JP4175603B2 - 妊婦用健康管理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、妊婦の健康を管理する装置、特に妊婦の浮腫や妊娠中毒症に関する健康管理をする装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来妊婦の浮腫の発症に関しては、脛骨稜を親指で押し、圧痕が残るかどうかで判断されてきた。また、妊娠中毒症での浮腫に関しては、一般的に下肢に浮腫が見られ、かつ最近の一週間で500グラムの体重増加が見られた場合に、軽度の妊娠中毒症と判断され、浮腫が全身に及ぶと重度の妊娠中毒症と判断されていた。
【0003】
また、妊婦の血圧は、循環血液量の増加に対応した血管拡張により妊娠中期に向けて低下傾向を示し、分娩に向けて上昇する。ところが妊娠中毒症の妊婦では、体内のNa貯蔵増加とそれによる浸透圧の維持により血管が収縮し、血圧が上昇する。そして収縮期血圧(以下HBPという)が140mmHg以上及び拡張期血圧(以下LBPという)が90mmHg以上になると高血圧と判断されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、浮腫の判断は診察した医師の主観に左右されやすく、定量的な判断ができなかった。
【0005】
また、体重の増加もその日の食事量、排泄量、発汗量等によってばらつきが大きく、500グラム程度はすぐ変化することが知られている。
【0006】
また、血圧測定で高血圧の判定はできるものの、これだけでは浮腫等の判断には結びつかなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの観点によれば、妊婦の生体電気インピーダンスを測定するインピーダンス測定手段と、妊娠週数における所定値に対する前記測定したインピーダンスの変化と特定の妊娠週数のインピーダンスからの前記測定したインピーダンスの変化率との内、少なくとも一方から妊婦の健康状況を判定する判定手段とを備えた妊婦用健康管理装置が提供される。
【0008】
本発明の一つの実施の形態によれば、前記判定手段は前記測定したインピーダンスの変化と変化率とのマトリックスを用いて判断することを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施例について図面を用いて説明する。第一の実施例は、妊婦のインピーダンスの変化と特定妊娠週数からのインピーダンスの変化率から妊婦の健康状況を判定するものである。図1は、本発明に関する妊婦用健康管理装置1の外観斜視図であり、大きくは測定部2と表示印刷部3とからなり、測定部2の図示しない台板と表示印刷部3に固定される支柱部4とからなる。この測定部2は、公知の体脂肪計と同様の構成で、内部に体重測定センサーを備え、測定部2の上面に被測定者が乗ることで体重が測定できる構成になっている。また、測定部2の上面には、両足間の生体電気インピーダンスを測定すべく電流供給電極5A、6Aと、電圧測定電極5B、6Bを備えている。
【0028】
一方、表示印刷部3は、図2で示す操作部7、入力したデータや結果表示のための表示部8、測定結果を印刷する印刷部9とからなる。
【0029】
図2の操作部7は、電源スイッチ10、被測定者の着衣の重量を設定する風袋量設定キー11、日時を設定するためのキー12、性別・体型を設定するキー群13、データ等を設定するためのテンキー14を備えている。
【0030】
図3は、妊婦用健康管理装置1の電気ブロック図を示すもので、マイクロコンピュータを備えた制御部15を備え、この制御部15に図2の操作部7の各スイッチ、キーが接続され、表示部8、印刷部9も接続される。また、測定部2からは、定電流発生回路16を介して電流供給電極5A、6Aが、電圧測定回路17を介して電圧測定電極5B、6Bが、体重測定センサーがそれぞれ制御回路15に接続している。さらに、制御回路15には、各種データを記憶するためのメモリ18が接続されるほか、妊娠週数等の日時データを発生させる時計回路19も接続される。なお、電源20は、各部に電力を供給するものである。
【0031】
次に本発明の妊婦用健康管理装置1の動作を図4のフローチャートを用いて説明する。最初に電源スイッチ10をオンすると、ステップS1で制御回路15は、マイクロコンピュータやメモリ18等を初期化する。次にステップS2で日時設定がされているかどうかを判断し、設定されていればステップS4に進む。日時が設定されていなければ、ステップS3で日時をセットする。この日時設定は、一般の装置で用いられているものと同じであるため、詳細な説明を省略する。
【0032】
ステップS4では、表示部8に「着衣重量、即ち風袋量をテンキー14から入力し、入力が完了したら風袋量設定キー11を押して下さい」と表示をする。ここで被測定者がテンキー14から1.0kgを入力し、風袋量設定キー11をオンすると、ステップS5でYesと判断され、ステップS6に進み、メモリ18に風袋量を記憶する。ステップS5で風袋量設定キー11がオンされなければ、ステップS4に戻り、風袋量の入力を促す表示を繰り返す。
【0033】
次にステップS7では、性別・体型別を設定するキー群13で被測定者にあったキーをオンするように表示部8に表示する。ここで被測定者が、例えば男性のスタンダードである場合、図2の男性マークの枠内でスタンダードのキーをオンする。すると、ステップS8で入力を判断し、ステップS9に進み、オンしたキーのデータをメモリ18に記憶する。ステップS8では、キーがオンされるまで、ステップS7に戻り、キーのオンを促しつづける。同様にステップS10からステップS12では被測定者の年齢を、ステップS13からステップS15では被測定者の身長を入力し、メモリ18に記憶する処理を行う。
【0034】
そしてステップS16では、ステップS8でオンしたキーが何であるかを判断し、この場合には男性のスタンダードであるので、Noと判断され、ステップ17に進む。ステップS17では、被測定者が電流供給電極5A、6Aにつま先を、電圧測定電極5B、6Bに踵を接して測定部2に乗ったことを確認して測定を開始する。体重の測定は、体重センサーからの出力を制御部15に取り込み、ステップS18で演算する。一方、インピーダンスは、定電流回路16から電極5A、6A間に一定電流を流し、電極5B、6B間の電圧を電圧測定回路17で測定し、電流と電圧の関係からインピーダンスをステップS18で演算する。このステップS17では、測定した日時と、被測定者の風袋量を減算した体重値、測定インピーダンス値をメモリ18に記憶しておく。
【0035】
ステップS18では、測定した体重から風袋量を減算し、被測定者の体重を演算すると共に、インピーダンスから体脂肪率を、体重に体脂肪率を乗算して体脂肪量を、体重から体脂肪量を減算して除脂肪量を、除脂肪量に平均的体水分率である73.2%を乗算して体水分量を、身長と体重からBMI(体格指数)をそれぞれ演算する。そしてこの演算結果は、ステップS19で表示部8に表示すると共に、印刷部9よりプリントアウトする。
【0036】
図5は、このプリントアウトの例であり、測定時間のほか入力した性別・体型、年齢、身長、等の個人データ、ステップS17及びステップS18で測定・演算した結果を印刷する。
この表示及び印刷の後、ステップS4に戻り次のデータ入力を待つ。
【0037】
上記ステップS8でマタニティキーがオンされた場合には、ステップS16でYesと判断され、ステップS20に進む。ステップS20では、表示部8に出産予定日を入力してくださいと表示し、ステップS21でテンキー14よりの年月日の入力がなされるまで、ステップS20とS21を繰り返す。予定年月日が入力されると、ステップS21でYesと判断され、ステップS22で入力された出産予定日と測定日のデータとから妊娠週数を演算し、ステップS23でメモリ18に記憶する。
【0038】
そしてステップS24では、表示部8に収縮期血圧を入力してくださいと表示し、ステップS25でテンキー14より収縮期血圧の入力がなされるまで、ステップS24とS25を繰り返す。収縮期血圧が入力されると、ステップS26で、表示部8に拡張期血圧を入力してくださいと表示し、ステップS26でテンキー14より拡張期血圧の入力がなされるまで、ステップS26とS27を繰り返す。拡張期血圧が入力されると、ステップS27でYesと判断され、ステップS25とステップS27で入力された収縮期血圧と拡張期血圧と測定日のデータとをステップS28でメモリ18に記憶する。
【0039】
さらにステップS29では、表示部8に非妊時のBMIを入力してくださいと表示し、ステップS30でテンキー14より非妊時のBMIの入力がなされるまで、ステップS29とS30を繰り返す。非妊時のBMIが入力されると、ステップS30でYesと判断され、ステップS30で入力された非妊時のBMIのデータステップS31でメモリ18に記憶する。なお、このステップでは非妊時のBMIを直接入力したが、これに代わり非妊時の体重を入力し、ステップS14で入力した身長とからBMIを演算してメモリ18に記憶しても良い。
【0040】
ステップS16でマタニティモードと判断された場合には、ステップS17の処理は通常の場合と同じであるが、ステップS18でのデータ演算において、特定妊娠週数、例えば妊娠20週に測定したインピーダンスから今回測定したインピーダンスの変化率を演算し、この演算結果と今回測定したインピーダンスとから妊婦の浮腫レベルをマトリックス的に判断し、判定結果に基づくコメントをメモリ18から呼び出し、ステップS19で図6で示すような表示を表示器8に表示し、印刷部9からプリントアウトする。この表示・印刷のステップS19が終了すると、ステップS4に戻り次のデータ入力を待つ。
【0041】
上記マタニティの演算において、図7で示すように妊婦のインピーダンスは妊娠初期から妊娠末期向けて若干減少することが判明し、また非妊娠時の体型がやせ型(BMIが18.5未満)、標準型(BMIが18.5以上、25以下)、肥満(BMIが25を超える)によってもインピーダンスの値が異なる。図8は、図7の標準型の妊婦を代表例として示したもので、中心のグラフが妊娠週数の変化におけるインピーダンス変化の中心値を示し、上のグラフがインピーダンスの上限値を、下のグラフがインピーダンスの下限値を示し、上限値と下限値の間が適正範囲を示している。この下限値より妊婦の測定インピーダンスが低下すると、妊婦に浮腫が現れる傾向があると判断され、さらにaで示すグラフより低下すると妊娠中毒症の恐れがあると判断される。図8の適正範囲及びaのグラフは、非妊時のBMI毎にメモリ18に記憶してある。
【0042】
次に特定妊娠週数、例えば妊娠20週に測定したインピーダンスから今回測定したインピーダンスの変化率は図9に示すようにメモリ18に記憶してある20週のインピーダンスの値を基準として、測定したインピーダンスが何%ずれているかを示すもので、bで示すラインまでは適正範囲と見做し、それより低下すると浮腫が現れる傾向があると判断され、さらにのcのラインに達すると妊娠中毒症の恐れがあると判断される。
【0043】
上記インピーダンスの変化と変化率とは、単独で浮腫及び妊娠中毒症の判断に使用しても良いが、精度を高めるために図10で示すようにインピーダンスの変化(Ω変化)とその変化率をマトリックスに配置し、測定結果がマトリックスのどこにあるかによって浮腫及び妊娠中毒症の判断を行うことがよい。図10のマトリックスでは浮腫及び妊娠中毒症の判断を適正の0から妊娠中毒症発症の恐れが高い4までの5段階に分けて判断できるようにしており、この各段階に応じて「順調に推移しております」とか「妊娠中毒症発症の恐れが高いので、医師の診察を受けてください」のような妊婦に対するアドバイスをリンクさせておく。このマトリックスの判断及びアドバイスは、メモリ18に記憶してある。
【0044】
次に、従来技術の組合せを用いた判定例について説明する。この判定例は、妊婦のインピーダンスの変化と体重の変化から妊婦の健康状況を判定するものであり、第一の実施例の図1から8がほぼ共通であり、マタニティモードにおける図4のステップS18の演算とステップS19の表示・印刷処理が変わるのみである。このため、共通の部分については説明を省略する。
【0045】
マタニティモードにおいて、ステップS18においては、まず妊婦のインピーダンスの変化を演算する。すなわち第一実施例と同様に図7で示すように妊婦のインピーダンスは妊娠初期から妊娠末期向けて若干減少することが判明し、また非妊娠時の体型がやせ型(BMIが18.5未満)、標準型(BMIが18.5以上、25以下)、肥満(BMIが25を超える)によってもインピーダンスの値が異なる。図8は、図7の標準型の妊婦を代表例として示したもので、中心のグラフが妊娠週数の変化におけるインピーダンス変化の中心値を示し、上のグラフがインピーダンスの上限値を、下のグラフがインピーダンスの下限値を示し、上限値と下限値の間が適正範囲を示している。この下限値より妊婦の測定インピーダンスが低下すると、妊婦に浮腫が現れる傾向があると判断され、さらにaで示すグラフより低下すると妊娠中毒症の恐れがあると判断される。図8の適正範囲及びaのグラフは、非妊時のBMI毎にメモリ18に記憶してある。
【0046】
一方、妊婦の体重は妊娠週数の増加とともに一般的に増加するものの、一週間に500g、1Kg以上増加すると軽度の妊娠中毒症発症の恐れがあるといわれている。このステップS18ではメモリ18から測定日の一週間前の妊婦体重値を呼び出し、測定した体重値から減算することで一週間の体重増加の値を求める。一週間前の体重値を呼び出すときに、一週間前の体重値が存在しないときにはその前後、またはその前一週間の平均値等を使用しても良い。
【0047】
上記インピーダンスの変化と体重の変化とは、単独で浮腫及び妊娠中毒症の判断に使用しても良いが、精度を高めるためにメモリ18に予め記憶してある図11で示すようにインピーダンスの変化(Ω変化)と体重の変化をマトリックスに配置し、測定結果がマトリックスのどこにあるかによって浮腫及び妊娠中毒症の判断を行うことがよい。図11ではインピーダンスの変化と体重の変化をマトリックスに配置し、測定結果がマトリックスのどこにあるかによって浮腫及び妊娠中毒症の判断を行うことがよい。図11のマトリックスでは浮腫及び妊娠中毒症の判断を適正の0から妊娠中毒症発症の恐れが高い4までの5段階に分けて判断できるようにしており、この各段階に応じて「順調に推移しております」とか「妊娠中毒症発症の恐れが高いので、医師の診察を受けてください」のような妊婦に対するアドバイスをリンクさせておく。このマトリックスの判断及びアドバイスは、メモリ18に記憶してある。そしてステップS19で図12で示すような表示を表示器8に表示し、印刷部9からプリントアウトする。この表示・印刷のステップS19が終了すると、ステップS4に戻り次のデータ入力を待つ。
【0048】
さらに、従来技術の組合せを用いた別の判定例について説明する。この判定例は、妊婦の特定妊娠週数、例えば妊娠20週に測定したインピーダンスから今回測定したインピーダンスの変化率と体重の変化から妊婦の健康状況を判定するものであり、第一の実施例の図1から図5及び図9がほぼ共通であり、マタニティモードにおける図4のステップS18の演算とステップS19の表示・印刷処理が変わるのみである。このため、共通の部分については説明を省略する。
【0049】
マタニティモードにおいて、ステップS18においては、まず妊婦のインピーダンスの変化率を演算する。すなわち第一実施例と同様に図9で示すように特定妊娠週数、例えば妊娠20週に測定したインピーダンスから今回測定したインピーダンスの変化率は図9に示すようにメモリ18に記憶してある20週のインピーダンスの値を基準として、測定したインピーダンスが何%ずれているかを示すもので、bで示すラインまでは適正範囲と見做し、それより低下すると浮腫が現れる傾向があると判断され、さらにのcのラインに達すると妊娠中毒症の恐れがあると判断される。
【0050】
一方、妊婦の体重は妊娠週数の増加とともに一般的に増加するものの、一週間に500g、1Kg以上増加すると軽度の妊娠中毒症発症の恐れがあるといわれている。このステップS18ではメモリ18から測定日の一週間前の妊婦体重値を呼び出し、測定した体重値から減算することで一週間の体重増加の値を求める。一週間前の体重値を呼び出すときに、一週間前の体重値が存在しないときにはその前後、またはその前一週間の平均値等を使用しても良い。
【0051】
そして妊婦のインピーダンスの変化率と体重の変化は、単独で浮腫及び妊娠中毒症の判断に使用しても良いが、精度を高めるためにメモリ18に予め記憶してある図13で示すようにインピーダンスの変化率と体重の変化をマトリックスに配置し、測定結果がマトリックスのどこにあるかによって浮腫及び妊娠中毒症の判断を行うことがよい。図13のマトリックスでは浮腫及び妊娠中毒症の判断を適正の0から妊娠中毒症発症の恐れが高い4までの5段階に分けて判断できるようにしており、この各段階に応じて「順調に推移しております」とか「妊娠中毒症発症の恐れが高いので、医師の診察を受けてください」のような妊婦に対するアドバイスをリンクさせておく。このマトリックスの判断及びアドバイスは、メモリ18に記憶してある。
【0052】
そしてステップS19で図14で示すような表示を表示器8に表示し、印刷部9からプリントアウトする。この表示・印刷のステップS19が終了すると、ステップS4に戻り次のデータ入力を待つ。
【0053】
さらに、従来技術の組合せを用いた別の判定例について説明する。この判定例は、妊婦のインピーダンスの変化と血圧の変化から妊婦の健康状況を判定するものであり、第一の実施例の図1から図8がほぼ共通であり、マタニティモードにおける図4のステップS18の演算とステップS19の表示・印刷処理が変わるのみである。このため、共通の部分については説明を省略する。
【0054】
マタニティモードにおいて、ステップS18においては、まず妊婦のインピーダンスの変化を演算する。すなわち第一実施例と同様に図7で示すように妊婦のインピーダンスは妊娠初期から妊娠末期向けて若干減少することが判明し、また非妊娠時の体型がやせ型(BMIが18.5未満)、標準型(BMIが18.5以上、25以下)、肥満(BMIが25を超える)によってもインピーダンスの値が異なる。図8は、図7の標準型の妊婦を代表例として示したもので、中心のグラフが妊娠週数の変化におけるインピーダンス変化の中心値を示し、上のグラフがインピーダンスの上限値を、下のグラフがインピーダンスの下限値を示し、上限値と下限値の間が適正範囲を示している。この下限値より妊婦の測定インピーダンスが低下すると、妊婦に浮腫が現れる傾向があると判断され、さらにaで示すグラフより低下すると妊娠中毒症の恐れがあると判断される。図8の適正範囲及びaのグラフは、非妊時のBMI毎にメモリ18に記憶してある。
【0055】
一方、妊婦の血圧は妊娠中期に向けて低下傾向を示し、その後分娩に向けて上昇する。しかしHBPが140mmHg、またはLBPが90mmHgを越えると妊娠中毒症に伴なう血圧上昇であると判断される。また、HBPが160mmHg、またはLBPが110mmHg超えると妊娠中毒の発症が確実視される。
【0056】
上記インピーダンスの変化及び/または血圧の変化は単独で、またはHBP、LBPそれぞれ単独で浮腫及び妊娠中毒症の判断に使用しても良いが、精度を高めるためにメモリ18に予め記憶してある図15で示すようにインピーダンスの変化(Ω変化)と血圧の変化をマトリックスに配置し、測定結果がマトリックスのどこにあるかによって浮腫及び妊娠中毒症の判断を行うことがよい。図15のマトリックスでは浮腫及び妊娠中毒症の判断を適正の0から妊娠中毒症発症の恐れが高い4までの5段階に分けて判断できるようにしており、この各段階に応じて「順調に推移しております」とか「妊娠中毒症発症の恐れが高いので、医師の診察を受けてください」のような妊婦に対するアドバイスをリンクさせておく。このマトリックスの判断及びアドバイスは、メモリ18に記憶してある。そしてステップS19で図16で示すような表示を表示器8に表示し、印刷部9からプリントアウトする。この表示・印刷のステップS19が終了すると、ステップS4に戻り次のデータ入力を待つ。
【0057】
なお、妊娠中毒症には、妊娠週数が28週程度までに発症する早発型とその後に発症する遅発型とがあるが、早発型は血圧の変化が先行して現れるので、図15において妊娠28週まででインピーダンスが適正範囲でも血圧が上昇しているときにはアドバイスとして早発型の妊娠中毒症の恐れがあることを表示または/及び印刷するとより良い。また、遅発型は血圧の変化よりインピーダンスの変化が先行して現れるので、図15において妊娠28週以降血圧があまり上昇しなくともインピーダンスが急激に低下しているときにはアドバイスとして遅発型の妊娠中毒症の恐れがあることを表示または/及び印刷するとより良い。
【0058】
さらに、従来技術の組合せを用いた別の判定例について説明する。この判定は、妊婦の特定妊娠週数、例えば妊娠20週に測定したインピーダンスから今回測定したインピーダンスの変化率と、血圧の変化とから妊婦の健康状況を判定するものであり、第一の実施例の図1から図6及び図9がほぼ共通であり、マタニティモードにおける図4のステップS18の演算とステップS19の表示・印刷処理が変わるのみである。このため、共通の部分については説明を省略する。
【0059】
マタニティモードにおいて、ステップS18においては、まず妊婦のインピーダンスの変化率を演算する。すなわち第一実施例と同様に図9で示すように特定妊娠週数、例えば妊娠20週に測定したインピーダンスから今回測定したインピーダンスの変化率は図9に示すようにメモリ18に記憶してある20週のインピーダンスの値を基準として、測定したインピーダンスが何%ずれているかを示すもので、bで示すラインまでは適正範囲と見做し、それより低下すると浮腫が現れる傾向があると判断され、さらに下のcのラインに達すると妊娠中毒症の恐れがあると判断される。
【0060】
一方、妊婦の血圧は妊娠中期に向けて低下傾向を示し、その後分娩に向けて上昇する。しかしHBPが140mmHg、またはLBPが90mmHgを越えると妊娠中毒症に伴なう血圧上昇であると判断される。また、HBPが160mmHg、またはLBPが110mmHg超えると妊娠中毒の発症が確実視される。
【0061】
上記インピーダンスの変化率及び/または血圧の変化は単独で、またはHBP、LBPそれぞれ単独で浮腫及び妊娠中毒症の判断に使用しても良いが、精度を高めるためにメモリ18に予め記憶してある図17で示すようにインピーダンスの変化率と血圧の変化をマトリックスに配置し、測定結果がマトリックスのどこにあるかによって浮腫及び妊娠中毒症の判断を行うことがよい。図17ではインピーダンスの変化率と血圧の変化をマトリックスに配置し、測定結果がマトリックスのどこにあるかによって浮腫及び妊娠中毒症の判断を行うことがよい。図17のマトリックスでは浮腫及び妊娠中毒症の判断を適正の0から妊娠中毒症発症の恐れが高い4までの5段階に分けて判断できるようにしており、この各段階に応じて「順調に推移しております」とか「妊娠中毒症発症の恐れが高いので、医師の診察を受けてください」のような妊婦に対するアドバイスをリンクさせておく。このマトリックスの判断及びアドバイスは、メモリ18に記憶してある。そしてステップS19で図18で示すような表示を表示器8に表示し、印刷部9からプリントアウトする。この表示・印刷のステップS19が終了すると、ステップS4に戻り次のデータ入力を待つ。
【0062】
なお、妊娠中毒症には、妊娠週数が28週程度までに発症する早発型とその後に発症する遅発型とがあるが、早発型は血圧の変化が先行して現れるので、図17において妊娠28週まででインピーダンスの変化率が適正範囲でも血圧が上昇しているときにはアドバイスとして早発型の妊娠中毒症の恐れがあることを表示または/及び印刷するとより良い。また、遅発型は血圧の変化よりインピーダンスの変化が先行して現れるので、図17において妊娠28週以降血圧があまり上昇しなくともインピーダンスの変化率が急激に低下しているときにはアドバイスとして遅発型の妊娠中毒症の恐れがあることを表示または/及び印刷するとより良い。
【0063】
なお、本発明の第四及び第五の実施例において、血圧の変化はHBPとLBPの絶対値から妊婦の健康状況を判定したが、非妊時のHBPとLBPとを図4のステップS31の後で入力し、測定されたHBPとLBPとがそれぞれ30mmHg、15mmHgを超えて増加したときに、第四及び第五実施例と同様に判断して、測定データおよびアドバイスとを表示及び印刷してもよい。
【0064】
また、上記実施例では、別体の血圧計で測定した値をテンキー14から操作者が手動で入力したが、図3のブロック図に破線で示したように電子血圧計BPを制御部15に接続し、測定血圧値が自動的に取り込めるようにすることもできる。
【0065】
さらに本発明では、インピーダンスの変化や特定妊娠週数からのインピーダンスの変化率を判定の要素として用いたが、インピーダンスの変化や特定妊娠週数からのインピーダンスの変化率から回帰直線を求め、その傾きから浮腫または妊娠中毒症の判定を行っても良い。
【0066】
さらに本発明は、妊婦の両足間のインピーダンスを測定したが、両手間、手足間、特定部位のインピーダンスを測定しても良い。
【0067】
【発明の効果】
本発明は、妊婦の生体電気インピーダンスを測定するインピーダンス測定手段と、妊娠週数における所定値に対する前記測定したインピーダンスの変化と特定妊娠週数のインピーダンスからの前記測定したインピーダンスの変化率とから妊婦の健康状況を判定する判定手段とを備えた妊婦用健康管理装置であり、客観的、定量的に浮腫や妊娠中毒症等の妊婦の健康管理ができる。
【0068】
また本発明は、判定手段が前記測定したインピーダンスの変化と変化率とのマトリックスを用いて判断するので、精度良く浮腫や妊娠中毒症等の判定ができる。
【0072】
さらに本発明は、判定手段がアドバイス表示をするものであり、妊婦へのきめ細かいアドバイスができる。
【0073】
さらに本発明は、浮腫が出やすい両足間で測定するので、早い時期に浮腫や妊娠中毒症等を発見できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施例の外観斜視図である。
【図2】 本発明の第一実施例の表示印刷部を示す図である。
【図3】 電気ブロック図である。
【図4】 第一実施例のフローチャートである。
【図5】 マタニティ以外の表示例を示す図である。
【図6】 マタニティの表示例を示す図である。
【図7】 非妊時のBMI別のインピーダンス変化を示す図である。
【図8】 標準型におけるインピーダンス変化と適正範囲との関係を示す図である。
【図9】 妊娠20週を基準にしたインピーダンスの変化率を示す図である。
【図10】 インピーダンスの変化と変化率とからの判定表を示す図である。
【図11】 インピーダンスの変化と体重増加とからの判定表を示す図である。
【図12】 従来技術の組合せを用いた判定例の表示例を示す図である。
【図13】 インピーダンスの変化率と体重増加とからの判定表を示す図である。
【図14】 従来技術の組合せを用いた別の判定例の表示例を表す図である。
【図15】 インピーダンスの変化と血圧とからの判定表を表す図である。
【図16】 従来技術の組合せを用いた別の判定例の表示例を示す図である。
【図17】 インピーダンスの変化率と血圧とからの判定表を表す図である。
【図18】 従来技術の組合せを用いた別の判定例の表示例を示す図である。

Claims (4)

  1. 妊婦の生体電気インピーダンスを測定するインピーダンス測定手段と、
    測定したインピーダンス値の経日的な変化を示すインピーダンスの変化と特定の妊娠週数に測定したインピーダンス値を基準として前記測定したインピーダンス値の変化の割合を示すインピーダンスの変化率とが、所定値より低下したときに、浮腫、妊娠中毒症である、またはその程度が悪いと判定する判定手段とを備えた妊婦用健康管理装置であって、
    非妊時のBMI毎にインピーダンスの適正範囲を示す上限値・下限値、並びに前記インピーダンスの変化率の基準たる特定の妊娠週数に測定したインピーダンス値、及び前記インピーダンスの変化率による判定の基準たる、前記特定の妊娠週数に測定したインピーダンス値からの浮腫発現を示す低下率・妊娠中毒症の発現を示す低下率を記憶する記憶手段を更に備え、
    前記判定手段は、非妊時のBMIにより、非妊時のBMI毎にインピーダンスの適正範囲を示す上限値・下限値を切り替えることによっ、前記インピーダンスの変化による判定の基準たる前記下限値を切り替えて判定し、及び前記BMIに基づく判定を行うインピーダンスの変化と前記BMIに依らず判定を行うインピーダンスの変化率とのマトリックスを用いて妊婦の健康状態を判定することを特徴とする妊婦用健康管理装置。
  2. 前記インピーダンスの変化率の基準たる特定の妊娠週数は、20週であり、並びに前記インピーダンスの変化率による判定の基準たる、浮腫発現を示す低下率は、前記妊娠週数のインピーダンス値から−10%であり、及び妊娠中毒症の発現を示す低下率は、前記妊娠週数のインピーダンス値から−20%であることを特徴とする請求項1記載の妊婦用健康管理装置。
  3. 前記判定手段は、妊婦への健康に関するアドバイスを表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の妊婦用健康管理装置。
  4. 前記インピーダンス測定手段は、妊婦の両足間の生体電気インピーダンスを測定することを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち何れか一項に記載の妊婦用健康管理装置。
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