JP4173046B2 - 処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、核酸(RNA、DNA)に対するハイブリダイゼーション等の処理を行なう場合には、プレート(支持体)上に、核酸(被処理物)を付着させ、かかる核酸に処理液を供給して(接触させて)処理することが行なわれる。
【0003】
このような核酸と処理液とを接触させる方法としては、支持体と展開部材とを重ね合わせ、それらの間に形成された隙間に処理液を展開させることにより、核酸と処理液とを接触させる。
【0004】
従来の処理装置は、カバープレート(展開部材)を、被処理物を付着させたDNAチップ(支持体)に重ね合わせる。このカバープレートとDNAチップとの間に形成された隙間に、前記被処理物を処理する処理液を供給する。さらに、毛細管現象によって、DNAチップ上に処理液を展開させるものである(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
このように、前記のサンプル処理装置においては、カバープレートが極めて薄くて軽いので、DNAチップ上に滴下した処理液の上にカバープレートを定位置に重ねる作業は、経験と技術とを要する。また、重ねられたカバープレートを破損し、DNAチップを使用できないものにしてしまう問題も起こり得る。
【0006】
一方、展開部材を使用しない場合、支持体が水平に設置されていないと、この支持体上に供給された処理液が支持体上の一部分に偏ってしまう。また、支持体が水平に設置されていなくても処理液を展開するには、大量の処理液を必要としたり、支持体を振動させたりするなどして展開するような複雑な構造になる。
【0007】
【特許文献1】
特開2003−21637号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、構造が比較的簡単であり、被処理物を付着させた板状の支持体上の処理液を、難しい手作業を必要とすることなく、付着面上にムラなく確実に展開することができる展開手段を有する処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(8)の本発明により達成される。
【0010】
(1) 被処理物を付着させた板状の支持体上に供給された処理液によって、前記被処理物を処理する処理装置であって、
前記支持体を設置可能であり、該設置された支持体の端部付近に位置し、前記処理液を貯留する貯留溝を有する処理槽と、
長尺形状をなし、前記支持体の前記被処理物の付着面との間に隙間が存在するように位置する展開部材と、前記展開部材を前記付着面に沿って往復動させる変位手段とを備える展開手段とを備え、
前記貯留溝は、前記展開部材の全部または一部を収納し得る形状をなし、前記変位手段の作動によって前記展開部材が往復動する範囲内に設けられており、
前記展開部材は、その少なくとも前記処理液に接触する部分が親水性を有し、前記変位手段の作動により、前記処理液に接触しながら前記展開部材の長手方向にほぼ直交する方向に往復動して、前記処理液を展開することを特徴とする処理装置。
【0011】
(2) 前記展開部材の長手方向に垂直な断面形状は、円形状である上記(1)に記載の処理装置。
【0012】
(3) 前記展開部材は、前記付着面に対向する平面を有する形状をなしている上記(1)または(2)に記載の処理装置。
【0013】
(4) 展開に際し、前記展開部材と前記付着面との隙間の間隙距離を一定に保つ距離規制手段を有する上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の処理装置。
【0014】
(5) 前記距離規制手段は、前記展開部材に連結され、前記処理装置内に当接して、前記間隙距離を一定に保つスペーサで構成される上記(4)に記載の処理装置。
【0015】
(6) 前記処理液は、前記被処理物と反応し得る反応液である上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の処理装置。
【0016】
(7) 前記被処理物は、核酸である上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の処理装置。
【0017】
(8) 前記処理液は、前記核酸と反応し得るプローブを含む液体である上記(7)に記載の処理装置。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の処理装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0026】
<第1実施形態>
なお、以下では、被処理物の一例として、核酸(DNA、cDNA、RNA等)を代表とし、この核酸(核酸断片)をプレート(支持体)に散点状に付着させたマイクロアレイ(DNAチップ)を処理するマイクロアレイ処理装置に、本発明の処理装置を適用した場合について説明する。
【0027】
また、処理液(反応液)の一例として、被験者から採取された核酸(例えばmRNA、DNA等)、または、この核酸を基に合成されたもの(例えばcDNA等)を標識(例えば、色素、蛍光物質、放射性物質等により標識)した物質(プローブ)を含む液(以下、「プローブ液」と言う。)を代表に説明する。
【0028】
ここでいう処理とは、好ましくは、プレートに散点状に付着させた核酸と、プローブ液中に含まれる核酸またはプローブとをハイブリダイゼーションさせることをいう。
【0029】
図1は、本発明の処理装置の第1実施形態を示す全体構成図、図2は、図1中のA−A線断面図、図4は、図2中の二点鎖線で囲まれた領域[B]の拡大詳細図である。なお、以下では、説明の都合上、図1(図2、4も同様)の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。ただし、図1(図2、3、4、5、6も同様)中の核酸Sは、説明上、その大きさを誇張して描いている。
【0030】
図1に示す処理装置1は、核酸(被処理物)Sを付着させた(散点状に付着させた)板状のプレート(支持体)P(マイクロアレイM)上に供給されたプローブ液(処理液)Rによって、核酸Sを処理する処理装置である。この処理装置1は、プローブ液Rを展開する展開手段2と、プレートPを設置する処理槽5とを備えている。展開手段2は、展開部材3と、展開部材3を変位させる変位手段4とを備えている。
【0031】
なお、本発明の処理装置1では、この処理装置1を図示しない密閉可能な密閉槽内に収納し、温度および湿度を管理した環境下で処理を行なうことが好ましい。
【0032】
また、この処理装置1によれば、核酸Sとプローブ液Rとを反応させるとともに、各種液体等により核酸Sを処理することができる。そして、核酸Sの反応結果からは、例えば、遺伝子DNA(核酸)の変異解析、多型解析、塩基配列解析、発現解析(存在の有無)、さらに、これらに基づいて各種疾患の診断等を、好適に行なうことができる。以下、各部の構成について説明する。
【0033】
処理槽5は、底板51と、側壁52と、液だめ溝(貯留溝)53とを有している。底板51は、その板上にプレートPが1枚以上設置(載置)できるよう成形されている。側壁52は、底板51の外周部に全周に渡り形成されている。液だめ溝53は、後述する展開部材3の全部または一部を収納し得る程度の大きさと、形状とを有している。この液だめ溝53は、その展開部材3の長手方向と平行して、底板51上に設置されたプレートPの端部付近に、底板51に隣接して形成されている。
【0034】
展開部材3は、形状が長尺形状をなしている。本実施形態では、この展開部材3の長手方向に垂直な断面形状、すなわち、横断面形状は、円形状である。展開部材3は、プレートPの核酸Sの付着面P1との間に隙間Hが存在するように、その付着面P1と平行に位置している。
【0035】
変位手段4は、展開部材3を往復動させる変位駆動源としてのエアシリンダ41と、ロッド42と、展開部材3との接続部材43とを有している。エアシリンダ41は、処理槽5外で、例えば、処理装置1の一部に固定されている。ロッド42は、エアシリンダ41の長手方向の軸と同軸上にそのエアシリンダ41と接続されている。また、ロッド42は、側壁52に設けられたガイド溝54に案内されている。接続部材43は、エアシリンダ41(ロッド42)の伸縮方向に対し、展開部材3の長手方向がほぼ垂直になるように、ロッド42と展開部材3とを連結している。なお、本実施形態では、展開部材3、ロッド42および接続部材43の各部が一体的に成形された構成になっているが、これらが別々の部材で構成されていてもよい。
【0036】
また、ガイド溝54には、ロッド42との隙間を封止する例えばパッキンのようなシール部材が設置されていてもよい。これにより、処理槽5内を密閉する構造とする場合、より確実な密閉状態が得られる。
【0037】
変位手段4の作動は、展開部材3が隙間(通液部)Hを保ちつつ、展開部材3を前に述べたプレートPの核酸Sの付着面P1に沿って変位させる。展開部材3は、プレートP上のプローブ液Rに接触しながら変位し、プローブ液Rを展開する。
【0038】
このような構成としたことにより、展開部材3は、核酸Sが付着している箇所(付着面P1)を十分に覆うような領域にプローブ液Rを展開する。なお、図示の構成では、変位駆動源にエアシリンダ41を用いているが、特にエアシリンダには限定しない。例えば、モータ駆動、歯車機構等であってもよい。
【0039】
ここで、展開部材3のより好適な変位について述べる。図3は、図1中のプレートPおよびその周辺部を上から見た平面図である。
【0040】
前述した長尺形状をなしている展開部材3の変位としては、変位手段4の作動(エアシリンダ41の伸縮)により、その展開部材3がその長手方向に対してほぼ直交する方向に往復動するものが好ましい。また、このとき、図3に示すように、展開部材3の長さは、展開部材3が往復動する方向に直交する方向のプレートPの最大幅と同じか、または、それよりも長いことが好ましい。
【0041】
展開部材3の変位をこのような構成としたことにより、単純な往復直線運動で展開部材3がプレートP上のプローブ液Rを広範囲にわたり(付着面P1上に余すところなく)展開することができる。
【0042】
次に、展開部材3における好適な表面の状態について述べる。展開部材3は、少なくともプローブ液Rに接触する部分が親水性を有していることが好ましい。すなわち、展開部材3は、それ自体が親水性を有する材料で構成されているか、または、その表面に親水化処理が施されていることが好ましい。ここでいう親水性とは、水との接触角が、好ましくは40度以下、より好ましくは1〜30度程度であることをいう。
【0043】
プローブ液Rは、高価であるため、できるだけ少量で核酸Sを処理することが好ましいので、このようにプローブ液Rに接触する展開部材3の部分が親水性を有していることは、プローブ液Rが少量の場合でも、それを展開するのに有効である。すなわち、図4に示すように、展開部材3に付着したプローブ液Rにより形成されたメニスカスJが、展開部材3と共に移動する(往復動する)ことによって、プローブ液Rが流動して展開される。このことから、メニスカスJをある程度有効に作るために親水性は重要であることがわかる。
【0044】
また、展開部材3の往復動は、隙間Hの間隙距離h1を一定に保つように往復動することが好ましい。間隙距離h1を一定に保つことにより、展開部材3は、付着面P1上を均等な条件でプローブ液Rを展開できる。ここでいう均等な条件とは、展開部材3がプローブ液から断続的に離れたり、核酸Sと干渉したりしないことなどをいう。
【0045】
前述したように、プローブ液Rは高価なので、使用するプローブ液Rは少量であることが好ましい。しかし、小量なプローブ液Rでは、隙間Hが狭くなり(間隙距離h1が小さくなり)、展開部材3と付着面P1とが接近する。この接近することによって、展開部材3と核酸Sとが干渉する可能性が高くなる。そこで、展開部材3が親水性を有することにより、少量のプローブ液Rでも展開部材3と核酸Sとが干渉しないようにプローブ液Rを展開できる。
【0046】
間隙距離h1と、プレートP上のメニスカスJ部を除くプローブ液Rの深さh2との比h1/h2は、特に限定されないが、0.7〜1.5であるのが好ましく、0.85〜1.2であるのがより好ましい。比h1/h2が前記上限値を超えると、展開部材3の親水性が十分でないような場合には、メニスカスJが適正に形成されにくくなったり、展開部材3がプローブ液Rを連続して展開できなくなり、展開効率が低下する可能性がある。また、比h1/h2が前記下限値未満であると、展開部材3と、付着面P1との距離が近くなるので、展開部材3の移動精度によっては、展開部材3が核酸Sに干渉する可能性がある。
【0047】
本実施形態では、プローブ液RのプレートPへの供給と、その供給されたプローブ液RのプレートP上での展開とを展開部材3が行なう。さらにその後、展開部材3がプローブ液Rの撹拌を行なう。図6および図7は、それぞれ、図1に示す処理装置1において、展開部材3がプローブ液Rの供給、展開および撹拌を行なう動作を順を追って示す断面側面図である。なお、以下では、説明の都合上、図6、図7の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。
【0048】
図6中の(A)の動作では、処理槽5がプローブ液Rを貯留する液だめ溝(貯留溝)53を有しており、その液だめ溝53内にプローブ液Rが満たされている。さらに、液だめ溝53は、展開手段2の作動による展開部材3が往復する範囲内に設けられている。展開部材3は、エアシリンダ41の作動(押し出し)によって、液だめ溝53側へ(図6中の左側へ)押し出されており、プローブ液Rに浸りつつ、液だめ溝53内に収納されている。
【0049】
図6中の(B)の動作では、エアシリンダ41の作動(引き込み)によって、展開部材3は、プレートP側へ(図6中の右側へ)引き込まれる(移動する)。このとき同時に、展開部材3は、それ自体に親水性を有しているので、その表面にプローブ液Rを巻き込んでいる。
【0050】
図7中の(C)の動作では、さらにエアシリンダ41の作動(引き込み)が進む。これによって、展開部材3は、液だめ溝53からのプローブ液Rを巻き込みつつ、プレートP上の端部へ移動する。ここで、展開部材3は、プレートP上へのプローブ液Rの供給を開始する。
【0051】
図7中の(D)の動作では、エアシリンダ41の作動(引き込み)によって、展開部材3は、プローブ液RをプレートP上に供給しながら移動している。このとき同時に、プローブ液Rの展開も行なっている。
【0052】
図7中の(E)の動作では、エアシリンダ41の作動(引き込み)によって、展開部材3は、プローブ液RをプレートP上のほぼ全体に展開している。
【0053】
これら(A)から(E)までの一連の動作と、その逆の動作である(E)から(A)までの一連の動作とを繰り返すことにより、往復動する展開部材3のみでプレートP上へのプローブ液Rの供給、展開および撹拌ができる。すなわち、変位手段4により変位した展開部材3がプレートP上に供給されたプローブ液Rを流動させる。この流動により、プローブ液R内に存在するプローブが付着面P1の全体に行き渡るので、プローブをプレートP上の核酸Sと確実に反応させることができる。
【0054】
このように、本実施形態の処理装置1では、供給、展開、撹拌のそれぞれについての部材および機構を設けなくてもすむので、装置の小型化、構造の簡素化が図れる。
【0055】
なお、展開手段2の個数は、特に限定されず、複数枚のプレートPごとに展開手段2を設置して、プレートP上のプローブ液Rを展開したり、1つの展開手段2で複数枚のプレートP上のプローブ液Rを展開してもよい。
【0056】
また、本発明では、プローブ液RをプレートP上へ供給する方法および手段と、展開されたプローブ液RをプレートP上で撹拌する方法および手段とは、特に限定されない。例えば、プローブ液RのプレートPへの供給には、分注装置等を用いたり、展開されたプローブ液RのプレートP上での撹拌には、振動を利用するなどの方法を用いてもよい。
【0057】
このように、ここまでは、展開部材3の長手方向に垂直な断面形状が円形状である処理装置について述べてきた。しかし、展開部材3の横断面形状は、円形状に限るものではない。展開部材3の横断面形状は、その横断面形状にプレートPの核酸Sの付着面P1と平行な線分部分があってもよい。すなわち、展開部材3は、この付着面P1に対向する平面を有する形状であってもよい。図5は、展開部材3Aがこの平面を有する形状のときにおける図2中の二点鎖線で囲まれた領域[B]の拡大詳細図である。
【0058】
図5に示すように、本実施形態における展開部材3Aは、その横断面形状がほぼ長方形をなす棒状の部材であり、付着面P1に対向する平面31を有している。
【0059】
また、展開部材3Aは、前記展開部材3と同様に、少なくともプローブ液Rに接触する部分が親水性を有していることが好ましい。
【0060】
<第2実施形態>
図8は、本発明の処理装置の第2実施形態を示す全体構成図、図9は、図8中のC−C線断面図である。
【0061】
以下、これらの図を参照して本発明の処理装置の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
【0062】
図8に示す本実施形態の処理装置1’は、展開に際し、展開部材3と付着面P1との間隙距離h1を一定に保つ距離規制手段を備えていること以外は、前記第1実施形態と同様である。以下、この距離規制手段の構成について説明する。
【0063】
図8および図9に示すように、展開部材3には、距離規制手段としてのスペーサ44が連結されている。スペーサ44は、展開部材3が接続部材43と連結している端部とは逆の端部に連結され、そこから鉛直方向下方に伸びている。このスペーサ44の下端部441は、処理槽5の底板51に当接している。このように、展開部材3は、展開部材3からロッド42までが連続して連結し、ロッド42がガイド溝54に案内されている(支持されている)ことと、スペーサ44で支持されていることによって、2点で支持されていることになる。このような構成により、展開部材3は、付着面P1から一定の間隙距離h1を維持するよう保持されている。
【0064】
エアシリンダ41の伸縮によって、展開部材3が往復動するとき、下端部441は、底板51上を摺動しながら展開部材3と共に往復動する。この往復動するときも、スペーサ44の支持によって、展開部材3は、間隙距離h1を一定に保ちながら往復動する。なお、下端部441が底板51上を摺動する摺動部には核酸Sが存在しないので、核酸Sの処理には問題はない。
【0065】
このような構成により、展開部材3は、2ヶ所で支持されているので、外力による展開部材3の上下方向の振れを抑えられる。したがって、展開部材3は、間隙距離h1を一定に保ちながら往復動し、安定してプローブ液Rを展開することができる。
【0066】
また、本実施形態においても、隙間Hは、前述した比h1/h2の条件を満たすことが好ましい。理由は、前記と同様である。
【0067】
なお、スペーサ44は、展開部材3の接続部材43側にも設置されていてもよい。すなわち、展開部材3の両端にスペーサ44が設置されていてもよい。
【0068】
また、距離規制手段としては、スペーサ44に限らず、例えば、展開部材3を支持する支持部材(図示せず)を処理槽5内の隔壁(図示せず)に係合または当接させるようなものや、ロッド42をガイド溝54の他に、処理槽の内側または外側にある他点で支持するような、2点支持によるものであってもよい。
【0069】
以上、本発明の処理装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、処理装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
【0070】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、支持体上に付着した被処理物に対して、少量の処理液でも均一かつ確実に展開することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理装置の第1実施形態を示す全体構成図である。
【図2】図1中のA−A線断面図である。
【図3】図1中のプレートPおよびその周辺部を上から見た平面図である。
【図4】図2中の二点鎖線で囲まれた領域[B]の拡大詳細図である。
【図5】展開部材が平面を有する形状のときにおける図2中の二点鎖線で囲まれた領域[B]の拡大詳細図である。
【図6】図1に示す処理装置において、展開部材がプローブ液の供給、展開および攪拌を行なう動作を順を追って示す断面側面図である。
【図7】図1に示す処理装置において、展開部材がプローブ液の供給、展開および攪拌を行なう動作を順を追って示す断面側面図である。
【図8】本発明の処理装置の第2実施形態を示す全体構成図である。
【図9】図8中のC−C線断面図である。
【符号の説明】
1 処理装置
1’ 処理装置
2 展開手段
3 展開部材
3A 展開部材
31 平面
4 変位手段
41 エアシリンダ
42 ロッド
43 接続部材
44 スペーサ
441 下端部
5 処理槽
51 底板
52 側壁
53 液だめ溝
54 ガイド溝
H 隙間
h1 間隙距離
h2 深さ
J メニスカス
M マイクロアレイ
P プレート
P1 付着面
R プローブ液
S 核酸

Claims (8)

  1. 被処理物を付着させた板状の支持体上に供給された処理液によって、前記被処理物を処理する処理装置であって、
    前記支持体を設置可能であり、該設置された支持体の端部付近に位置し、前記処理液を貯留する貯留溝を有する処理槽と、
    長尺形状をなし、前記支持体の前記被処理物の付着面との間に隙間が存在するように位置する展開部材と、前記展開部材を前記付着面に沿って往復動させる変位手段とを備える展開手段とを備え、
    前記貯留溝は、前記展開部材の全部または一部を収納し得る形状をなし、前記変位手段の作動によって前記展開部材が往復動する範囲内に設けられており、
    前記展開部材は、その少なくとも前記処理液に接触する部分が親水性を有し、前記変位手段の作動により、前記処理液に接触しながら前記展開部材の長手方向にほぼ直交する方向に往復動して、前記処理液を展開することを特徴とする処理装置。
  2. 前記展開部材の長手方向に垂直な断面形状は、円形状である請求項1に記載の処理装置。
  3. 前記展開部材は、前記付着面に対向する平面を有する形状をなしている請求項1または2に記載の処理装置。
  4. 展開に際し、前記展開部材と前記付着面との隙間の間隙距離を一定に保つ距離規制手段を有する請求項1ないし3のいずれかに記載の処理装置。
  5. 前記距離規制手段は、前記展開部材に連結され、前記処理装置内に当接して、前記間隙距離を一定に保つスペーサで構成される請求項4に記載の処理装置。
  6. 前記処理液は、前記被処理物と反応し得る反応液である請求項1ないし5のいずれかに記載の処理装置。
  7. 前記被処理物は、核酸である請求項1ないし6のいずれかに記載の処理装置。
  8. 前記処理液は、前記核酸と反応し得るプローブを含む液体である請求項7に記載の処理装置。
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