JP4173873B2 - マイクロ・ナノ転写装置 - Google Patents

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Description

本発明は、転写装置に関し、特にマイクロ・ナノ転写装置に関する。
過去十年来、世界経済の中で半導体産業は非常に重要な役割を果たし、しかも、半導体技術の発展に伴って各種の微小電子機械(Micro Electro-Mechanical)製品の開発や応用の広がりを見せていた。しかし、各種製品に必要となる加工線幅や線ピッチが100ナノ以下に縮小されるにつれて、現在のフォトリソグラフィ(Photo-lithography)は光学結像の物理的阻害に直面し、製造工程の難度や生産設備のコストが倍増している。それと同時に、次世代リソグラフィ(Next-generation lithography)への提案が出されていたが、このような技術には、設備のコストが高く、スループットが低い等の問題が存在している。そのため、現在最も注目されているリソグラフィ加工技術は、光学式リソグラフィ回折の限界に制限されず、リソグラフィ解析度が高く、製造速度が速く、生産コストが低い等の特長を有するナノ転写リソグラフィ技術(Nanoimprint lithography, NIL)である。
一般に、ナノ転写技術の領域では、熱圧成形及び紫外線硬化技術が現在の主流となっている。熱圧成形技術は、高温高圧によって金型パターンを高分子材料が塗布された基板に転写し、紫外線硬化技術は、常温常圧でマイクロ構造を紫外線の照射によって硬化成形する。これらの技術の成形技術と製造工程の条件は全く異なるため、既存の装置設計においてはそれぞれ独立したシステムモジュールであるのがほとんどである。
一つの例として、従来技術文献には、図4A及び図4Bに示すように、紫外線硬化技術を用いるマイクロ・ナノ転写装置が提案されている。図4Aに示すように、該マイクロ・ナノ転写装置は、主として動力源301、押印ユニットホルダー302、押印ユニット303、紫外線モジュール304、金型305、基板306、基板ベース307、可動フィードステージ308、及びステージベース309を備える。図4Bに示すように、該押印ユニット303は、該金型305と該基板306との平行度を調整するための自調整機構3031を備える。該紫外線モジュール304は紫外線光源3041と、屈折レンズ3042と、を備える(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2004/016406号パンフレット
転写を行う場合、動力源301によって押印ユニット303を下向きに送り込むと、金型305が基板306に接触する。ここで、自調整機構3031は、金型305と基板306とが平行となるように調整する。この場合、紫外線モジュール304の紫外線光源3041より適切なパワーの紫外線エネルギーが供給され、屈折レンズ3042によってエネルギーが転送され、金型305と基板306の成形材料を硬化して成形する。
しかし、このようなマイクロ・ナノ転写装置の動力源及び紫外線光源は同一側にあるため、光源と動力源及び、例えば、金型挟持機構等の素子が配置上への干渉とならないように、光源が側面から入射して屈折レンズによってエネルギーを転送するような複雑な光機構の構成を採用してこそ、紫外線エネルギーを成形材料に転送することができる。このように、光源構成機構が複雑となり、装置のコストもそれにつれて倍増する。
同時に、このようなマイクロ・ナノ転写装置は、小面積の転写製造工程にのみ適用されるため、大面積の転写製造工程を行う場合、転写製造工程を周期的に繰り返す必要がある。従って、当該技術分野では、製品の製造に必要な周期時間が延長されるとともに、各周期の間の位置合わせ精度による誤差も製品の歩留まりに、直接、影響を与える。
また、例えば、別の従来技術文献には、熱圧成形及び紫外線硬化の製造工程を同時に行うマイクロ・ナノ転写装置が提案されている。該文献には、図5A及び図5Bに示すように、流体圧力転写リソグラフィ装置が開示されており、該流体圧力転写リソグラフィ装置は、密閉チャンバ401、該密閉チャンバ401の左右両側に形成された流体入口402、金型403、成形材料404が塗布された基板405、該金型403と該基板405を被覆する密封カバー406、該密封チャンバ401の内部に設けられた加熱ユニット407、及び該密閉チャンバ401の頂部側に設けられた光透過可能窓口408を備える(例えば、特許文献2参照)。
米国特許第6,482,742号明細書
転写を行う場合、まず密封カバー406によって金型403と基板405とを被覆し該密閉チャンバ401の内部に配置し、該加熱ユニット407(図示せず)によって基板405を所定の成形温度に加熱した後、流体入口402のそれぞれより流体(図示せず)を注入し、金型403に圧力を印加することで、熱圧成形の製造工程を行う。また、流体によって金型403に圧力を印加する場合、外部からの紫外線光源(図示せず)が光透過可能窓口408を介して基板405の成形材料404に照射される紫外線硬化の製造工程を行ってもよい。これにより、熱圧成形及び紫外線硬化成形の機能を兼備する構成によってナノ構造からなる転写成形を行うことができる。
ただし、また蒸気別の従来技術の流体圧力転写リソグラフィ装置が適用される場合、システムモジュールの交換の時間が必要であり、装置のコストも増加することとなる。同時に、転写を行う前に、密封状態を解除して型離れを行うように、金型と基板とのスタック及び密封を予め行わなければならず、しかも転写成形後にも密封カバーを除去する必要がある。このため、転写前後の処理コストが増大するとともに製造工程も断続的になり、成形の周期が延長され、量産に不利となる。
また、加設された密封カバーの光透過性がよくないのが通常であるため、紫外線が光透過可能窓口を透過して該密封カバーを透過する必要がある場合、紫外線のエネルギーは、転送のプロセスで吸収され、さらに光が散乱する。このように、この種の従来技術は供給された紫外線エネルギーを制御できないとともに、均一の転写完成品を得ることもできず、成形材料の成形品質に影響を与える。
従って、上記の従来技術では、光源構成機構の複雑さ、設備コストの高コスト、転写の面積の小ささ、処理コストの増大、製造工程の断続、成形周期の延長、及び成形品質の制御の困難さなどの欠点があるため、コストが高く、スループットが低く、品質が良くなくかつ量産に不利となるような極めて解決すべき課題が存在する。
そこで、以上の事情に鑑み、本発明は、異なる転写製造工程の機能を兼備するとともに、構造の簡単化を図るマイクロ・ナノ転写装置を提供することを課題とする。
また、本発明は、スループットの向上のために、断面積の転写を一度で完成できるマイクロ・ナノ転写装置を提供することを課題とする。
また、本発明は、成形品質の向上のために、転写を均一に行うことができるマイクロ・ナノ転写装置を提供することを課題とする。
また、本発明は、装置コストの低減のためのマイクロ・ナノ転写装置を提供することを課題とする。
また、本発明は、成形周期の短縮のためのマイクロ・ナノ転写装置を提供することを課題とする。
また、本発明は、構成に柔軟性を与えるためのマイクロ・ナノ転写装置を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係るマイクロ・ナノ転写装置は、金型と、基板と、エネルギー転送モジュールと、を備える。金型は、構造寸法が100ミクロン以下であることを特徴とし、光透過可能金型から選択したものでよい。基板は金型に対向して設置し、しかも該基板には少なくとも成形材料層が設けられる。その基板はシリコン基板、ガラス基板又はその他の光透過可能基板から構成することが好ましい。エネルギー転送モジュールは、エネルギー転送素子と、少なくとも1つのエネルギー源と、を備え、該エネルギー転送素子を該基板又は該金型のいずれか一方に連設し、該エネルギー源から転写エネルギーを基板又は金型に供給することにより、少なくとも一部の転写エネルギーをエネルギー転送素子を透過し基板又は金型に転送することで、成形材料層に対して異なる転写成形製造工程を行う。
好ましい実施形態では、該マイクロ・ナノ転写装置は、2つのエネルギー源を備える。そのエネルギー源は紫外線光源及び加熱源を含め、該紫外線光源及び該加熱源は同一側又は異なる側に設置してもよい。他の好ましい実施形態では、該マイクロ・ナノ転写装置は1つのエネルギー源を含み、該エネルギー源は紫外線光源又は加熱源のいずれか一方であってよい。
紫外線光源は、波長が10×10-9メートルから400×10-9メートルまでの範囲の光源であることが好ましい。その加熱源は、電磁波源、電熱式加熱源、光輻射式加熱源、及び誘導式加熱源のいずれか一方又はこれらの組合せから選択する。電磁波源は、周波率が300KHzから300GHzまでの範囲の加熱源であるのが好ましい。
エネルギー転送素子は、エネルギーが透過できる材料からなる構造体である。そのエネルギー転送素子は、一部又は全体が光透過可能材質からなる構造であるのが好ましい。エネルギー転送素子は、石英、ガラス、高分子、及びセラミックスのいずれかからなることがより好ましい。
本発明は、エネルギーが透過できるエネルギー転送素子を該基板又は金型に連設し、エネルギー源を簡易な設置構造によって照射することにより、エネルギー源と動力源及び、例えば、金型挟持機構等の素子が配置上への干渉とならないようにしているため、本発明の適用では、異なる転写製造工程を兼備する機能を提供する場合、マイクロ・ナノ転写装置の構造を簡素化することにより、上記従来技術の光源構成機構の複雑さ、設備コストの高コスト化、転写の面積の小ささ、処理コストの増大、製造工程の制御の断続、成形周期の延長、及び成形品質の制御の困難さなどの欠点により、コストが高く、スループットが低く、品質の不良かつ量産に不利となるような問題を解決することができ、しかも、大面積の転写を一度で完成でき、転写を均一に行うことができることで、スループットが増加し、成形品質が向上し、装置コストが低減し、成形周期が短縮するとともに、装置の設計がさらに柔軟となり、産業の利用価値が増大することとなる。
以下、本発明の実施方式を特定の具体的な実施形態に基づいてさらに詳細に説明するが、当業者は本願明細書の記載内容によって容易に本発明のその他の利点や効果が理解できる。本発明に係る実質的な技術内容は、その他の異なる具体的実施例によって実行及び応用してもよく、また、本発明は図示の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で数々の変更態様が可能であることは言うまでもない。
[実施形態]
以下の実施例は、本発明の観点をさらに詳しく説明する。ただし、本発明の範囲はそれらの実施例に限定されるものではない。
[第一の実施形態]
図1は、本発明のマイクロ・ナノ転写装置の第一の実施形態に基づいて描かれた図面である。ここで、本発明に係るマイクロ・ナノ転写装置は、ナノレベル構造の転写に適用される。以下の実施形態では、例えば、構造寸法が100ミクロン以下であることを特徴とするナノ構造を製造できるマイクロ・ナノ転写装置を例として説明しているが、それらに限定されるものではない。従来のナノ構造は、いずれも適用対象となり、その構造変化がないため、本発明の特徴や構造をより簡単で分かりやすくするように、図面では本発明に、直接、関連する構造のみを表示し、その他の部分は省略する。
図1に示すように、本実施形態に係るマイクロ・ナノ転写装置は、少なくとも金型11、基板13、及びエネルギー転送モジュール15を備える。
金型11は、構造サイズが100ミクロン以下であることを特徴とする。基板13は、該金型11に対向して設置し、しかも該基板13には少なくとも成形材料層131が設けられている。そのエネルギー転送モジュール15は、エネルギー転送素子151と、2つのエネルギー源153、155と、を備え、該エネルギー転送素子151が該基板13、しかもエネルギー透過可能材質からなる構造である。そのエネルギー転送素子151は、一部又は全体が光透過可能材質からなる構造であるのが好ましい。そのエネルギー転送素子は、石英、ガラス、高分子、及びセラミックスのいずれか1つ又はその他の等価素子からなることがさらに好ましい。エネルギー源153、155のそれぞれは、紫外線及び加熱源であってよい。
その金型11の上には動力機構17が設けられ、該動力機構17には動力源(図示せず)が接続され、下向きに該動力機構17及び該金型11に送り込まれる。本実施形態では、動力機構17は、動力源が接続された保持素子171と、該保持素子171によって保持され金型11に接触した加圧素子173と、該保持素子171内に設けられ該加圧素子173に接触した均圧素子175と、を含む。ここで、本発明では、転写を均一に行うように高圧の印加及び/又は常圧を調整できるその他の動力機構を適用してもよく、本実施形態に限定されるものではない。
例えば、紫外線硬化の製造工程を行う場合、該動力源301によって動力機構17が下向きに動力機構17と金型11に送り込まれ、基板13に当接することで、その金型11がその基板13の成形材料層131に完全に接触し、金型11と131との間に適切な圧力が生じた後、送り込みを止め、保圧の段階を維持する。この場合、例えば、紫外線光源であるエネルギー源153より適切なエネルギーが出力される。ここで、紫外線光源は、波長が10×10-9メートルから400×10-9メートルの範囲の光源であってよいが、それに限定されるものではない。このように、該基板13に連設したエネルギー転送素子151を介して該エネルギー源153からの転写エネルギーが基板13の成形材料層131に転送されることで、該成形材料層131に対して転写成形の製造工程を行うことができる。
例えば、熱圧成形の製造工程を行う場合、同様に、該動力源301によって動力機構17を下向きに動力機構17と金型11に送り込み、基板13に当接することで、その金型11がその基板13における成形材料層131に完全に接触し、金型11と131との間に適切な圧力が生じた後、送り込みを止め、保圧の段階を維持する。前記の紫外線硬化の製造工程と異なる点は、この場合、例えば、加熱源であるエネルギー源155から適切な
エネルギーを出力してよいことにある。ここで、加熱源は、例えば、電磁波源、電熱式加熱源、光輻射式加熱源、及び誘導式加熱源のいずれか1つ又はその他の等価素子であってよく、適切なエネルギーを出力するように、装置の熱源は前記したもののいずれか1つ又はこれらの組合せからなるものである。電磁波源が使用される場合、周波率が300KHzから300GHzまでの範囲の加熱源であることが好ましいが、それに限定されるものではない。このように、該基板13に連設したエネルギー転送素子151を介してエネルギー源155からの転写エネルギーを基板13の成形材料層131に転送することで、成形材料層131に対して成形転写製造工程を行う。
ここでは、紫外線硬化製造工程に利用される常温常圧製造工程条件及び熱圧成形製造工程に利用される高温高圧製造工程条件が周知のものであるため、詳しい説明を省略する。
同時に、本実施形態におけるエネルギー源153、155は選択的に同一側に設置されるとともに、エネルギー転送素子151より下に設置するが、その他の実施形態では、スイッチ機構(図示せず)を別途に設け、該スイッチ機構により該エネルギー転送素子151より下に設置したエネルギー源153又はエネルギー源155を調整することで、必要に応じて所望のエネルギー源が使用してもよい。しかも、本実施形態では、選択的にベース157によってエネルギー転送素子151に連設するが、該エネルギー転送素子151の設置構造はそれに限定されるものではなく、それらのエネルギー源153、155への干渉とならないエネルギー転送のものであれば本発明に適用することができる。
また、本実施形態では、光透過可能基板を基板13として使用することにより、エネルギー転送素子151からの紫外線エネルギーを基板13から成形材料層131に転送する。その他の実施形態では、例えば、光透過可能金型である金型11を用いて、該金型11と該基板13との設置位置の交換によって、エネルギー転送素子151からの紫外線エネルギーを該金型11から該成形材料層131に転送する。このように、エネルギー転送素子151を基板13又は金型11のいずれか一方に連設し、エネルギー源153又はエネルギー源155から転写エネルギーが基板13又は金型11に供給することにより、少なくとも一部の転写エネルギーをエネルギー転送素子151を透過させて基板13又は金型11に転送することで、異なる転写成形製造工程を行うことができる。
従来技術との対比から明らかなように、従来技術では、光源構成機構の複雑さ、設備コストの高コスト、転写の面積が小ささ、処理コストの増大、製造工程の制御の断続、成形周期の延長、及び成形品質の制御の困難さなどの欠点があることに対し、本発明では、エネルギー源と動力源及び、例えば、金型挟持機構等の素子が配置上への干渉とならないようにするためのマイクロ・ナノ転写装置の構成により、エネルギー透過可能のエネルギー転送素子を選択的に基板又は金型に連設することができ、該エネルギー源が簡易かつ柔軟な配置構造によって照射するようにすることで、本発明は簡易な構造により、異なる転写製造工程機能を兼備するようになっている。
同時に、本発明では、従来技術のように光源を側面から入射させるといった制限がなく、大面積の転写を一度で完成させることができるとともに、適切な圧力の印加により転写を均一に行うことができ、さらに、従来技術のように密封カバーの使用による処理コストが増大し、製造工程が断続し、及び成形周期の延長などの欠点がないため、量産に極めて有利である。
また、本発明の構成により、少なくとも紫外線硬化製造工程及び熱圧成形製造工程に必要な製造工程条件を満足させることができ、製造工程の必要に応じて所望のエネルギー源を調整することで異なる転写製造工程機能を兼備することができるとともに、基板と金型との相対設置位置を柔軟に交換することができるため、従来技術より柔軟性がある。
従って、本発明の適用では、異なる転写製造工程を兼備する機能を提供する場合、マイクロ・ナノ転写装置の構造を簡素化することにより、従来技術による様々な問題を解決することができるとともに、ナノ構造製品の高品質及び装置の産業利用価値をさらに向上させることができる。
[第二の実施形態]
図2は、本発明のマイクロ・ナノ転写装置の第二の実施形態に基づいて描かれた図面である。ここでは、本発明の説明が容易に理解できるように、第一の実施形態と同一又は類似する素子を同一又は類似の参照符号によって表示し、詳しい説明を省略する。
第二の実施形態が第一の実施形態と異なるは、第一の実施形態で2つのエネルギー源を同一側に設置するエネルギー転送モジュールを使用するのに対し、第二の実施形態では2つのエネルギー源を異なる側に設置するエネルギー転送モジュールを使用することである。
図2に示すように、本実施形態に係るマイクロ・ナノ転写装置は、少なくとも金型11、基板13、及びエネルギー転送モジュール15′を備える。そのエネルギー転送モジュール15′は、エネルギー転送素子151と、エネルギー源153′、155′と、を備え、そのエネルギー源153′は、例えば、紫外線であってよく、そのエネルギー源155′は該金型11を挟持する加熱源であってよく、かつ該エネルギー源155′を動力機構17の保持素子171に設置することで、第一の実施形態で該金型11に接触した加圧素子173を省略してもよい。
このように、例えば、紫外線硬化の製造工程を行う場合、例えばエネルギー転送素子151より下に設置したエネルギー源153′より適切なエネルギーを出力し、基板13に連設したエネルギー転送素子151を介してエネルギー源153′からの転写エネルギーを基板13の成形材料層131に転送することができる。例えば、加熱圧成形製造工程を行う場合、例えば、金型11より上に設置したエネルギー源155′より適切なエネルギーを出力し、基板13に連設したエネルギー転送素子151を介してエネルギー源155′からの転写エネルギーを基板13の成形材料層131に転送することができる。当然、金型11と基板13との設置位置は交換可能であり、エネルギーを成形材料層131に転送することで成形材料層131に対して転写成形を行うことができるものであれば本発明に適用することができる。
[第三の実施形態]
図3は、本発明のマイクロ・ナノ転写装置の第三の実施形態に基づいて描いた図面である。ここでは、本発明の説明が容易に理解できるように、前記の実施形態と同一又は類似の素子を同一又は類似の参照符号によって表示し、詳しい説明を省略する。
第三の実施形態が第二の実施形態と異なる点は、第二の実施形態では、例えば、紫外線光源であるエネルギー源153′をエネルギー転送素子151より下に設置し、例えば、加熱源である155′を金型11より上に設置するのに対し、第三の実施形態ではエネルギー源153′とエネルギー源155との設置位置を互いに交換することである。
図3に示すように、本実施形態ではエネルギー転送モジュール15′、例えば、加熱源であるエネルギー源155′をエネルギー転送素子151より下に設置し、かつ紫外線光源であるエネルギー源153′を金型11より上に設置する。この場合、例えば、光透過可能金型である金型11を用いて紫外線を転送することができる。当然、金型11と基板13と、の設置位置を互いに交換し、例えば、光透過可能基板である基板13を使用し、紫外線を転送してもよい。
上記のように、エネルギー透過可能のエネルギー転送素子によって、例えば、光透過可能金型である金型又は、例えば、光透過可能基板である基板に連設することで、紫外線硬化製造工程を行うことができるとともに、簡易な光照射配置を用いることができ、しかも、従来技術のように動力源による干渉の問題がなく、さらに、熱圧成形製造工程を行い、熱圧と紫外線転写成形を兼備する効果を得ることができる。同時に、均圧素子を、加圧素子または金型を挟持できるエネルギー源に合わせることで大面積でかつ均一の転写を一度で完成することができるため、従来技術のように前後処理に必要なコストがかからず、成形周期の延長などの欠点もない。また、金型と基板との設置位置及び異なるエネルギー源の設置位置は互いに交換してもよいため、使用者は必要に応じて変更/変形してもよく、しかも、この種の変更/変形は極めて簡単である。
上記したように、本発明に係るマイクロ・ナノ転写装置では、異なる転写製造工程を兼備する機能を提供する場合、構造の簡単化の効果を図れるとともに、大面積の転写を一度で完成することでスループットが増加させ、しかも転写を均一に行うことで成形品質が向上させることにより、装置コストの低減及び成形周期の短縮を達成することができる。従って、本発明は従来技術の種種の欠点を解決することができ、構成上の柔軟性があり、産業上の利用価値を更に有効に高めることができる。
上記したように、これらの実施形態は本発明を例示する目的で示すものであり、本発明は、これらによって何ら限定されるものではない。本発明に係る実質的な技術内容は、下記の特許請求の範囲に定義される。本発明は当業者が特許請求の範囲を逸脱しない範囲で様々な変更や変形を行うことが可能であり、こうした変更や変形は本発明の技術範囲に入る。
本発明に係る第一の実施形態のマイクロ・ナノ転写装置を模式的に示したブロック線図である。 本発明に係る第二の実施形態のマイクロ・ナノ転写装置を模式的に示したブロック線図である。 本発明に係る第三の実施形態のマイクロ・ナノ転写装置を模式的に示したブロック線図である。 国際公開第2004/016406号パンフレットのマイクロ・ナノ転写装置を模式的に示したブロック線図であり、マイクロ・ナノ転写装置の全体構造を示す図である。 図4Aの金型、基板、及び密封カバー間の設置関係の拡大図である。 米国特許第6,482,742号明細書記載発明の流体圧力転写リソグラフィ装置を模式的に示したブロック線図であり、流体圧力転写リソグラフィ装置の全体構造を示す図である。 図5Aの装置の光源設置機構の拡大図である。
符号の説明
11 金型
13 基板
131 成形材料層
15、15′ エネルギー転送モジュール
151 エネルギー転送素子
153、153′ エネルギー源
155、155′ エネルギー源
157 ベース
17 動力機構
171 保持素子
173 加圧素子
175 均圧素子
301 動力源
302 押印ユニットホルダー
303 押印ユニット
3031 自調整機構
304 紫外線モジュール
3041 紫外線光源
3042 屈折レンズ
305 モジュール
306 基板
307 基板ベース
308 可動フィードステージ
309 ステージベース
401 密閉チャンバ
402 流体入口
403 モジュール
404 成形材料
405 基板
406 密封カバー
407 加熱ユニット
408 光透過可能窓口

Claims (14)

  1. マイクロ・ナノ転写装置において、
    金型と、
    前記金型に対向して設置し、少なくとも成形材料層を有する基板と、
    エネルギー転送素子と、
    紫外線光源であるエネルギー源及び加熱源であるエネルギー源と、
    これら紫外線光源又は加熱源を選んでエネルギー源とするためのスイッチ手段と、を備え、
    前記エネルギー転送素子を前記基板又は前記金型のいずれか一方に連設し、前記エネルギー源から転写エネルギーを前記基板又は前記金型に供給することにより、少なくとも一部の転写エネルギーを前記エネルギー転送素子を透過させて前記基板又は前記金型に転送することで転写成形を行うエネルギー転送モジュールと、を少なくとも備えることを特徴とするマイクロ・ナノ転写装置。
  2. 前記金型の構造寸法は100ミクロン以下であることを特徴とする、請求項1に記載のマイクロ・ナノ転写装置。
  3. 前記金型は、光透過可能金型であることを特徴とする、請求項1に記載のマイクロ・ナノ転写装置。
  4. 前記基板は、光透過可能基板であることを特徴とする、請求項1に記載のマイクロ・ナノ転写装置。
  5. 前記基板は、シリコン基板又はガラス基板であることを特徴とする、請求項1に記載のマイクロ・ナノ転写装置。
  6. 前記紫外線光源は、その波長が10×10−9メートルから400×10−9メートルの範囲にあることを特徴とする、請求項に記載のマイクロ・ナノ転写装置。
  7. 前記加熱源は、電磁波源、電熱式加熱源、光輻射式加熱源、及び誘導式加熱源のいずれか1つ又はこれらの組合せからなることを特徴とする、請求項に記載のマイクロ・ナノ転写装置。
  8. 前記電磁波源は、周波率が300KHzから300GHzの範囲にあることを特徴とする、請求項に記載のマイクロ・ナノ転写装置。
  9. 前記紫外線光源は、前記加熱源と同一側に設置することを特徴とする、請求項に記載のマイクロ・ナノ転写装置。
  10. 前記紫外線光源は、前記加熱源と反対側に設置することを特徴とする、請求項に記載のマイクロ・ナノ転写装置。
  11. 前記エネルギー転送素子は、石英、ガラス、高分子、及びセラミックスかのいずれか1つ又はこれらの組合せからなることを特徴とする、請求項に記載のマイクロ・ナノ転写装置。
  12. 前記エネルギー転送素子は、エネルギーが透過できる材料からなる構造であることを特徴とする、請求項に記載のマイクロ・ナノ転写装置。
  13. 前記エネルギー転送素子は、光が一部透過できる材料からなる構造であることを特徴とする、請求項12に記載のマイクロ・ナノ転写装置。
  14. 前記エネルギー転送素子は、光が完全に透過できる材料からなる構造であることを特徴とする、請求項12に記載のマイクロ・ナノ転写装置。
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