JP4168581B2 - 高電圧電池の負荷起動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は高電圧電池の電圧をスイッチ要素のオンによって負荷に印加する構成の高電圧電池の負荷起動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、移動ロボットでは、鉛蓄電池からなる内部電源を搭載しており、走行中など外部電源から給電を受けることができないときには、走行用モータやロボットアーム用モータなどの負荷を上記の内部電源によって駆動するようにしている。上記走行用モータやロボットアーム用モータはインバータ装置によって駆動されるが、内部電源である鉛蓄電池の電圧は24Vであるのに対し、それらモータの駆動電圧は200Vであるため、内部電源の電圧を280Vまで昇圧してインバータ装置に供給するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、内部電源の電圧(24V)を280Vという高い電圧に昇圧することは昇圧幅が大きいため、エネルギロスが多くなり、内部電源の充電回数が増えて移動ロボットの稼働率が低下する。そこで、最近、単位セルを複数直列に接続して高電圧を出力できるようにした組電池を内部電源に使用することが考えられている。この組電池を内部電源とすると、その組電池の出力電圧を例えば280Vに設定して直接インバータ装置に印加することができるようになる。
【0004】
インバータ装置を内部電源に対して接離するためのスイッチ要素として、従来より無接点の半導体スイッチ素子が用いられていた。ところが、内部電源として高電圧を出力する組電池を使用した場合、半導体スイッチ素子を駆動するには内部電源の出力電圧が高過ぎるため、別に低電圧の補助電池を設ける必要が生じてくる。しかしながら、組電池の他に補助電池を搭載することは無駄であり、また移動ロボットの重量増加をもたらすので、できれば避けたい。
【0005】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、スイッチ要素をオン動作させるために組電池とは別に補助電池を設ける必要のない高電圧電池の起動装置を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために請求項1の発明では、駆動回路が組電池を構成する複数個の単位セルのうち所要個数の単位セルを電源に利用してスイッチ要素をオンさせるので、別に補助電池を設ける必要がない。そして、スイッチ要素がオンして負荷を起動させた後は、スイッチ要素をオン状態に保持するための電源を、組電池の出力電圧を降圧して出力する電源回路に切り替えるので、組電池を構成する複数個の単位セルのうち、スイッチ要素をオンさせるために使用される所要個数の単位セルの蓄電量が他の単位セルよりも減少するという不具合の発生を防止できる。
【0007】
この場合、スイッチ要素の駆動回路の電源を所要個数の単位セルから電源回路に切り替えるための手段としてリレーを採用したので、安価になる。
【0009】
請求項2の発明では、リレーと所要個数の単位セルとの間の通電路の電流検出によってリレーの切り替わり状態を検出できるので、リレーが正常に切り替わらず、単位セルからスイッチ要素の駆動のための電流が流れ続けるような場合、これを検出できる。
【0010】
請求項3の発明では、交流電源を直流に変換する整流回路を備えているので、組電池の蓄電量が減少し、組電池では負荷を起動することができない場合、交流電源を利用して負荷を起動することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を移動ロボットに適用した第1実施例につき図1を参照しながら説明する。
図1は移動ロボット1の負荷2を中心とした電気的構成と、作業ステーションに設置された給電装置3の電気的構成を示している。まず、給電装置3は三相交流電源4と、これに接続された給電カプラ5とを備えている。これに対し、移動ロボット1側には、当該移動ロボット1が作業ステーションで停止したとき、給電装置3の給電カプラ5に接続される受電カプラ6が設けられている。そして、移動ロボット1は、受電カプラ6に手動スイッチ7を介して接続された整流回路8を備えており、その整流回路8の正側出力端子および負側出力端子は負荷2の正側入力端子および負側入力端子に接続されている。
【0012】
移動ロボット1の負荷2は、当該移動ロボット1の走行用モータやロボットアーム用モータ(いずれも図示せず)を駆動するインバータ装置からなり、例えば200Vの交流電圧を出力してそれらモータを駆動するように構成されている。この負荷2は、移動ロボット1が作業ステーションで停止している場合には、上記整流回路8を介して給電装置3から電力の供給を受け、移動ロボット1がそれらステーションから離れて走行する場合など、給電装置3から電力の供給を受けることができない場合には、内部電源から電力の供給を受けるようになっている。
【0013】
移動ロボット1の内部電源は、単位セル9を複数個直列に接続して構成された高圧電池としての組電池10からなる。上記単位セル9はNi・Cd蓄電池などの二次電池からなり、1個の単位セル9の出力電圧は、例えばDCブレーカのような手動スイッチ(後述する)にて切り替え可能な電圧に設定されている。そして、この単位セル9を複数個直列に接続して構成された組電池10は288Vの直流電圧を出力して負荷2に印加し、これにより負荷2は約200Vの交流電圧を出力するものである。
【0014】
内部電源である組電池10と負荷2との間は、任意に接続したり、その接続を断ったりすることができるようになっている。以下に、その構成を説明する。まず、組電池10の正極10pと負極10nとには、通電路としての一対の母線11、12が接続されている。そして、正極10p側の母線11はスイッチ要素としてのNTN形のトランジスタ13のコレクタに接続され、そのトランジスタ13のエミッタは負荷2の正側入力端子に接続されている。また、負極10n側の母線12は負荷2の負側入力端子に接続されている。
【0015】
上記トランジスタ13のコレクタとエミッタとの間には、アノードをエミッタ側にし、カソードをコレクタ側にしたダイオード14が接続されている。このダイオード14により、受電カプラ6が図示しない充電装置に接続された時、整流回路8から組電池10に充電電流が流れて各単位セル9が充電されるようになっている。
【0016】
一方、移動ロボット1では、走行制御やロボットアームの動作制御を行うCPU15、当該CPU15の周辺の電子回路、他の各種の電子回路(いずれも図示せず)などを作動させるために低電圧を必要としている。この低電圧は組電池10の電圧を降圧して例えば24V、12V、5Vなどの低電圧を出力する電源回路16から得るようにしており、その電源回路16は負荷2と並列になるように一対の入力端子をトランジスタ13のエミッタと負極10n側の母線12とに接続している。なお、電源回路16はスイッチングレギュレータ、降圧型DC−DCコンバータなどを用いた周知のものである。
【0017】
さて、トランジスタ13はベースとエミッタとの間に電圧を印加することによってオンするが、そのベース−エミッタ間への電圧印加はフォトボルテージカプラ17により行われるようになっている。このフォトボルテージカプラ17は発光ダイオード18と、直列に接続された2個のフォトダイオード19とから構成されており、当該2個のフォトダイオード19が上記トランジスタ13のベースとエミッタとの間に、アノード側をベース側に、カソード側をエミッタ側にして接続されている。また、フォトボルテージカプラ17の発光ダイオード18は、そのアノードを起動スイッチとしての手動スイッチ(DCブレーカ)20を介して切替手段としてのリレー21の可動接点cに接続し、カソードを負極10n側の母線12に接続している。なお、上記手動スイッチ20は前述の整流回路8側の手動スイッチ7と連動してオンオフする。
【0018】
上記のフォトボルテージカプラ17において、その発光ダイオード18は電圧を印加されると発光し、その光を受けて2個のフォトダイオード19が起電力を発生する。これによりトランジスタ13のベース−エミッタ間に電圧が印加されてにベース電流が流れ、当該トランジスタ13がオンする。従って、フォトダイオード19をトランジスタ13のベースとエミッタに接続したフォトボルテージカプラ17は、トランジスタ13をオンするために、当該トランジスタ13のベース−エミッタ間に駆動電圧を印加する駆動回路として機能する。
【0019】
上記リレー21は可動接点cの他に、常開側固定接点a、常閉側固定接点b、図示しない可動鉄片(図示せず)および駆動コイルdを備えている。可動接点c、常開側固定接点aおよび常閉側固定接点bはリレースイッチを構成するもので、可動接点cと常開側固定接点aとで常開スイッチを構成し、可動接点cと常閉側固定接点bとで常閉スイッチを構成する。
【0020】
そして、リレー21の常閉側固定接点bは発光ダイオード22のカソードに接続され、その発光ダイオード22のアノードは組電池10を構成する複数個の単位セル9のうち所要個数、例えば最も負極10n側に位置する1個の単位セル9の正極9pに接続されている。また、リレー21の常開側固定接点aは電源回路16の正側出力端子に接続され、駆動コイルdは電源回路16の正側出力端子と負極10n側の側母線12との間に接続されている。
【0021】
電源回路16の出力側は入力側と電気的に絶縁されており、上記常開側固定接点aおよび駆動コイルdに接続された正側出力端子と対をなす負側出力端子は負極10n側の母線12に接続されている。これにより、電源回路16は常開側接点aおよび駆動コイルdに対し、負極10n側の母線12を基準にして例えば1個の単位セル9と同じ低電圧を印加するようになっている。
【0022】
リレー21の駆動コイルdは、電源回路16から電圧を印加されると図示しない可動鉄片を吸着する。これにより、可動接点cが常閉側固定接片bから離れて常開側固定接点aに接触し、フォトボルテージカプラ17の発光ダイオード18の電源を単位セル9から電源回路16へと切り替える。
【0023】
上記単位セル9と常閉側固定接点bとの間に接続された前記発光ダイオード22はフォトトランジスタ23と共にフォトカプラ24を構成するもので、そのフォトトランジスタ23のコレクタは電源回路16の出力端子のうちリレー21の常開側固定接点aに接続された出力端子とは別の出力端子およびCPU15の入力ポートに接続され、エミッタはグランドに接続されている。
【0024】
なお、フォトボルテージカプラ17の発光ダイオード18と並列に接続されたコンデンサ25はリレー21が可動接点c−常閉側固定接点b間のオンから可動接点c−常開側固定接点a間のオンに切り替わる際、発光ダイオード18の電源として機能して瞬時停電を防止するためのものである。
【0025】
上記フォトカプラ24の発光ダイオード22は単位セル9と常閉側固定接点bとを結ぶ通電路に電流が流れているとき発光し、フォトトランジスタ23はその発光ダイオード22の光を受けてオンする。フォトトランジスタ23のコレクタの電圧は、当該フォトトランジスタ23がオフしているとき高レベルにあり、フォトトランジスタ23がオンすると低レベルに変化する。従って、フォトトランジスタ23は単位セル9と常閉側固定接点bとを結ぶ通電路に電流が流れているか否かによってリレー21の切り替わり状態を検出する検出手段として機能する。そして、CPU15は、電源の供給により動作を開始したときフォトトランジスタ23のコレクタの電圧が高レベルにあるか否か、或いは動作を開始してから所定時間内にフォトトランジスタ23のコレクタの電圧が低レベルから高レベルに変化したか否かにより、リレー21の異常の有無を判断する判断手段として機能するようになっている。
【0026】
次に上記構成の作用を説明する。
負荷2を起動させるべく、手動スイッチ7、20をオンすると、1個の単位セル9の正極9p、フォトカプラ24の発光ダイオード22、リレー21の常閉側固定接点b−可動接点c間、手動スイッチ20、フォトボルテージカプラ17の発光ダイオード18、負極10n側の母線12(単位セル9の負極)の通電路が形成される。このため、フォトボルテージカプラ17の発光ダイオード18が発光して2個のフォトダイオード19が起電力を発生する。これにより、トランジスタ13にベース電流が流れて当該トランジスタ13がオンし、負荷2と電源回路16とに組電池10の高電圧が印加され、両者が起動する。
【0027】
さて、電源回路16は、組電池10からの高電圧の印加により起動すると、その組電池10の高電圧を降圧して低電圧を出力する。すると、リレー21の駆動コイルdに電圧が印加されるため、可動接点cが常閉側固定接点b間オンから常開側固定接点a間オンに切り替わる。このリレー21の切り替わり動作により、電源回路16の正側出力端子、リレー21の常開側固定接点b−可動接点c間、手動スイッチ20、フォトボルテージカプラ17の発光ダイオード18、負極10n側の母線12、電源回路16の負側出力端子という通電路が形成され、フォトボルテージカプラ17の発光ダイオード18の電源が単位セル9から電源回路16に切り替えられた状態となる。これにより、以後、フォトボルテージカプラ17の発光ダイオード18は電源回路16の出力電圧が印加されて発光状態を保持し、トランジスタ13をオン状態に保持する。
【0028】
一方、上記の手動スイッチ7、20のオンによって単位セル9をフォトボルテージカプラ17の発光ダイオード18の電源とする通電路が形成されると、フォトカプラ24の発光ダイオード22が発光してフォトトランジスタ23がオンするため、当該フォトトランジスタ23のコレクタの電位は低レベルとなる。その後、リレー21がフォトボルテージカプラ17の発光ダイオード18の電源を単位セル9から電源回路16に切り替えられると、発光ダイオード22に電流が流れなくなるため、当該発光ダイオード22は消灯する。これにより、フォトトランジスタ23のコレクタの電位は高レベルとなる。
【0029】
そして、CPU15は、負荷2と同時に起動する電源回路16から電圧を印加されて作動を開始したとき、フォトトランジスタ23のコレクタの電圧が高レベルにあるか、或いは作動開始してから所定時間内に低レベルから高レベルに切り替わった場合、リレー21が正常に切り替わり動作したと判断する。逆に、CPU15が作動を開始したとき、フォトトランジスタ23のコレクタの電圧が低レベルにあるか、或いは作動開始してから所定時間経過しても、低レベルのままであった場合、CPU15はリレー21が正常に切り替わり動作しなかったと判断し、図示しないブザーやランプなどの報知手段によってリレー21の故障を報知する。
【0030】
負荷2を組電池10から切り離すには、手動スイッチ7、20をオフする。すると、電源回路16が出力を停止するから、フォトボルテージカプラ17の発光ダイオード18が消灯する。これにより、トランジスタ13のベース電流が遮断され、当該トランジスタ13がオフして負荷2を組電池10から切り離す。
【0031】
このように本実施例によれば、負荷2の通電路を開閉するトランジスタ13を単位セル9を電源として用いてオンさせることができるので、トランジスタ13をオン動作させるために組電池10とは別に補助電池を設けなくとも済む。しかも、負荷2が起動すると、その直後にフォトボルテージカプラ17の発光ダイオード18の電源が単位セル9から電源回路16に切り替えられてトランジスタ13のオンを保持するので、発光ダイオード18を駆動し続けるために1個の単位セル9だけが電力を消費し続けるという不具合を防止できる。
【0032】
このため、フォトボルテージカプラ17の発光ダイオード18の電源となる1個の単位セル9だけが他の単位セル9よりも蓄電量が減少し、充電の際に、他の単位セル9が完全充電となっても、その1個の単位セル9だけが充電不足になったり、或いはその1個の単位セル9が完全充電されたときに、他の単位セル9が過充電になったりするという不具合の発生を未然に防止することができる。
【0033】
しかも、リレー21が何らかの理由で切り替わらなかった場合、これをフォトカプラ24によって検出し、CPU15がブザーやランプなどによって報知するので、単位セル9を電源としてトランジスタ13をオンさせる状態が何時までも続いて1個の単位セル9だけの蓄電量を減少させてしまうといった不具合の発生を防止できる。
【0034】
また、三相交流電源4に接続される整流回路8を設けたので、組電池10の蓄電量が少なくなって当該組電池10では負荷2を起動できない場合、三相交流電源4によって負荷2を駆動できるので、ロボットアームによる作業が不能となるなどのおそれがない。
【0035】
図2は本発明の第2実施例を示すもので、図2に図1と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
この第2実施例が前記第1実施例と異なるところは、負荷1の通電路を開閉するスイッチ要素をフォトカプラ26のフォトトランジスタ27としたところにある。すなわち、フォトカプラ26のフォトトランジスタ27は、そのコレクタを正極10p側の母線11に接続し、エミッタを負荷2および電源回路16の正側入力端子に接続している。そして、フォトカプラ26の発光ダイオード28は、そのアノードを手動スイッチ20に接続し、カソードを負極10n側の母線12に接続している。このリレー21の可動接点cと発光ダイオード28のアノードを接続する通電路29は、フォトトランジスタ27をオンさせるためにフォトカプラ26の発光ダイオード28に駆動電圧を印加する駆動回路を構成する。
【0036】
この構成において、手動スイッチ20がオンすると、発光ダイオード28が単位セル9に接続されて発光し、これによりフォトトランジスタ27がオンして負荷2および電源回路16に組電池10の電圧が印加される。その後、発光ダイオード28はリレー21の切り替わり動作により電源回路16に接続されて発光状態を保持し、フォトトランジスタ27のオンを保持する。
【0037】
図3は本発明の第3実施例を示すもので、図1と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
この実施例では、トランジスタ13は負極10n側の母線12に接続されている。すなわち、正極10p側の母線11は負荷2および電源回路16の正側入力端子に接続され、負極10n側の母線12はトランジスタ13のエミッタに接続されている。そして、そのトランジスタ13のコレクタは負荷2および電源回路16の負側入力端子に接続されている。
【0038】
トランジスタ13のベースには、電源に接続されることによってトランジスタ13のベース−エミッタ間に電圧を印加して当該トランジスタ13をオンする駆動回路としての通電路30が接続されている。この通電路30は整流素子としての第1および第2のダイオード31および32のカソードに接続されている。そして、第1のダイオード31のアノードは第1の手動スイッチ33を介して1個の単位セル9の正極9pに接続されている。また、第2のダイオード32のカソードは第2の手動スイッチ34を介して電源回路16の正側出力端子に接続されている。この実施例では、第2の手動スイッチ34に接続された電源回路16の正側出力端子は、1個の単位セル9の出力電圧よりも高い電圧を出力するものとする。なお、上記第1および第2の手動スイッチ33および34は互いに連動し、且つ整流回路8側の手動スイッチ7とも連動してオンオフする。
【0039】
上記の電源回路16の出力電圧を1個の単位セル9の出力電圧よりも高くすること、およびトランジスタ13のベースに接続した通電路30を1個の単位セル9、電源回路16に接続することは、後述のように作用してトランジスタ13をオンするための電源を1個の単位セル9から電源回路16に切り替えるための切替手段として機能する。
【0040】
さて、手動スイッチ33、34がオンされると、トランジスタ13のベースが1個の単位セル9の正極9pと電源回路16に接続されるため、まず単位セル9からトランジスタ13にベース電流が流れて当該トランジスタ13がオンする。このとき、単位セル9から電源回路16へ電流が流れようとするが、これは第2のダイオード32によって阻止される。そして、トランジスタ13のオンにより負荷2および電源回路16が起動する。
【0041】
負荷2と共に電源回路16が起動すると、その出力電圧がトランジスタ13のベースに印加される。このとき、1個の単位セル9よりも電源回路16の出力電圧の方か高いので、1個の単位セル9からトランジスタ13のベースへと流れる電流は停止し、代わって電源回路16からトランジスタ13のベースへと電流が流れて当該トランジスタ13をオン状態に保持する。このようにして、トランジスタ13をオン状態に保持するための電源が1個の単位セル9から電源回路16に切り替えられ、1個の単位セル9だけが他の単位セル9よりも蓄電量を減少させることが防止される。この状態において、電源回路16から1個の単位セル9へ電流が流れようとするが、これは第1のダイオード31によって阻止される。そして、第1および第2の手動スイッチ33および34をオフすると、トランジスタ13がオフし、負荷2および電源回路16は断電される。
【0042】
このように本実施例によれば、トランジスタ13のベースに1個の単位セル9と電源回路16とを並列に接続し、電源回路16の出力電圧を1個の単位セル9の出力電圧より高くするという簡単な構成で、まず1個の単位セル9を電源にしてトランジスタ13をオンし、その後、そのトランジスタ13のオンを保持するための電源を自然に1個の単位セル9から電源回路16に切り替えることができるので、第1実施例で示したリレー21のような装置が不要で、安価に構成できる。
【0043】
図4は本発明の第4実施例を示すもので、図3と同一部分に同一符号を付して詳細な説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
この実施例では、負荷2の通電路を開閉するスイッチ要素としてPNP形のトランジスタ35を使用している。すなわち、当該トランジスタ35のエミッタを正極10p側の母線11に接続し、コレクタを負荷2および電源回路16の正側入力端子に接続している。
【0044】
また、上記トランジスタ35のベースにNPN形のトランジスタ36のコレクタを接続し、そのトランジスタ36のエミッタを負極10n側の母線12に接続している。そして、トランジスタ36のベースを第1および第2のダイオードの31および32のカソードに接続している。
【0045】
この構成において、手動スイッチ33、34がオンすると、トランジスタ36のベースが単位セル9の正極9pに接続されてベース−エミッタ間に電圧が印加されるため、単位セル9からトランジスタ36にベース電流が流れて当該トランジスタ36がオンする。このトランジスタ36のオンにより、トランジスタ35のベースが負極10n側の母線12に接続されるため、トランジスタ35のエミッタ−ベース間に電圧が印加されて当該トランジスタ35がオンし、負荷2および電源回路16が起動する。
【0046】
そして、電源回路16の起動により、電源回路16の出力電圧がトランジスタ36のベース−エミッタ間に印加されるようになると、以後、トランジスタ36には電源回路16からベース電流が流れて当該トランジスタ36をオン状態を保持するようになる。
【0047】
以上のようにトランジスタ35のベースと負極10n側の母線12との間に接続されたトランジスタ36を含む通電路37は、トランジスタ35をオンさせるために当該トランジスタ35のエミッタ−ベース間に駆動電圧を印加する駆動回路として機能する。
【0048】
図5は本発明の第5実施例を示すもので、図5に図1と同一部分には同一符号を付して示し、異なる部分を説明する。
この実施例では、負荷2の通電路を開閉するスイッチ要素としてリレー38を使用している。すなわち、リレー38は可動接点c、常開接点a、駆動コイルdを備え、可動接点cを正極10p側の母線11に接続し、常開接点aを負荷2および電源回路16の正側入力端子に接続している。また、リレー38の駆動コイルdを手動スイッチ20と負極10n側の母線12との間に接続している。
【0049】
この構成によれば、手動スイッチ20がオンされると、リレー38の駆動コイルdが単位セル9の電圧を印加されて可動接片(図示せず)を吸引するため、通電常開接点a−可動接点c間(常開スイッチ)がオンして負荷2および電源回路16が起動する。そして、電源回路16から電圧が出力されると、リレー21が切り替わり動作を行い、以後、リレー38が電源回路16からの出力電圧によって常開接点a−可動接点c間をオン状態に保持する。このように通電常開接点a−可動接点c間をオンするために駆動コイルdに駆動電圧を印加する通電路39は駆動回路を構成する。
【0050】
なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施例に限定されるものではなく、以下のような拡張或いは変更が可能である。<
半導体スイッチ要素はトランジスタ13、27、35に限られない。
本発明は移動ロボットの組電池の場合に限られず、高圧電池を構成する組電池によって負荷を起動する場合に広く適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す電気回路構成図
【図2】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図3】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図4】本発明の第4実施例を示す電気回路構成図
【図5】本発明の第5実施例を示す図1相当図
【符号の説明】
図中、2は負荷、4は三相交流電源、8は整流回路、9単位セル、10は組電池、13はトランジスタ(スイッチ要素)、16は電源回路、17はフォトボルテージカプラ(駆動回路)、18は発光ダイオード、19はフォトダイオード、20は手動スイッチ(起動スイッチ)、21はリレー(切替手段)、22は発光ダイオード、23はフォトトランジスタ、24はフォトカプラ(検出手段)、26はフォトトランジスタ(スイッチ要素)、28は発光ダイオード、29は通電路(駆動回路)、30は通電路(駆動回路)、31、32は第1、第2のダイオード(整流素子)、33、34は手動スイッチ(起動スイッチ)、35はトランジスタ(スイッチ要素)、36はトランジスタ、37は通電路(駆動回路)、38はリレー(スイッチ要素)、39は通電路(駆動回路)である。
Claims (3)
- 単位セルを複数個直列に接続して構成された組電池と、
この組電池と負荷とを接続する通電路を開閉するように設けられ、駆動電圧が印加されるとオン動作するスイッチ要素と、
起動スイッチがオンされることにより前記組電池を構成する複数個の単位セルのうち所要個数の単位セルに接続され、当該所要個数の単位セルを電源として前記スイッチ要素に駆動電圧を印加する駆動回路と、
前記スイッチ要素のオンにより前記組電池の出力電圧が印加されて起動し、当該組電池の出力電圧を降圧して出力する電源回路と、
前記駆動回路の電源を前記所要個数の単位セルにする通電路に設けられた常閉スイッチ、前記駆動回路の電源を前記電源回路にする通電路に設けられた常開スイッチおよび前記電源回路の出力電圧が印加される駆動コイルを有し、前記電源回路の出力電圧が前記駆動コイルに印加されることにより前記常閉スイッチをオフし且つ常開スイッチをオンして前記駆動回路が前記スイッチ要素をオン状態に保持するための電源を前記所要個数の単位セルから前記電源回路に切り替えるリレーとを具備してなる高電圧電池の負荷起動装置。 - 前記リレーと前記所要個数の単位セルとを接続する通電路に設けられ、当該通電路の電流検出によって前記リレーの切り替わり状態を検出する検出手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の高電圧電池の負荷起動装置。
- 交流電源を直流に変換する整流回路を備え、この整流回路の出力電圧を前記負荷に印加可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の高電圧電池の負荷起動装置。
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