JP4175630B2 - 減衰力調整機構および緩衝器 - Google Patents

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本発明は、減衰力調整機構の改良およびこの減衰力調整機構を搭載した緩衝器に関する。
従来、この種減衰力調整機構にあっては、たとえば、緩衝器の外筒とシリンダとの補償室内に具現化され、詳しくは、外筒の側部に嵌合する円筒状のバルブハウジングと、バルブハウジング内に回動自在に挿入した有底筒状のロータリバルブとで構成され、当該ロータリバルブの筒部には、径の異なるオリフィスが複数設けられるとともに、この複数のオリフィスのうち1つを選択的にバルブハウジングの側部に設けたポートに対向させ、作動油を選択されたオリフィスのみを通過するようにして減衰力の調整を可能としている(たとえば、特許文献1参照)。
特開昭52−151476号公報(第2頁右上欄第11行目から第2頁左下欄第18行目まで、図1)
しかしながら、上述のようなバルブ構造にあっては、減衰力を調整可能な点では優れているが、以下のような不具合を招来する可能性があると指摘される恐れがある。
すなわち、従来のバルブ構造では、選択されたオリフィスで減衰力を発生しており、オリフィスによる発生される減衰力はピストン速度の2乗に比例するので、緩衝器のピストンの移動速度が微低速時には、充分な減衰力が得られず、この減衰力調整機構が適用された緩衝器では、車両がウネリ路などを通過する際に、充分な減衰力を発生できず、車両における乗り心地が悪化してしまう。
そこで、本発明は上記不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、減衰力を調整可能であっても、ピストン速度に比例した減衰力を発生可能な減衰力調整機構を提供し、また、この減衰力調整機構を搭載した緩衝器を提供することである。
上記した目的を解決するために、本発明の第1の課題解決手段の減衰力調整機構は、作動流体の通過時に発生する減衰力を調整可能な減衰力調整機構において、減衰力調整機構が、バルブハウジングと、バルブハウジングに設けたポートと、バルブハウジングに摺接しながら移動可能なチョーク盤と、チョーク盤のバルブハウジングに摺接する面に設けたチョーク路と、チョーク盤に形成されてチョーク路を外部に連通する通路とを備えてなり、チョーク路が櫛状に形成されるとともに、当該チョーク盤をバルブハウジングに対しチョーク路の各先端側がポートと対向しえるように移動可能としたことを特徴とする。
また、第2の課題解決手段における減衰力調整機構は、第1の課題解決手段において、チョーク盤が円筒状に形成され、バルブハウジングにチョーク盤の外周を回動自在に摺接させたことを特徴とする。
さらに、第3の課題解決手段における緩衝器は、シリンダと、シリンダ内を上室と下室に区画するピストンと、ピストンを介してシリンダ内に移動自在に挿入されたピストンロッドと、下室に連通されるリザーバ室と、上室と下室とを連通する通路の途中に設けた減衰力発生要素とを備えた緩衝器において、上室とリザーバ室とを接続するバイパス路を設け、このバイパス路の途中に減衰力調整機構を設け、減衰力調整機構が、バルブハウジングと、バルブハウジングに設けたポートと、バルブハウジングに摺接しながら移動可能なチョーク盤と、チョーク盤のバルブハウジングに摺接する面に設けたチョーク路と、チョーク盤に形成されてチョーク路をリザーバ室に連通する通路とを備えてなり、チョーク路が櫛状に形成されるとともに、当該チョーク盤をバルブハウジングに対しチョーク路の各先端側がポートと対向しえるように移動可能としたことを特徴とする。
また、さらに、第4の課題解決手段における緩衝器は、第3の課題解決手段において、チョーク盤が円筒状に形成され、バルブハウジングにチョーク盤の外周を回動自在に摺接させたことを特徴とする。
各請求項の発明によれば、ピストン速度に比例した減衰力を発生可能であり、また、その発生減衰力を調整することが可能である。
すると、従来の選択したオリフィスで減衰力を調整する減衰力調整機構に比較して、ピストン速度が微低速時から充分な減衰力を得ることができ、車両がウネリ路などを通過するような場合にも、車両における乗り心地が向上することができる。
さらに、各請求項の発明によれば、チョーク路を櫛状としており、チョーク路の任意の先端をポートに対向させてチョーク長さを変化させているので、チョーク路の先端がポートに対し、横ずれを生じても、選択された先端がポートと対向している限りにおいては、チョーク長さは変化しないので、安定した減衰力を発生することができる利点がある。
請求項2および4の発明によれば、チョーク盤を円筒状に形成したので、減衰力調整機構をコンパクト化することができる利点があるとともに、減衰力調整機構をコンパクトにすることができるので緩衝器への搭載性が向上する。
請求項3および4の発明によれば、バイパス路が上室とリザーバ室とを連通し、減衰力調整機構がその途中に設けられているので、緩衝器の伸長および収縮を問わず減衰力を調整することが可能である。
以下、本発明のバルブ構造を図に基づいて説明する。図1は、減衰力調整機構が緩衝器に具現化された状態を示す縦断面図である。図2は、減衰力調整機構のチョーク盤11の正面図である。
緩衝器は、図1に示すように、筒状のシリンダ1と、シリンダ1内を上室R1と下室R2に区画するピストン3と、ピストン3を介してシリンダ1内に移動自在に挿入されたピストンロッド2と、シリンダ1を覆う有底筒状の外筒8と、シリンダ1と外筒8との間に形成されたリザーバ室Rと、ピストン3に設けた上室R1と下室R2とを連通する通路41,42の途中に設けた減衰力発生要素51,52と、上室R1とリザーバ室Rとを連通するバイパス路たる流路6およびパイプ9と、減衰力調整機構とで構成されている。なお、減衰力発生要素としては、一定の開弁圧以上で開弁しピストン速度に比例した減衰力を発生するリーフバルブ等の公知のものが使用可能である。
そして、シリンダ1と外筒8の図1中上端には、シリンダ1および外筒8の上方開口端を封止するロッドガイド5が嵌合され、シリンダ1内および外筒8内は密封状態とされ、シリンダ1内には作動油が充填されている。また、シリンダ1の図1中下端には、ボトム部材7が嵌合し、シリンダ1は上記ロッドガイドとボトム部材7に挟持されることにより、外筒8内に固定されている。さらに、ロッドガイドには、その軸心部を貫通するピストンロッド2が摺動自在に挿入され、さらに、シリンダ1と外筒8との間に形成したリザーバ室Rに連通するバイパス路の一部を形成する流路6が設けられると同時に、この流路6の端部に接続されるパイプ9が嵌合している。なお、リザーバ室R内には、作動油とガスが封入されている。
また、ボトム部材7には、切欠7aが設けられると同時に、通路43,44が設けられ、この通路43,44の途中にはそれぞれ減衰力発生要素53,54が設けられている。したがって、下室R2は上記通路43,44および切欠7aを介してリザーバ室Rに連通されている。
他方、減衰力調整機構は、円筒状のバルブハウジング10と、同じく円筒状のチョーク盤11と、バルブハウジング10の開口端に固定され、チョーク盤11を回動自在に支持するキャップ13とで構成されている。以下、詳細に説明すると、バルブハウジング10は、円筒状に形成され、その側部には、バルブハウジング10内外を連通するポート10aが設けられている。そして、バルブハウジング10の図1中右方の開口端側外周には鍔部10bが設けられ、外筒8に設けた孔(付示せず)に外筒8の外周に鍔部10bを当接させて嵌合し、この鍔部10bが外筒8に溶接されバルブハウジング10は外筒8に固定されている。そして、ポート10aは、バイパス路の一部を構成するパイプ9の下端に接続されることにより、緩衝器の上室R1に接続されている。
また、バルブハウジング10の内には、チョーク盤11が摺動自在に挿入され、このチョーク盤11は、肉厚の有底円筒状の本体11dと、図2に示すように、本体11dの外周に設けた櫛状のチョーク路11aと、チョーク盤11の内周側とチョーク路11aの一端とを連通する孔11bと、本体11dの図1中左端側から延設されるロッド部11eと、本体11dの外周に設けた鍔部11cと、で構成されている。そして、鍔部11cがバルブハウジング10の内周に設けた段部10cに当接しており、これによりチョーク盤11がバルブハウジング10に対して図1中左方に移動することが規制されている。また、チョーク盤11は、リザーバ室Rに向けて開口しているので、チョーク盤11内とリザーバ室Rとは連通している。
また、キャップ13は、肉厚円筒状のキャップ本体13aと、キャップ本体13aの外周に設けられた鍔部13bとで構成され、当該鍔部13bがバルブハウジング10の鍔部10bから立ち上るカシメ部10fとバルブハウジング10の端部とに挟持されることによりバルブハウジング10に固定されており、また、その軸心部には上記チョーク盤11のロッド部11eが回動自在に挿入されている。なお、キャップ13とバルブハウジング10との間はシール部材S1により、また、キャップ13とチョーク盤11のロッド部11eとの間は、シール部材S2によりそれぞれシールされており、作動油が緩衝器外部に漏洩することが防止されている。
さらに、キャップ本体13aの内周側には、穴(付示せず)が穿設されており、この穴の中には附勢バネ14と、附勢バネ14により穴(付示せず)から突出する方向に附勢された球15が挿入されており、この球15がチョーク盤11のロッド部11eの外周に設けたノッチ11fに係合することにより、後述するように、チョーク路11aを作動油が通過したときにチョーク盤11に作用するチョーク盤11をキャップ13およびバルブハウジング10に対して回転させようとする力に抗してチョーク盤11のキャップ13に対する回動を防止している。すなわち、上記附勢バネ14および球15およびノッチ11fはディテント機構として機能する。なお、本実施の形態では、キャップ13のバルブハウジング10への固定方法はカシメることによっているが、他の方法、すなわち、溶接、螺合、圧入等により固定するとしてもよい。ただし、螺合する場合には、バルブハウジング10に対してキャップ13が回動することを防止するために回り止めを設けるほうが望ましい。
また、チョーク盤11の本体11dは、キャップ13がバルブハウジング10に取付けられた状態で、キャップ13の図1中左端が当接するので、チョーク盤11がバルブハウジング10に対して図1中右方に移動することが規制されている。また、上述したように、鍔部11cがバルブハウジング10の内周に設けた段部10cに当接している。したがって、チョーク盤11は、バルブハウジング10に対して、回動のみが許容されている。
したがって、チョーク盤11のチョーク路11aは、バルブハウジング10の内周面で、囲われているので、チョークとして機能する。そして、上記チョーク路11aの各先端は、バルブハウジング10に設けたポート10aが設けられた位置に対向するようになっており、チョーク路11aを介してポート10aと孔11bとを連通することができる。すなわち、バイパス路たる流路6およびパイプ9は、減衰力調整機構のポート10aに接続され、また、孔11bはリザーバ室Rに連通し、さらに、ポート10aと孔11bはチョーク路11aを介して連通可能であるので、上室R1は、上記チョーク路11aおよびポート10aおよび孔11bを介してリザーバ室Rに連通されていることとなる。なお、本実施の形態においては、チョーク路11aとリザーバ室Rとを連通するのに、孔11bを設けているが、孔11bの換わりにチョーク盤11の外周にチョーク路11aとリザーバ室Rとを連通する溝を設けるとしてもよい。
減衰力調整機構は、上記のように構成されるが、上記チョーク盤11をバルブハウジング10に対し回動させると、チョーク盤11のチョーク路11aは、バルブハウジング10のポート10aに対して移動し、チョーク路11aの各先端Aのうち任意の先端Aをポート10aに対向させることができる。他方、孔11bは、チョーク路11aに対して不動であり、チョーク路11aの一端をチョーク盤11内に連通するのみとなっているので、チョーク盤11を回動させて、チョーク路11aの任意の先端Aとポート10aとを対向させることにより、チョークとして機能するチョーク長さは変化することとなる。なお、チョーク路11aをポート10aに対向させない位置にすれば、上記ポート10aと孔11bとの連通を断つので、結果的にバイパス路を遮断することも可能である。
また、チョーク盤11とキャップ13との間に設けた上記ディテント機構により、チョーク路のチョーク長さを段階的に変化させることができる。ここで、上記構成ディテント機構を設ける場合には、ノッチ11fと球15が係合した状態で、上記ポート10aとチョーク路11aの先端Aとが対向するように設定することが望ましい。また、そうすることにより、チョーク路11aの先端Aとが対向していることが、ノッチ11fと球15が係合で判断できるので便利である。
ちなみに、チョーク盤11を回動させやすいように、溝11gが設けられており、この溝11gにマイナスドライバ等を係合してロータリバルブ12を回動させることができる。なお、溝11gを十字状にしたり、六角レンチ等が挿入できる形状としたり、溝11gではなく、スパナ等で把持で切るように六角形状の突起を形成するとしてもよい。
つづいて、図1に基づいて、作用について説明する。まず、緩衝器が伸長する場合、すなわち、シリンダ1に対しピストン3が図1中上方に移動すると、上室R1が収縮し上室R1内の圧力が高まる。すると、上室R1内の作動油は通路42および減衰力発生要素52を通過し、下室R2内に流入する。他方、下室R2内では、シリンダ1からピストンロッド2が退出する体積分の作動油が不足するので、作動油は、リザーバ室Rから通路43および減衰力発生要素53を通過し下室R2内に流入する。したがって、基本的には、減衰力発生要素52,53で発生する圧力損失に見合った減衰力が発生するが、伸長速度、すなわち、シリンダ1に対するピストン3の移動速度(以下、「ピストン速度」という)が減衰力発生要素52の開弁圧に達しないような低速の場合には、上室R1内の作動油は、通路42を通過せず、バイパス路たる流路6およびパイプ9および減衰力調整機構を介してリザーバ室R内に流入する。すると、この場合に緩衝器が発生する減衰力は、減衰力調整機構の上記チョーク路11aで発生される。したがって、緩衝器は、ピストン速度が微低速域から高速域にわたりピストン速度に比例する減衰力を発生することができる。ここで、チョーク路11aのチョーク長さは、チョーク盤11の回動により変化させることができるので、ピストン速度が微低速時の減衰力を変化させることが可能となる。
つぎに、緩衝器が収縮する場合、すなわち、シリンダ1に対しピストン3が図1中下方に移動すると、下室R2が収縮し下室R2内の圧力が高まる。すると、下室R2内の作動油は通路41および減衰力発生要素51を通過し、上室R1内に流入するとともに、シリンダ1からピストンロッド2が侵入する体積分の作動油が過剰するので、作動油は、下室R2から通路44および減衰力発生要素54を通過しリザーバ室R内に流入する。したがって、基本的には、減衰力発生要素51,54で発生する圧力損失に見合った減衰力が発生するが、収縮速度、すなわち、ピストン速度が減衰力発生要素54の開弁圧に達しないような低速の場合には、下室R2内の作動油は、通路44を通過せず、作動油は下室R2から上室R1内に流入し、バイパス路たる流路6およびパイプ9および減衰力調整機構を介して上室R1からリザーバ室R内に流入する。すると、この場合に緩衝器が発生する減衰力は、減衰力調整機構の上記チョーク路11aで発生される。したがって、緩衝器は、ピストン速度が微低速域から高速域にわたりピストン速度に比例する減衰力を発生することができる。ここで、チョーク路11aのチョーク長さLは、チョーク盤11の回動により変化させることができるので、ピストン速度が微低速時の減衰力を変化させることが可能となる。
また、本実施の形態では、チョーク路11aを櫛状としており、チョーク路11aの任意の先端Aをポート10aに対向させてチョーク長さを変化させているので、チョーク路11aの先端Aがポート10aに対し、図2中横ずれを生じても、選択された先端Aがポート10aと対向している限りにおいては、チョーク長さは変化しないので、安定した減衰力を発生することができる利点がある。
さらに、上記したところでは、バルブハウジングを円筒状とし、チョーク盤11を円筒状としているが、たとえば、バルブハウジングに平面部分を設けて、この平面にスライド自在に板状のチョーク盤を積層し、当該チョーク盤のバルブハウジングに対向する側の面にチョーク路を形成するとしてもよい。ただし、上記したようにバルブハウジングおよびチョーク盤を円筒状に形成するほうが減衰力調整機構をコンパクト化することができる利点があるとともに、減衰力調整機構をコンパクトにすることができるので緩衝器への搭載性が向上する。
また、本発明の緩衝器では、バイパス路が上室R1とリザーバ室Rとを連通し、減衰力調整機構がその途中に設けられているので、緩衝器の伸長および収縮を問わず減衰力を調整することが可能である。すなわち、バイパス路を上室R1と下室R2とを、もしくは、下室R2リザーバ室Rとを連通するように設けた場合には、減衰力調整機構が減衰力発生要素51,52もしくは減衰力発生要素53,54と並列の関係となり、伸長工程のみ、もしくは、収縮行程のみの減衰力調整でしか十分機能しなくなるからであるが、どちらか一方のみの減衰力を調整することで充分な場合には、減衰力調整機構をピストン部あるいはベースバルブ部に設けてもよい。この場合、減衰力調整機構がピストン部に設けられるのであれば、バルブハウジングをピストンロッドとし、ピストンロッドの軸心部にロータリバルブを回動させるためのコントロールロッドを設けるとすればよく、また、減衰力調整機構がベースバルブ部に設けられるのであれば、ベースバルブの軸心部に上記減衰力調整機構の構成を設け、さらに、緩衝器のボトム端を封止する封止部材をキャップ13として機能させればよい。
なお、チョーク盤11のチョーク路11aをポート10aに対向させない位置にすれば、バイパス路を遮断することとなるので、この場合には、上記減衰力発生要素51,52,53,54によってのみ減衰力が発生されることとなり、発生される減衰力は、最もハードとなる。
したがって、本発明によれば、ピストン速度に比例した減衰力を発生可能であり、また、その発生減衰力を調整することが可能である。
すると、従来の選択したオリフィスで減衰力を調整する減衰力調整機構に比較して、ピストン速度が微低速時から充分な減衰力を得ることができ、車両がウネリ路などを通過するような場合にも、車両における乗り心地が向上することができる。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
減衰力調整機構が緩衝器に具現化された状態を示す縦断面図である。 減衰力調整機構のチョーク盤の正面図である。
符号の説明
1 シリンダ
2 ピストンロッド
3 ピストン
6 流路
9 パイプ
10 バルブハウジング
10a ポート
11 チョーク盤
11a チョーク路
11b 孔
13 キャップ
L チョーク長さ
R1 上室
R2 下室
R リザーバ室

Claims (4)

  1. 作動流体の通過時に発生する減衰力を調整可能な減衰力調整機構において、減衰力調整機構が、バルブハウジングと、バルブハウジングに設けたポートと、バルブハウジングに摺接しながら移動可能なチョーク盤と、チョーク盤のバルブハウジングに摺接する面に設けたチョーク路と、チョーク盤に形成されてチョーク路を外部に連通する通路とを備えてなり、チョーク路が櫛状に形成されるとともに、当該チョーク盤をバルブハウジングに対しチョーク路の各先端側がポートと対向しえるように移動可能としたことを特徴とする減衰力調整機構。
  2. チョーク盤が円筒状に形成され、バルブハウジングにチョーク盤の外周を回動自在に摺接させたことを特徴とする請求項1に記載の減衰力調整機構。
  3. シリンダと、シリンダ内を上室と下室に区画するピストンと、ピストンを介してシリンダ内に移動自在に挿入されたピストンロッドと、下室に連通されるリザーバ室と、上室と下室とを連通する通路の途中に設けた減衰力発生要素とを備えた緩衝器において、上室とリザーバ室とを接続するバイパス路を設け、このバイパス路の途中に減衰力調整機構を設け、減衰力調整機構が、バルブハウジングと、バルブハウジングに設けたポートと、バルブハウジングに摺接しながら移動可能なチョーク盤と、チョーク盤のバルブハウジングに摺接する面に設けたチョーク路と、チョーク盤に形成されてチョーク路をリザーバ室に連通する通路とを備えてなり、チョーク路が櫛状に形成されるとともに、当該チョーク盤をバルブハウジングに対しチョーク路の各先端側がポートと対向しえるように移動可能としたことを特徴とする緩衝器。
  4. チョーク盤が円筒状に形成され、バルブハウジングにチョーク盤の外周を回動自在に摺接させたことを特徴とする請求項3に記載の緩衝器。
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