JP4169919B2 - ナビゲーション装置及びナビゲーション制御用プログラムがコンピュータで読取可能に記録された情報記録媒体 - Google Patents

ナビゲーション装置及びナビゲーション制御用プログラムがコンピュータで読取可能に記録された情報記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ナビゲーション装置及びナビゲーション制御用プログラムがコンピュータで読取可能に記録された情報記録媒体の技術分野に属し、より詳細には、地図を表示すると共に音声又は画像により案内をしつつ予め設定された経路を誘導するナビゲーション装置及び当該ナビゲーション処理のためのナビゲーション制御用プログラムがコンピュータで読取可能に記録された情報記録媒体の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両に搭載された液晶表示パネル等のディスプレイ上に地図を表示することにより当該車両の移動を案内(補助)する車載用のナビゲーション装置が広く一般化しつつある。
【0003】
このとき、従来のナビゲーション装置においては、設定された目的地について、所要時間等の観点から予め最適なその目的地までの経路を選択し、これを出発時からディスプレイ上に表示しつつその設定された経路に従って移動案内が実行される場合が多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のナビゲーション装置において移動予定の経路を設定する場合には、その設定時点以後における経路上の渋滞(予想)状態や交通規制(予定)等に基づいて設定されていたので、例えば、過去に複数回走行したことがある道路についてのその道路上にある信号の切り換わりタイミングや過去の経験に基づく運転者の好み(走り易さ等)等を反映した移動予定経路の設定はできなかった。
【0005】
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みて為されたもので、その課題は、過去の移動履歴を考慮してより使用者の要求に合致した移動経路を選択して車両の移動を案内することができるナビゲーション装置及び当該ナビゲーション処理のためのナビゲーション制御用プログラムがコンピュータで読取可能に記録された情報記録媒体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両等の移動体が移動する予定の経路である予定経路を設定する操作部等の経路設定手段と、過去に移動を完了した経路のうち前記設定された予定経路における目的地と同一の目的地又は当該同一の目的地を含む予め設定された広さの目的領域内のいずれか一方に到達するための経路である完了経路と、前記設定された予定経路と、を比較し、当該予定経路と当該完了経路とが一致する地点であって当該地点の直後において当該予定経路と当該完了経路とが異なる地点である特定地点を検出するシステム制御部等の比較検出手段と、前記移動体の現在位置を検出する検出手段と、前記検出された移動体の現在位置から前記特定地点までの距離が所定距離に達した場合に、前記特定地点からの前記完了経路を前記予定経路と共に告知し、更に前記予定経路を移動した場合での前記目的地又は前記目的地領域内までの到着予定時間と、前記完了経路を移動した場合での前記目的地又は前記目的地領域内までの到着予定時間との時間差を示す情報を、前記到着予定時間の早い前記完了経路又は前記予定経路の何れか一方に関連付けて告知する表示部等の告知手段と、を備える。
【0007】
よって、予定経路と完了経路との比較によって検出された特定地点に対応して当該完了経路に関する情報が告知されるので、過去に移動したことのある完了経路との比較において、現在の予定経路上を移動するか否かを決定することができる。また、予定経路と完了経路との比較によって検出された特定地点に対応して特定地点からの完了経路を予定経路と共に告知し、更に予定経路を移動した場合での目的地又は目的地領域内までの到着予定時間と、完了経路を移動した場合での目的地又は目的地領域内までの到着予定時間との時間差を示す情報を、到着予定時間の早い完了経路又は予定経路の何れか一方に関連付けて告知されるので、過去に移動したことのある完了経路との比較において、現在の予定経路上を移動するか否かを決定することができる。
【0008】
上記の課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、前記予定経路と前記完了経路とは同一の出発地又は当該同一の出発地を含む予め設定された広さの出発領域内のいずれか一方を起点としていると共に、前記比較検出手段は、当該予定経路と当該完了経路とが分岐し始める地点を前記特定地点とするように構成される。
【0009】
よって、同じ出発地又は出発領域内のいずれか一方を起点とした予定経路と完了経路とが分岐し始める地点において、その後にいずれを選択して移動するかを決定することができる。
【0010】
上記の課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、前記予定経路と前記完了経路とは相互に異なる出発地又は当該異なる出発地を夫々に含む予め設定された広さの相互に異なる出発領域内のいずれか一方を夫々の起点としていると共に、前記比較検出手段は、当該予定経路と当該完了経路とが交わる地点を前記特定地点とするように構成される。
【0011】
よって、相互に異なる出発地又は出発領域内のいずれか一方を起点とした予定経路と完了経路とが交わる地点において、その後にいずれを選択して移動するかを決定することができる。
【0014】
上記の課題を解決するために、請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、前記予定経路との比較の際に用いられる前記完了経路に関する情報を蓄積記憶する履歴データ記憶部等の記憶手段を更に備える。
【0015】
よって、短時間に完了経路に関する情報を読み出して予定経路との比較を実行することができる。
【0016】
上記の課題を解決するために、請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、前記告知手段は、前記移動体の移動開始前において前記完了経路に関する情報を告知すると共に、前記移動開始前において前記移動経路又は前記完了経路のいずれか一方を選択する操作部等の選択手段を更に備える。
【0017】
よって、告知される完了経路に関する情報に基づいて実際に移動する経路を予め選択した後に移動を開始することができる。
【0018】
上記の課題を解決するために、請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、前記告知手段は、前記移動体が前記移動経路上を移動している間に前記特定地点において前記完了経路に関する情報を告知するように構成される。
【0019】
よって、移動中においてその後の移動に最適な経路を決定することができる。
【0020】
上記の課題を解決するために、請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、前記告知手段は、画像又は音の少なくともいずれか一方を用いて当該告知を行うように構成される。
【0021】
よって、運転者等に対して認識し易い形で完了経路に関する情報を告知することができる。
【0022】
上記の課題を解決するために、請求項に記載の発明は、移動体の移動を補助するナビゲーション装置に含まれるコンピュータを、前記移動体が移動する予定の経路である予定経路を設定する経路設定手段、過去に移動を完了した経路のうち前記設定された予定経路における目的地と同一の目的地又は当該同一の目的地を含む予め設定された広さの目的領域内のいずれか一方に到達するための経路である完了経路と、前記設定された予定経路と、を比較し、当該予定経路と当該完了経路とが一致する地点であって当該地点の直後において当該予定経路と当該完了経路とが異なる地点である特定地点を検出する比較検出手段、前記移動体の現在位置を検出する検出手段、及び、前記検出された移動体の現在位置から前記特定地点までの距離が所定距離に達した場合に、前記特定地点からの前記完了経路を前記予定経路と共に告知し、更に前記予定経路を移動した場合での前記目的地又は前記目的地領域内までの到着予定時間と、前記完了経路を移動した場合での前記目的地又は前記目的地領域内までの到着予定時間との時間差を示す情報を、前記到着予定時間の早い前記完了経路又は前記予定経路の何れか一方に関連付けて告知する告知手段、として機能させるためのナビゲーション制御用プログラムが前記コンピュータで読取可能に記録されている。
【0023】
よって、予定経路と完了経路との比較によって検出された特定地点に対応して当該完了経路に関する情報が告知されるようにコンピュータが機能するので、過去に移動したことのある完了経路との比較において、現在の予定経路上を移動するか否かを決定することができる。また、予定経路と完了経路との比較によって検出された特定地点に対応して特定地点からの完了経路を予定経路と共に告知し、更に予定経路を移動した場合での目的地又は目的地領域内までの到着予定時間と、完了経路を移動した場合での目的地又は目的地領域内までの到着予定時間との時間差を示す情報を、到着予定時間の早い完了経路又は予定経路の何れか一方に関連付けて告知されるので、過去に移動したことのある完了経路との比較において、現在の予定経路上を移動するか否かを決定することができる。
【0024】
上記の課題を解決するために、請求項に記載の発明は、請求項に記載の情報記録媒体において、前記予定経路と前記完了経路とは同一の出発地又は当該同一の出発地を含む予め設定された広さの出発領域内のいずれか一方を起点としていると共に、前記比較検出手段として機能する前記コンピュータを、当該予定経路と当該完了経路とが分岐し始める地点を前記特定地点として機能させるための前記ナビゲーション制御用プログラムが前記コンピュータで読取可能に記録されている。
【0025】
よって、同じ出発地又は出発領域内のいずれか一方を起点とした予定経路と完了経路とが分岐し始める地点において、その後にいずれを選択して移動するかを決定することができる。
【0026】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、請求項に記載の情報記媒体において、前記予定経路と前記完了経路とは相互に異なる出発地又は当該異なる出発地を夫々に含む予め設定された広さの相互に異なる出発領域内のいずれか一方を夫々の起点としていると共に、前記比較検出手段として機能する前記コンピュータを、当該予定経路と当該完了経路とが交わる地点を前記特定地点として機能させるための前記ナビゲーション制御用プログラムが前記コンピュータで読取可能に記録されている。
【0027】
よって、相互に異なる出発地又は出発領域内のいずれか一方を起点とした予定経路と完了経路とが交わる地点において、その後にいずれを選択して移動するかを決定することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に好適な実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0031】
なお、以下に説明する実施の形態は、予め設定された移動予定の経路である設定経路をディスプレイ等の表示部に表示しつつ移動体としての車両の移動を案内するナビゲーション装置に対して本発明を適用した場合の実施の形態である。
【0032】
始めに、実施形態に係るナビゲーション装置の構成及び概要動作について、図1を用いて説明する。なお、図1は実施形態のナビゲーション装置の概要構成を示すブロック図である。
【0033】
図1に示すように、実施形態に係るナビゲーション装置NSは、アンテナ1と、GPS(Global Positioning System)受信部2と、車両の移動距離及び速度を検出する距離センサ並びに車両の旋回角速度を検出する角速度センサ等を含むセンサ部3と、VICS(Vehicle Information Communication System)受信部4と、地図情報記憶部5と、比較検出手段としてのシステム制御部6と、経路設定手段及び選択手段としての操作部7と、液晶ディスプレイ等よりなる告知手段としての表示部8と、音声増幅器及びスピーカ等を含む音声案内部9と、後述する経路履歴データを蓄積記憶する記憶手段としての履歴データ蓄積部10と、により構成されている。
【0034】
次に、概要動作を説明する。
【0035】
先ず、アンテナ1は、複数のGPS衛星からの航法電波を受信し、受信信号Sinを生成してGPS受信部2へ出力する。
【0036】
これにより、GPS受信部2は、当該受信信号Sinに含まれている位置情報等に基づいて、現在時刻或いは車両の現在位置情報等を含むGPS信号Sgpsを生成し、システム制御部6に出力する。
【0037】
一方、センサ部3は、当該センサ部3に含まれている各センサにおける検出結果に基づいて、自立的に求めた車両の現在位置(すなわち、出発点を起点とした移動距離及び移動方位を積算して求めた現在位置)を示す位置信号Sscを生成し、システム制御部6へ出力する。
【0038】
これらにより、システム制御部6は、位置信号Sscにより示される現在位置を主として用い、これをGPS信号Sgpsにより示される現在位置情報等により補正しつつ車両の現在位置を検出し、表示部8に表示信号Sdpとして出力して当該表示部8内の表示画面上に当該検出された現在位置を示す位置マーク等を表示する。
【0039】
他方、VICS受信部4は、いわゆるVICSから送信されてくる渋滞情報等を含むVICS情報を受信し、当該渋滞情報等を含むVICS信号Svsを生成してシステム制御部6へ出力する。
【0040】
また、DVD−ROM(DVD-Read Only Memory)ドライブ装置又はハードディスクドライブ装置等からなる地図情報記憶部5は、表示部8上に表示されてナビゲーション処理に用いられる地図情報を一括して記憶し、必要な地図情報を検索して地図信号Smpを生成し、システム制御部6へ出力する。
【0041】
更に、操作部7は、ナビゲーション処理の実行に際して当該操作部7に対して使用者が必要な操作を行うと、当該実行された操作に対応する操作信号Sopを生成し、システム制御部6へ出力する。
【0042】
一方、履歴データ蓄積部10は、後述する経路履歴データを蓄積記憶し、システム制御部6の制御に基づいて必要な経路履歴データを読み出しデータ信号Smとしてシステム制御部6に出力すると共に、システム制御部6において新たに経路履歴データが生成されるとそれをやはりデータ信号Smとして受け取り、蓄積記憶する。
【0043】
他方、表示部8は、システム制御部6から出力されてくる表示信号Sdpに基づいて、ナビゲーション処理に必要な情報を表示し、運転者等に提示する。このとき、表示部8において表示される情報としては、地図情報記憶部5に記憶されていた地図情報(道路位置、幅員等の道路の敷設態様を示す道路情報及び地点情報並びに著名な建物に関する情報等を含む。)の他に、移動案内のための文字情報、到着予定時刻又は現在時刻等の時刻情報、GPS電波の受信状態を示す状態情報等が含まれている。
【0044】
更に、音声案内部9は、システム制御部6からの音声制御信号Svoに基づいて、ナビゲーション処理に必要な案内音声等を合成し、車室内に放音する。
【0045】
これらの各構成部材の処理と並行して、システム制御部6は、上述した位置マークの表示制御処理の他に、地図情報記憶部5に蓄積記憶されている地図情報の読み出し及び表示部8における表示、音声案内部9における上記案内音声等の出力のための制御並びに経路履歴データを用いた後述する経路案内処理等を統括制御する。
【0046】
次に、地図情報記憶部5に記憶されている道路情報におけるデータ構成について、図2を用いて説明する。なお、図2は地図情報記憶部5に記憶されている地図情報におけるデータ構造を例示する模式図である。
【0047】
地図情報記憶部5においては、地図情報MPは、図2に示すように予め設定された一辺の長さ(実際の地形上の長さをその地図の縮尺に応じて短縮した長さ)を有するメッシュMが縦横に連続する態様で記憶されている。このとき、各メッシュMには夫々固有の番号(以下、メッシュ番号と称する。)が付加されている。
【0048】
一方、地図情報MPにおける道路は、二つのノードN(図2中黒丸で示すものであり、各道路の結節点(交差点、屈曲点、分岐点又は合流点)に相当する。)を結ぶ線分としてのリンクLが連続する形態で当該地図情報MPを構成している。このとき、各ノードNに関する情報としては、そのノードNが存在する位置の位置情報(より具体的には、その位置の緯度及び経度)並びに各ノードN毎に固有の番号(以下、単にノード番号と称する。)が当該各ノードNに付加されて記憶されている。また、各リンクLに関する情報としては、各リンクL毎に固有の番号(以下、単にリンク番号と称する。)及びそのリンクLがいずれの二つのノードNを結んだものであるかを示す情報が当該各リンクLに付加されて記憶されている。
【0049】
また、地図情報MPにおける著名地物等は、その地物を示すマークMKと共にそれが存在している位置情報(緯度及び経度)が記憶されている。
【0050】
更に、上述した各情報以外に、地図情報MPとして、各交差点の名称を示す名称情報等も併せて記憶されている。
【0051】
なお、図2に例示した地図情報MPについては、同じ領域を示すと共に縮尺が異なる地図情報MPが複数記憶されている。そして、その縮尺が異なる地図情報MP毎に上記したノードNに関する情報、リンクLに関する情報及び著名地物等に関する情報並びに名称情報等が別個に地図情報記憶部5内に記憶されている。
【0052】
次に、履歴データ記憶部10内に蓄積記憶されている上記経路履歴データについて、図3を用いて説明する。なお、図3は当該経路履歴データに含まれるデータの構成を示す図である。
【0053】
先ず、図3に示す経路履歴データDn(nは経路履歴データ毎の番号を示す。)は、異なる経路が設定されその経路を用いた車両の移動が完了して所期の目的地に到達する度に生成・確定され、履歴データ蓄積部10内に蓄積記憶されていくものである。
【0054】
すなわち、過去に走行が完了した経路(以下、単に完了経路と称する。)毎に生成される一の経路履歴データDnは、その経路の終点としての目的地に関する情報である目的地情報DIと、その経路の始点としての出発地に関する情報である出発地情報SIと、その経路上を移動した際に通過したリンクLの番号である通過リンク番号PTと、その通過する必要のあったリンクL毎の通過に要した時間であるリンク通過所要時間LTと、その経路を用いて移動した際に出発地から目的地までに要した時間(この時間は上記各リンク通過所要時間LTの全てを加算した値に等しい。)である全工程通過所要時間TTと、により構成されている。
【0055】
また、目的地情報DIは、当該目的地の地図上の存在位置を示す位置情報(緯度及び経度)DPと、その目的地が属する地図上のメッシュMを示すメッシュ番号DMと、その目的地の具体的な名称を示す目的地名DNと、を含んでいる。
【0056】
更に、出発地情報SIは、当該出発地の地図上の存在位置を示す位置情報(緯度及び経度)SPと、その出発地が属する地図上のメッシュMを示すメッシュ番号SMと、その出発地の具体的な名称を示す出発地名SNと、を含んでいる。
【0057】
なお、上記目的地情報DI及び出発地情報SIが生成されるタイミング(経路履歴データDnとして履歴データ記憶部10に記憶されるタイミング。以下、同様)は対応する経路が設定されたときであり、上記通過リンク番号PL及び上記リンク通過所要時間LTが生成されるタイミングはその経路を移動中において一のリンクLを通過し終わったときであり、上記全工程通過所要時間TTが生成されるタイミングはその経路の全工程を移動完了したときである。
【0058】
次に、実施形態に係る経路案内処理を含むナビゲーション処理について、図4乃至図6を用いて説明する。
【0059】
なお、図4は当該ナビゲーション処理を示すフローチャートであり、図5は当該ナビゲーション処理を説明する図であり、図6は当該経路案内処理において表示される画像例である。
【0060】
また、図4に示す一連のナビゲーション処理は、車両の走行開始前に開始されても良いし、その走行途中において開始されても良い。
【0061】
図4に示すように、主としてシステム制御部6を中心として実行される実施形態の経路案内処理を含むナビゲーション処理においては、始めに、今後走行予定の経路が、その目的地、出発地及び通過経路を指定することにより設定されたか否かが判定される(ステップS1)。
【0062】
そして、経路が未だ設定されていないときは(ステップS1;NO)その設定処理が完了するまで待機し、一方、経路設定が完了したときは(ステップS1;YES)、次に、ステップS1において設定された経路(以下、当該経路を単に設定経路と称する。)の目的地の位置情報(緯度及び経度)と、履歴データ記憶部10に蓄積記憶されている上記各経路履歴データDnにおける目的地情報DI内の目的地の位置情報DPの各々と、を夫々比較する(ステップS2、S3)。
【0063】
なお、設定経路の設定が完了したときには、図5に実線で示すように、当該設定経路SLは、その設定経路SLにおける出発地SPから目的地DNまでについて、当該設定経路SLを構成するリンクLの番号がシステム制御部6内に順次記憶されていることとなる。
【0064】
ステップS3の判定において、各目的地情報DI内の位置情報DPの中に設定経路の目的地の位置情報と一致するものがあるときは(ステップS3;YES)、当該一致する位置情報DPがあること(すなわち、目的地が一致する完了経路があること)を示すフラグFlをシステム制御部6内に設定し(ステップS4)ステップS5へ移行する。ここで、フラグFlが設定される場合には、設定経路と目的地及び出発地の双方において一致する完了経路に対応する経路履歴データDnがあった場合以外に、設定経路と目的地のみにおいて一致する(すなわち、その出発地同士は異なっている)完了経路に対応する経路履歴データDnがあった場合も含まれる。
【0065】
一方、ステップS3の判定において、各目的地情報DI内の位置情報DPの中に設定経路の目的地の位置情報と一致するものがないときは(ステップS3;NO)、次に、設定経路の目的地が含まれるメッシュMを示すメッシュ番号と、履歴データ記憶部10に蓄積記憶されている上記各経路履歴データDnにおける目的地情報DI内のメッシュ番号NMの各々と、を夫々比較する(ステップS18、S19)。
【0066】
ステップS19の判定において、各目的地情報DI内のメッシュ番号DMの中に設定経路の目的地に対応するメッシュ番号と一致するものがあるときは(ステップS19;YES)、当該一致するメッシュ番号DMがあること(すなわち、目的地が属するメッシュM同士が一致する完了経路があること)を示すフラグFmをシステム制御部6内に設定し(ステップS20)ステップS5へ移行する。ここで、フラグFmが設定される場合には、設定経路とメッシュ番号DM及びメッシュ番号SMの双方において一致する完了経路に対応する経路履歴データDnがあった場合以外に、設定経路とメッシュ番号DMのみにおいて一致する(すなわち、その出発地同士は異なっている)完了経路に対応する経路履歴データDnがあった場合も含まれる。
【0067】
一方、ステップS19の判定において、各メッシュ番号DMの中に設定経路の目的地に対応するメッシュ番号と一致するものがないときは(ステップS19;NO)、設定経路の目的地又はそれが属するメッシュMのいずれについても一致する完了経路がないとして、現在の設定経路を新たな完了経路として登録・記憶すべく、新たに経路履歴データDnを生成・登録して(ステップS21)処理を終了し、通常のナビゲーション処理(再度の図4に示す経路案内処理を含む。)を実行する。
【0068】
このステップS21の処理においては、当該新たな経路履歴データDnを生成・登録するための準備(履歴データ記憶部10内における記憶領域の確保等)が為された後に、当該確保された記憶領域内に逐次通過リンク番号PL等が記憶されていき、最終的に走行が終了した時点で新たな経路履歴データDnが完成されることとなる。
【0069】
ここで、上述したフラグFl又はフラグFmのいずれか一方が設定される(ステップS4又はS20)ということは、現在の設定経路SLと同一の目的地(またはそれが属するメッシュM)を有する完了経路に関する経路履歴データDn(以下、当該経路履歴データDnを経路履歴データDnsと称する。)が既に蓄積記憶されているということであり、より具体的には、当該設定経路SLと全く同一の経路である完了経路が蓄積記憶されているか、或いは、経路全体としてはその一部が異なっているが少なくとも目的地DNについては設定経路SLと同一の完了経路(図5において破線で示す。また、上記経路履歴データDnsに対応する完了経路を以下、特に完了経路CLと称する。)に関する経路履歴データDnsが蓄積記憶されているか、のいずれか一方であることとなる。
【0070】
フラグFl又はフラグFmのいずれか一方が設定される(ステップS4又はS20)と、次に、位置情報DP又はメッシュ番号DMが一致した経路履歴データDnsにおける出発地と、設定経路SLにおける出発地と、が一致しているか否かが判定される(ステップS5)。
【0071】
そして、出発地同士が一致しているときは(ステップS5;YES)、次に、現在地(車両の走行開始前であれば設定経路上の出発地(図5符号SP参照)であり、走行中であれば現在走行中の位置となる。以下、同様。)から設定経路SL上において予め設定された数N個分だけ先のリンクLを探索し、その探索した各リンクLの夫々をリンクL(n)(nは自然数且つN以下)としてシステム制御部6内に設定し(ステップS6)、ステップS7へ移行する。
【0072】
一方、ステップS5の判定において、経路履歴データDnsにおける出発地と、設定経路SLにおける出発地SPと、が一致していないときは(ステップS5;NO)、次に、現在地から設定経路SL上において予め設定された数M個分だけ先のノードNを探索し、その探索した各ノードN内に完了経路CL上のノードNと一致するものがあるか否かを確認し(ステップS22、S23)、一致するものが無いときは(ステップS23;NO)一致するものが探索されるまでノードN同士の比較を継続し、一方、一致したノードNが発見されたときは(ステップS23;YES)、出発地SPが完了経路CLにおける出発地と異なる設定経路SLと当該完了経路CLが交差しているとしてその交差点に当たるノードNから設定経路SL上において上記数N個分だけ更に先のリンクLを探索し、その探索した各リンクLの夫々をリンクL(n)としてシステム制御部6内に設定し(ステップS24)、ステップS7へ移行する。
【0073】
夫々の場合にリンクL(n)が設定されると(ステップS6、S24)、次に、完了経路CL上にあるリンクLの番号(すなわち当該完了経路CLに対応する経路履歴データDns内に夫々格納されている各通過リンク番号PL)と、設定経路SL上にあるリンクLの番号と、を、出発地SP(出発地SPが同一の場合)又は上記ステップS23において一致したノードN(出発地SPが異なる場合)から前方に向かって順次比較し(ステップS7)、その中に一致しないものがあるか否か、すなわち、設定経路SLと完了経路CLとが(例えば、図5に示す如く)分岐点Sにおいて分岐しているか否かを確認する(ステップS8)。
【0074】
そして、夫々に属するノードNのうち一致しないノードNがない、すなわち、設定経路SLと完了経路CLとがその後に分岐していないときは(ステップS8;NO)本発明に係る経路案内を実行する余地がないので、そのまま処理を終了し、通常のナビゲーション処理に戻る。
【0075】
一方、設定経路SLと完了経路CLとがいずれかのノードNである分岐点Sにおいて分岐しているときは(ステップS8;YES)、その分岐点Sに相当するノードNを始点とする完了経路CL上のリンクLの番号をリンクLdとしてシステム制御部6内に記憶する(ステップS9。図5参照)。
【0076】
当該分岐点Sが発見されると、次に、経路履歴データDns上における上記リンクLd以降のリンクLの番号と、設定経路SL上の当該分岐点Sを始点とするリンクL以降のリンクLの番号と、を、当該分岐点Sから前方に向かって順次比較し(ステップS10)、その中に一致するものがあるか否か、すなわち、設定経路SLと完了経路CLとが(例えば、図5に示す如く)再度合流点Cにおいて合流しているか否かを確認する(ステップS8)。
【0077】
そして、一致するものが無いときは(ステップS8;NO)、次に、設定経路SL又は完了経路CL上において目的地DPに最も近いリンクLまで比較を行ったか否か、すなわち、設定経路SLと完了経路CLとが分岐点S以降目的地DPまで合流していないか否かが判定され(ステップS25)、未だ目的地DPに最も近いリンクLまで比較を行っていないときは(ステップS25;NO)引き続きリンクL同士の比較を行い、一方、目的地DPに最も近いリンクLまで比較を行ったときは(ステップS25;YES)、設定経路SLと完了経路CLとは分岐点S以降目的地DPまで合流していない(図5一点鎖線の場合)として、次に、目的地DPに最も近い完了経路CL上のリンクLを最近傍リンクLanとしてシステム制御部6内に記憶し(ステップS26。図5参照)ステップ13に移行する。
【0078】
他方、ステップS8の判定において、設定経路SLと完了経路CLとが再度合流点Cにおいて合流しているときは(ステップS8;YES)、次に、その合流点Cを終点とする完了経路CL上のリンクLをリンクLaとしてシステム制御部6内に記憶し(ステップS12。図5参照)、その後、完了経路CL上のリンクLdからリンクLa(又はリンクLan)までの所要時間を、経路履歴データDns上のリンク通過所要時間LTを参照しつつ演算すると共にリンクLdにおける進行方位を確認し、その演算結果及び確認結果に対応する案内音声及び案内表示Ddをシステム制御部6内に準備する(ステップS13)。このとき、設定経路SLと完了経路CLとが夫々の目的地DNにおいて一致しているときはその目的地DN自体の名称を含む案内音声を準備し、一方、設定経路SLと完了経路CLとが設定経路SLの目的地DNを含むメッシュMのみにおいて一致しているときはそのメッシュMを包含する地域の名称を含む案内音声を準備する。
【0079】
次に、現在車両が未だ走行を開始していないか否かが判定され(ステップS14)、走行開始前であるときは(ステップS14;YES)、上記準備されている案内音声及び案内表示Ddを運転者に提示し、その運転者に経路選択(すなわち、当該案内音声及び案内表示Ddの提示を受けた上で設定経路SL又は完了経路CLのいずれを走行するかの経路選択)を実行させ(ステップS27)、その選択された経路上の走行を開始させて(ステップS28)そのまま処理を終了し、通常のナビゲーション処理に戻る。このとき、ステップS27において案内音声等の提示に基づく運転者の経路選択は終了しているので、ステップS28以降は実施形態に係る経路案内を実行する余地はなく、そのまま通常のナビゲーション処理に以降しても差し支えない。
【0080】
他方、ステップS14の判定において、既に走行が開始されているときは(ステップS14;NO)、次に、現在車両が設定経路SL上を走行中であるか否かが判定され(ステップS15)、設定経路SL上を走行中でないときは(ステップS15;NO)実施形態の経路案内を実行する必要はないとして、他の経路案内等を実行すべく通常のナビゲーション処理に移行する。
【0081】
一方、設定経路SL上を走行中であるときは(ステップS15;YES)、次に、現在位置から分岐点Sまでの距離が予め設定された案内距離(設定経路SL以外に完了経路CLも走行し得ることを分岐点S前に運転者に予め提示する場合の当該分岐点Sまでの距離として予め設定されている案内距離。具体的には、300メートル程度。)となったか否かが判定され(ステップS16)、その距離にまで車両が到達していないときは(ステップS16;NO)そのまま待機し、一方、到達したときは(ステップS16;YES)、ステップS13において準備していた案内音声及び案内表示Ddを音声案内部9及び表示部8を用いて運転者に提示し(ステップS17)、一連の実施形態に係る案内処理を終了して通常のナビゲーション処理に移行する。
【0082】
このとき、上記ステップS17において提示される内容としては、例えば、図6に示すように、表示部8上において通常の地図等の他に案内表示Ddがいわゆるポップアップ表示されると共に、対応する案内音声が音声案内部9から出力される。そして、その案内音声又は案内表示Dd内にはステップS13において演算された完了経路CL上のリンクLdからリンクLa(又はリンクLan)までの所要時間が併せて提示される。また、当該案内音声及び案内表示Ddに加えて、図6に示すように、分岐点Sを含む完了経路CLの一部及び設定経路SLの一部が併せて表示部8上に表示される。
【0083】
以上説明したように、実施形態の経路案内処理によれば、設定経路SLと完了経路CLとの比較によって検出された分岐点Sに対応して当該完了経路CLに関する情報が提示されるので、過去に移動したことのある完了経路CLとの比較において、現在の設定経路SL上を移動するか否かを決定することができる。
【0084】
また、設定経路SLと完了経路CLとが同一の出発地SPを起点としている場合には、同じ出発地SPを起点とした設定経路SLと完了経路CLとの分岐点Sにおいて、その後にいずれを選択して移動するかを決定することができる。
【0085】
更に、設定経路SLと完了経路CLとが異なる出発地SPを夫々の起点としている場合には、その設定経路SLと完了経路CLとが最初に交わる地点を起点として案内処理が為されるので、異なる出発地SPを起点とした設定経路SLと完了経路CLとが最初に交わる地点において、その後にいずれを選択して移動するかを決定することができる。
【0086】
更にまた、分岐点S以降に完了経路CL上を移動した場合の目的地DNまでの所要時間が提示されるので、当該分岐点S以降に移動する経路を決定する場合に、目的地DNまでの所要時間を基準に決定することができる。
【0087】
また、設定経路SLとの比較の際に用いられる完了経路CLに関する経路履歴データDnsを蓄積記憶する経路履歴データ記憶部10を備えるので、短時間に完了経路CLに関する情報を読み出して設定経路SLとの比較を実行することができる。
【0088】
更に、車両の移動開始前において完了経路CLに関する情報を告知すると共に、その移動開始前において設定経路SL又は完了経路CLのいずれか一方を選択することができるので、提示される完了経路CLに関する情報に基づいて実際に移動する経路を予め選択した後に移動を開始することができる。
【0089】
また、車両が設定経路SL上を移動している間に分岐点Sにおいて完了経路CLに関する情報を提示するので、移動中においてその後の移動に最適な経路を決定することができる。
【0090】
更にまた、画像又は音声の双方を用いて当該提示が行われるので、運転者等に対して認識し易い形で完了経路CLに関する情報を提示することができる。なお、この場合には、音声又は画像のいずれか一方のみを用いて提示を行っても差し支えない。
【0091】
また、上記の実施形態においては、車両に搭載されているナビゲーション装置NSを用いてナビゲーション処理を実行する際に本発明を適用した場合について説明したが、これ以外に、本発明における移動体に歩行者を含ませることもできる。すなわち、例えば、現行の携帯電話における地図表示処理等に加えてその携帯電話を用いた経路案内が可能な場合に、本発明の経路案内処理を当該携帯電話上において(例えばその基地局等と連携しつつ)実行することで、当該歩行者に対するナビゲーション処理について本発明の経路案内処理を適用することも可能である。この場合には、当該地図上には車道だけではなく歩行者のみが移動可能な歩道をも含ませる必要がある。
【0092】
更に、図4に示すフローチャートに対応するプログラムをフレキシブルディスク又はハードディスク等の情報記憶媒体に記憶させておき、これを携帯用のパーソナルコンピュータ等により読み出して実行させることにより、当該パーソナルコンピュータを実施形態のナビゲーション装置NSとして機能させることも可能である。
【0093】
また、上述した実施形態においては、車両又は携帯電話等(以下、単に車両等と称する。)に搭載されているナビゲーション装置NSにより実施形態の経路案内処理を全て実施する場合について説明したが、これ以外に、車両等とは別個に設けられているナビゲーションセンタと当該車両等との間を無線通信により接続してデータの授受を行いつつ当該車両等に対して実施形態に係る経路案内処理を実行する場合にも本発明を適用することが可能である。
【0094】
この場合には、当該ナビゲーションセンタにおいては、車両等において検出されたその現在位置及び速度等並びに当該車両等において入力された目的地を受信することで図3に示す経路案内処理におけるステップS2乃至S12、S18乃至S21、S22乃至S24を実行し、夫々の結果を予め設定された夫々のタイミングにおいて再度車両等に返信することで実施形態の経路案内処理を実行することができる。
【0095】
このように、実施形態の経路案内処理をナビゲーションセンタと車両等との間で分割的に実行することにより、車両等だけでは取得できない例えば遥か前方の渋滞情報や道路工事情報或いはその他の道路状況等を用いて有効に経路案内処理を実行することができる。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、予定経路と完了経路との比較によって検出された特定地点に対応して当該完了経路に関する情報が告知されるので、過去に移動したことのある完了経路との比較において、現在の予定経路上を移動するか否かを決定することができる。また、予定経路と完了経路との比較によって検出された特定地点に対応して特定地点からの完了経路を予定経路と共に告知し、更に予定経路を移動した場合での目的地又は目的地領域内までの到着予定時間と、完了経路を移動した場合での目的地又は目的地領域内までの到着予定時間との時間差を示す情報を、到着予定時間の早い完了経路又は予定経路の何れか一方に関連付けて告知されるので、過去に移動したことのある完了経路との比較において、現在の予定経路上を移動するか否かを決定することができる。
【0097】
従って、過去の移動履歴を考慮してより使用者の要求に合致した移動経路を選択して移動体を移動させることができる。
【0098】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、予定経路と完了経路とが同一の出発地又は出発領域内のいずれか一方を起点としていると共に、当該予定経路と当該完了経路とが分岐し始める地点を特定地点とするので、同じ出発地を起点とした予定経路と完了経路とが分岐し始める地点において、その後にいずれを選択して移動するかを決定することができる。
【0099】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、予定経路と完了経路とが相互に異なる出発地又は出発領域内のいずれか一方を夫々の起点としていると共に、当該予定経路と当該完了経路とが交わる地点を特定地点とするので、相互に異なる出発地を起点とした予定経路と完了経路とが交わる地点において、その後にいずれを選択して移動するかを決定することができる。
【0101】
請求項に記載の発明によれば、請求項1からのいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、予定経路との比較の際に用いられる完了経路に関する情報を蓄積記憶する記憶手段を備えるので、短時間に完了経路に関する情報を読み出して予定経路との比較を実行することができる。
【0102】
請求項に記載の発明によれば、請求項1からのいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、移動体の移動開始前において完了経路に関する情報を告知すると共に、その移動開始前において移動経路又は完了経路のいずれか一方を選択することができるので、告知される完了経路に関する情報に基づいて実際に移動する経路を予め選択した後に移動を開始することができる。
【0103】
請求項に記載の発明によれば、請求項1からのいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、移動体が移動経路上を移動している間に特定地点において完了経路に関する情報を告知するので、移動中においてその後の移動に最適な経路を決定することができる。
【0104】
請求項に記載の発明によれば、請求項1からのいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、画像又は音の少なくともいずれか一方を用いて当該告知が行われるので、運転者等に対して認識し易い形で完了経路に関する情報を告知することができる。
【0105】
請求項に記載の発明によれば、予定経路と完了経路との比較によって検出された特定地点に対応して当該完了経路に関する情報が告知されるようにコンピュータが機能するので、過去に移動したことのある完了経路との比較において、現在の予定経路上を移動するか否かを決定することができる。また、予定経路と完了経路との比較によって検出された特定地点に対応して特定地点からの完了経路を予定経路と共に告知し、更に予定経路を移動した場合での目的地又は目的地領域内までの到達予定時間と、完了経路を移動した場合での目的地又は目的地領域内までの到達予定時間との時間差を示す情報を、到着予定時間の早い完了経路又は予定経路の何れか一方に関連付けて告知されるので、過去に移動したことのある完了経路との比較において、現在の予定経路上を移動するか否かを決定することができる。
【0106】
従って、過去の移動履歴を考慮してより使用者の要求に合致した移動経路を選択して移動体を移動させることができる。
【0107】
請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の発明の効果に加えて、予定経路と完了経路とは同一の出発地又は出発領域内のいずれか一方を起点としていると共に、比較検出手段として機能する前記コンピュータを、当該予定経路と当該完了経路とが分岐し始める地点を特定地点として機能させるので、同じ出発地を起点とした予定経路と完了経路とが分岐し始める地点において、その後にいずれを選択して移動するかを決定することができる。
【0108】
請求項1に記載の発明によれば、請求項に記載の発明の効果に加えて、予定経路と完了経路とは相互に異なる出発地又は出発領域内のいずれか一方を夫々の起点としていると共に、比較検出手段として機能するコンピュータを、当該予定経路と当該完了経路とが交わる地点を特定地点として機能させるので、相互に異なる出発地を起点とした予定経路と完了経路とが交わる地点において、その後にいずれを選択して移動するかを決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のナビゲーション装置の概要構成を示すブロック図である。
【図2】地図情報におけるデータ構造を例示する模式図である。
【図3】経路履歴データに含まれるデータの構成を示す図である。
【図4】実施形態のナビゲーション処理を示すフローチャートである。
【図5】実施形態のナビゲーション処理を説明する図である。
【図6】実施形態の経路案内処理において表示される画像例を示す図である。
【符号の説明】
1…アンテナ
2…GPS受信部
3…センサ部
4…VICS受信部
5…地図情報記憶部
6…システム制御部
7…操作部
8…表示部
9…音声案内部
10…履歴データ蓄積部
NS…ナビゲーション装置
MP…地図情報
M…メッシュ
N…ノード
L、Ld、La、Lan…リンク
MK…マーク
Dn…経路履歴データ
DI…目的地情報
SI…出発地情報
PT…通過リンク番号
LT…リンク通過所要時間
TT…全工程通過所要時間
SP、DP…位置情報
SM、DM…メッシュ番号
DN…目的地名
SN…出発地名
Dd…案内表示
SP…出発地
DN…目的地
SL…設定経路
CL…完了経路
Sin…受信信号
Sgps…GPS信号
Ssc…位置信号
Sdp…表示信号
Svs…VICS信号
Smp…地図信号
Sop…操作信号
Sm…データ信号
Svo…音声制御信号

Claims (10)

  1. 移動体が移動する予定の経路である予定経路を設定する経路設定手段と、
    過去に移動を完了した経路のうち前記設定された予定経路における目的地と同一の目的地又は当該同一の目的地を含む予め設定された広さの目的地領域内にいずれか一方に到達するための経路である完了経路と、前記設定された予定経路と、を比較し、当該予定経路と当該完了経路とが一致する地点であって当該地点の直後において当該予定経路と当該完了経路とが異なる地点である特定地点を検出する比較検出手段と、
    前記移動体の現在位置を検出する検出手段と、
    前記検出された移動体の現在位置から前記特定地点までの距離が所定距離に達した場合に、前記特定地点からの前記完了経路を前記予定経路と共に告知し、更に前記予定経路を移動した場合での前記目的地又は前記目的地領域内までの到着予定時間と、前記完了経路を移動した場合での前記目的地又は前記目的地領域内までの到着予定時間との時間差を示す情報を、前記到着予定時間の早い前記完了経路又は前記予定経路の何れか一方に関連付けて告知する告知手段と、
    を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
  2. 請求項1に記載のナビゲーション装置において、
    前記予定経路と前記完了経路とは同一の出発地又は当該同一の出発地を含む予め設定された広さの出発領域内のいずれか一方を起点としていると共に、
    前記比較検出手段は、当該予定経路と当該完了経路とが分岐し始める地点を前記特定地点とすることを特徴とするナビゲーション装置。
  3. 請求項1に記載のナビゲーション装置において、
    前記予定経路と前記完了経路とは相互に異なる出発地又は当該異なる出発地を夫々に含む予め設定された広さの相互に異なる出発領域内のいずれか一方を夫々の起点としていると共に、
    前記比較検出手段は、当該予定経路と当該完了経路とが交わる地点を前記特定地点とすることを特徴とするナビゲーション装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、
    前記予定経路との比較の際に用いられる前記完了経路に関する情報を蓄積記憶する記憶手段を更に備えることを特徴とするナビゲーション装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、
    前記告知手段は、前記移動体の移動開始前において前記完了経路に関する情報を告知すると共に、
    前記移動開始前において前記移動経路又は前記完了経路のいずれか一方を選択する選択手段を更に備えることを特徴とするナビゲーション装置。
  6. 請求項1から4のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、
    前記告知手段は、前記移動体が前記移動経路上を移動している間に前記特定地点において前記完了経路に関する情報を告知することを特徴とするナビゲーション装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、
    前記告知手段は、画像又は音の少なくともいずれか一方を用いて当該告知を行うことを特徴とするナビゲーション装置。
  8. 移動体の移動を補助するナビゲーション装置に含まれるコンピュータを、
    前記移動体が移動する予定の経路である予定経路を設定する経路設定手段、
    過去に移動を完了した経路のうち前記設定された予定経路における目的地と同一の目的地又は当該同一の目的地を含む予め設定された広さの目的領域内のいずれか一方に到達す るための経路である完了経路と、前記設定された予定経路と、を比較し、当該予定経路と当該完了経路とが一致する地点であって当該地点の直後において当該予定経路と当該完了経路とが異なる地点である特定地点を検出する比較検出手段、
    前記移動体の現在位置を検出する検出手段、及び、
    前記検出された移動体の現在位置から前記特定地点までの距離が所定距離に達した場合に、前記特定地点からの前記完了経路を前記予定経路と共に告知し、更に前記予定経路を移動した場合での前記目的地又は前記目的地領域内までの到着予定時間と、前記完了経路を移動した場合での前記目的地又は前記目的地領域内までの到着予定時間との時間差を示す情報を、前記到着予定時間の早い前記完了経路又は前記予定経路の何れか一方に関連付けて告知する告知手段、
    として機能させることを特徴とするナビゲーション制御用プログラムが前記コンピュータで読取可能に記録された情報記録媒体
  9. 請求項8に記載の情報記録媒体において、
    前記予定経路と前記完了経路とは同一の出発地又は当該同一の出発地を含む予め設定された広さの出発領域内のいずれか一方を起点としていると共に、
    前記比較検出手段として機能する前記コンピュータを、当該予定経路と当該完了経路とが分岐し始める地点を前記特定地点として機能させることを特徴とする前記ナビゲーション制御用プログラムが前記コンピュータで読取可能に記録された情報記録媒体。
  10. 請求項8に記載の情報記録媒体において
    前記予定経路と前記完了経路とは相互に異なる出発地又は当該異なる出発地を夫々に含む予め設定された広さの相互に異なる出発領域内のいずれか一方を夫々の起点としていると共に、
    前記比較検出手段として機能する前記コンピュータを、当該予定経路と当該完了経路とが交わる地点を前記特定地点として機能させることを特徴とする前記ナビゲーション制御用プログラムが前記コンピュータで読取可能に記録された情報記録媒体。
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