JP4169706B2 - 弾性カップリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、中間軸の軸線方向の両側に自在継手を備えた回転伝達軸等に使用される弾性カップリング装置に関するものである。
車輛の操舵機構等に使用される回転伝達軸には、中間軸の軸線方向の両側に自在継手を備えると共に、その一方の自在継手と中間軸との間に、振動の伝達を遮断するための弾性カップリング装置を設けたものがある(特許文献1)。
この弾性カップリング装置には、中間軸と自在継手との間にカップリング体を配置し、このカップリング体に軸線廻りに90度間隔で配置された4個のボルトの内、その一方の軸対称位置の一対のボルトと、このボルトの外周側のゴム状弾性体とを介して中間軸に、他方の軸対称位置の一対のボルトを介して自在継手にカップリング体を夫々結合したものが使用されている。
また従来の弾性カップリング装置には、このような構成のものの他に、図8及び図9に記載のようなものがある。即ち、図8及び図9の回転伝達軸1は、所定角度で交差状に配置された操舵軸2とギヤボックス側の従動軸3とを連結するものであって、中間軸4と、この中間軸4の軸線方向の両側に配置された自在継手5,6と、中間軸4と一方の自在継手5、例えば操舵軸2側の自在継手5との間に介在された弾性カップリング装置7とを備えている。
各自在継手5,6は一対のヨーク8,9と、この一対のヨーク8,9を屈折自在に連結する十字部10とを有する。弾性カップリング装置7は、操舵軸2側の自在継手5と中間軸4との間に介在されており、中間軸4側の第1回転体11と、自在継手5側の第2回転体12と、この両回転体11,12間に配置されたゴム等の弾性カップリング体13とを備え、弾性カップリング体13が軸線廻りに略90度間隔で略等間隔を置いて配置された4個の結合手段14,15の内、その一方の軸対称位置に配置された一対の結合手段14を介して第1回転体11に、他方の軸対称位置に配置された一対の結合手段15を介して第2回転体12に夫々結合されている。
各結合手段14,15はリベットにより構成されている。弾性カップリング体13と第2回転体12とを結合する結合手段15のリベットは、第1回転体11側に軸線と略平行に突出するストッパピン16を一体に備え、また第1回転体11には、径方向の外側が開放するU溝状の遊嵌部17が各ストッパピン16に対応して形成されている。そして、ストッパピン16は通常、遊嵌部17の中央に遊嵌しており、所定以上の静的捩じりトルクがかかったときに、弾性カップリング体13の捩れにより、図9に仮想線で示すように略同一円周R上の当接位置Xで遊嵌部17の回転方向側の内周面に当接して高トルクを伝達する。
特開平8−200383号公報
図8、図9に記載の弾性カップリング装置7は、特許文献1に記載のものに比較して構造的に簡単であり、容易に組立て得る利点がある。しかし、このような構成の弾性カップリング装置7では、第1回転体11の遊嵌部17が径方向の外側に開放するU溝状であるため、トルク高負荷時に、ストッパピン16が遊嵌部17の内周面に当接した後、下側のストッパピン16がその内周面に沿って径方向の外側(図11のS矢示方向)へと滑って遊嵌部17から外れてしまいトルク伝達機能を阻害する惧れがある。
即ち、この種の弾性カップリング装置7の場合、通常のトルク無負荷時には、ストッパピン16が第1回転体11の遊嵌部17の中央に位置する。そして、捩じりトルクがかかれば、遊嵌部17に対するストッパピン16の遊び量の範囲内で弾性カップリング体13が捩じれて、自在継手5から第2回転体12、弾性カップリング体13、第1回転体11を介して中間軸4へとトルクを伝達する。更に高トルクがかかると、弾性カップリング体13の捩じれにより、各ストッパピン16が図9に仮想線で示すように同一円周R上で第1回転体11の遊嵌部17の内周面に当接し、自在継手5から第2回転体12、ストッパピン16、第1回転体11を介して中間軸4へと高トルクを伝達する。
しかし、操舵軸2と従動軸3とを所定の角度で交差方向に配置しており、中間軸4の両側の各自在継手5,6がその十字部10で屈折しているため、高トルクがかかった場合には中間軸4に偶力(こじれ力)が発生し、弾性カップリング体13が図10に示すように変形する。
このため例えば図10、図11に示すように、上側のストッパピン16はU溝状の遊嵌部17の内周面に沿って径方向の内側へと、また下側のストッパピン16はU溝状の遊嵌部17の内周面に沿って径方向の外側へと夫々滑り、回転伝達軸1が180度回転する毎に各ストッパピン16が径方向の内外に滑る動作を繰り返す。ついには一対のストッパピン16間の間隔が広がって、下側のストッパピン16が遊嵌部17から径方向の外方へとS矢示方向に外れてしまうことがある。
従って、従来の弾性カップリング装置7では、第1回転体11の遊嵌部17が径方向の外側に開放するU溝状であるため、トルク高負荷時にストッパピン16が遊嵌部17から外れてしまう惧れがあり、静的捩じりトルクを十分に向上させることができないという問題がある。
本発明は、かかる従来の課題に鑑み、静的捩じりトルクを向上できる弾性カップリング装置を提供することを目的とする。
本発明は、中間軸とその軸線方向の両側の自在継手の少なくとも一方との間に弾性カップリング体を介在し、前記中間軸又は前記自在継手側の第1回転体に複数の遊嵌部を回転方向に略等間隔を置いて設け、前記自在継手又は前記中間軸側の第2回転体に、所定以上の捩じりトルクがかかったときに前記弾性カップリング体の捩れにより前記各遊嵌部の内周面に当接してトルクを伝達する複数のストッパピンを備え、前記弾性カップリング体と前記第1回転体とを前記ストッパピン間の回転方向の略中央に配置された結合手段により結合した弾性カップリング装置において、前記遊嵌部はトルク無負荷時の前記ストッパピンに対して略同心円状のC字状に形成された前記内周面と、該内周面に対して前記第1回転体の径方向の外側に形成された、前記ストッパピンの直径と略同程度の開放部とを有するC溝状であり、前記開放部の両側の前記内周面により、前記ストッパピンの前記内周面に当接した後の前記開放部からの脱落を防止する脱落防止部が形成されたものである。
前記脱落防止部は前記ストッパピンの前記遊嵌部の内周面に当接した状態での前記開放部側への滑りを防止する滑り防止部を備えたものとしている。
前記弾性カップリング体と前記自在継手のヨークとを一対の前記ストッパピンにより結合し、前記中間軸の先端に、前記弾性カップリング体の中央孔を貫通して前記ヨークの中央に弾性体を介して遊嵌する小径突部を設けても良い。
本発明によれば、ストッパピンの遊嵌部の内周面に当接した後の脱落を防止する脱落防止部を各遊嵌部に対応して第1回転体に設けているので、静的捩じりトルクを向上させることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1〜図5は操舵軸2とギヤボックス側の従動軸3とを連結する回転伝達軸1に本発明の弾性カップリング装置7を採用した第1の実施例を例示する。なお、図1〜図5において、従来と同一名称物には同一の符号を付して、その説明を簡略化する。
回転伝達軸1には、図1に示すように操舵軸2側の自在継手5と中間軸4との間に弾性カップリング装置7が介在されている。弾性カップリング装置7は、図2〜図4に示すように、中間軸4側に固定された板状の第1回転体11と、自在継手5側のヨーク9に固定された第2回転体12と、この両回転体11,12間に配置されたゴム等の弾性カップリング体13とを備えている。
弾性カップリング体13は、軸線廻りに略90度間隔で略等間隔を置いて軸対称に配置された4個の結合手段14,15の内、その一方の軸対称位置に配置された一対の結合手段14を介して第1回転体11に、他方の軸対称位置に配置された一対の結合手段15を介して第2回転体12に夫々結合されている。
各結合手段14,15は、図3、図4に示すようにリベット20,21により構成されている。弾性カップリング体13と第2回転体12とを結合する結合手段15のリベット21は、図3に示すように第1回転体11側へとヨーク9の軸線と略平行に突出するストッパピン16を一体に備えている。第1回転体11には、各ストッパピン16に対応して、径方向の外側が開放するC溝状の遊嵌部17が形成されている。中間軸4は、弾性カップリング体13の中央孔22を貫通して自在継手5のヨーク9側に突出する小径部23を先端側に有し、この中間軸4の先端側がヨーク9又は第2回転体12の中央に弾性体24を介して遊嵌されている。
弾性カップリング体13はゴム、その他の弾性体により円板状に構成されている。そして弾性カップリング体13には、中間軸4の軸線と平行な結合手段15用のリベット20と、これと平行な結合手段15用の筒体25とが軸線廻りに略90度間隔で軸対称に交互に配置されると共に、その隣り合うリベット20と筒体25とに跨がって順次巻き掛けられた樹脂製糸、ワイヤー、その他の補強紐26が埋設されている。
第1回転体11は板材をプレス成形したものであって、小径部23の基部側に套嵌して溶接等により中間軸4に固定されると共に、弾性カップリング体13の一側面に当接する取り付け部27と、弾性カップリング体13から軸線方向に所定距離だけ離間する離間部28とが軸線廻りに交互に設けられ、その離間部28に遊嵌部17が形成されている。
第1回転体11の取り付け部27は、弾性カップリング体13に当接してリベット20により弾性カップリング体13に固定されている。リベット20は筒体25と略同径で弾性カップリング体13内に埋入される大径部20aと、第1回転体11の取り付け部27を貫通する小径部20bとを有する。
自在継手5のヨーク9には、その十字部10と反対側から径方向の両側へと屈曲するブラケット状の第2回転体12が一体に設けられている。そして、この第2回転体12は、第1回転体11と反対側で筒体25の鍔部25aを介して弾性カップリング体13の側面に当接して、第2回転体12から筒体25を貫通する結合手段15のリベット21により弾性カップリング体13に固定されている。
ストッパピン16は結合手段15のリベット21の先端に一体に設けられており、弾性カップリング体13を貫通して第1回転体11側へとヨーク9の軸線と平行に突出すると共に、その突出部分の中間が第1回転体11の遊嵌部17に遊嵌されている。各ストッパピン16は円柱状であって、所定以上の捩じりトルクがかかったときに、弾性カップリング体13の捩れにより、略同一円周R上の当接位置Xで遊嵌部17の内周面に当接してトルクを伝達するように、各遊嵌部17に遊嵌されている。
遊嵌部17は図5に示すようにC字状の内周面30を有し、且つ第1回転体11の径方向の外側に開放部31を有する開放状であって、その開放部31を含む全体形状がC溝状になっている。開放部31の開放量Yは、ストッパピン16の直径と略同程度、又はストッパピン16の直径よりも若干大程度或いは若干小程度になっている。従って、第1回転体11には、開放部31の近傍の内周面30によって形成され且つ開放部31の内周面30に当接した後のストッパピン16の脱落を防止する脱落防止部29が各遊嵌部17に対応して夫々設けられている。
即ち、遊嵌部17の内周面30は図5に示すように略真円状であり、トルク無負荷時にストッパピン16が遊嵌部17の略中央に位置するように遊嵌部17に遊嵌している。このため遊嵌部17の内周面30は、トルク無負荷時にはストッパピン16を中心として略同心円状となっている。つまり、トルク高負荷時に弾性カップリング体13の捩じりによってストッパピン16が遊嵌部17の内周面30に当接する当接位置Xを基準として、第1回転体11の径方向の内側部分30aと外側部分30bとの内周面30の形状を見た場合、内側部分30aと外側部分30bは略同一円周上にあり、全体として略真円状となっている。
このため遊嵌部17の内周面30の内、当接位置Xよりも径方向の外側部分30bで開放部31の近傍側は、径方向の外側になるに従って開放部31に接近する張り出し形状となり、遊嵌部17の回転方向側の内周面30にストッパピン16が当接した後に、その内周面30に沿って脱落方向(開放部31側)へと滑り難い形状となっている。従って、遊嵌部17の内周面30を略真円状とすることにより、開放部31の近傍側の内周面30によってストッパピン16の脱落方向への滑りを防止する滑り防止部32を形成できる。なお、この滑り防止部32によって脱落防止部29が構成されている。
中間軸4の小径部23はゴム等の弾性体24を介して自在継手5のヨーク9の中心に挿入されている。弾性体24は保護筒体33の内周面に固着され、その保護筒体33がヨーク9の開口に挿入されている。
この弾性カップリング装置7では、通常のトルク無負荷時には、ストッパピン16が第1回転体11の遊嵌部17の中央に位置する。捩じりトルクがかかれば、遊嵌部17に対するストッパピン16の遊び量の範囲内で弾性カップリング体13が捩じれて、自在継手5から第2回転体12、弾性カップリング体13、第1回転体11を介して中間軸4へとトルクを伝達する。そして、更に高トルクがかかると、弾性カップリング体13の捩じれにより、各ストッパピン16が各遊嵌部17の内周面30に対して略同一円周R上の当接位置Xで当接し、自在継手5から第2回転体12、ストッパピン16、第1回転体11を介して中間軸4へと高トルクを伝達する。
また高トルクがかかって中間軸4に偶力(こじれ力)が発生した場合にも、開放部31を含む遊嵌部17がC溝状になっているので、ストッパピン16が遊嵌部17の内周面30に沿って径方向の外側へと滑って、ストッパピン16が開放部31を経て遊嵌部17から脱落するようなことはない。
何故なら遊嵌部17の内周面30に当接した後のストッパピン16は、回転伝達軸1が180度回転する毎に、例えば図5に示すように当接位置Xを挟んで若干内側の仮想線a近辺と若干外側の仮想線b近辺との間で内周面30に沿って内外へと滑ることがある。しかし、ストッパピン16が外れるには、開放部31の近傍側では滑り防止部32の内周形状に沿って回転方向と反対側へと相対的に押し戻されながら径方向の外方へと滑る必要があり、その滑り防止部32に対するストッパピン16の滑り方向が変化するため、これによってストッパピン16の滑りを殆ど防止できる。
従って、ストッパピン16が遊嵌部17の内周面30に当接しても、その内周面の形状に沿って開放部31側へと滑った後、遊嵌部17の開放部31を経て遊嵌部17から脱落するようなことはなく、弾性カップリング装置7の捩じりトルクを向上させることができる。なお、滑り防止部32はストッパピン16の滑り抵抗を大にすることによって、その滑りを防止するようにしても良い。
また遊嵌部17の内周面形状がトルク無負荷時のストッパピン16に対して同心状である等、滑り防止部32、脱落防止部29を形成する部分とその他の部分とが略同一円周上にあるため、遊嵌部17、滑り防止部32、脱落防止部29を含む第1回転体11側の加工も容易にできる。
因みに、従来の図8、図9に示す弾性カップリング装置と、第1回転体11の遊嵌部17の形状をC溝状に形成して、その他の条件を従来と略同じにした本実施例の弾性カップリング装置とにおいて、その静的捩じりトルク(ピークトルク)を測定し比較したところ、本実施例の弾性カップリング装置では、従来によりも約1割程度静的捩じりトルクが向上するという結果が得られた。即ち、本実施例の弾性カップリング装置では、静的捩じりトルクを上げて行くと、ストッパピン16が遊嵌部17から外れずに、ある時点で他の部分が破損した。そして、その時の静的捩じりトルクは、従来の弾性カップリング装置において、滑りによりストッパピン16が遊嵌部17から外れるときのトルクに比べて1割程度大であった。
このため他の条件が従来と同じであっても、本実施例のように遊嵌部17の形状をC溝状に変更することによって、静的捩じりトルク(ピークトルク)を1割程度向上させることが可能である。従って、従来よりも高い静的捩じりトルク(ピークトルク)が要求されるような場合であっても、従来のU溝状の遊嵌部17をC溝状に変更する程度の最小限度の変更で十分に対応することが可能である。
図6は本発明の第2の実施例を例示する。この場合には、第1回転体11の離間部28に、トルク無負荷時のストッパピン16に対して略同心円状に真円状又は略真円状の貫通孔34が形成され、その遊嵌部17における第1回転体11の径方向の外側は閉鎖状になっている。そして、貫通孔34によって遊嵌部17が形成され、また閉鎖部分の貫通孔34の内周面により滑り防止部32、脱落防止部29等が形成されている。この場合にも、第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
なお、この実施例では、遊嵌部17に対して第1回転体11の径方向の外側部分を完全に閉鎖状にしているが、この外側部分をその周方向の中間(例えば略中央等)のスリット等で分離して略閉鎖状に構成することも可能である。貫通孔34は真円状又は略真円状である必要はない。
図7は本発明の第3の実施例を例示する。この場合には遊嵌部17が軸線廻りに長い円弧孔により構成され、その円弧孔の円弧方向の中央外側に開放部31が形成されている。このようにして開放部31の内側の回転方向の両側に滑り防止部32、脱落防止部29を形成しても良い。またこの実施例では、滑り防止部32で確実にストッパピン16の滑りを防止できるため、開放部31の開放量を大にできる。遊嵌部17を構成する円弧孔の外側は、閉鎖状又は略閉鎖状でも良い。
以上、本発明の各実施例について詳述したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、実施例では、中間軸4とその上手側の自在継手5との間に弾性カップリング装置7を設けているが、中間軸4とその下手側の自在継手6のヨーク9との間に弾性カップリング装置7を設けても良い。また中間軸4と両側の自在継手5,6との間に弾性カップリング装置7を夫々設けても良い。従って、弾性カップリング装置7は、中間軸4とその軸線方向の両側の自在継手5,6の少なくとも一方との間にあれば良い。
また実施例では中間軸4側の第1回転体11に遊嵌部17を、自在継手5側の第2回転体12にストッパピン16を夫々設けているが、第1回転体11にストッパピン16を、第2回転体12に遊嵌部17を夫々設けても良い。また実施例では、結合手段14,15としてリベットを使用しているが、リベットに代替してボルト等を使用しても良い。結合手段14,15、ストッパピン16、遊嵌部17は軸対称位置に一対配置する他、回転方向に略等間隔を置いて3個設ける等、複数個あれば良い。
遊嵌部17の形状は、軸線廻りの長孔、長円等でも良い。また遊嵌部17の当接位置Xよりも径方向の内側の形状は、ストッパピン16と干渉しない形状にしても良い。
遊嵌部17の内周面30にストッパピン16が当接する当接位置Xよりも径方向の外側に、回転伝達軸1の正転、逆転の何れのときにもストッパピン16の遊嵌部17からの脱落を防止できる脱落防止部29(又は滑り防止部32)があれば十分であり、またその脱落防止部29(又は滑り防止部32)の形状は、ストッパピン16の外れ、滑りを防止できる形状、構造であれば良く、各実施例に例示するように第1回転体11に一体に形成しても良いし、第1回転体11に別部材を取り付けて構成しても良い。
例えば、遊嵌部17が外側に開放部31を有する開放状の場合には、開放部31側での滑り抵抗を大きくするか、又は開放部31へとストッパピン16が移動しない構造にすれば良い。また外側に開放部31がない閉鎖状の遊嵌部17の場合には、ストッパピン16の長さと遊嵌部17の大きさとを、中間軸4の軸線に対して自在継手5のヨーク9の軸線が傾斜したときにも、ストッパピン16の先端が遊嵌部17から外れない程度にすれば良い。
本発明の第1の実施例を示す回転伝達軸の正面図である。 図1のA−A矢視拡大断面図である。 本発明の第1の実施例を示す弾性カップリング装置の拡大一部断面図である。 本発明の第1の実施例を示す弾性カップリング装置の拡大一部断面図である。 本発明の第1の実施例を示す要部の拡大図である。 本発明の第2の実施例を示す要部の拡大図である。 本発明の第3の実施例を示す要部の拡大図である。 従来の回転伝達軸の一部断面図である。 図8のB−B矢視拡大断面図である。 従来の弾性カップリング装置の動作説明図である。 従来の弾性カップリング装置の動作説明図である。
符号の説明
1 回転伝達軸
4 中間軸
5,6 自在継手
7 弾性カップリング装置
8,9 ヨーク
11 第1回転体
12 第2回転体
13 弾性カップリング体
14,15 結合手段
16 ストッパピン
17 遊嵌部
29 脱落防止部
31 開放部

Claims (3)

  1. 中間軸とその軸線方向の両側の自在継手の少なくとも一方との間に弾性カップリング体を介在し、前記中間軸又は前記自在継手側の第1回転体に複数の遊嵌部を回転方向に略等間隔を置いて設け、前記自在継手又は前記中間軸側の第2回転体に、所定以上の捩じりトルクがかかったときに前記弾性カップリング体の捩れにより前記各遊嵌部の内周面に当接してトルクを伝達する複数のストッパピンを備え、前記弾性カップリング体と前記第1回転体とを前記ストッパピン間の回転方向の略中央に配置された結合手段により結合した弾性カップリング装置において、前記遊嵌部はトルク無負荷時の前記ストッパピンに対して略同心円状のC字状に形成された前記内周面と、該内周面に対して前記第1回転体の径方向の外側に形成された、前記ストッパピンの直径と略同程度の開放部とを有するC溝状であり、前記開放部の両側の前記内周面により、前記ストッパピンの前記内周面に当接した後の前記開放部からの脱落を防止する脱落防止部が形成されていることを特徴とする弾性カップリング装置。
  2. 前記脱落防止部は前記ストッパピンの前記遊嵌部の内周面に当接した状態での前記開放部側への滑りを防止する滑り防止部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の弾性カップリング装置。
  3. 前記弾性カップリング体と前記自在継手のヨークとを一対の前記ストッパピンにより結合し、前記中間軸の先端に、前記弾性カップリング体の中央孔を貫通して前記ヨークの中央に弾性体を介して遊嵌する小径突部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の弾性カップリング装置。
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