JP4171647B2 - プロセス・ラチチュードを改善するために利用した補助形態を除去する方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フォトリソグラフィに関し、更に詳しくは、リソグラフィ投影装置であって:
− 放射線の投影ビームを供給するための放射線システム;
− 所望のパターンに従ってこの投影ビームをパターン化するのに役立つパターニング手段を支持するための支持構造体;
− 基板を保持するための基板テーブル;および
− このパターン化したビームをこの基板の目標部分上に投影するための投影システムを含む投影装置で使用するためのフォトリソグラフィ・マスクの現像中に使用する光学的近接補正法に関する。
【0002】
ここで使う“パターニング手段”という用語は、入射放射線ビームに、この基板の目標部分に創成すべきパターンに対応する、パターン化した断面を与えるために使うことができる手段を指すと広く解釈すべきであり;“光バルブ”という用語もこのような関係で使うことができる。一般的に、上記パターンは、集積回路またはその他のデバイス(以下参照)のような、この目標部分に創るデバイスの特別の機能層に対応するだろう。そのようなパターニング手段の例には次のようなものがある;
− マスク。マスクの概念は、リソグラフィでよく知られ、二値、交互位相シフト、および減衰位相シフトのようなマスク型、並びに種々のハイブリッドマスク型を含む。そのようなマスクを放射線ビーム中に置くと、このマスク上のパターンに従って、このマスクに入射する放射線の選択透過(透過性マスクの場合)または選択反射(反射性マスクの場合)を生ずる。マスクの場合、この支持構造体は、一般的にマスクテーブルであり、それがこのマスクを入射放射線ビームの中の所望の位置に保持できること、およびもし望むなら、それをこのビームに対して動かせることを保証する。
− プログラム可能ミラーアレイ。そのような装置の一例は、粘弾性制御層および反射面を有するマトリックスアドレス可能面である。そのような装置の背後の基本原理は、(例えば)この反射面のアドレス指定された領域が入射光を回折光として反射し、一方アドレス指定されない領域が入射光を未回折光として反射するということである。適当なフィルタを使って、上記未回折光を反射ビームから濾過して取除き、回折光だけを後に残すことができ;この様にして、このビームがマトリックスアドレス可能面のアドレス指定パターンに従ってパターン化されるようになる。プログラム可能ミラーアレイの代替実施例は、極小ミラーのマトリックス配置を使用し、適当な局部電界を印加することにより、または圧電作動手段を使うことにより、それらの各々を軸線周りに個々に傾斜することができる。やはり、これらのミラーは、マトリックスアドレス可能で、アドレス指定したミラーが入射放射線ビームをアドレス指定されないミラーの方へ異なる方向に反射し;この様にして、反射ビームをこれらのマトリックスアドレス可能ミラーのアドレス指定パターンに従ってパターン化する。必要なアドレス指定は、適当な電子手段を使って行える。上に説明した両方の場合に、パターニング手段は、一つ以上のプログラム可能ミラーアレイを含むことができる。ここで言及したようなミラーアレイについての更なる情報は、例えば、米国特許US5,296,891およびUS5,523,193、並びにPCT特許出願WO98/38597およびWO98/33096から集めることができ、それらを参考までにここに援用する。プログラム可能ミラーアレイの場合、上記支持構造体は、例えば、必要に応じて固定または可動でもよい、フレームまたはテーブルとして具体化してもよい。− プログラム可能LCDアレイ。そのような構成の例は、米国特許US5,229,872で与えられ、それを参考までにここに援用する。上記のように、この場合の支持構造体は、例えば、必要に応じて固定または可動でもよい、フレームまたはテーブルとして具体化してもよい。
【0003】
簡単のために、この本文の残りは、ある場所で、マスクおよびマスクテーブルを伴う例を具体的に指向するかも知れないが;しかし、そのような場合に議論する一般原理は、上に示すようなパターニング手段の広い文脈で見るべきである。
【0004】
【従来の技術】
リソグラフィ投影装置は、例えば、集積回路(IC)の製造に使うことができる。そのような場合、パターニング手段がこのICの個々の層に対応する回路パターンを創成してもよく、このパターンを、放射線感応性材料(レジスト)の層で塗被した基板(シリコンウエハ)の目標部分(例えば、一つ以上のダイを含む)上に結像することができる。一般的に、単一ウエハが隣接する目標部分の全ネットワークを含み、それらをこの投影システムを介して、一度に一つずつ、順次照射する。マスクテーブル上のマスクによるパターニングを使う現在の装置では、機械の二つの異なる種類を区別することができる。一つの種類のリソグラフィ投影装置では、全マスクパターンをこの目標部分上に一度に露出することによって各目標部分を照射し;そのような装置を普通ウエハステッパと呼ぶ。代替装置― 普通ステップ・アンド・スキャン装置と呼ぶ ― では、このマスクパターンを投影ビームの下で与えられた基準方向(“走査”方向)に順次走査し、一方、一般的に、この投影システムが倍率M(一般的に<1)であり、この基板テーブルを走査する速度Vが、倍率M掛けるマスクテーブルを走査する速度であるので、この基板テーブルをこの方向に平行または逆平行に同期して走査することによって各目標部分を照射する。ここに説明したようなリソグラフィ装置に関する更なる情報は、例えば、US6,046,792から収集することができ、それを参考までにここに援用する。
【0005】
リソグラフィ投影装置を使う製造プロセスでは、パターン(例えば、マスクの中の)を、少なくとも部分的に放射線感応材料(レジスト)の層で覆われた基板上に結像する。この結像工程の前に、この基板は、例えば、下塗り、レジスト塗布およびソフトベークのような、種々の処理を受けるかも知れない。露出後、基板は、例えば、露出後ベーク(PEB)、現像、ハードベークおよび結像形態の測定/検査のような、他の処理を受けるかも知れない。この一連の処理は、デバイス、例えばICの個々の層をパターン化するための基礎として使用する。そのようにパターン化した層は、次に、エッチング、イオン注入(ドーピング)、金属化処理、酸化処理、化学・機械的研磨等のような、全て個々の層の仕上げを意図した種々の処理を受けるかも知れない。もし、幾つかの層が必要ならば、全処理またはその変形を各新しい層に反復しなければならないだろう。結局、デバイスのアレイが基板(ウエハ)上にできる。次に、これらのデバイスをダイシングまたは鋸引のような手法によって互いから分離し、そこから個々のデバイスをキャリヤに取付け、ピンに接続し等できる。そのようなプロセスに関する更なる情報は、例えば、ピータ・バン・ザントの“マイクロチップの製作:半導体加工の実用ガイド”、第3版、マグロウヒル出版社、1997年、ISBN0-07-067250-4という本から得ることができ、それを参考までにここに援用する。
【0006】
簡単のために、この投影システムを、以後“レンズ”と呼ぶかも知れないが;この用語は、例えば、屈折性光学素子、反射性光学素子、および反射屈折性光学素子を含む、種々の型式の投影システムを包含するように広く解釈すべきである。この放射線システムも放射線のこの投影ビームを指向し、成形しまたは制御するためにこれらの設計形式の何れかに従って作用する部品を含んでもよく、そのような部品も以下で集合的または単独に“レンズ”と呼ぶかも知れない。更に、このリソグラフィ装置は、二つ以上の基板テーブル(および/または二つ以上のマスクテーブル)を有する型式でもよい。そのような“多段”装置では、追加のテーブルを並列に使ってもよく、または準備工程を一つ以上のテーブルで行い、一方他の一つ以上のテーブルを露出に使ってもよい。二段階リソグラフィ装置は、例えば、US5,969,441およびWO98/40791に記載してあり、それらを参考までにここに援用する。
【0007】
半導体製造技術が急速に光学的リソグラフィの限界へ突進んでいるので、これまでの技術水準のプロセスは、通例、露出波長(“λ”)以下である限界寸法(“CD”)を示す形態でICを生産していた。回路の“限界寸法”とは、形態の最小幅または二つの形態間の最小間隔と定義する。λより小さく設計した形態パターンについては、光学的近接効果(OPE)が遥かに厳しくなり、実際立上がりλ以下の生産プロセスに対しては堪えられなくなることが分っている。
【0008】
光学的近接効果は、光学的投影露出装置のよく知られている特性である。更に具体的に言うと、近接効果は、非常に接近している回路パターンをリソグラフィ的にウエハのレジスト層へ転写するときに起る。これらの近接した回路形態の光波が相互に作用し、それによって最終的に転写されたパターン形態を歪める。言換えれば、回折が隣接する形態を互いに影響させてパターン依存性の変形を作る。与えられた形態へのこのOPEの大きさは、他の形態に関するこの形態のマスク上の配置に依る。
【0009】
そのような近接効果によって生ずる主要問題の一つは、形態CDの望ましくない変動である。立上がり半導体プロセスに対して、形態(即ち、回路要素および相互接続)のCDに関して厳しい管理を行うことは、これがウエハ類の歩留りおよび最終製品の高速箱詰に直接影響するので、典型的な主要製造目標である。
【0010】
OPEによって生ずる回路形態のCDの変動は、幾つかの方法で減少できることが知られている。そのような技術の一つは、露出装置の照明特性を調整することを伴う。更に具体的に言うと、結像対物レンズの開口数(NAo)に対する証明コンデンサの開口数(NAc)の比(この比を部分コヒーレンス比σと呼んでいる)を注意深く選択することによって、OPEの程度をある程度操作できる。
【0011】
上述のように、比較的非コヒーレント照明を使うことに加えて、OPEは、マスク形態を予め補正することによっても補償できる。この系統の技法は、一般的に光学的近接補正(OPC)法として知られている。
【0012】
例えば、ここに参考までに援用する、米国特許第5,242,770号(’770号特許)には、OPC用に散乱バー(SB)を使う方法が記述してある。この’770号特許は、このSB法が孤立した形態を高密度の形態であるかのように機能するように修正するために非常に有効であることを示す。そうする際に、孤立した形態に対する焦点深度(DOF)も改善され、それによってプロセス・ラチチュードをかなり増す。散乱バー(強度平均化バーまたは補助バーとしても知られる)は、孤立したエッジのエッジ強度勾配を調整するためにマスク上で孤立した形態エッジの隣に置く補正形態(典型的には露出装置によって解像不能な)である。これらの孤立したエッジの調整したエッジ強度勾配は、高密度形態のエッジのエッジ強度勾配と整合し、それによってこれらのSB補助した孤立形態を高密度に重ね合さった形態とほぼ同じ幅を有するようにする。
【0013】
一般的に、大きいサイズの形態用の従来の照明の下では高密度構造体に関連するプロセス・ラチチュードが孤立構造体に関連するものより良いと理解されている。しかし、最近は、環状照明および多極照明のような、より積極的な照明方式が、解像度およびそのような照明方式では必ずしも所望の効果が得られなかった既知のOPC手法を改善する手段として実施されている。
【0014】
更に、半高密度ピッチを有する形態をプリントするとき、屡々焦点深度が“禁制ピッチ”の結果として低下する。この問題は、双極照明のような強い軸外照明を利用するとき特に存在する。この禁制ピッチ問題は、2001年4月24日提出の米国特許出願第09/840,305号に記載してあり、それを参考までにここに援用する。この’305号出願に開示してあるように、禁制ピッチ問題の影響を否定し、マスクの設計に補助形態(AF)を挿入することによってDOFを改善することが可能である。しかし、そのようなレジスト形態を使用することは、屡々ウエハ上に不要な残留物をプリントする結果となる。その結果、AFの使用は、必ずしも禁制ピッチ問題への実行可能な解決にはならない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、AFの使用を可能にし、全体のプロセス・ラチチュードを低下することなく、ウエハからAFの不要な残留物を効果的に除去する方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
更に具体的には、本発明は、リソグラフィ装置を使ってリソグラフィ・パターンを基板上に転写する方法に関する。この方法は:(1)基板上にプリントすべき形態を形成する工程;(2)これらの形態を所定の解像限界内にプリントするためにこれらの形態のどれがそれに隣接して配置すべき補助形態を要するかを決める工程;(3)これらのプリントすべき形態およびこれらの補助形態を含むマスクを創成する工程;(4)これらの形態を基板上にプリントするように第1照明プロセスを行い、この第1照明プロセスが補助形態を基板上へ部分的にプリントする結果になる工程;並びに(5)基板上にプリントするこれらの補助形態の量を減らすように第2照明プロセスを行い;この第2照明プロセスが専用レチクル(またはレチクル部分)を利用する四極照明を行うことを含む工程を含む。
【0017】
【発明の実施の形態】
好適実施例で、本発明は、補助形態を除去するために第2照明プロセスでQUASARTM照明を利用する。既知で、参考までにここに援用する、1999年4月6日提出の米国特許出願第09/287,014号に記載してあるように、QUASARTM照明は、四極照明と環状照明の間の混合によって生ずる照明モードである。
【0018】
以下に更に詳しく説明するように、本発明は、従来技術に優るかなりの利点をもたらす。最も重要なことは、本発明が、例えば、禁制ピッチ問題を解決するために利用した補助形態(AF)を除去するための単純且つ有効なプロセスを提供する。それで、本発明は、もし基板から除去しなかったら、その除去しなかったAFと関連するであろうDOFおよびプロセス・ラチチュードの低下を防ぐ。その上、“洗浄”工程で四極照明を利用することによって、垂直補助形態と水平補助形態の両方を単一露出で除去できる。
【0019】
更に、本発明の方法の結果として、AFを全焦点範囲について除去することができ、主形態が補助形態除去プロセス中に劣化しない(即ち、主形態プロセスウインドが減少しない)。これは、洗浄工程が主形態の場所で光を殆どまたは全く有しない(ピンぼけ値に対してすら)という事実による。
【0020】
本発明では、“マスクパターン”をマスクで具現してもよいが、例を上に示す別の種類のパターニング手段を使って適用してもよいことが分るだろう。ここでは“マスクパターン”という用語を便宜上使ったが、文脈が別の要求をするのでなければ、マスクの存在を要すると解釈すべきでない。
【0021】
この本文では、ICの製造に於けるこの発明による装置の使用を具体的に参照してもよいが、そのような装置は、他の多くの可能な用途があることを明確に理解すべきである。例えば、それを集積光学システム、磁区メモリ用誘導検出パターン、液晶ディスプレイパネル、薄膜磁気ヘッド等の製造に使ってもよい。当業者は、そのような代替用途の関係では、この本文で使う“レチクル”、“ウエハ”または“ダイ”という用語のどれも、それぞれ、より一般的な用語“マスク”、“基板”および“目標部分”で置換えられると考えるべきであることが分るだろう。
【0022】
本文書では、“放射線”および“ビーム”という用語を紫外放射線(例えば、365、248、193、157または126nmの波長の)およびEUV(例えば、5〜20nmの範囲の波長を有する超紫外放射線)、並びにイオンビームまたは電子ビームのような、粒子ビームを含むあらゆる種類の電磁放射線を包含するために使用する。
【0023】
本発明の付加的利点は、当業者には以下の本発明の実施例の詳細な説明から明白となろう。
【0024】
この発明それ自体は、更なる目的および利点と共に、以下の詳細な説明および添付の図面を参照すればより良く理解できる。
【0025】
図面の簡単な説明
図1は、本発明のAF除去プロセスと共に使うのに適した、例示的リソグラフィ投影装置を概略的に描く。この装置は:
− 放射線の投影ビームPBを供給するための、この特別の場合放射線源LAも含む、放射線システムEx、IL;
− マスクMA(例えば、レチクル)を保持するための、およびこのマスクを部材PLに関して正確に位置決めするために第1位置決め手段に結合された第1物体テーブル(マスクテーブル)MT;
− 基板W(例えば、レジストを塗被したシリコンウエハ)を保持するための、およびこの基板を部材PLに関して正確に位置決めするために第2位置決め手段に結合された第2物体テーブル(基板テーブル)WT;
− マスクMAの被照射部分を基板Wの目標部分C(例えば、一つ以上のダイを含む)上に結像するための、投影システム(“レンズ”)PL(例えば、屈折性、反射性、または反射屈折性光学システム)を含む。
【0026】
ここに描くように、この装置は、透過型である(即ち、透過性のマスクを有する)。しかし、一般的に、それは、例えば、(反射性のマスクを備える)反射型でもよい。その代りに、この装置は、マスク使用の代案として、他の種類のパターニング手段;例えば、プログラム可能ミラーアレイまたはLCDマトリックスを使ってもよい。
【0027】
この線源LA(例えば、水銀灯、エキシマレーザ)は、放射線のビームを作る。このビームを直接か、または、例えば、ビーム拡大器Exのような、状態調節手段を通してから、照明システム(照明器)ILの中へ送る。この照明器ILは、このビームの強度分布の外側および/または内側半径方向範囲(普通、それぞれ、外側σおよび/または内側σと呼ぶ)を設定するための調整手段AMを含んでもよい。その上、それは、一般的に、積分器INおよびコンデンサCOのような、種々の他の部品を含む。この様にして、マスクMAに入射するビームPBは、その断面に所望の均一性および強度分布を有する。
【0028】
図1に関して、線源LAは、(この線源LAが、例えば、水銀灯である場合によくあることだが)このリソグラフィ投影装置のハウジング内にあってもよいが、このリソグラフィ投影装置から遠く離れていて、それが作った放射線ビームをこの装置に(例えば、適当な指向ミラーを使って)導いてもよいことに注意すべきで;この後者のシナリオは、線源LAがエキシマレーザ(例えば、KrF、ArFまたはF2レージングに基づく)である場合によくあることである。本発明は、これらのシナリオの両方を包含する。
【0029】
ビームPBは、次に、マスクテーブルMT上にマスクホルダで保持されたマスクMAを横切る。マスクMAを横断してから、ビームPBは、レンズPLを通過し、それがこのビームを基板Wの目標部分C上に集束する。第2位置決め手段P1、P2(および干渉計測定手段IF)を使って、基板テーブルWTを、例えば、異なる目標部分CをビームPBの経路に配置するように、正確に動かすことができる。同様に、例えば、マスクMAをマスクライブラリから機械的に検索してから、または走査中に、第1位置決め手段M1、M2を使ってマスクMAをビームPBの経路に関して正確に配置することができる。一般的に、物体テーブルMT、WTの移動は、図1にはっきりは示さないが、長ストロークモジュール(粗位置決め)および短ストロークモジュール(微細位置決め)を使って実現する。しかし、ウエハステッパの場合は(ステップアンドスキャン装置と違って)、マスクテーブルMTを短ストロークアクチュエータに結合するだけでもよく、または固定してもよい。
【0030】
図示する装置は、二つの異なるモードで使うことができる:
− ステップモードでは、マスクテーブルMTを本質的に固定して保持し、全マスク像を目標部分C上に一度に(即ち、単一“フラッシュ”で)投影する。次に基板テーブルWTをxおよび/またはy方向に移動して異なる目標部分CをビームPBで照射できるようにする;
− 走査モードでは、与えられた目標部分Cを単一“フラッシュ”では露出しないことを除いて、本質的に同じシナリオを適用する。その代りに、マスクテーブルMTが与えられた方向(所謂“走査方向”、例えば、y方向)に速度νで動き得て、それで投影ビームPBがマスク像の上を走査させられ;同時に、基板テーブルWTがそれと共に同じまたは反対方向に速度V=Mνで動かされ、このMはレンズPLの倍率(典型的には、M=1/4または1/5)である。この様にして、比較的大きい目標部分Cを、解像度について妥協する必要なく、露出できる。
【0031】
図2A〜図2Cは、禁制ピッチ現象によってDOFがどの様に低下するかを示す。更に具体的には、図2Aは、NA=0.85;露出波長=193nm;双極35x;外側σ=0.82および内側σ=0.52の照明設定を使った、ライン幅70nmおよびピッチ170nmのライン:スペースパターンの結像結果に対応する。双極35xとは、極をX軸に沿って配置し、それで各極の外縁が極間の中間点に位置する原点と35°の角度を成す双極照明に対応することを注記する。その上、外側σとは、コヒーレンシイ係数□の外側(最大)値に対応し、内側σとは、コヒーレンシイ係数□の内側(最小)値に対応する。図2Aに示すように、このライン:スペースパターンによって得られる許容可能DOFは、像が劣化し始める前、Z方向に約+/−350nmである(図2CのED(露出ラチチュード−DOF)線図は、DOFが700nm以上でさえあることを示す)。
【0032】
図2Bは、禁制ピッチで生ずる許容可能DOFでの問題/低下を示す。更に具体的には、図2Bは、図2Aに関して上記したのと同じ照明設定を使った、ライン幅70nmおよびピッチ340nmのライン:スペースパターンの結像結果に対応する。図示するように、340nmのこの“禁制ピッチ”で、許容可能DOFがZ方向に約+/−100nmとかなり減少する。“禁制ピッチ”問題は、双極照明のような、強い軸外法を使うとき、特に関係することを注記する。
【0033】
図2Cは、禁制ピッチで起るDOFの低下を示す比較グラフである。図示するように、70/170のライン:スペース比は、200nmのDOFで約24%の露出ラチチュード(EL)を示すが、禁制ピッチ(即ち、70/340のライン:スペース比)は、約8%の露出ラチチュードしか示さない。
【0034】
図3A〜図3Bは、上記の’305号出願で開示するように、AFを使うと禁制ピッチでどの様にDOFを改善できるかを示す。図3Aは、図2Aに関して上記したのと同じ照明設定を使い、与えられたパターンに含まれるラインに近接して配置した40nmAFを加えた、ライン幅70nmおよびピッチ340nmのライン:スペースパターンの結像結果に対応する。図3Bに示すように、マスクパターンに補助形態を加えると、出来た像が図2aの高密度形態によく似た方法で写し出されるので、DOFをかなり改善する結果となる。しかし、DOFは改善されるが、プリントしたウエハ上にAFの幾らかの不要な残留物もある。言換えると、AFの望ましくない一部がプリントされる。
【0035】
図3Bは、70:340のライン:スペース比に対応する禁制ピッチでDOFを改善するために種々のサイズのAFを利用することの結果を示すグラフである。図示するように、AFのサイズ(即ち、幅)が増すと、禁制ピッチでのDOFが図2Aの高密度形態に相当するDOFの方へ増加する。しかし、各AFに対し、AFの不要なプリント(即ち、残留物)もある。
【0036】
典型的に、双極照明を利用するときは、垂直形態をプリントするためにx双極照明を最初に行い、次にy双極照明を行って水平形態をプリントする。しかし、後にy双極照明を利用するときでも、垂直補助形態がウエハからまだ完全には除去してないことを注記する。更に、y双極照明がAFを除去する機会を得るためには、この露出をAF残留物のあるところが局部的に開いているマスクを使って行わねばならないことを注記する。前記のことを図4A〜図4Dに示す。図4A〜図4Dに示す像を創成するために利用した照明条件は、図2A〜図2Cに関して上に示したものと同じであり、利用した補助形態の幅は、40nmであることを注記する。図4Aは、図3Aに示すものと同じである、x双極照明から生ずる像を示す。図4Bは、対応するマスクを利用する、y双極照明から生ずる像を示し、図4Cは、両照明の組合せから生ずる像を示す。図4Dは、図4Cの像に対応する結果プロセスウインドを示す。図示するように、x双極照明およびy双極照明だけを利用するとき、AF残留物がまだウエハ上に写し出され、従ってDOFを制限する。
【0037】
図4Dを参照して、x軸は焦点を表し、y軸はAF残留物を除去するために必要な最小エネルギー線量を表す。白色領域12は、AF残留物がプリントされると予測される焦点と線量の組合せを表す。細い白の境界線で示す領域14は、目標値として十分に良いサイズの主形態を生ずる線量と焦点の組合せである。それで、DOFが約+/−150nmに制限されることが分る。図4Dの円錐形部分が利用できるプロセス・ラチチュードを表すことを注記する。
【0038】
更に具体的には、線14によって囲まれる中央領域がこのプロセスウインドに対応する。それは、このプロセスウインド内にある焦点と露出線量の全ての組合せが主形態の許容可能CDをもたらすことを示す(典型的に、許容可能CD範囲は、目標の+/−10%の範囲内にある)。理想的には、プロセスウインドが出来るだけ大きいことが望ましく、それはそのプロセスが線量または焦点誤差に非常に鈍感であることを意味するからである。図4Dの下部の領域12は、AFのプリントを生ずる焦点と線量の組合せを示す。図4Dは、空中像計算に基づいたことを注記する。しかし、そのような空中像計算は、照明方式の変更による挙動並びに変動の予測に有用である。
【0039】
再び図4Dを参照すると、DOFを制限する二つの主な要因がある。最初は、プロセスウインドが極めて狭いことである。これは、双極y露出(図4Bに示すような)が、ピンぼけ状態のこの主形態の位置(即ち、図でx=0)に幾らかの明るい領域が存在するという事実による。これらの明るい領域は、ピンぼけ主形態像を劣化し、それによってDOFを減少する。第2は、それ程重要でないDOF制限要素であるが、幾つかのAFが主形態プロセスウインド内に幾つかの組合せに対して写し出されることである。これは、これらの焦点/線量組合せを“失敗”にし、従ってプロセス・ラチチュード、この場合DOFを制限する。
【0040】
本発明の出願人は、反対双極線量を利用する第2露出がAFを効果的に除去しない理由には、洗浄露出の不満足なDOFおよびピンぼけのための主形態位置の不満足な暗さがあると判断したことを注記する。
【0041】
従って、前記の観点から、最適洗浄条件は、主形態で最高の暗状態および目標としたDOF主形態に匹敵するDOFを生ずるものである。言換えれば、最適洗浄条件は:(A)主形態が存在する全焦点範囲に対して、主形態で最高の暗状態を生じ(これは主形態像を劣化しないために必要である)、および(B)AF残留物が存在する全焦点値に対してこのAF残留物像を除去するために十分な洗浄“明るさ”を有するものである。この基準は、それぞれ、x双極およびy双極照明を利用する、ウエハの第1および第2露出を行ってから、洗浄工程として四極照明を利用して達成できる。本発明の好適実施例では、利用する四極照明がQUASARTM照明である。
【0042】
更に具体的には、本発明のプロセスに従って、Vレチクルでx双極照明およびHレチクルでy双極照明を行ってから、更にもう一つのレチクルでQUASARTM照明を利用して第3の照明を行う。(もし、チップが十分小さくて三つの別々の像が一つのマスクに収れば、これら三つのレチクルを一つのレチクルに一体化することが時々可能であることを注記する。そのような場合、このマスクのもう一つの部分を別のレチクルと対立するものとして露出する)。以下に説明するように、QUASARTM照明は、前記双極照明の後に残る実質的に全てのAF残留物を効果的に除去する“洗浄”露出である。その結果、QUASARTM照明を行うことによって、与えられた照明設定で得られる最小DOFおよびプロセス・ラチチュードにかなりの改善をもたらすことが可能である。
【0043】
図5A〜図5Dを参照して、図5Aは、上に図4Aに関して説明したのと同じ照明設定および補助形態でx双極照明を利用することによって得た結果像を表す。図5A〜図5Dには示さないが、与えられた実施例で、上に図4Bに関連して説明したのと同じy双極照明を行うことを注記する。
【0044】
両プリント照明(即ち、x双極およびy双極)が必要かどうかは与えられた用途に依ることを注記する。ある場合には、一つだけのプリント照明を、洗浄照明と共に利用してもよい。それで、もし、その設計の主形態が二重の双極照明を要するならば、y双極照明も利用するだろう。しかし、この第2双極照明は、洗浄用には利用しない。言換えると、たとえ幾つかの水平主形態を露出するためにy双極照明を使っても、その露出で使ったレチクルは、他の双極露出のAFの位置で暗いだろう。
【0045】
更に、露出順序は全く何の影響もなく、従って変えてもよい。従って、可能な照明方式には:双極x+双極y+quasar;双極x+quasar+双極y;quasar+双極y+双極x;quasar+双極x+双極y;双極y+双極x+quasar;および双極y+quasar+双極xがある。
【0046】
図5Bは、AF残留物を除去するため意利用した例示的QUASARTM照明設定および対応する結果像を示す。図示するように、このQUASARTM照明のNAは、0.60に等しい。図5Cは、三つの照明(即ち、x双極、y双極およびQUASARTM)の組合せから生じた像を示し、図5Dは、図5Cの像に対応する結果プロセスウインドを示す。この洗浄工程に対する最適照明設定は、このレチクルおよびこの設計に利用した補助形態の正確なレイアウトによることを注記する。
【0047】
例えば、この例の0.60のNAは、このAFをこの双極モードに最適のピッチで設定したという仮定に基づいて選択した。これは、このAF距離(主形態を含まない)は、この双極に使用する最小ピッチの2倍のピッチを有することを意味する。その二重ピッチ洗浄露出を高コントラストおよびDOFでプリントするためには、x軸に関する照明極の物理的位置がこの双極のそれの半分であるべきである。同じNAで双極の代りにQUASARTMを利用するとき、これらの極は、x方向に2の平方根倍だけ動く。従って、これらの極をy軸からの距離の正確に半分に置くためには、NAも2の平方根倍縮まねばならない。
【0048】
勿論、同じ結果をもたらす他のNA、σの組合せもある。実際、NA*σの積が一定である限り、光がレチクルに当る物理的角度は同じままである。言換えれば、NA=0.60、外側σ=0.82、内側σ=0.52は、NA=0.62および外側σ=0.82*0.6/0.62=0.79、内側σ=0.52*0.6/0.62=0.5と同じである。
【0049】
図4Dと比べて図5Dを参照すると、四極、QUASARTM照明を利用する“洗浄”照明を行うことによって、AF残留物のプリントをかなり減少することが示してある。本発明の前記プロセスの結果として、図5Dと図4Dの比較から判るように、出来たプロセスウインドがかなり広い(これは、図5Bの像では、図4Bの像にあるように、幾つかの焦点ぼけに対してx=0に“光斑”がないという事実から生ずる)。
【0050】
この“洗浄”工程に利用すべき四極照明設定を選択するとき、この“洗浄スペース”のサイズを最初に、プロセスウインドからAF残留物を除去する最低値に調整することを注記する。この洗浄スペース(洗浄スリットとも呼ぶ)とは、洗浄露出に使うレチクルの開放部分である。この洗浄スリットは、プリント露出でAFがあったのと同じ位置にある。図5Aおよび図5B並びにこれらの図の双極に隣接する部分を参照して、領域16は、開放(即ち、光が通過)を意味し、領域18は、マスク上のクロム、暗黒を意味する。
【0051】
この洗浄スペースは、AF残留物を首尾よく除去するに十分大きくあるべきであるが、有り得るマイナス効果(例えば、主形態への影響またはフレア)を避けるようにそれより大きくてはならない。これを図8に示すグラフによって説明する。図8を参照して、洗浄スペースが70または80nmしかないとき、AF残留物はまだ写し出され、それによってプロセスウインドを制限する。しかし、90nmの洗浄スペースでは、AF残留物が実質的に除去され、その結果、最大プロセスウインドがかなり改善される。洗浄スペースを90nmを超えて増しても、プロセスウインドの更なる改善にはならない。
【0052】
図6A〜図6Dは、洗浄スペースのサイズを110nmに設定したときの“洗浄”露出の結果を示す。他の照明設定は全て図5A〜図5Dに関連して図示し且つ利用したものと同じままである。図6Dを参照して、与えられた例に対し、洗浄スペースのサイズを110nmに調整することによって、AF残留物のプリントをかなり減少し、その結果として、与えられた照明条件の組みに対するDOF(このDOFゲインは、サイズが主形態と等しい大きなAFによって達成する)およびプロセス・ラチチュードを更に改善することを示す。上記の事項は、図5Dと図6Dの比較から明白である。この基本概念は、残留物は除去すべきものであるから、残留物は大きくてもよいということである。これは、大きなAF(例えば、散乱バー)の使用を可能にする。実際、これらのAFは、主形態ほど大きくてもよい。しかし、大きいAFを使用するとき、洗浄露出は、増やす(即ち、残留物を一掃するために洗浄スペースを拡大する)必要があり、それがこの場合に110nmの洗浄スペースにすることを注記する。
【0053】
QUASARTM照明を利用する“洗浄”露出を行うときに利用するマスク(即ち、レチクル)は、単純に、それぞれ、x双極露出およびy双極露出中に利用するVレチクルおよびHレチクルに含まれる全てのAFのバイアスを掛けたネガであることを注記する。知られているように、Vレチクルとは、主として垂直形態を含むレチクルであり、Hレチクルとは、主として水平形態を含むレチクルであることを注記する。
【0054】
図7および図8に示す図表は、本発明の方法を利用して得られるDOFおよび全体的プロセス・ラチチュードの改善を要約する。更に具体的には、図7は、y双極照明をAF“洗浄”露出として利用するときに得られるDOFを示す。図7は、70:340のライン対スペース比を有するパターンに対応し、それは40nmのAFを利用し、図2Aに関して上に説明したのと同じ照明条件を利用して照明することを注記する。更に、図7に示すように、洗浄層のスリット(即ち、洗浄スペース)は、50、70および90nmの間で変動する。
【0055】
図8は、本発明に従ってQUASARTM照明を利用して第3“洗浄”露出を行うときに出来たDOFを示す。これらの結果は、70、80、90、110および130nmの“洗浄スペース”に対してもたらされる。図示するように、QUASARTM照明を第3“洗浄”露出として利用して得た結果の各々は、図7に示すようにy双極照明を洗浄工程として利用して得た結果に比べてかなりの改善を生ずる。
【0056】
上に説明したように、本発明の方法は、従来技術を超えるかなりの利点をもたらす。最も重要なことは、本発明が、例えば、禁制ピッチ問題を解決するために、利用したAFを除去するための単純にして有効なプロセスを提供し、それによって、もしそのようなAFを除去しなかったらこれらのAFと関連したであろうDOFおよびプロセス・ラチチュードの低下を防ぐ。更に、QUASARTM照明を利用することによって、垂直AFと水平AFの両方を単一“洗浄”露出を利用して除去できる。
【0057】
本発明のある特定の実施例を開示したが、本発明は、その精神または本質的特性から逸脱することなく他の形で具体化してもよいことを注記する。従って、本実施例は、全ての点で例示と考えるべきであって、限定と考えるべきでなく、この発明の範囲は、前記請求項によって示し、従って、これらの請求項の意味および均等物の範囲内に入る全ての変更は、その中に包含する意図である。
【図面の簡単な説明】
【図1】例示的リソグラフィ投影装置を示す。
【図2A】ライン/ピッチ比70/170の形態の結像結果を示す。
【図2B】図2Aと同じ照明条件でのライン/ピッチ比70/340形態の結像結果を示す。
【図2C】禁制ピッチで起るDOFの低下を示す比較グラフである。
【図3A】図2Aと同じ照明条件でAFを加えたライン/ピッチ比70/340の形態の結像結果を示す。
【図3B】AFを加えるとどの様に禁制ピッチ現象を打消せるかを示す。
【図4A】図3Aに示すものと同じである、x双極照明から生ずる像を示す。
【図4B】対応するマスクを利用する、y双極照明から生ずる像を示す。
【図4C】x双極およびy双極両照明の組合せから生ずる像を示す。
【図4D】図4Cの像に対応する結果プロセスウインドを示す。
【図5A】図4Aに関して説明したのと同じ照明設定および補助形態でx双極照明を利用することによって得た結果像を表す。
【図5B】 QUASARTM照明設定および対応する結果像を示す。
【図5C】x双極、y双極およびQUASARTM照明の組合せから生じた像を示す。
【図5D】図5Cの像に対応する結果プロセスウインドを示す。
【図6A】洗浄スペースのサイズを110nmに設定したときの図5Aと同じ条件の露出結果を示す。
【図6B】洗浄スペースのサイズを110nmに設定したときの図5Bと同じ条件の露出結果を示す。
【図6C】洗浄スペースのサイズを110nmに設定したときの図5Cと同じ条件の露出結果を示す。
【図6D】図5Cの像に対応する結果プロセスウインドを示す。
【図7】AF残留物を除去するために“洗浄”工程としてy双極照明を利用することによって得た結果を示す。
【図8】AF残留物を除去するために本発明の方法を利用することによってDOFおよび全体のプロセス・ラチチュードで得た改善を示す。
【符号の説明】
C 目標部分
Ex ビーム拡大器
IL 照明システム
LA 放射線源
MA マスク
PB 投影ビーム
W 基板
Claims (18)
- リソグラフィ装置を使ってリソグラフィ・パターンを基板上に転写する方法であって、
前記基板上にプリントすべき形態を形成する工程と、
前記形態を所定の解像限界内にプリントするために前記形態のどれがそれに隣接して配置すべき補助形態を要するかを決める工程と、
前記プリントすべき形態および前記補助形態を含むマスクを創成する工程と、
前記形態を前記基板上にプリントするように第1照明プロセスを行い、前記第1照明プロセスが前記補助形態を上記基板上へ部分的にプリントする結果になる工程であって、前記第1照明プロセスが前記基板に双極照明を行うことを含む工程と、
前記基板上にプリントされた前記補助形態の量を減らすように第2照明プロセスを行う工程であって、前記第2照明プロセスが四極照明を行うことを含む工程と、
を含む方法。 - リソグラフィ・パターンを請求項1に記載された方法により基板上に転写する方法に於いて、前記第2照明プロセスが、四極照明と輪帯照明との組み合わせによって生ずる照明モードを含む方法。
- リソグラフィ・パターンを請求項1又は2に記載された方法により基板上に転写する方法に於いて、前記四極照明に含まれる4つの照明領域の各々は、前記双極照明のx軸及びy軸から45度シフトするように配置されている、方法。
- リソグラフィ・パターンを請求項1に記載された方法により基板上に転写する方法に於いて、前記第1照明プロセスおよび上記第2照明プロセスを行う順序が交換可能である方法。
- リソグラフィ・パターンを請求項1に記載された方法により基板上に転写する方法に於いて、前記第1照明プロセスがx双極照明を利用する前記基板の第1露出、およびy双極照明を利用する前記基板の第2露出を行う工程を含む方法。
- リソグラフィ・パターンを請求項1に記載された方法により基板上に転写する方法に於いて、前記第2照明プロセスがパターンの作ってあるマスクを利用し、それは前記マスクに含まれる補助形態が形成するパターンのバイアスを掛けたネガである方法。
- リソグラフィ・パターンを請求項1に記載された方法により基板上に転写する方法に於いて、前記第1照明プロセスの結果として前記基板上にプリントする前記補助形態の実質的に全てを前記第2照明プロセスによって上記基板から除去する方法。
- リソグラフィ・パターンを請求項1に記載された方法により基板上に転写する方法に於いて、前記補助形態が第1方向に整列した補助形態および第2方向に整列した補助形態を含み、前記第1方向および上記第2方向が互いに直交する方法。
- リソグラフィ・パターンを請求項8に記載された方法により基板上に転写する方法に於いて、前記第2照明プロセスが前記第1方向に整列した前記補助形態および前記第2方向に整列した前記補助形態の両方を実質的に除去する方法。
- デバイス製造方法であって、
少なくとも部分的に放射線感応性材料の層で覆われた基板を準備する工程と、
放射線システムを使って放射線の投影ビームを用意する工程と、
該投影ビームの断面にパターンを付けるためにパターニング手段(MA)を使い、前記パターニング手段が前記基板上にプリントすべき形態および前記プリントすべき形態の少なくとも一つに隣接して配置する補助形態を含み、前記補助形態が光学的近接補正を行う工程と、
放射線のパターン化したビームを前記放射線感応性材料の層の目標部分上に投影し、前記形態を前記基板上にプリントするような第1照明プロセスを含み、前記第1照明プロセスが前記補助形態を前記基板上へ部分的にプリントする結果になる工程であって、前記第1照明プロセスが前記基板に双極照明を行うことを含む工程と、
前記基板上にプリントされた前記補助形態の量を減らすような第2照明プロセスを行う 工程であって、前記第2照明プロセスが四極照明を行うことを含む工程と、
を含む方法。 - 請求項10に記載されたデバイス製造方法に於いて、前記第2照明プロセスが、四極照明と輪帯照明との組み合わせによって生ずる照明モードを含む方法。
- 請求項10又は11に記載されたデバイス製造方法に於いて、前記四極照明に含まれる4つの照明領域の各々は、前記双極照明のx軸及びy軸から45度シフトするように配置されている、方法。
- 請求項10に記載されたデバイス製造方法に於いて、前記第1照明プロセスおよび前記第2照明プロセスを行う順序が交換可能である方法。
- 請求項10に記載されたデバイス製造方法に於いて、前記第1照明プロセスがx双極照明を利用する前記基板の第1露出、およびy双極照明を利用する前記基板の第2露出を行う工程を含む方法。
- 請求項10に記載されたデバイス製造方法に於いて、前記第2照明プロセスがパターンの作ってあるマスクを利用し、それは前記マスクに含まれる補助形態が形成するパターンのバイアスを掛けたネガである方法。
- 請求項10に記載されたデバイス製造方法に於いて、前記第1照明プロセスの結果として前記基板上にプリントする前記補助形態の実質的に全てを前記第2照明プロセスによって前記基板から除去する方法。
- 請求項10に記載されたデバイス製造方法に於いて、前記補助形態が第1方向に整列した補助形態および第2方向に整列した補助形態を含み、前記第1方向および上記第2方向が互いに直交する方法。
- 請求項17に記載されたデバイス製造方法に於いて、前記第2照明プロセスが前記第1方向に整列した前記補助形態および上記第2方向に整列した前記補助形態の両方を実質的に除去する方法。
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