらの実施の形態について説明する。
【0045】
図14の実施の形態は、斜材3と連結材4とを別部材の丸鋼で構成し、斜材3の下端部に斜材座金7を固定し、この斜材座金7に連結材4の丸鋼を連結している。主材2の下端部を押し潰して主材座金6を固定し、この主材座金6は丸鋼材を用いて形成され、図1の主材座金6と同様に先端を曲げてあるので梁側型枠の下端部に挿入され外側へ倒れ難くなっている。さらに、 差し込み管8に固定された座板11は、コ字状の金具で形成され、ナット部9に螺着された締付部材10にはボルトが用いられている。
【0046】
図15の実施の形態は、図14の実施の形態と同様に斜材3と連結材4とを別部材で構成されるが、連結材4には平鋼が用いられ、主材2の下端部及び主材座金6と斜材座金7とに連結されている。さらに、 座板11は図1乃至図13の実施の形態と同様にアングル材であるが、ナット部9に螺着された締付部材10にはボルトが用いられている。また、横端太受け材13は、プレートにより形成されている。
【0047】
図16の実施の形態は、図1乃至図13の実施の形態と同様に構成されるが、斜材3と連結材4とを別部材で構成し、斜材3の下端部に取付部材80を固定し、この取付部材80に斜材座金7を固定し、この斜材座金7に連結材4を連結している。
【0048】
このように主材2に斜材3を三角形に繋ぐ構成の連結材4は、丸パイプに替えて、平鋼や丸鋼でもよい。また、斜材3に平鋼や丸鋼を用いてもよい。
【0049】
また、三角形に繋ぐ位置は、主材2と斜材3の下端部の近くで、主材座金6及び斜材座金7より上部にあればよい。また、斜材の下端部の斜材座金7の端部には、大引き材に食い込む爪部7aが図1乃至図13の実施の形態では形成されているが、この爪部7aは必ずしも設けなくてもよい。
【0050】
図17乃至図19の実施の形態は、主材2の差し込み管8を有しないものであり、図17の実施の形態では主材2がリップみぞ形鋼が用いられ、斜材3にもリップみぞ形鋼が用いられ、図18の実施の形態では主材2がアングル材が用いられ、斜材3にもアングル材が用いられ、図19の実施の形態では主材2が角パイプが用いられ、斜材3にも角パイプが用いられている。主材2と斜材3の形状は、丸パイプに替えて、角パイプやアングル材(山形鋼)やリップみぞ形鋼でもよい。
【0051】
図20乃至図22の実施の形態は、締結用部材21の実施の形態を示し、図20の実施の形態では、締結用部材21が、支持プレート212と、支持プレート212の両端に設けたボルトナット220と、受けプレート214とから構成され、ボルトナット220のナットを締め付けることで大引き材を抱え込むように締結することができる。
【0052】
図21の実施の形態では、締結用部材21が、支持プレート212と、支持プレート212の両端に設けたワイヤーロープ223と、受けプレート214とから構成され、また図22の実施の形態では、締結用部材21が、支持プレート212と、支持プレート212の両端に設けた樹脂製ロープ224とから構成される。
【0053】
このように締結用部材21のチェーンに替えて、ボルトナット220やワイヤーロープ223や樹脂製ロープ224等でもよい。
【0054】
また、主材2の上端部若しくは差し込み管8を用いたときの差し込み管8の上端部に、梁側型枠の上端部に設けられた、桟木に釘止めの可能な孔の明いた座板を設けても良い。梁の梁側型枠の安定のため、スラブ型枠の設置前であると、梁側型枠はふらふらしているので、特に効果がある。
【0055】
このように梁型枠開き止め傾倒防止金具1は、主材2の下端部に大引き材に載置される主材座金6と、斜材3の下端部に大引き材に載置される斜材座金7と、大引き材に対して主材2と斜材3の中間部分で締結用部材21により大引き材53を抱え込むように締結することで、中間部分との3点支持となるので、強固な固定が可能となる。
【0056】
また、締結用部材21により大引き材53を抱え込むように締結することで固定できるので簡便である。また、大引き材53の形状や大きさに係らず抱えられるので、特に大引き材53の太さは、木材を切って造るので、木工所の加工精度により大きさが異なる場合があるが、このような場合でも対応できる。
【0057】
特に、従来のくさび形式の固定等では、対応できない場合があるが、この実施の形態で主材2の下端部の主材座金6の釘孔6cに釘66cを打ち、大引き材53と固定すると、梁型枠開き止め傾倒防止金具1の大引き材53との固定度が増し、梁型枠の下部に用いたセパレータが不要になり、型枠の組立てが容易になる。
【0058】
また、差し込み管8を用いた場合は、建物の階数に応じて梁高さが変わっても、対応が可能となり、色々な設計に応じた建築物の下部の階から上部の階への対応ができる。
【0059】
また、斜材3の下端部の斜材座金7に大引き材53に食い込む爪部7aを設けたので、コンクリートの側圧のよる梁型枠開き止め傾倒防止金具1の滑りが防止できる。
【0060】
さらに、主材2の上端部若しくは差し込み管8を用いたときの差し込み管8の上端部の座板11の釘孔11aに、梁側型枠56の上端部に設けられた桟木67とを釘止めしたので、梁側型枠56の倒れが防止できる。
【0061】
主材2の上端部近くに、回動自在な横端太受け材13を配したので、横端太材61を保持する時に回動して所定の位置にすることができ、梁の中間部への横端太材61の設置を簡便に行うことができる。
【0062】
また、主材2の下端部の主材座金6を折り曲げて、梁側型枠56に挿入できる両側の曲げた部分6bや切欠部6b1を設けたので、梁型枠開き止め傾倒防止金具1を大引き材53に載置しただけで、梁型枠開き止め傾倒防止金具1の横への脱落や倒れを防止でき組立てが容易になる。
【0063】
【発明の効果】
前記したように、請求項1に記載の発明では、主材の下端部に大引き材に載置される主材座金と、斜材の下端部に大引き材に載置される斜材座金と、大引き材に対して主材と斜材の中間部分で締結用部材により大引き材を抱え込むように締結することで、中間部分との3点支持となるので、強固な固定が可能となる。
【0064】
また、締結用部材により大引き材を抱え込むように締結することで固定できるので簡便である。また、大引き材の形状や大きさに係らず抱えられるので、特に大引き材の太さは、木材を切って造るので、木工所の加工精度により大きさが異なる場合があるが、このような場合でも対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】梁型枠開き止め傾倒防止金具の正面図である。
【図2】梁型枠開き止め傾倒防止金具の左側面図である。
【図3】梁型枠開き止め傾倒防止金具の右側面図である。
【図4】梁型枠開き止め傾倒防止金具の平面図である。
【図5】梁型枠開き止め傾倒防止金具の底面図である。
【図6】差し込み管を延ばした状態の正面図である。
【図7】三角形枠を示す図である。
【図8】差し込み管を示す図である。
【図9】緊結用部材受部及び締結用部材を示す図である。
【図10】構造物の施工方法を説明する正面図である。
【図11】構造物の施工方法を説明する梁型枠開き止め傾倒防止金具を取り付ける前の平面図である。
【図12】梁型枠部分の拡大図である。
【図13】梁型枠開き止め傾倒防止金具取付部の拡大図である。
【図14】梁型枠開き止め傾倒防止金具の他の実施の形態を示す正面図である。
【図15】梁型枠開き止め傾倒防止金具の他の実施の形態を示す正面図である。
【図16】梁型枠開き止め傾倒防止金具の他の実施の形態を示す正面図である。
【図17】梁型枠開き止め傾倒防止金具の他の実施の形態を示す平面図である。
【図18】梁型枠開き止め傾倒防止金具の他の実施の形態を示す平面図である。
【図19】梁型枠開き止め傾倒防止金具の他の実施の形態を示す平面図である。
【図20】締結用部材の他の実施の形態を示す図である。
【図21】締結用部材の他の実施の形態を示す図である。
【図22】締結用部材の他の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
1 梁型枠開き止め傾倒防止金具
2 主材
3 斜材
4 連結材
6 主材座金
7 斜材座金
20 緊結用部材受部
21 締結用部材
53 大引き材
Claims (1)
- 木製の大引き材に載置され梁側型枠を保持する主材と、
前記大引き材に載置され前記主材に取り付けられた斜材と、
前記主材と前記斜材の大引き材設置側に連結された連結材と、
で三角形枠を形成し、
前記主材の下端部に、前記大引き材に載置される主材座金を固定すると共に、前記斜材の下端部に、前記大引き材に載置される斜材座金を固定し、
前記主材の中間部に斜材側に張り出す緊結用部材受部を設け、
前記緊結用部材受部に、前記大引き材に回して前記大引き材を抱え込むように締結する締結用部材を取付可能に構成したことを特徴とする梁型枠開き止め傾倒防止金具。
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