JP4173176B2 - ドライブレコーダ - Google Patents

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Description

本発明は、人、自動車、自動二輪車(オートバイ)又は自転車などの挙動を記憶し、再現できるドライブレコーダなどに関する。
交通事故が起こった場合、事故を起こした側の言い分と、事故を起こされた側の言い分とが食い違うことが多い。このため、目撃証言を集めることが行われるが、目撃者の証言は目撃者の記憶によるものなので、必ずしも正確でない。また、路面に残ったタイヤ跡などの間接的な証拠から、事故状況を把握する試みがなされているが、このような間接的な証拠によっても必ずしも事故が起こった状況を正確に再現できるわけではない。少数のカメラを具備して事故状況を画像として記録するシステムは存在するが、事故の際にカメラの画角外で起こった事象は記録できないうえ、単一カメラによる距離測定や測位は原理的に測定精度が低すぎて、事故状況の解析には実用的ではない。また、従来のドライブレコーダは、記憶装置への物理的な保護に関する保護機能が無かった。
本発明は、人、自転車、自動二輪車(オートバイ)、又は自動車などの挙動を記憶し、再現できるドライブレコーダ又はそのようなドライブレコーダを具備するドライブレコーダシステムを提供することを目的とする。
本発明は、測定装置を装着した対象物が交通事故にあうなどして、測定装置が破損した場合であっても、対象物の挙動を測定した測定情報を記憶しておき、再現できるドライブレコーダシステムを提供することを上記とは別の目的とする。
従来のドライブレコーダでは、運良く記憶装置が壊れなかった場合にのみ収集データを回収する事が可能となる。そのため、車両火災や水没事故等による記憶装置の故障や保存データの破損・消滅からデータを守ることが出来ないという問題があった。
従来のドライブレコーダには、事故等の位置を特定するためにGPSを利用しているものがある。GPSは地上での位置測定に関して数メートルの誤差があり(補正信号を利用するDGPSでも数十センチメートルの誤差がある)、事故形態を特定するための位置情報としては全く不十分な精度でしかない。本発明は、本装置搭載車両および周囲物体の位置及び向きを数センチメートル以下の誤差で記録することを目的とする。
従来のドライブレコーダでは、前方向を撮影する単一カメラによる画像記録しか行われていない。そのため、ドライブレコーダ搭載車両の前方での事象しか記録できず、また事故に関係した人・車両等の位置関係の精密な特定はできない。本発明は、測定装置の全周に対して、任意の地点を複数の測定装置で記録するように構成することによって、周囲物体との位置関係を高精度に記録することを目的とする。
従来のドライブレコーダで利用されてきたカメラは、一秒当たりの撮影枚数が10枚・15枚・30枚程度であり、LEDを利用した信号器・標識・看板等を撮影すると、フリッカ(ちらつき)が生じたり、そもそも点灯状態を撮影できなかったりするという問題があった。本発明は、カメラによる撮像間隔を考慮して、LEDを利用した表示に関しても正しく点灯状態を記録することを目的とする。
従来のドライブレコーダで領されてきたカメラは、可視光線範囲に感度を持つものであり、人間の目で見える範囲の情報しか記録できない。そのため、夜間に暗色の衣類を着た歩行者や無灯火の自転車などの移動に関しては当事者の証言に頼るのみであり、事故当事者の一方(歩行者等)が死亡・意識不明等により証言できない場合には、一方的な証言が検証されずに採用されてきた。本発明は、可視光線範囲で得にくい情報に関しても、交通事故解析に必要な客観的データを得ることを目的とする。
可視光線範囲および遠赤外線範囲の電磁波は、雨滴・雪片によって強い散乱を受ける。そのため豪雨・吹雪時の周囲環境の測定には、可視光線範囲のカメラおよび遠赤外線カメラだけでは不十分である。豪雨・吹雪等の悪天候下では、高速道路の多重衝突のような重大事故が発生することが多いが、事故前後の客観的な情報を手に入れる方法がなかった。本発明は、いかなる天候においても周囲状況を測定して記録することを目的とする。
本発明は、基本的には、周囲環境の変化からの影響を遮断するための断熱部及びクッション部を具備する容器に記憶装置を収容するドライブレコーダシステムによって、事故が起こった際の環境変化に対抗し、記憶装置を保護できるので、人、自転車、自動二輪車(オートバイ)又は自動車などの対象物の挙動を的確に把握できるという知見に基づくものである。
なお、本明細書において、「ドライブレコーダ」とは、対象物の挙動を再現するために、測定装置により測定された、測定する情報を記憶するため記憶装置の周囲環境の変化からの影響を遮断する容器によって保護された記憶装置を有するシステムを意味し、「記憶装置」とは、記憶装置の周囲環境の変化からの影響を遮断する容器で保護された記憶装置を意味する。
本発明は、測定装置と記憶装置とを離れた位置に置くことで、事故により測定装置が破損した場合であっても、記憶装置が破壊される事態を防止でき、事故が起こった際の対象物の挙動を把握できるという知見に基づくものである。
本発明は、複数の位置の異なるカメラで同時に周囲を撮影することで、カメラと周辺物体との距離を測定できるという知見に基づくものである。
本発明は、恒温動物が発する遠赤外線が霧や煙によって散乱されず、暗所においても専用の投射装置を使用せずに撮像可能であるという知見に基づくものである。
本発明は、マイクロ波が、測定装置の外部環境(天候等)によって散乱されず、レーダ波として利用した場合にごく短時間で対象物までの距離を測定することができるという知見に基づくものである。
本発明は、カメラによる撮像において、LED等を利用した屋外で使用される表示装置の点滅間隔を考慮することで、点灯状態を正しく記録できるという知見に基づくものである。
本発明によれば、速度センサが対象物の速度を測定し、回転センサが対象物の回転挙動を測定するなど、測定装置が対象物の挙動を測定し、これらを記憶装置が記憶するので、事故が起こった際の、人、自転車、自動二輪車又は自動車の時系列的な挙動を把握できる。
本発明の好ましい形態によれば、測定装置が測定した測定情報を無線や光信号などで送信し、その測定情報を受信した記憶装置が測定情報を記憶するので、事故により測定装置が破損した場合であっても、記憶装置が破壊される事態を防止でき、事故が起こった際の対象物の挙動を把握できる。
特殊な事故として車両火災が挙げられる。車両火災は、ガソリンタンクを損傷させるような事故が発生した場合、エンジンの熱等でガソリンが発火し火災となる。2004年版消防白書によれば、車両火災の発生件数は7866件も発生している。しかも、車両火災が発生するような事故ではドライバーや同乗者が死亡する場合が殆どである。このため、記憶装置の周囲環境の変化からの影響を遮断する容器を記憶装置に具備させることで、車両火災が発生した際の対象物の挙動を把握できる。
特殊な事故の別な例として、水没事故も挙げられる。水没事故は、衝突や操作ミス等によって発生する場合が殆どである。この場合も車両火災と同様に致死率は非常に高い。このため、事故の形態に関する証言をドライバー及び同乗者から得る事は非常に困難である。記憶装置の周囲環境の変化からの影響を遮断する容器を記憶装置に具備させることで、水没事故においての事故形態が解析できるようになる。この解析によって、水没に至った経緯が自殺(能動的動作)によるものか過失によるものか車両の部品の不具合や破損によるものか等を客観的に証明できる。これにより自殺か過失かという議論をする必要が無くなり保険金支払い請求等の訴訟件数を大幅に抑える事が出来る。
記憶装置の周囲環境の変化からの影響を遮断する容器を記憶装置に具備させることで、事故発生時の強い衝撃から記憶装置本体を守る事が出来る。これにより、高速走行時等の強い衝撃があった場合でも保存されているデータから客観的に事故を再現する事が出来る。また、過失による事故なのか、車両の部品が破損しコントロールできなくなった事が原因の事故なのかを特定できるという効果もある。
外的要因で精密機器が誤作動又は破壊される場合もある。例えば、太陽の活動期における磁気嵐がそれである。磁気嵐は、航空管制や精密機器に影響を及ぼす事が知られている。記憶装置も精密機器であり、磁気嵐の影響を受け得る。また、磁気嵐に限らず、電磁波は精密機器に対して、誤作動や機能不全といった悪影響を及ぼす事も知られている。このため、記憶装置の周囲環境の変化からの影響を遮断する容器を記憶装置に具備させることで電磁遮蔽をし、記憶装置の誤作動及び機能不全を防ぎ、保存されているデータを保護することができる。
記憶装置の周囲環境の変化からの影響を遮断する容器を記憶装置に具備させることで、車両火災、浸水、衝撃、などが複合して起こったとしても記憶装置に保存されているデータを保護する事が出来る。
本発明によれば、カメラが撮影した各瞬間における周囲の物体とカメラの距離を測定することができるので、その記録から車両の位置及び向きを時系列的に再構成することができる。例えば、車両同士の衝突において対向車線にはみ出したかどうか、あるいは車両がスリップ状態であったかなどが確実に判定できる。
本発明によれば、LEDを利用した信号器・標識などの表示を正しく記録できる。例えば、交差点進入時の信号機の表示が青であったか赤であったかを正しく判定できる。
本発明によれば、遠赤外線カメラが撮影した各瞬間における周囲の物体とカメラの距離を測定することができるので、その記録から車両と恒温動物(特に人体。歩行者、自転車・二輪車等の乗員)との位置関係を時系列的に再構成することができる。例えば、暗い道を横断する自転車と車両が衝突するような事故において、自転車が右から横断したか左から横断したか、あるいは飛び出しであったか併走状態であったかを判定することができる。
本発明によれば、マイクロ波レーダによる記録によって各瞬間における周辺物体までの距離を、天候(雨・雪等)の影響を受けずに測定することができるので、その記録から車両の位置及び向きを時系列的に再構成することができる。例えば、豪雨中での追突事故において、被追突車両が移動していたか停止していたかを判定できる。
本発明のドライブレコーダシステム(「本発明のシステム」ともよぶ。)は、基本的には、速度センサ、回転センサ、複数のカメラなどの測定装置を具備するドライブレコーダ、及び記憶装置の周囲環境の変化からの影響を遮断する容器で保護された記憶装置を具備するドライブレコーダシステムである。また、適宜、ステアリング蛇角センサ、アクセル/ブレーキの踏み込み量測定センサなどを具備しても良い。さらに、センサなどの測定装置が測定した情報などを一時的に記憶するための記憶部、記憶部が記憶した情報を量子化処理(符号化処理)するなどの演算を行うための演算部、各種情報を制御するための制御部、情報を外部に出力するための送信部などを具備してもよく、さらに測定情報を表示するためのモニタなどの表示部を具備しても良い。なお、本発明のように測定装置を用いずに、例えば10フレーム/秒程度の割合で画像を記録する画像記録形式のみを用いても、フレームごとの移動量から速度と加速度を計算によって求めることが可能である。しかし、画像から移動量を読み取る事ができない場合には速度及び加速度を求める事ができない。また、挙動に関しても画像から推測される挙動をシミュレートするのみであり、客観性に欠ける。本発明は、車輌などの位置、速度、加速度を計測するための測定装置を具備するので、客観的且つ高精度に車輌などの挙動を再現できる。
なお、本発明のシステムは、ドライブレコーダとドライブレコーダから送信される測定情報を受信して記憶する記憶装置の周囲環境の変化からの影響を遮断する容器で保護された記憶装置とから構成されるものであってもよい。この場合、速度センサ及び回転センサを具備する測定装置と;前記測定装置が測定した測定情報を一時的に記憶するための記憶部と;前記記憶部が一時的に記憶した測定情報を、前記測定装置と物理的に離れた位置に設置される記憶装置に無線信号又は光信号により送信するための送信部と;を具備するものがあげられる。なお、この場合、記憶装置の周囲環境の変化からの影響を遮断する容器で保護された記憶装置は、測定対象物とも物理的に離れた位置にある物であることが好ましい。
図1は、本発明のドライブレコーダシステムの基本構成例を示すブロック図である。図1に示されるように、本発明のある形態に係るドライブレコーダシステム(1)は、ドライブレコーダ(2)、及び記憶装置の周囲環境の変化からの影響を遮断する容器(17)で保護された記憶部(7)により構成される。そして、ドライブレコーダ(2)は、測定装置(5)と、前記測定装置と接続される制御部(6)と、前記制御部と接続される記憶部(7)と、前記制御部と接続される符号化部(8)と、前記制御部と接続される送信部(9)とを具備する。また、前記測定装置(5)は、速度センサ(11)、回転センサ(12)、ステアリング蛇角センサ(13)、アクセルの踏み込み量測定センサ(14)、ブレーキの踏み込み量測定センサ(15)、カメラ(16)を具備する。そして、各センサなどは、電気回線により接続されている。具体的なドライブレコーダシステムとして、速度センサ(11)と、回転センサ(12)と、断熱部(18)と、前記断熱部の内部に設けられたクッション部(19)と、前記クッション部の内部に設けられ前記速度センサ及び前記回転センサと電気的に接続され、前記速度センサ及び前記回転センサが測定した測定情報を記憶する記憶部(7)を有するドライブレコーダシステムがあげられる。以下、本発明のドライブレコーダシステムを構成する各要素について説明する。
速度センサは、対象物の速度を測定するための装置である。速度センサとして、公知の速度センサを適宜利用することができる。速度センサとして、3次元速度センサが好ましい。なお、速度センサとして、加速度センサを利用してもよい。加速度センサは、圧電素子中の可動部に生ずる歪から加速度を電気信号に変換するものがあげられ、より具体的には、USB規格で取り付け取り外しを行うものがあげられる。なお、速度センサ又は加速度センサを自転車、自動二輪車、又は自動車などの車に設置する場合、測定誤差が最小になるように、速度センサ又は加速度センサを重心位置の近くに設置することが好ましい。重心から離れるほど(理論的に補正は可能だが)精度を確保しにくくなるためである。また、センサの測定軸は、車体の前後方向・左右方向・鉛直方向(重力の向き)と一致するように設置することが好ましい。理論的には任意の向きで補正することができるが、補正する必要が多くなるほど処理が複雑化し、精度が下がるためである。
なお、加速度は、速度の時間あたり変化量であるから、測定値を積分することで速度を得ることができ、速度も同様に位置の時間あたり変化量であるから、積分することで位置を得ることができる。このようにして、各方向の速度や位置を把握できることとなる。
加速度センサは、重心が運動によって受ける加速度をコンピュータで処理可能な数値として収集する。そして、3次元加速度センサは、車体前後方向・左右方向・上下方向の加速度を収集する。3次元空間内の物体は本質的に自由度が6あるので、後述する回転センサの測定値と合わせることで、対象物の3次元的挙動を把握できることとなる。
また、複数の加速度センサを異なる位置に配置することは、本発明の好ましい別の実施態様である。この場合、加速度センサを回転センサとして機能させることもできる。一方、複数の回転センサを用いれば、そのうちいずれかを加速度センサ(すなわち速度センサ)として利用することもできる。
回転センサは、対象物の回転を測定するための装置である。回転センサとして、公知の回転センサを適宜利用することができる。速度センサとして、3次元軸回転センサが好ましい。カーナビゲーションシステムなどでは、自動車の向き情報をジャイロなどで測定し送信するが、自動車が浮上する事態は想定していない。それゆえ、2次元軸回転センサを用いていることが多いか、又はセンサ自体は3軸回転センサを用いていても、ロール成分を無視しているが、交通事故の場合、自動車などが空中で回転などする事態が起こる。したがって、3次元軸回転センサを用いれば、そのようなカーナビゲーションシステムでは測定し得ない挙動をも測定できることとなる。
回転センサとして、公知の圧電ジャイロやレーザジャイロを用いるものなどをあげることができる。なお、USB規格の端子を用いてコンピュータなどを情報の授受を行うことができるものは、本発明の好ましい形態である。回転センサの設置位置は、上記した速度(加速度)センサと同様の位置とすればよい。回転センサから、たとえば、ピッチ方向、ヨー方向、及びロール方向の回転角に関する情報が収集される。すると、地面を基準系として車体の空間的な向き(道路上で一回転した、横転したなどの情報)を決定できるので、加速度センサから得た値と組み合わせることで測定対象の三次元的な軌跡と各瞬間の向きを特定する事ができることとなる。
本発明のシステム(又はドライブレコーダ)を自転車、自動二輪車(オートバイ)、又は自動車に搭載する場合、ステアリング蛇角センサを具備するドライブレコーダは、本発明の好ましい実施形態である。ステアリング蛇角センサは、ステアリング蛇角を測定するための装置である。ステアリング蛇角センサとして、公知のステアリング蛇角センサを採用できる。
ステアリング蛇角センサは、公知のステアリング蛇角センサを適宜用いることができる。具体的には、ステアリング蛇角センサとして、いわゆるロータリーエンコーダを利用して、コンピュータにデータ値を取り込めるような機器があげられる。ステアリング蛇角センサは、たとえば、ステアリング/ハンドルの回転と機械的に結合するように設置すればよく、また光学的に測定できるように公知の方法を用いて設置してもよい。このようなステアリング蛇角センサにより、左右のどちらに蛇角したかといった情報を得ることができる。より具体的には、ステアリング蛇角センサの測定情報を用いて、いつ・どちらの方向に・どの位ハンドルを切ったかが分かるので、事故直前の回避行動の有無や、衝突途中のハンドル操作(カウンターステア等)の有無が分かることとなる。
本発明の装置を自動車に搭載する場合、アクセル/ブレーキの踏み込み量測定センサを具備するドライブレコーダは、本発明の好ましい実施形態である。アクセル/ブレーキの踏み込み量測定センサは、アクセル又はブレーキの踏み込み量を測定するためのセンサである。アクセル又はブレーキの踏み込み量が電気的に制御される自動車においては、その電気的に制御されるアクセル又はブレーキの踏み込み量を記憶用に取り出すようにすればよい。すなわち、アクセル又はブレーキの踏み込み量が電気的に制御される自動車においては、アクセル又はブレーキの踏み込み量がRAMなどで一時的に記憶され、そのRAMなどに記憶された情報を用いて、制御が行われる。一方、本発明の好ましい実施形態では、たとえばそのようにしてRAMなどに記憶されるアクセル又はブレーキの踏み込み量を取り出して、一時的ではなく記憶するようにすればよい。また、アクセル又はブレーキの踏み込み量が電気的に制御されない自動車においては、アクセル又はブレーキ付近に光センサを取り付けて、アクセル又はブレーキから反射される光情報により、アクセル又はブレーキの踏み込み量を測定できるようにしてもよい。アクセル又はブレーキペダルと機械的に結合した変位センサを用いて踏み込み量を測定できるようにしてもよい。
カメラ(可視光線範囲)は、二系統以上の全周を撮影する測定系からなるものが好ましい。各系統は、カメラの画角によって構成する台数が変化しうるが、測定系周囲の任意の位置はそれぞれの系統の少なくとも一台のカメラによって撮影されるように構成する。これによって、測定系周囲の任意の位置は、系統の異なる少なくとも二台のカメラによって撮影される。この二台のカメラの位置は異なるように、望ましくは50センチメートル以上離れるように設置する。カメラの水平方向画素数が720個、画角が144度であるとすると分解能は0.2度となり、三角測量の原理から基線が50センチメートルであれば20メートル離れた物体の測定誤差を10センチメートル以下にできる。第1種1級の道路で車線数が4車線の場合(4車線高速道路)の道路幅員は、23.5メートルであることから、基線の望ましい長さを算出した。カメラの解像度と基線の長さはトレードオフの関係にあるので、基線の長さを変化させずに高解像度カメラを用いると、距離の測定精度を高くできる。車両の衝突では前方の衝突が7割程度であり、測定の重要性が高い。したがって、各系統の前方方向を撮影するカメラに高解像度のものを選択して構成するのは、本発明の好ましい実施形態である。
カメラ(可視光範囲)は、一秒間に撮影するフレーム数が100の約数あるいは120の約数とならないようにするか、オーバーサンプリング(例えば、毎秒210フレーム撮影して、連続7フレームの画像を平均化したものを、毎秒30フレームの画像として記録する方式)を採用するか、露光時間を1/100秒以上にすることが好ましい。日本における商用電源は50Hzまたは60Hzの交流電源であり、全波整流すると(主成分が)100Hzまたは120Hzの脈動する電源となる。このため、LEDのような印加電圧が閾値を超えた場合に発光するような光学デバイスは、100Hzまたは120Hzで点滅することになるため、露光時間が短い撮像素子を用いて点滅周期の約数となる周期で撮影すると、消灯状態のみを撮影することが起こりうる。なお、毎秒撮影するフレーム数が100の約数あるいは120の約数のいずれかに近いとフリッカ(ちらつき)が起こるので、そのようなフレーム数を避けて撮影するカメラシステムの構築は、本発明の好ましい実施形態である。
遠赤外線カメラは、二系統以上の全周を撮影する測定系からなる。各系統は、カメラの画角によって構成する台数が変化しうるが、測定系周囲の任意の位置はそれぞれの系統の少なくとも一台のカメラによって撮影されるように構成することが好ましい。これによって周辺物体(特に人間)と測定系の距離を三角測量の原理で測定できる。夜間の車両対歩行者・自転車の交通事故においては、車両運転手の「視認できたこと」のみで原因が語られることが多いが、歩行者あるいは自転車の軌跡の証拠と矛盾するケースが多い。遠赤外線カメラは、恒温動物(人間を含む)の輻射を撮影することができるので、暗所における暗色の衣類を着た歩行者や無灯火自転車であっても位置を記録でき、事故当事者の証言よりも客観的な証拠を提示できる。人間の大きさは子供であっても数十センチメートルあるため、本発明で利用する遠赤外線カメラはあまり高解像度である必要はないが、人間の軌跡を記録に残すために全周撮影が望ましい実施形態である。
マイクロ波レーダは、測距可能な角度によって構成する台数は変化するが、全周にわたって測定できるように構成する。雨滴あるいは雪片は、可視光線付近の電磁波を強く散乱するため、豪雨や吹雪という天候状態では可視光線から遠赤外線範囲に感度を持つセンサでは高精度の測定は行えない。交通事故の解析で必要な測距性能を考えると、範囲が数十メートル、測定誤差が数センチメートル程度であり、最も適しているのがマイクロ波による測距である。豪雨・降雪時の重大事故は、件数はそれほど多くないが、高速道路での多重衝突のように起きたときの被害が極めて大きいという特徴がある。しかし、事故原因を調査する際には、視界不良のため事故当事者からも「気が付いたら前に車がいた」というような主観的かつ非定量的な報告しか得られないことが多い。そのため、天候の影響を受けずに測定系周囲の測距を行えるマイクロ波レーダによる全周測距が望ましい。
記憶装置は、各種センサなどの測定装置が測定した情報を記憶するための装置である。このような記憶装置は、ドライブレコーダと一体となっているものであってもよいし、ドライブレコーダとは別に設けられるものであっても良い。
記憶装置の周囲環境の変化からの影響を遮断する容器で記憶装置を保護することは本発明の好ましい実地形態である。周囲環境の変化からの影響を遮断するとは、例えば、熱に対する耐性(耐熱性)や液体の進入に対する耐性(防滴性)や衝撃に対する耐性(耐衝撃性)や電磁波に対する耐性(耐電磁波)が挙げられる。
図4は、記憶装置の周囲環境の変化からの影響を遮断する容器の基本構成例を示す模式図である。図4に示すように、この態様のドライブレコーダシステムは、外部からの熱の伝導の緩和及び直接の熱の流入を防ぐための断熱部(18)と、事故時の衝撃を緩衝・吸収するための前記断熱部の内部に設けられたクッション部(19)と、前記クッション部の内部に設けられた記憶部(7)を具備する。結線(22)は、各種センサと接続されており、前記断熱部に設けられた結線導入部(21、20)を介して記憶部(7)と接続される。なお、本発明においては、記憶部(7)のみならず制御部(6)も断熱部およびクッション部の内部に設けられていてもよいし、符号化部(8)も記憶装置と一体として断熱部及びクッション部の内部に設けられてもよい。
断熱部は、外部からの熱の流入を防ぎ、また熱伝導による温度上昇を緩やかにする部分である。断熱部として、公知の断熱材を適宜利用することができる。断熱部は、外部からの高い熱に晒されるため、断熱材は不燃性繊維であること及び熱伝導率の低いことが望ましい。断熱部の材質として、例えば、セラミック繊維やガラス繊維などが挙げられる。また、断熱部として、不燃性繊維の形状を綿状にする等で弾力を持たせることが望ましい。これにより、断熱部にもクッション性を持たせる事ができ、これにより断熱部でも衝撃を緩衝出来るようになる。一方、絶縁性の材質を用いて断熱部を構成した場合、結線導入部を設けなくてはならなくなり、その点で気密性が低下する恐れがある。すなわち、本発明のドライブレコーダは、車体が水中に沈んだ場合であっても、記憶部だけは浸水しないことが望ましい。そこで、断熱部として、アルミ、銅、鉄などの導電性のある金属を用いるものは、結線(22)を断熱部の表面に接続することにより記憶装置と各種センサとを電気的に接続できるので、記憶部の気密性が高まり好ましい。
クッション部(19)は、事故時の衝撃から記憶装置を保護する部分である。クッション部として、公知の緩衝材を適宜利用することができる。クッション部は直接記憶装置と接するため不燃性であること、またできるだけ記憶装置に熱を伝えない為に熱伝導率が低いものが望ましい。例えば、クッション部として、金属製のバネを複数用いて記憶装置を中空に固定したものや、耐熱発泡ウレタン等の発泡体を充填したものがあげられる。すなわち、クッション部(19)として、前記断熱部(18)と前記記憶部(7)とを接続する複数のバネを具備するものがあげられる。クッション部の充填材として更に望ましくは、弾性変形範囲が広く、沈み込みに対する復元が緩やかなのもがよい。一方、特に断熱部として、金属以外のものを用いた場合、結線導入部から水が入り込む恐れがある。そのため、クッション部には、吸湿剤又は吸水剤を適宜散布してもよいし、吸湿剤又は吸水剤で充填してもよい。クッション部が、吸湿剤又は吸水剤を含む場合は、吸湿剤又は吸水剤のみで記憶部と断熱部との隙間を充填してもよいし、先に説明したバネや発泡体の隙間を吸湿剤又は吸水剤で充填してもよい。そのようにすることで、わずかな水分が断熱部内に浸入した場合でも、効果的に吸水して、記憶部が水にさらされる事態を効果的に防止できる。すなわち、クッション部(19)として、前記断熱部(18)と前記記憶部(7)とを接続する複数のバネを具備し、前記クッション部(19)の隙間には、除湿剤又は吸水剤が充填されるものがあげられる。吸湿剤又は吸水剤として、公知の吸湿剤又は吸水剤があげられる。吸湿剤又は吸水剤として、シリカゲル、生石灰などの除湿剤又は乾燥剤があげられる、これらのうちでは生石灰が好ましい。生石灰は水分を吸収し消石灰へと変化する際に容積が大きくなるが、このように容積が大きくなることでクッション性をより高めることができるからである。社内は通常湿気が多い場合が多い。そこで、ドライブレコーダは、特に事故が起こらない状態であっても、その記憶部に含まれる回路が水により劣化する事態が生じうる。一方、ドライブレコーダのクッション部に吸湿剤又は吸水剤を含むものは、事故が起こらない場合であっても、記憶部が湿気により劣化する事態を効果的に防止できるので好ましい。
断熱部がクッション性を持つ場合、断熱部とクッション部とがバネ系の直列接続と同じ関係になるため、記憶装置の周囲環境の変化からの影響を遮断する容器全体で見た場合のクッション性能は、クッション部単体でのクッション性能より高くなる。このため、図4に示す配置であることが望ましい。
断熱性能及びクッション性を上げるため、断熱部(18)及びクッション部(19)を複数層にしてもよい。層が増えるほどより高い耐熱性及び耐衝撃性を得る事が出来る。すなわち、断熱部(18)と前記クッション部(19)とは、断熱部(18)とクッション部(19)とを層とする2以上の層から構成されるものがあげられる。具体的には、断熱部(18)及びクッション部(19)を具備する層を2層以上30層以下具備するものがあげられ、3層以上5層以下でもよい。この層の数が多いほど、あらゆる環境変化に対応できる対応力が高まるので、好ましい。
結線導入部(20)及び結線導入部(21)は外部から結線を導入する部分である。図4で示すように、結線導入部(20)と結線導入部(21)の位置関係は180°反対の位置に配置する事が望ましい。これは、結線導入部(21)から結線を直接伝わってくる熱伝導及び、結線が脱落した場合には、結線導入部(21)から直接熱が入り込んでしまうからである。このため、結線導入部(20)と結線導入部(21)が同方向を向いた場合、180°反対を向いていたときよりも結線が短くなり、結線導入部(20)と結線導入部(21)との距離も近くなる。このため、結線導入部(20)と結線導入部(21)とをずらすことで熱が記憶装置に到達する時間を遅らせることができる。
結線導入部(20)として、導入部の直径を十分に小さくするものが好ましい。具体的には直径が0.1mm以上1mm以下があげられる。これにより、水などの流入を防ぐ事が出来る。また、より防滴性を高めるために、公知の樹脂からなるシール部を結線導入部(20)周辺に設けてもよい。結線導入部(20)に軟体性樹脂を用いることで、クッション部の気密性を保つ事が出来る。
結線導入部(21)として、耐熱シールを施す事により、熱の流入を防ぐものが好ましい。耐熱シール材として、公知の熱変性樹脂を適宜利用することができる。耐熱シールとして、炭酸カルシウム無機質充填材及び膨張材を主成分とするものがあげられ、ゴムやポリオレフィンなどを適宜含有するものであってもよい。また、ポリイミド系樹脂を主成分とするものでもよい。例えば、熱膨収縮素材を結線導入部(20)全体に用いることで、外部が高温なることによって熱収縮素材が収縮する。これにより、断熱部の気密性を高める事が出来る。
本発明のシステム(又はドライブレコーダ)を自動二輪車(オートバイ)又は自動車に搭載する場合、エンジンが入っている間のみ記憶装置が動作するように制御しても良い。また、たとえば、1秒〜1時間(好ましくは10秒〜30分、より好ましくは1分〜15分)経過した記憶情報が適宜消去されるように制御されても良い。情報をメモリなどから消去する方式は、たとえばFIFO(先入れ先出し)とすればよい。特定の条件を指定して、ある時間範囲の記憶情報を消去されないように制御してもよい。たとえば、前後方向の加速度が1G(Gは重力加速度)を超えた場合には、その瞬間の前後1分間の記憶情報は消去されないように制御してもよい。
測定装置が測定した測定情報が、たとえばUSB端子などを通して、コンピュータの記憶部に一時的に記憶され、そのコンピュータの符号化部により符号化された後、そのコンピュータの出力装置と接続された記憶用の記憶装置の周囲環境の変化からの影響を遮断する容器で保護された記憶装置に格納されるものは本発明の別の好ましい実施形態である。このような記憶装置の周囲環境の変化からの影響を遮断する容器で保護された記憶装置は、たとえば、コンピュータとUSBケーブルなどで接続されており、対象物が破損しても残るように、たとえば、1個以上50個以下、好ましくは2個以上10個以下、より好ましくは3個以上5個以下設置すればよい。具体的には、交通事故の90%以上がフロント部・側面部・リア部の変形を伴う事故である。よって、車両中心線上の前よりと後ろよりの位置に記憶装置の周囲環境の変化からの影響を遮断する容器を具備した記憶装置を設置することが好ましい。更には、あらゆる事故に対応するために、例えば、多重衝突によるフロント部とリア部が同時に圧縮されるような事故や大型車両の下に潜り込む事により車台部分のみが残されるような事故の場合、前述した前よりと後ろよりに設置するだけでは不安が残る。このような事故に対応するため、前述の前よりと後ろよりの位置だけでなく、例えば、座席の下やルーフの下などに複数個設置することがより望ましい。
測定装置が測定した情報が、記憶部に一時的に記憶され、送信部から送信されて、対象物とは別の場所にある記憶装置の周囲環境の変化からの影響を遮断する容器で保護された記憶装置に記憶されるものは本発明の好ましい実施形態である。交通事故などが起こった場合、ドライブレコーダも壊れてしまう可能性がある。そこで、測定装置が測定した情報を対象物とは別の場所に記憶しておけば、ドライブレコーダが壊れた場合であっても、測定情報を残すことができることとなる。
測定情報を一時的に記憶するための記憶部として、RAMやハードディスクなどのメモリがあげられる。なお、記憶部が記憶した測定情報は、適宜符号化部に含まれる暗号化部により、暗号化されて記憶されても良い。暗号化部は、たとえば、MD5、MD4、拡張MD4、RIPEMD、SHA、SHA−1、HAVAL、RIPEM−160などの暗号化アルゴリズムに従って、暗号化を行うものがあげられる。
測定情報を記憶装置へ送信するための送信部として、アンテナなど送信機能を有する公知の送信部があげられる。このような送信機能を有する送信部は、たとえば、携帯電話などに備わる送信機であっても良いし、カーナビゲーションなどに用いられる送信機であってもよい。アンテナを用いて測定情報を送信する場合、通常は記憶された情報を無線信号に載せて送信する。無線信号に載せられる変調方式は、OOK(オンオフキーイング)、PSK(位相シフトキーイング)、FSK(周波数シフトキーイング)、MSK(最小シフトキーイング)など公知の変調方式があげられる。
このように測定情報が送信され、記憶装置の周囲環境の変化からの影響を遮断する容器で保護された記憶装置がその送信された測定情報を記憶する場合、記憶装置としての記憶システム(記憶システム)は受信部などの入力部、制御部、記憶部(メモリ、メインメモリ)、演算部、及び出力部を具備するものがあげられる。
以下、本発明のシステム(又はドライブレコーダ)の動作例について説明する。この例では、記憶装置がドライブレコーダとは物理的に離れた位置にある例について説明する。
測定装置が測定した各種の測定情報は、バスなどを通して記憶部に送られる。測定情報は、たとえば、量子化フィルタなどを具備する量子化部により量子化されるか、又は所定の符号化部により符号化され、デジタルデータへと変換される。具体的には、中央演算装置(CPU)などは、記憶部に記憶された測定情報を読み出して、メモリに格納される制御プログラムを読み出して、その制御プログラムの指令を受けるか、又は所定のハードウェアによる演算処理を行って、所定の量子化処理(例えば、一定時間ごとに一定の範囲にある情報をある一つの情報に変換する処理)を施し、測定情報をデジタルデータへと変換し、更新された測定情報を記憶部が記憶するようにすればよい。
測定データ又は量子化(又は符号化)された測定データは、たとえば、暗号化部により暗号化される。具体的には、中央演算装置(CPU)などは、記憶部に記憶された測定情報を読み出して、メモリに格納される制御プログラムを読み出して、その制御プログラムの指令を受けるか、所定のハードウェアによる演算処理を行って、所定の暗号化処理(例えば、ハッシュ関数を用いた暗号化処理)を施し、暗号化された測定情報を記憶部が記憶すれるようにすればよい。
そして、記憶部が記憶する測定情報(量子化又は暗号化されたものであっても良い)は、バスなどを通して送信部へ伝えられ、送信部は、伝えられた情報を記憶システムへ向けて送信する。
そして、記憶システムの受信部は、送信された測定情報を受信し、バスなどを介して記憶部へ伝える。そして、記憶システムの復号化部は、記憶部に一時的に記憶された測定情報を読み出して、CPUが、制御プログラムを読み出し、制御プログラムの指令を受けて測定情報を復号化する。そして、復号化された測定情報は、バスなどを介して記憶装置の記憶部へ伝えられ、たとえば、対象物のID情報や時刻情報などとともに記憶部において記憶される。そして、このようにして記憶された測定情報は、記憶システムの入力部から入力された指令に基づいて、適宜読み出され、これにより対象物の挙動が再現されることとなる。
次に、本発明の装置を携帯電話などの携帯端末に搭載する場合について説明する。交通事故などの場合、不幸にも事故にあった人が死亡するケースがある。故人は証言をすることができないので、間接証拠のほかは、生き残った自動車などの運転手の証言をもとに事故があった際の挙動が再現されることとなる。これは、故人にとって著しく不利な結果となることが多い。そこで、本発明のドライブレコーダを搭載した携帯端末を有していれば、交通事故が起こった際の挙動に関して、客観的な情報を残すことができることとなる。
[携帯電話機の構成]
図2は、本発明のある実施形態(コンピュータグラフィック機能つき携帯電話機)のブロック図である。このブロック図で表される実施形態は、記憶装置が断熱部及びクッション部に収容された携帯電話として好適に利用されうる。携帯電話は、水に浸されると記憶部の回路が故障するという問題がある。一方、本発明のような記憶装置を有することで、水に浸されても記憶部自体は水に浸されないので、メモリを損なうことなく、新たな携帯電話にメモリを移すことができることにもなる。具体的には、位置情報取得部と、断熱部(18)と、前記断熱部の内部に設けられたクッション部(19)と、前記クッション部の内部に設けられ前記位置情報取得部と情報の授受を行えるようにされ、前記位置情報取得部が取得した位置情報を記憶する記憶部(7)を有するドライブレコーダ機能を有する携帯電話である。なお、ドライブレコーダが携帯電話である場合、ドライブレコーダの記憶部は携帯電話と一体ではなく、携帯電話から随時送信される情報を受信する受信部を具備し、配線により受信した情報を断熱部及びクッション部に内包された記憶部へと送ることができるものであってもよい。このようにすることで、携帯電話の利便性を損なわずに、ドライブレコーダとしての機能を発揮できる。すなわち、本発明の好ましい態様は、携帯電話をGPS機能などを用いて車の位置に関する情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段が取得した位置情報を所定の記憶部に送信するための位置情報送信手段として機能させるプログラム又は回路を搭載した携帯電話と、前記携帯電話から送信された車の位置に関する情報を受け取る受信部と、外部からの熱の伝導の緩和及び直接の熱の流入を防ぐための断熱部(18)と、前記断熱部の内部に設けられたクッション部(19)と、前記クッション部の内部に設けられ、前記受信部と電気的に接続され、前記受信部が受信した位置情報を記憶する記憶部(7)を有するドライブレコーダシステムに関する。
図2に示されるように、この携帯電話は、制御部221と、制御部221のためのプログラムや画像データなどが格納され、制御部や通信部などのワーク領域となるメモリ部222と、無線通信を行うための無線通信機能部223と、静止画や動画を撮影してデジタル信号に変換するCCDカメラなどの任意要素である撮像部224と、画像や文字を表示するためのLCDなどの表示部225と、テンキーや各種機能キーなどを含む操作部226と、音声通話のためのマイクなどの音声入力部227と、レシーバやスピーカなど音を出力するための音声出力部228と、当該携帯電話端末を動作させるための電池229と、電池229を安定化し各機能部へ分配する電源部230を含む。
制御部221は、携帯電話システム全体の制御、システム内の各ブロックへの命令の指示、ゲーム処理、画像処理、音処理などの各種の処理を行うものである。制御部221の機能は、各種プロセッサ(CPU、DSP等)、又はASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、所与のプログラム(ゲームプログラム)により実現できる。
また、特に図示しないが、この携帯電話は、測定装置が測定した測定情報を記憶する記憶装置の他に、上記したドライブレコーダの測定装置のうち、角度センサや、回転センサ、カメラ、などの測定装置を適宜具備している。
[携帯電話機の動作例]
まず、音声による通信動作について説明する。例えば音声入力部227に入力された音声は、インターフェイスによりデジタル情報に変換され、制御部221によって、所定の処理が施され、無線通信機能部223から無線信号として出力される。また、相手の音情報を受信する場合は、無線通信機能部223が無線信号を受信し、所定の変換処理が施された後、制御部221の制御を受けて、音声出力部228から出力される。
なお、角度センサや回転センサなどの測定装置が測定した情報は、適宜携帯電話のメモリとして記憶されても良いし、携帯電話の無線通信機能部223から無線信号として出力されても良い。後者のように無線信号として出力し、特定の受信装置がその無線信号を受信して、格納しておけば、携帯電話を所持する人が交通事故に巻き込まれた際に携帯電話が破損しても、その人の挙動を正確に再現できることとなる。
[カーナビの構成]
本発明のドライブレコーダは、いわゆるカーナビゲーションシステムの一部として構成されても良い。いわゆるカーナビゲーションシステムを利用し、従来のカーナビゲーションシステムよりも、車などに搭載する測定装置を充実させ、さらにナビゲーションの際の情報を、証拠用に記憶することで、交通事故を再現するための証拠情報を残すことができることとなる。特に、カーナビゲーションシステムでは、通常、カーナビゲーションを搭載する車に対し、車の位置とともに時刻情報なども合わせて提供している。よって、カーナビゲーションシステムに用いられる構成を利用すれば、交通事故が起こった際の対象物の挙動を、正確な時刻とともに容易に記憶できることとなる。
図3は、本発明のある実施形態(ナビゲーションシステム)のブロック図である。このブロック図で表される実施形態は、特に3次元コンピュータグラフィック機能つきカーナビゲーションとして好適に利用されうる。図3に示されるように、このナビゲーションシステムは、GPS部241と、任意要素としての自律測位部242と、地図記憶部243と、制御部244と、表示部245と、任意要素としてのマップマッチング部246とを含むものがあげられる。
GPS部241は、GPS受信機を備え、複数のGPS衛星からの電波を同時に受信して車両の測位データを得るGPS部である。GPS部241は、GPS受信機において受信したデータから車両の絶対位置を得るものであるが、この測位データには車両の位置情報の他に車両の進行方向情報速度情報、時刻情報、進行方向方位角情報、車両仰角情報などが含まれている。
自律測位部242は、自律型センサを備え、自律型センサの出力データから車両の移動距離、移動方位を算出する自律測位部である。自律型センサとしては、車輪の回転数に応じた信号を検出する車輪側センサ、車両の加速度を検出する加速度センサ、車両の角速度を検出するジャイロセンサなどが含まれる。この例では、ジャイロセンサとして、さらに車両のピッチ動作方向における姿勢角度(以下「ピッチ角」と称する)も検出できる3次元ジャイロセンサが使用されており、したがって、自律測位部242から出力される測位データには車両のピッチ角が含まれている。
地図記憶部243は、2次元地図情報、3次元道路情報、及び3次元建物情報を有するデジタル地図データが記憶された地図記憶部である。地図記憶部243を構成する記憶媒体として、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスクがあげられる。地図データは、データ量が大きいと読み込み時間を要するため、好ましくは複数のブロックに分割されて記憶される。また、道路情報とは、交差点や屈曲点などの主要な地点(ノード)を示す情報を有したものであってもよく、ノード情報はその地点における座標データなどを備え、道路は各ノードを結ぶ直線(リンク)として近似されてもよい。このシステムでの3次元道路情報とは、ノード情報が3次元の座標データを備えていることを意味している。
制御部244は、GPS部241または自律測位部242から得られた車両の位置情報に基づいて、地図記憶部243から車両の位置が該当する所定領域の地図データを読み出すなど所定の制御を行うためのものである。
表示部245は、測位制御部244により読み出された地図データを表示するためのものである。
マップマッチング部246は、車両の測位データおよび地図データの3次元道路情報を基に、車両の位置を道路上に補正するためのものである。
また、特に図示しないが、このカーナビゲーションシステムは、測定装置が測定した測定情報を記憶する記憶装置と、上記したドライブレコーダの測定装置のいくつかを適宜具備している。
[カーナビの動作例]
GPS部241が、複数のGPS衛星からの電波を同時に受信し車両の測位データを得る。自律測位部242は、自律型センサの出力データから車両の移動距離、移動方位を算出する。制御部244は、GPS部241または自律測位部242から得られたデータに所定の処理を施して車両の位置情報を得る。そして、車両の位置情報に基づいて、地図記憶部243から車両の位置に関連する所定領域の地図データを読み出す。また、図示しない操作部からの操作情報を受けて表示モードを変え、表示モードに応じた地図データを読み出す。また、制御部244は、位置情報に基づいて、所定の描画処理を行い建物の立体画像、地図の立体画像、車の立体画像などを表示する。さらに、必要に応じて、カリング処理などを行う。表示部245が、制御部244により読み出された地図データを表示する。そして、各測定装置が測定した測定情報は、記憶装置に記憶される。
なお、ドライブレコーダの測定装置で測定された情報は、適宜送信され、その送信された測定された情報を受信した衛星や受信サーバなどの記憶装置は、受信した情報を一時的ではなく所定期間記憶するものであってもよい。このように、測定情報を一定時間記憶するので、ドライブレコーダを搭載したカーナビゲーションを搭載した車の挙動を効果的に再現できることとなる。また、記憶装置を、車などと物理的に別の位置におくことで、障害に耐性を持たせることができ、車などが破損した場合であっても、交通事故の際の対象物の挙動を効果的に再現できることとなる。
本発明は、例えば人などが携帯することにより、本人が事故にあった際にどのような挙動をしたかを記憶できる携帯式ドライブレコーダとして利用される。そのような携帯式ドライブレコーダは、携帯式ゲーム機、腕時計、PDA、携帯電話などに組み込んで用いることができるので、それらの産業において利用されうる。
本発明は、たとえば、自転車や自動車などに搭載することにより、ドライブレコーダとして利用されうる。よって、自動車産業や、部品関連の産業において利用されうる。
図1は、本発明のドライブレコーダシステムの基本構成例を示すブロック図である。 図2は、本発明のある実施形態(コンピュータグラフィック機能つき携帯電話機)のブロック図である。 図3は、本発明のある実施形態(ナビゲーションシステム)のブロック図である。 図4は記憶装置の周囲環境の変化からの影響を遮断する容器の基本構成を示す模式図である。
符号の説明
1 ドライブレコーダシステム
2 ドライブレコーダ
3 記憶装置
5 測定装置
6 制御部
7 記憶部
8 符号化部
9 送信部
11 速度センサ
12 回転センサ
13 ステアリング蛇角センサ
14 アクセルの踏み込み量測定センサ
15 ブレーキの踏み込み量測定センサ
16 カメラ
17 記憶装置の周囲環境の変化からの影響を遮断する容器
18 断熱部
19 クッション部
20 結線導入部
21 結線導入部
22 結線

Claims (2)

  1. 速度センサ(11)と、回転センサ(12)と、断熱部(18)と、前記断熱部の内部に設けられたクッション部(19)と、前記クッション部の内部に設けられ前記速度センサ及び前記回転センサと電気的に接続され、前記速度センサ及び前記回転センサが測定した測定情報を記憶する記憶部(7)を有するドライブレコーダシステムであって、
    さらに、カメラを具備し、
    前記カメラは、
    毎秒210フレーム撮影して、連続7フレームの画像を平均化したものを、毎秒30フレームの画像として記録するオーバーサンプリングを行い、
    前記記憶部(7)は前記カメラの測定情報をも記憶する
    ドライブレコーダシステム。
  2. 速度センサ(11)と、回転センサ(12)と、断熱部(18)と、前記断熱部の内部に設けられたクッション部(19)と、前記クッション部の内部に設けられ前記速度センサ及び前記回転センサと電気的に接続され、前記速度センサ及び前記回転センサが測定した測定情報を記憶する記憶部(7)を有するドライブレコーダシステムであって、
    さらに、カメラを具備し、
    前記カメラは、
    一秒間に撮影するフレーム数が100の約数あるいは120の約数とならないようにし、
    前記記憶部(7)は前記カメラの測定情報をも記憶する
    ドライブレコーダシステム。
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