JP4170890B2 - ロッド型固体レーザ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロッド型の固体レーザ媒質より発生させたレーザ光を伝送する光ファイバを備えたロッド型固体レーザ装置に関する。
従来のロッド型固体レーザ装置においては、固体レーザ媒質より発生させたレーザ光を、光ファイバへ導入する結合レンズの直前に、開口径が固定されたアパーチャを配していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−78190号公報(段落0021、第1図)
ロッド型固体レーザ媒質に励起光を照射すると、媒質内部で発熱を生じるため、ロッド型固体レーザ媒質中では温度分布が形成される。固体レーザ媒質の屈折率は概ね温度に比例するため、ロッド型固体レーザ媒質はレンズと同様な光学作用を呈するようになる。発熱にともなうレンズ効果であるため、この現象は熱レンズと呼ばれている。ロッド型固体レーザ媒質を強励起した場合、レーザ媒質内の温度差が増大するため、熱レンズの焦点距離は短くなる(熱レンズが強くなる)。従ってロッド型固体レーザ装置では、熱レンズの影響により、レーザ出力に応じてレーザ光の発散角、延いてはビーム径が変化する。
従来のロッド型固体レーザ装置においては、レーザ光を光ファイバへ導入する結合レンズの手前に、開口径が固定されたアパーチャを配していた。このため、固体レーザ媒質の熱レンズに対応し、レーザ光のビーム径が変化する際に、アパーチャを通過するレーザ光の透過率も変化するため、発振器出力に対するファイバ出射出力の割合を一定値に維持することができないという問題点があった。
また、レーザ発振開始時等、ロッド型固体レーザ媒質の熱時定数により、熱レンズの強さが過渡的に変化する場合、熱レンズに応じてアパーチャを通過するレーザ光の透過率も変化するため、出力が指定値へ至るまでの時間に遅延が生じ、レーザ発振開始点と加工開始点に時間および位置的なずれが発生し、加工品質が低下するという問題点があった。
更に、従来のロッド型固体レーザ装置においては、レーザ光を光ファイバへ導入する結合レンズの手前に配置するアパーチャの開口径が固定されていたため、アパーチャの開口径を縮小することにより、光ファイバへ入射するレーザ光の入射角を制限し、光ファイバ出射後のレーザ光の集光性を向上させることができない、もしくは、アパーチャの開口径を拡大することにより、ファイバへ入射するレーザ光の入射角を増加させ、光ファイバへ入射するレーザ光の出力を増加させることができないという問題点があった。
また、光ファイバへ入射するレーザ光の出力を増加させるため、結合レンズの手前に配置するアパーチャの開口径を、光ファイバに対する入射半角0.15ラジアン以上に設定した場合、ファイバ出射後のレーザ光の集光性が低くなるため、安価な平凸レンズでは、球面収差の影響が顕在化し、集光が困難になるという問題点があった。このため、光ファイバに対するレーザ光の入射半角が0.15ラジアン以上となる場合、収差を補正するため高価な組レンズを使用する必要が生じるという問題点があった。
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、ロッド型固体レーザ媒質の熱レンズが変化した場合であっても、レーザ光を光ファイバへ導入する結合レンズの手前に配置するアパーチャの透過率を一定に維持するとともに、所望する用途に応じて、ファイバへ入射するレーザ光の入射角の調整を可能とし、更に、光ファイバに対するレーザ光の入射半角が0.15ラジアン以上となる場合であっても、収差の影響を抑え、優れた加工性能を得ることができるロッド型固体レーザ装置を提供することを目的としている。
本発明に係るロッド型固体レーザ装置においては、光軸に沿って直列に配置された単一もしくは複数のロッド型固体レーザ媒質、ロッド型固体レーザ媒質を励起する励起光源、励起光源によって励起されたロッド型固体レーザ媒質よりレーザ光を取り出す光共振器、光共振器により取り出されたレーザ光を光ファイバへ導光する結合レンズ、結合レンズへの入射ビーム径を制限するアパーチャ、レーザ光を所望の位置へ伝送する光ファイバを備えたロッド型固体レーザ装置において、該アパーチャの開口径を可変にするとともに開口径を制御する制御手段を設けたものである。
本発明は以上説明したように、結合レンズへの入射ビーム径を制限するアパーチャを備え、アパーチャの開口径を可変にするとともに開口径を制御する制御手段を設けたので、固体レーザ媒質の熱レンズが変化した場合であっても、光ファイバへ導光するレーザ出力の割合を一定に保つことができる効果がある。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1におけるロッド型固体レーザ装置を示す構成図である。図1において、1はロッド型固体レーザ媒質、2はロッド型固体レーザ媒質1を励起するため、ロッド型固体レーザ媒質1の側方に設置された励起光源、3は全反射鏡、4は部分反射鏡であり、全反射鏡3と部分反射鏡4は光共振器を構成している。5は部分反射鏡4から出射するレーザ光、6はレーザ光5の発散角を補正する伝送レンズ、7はレーザ光を集光する結合レンズ、8は結合レンズ7に入射するレーザ光のビーム径を制限するアパーチャで、開口径を可変にする虹彩式の調整機構が設けられている。9はレーザ光を所望する位置に伝送する光ファイバ、10は一定割合のレーザ光5を直角に折り曲げるビームスプリッタ、11は光共振器より取り出されたレーザ光の出力を検知する検知手段である出力モニタ、12はアパーチャ8の開口径を制御する制御手段である制御装置である。
図2は本実施に形態において使用しているアパーチャ8を示す構成図である。図2において、801は開口、802はベーン、803はフレーム、804は外周リング、805はステップモータである。ここで開口801を構成するベーン802は、高融点材料であるタングステンにて形成されており、ベーン802の表面には、レーザ光を反射するための金メッキおよび金メッキの剥離を防止するための誘電体コーティングが施されている。本実施の形態にて使用するアパーチャ8は、アクチュエータであるステップモータ805を用いて、外周リング804を直接回転させることにより、複数のベーン802から構成される虹彩構造の開口801を自動的に開閉する。
次に本実施の形態の動作について説明する。本実施の形態におけるロッド型固体レーザ媒質1には、活性媒質としてNd(ネオジウム)がドープされたYAG(イットリウムアルミニウムガーネット)結晶を使用しており、2本のロッド型固体レーザ媒質1が、光軸に沿って直列に配設されている。各々のロッド型固体レーザ媒質1の側方には、半導体レーザからなる励起光源2が備えられており、ロッド型固体レーザ媒質1側方より励起光を照射することにより、ロッド型固体レーザ媒質1を励起する。励起されたロッド型固体レーザ媒質1中には、レーザ上準位の電子分布密度と、レーザ下準位の電子分布密度が逆転する反転分布が形成される。レーザ上準位に位置する電子が、レーザ下準位へ遷移する際、自然放出光が発生する。自然放出光は、全反射鏡3および部分反射鏡4からなる光共振器中を往復し、誘導放出による増幅を繰返しながら、徐々に指向性に優れたレーザ光5へと成長する。全反射鏡3および部分反射鏡4からなる光共振器中のレーザ光5は、部分反射鏡4へ入射する際、部分反射鏡4の透過率に相当する割合のみ光共振器外部へ出射する。部分反射鏡4から光共振器外部へ出射したレーザ光5は、ビームスプリッタ10を経て伝送レンズ6へ入射する。伝送レンズ6によってレーザ光5の発散角は補正され、一定値以下のビーム径を維持しながら、レーザ光5は結合レンズ7へ入射する。結合レンズ7によりレーザ光5は集光され、ステップインデックス型の光ファイバ9へ導光される。
ステップインデックス型の光ファイバ9の芯線は、芯線中央部に位置しレーザ光を伝送するコア部と、コア部周囲に接するクラッド部より構成される。コア部の屈折率はクラッド部の屈折率より高くなるよう設定されており、コア部とクラッド部間の屈折率差による内部全反射によって、レーザ光はコア内部に閉じ込められ光ファイバ9中を伝搬する。光ファイバへ導光するレーザ光の入射角は、内部全反射の臨界角によって制限されており、許容値を超える入射角成分がファイバ内部に導光された場合、コア部とクラッド部間の屈折率差による内部全反射を維持することができず、レーザ光はコア部からクラッド部へ漏洩する。この結果、許容値を超える入射角成分の光ファイバ9への浸入は、伝送効率低下の原因になることに加え、外部被覆を損傷する等故障の原因にもなっていた。またレーザ光の集光性が低く、光ファイバ9の入射端面において、ビーム径が光ファイバ9の芯線のコア部直径より大きくなる場合も、レーザ光の一部がクラッド部へ浸入するため、伝送効率低下および故障の原因となる。
本実施の形態に示すように、結合レンズ7の手前にアパーチャ8を設置すれば、光ファイバ9の許容値を超える入射角成分の浸入を防止するとともに、レーザ光のビーム外郭部に発生する自然放出増幅光や散乱光等低集光成分を除去し、高い伝送効率を維持しながら、高い信頼性のもとで、レーザ光の光ファイバ伝送を行うことができる。しかしながら、ロッド型固体レーザ媒質1を使用した場合、励起光源2より発せられる励起光の強度によって、ロッド型固体レーザ媒質1の熱レンズの焦点距離が変化するため、全反射鏡3および部分反射鏡4より構成される光共振器を出射するレーザ光5のビーム径および発散角も出力とともに変化し、延いては結合レンズ7上のビーム径も変化する。本実施の形態においては、ビームスプリッタ10を用いて、一定割合のレーザ光5を直角に折り曲げ、これを出力モニタ11で検知することにより、制御装置12を用いて結合レンズ7上でのビーム径を計算し、アパーチャ8の開口径を制御している。
図3は本実施の形態におけるロッド型固体レーザ装置において、結合レンズ上のビーム径および結合レンズ手前に設置したアパーチャの開口径を、レーザ出力に対しプロットしたグラフである。図3において、101はビーム径、102は本実施の形態におけるアパーチャ8の開口径、103は従来のロッド型固体レーザ装置におけるアパーチャの開口径を示している。本実施の形態においては、レーザ出力の増加とともに結合レンズ7上のビーム径101が小さくなるよう、伝送レンズ6の位置および焦点距離を設計している。また本実施の形態におけるアパーチャ8の開口径102は、結合レンズ7上のビーム径に対し、1mm大きくなるよう制御している。一方、従来のロッド型固体レーザにおけるアパーチャ開口径103は、定格出力における結合レンズ7上のビーム径に対し、1mm大きくなるよう設定されており、レーザ出力に依らず一定値に固定されている。
図4は本実施の形態におけるロッド型固体レーザ装置と、従来のロッド型固体レーザ装置におけるアパーチャ透過率を、レーザ出力に対しプロットしたグラフである。図4において、104は本実施の形態におけるロッド型固体レーザ装置のアパーチャ透過率、105はアパーチャ径が固定された従来のロッド型固体レーザ装置のアパーチャ透過率を示している。図4に示すように、従来のロッド型固体レーザ装置においては、低出力域にてレーザ光5のアパーチャ8によるけられが増加し、透過率は70%以下にまで低下している。一方、本実施の形態においては、結合レンズ7上でのビーム径の変化に対応し、アパーチャ8の開口径を制御しているため、レーザ出力に依らず常に95%以上のアパーチャ透過率を維持し、レーザ光5の利用効率を飛躍的に高めることが可能になる。
また本実施の形態のロッド型固体レーザ装置においては、出力モニタ11にて検知したレーザ出力に対し、光ファイバ9に導光するレーザ出力の割合を略一定に保つことができるので、加工点におけるレーザ出力の推算が容易になり、加工条件の設定を簡単に行うことができる。
なお、本実施の形態においては、2本のロッド型固体レーザ媒質1を直列に配置する構成を示したが、ロッド型固体レーザ媒質の数はこれに限るものではなく、所望する出力、集光性に応じて、使用するロッド型固体レーザ媒質1の数を選定すればよい。
また、本実施の形態においては、部分反射鏡4と結合レンズ7の間に単一の伝送レンズ6を配し、結合レンズ7へレーザ光5を導光する構成を示したが、伝送レンズ6の構成はこれに限るものではなく、レーザ光5の伝送距離、結合レンズ7の焦点距離、光ファイバ9のコア部直径に応じて単数もしくは複数のレンズを使用し、所望する光学系を設計すればよい。
実施の形態2.
図5は、図1に示す前記実施の形態と同一構成を有するロッド型固体レーザ装置において、励起強度を非励起状態から定格出力へステップ的に変化させた際の、結合レンズ7上におけるビーム径およびアパーチャ8開口径の時間変化をプロットしたグラフである。図5において、106は結合レンズ7上におけるビーム径の時間変化、107は本実施の形態におけるアパーチャ8の開口径の時間変化を示している。また108は従来のロッド型固体レーザ装置におけるアパーチャ開口径の設定値である。
図5に示すように、励起を開始してからビーム径は経時的に減少し、約1秒後に概ね定常値へ到達している。励起強度のステップ的な変化に対するビーム径変化の時間遅れは、ロッド型固体レーザ媒質1が熱平衡へ達し、熱レンズの焦点距離が定常値へ至るまでに要する時間、即ち熱時定数に起因するものである。ロッド型固体レーザ媒質1の熱時定数は、ロッド型固体レーザ媒質1の物性値、寸法、保持構造、冷却方法等によって決まり、励起強度に依らず一定である。本実施の形態においては、ロッド型固体レーザ媒質1の熱時定数に対応した遷移時間T1を予め設定し、励起強度変更前の状態からアパーチャ8の開口径初期値を算出するとともに、励起開始後のレーザ出力到達値から開口径目標値を算出し、励起強度のステップ的な変化と同時に、開口径初期値から開口径目標値に向かい、遷移時間T1でアパーチャ8の開口径が経時的に変化するよう制御装置12を用いて制御している。
図6は、図5において示した本実施の形態におけるロッド型固体レーザ装置と、アパーチャ開口径が固定された従来のロッド型固体レーザ装置において、励起強度を非励起状態から定格出力へステップ的に変化させた際の、アパーチャ透過率の時間変化をプロットしたグラフである。図6中、109は本実施の形態のロッド型固体レーザに対するアパーチャ透過率、110は従来のロッド型固体レーザに対するアパーチャ透過率の時間変化を示している。本実施の形態におけるアパーチャ透過率109は、0.1秒以下で90%以上に到達している。一方、従来のロッド型固体レーザ装置においては、アパーチャ透過率90%の到達に0.5秒以上の時間を要する。ロッド型固体レーザ媒質1から光共振器によって取り出されるレーザ出力は、励起強度の変化に対し、100マイクロ秒以下の時間で追従するため、図6に示すアパーチャ透過率の時間変化は、出力の変化と考えて差し支えない。
本実施の形態に示すように、ロッド型固体レーザ媒質1の熱時定数に対応し、結合レンズ7上のビーム径の過渡的な変化に合わせ、アパーチャ8の開口径も経時的に変化するよう制御すれば、アパーチャ8を通過するレーザ光の透過率を高い値に維持し、レーザ発振開始点と加工開始点との間に、時間および位置的なずれを発生させることなく、優れた加工品質を得ることができる。
本実施の形態においては、非励起状態から定格出力へ出力を増加させる場合について、アパーチャ開口径の制御方法を示したが、任意のレーザ出力から任意のレーザ出力へ励起強度をステップ的に変化させる場合であっても、励起強度変更前の出力と、励起強度変更後の出力からアパーチャ開口径の初期値と目標値を算出し、遷移時間T1にてアパーチャ開口径を初期値から目標値へ経時的に変化するよう制御すれば、同様な効果が得られることは言うまでもない。
実施の形態3.
図7は、ステップインデックス型の光ファイバを用いたレーザ光の伝送を模式的に示す説明図である。図7において図1と同一符号は同一部分もしくは相当部分を示している。図7中、91はステップインデックス型の光ファイバ9のコア部を示しており、コア部91はdなる直径を有している。92は光ファイバ9のクラッド部である。レーザ光5は、結合レンズ7により集光され、光ファイバ9のコア部91に導入される。光ファイバ9に導入されたレーザ光5は、コア部91とクラッド部92間の屈折率差による内部全反射によってコア内部91に閉じ込められ、光ファイバ9中を伝搬し出射端に至る。ここで光ファイバ9への最大入射角をθ1とし、光ファイバからの最大出射角をθ2とすれば、光ファイバ9内において、ビーム発散角は概ね保存されることから、(1)式の関係で結ぶことができる。
θ1≒θ2 ・・・・(1)
光ファイバ9への最大入射角θ1は、アパーチャ8の開口径a、および結合レンズ7の焦点距離Lにて規定されており、(2)式で与えられる。
θ1=tan−1(a/2・L)≒a/2・L ・・・・(2)
またレーザ光の集光性は、集光点即ちビームウェストの半径とビーム発散角の積で表され、この値はビームパラメータと呼ばれている。集光径を一定と考えれば、ビームパラメータの値はビーム発散角に比例する。即ち、ビームパラメータの値が小さい程、発散角が小さく集光性は高くなる。ステップインデックス型の光ファイバ中を伝搬するレーザ光は、内部全反射を繰返しながら強度分布が均一化される。この結果、光ファイバ入射前のビームウェスト径に依らず、光ファイバ出射後のビームウェスト径は、光ファイバのコア径に光学的に等しくなる。従って光ファイバ出射後のビームパラメータは(3)式で与えられる。但し、ビームパラメータを計算する際に使用する発散角は、2次モーメント径に概ね相当する最大入射角θ1および最大出射角θ2の3分の2の値で定義する。
光ファイバ出射後のビームパラメータ=θ2・d/3≒θ1・d/3≒a・d/6・L ・・・・(3)
即ち、結合レンズ7の焦点距離L、および光ファイバのコア径dを一定と考えれば、光ファイバ出射後のビームパラメータは、結合レンズ7の手前に配置するアパーチャ8の開口径によって調整することができる。
従来のロッド型固体レーザ装置において、レーザ光の集光性を変更するためには、結合レンズ7の手前に設置するアパーチャ8の交換や、共振器長の変更、ロッド型固体レーザ媒質1の直径変更等、装置の改造を要していた。本実施の形態によれば、アパーチャ8の開口径を可変にする調整機構、および開口径を制御する制御装置12が設けられているので、装置を改造することなく瞬時にレーザ光の集光性を変更し、所望する用途に最適な集光性を維持し、高い加工性能、加工品質を得ることができる。
本実施の形態では、ロッド型の固体レーザ媒質を使用する固体レーザ装置について示したが、固体レーザ媒質の形状はこれに限るものではなく、例えばスラブ型やディスク型の固体レーザ媒質を用いた固体レーザ装置においても、同様な効果を得ることができる。
実施の形態4.
図8は平面からなる全反射鏡および部分反射鏡で構成する対称安定型の光共振器を使用し、単一のロッド型固体レーザ媒質から取り出すことが可能な最大レーザ出力を、ファイバ出射後のビームパラメータに対しプロットしたグラフである。図8において、111は図1と同様な構成を有する本実施の形態におけるロッド型固体レーザ装置の、ビームパラメータおよび最大レーザ出力の設定値を示しており、ビームパラメータは35mm・mrad、単一の固体レーザ媒質から取り出す最大レーザ出力は1300Wに設定している。112は、従来のロッド型固体レーザにおけるレーザ出力およびビームパラメータの設定領域を示している。なお図8中の曲線は、固体レーザ媒質としてNd(ネオジウム)がドープされたYAG(イットリウムアルミニウムガーネット)結晶を使用した場合の特性である。
ロッド型固体レーザ媒質に安定型共振器を適用した場合、最大レーザ出力はロッド型固体レーザ媒質の熱レンズの焦点距離によって決定される。平面鏡を用いた対称安定型共振器の場合、レーザ媒質の熱レンズ焦点距離が、全反射鏡と部分反射鏡との間の光学距離である共振器長の4分の1より短くなると安定な発振が困難になりレーザ出力の発生が不可能になる。ロッド型固体レーザ媒質の焦点距離は、励起光吸収量、即ちレーザ出力に概ね半比例する。一方、集光性を表すビームパラメータは、共振器長を長くするほど小さくなる。従って、共振器長を短く設定し、ビームパラメータを大きくすることにより、単一のロッド型固体レーザ媒質から取り出すことが可能な最大レーザ出力を増加させることができる。
通常、集光強度の観点から、固体レーザ装置で使用される光ファイバのコア径の最大値は0.6mmである。コア径が0.6mm以上になると、集光強度の低下から溶接や切断等一般的な加工用途への適用が困難になる。コア径0.6mmのステップインデックス型の光ファイバにより伝送が可能なビームパラメータの最大値はおよそ40mm・mradで、ビームパラメータがこの値を越えると、内部全反射によってレーザ光をコア内部に閉じ込めることは困難になる。一方、これまで製品化がなされているロッド型固体レーザ装置は、何れも25mm・mrad以下の領域で使用されており、単一のロッド型固体レーザ媒質から発生させるレーザ出力は最大でも1000Wである。25mm・mrad以上のビームパラメータでは、集光時の焦点深度が浅くなるとともに、安価な平凸レンズを使用した場合、球面収差の影響が顕れ、集光ビーム径が拡大するため、用途が制限され汎用性が低下する。
一方、本実施の形態においては、ビームパラメータは35mm・mrad、単一のロッド型固体レーザ媒質から取り出す最大レーザ出力は1300Wに設定している。本実施の形態においては、アパーチャ8の開口径を可変にする調整機構、ならびに開口径を制御する制御装置12が設けられているので、最大レーザ出力1300W以下の領域であれば、装置を改造することなく、図8に示す曲線上の任意の条件へ、ビームパラメータを設定することが可能になる。この結果、ロッド型固体レーザ装置の汎用性は著しく向上し、集光性を必要としない薄板の高速加工から、集光性が必要となる曲面の3次元加工まで、所望する用途に合わせてビーム条件を最適化することにより、高い加工性能、加工品質を得ることができる。
実施の形態5.
図9は、実施の形態5におけるロッド型固体レーザ装置の光ファイバ、ならびに光ファイバ出射後の光学系を示す模式図である。発振器構成については、前記実施の形態4と同様である。図9において13は光ファイバ9を出射したレーザ光を平行化するための平凸型からなるコリメートレンズ、14は平行化されたレーザ光を集光し、被加工物15へ照射する平凸型からなる加工レンズである。本実施の形態で使用するコリメートレンズ13、加工レンズ14はともに、光軸方向に対し屈折率が連続的に変化する材料にて形成されている。また本実施の形態における光ファイバ9のコア部91の直径は0.6mmであり、コリメートレンズ13および加工レンズ14の設置位置および焦点距離は、光ファイバ9の出射端面と被加工物15の表面が倍率1対1の転写の関係になるよう設定している。従って収差がない理想的な条件においては、被加工物上のビーム径は0.6mmになる。
図10は、各種レンズを使用し、コア部直径0.6mmの光ファイバ端面を倍率1対1で転写した際の転写ビーム径計算値を、光ファイバからの最大出射角θ2に対しプロットしたグラフである。図10において、16は単一屈折率の材料で形成された通常の平凸レンズ、17は複数のレンズを組合せ一体化した組レンズ、18は本実施の形態で使用している光軸方向に対し屈折率が連続的に変化する材料により形成された平凸レンズに対する転写ビーム径計算値を示している。
光ファイバ出射後のコリメートレンズ、および加工レンズには、安価な平凸レンズが使用されることが一般的であるが、図10に示すように、光ファイバから最大出射角θ2の増加とともに、レンズ外周部に入射するビームの割合が増加し、球面収差の影響が顕著になる。この結果、最大出射角θ2の値が0.15radを越えると転写ビーム径は0.7mm以上にまで増加する。通常、収差の影響を補正する場合には、複数の単レンズを組合せて一体化した組レンズが使用される。図10に示すように、組レンズを使用した場合、球面収差の影響を抑制し、最大出射角θ2が0.2radに至るまで転写ビーム径を0.65mm以下の値に維持することができる。しかしながら、平凸型の単レンズに比べ組レンズは高価であり、ロッド型固体レーザ装置の製造コストを増加させる要因となる。本実施の形態に示すように、光軸方向に対し屈折率が連続的に変化する材料によって形成された平凸レンズを使用すれば、球面収差の影響を抑制するとともに、通常の単一屈折率材料で形成された平凸レンズと同等のコストで、組レンズと同等の集光性能を得ることができる。
特に本実施の形態におけるロッド型固体レーザ装置は、従来のロッド型固体レーザ装置に比べ、ファイバ出射後のビームパラメータを従来のロッド型固体レーザ装置に比べ高い値に設定し、単一のロッド型固体レーザ媒質1より取り出す最大レーザ出力を増加させる構成としているため、従来の単一屈折率材料からなる平凸レンズを使用した場合、球面収差の影響がより強く発生する。本実施の形態に示すように、光ファイバ出射後のコリメートレンズ13、および加工レンズ14に、光軸方向に対し屈折率が連続的に変化する材料で形成された平凸レンズを使用すれば、光ファイバからの最大出射角θ2の値が0.15radを越える場合であっても、球面収差の影響を効果的に抑制し、転写ビーム径の値を略一定に保つことが可能になることに加え、安価な構成のもとで高い加工性能、加工品質を得ることができる。
本実施の形態においては、ファイバ出射後のコリメートレンズ13および加工レンズ14に、光軸方向に対し屈折率が連続的に変化する材料で形成した平凸レンズを使用する構成を示したが、径方向に対し屈折率が連続的に変化する材料を使用し、球面収差を補正する平凸レンズを使用しても、同様な効果を得ることができる。
また、ファイバ出射後のコリメートレンズ13および加工レンズ14に、メニスカス形状のレンズや非対称の両凸レンズを使用しても、通常の平凸レンズと同等のコストを維持しながら、球面収差の影響を改善することができる。
実施の形態6.
なお上記実施の形態1乃至実施の形態5においては、虹彩構造からなるアパーチャ8を使用する構成について説明したが、アパーチャ8の構造はこれに限るものではなく、例えば図11に示すように、径が異なる複数の開口801を同心円上に備えた円盤806を、アクチュエータであるサーボモータ805を用いて高速で切り換える構成としてもよい。何れにせよアパーチャ8の構造に依らず、開口径を可変する機能を有していれば、前記実施の形態1乃至実施の形態5と同様な効果を得ることができる。
実施の形態7.
上記実施の形態1乃至実施の形態6においては、何れも結合レンズ7への入射ビーム径を制限するアパーチャ8の開口径を可変にする構成について述べたが、実施の形態5と同じく光ファイバ9を出射したレーザ光を平行化するためのコリメートレンズ13、ならびに平行化されたビームを集光する加工レンズ14に、光軸方向に対し屈折率が連続的に変化する材料で形成した平凸レンズを使用すれば、結合レンズ7への入射ビーム径を制限するアパーチャ8の開口径を、光ファイバ9への最大入射角θ1の値が0.15rad以上で、且つ光ファイバ9の許容入射角度以下となる値に固定しても、ロッド型固体レーザ媒質1の熱レンズ変化に依らず、高いアパーチャ透過率を略維持しながら、球面収差の影響を補正し、優れた加工性能、加工品質を得ることができる。
また本実施の形態においては、光ファイバ9への最大入射角θ1の値を0.15rad以上とすることができるので、例えばコア部直径0.6mmの光ファイバを使用した場合、光ファイバ出射後のビームパラメータを30mm・mrad以上の値へ設定することが可能になり、図8に示すように、単一のロッド型固体レーザ媒質から発生する最大レーザ出力を、従来のロッド型固体レーザ装置に比べ高い値へ設定することができる。
加えてコリメートレンズ13および加工レンズ14に、光軸方向に対し屈折率が連続的に変化する材料で形成した平凸レンズを使用するので、優れた加工性能、加工品質、高い生産性を維持しながら、単位レーザ出力の発生に要するロッド型固体レーザ装置の製造コストを大幅に削減することができる。
ところで上記説明では、ロッド型固体レーザ媒質の励起光源に半導体レーザを使用する構成について示したが、励起光源の種類はこれに限るものではなく、例えば放電ランプを使用しても同様な効果を得ることができる。
また上記説明では、ロッド型固体レーザ媒質として、Nd(ネオジウム)がドープされたYAG(イットリウムアルミニウムガーネット)結晶を使用した構成について示したが、固体レーザ媒質の種類はこれに限るものではなく、例えばリン酸ガラスやバナデート結晶等を使用した場合であっても、同様な効果が得られることは言うまでもない。
本発明の実施の形態1におけるロッド型固体レーザ装置を示す構成図である。 本発明の実施の形態1におけるアパーチャを示す構成図である。 本発明の実施の形態1におけるロッド型固体レーザ装置において、結合レンズ上のビーム径および結合レンズ手前に設置したアパーチャの開口径をレーザ出力に対しプロットしたグラフである。 本発明の実施の形態1におけるロッド型固体レーザ装置と、従来のロッド型固体レーザ装置におけるアパーチャ透過率を、レーザ出力に対しプロットしたグラフである。 本発明の実施の形態2におけるロッド型固体レーザ装置において、励起強度を非励起状態から定格出力へステップ的に変化させた際の、結合レンズ上におけるビーム径、ならびアパーチャ開口径の時間変化をプロットしたグラフである。 本発明の実施の形態2におけるロッド型固体レーザ装置と、アパーチャ開口径が固定された従来のロッド型固体レーザ装置において、励起強度を非励起状態から定格出力へステップ的に変化させた際の、アパーチャ透過率の時間変化をプロットしたグラフである。 ステップインデックス型の光ファイバを用いたレーザ光の伝送を模式的に示す説明図である。 平面からなる全反射鏡および部分反射鏡で構成する対称安定型の光共振器を使用し、単一のロッド型固体レーザ媒質から取り出すことが可能な最大レーザ出力を、ファイバ出射後のビームパラメータに対しプロットしたグラフである。 本発明の実施の形態5におけるロッド型固体レーザ装置の光ファイバ、ならびに光ファイバ出射後の光学系を示す模式図である。 コア部直径0.6mmの光ファイバ端面を倍率1対1で転写した際の転写ビーム径計算値を、光ファイバからの最大出射角に対しプロットしたグラフである。 本発明の実施の形態6におけるアパーチャを示す構成図である。
符号の説明
1 ロッド型固体レーザ媒質
2 励起光源
3 全反射鏡
4 部分反射鏡
5 レーザ光
7 結合レンズ
8 アパーチャ
9 光ファイバ
11 出力モニタ
12 制御装置
13 コリメートレンズ
14 加工レンズ
801開口

Claims (3)

  1. 光軸に沿って直列に配置された単一もしくは複数のロッド型固体レーザ媒質
    ロッド型固体レーザ媒質を励起する励起光源
    励起光源によって励起されたロッド型固体レーザ媒質よりレーザ光を取り出す光共振器
    光共振器により取り出されたレーザ光を光ファイバへ導光する結合レンズ
    結合レンズへの入射ビーム径を制限するアパーチャ
    レーザ光を所望の位置へ伝送する光ファイバ
    前記光共振器より取り出されたレーザ光の出力を検知する検知手段と、
    前記検知手段により検知した出力に基づき前記アパーチャの開口径を可変にするとともに開口径を制御する制御手段とを備え、
    前記ロッド型固体レーザ媒質の熱時定数に対応する遷移時間を設定するとともに、レーザ光の出力を変化させる際に、この遷移時間をもって前記アパーチャの開口径を、初期値から目標値へ経時的に変化させることを特徴とするロッド型固体レーザ装置。
  2. 請求項1に記載のロッド型固体レーザ装置において、光ファイバ出射時のビームパラメータを30mm・mrad以上に設定することを特徴とするロッド型固体レーザ装置。
  3. 請求項2に記載のロッド型固体レーザ装置において、光ファイバを出射したレーザ光を平行化するためのコリメートレンズ、ならびに平行化されたビームを集光する加工レンズに、光軸方向に対し屈折率が連続的に変化する材料で形成した平凸レンズを使用することを特徴とするロッド型固体レーザ装置。
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