JP4171177B2 - 弾性外科用リングクリップ/ローダーおよび方法 - Google Patents
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Description
(技術分野)
本発明は、弾性コード又はO−リングなどの拡張可能なエンドレスコード又はバンドを構造体の一端に装着するための装着装置に関するもので、この構造体の一端は収縮状態の上記コードよりも大きい横断寸法を有する。本発明は特に(限定的ではない)、例えば痔の結紮の場合のように、人体の窩洞の内部組織を弾性エンドレスコード又はバンドにより結ぶため、その外科器具に、弾性エンドレスコード又はバンドを装着するための装着装置に関するものである。
【0002】
(背景技術)
痔の結紮のための外科器具はヨーロッパ特許EP0310582B1号に開示されている(参照として、その内容がここに組込まれるものとする)。この外科器具(以下、所定の型の外科器具と呼ぶ)は、内側前方シリンダーであってその前端部の周りに延ばして設けられた弾性コードを備えたものと、この内側前方シリンダー上に移動可能に配置された外側シリンダーとを具備してなる。なお、この外側シリンダーは、上記内側前方シリンダー内に痔の茎部を挿入してその周りを閉じるため上記弾性コードを押して上記内側前方シリンダーから取り外す役割を果たす。
【0003】
通常の放置された、又は収縮した状態において、上記のほぼ円形の弾性コードは上記内側前方シリンダーの外径よりもかなり小さな直径のものとなっている。この弾性コードは、上記内側前方シリンダーと押圧的に嵌合するよう拡大された後端を有する断面円形の円錐状アダプターにより上記内側前方シリンダー上に装着されるようになっている。このアダプターはその尖った先端に向けて前方にテーパー状となっていて延びていない状態の弾性コードと嵌合するようになっている。このコードはついで使用者(通常、外科医師)により手で上記アダプターに沿って押され又は回転されて上記内側前方シリンダー上に移される。ここで、困難な問題がある。なぜならば、この弾性コードは小さく、かつ、使用者は感染からの保護のため手袋を装着しなければならないからである。これは幾つかの連続した結紮を行う必要が生じたとき特に問題となる。
【0004】
本発明はこのような困難を軽減することを目的としてなされたものである。
【0005】
(発明の開示)
本発明の第1の形態によれば、収縮状態から拡大状態へ拡張可能なエンドレスコードを、収縮状態の上記コードよりも大きい横断寸法を有する構造体の一端に装着するための装着装置であって、該装着装置が、上記構造体の一端へと上記コードを前進させるためのテーパー状アダプター(14;114)を具備してなり、該テーパー状アダプターは収縮状態の上記コードを配置させるための小径先端(16;116)と、構造体の一端と並置させるための拡大後端(18;118)とを有しており、該装着装置は更に、該アダプターとの関連で移動可能であって、上記コードを上記アダプターの拡大後端に向けて上記アダプター上を移動させるための拡張装置を具備してなる装着装置が提供される。
【0006】
後述するように、本発明の1態様において、上記アダプターの拡大後端はアダプターの軸断面である。
【0007】
後述するように、本発明の1態様において、上記構造体の一端と上記アダプターの拡大後端は、ほぼ円形の外側表面輪郭を有する。
【0008】
後述するように、本発明の1態様において、上記アダプターと上記拡張装置とは互いに整合し得るようになっていて、これにより上記コードを上記アダプターの拡大後端に向けて上記アダプター上を移動させるようになっている。
【0009】
後述するように、本発明の1態様において、上記アダプターは周方向に離間する複数のフィンガーであって上記拡大後端から上記小径先端へ向けて延出しているものを具備してなり、上記拡張装置は周方向に離間する複数のアームであって上記アダプターのフィンガー間に挿入可能となっているものを具備してなる。好ましくは、これらフィンガーおよびアームは上記アダプターおよび拡張装置上にそれぞれ等間隔で設けられる。
【0010】
後述するように、本発明の1態様において、上記アダプターの小径先端は中心部材で形成される。上記アダプターが周方向に離間する複数のフィンガーを有する場合、これらフィンガーおよび中心部材は相互に接続させてもよい。
【0011】
本発明の装着装置のアダプターは、例えば射出成形によりポリプロピレンなどのプラスチックから形成してもよい。上記アダプターが中心部材を有する場合はしかし、その中心部材は金属で形成される。
【0012】
後述するように、本発明の1態様において、上記拡張装置は上記コードを上記アダプター上を通してその拡大後端に向けて移動させる第1のモードと、上記アダプターの拡大後端から上記構造体の一端に前進させる第2のモードとを採るように操作可能となっている。この目的のため、上記拡張装置は上記アダプター上に摺動するようにした管状部を有し、それにより上記コードを上記拡大後端から上記構造体の一端に前進させるようになっている。
【0013】
後述するように、本発明の他の態様において、上記拡張装置は単一モードで上記コードを上記アダプター上を通して上記構造体の一端に前進させるようになっている。
【0014】
後述するように、本発明の1態様において、上記拡張装置はフック装置の形態をなし、このフック装置は収縮状態の上記コードと係合する2つの対峙するフックを有し、該フック装置は上記フックが収縮状態の上記コードと係合し、該フック装置が上記アダプターとの関連で移動したとき上記フックが互いに離間する方向に移動して上記コードを上記アダプター上を上記拡大後端に向けて前進させるようになっている。
【0015】
後述するように、本発明の1態様において、上記フックは、金属ワイヤー、好ましくはバネ金属ワイヤーのような弾性材料から作られた対峙するアームの端部に配置されている。
【0016】
後述するように、本発明の1態様において、上記フック装置は、ひだ部を含み、上記フックが互いに接近し収縮状態の上記コードと係合するようになっている。このフック装置は更に、別のひだ部を含み、上記アダプターが上記フックと隣接する位置に移動し得るようになっている。
【0017】
上記アダプターの場合と同様に、上記拡張装置は例えば射出成形によりポリプロピレンなどのプラスチックから形成してもよい。
【0018】
本発明の装着装置は特に(限定的ではない)、弾性コードを体内組織を結紮するための外科器具の一端に、例えば所定の型の外科器具の内側前方シリンダーに装着するのに適している。
【0019】
本発明の第2の形態によれば、本発明の上記第1の形態による装着装置を具備してなる外科用キットが提供される。この外科用キットは体内組織を結紮するための外科器具例えば所定の型の外科器具を更に具備するものであってもよい。
【0020】
本発明の第3の形態によれば、収縮状態から拡大状態へ拡張可能なエンドレスコードを、収縮状態の上記コードよりも大きい横断寸法を有する構造体の一端に装着するための方法であって;小径先端と拡大後端とを有するテーパー状アダプターを用意する工程と、拡張装置を上記アダプターとの関連で移動させることにより上記コードを上記アダプター上をその拡大後端まで前進させる工程と、上記テーパー状アダプターの拡大後端を上記構造体の一端と並置させた状態で、上記コードを該アダプターの拡大後端から上記構造体の一端へと前進させる工程とを具備してなる方法が提供される。
【0021】
後述のように、この本発明の第3の形態において、拡張装置を上記アダプターとの関連で移動させることにより上記コードを該アダプターを超えて上記構造体の一端へと前進させるようにしてもよい。1例として、これはフック装置の形の拡張装置を用いることにより達成される。つまり、このフック装置は収縮状態の上記コードと係合する2つのフックを有し、該フックが収縮状態の上記コードと係合し、該フック装置が上記アダプターとの関連で移動したとき上記コードを上記アダプターを超えて上記構造体の一端へと前進させ、ついで上記コードから上記フックを開放させるものである。
【0022】
(発明を実施するための最良の形態)
以下、本発明の具体例を図面を参照して説明する。
【0023】
図1ないし4には、患者の痔の結紮のための外科器具が示されており、これはアングル管4を具備してなり、その先端は位置付けられた痔12を受理し得る内部容積を有する内側前方シリンダー1に接続されている。
【0024】
図3、4に示すように、このアングル管4は隔壁9により長手方向に第1の部分7と第2の部分8とに分割されている。このアングル管4の第1の部分7はその後端にて真空源と接続されている。制限孔10はアングル管4の上面の適当な位置、すなわち、オペレータの手でアングル管4の後部を握ったとき指又は親指が届き易い位置に制限孔10が設けられている。この制限孔10の寸法はオペレータの指又は親指で塞ぐことができる程度となっている。
【0025】
図1は非操作状態の外科器具を示しており、外側排出シリンダー3が内側前方シリンダー1上の後方の非操作位置に移動自在に設けられ、弾性コード2が内側前方シリンダー1の前部の周りに延ばした状態で設けられている。この排出シリンダー3は紐5の一端に接続されており、この紐5は管の第2の部分8中にて後方に向けて外側排出シリンダー3からアングル管4の後部に向けて延びている。又、この紐5はアングル管4の後部に固定され、アングル管4の後部の下側に設けられた前方案内孔11から導出され、更に前方案内孔11から長手方向に離間して設けられた後方案内孔13を介して再びアングル管4中に導入され、その結果、アングル管4の外側にて作動ループ6が形成させている。なお、この作動ループ6の目的については後述する。
【0026】
操作の際、アングル管4の第1の部分7の後端は真空源に接続され、アングル管4の前方部は患者の体の肛門内に挿入される。制限孔10はオペレータの指又は親指で塞がれ、内側前方シリンダー1内に真空が形成され、それにより位置付けられた痔12が内側前方シリンダー1内に吸引される。次に、オペレータの手の指で作動ループ6がアングル管4に向けて押圧され、紐5により外側排出シリンダー3が内側前方シリンダー1上を前方に向けて押される。図2に示すように、外側排出シリンダー3の内側前方シリンダー1上における前方への移動により弾性コード2が内側前方シリンダー1から痔12の基部上に押出され、痔12への血流が遮断される。
【0027】
制限孔10がついで開かれ内側前方シリンダー1内の真空が平衡化され、その時点でこの器具が患者の肛門から取り除かれ、外側排出シリンダー3が紐5により元の後方の非操作位置に戻され、次の弾性コード2が内側前方シリンダー1の前方部に装着されるようにする。この目的のため、本発明による装着装置が提供され、外科器具の内側前方シリンダー1の前方部に弾性コード2を装着するようにし、次の結紮が行われるようにする。
【0028】
次に図5ないし18を参照して本発明の第1の態様による装着装置を説明する。最初に、図5ないし8を参照すると、この第1の態様による装着装置は内側前方シリンダー1に対し着脱自在なアダプター14を有する。このアダプター14は筒体18の軸に沿って前方に延出する中心ロッド16を有する。この中心ロッド16の後端は筒体18に接続され、その先端は十分に小さくなっていて非操作時又は収縮状態の弾性コード2に挿入し得るようになっている。装着プラグ20が筒体18から後方に向けて延びていて、外科器具の内側前方シリンダー1に押圧嵌合し得る寸法となっていて内側前方シリンダー1上にアダプターが装着し得るようになっている。すなわち、内側前方シリンダー1上に装着されたとき、アダプター14の筒体18の外側表面は内側前方シリンダー1の外側表面と同一面となるか、あるいは内側前方シリンダー1の外側表面よりも直径が若干、大きくなっている。等間隔の4個のフィンガー22がそれらの後端を介して筒体18の周面に設けられ、中心ロッド16に向けて収束している。従って、フィンガー22の先端は中心ロッド16の最先端の近くまで延びている。
【0029】
このアダプター14は例えば射出成形によりポリ塩化ビニル、熱可塑性ポリプロピレンなどの適当なプラスチック材料から形成することができる。又は、中心ロッド16が適当な金属で作られ、残りのアダプター14の部分がプラスチック材料で形成されたものであってもよい。
【0030】
図9ないし12に示すように、この第1の態様による装着装置は、チューブ28の先端の周面に後端を介して装着された4個の等間隔アーム26を有する拡張装置24を具備するものであってもよい。これらアーム26はチューブ28の周面から収束し、それらの先端部30は、アダプター14の中心ロッド16の直径と等しいかあるいは若干大きい距離で離間している。チューブ28の寸法はアダプター14の筒体18上に摺動自在に嵌合されるような大きさになっている。
【0031】
拡張装置24は例えば射出成形によりポリ塩化ビニル、熱可塑性ポリプロピレンなどの適当なプラスチック材料から形成することができる。
【0032】
この第1の態様による装着装置の操作において、アダプター14が外科器具の内側前方シリンダー1に装着され、上述のように弾性コード2が中心ロッド16の先端に配置される。図13ないし15から明かなように、拡張装置24が操作され、拡張装置24のアーム26の先端30がアダプター14の中心ロッド16の周りのフィンガー22間に配置されるようにする。ついで、拡張装置24はアダプター14に向けて押圧され、アーム26とフィンガー22とが互いに整合するようにし、それによりアーム26が弾性コード2をフィンガー22に沿ってアダプター14の筒体18の前方部へと押し込むようにする。図14に示すように、弾性コード2が所定位置に到達したときアーム26の先端30が筒体18の前面32と当接することになり、それによりアーム26のアダプター14への更なる移動が阻止されることになる。
【0033】
図16ないし18から明かなように、拡張装置24はついで、アダプター14から引き抜かれ、向きを変えられ、チューブ28がアダプター14の筒体18上を摺動され、それにより弾性コード2を筒体18から外科器具の内側前方シリンダー1上に押し込む。ついで、アダプター14および拡張装置24が内側前方シリンダー1から取り除かれ、その結果、次の痔の結紮のために準備された外科器具が残される。
【0034】
なお、アダプター14および拡張装置24の他の構成として、上述のアダプター14への拡張装置24の第1の移動により弾性コード2が外科器具の内側前方シリンダー1上へ配置されるようにし、従って、拡張装置24を引抜き、反転させてアダプター14へ装着させる必要性を回避されるように設計することも可能である。
【0035】
また、拡張装置24の良好な手掛かりが得られるような表面構造を持たせてもよい。例えば、表面をエンボス面にしたり、粗面化したり、あるいは環状フランジを設けたりすることもできる。
【0036】
図19ないし23には、本発明の第2の態様による装着装置が示されている。図19に示すように、この第2の態様による装着装置は、テーパー先端部122と内側前方シリンダー1に押圧嵌合する寸法の後方装着プラグ120とを有するアダプター114を具備してなる。このテーパー先端部122はその尖端が十分に小さくなっていて非操作時の弾性コード2に挿入し得るようになっており、他方、後端118はアダプター114がこれに取着されたときに内側前方シリンダー1の外側表面と同一面となるか、それよりも若干、大きくなるようになっている。このアダプター114はポリ塩化ビニル、熱可塑性ポリプロピレンなどの適当なプラスチック材料から形成することができる。
【0037】
図20を参照すると、本発明の第2の態様による装着装置は更に、弾性ワイヤーから作られ、弓形接続部134により連結された2つの対峙するアーム132を有する第1のフック装置124を具備してなる。各アーム132の端部にはフック136が設けられている。これらフック136は十分に小さく、非操作時の弾性コード2に挿入され得るようになっており、かつ、端部に丸みを持たせて外科医の手袋あるいは衣服を裂いたり、弾性コード2を損傷させないようになっている。
【0038】
フック装置124が非操作状態にあるとき、アーム132は図20に示すように互いに離間されている。この第2の態様による装着装置の操作時において、アーム132は最初に対向して圧せられていて、フック136が弾性コード2を通してフック止めされ、ついで開放され、接続部134の弾性を介してフック136相互を離して弾性コード2を拡張させて、内側前方シリンダー1に取着せた(又は取着せる)アダプター114の先端部116に装着させようにしている。ついで、第1のフック装置124がアダプター114との関連で後方に移動される。このアダプター114との関連での第1のフック装置124の後方移動により、アーム132が次第に外方に向けて拡大され、それらの非操作位置に向けて戻され、これによりフック136、従って弾性コード2が付随して外方に拡大される。その結果、第1のフック装置124により弾性コード2はアダプター114を超えて引っ張られ内側前方シリンダー1の前部上に移動される。これらフック136はついで伸ばされたコード2から外されアダプター114は内側前方シリンダー1から除去され、その結果、使用準備が整った外科器具が残される。
【0039】
図21ないし23を参照すると、第1のフック装置124の代わりに、ポリプロピレンなどの適当なプラスチック材料から射出成形された第2のフック装置224を用いることも可能である。この第2のフック装置224は接続部234で連結された2つのアーム232を有し、各アーム232の端部にはフック236がそれぞれ設けられている。
【0040】
第1のひだ又はヒンジライン238が接続部234の中央に沿って長手方向に延び、第2のひだ又はヒンジライン239が2つのアーム232の後部を横切って横方向に延びている。
【0041】
第2のフック装置224をその第1のひだ部238に沿って折り畳むことにより、2つのアーム232およびフック236が一緒になり、非操作状態の弾性コード2内にフック236が係止される。ついで、第1のひだ部238が開かれ、アーム232およびフック236を離間させ、それにより弾性コード2が伸ばされる。ついで、第2のフック装置224が第2のひだ部239に沿って折り畳まれ又は蝶着され、第2のフック装置224がアダプター114との関連で後方に移動したときアダプター114が接続部234の凹部240を超えて通過するようにし、これにより弾性コード2がアダプター114を超えて内側前方シリンダー1上に引っ張られることになる。第2のフック装置224をアダプター114との関連で後方に移動させたとき、アーム232が外側に向って移動し、弾性コード2がアダプター114を超えて内側前方シリンダー1上に引っ張られながら次第に拡大される。弾性コード2を内側前方シリンダー1上に乗せた後、フック236が弾性コード2から開放され、その結果、使用準備が整った外科器具が残される。
【0042】
案内トラックはアダプター114に沿って長手方向に延出させ、弾性コード2を内側前方シリンダー1上に乗せる際に第1、第2のフック装置124、224のフック136、236を案内するようにしてもよい。このようなトラックはアダプター114上に径方向に対向して設けてもよい。
【0043】
上記の添付図を参照して説明した装着装置によれば、オペレータが手袋を嵌めた手で弾性コード2を操作しなければならないときに遭遇する上記問題を軽減することができる。
【0044】
本発明は以上、具体例を参照して説明したが、記載した請求の範囲の要旨の範囲内で種々変更することは可能であろう。なお、記載した請求の範囲における参照番号は単に便宜上のものであり、請求の範囲を限定することを意図したものでない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 所定の型の外科器具の非操作状態を示す、一部断面を含む側面図。
【図2】 所定の型の外科器具の操作状態を示す、一部断面を含む側面図。
【図3】 図1のIII−III線に沿う拡大断面図。
【図4】 図1のIV−IV線に沿う拡大断面図。
【図5】 第1の実施態様に係わる装着装置のアダプターの側面図。
【図6】 図5のアダプターの前面図。
【図7】 図5のアダプターの背面図。
【図8】 図5のアダプターの斜視図。
【図9】 第1の実施態様に係わる装着装置の拡張装置の側面図。
【図10】 図9の拡張装置の前面図。
【図11】 図9の拡張装置の背面図。
【図12】 図9の拡張装置の斜視図。
【図13】 コードをアダプターに沿って前進させる第1の操作モードの状態における、弾性コードを支持した図5のアダプターおよび図9の拡張装置の側面図。
【図14】 図13に対応する側面図であって、拡張装置がその第1の操作モードでアダプター上に位置し、この拡張装置により前進した弾性コードがアダプターの後方シリンダー部上へと前進した状態を示す図。
【図15】 図5のアダプター上に位置する第1の操作モードにおける図9の拡張装置の斜視図。
【図16】 コードをアダプターの後方シリンダー部から押出す第2の操作モードの状態における、この後方シリンダー部にコードを支持した図5のアダプターおよび図9の拡張装置の側面図。
【図17】 図16に対応する側面図であって、拡張装置がその第2の操作モードでアダプター上に位置し、弾性コードがアダプターの後方シリンダー部の後端に押出された状態を示す図。
【図18】 第2の操作モードにおける図9の拡張装置の側面図(断面で示す)であって、図5のアダプター上に位置し、弾性コードがアダプターの後方シリンダー部から押出された状態を示す図。
【図19】 本発明の第2の実施態様に係わる装着装置のアダプターの側面図。
【図20】 本発明の第2の実施態様に係わる装着装置の拡張装置の側面図であって、その第1のフック装置の形態を示す図。
【図21】 本発明の第2の実施態様に係わる装着装置の他の拡張装置の側面図であって、その第2のフック装置の形態を示す図。
【図22】 第2のフック装置が第1のひだ部に沿って折り畳まれた状態を示す斜視図。
【図23】 第2のフック装置が第2のひだ部に沿って折り畳まれた状態を示す斜視図。
Claims (11)
- 収縮状態から拡大状態へ拡張可能なエンドレスコード(2)を、収縮状態の上記コードよりも大きい横断寸法を有する構造体の一端(1)に装着するための装着装置であって、 該装着装置が、上記構造体の一端へと上記コードを前進させるためのテーパー状アダプター(14)を具備してなり、該テーパー状アダプターは収縮状態の上記コードを配置させるための小径先端(16)と、構造体の一端と並置させるための拡大後端(18)とを有しており、 該装着装置が更に拡張装置(24)を具備し、該拡張装置をアダプターとの関連で移動可能とし、それにより上記コードを上記アダプターの拡大後端に向けて上記アダプター上を移動させるようになっており、
上記アダプター(14)は周方向に離間する複数のフィンガー(22)であって上記拡大後端(18)から上記小径先端(16)へ向けて延出しているものを具備してなり、上記拡張装置(24)は周方向に離間する複数のアーム(26)であって上記アダプターのフィンガー間に挿入可能となっているものを具備しており、
拡張装置(24)の複数のアーム(26)はそれぞれ、該拡張装置(24)の周囲からその中心に向って径方向にテーパー状に収束しながら延びていることを特徴とする装着装置。 - 該拡張装置(24)は上記コード(2)を上記アダプター(14)上を通してその拡大後端(18)に向けて移動させる第1のモードと、上記アダプターの拡大後端から上記構造体の一端(1)に前進させる第2のモードとを採るように操作可能となっている請求項1記載の装着装置。
- 上記アダプター(14)と上記拡張装置(24)とは互いに整合し得るようになっていて、これにより上記コード(2)を上記アダプターの拡大後端(18)に向けて上記アダプター上を移動させるようになっている請求項1又は2記載の装着装置。
- 上記アダプター(14)の周方向に離間する複数のフィンガー(22)がそれぞれ、その中心の小径先端(16)に向って径方向にテーパー状に収束しながら延びている請求項1ないし3のいずれかに記載の装着装置。
- 上記アダプター(14)の小径先端は中心ロッド(16)で形成されている請求項1ないし4のいずれかに記載の装着装置。
- 上記アダプターのフィンガー(22)および中心ロッド(16)は相互に接続されている請求項5記載の装着装置。
- 上記拡張装置(24)は上記アダプター(14)上に摺動するようにした管状部(28)を有し、それにより上記コード(2)を上記拡大後端(18)から上記構造体の一端(1)に前進させるようになっている請求項2又は請求項2に従属する場合の請求項3ないし6のいずれかに記載の装着装置。
- 該装着装置が内部人体組織を結紮するため弾性コード(2)を外科器具の一端に装着させるためのものである請求項1ないし7のいずれかに記載の装着装置。
- 請求項1ないし8のいずれかに記載の装着装置を具備してなる外科用キット。
- 内部人体組織を結紮するための外科器具を具備してなる請求項9記載の外科用キット。
- 収縮状態から拡大状態へ拡張可能なエンドレスコード(2)を、収縮状態の上記コードよりも大きい横断寸法を有する構造体の一端(1)に装着するための方法であって;
小径先端(16)と拡大後端(18)とを有するテーパー状アダプターを用意する工程と、
拡張装置(24)を上記アダプターとの関連で移動させることにより上記コードを上記アダプター上をその拡大後端まで前進させる工程と、
上記テーパー状アダプターの拡大後端を上記構造体の一端と並置させた状態で、上記コードを該アダプターの拡大後端から上記構造体の一端へと前進させる工程とを具備してなり、
上記アダプター(14)は周方向に離間する複数のフィンガー(22)であって上記拡大後端(18)から上記小径先端(16)へ向けて延出しているものを具備してなり、上記拡張装置(24)は周方向に離間する複数のアーム(26)であって上記アダプターのフィンガー間に挿入可能となっているものを具備してなり、
該拡張装置(24)は、まず、上記コード(2)を上記アダプター(14)上を通してその拡大後端(18)に向けて移動させる第1のモードと、次いで、上記アダプターの拡大後端から上記構造体の一端(1)に前進させる第2のモードとを採るように操作されるものであり、
拡張装置(24)の複数のアーム(26)はそれぞれ、該拡張装置(24)の周囲からその中心に向って径方向にテーパー状に収束しながら延びている、方法。
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