JP4167136B2 - 灰皿 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、灰皿、例えば自動車の車内に設置して使用される灰皿に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の車内では、灰皿が設置されて用いられている。この種の灰皿としては、タバコの火を簡単、確実に消すために、タバコの先端部を挿入する円筒状の火消し部材(吸い殻挿入孔5)を備えた灰皿が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の灰皿は、火消し部材の下端部の内径がタバコの外径より小さくなった縮径部を有しており、タバコの先端が通過せず、確実に火を消すことができるようになっている。
【0004】
しかしながら、この灰皿では、何本もタバコの火を消しているうちに、火消し部材の縮径部に灰が詰まり、これにより、火を消す機能が低下したり、タバコを挿入できなくなったりするという弊害が生じる。
【0005】
また、同様の円筒状の火消し部材を備え、該火消し部材の側面に複数のスリット状の開口(通孔4)が形成された灰皿(火消し具)が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
しかしながら、この灰皿においても、灰を除去する機能が十分ではなく、何本もタバコの火を消しているうちに、スリット状の開口(通孔4)に灰が詰まり、さらにそれが原因で火消し部材の内部にも灰が詰まるようになるので、火を消す機能が低下したり、タバコを挿入できなくなったりするという弊害が生じる。
【0007】
【特許文献1】
実開平6−44634号公報
【特許文献2】
実開平6−23498号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の欠点に鑑みなされたものであり、その目的は、火消し部材によりタバコの火を簡単かつ確実に消すことができるとともに、火消し部材に灰が詰まることを防止することができる灰皿を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、以下の(1)〜(11)の本発明により達成される。
【0010】
(1) タバコの灰を受ける灰受け部を有する本体と、前記本体に対し回動可能に支持された蓋体と、タバコの先端部を挿入し得る筒状の火消し部材とを有し、
前記火消し部材は、組み合わせることにより筒状となる第1部材および第2部材で構成され、
前記蓋体が開いた状態では、前記火消し部材は筒状をなし、前記蓋体を閉じる動作に伴って、前記第1部材と第2部材とが分割されることを特徴とする灰皿。
【0011】
(2) タバコの灰を受ける灰受け部を有する本体と、前記本体に対し回動可能に支持された蓋体と、タバコの先端部を挿入し得る筒状の火消し部材とを有し、
前記火消し部材は、組み合わせることにより筒状となる第1部材および第2部材で構成され、前記第1部材は、前記蓋体と共に回動し、前記第2部材は、前記第1部材に対し変位可能に設置され、
前記蓋体が開いた状態では、前記火消し部材は筒状をなし、前記蓋体を閉じる動作に伴って、前記第1部材と第2部材とが分割されることを特徴とする灰皿。
【0012】
(3) タバコの灰を受ける灰受け部を有する本体と、前記本体に対し回動可能に支持された蓋体と、タバコの先端部を挿入し得る筒状の火消し部材とを有し、
前記火消し部材は、組み合わせることにより筒状となる第1部材および第2部材で構成され、前記第1部材は、前記蓋体と共に回動し、前記第2部材は、前記第1部材に対し回動可能に設置され、
前記蓋体が開いた状態では、前記火消し部材は筒状をなし、前記蓋体を閉じる動作に伴って、前記第2部材が前記第1部材に対し相対的に回動してこれらが分割されることを特徴とする灰皿。
【0013】
(4) 前記第1部材は、前記蓋体に固定的に設置され、前記第2部材は、前記本体および前記蓋体に対しそれぞれ回動し得るように設置されている上記(3)に記載の灰皿。
【0014】
(5) 前記第1部材の回動中心軸と前記第2部材の回動中心軸とが一致している上記(3)または(4)に記載の灰皿。
【0015】
(6) 前記第1部材の回動角度範囲が前記第2部材の回動角度範囲より大きい上記(3)ないし(5)のいずれかに記載の灰皿。
【0016】
(7) 前記蓋体が開いた状態では、前記第1部材に対する前記第2部材の開き角度が10〜60°である上記(3)ないし(6)のいずれかに記載の灰皿。
【0017】
(8) 前記蓋体が開いた状態では、前記第1部材の上部に前記第2部材が位置した状態となる上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の灰皿。
【0018】
(9) 前記第2部材を前記第1部材に対し圧接するように付勢する付勢手段を有する上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の灰皿。
【0019】
(10) 前記蓋体が閉じた状態では、前記第1部材のタバコ挿入側端部が下方または斜め下方を向いている上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の灰皿。
【0020】
(11) 前記第2部材は、その横断面形状がU字状をなし、前記第1部材は、前記第2部材の側面開放部を塞ぐ板片状をなしている上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の灰皿。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の灰皿を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0022】
図1は、本発明の灰皿の実施形態における蓋体が閉じた状態を示す斜視図(内部透視図)、図2は、本発明の灰皿の実施形態における蓋体が開いた状態を示す斜視図、図3は、図1中のA−A線断面図(蓋体が閉じた状態)、図4は、図2中のB−B線断面図(蓋体が開いた状態)である。以下、これらの図に基づいて、灰皿1の構成について説明する。なお、説明の都合上、図1〜図4中の上側を「上」、「上部」または「上端」といい、下側を「下」、「下部」または「下端」といい、図2および図4中の右側を「後部」または「後方」といい、左側を「前部」または「前方」という。
【0023】
灰皿1は、本体2と、蓋体5と、蓋体5を本体2に対し回動可能に支持するヒンジ構造部6と、タバコの先端部を挿入し得る筒状の火消し部材7とを有している。
【0024】
本体2は、環状の枠体3と、枠体3の下方に着脱自在に装着されたカップ状の灰受け皿(灰受け壷)4とで構成されている。灰受け皿4は、有底筒状の部材であり、その内部にはタバコの灰や吸殻が集積される。タバコの灰や吸殻がある程度の量集積されたら、灰受け皿4を枠体3から取り外してそれらを捨て、再び枠体3に装着する。なお、本発明における本体2は、このような構成に限らず、灰受け皿4が枠体3に対し固定的に設置されていてもよく、あるいは、本体2自体が1つの部材で構成されていてもよい。
【0025】
蓋体5は、枠体3の外周とほぼ同形状の皿状をなしており、蓋体5を閉じたときには、枠体3の上端開口を覆う(図1、図3参照)。この蓋体5は、ヒンジ構造部6を介して枠体3の後部に回動可能に設置されている。
【0026】
ヒンジ構造部6は、蓋体5の下面(内面)に設けられた一対の支持片61、62と、両支持片61、62を貫通する回動軸63とで構成されている。回動軸63の両端は、それぞれ、枠体3に固定されている。また、回動軸63の回りには、蓋体5を開く方向(図4中時計方向)に付勢する付勢手段であるバネ(トーションバネ)8が設置されている。
【0027】
なお、回動軸63は、一本の連続した軸に限らず、左右一対の短軸で構成されたものでもよい。
【0028】
また、本実施形態では、蓋体5が閉じた状態を維持するロック機構51を有している。このロック機構51は、主に、蓋体5の前部下面側に突出形成された爪部材の爪52と、枠体3の全部の内側に形成され、爪52が係合し得る係合孔53とを有している。
【0029】
前記爪部材の爪52と反対側の端部には、ボタン54が設けられている。このボタン54の根元部には、弾性材料で構成されたリング状の弾性部材55が装着されている。ボタン54を指で押し、その指を離すと、弾性部材55の弾性力により、ボタン54は元の位置に戻る。
【0030】
バネ8の付勢力に抗して蓋体5を閉じると、爪52が係合孔53に係合し、ロック機構51がロックされる。これにより、蓋体5は、閉じた状態(図1、図3参照)が維持される。また、蓋体5が閉じ、ロック機構51によりロックがなされた状態から、ボタン54を後方に向かって押すと、爪52が引っ込み(後方に移動し)、係合孔53から外れてロックが解除される。これにより、蓋体5が開く。
【0031】
火消し部材7は、第1部材71と第2部材72とで構成されている。この第1部材71と第2部材72とは、図1および図3に示す開いた状態(分割状態)と、図2および図4に示す組み合わされた状態(合体状態)とをとり得るよう、その少なくとも一方が他方に対し変位(回動)する。
【0032】
第2部材72は、その横断面形状がU字状をなしており、その下方側面が開放している。これに対し、第1部材71は、第2部材72の前記下方側面開放部を塞ぐことができるように配置された板片状の部材であり、その内面(上面)はほぼ円弧状に湾曲した湾曲凹面をなしている。このような第1部材71と第2部材72とを組み合わせることにより、ほぼ筒状の火消し部材7が構成され、この内部(内腔70)にタバコの先端を挿入し、タバコの火を消すことができる。
【0033】
第1部材71は、回動軸63およびバネ8の下方に位置し、回動軸63とほぼ平行な方向に伸びる連結部材73を介して、支持片61に連結されている。すなわち、第1部材71は、連結部材73および支持片61を介して蓋体5に固定的に設置されている。これにより、第1部材71は、蓋体5と共に回動する。
【0034】
第2部材72は、蓋体5、第1部材71および枠体3に対し回動可能に設置されている。すなわち、回動軸63が第2部材72の後端部を貫通しており、第2部材72は、回動軸63を中心に回動する。
【0035】
このように、第1部材71の回動の中心軸と第2部材72の回動の中心軸とが一致している。これにより、部品点数を少なくし、構造を簡素化することができるという利点がある。
【0036】
第2部材72の後端には、枠体3の後部内面に当接し得る突起状の当接部74が形成されている。第2部材72が図4に示す状態から反時計方向に回動し、当接部74が枠体3の後部内面に当接すると(図3参照)、第2部材72はそれ以上図3中反時計方向に回動しない。すなわち、当接部74の当接により、第2部材72の図3中反時計方向の回動が規制(停止)される。
【0037】
また、第2部材72の側部(図1、図2中左奥側の側部)には、バネ8の上部を覆うように配置された板状のカバー75が第2部材72に固着または一体化されている。このカバー75は、第2部材72と共に回動軸63を中心に回動する。
【0038】
カバー75の後部には、カバー75の本体部分に対し例えば30〜60°の角度で上方に向かって折り曲げられた形状の折り曲げ部76が設けられている。
【0039】
バネ8の一端部81は、連結部材73の後部上面に当接し、バネ8の他端部82は、カバー75の折り曲げ部76の内面に当接している。これにより、第2部材72は、図4中反時計方向に、すなわち第1部材71に圧接するように付勢される。また、第1部材71は、図4中時計方向に付勢され、これにより、蓋体5は開く方向に付勢される。
【0040】
第1部材71は、蓋体5に対し固定的に設置されているので、第1部材71の回動角度範囲(最大回動角度)αは、蓋体5の回動角度範囲に等しい(図4参照)。この回動角度範囲αは、好ましく70〜120°程度、より好ましくは75〜115°程度である。
【0041】
また、図4に示す状態から蓋体5が閉じる方向に回動したとき、初期では第2部材72も同方向に回動するが、蓋体5が完全に閉じる前に当接部74が枠体3の後部内面に当接し、第2部材72の回動が停止するので、第2部材72の回動角度範囲(最大回動角度)βは、αより小さい。
【0042】
この場合、α−βは、蓋体5が閉じた状態における第1部材71の第2部材72に対する開き角度にほぼ等しい(図3参照)。このα−βは、特に限定されないが、10〜70°程度が好ましく、20〜55°程度がより好ましく、30〜40°程度がさらに好ましい。これにより、火消し部材7の内腔70に灰が詰まった場合、その灰を効率よく排出することができる。
【0043】
図2および図4に示すように、蓋体5が開いた状態では、第1部材71と第2部材72とは互いに圧接されて組み合わされた状態となっており、第1部材71の上部(上側)に第2部材72が位置している。そして、火消し部材7の前方側開口(内腔70の前方側端部)は、前方斜め上方を向いている。これにより、蓋体5を開けたとき、火消し部材7の内腔70にタバコの先端部を容易、確実に挿入して、火を消すことができる。
【0044】
また、蓋体5が閉じた状態では、第1部材71が第2部材72に対し開く(開き角度=α−β)ように回動し、第1部材71の前方側端部(タバコ挿入側端部)が下方または前方斜め下方を向いている。これにより、火消し部材7の内腔70に灰が詰まった場合、その灰を効率よく排出することができる。
【0045】
枠体3、灰受け皿4、蓋体5、支持片61、62、第1部材71、第2部材72、連結部材73、カバー75等は、それぞれ、耐熱性、不燃性または難燃性を有する材料で構成されているのが好ましい。そのような材料としては、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼等の各種金属材料、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル(特に、熱可塑性強化ポリエステル)、ポリアミド、その他、エポキシ樹脂、フェノール樹脂に代表される熱硬化性樹脂等の各種樹脂材料、各種セラミックス材料等が挙げられる。
【0046】
なお、本発明においては、第1部材71と第2部材72が組み合わされて(合体して)火消し部材7が構成され、タバコの火を消す機能が生じ、第1部材71と第2部材72とが分割して、詰まった灰を崩し、除去する機能が生じるものであるが、第1部材71と第2部材72の分割の形態は、本実施形態のような、第2部材72に対する第1部材71の回動(開閉)に限らず、例えば、第1部材71と第2部材72とが内腔70の長手方向またはそれに直交する方向に相対的に移動(直線運動)してこれらが分割するようなものであってもよい。
【0047】
次に、灰皿1の作用について説明する。
図1および図3に示す状態、すなわち、蓋体5が閉じられ、ロック機構51によりロックがなされた状態(爪52が係合孔53に係合した状態)では、第1部材71と第2部材72とは分割され、開いた状態となっている。この状態から、ボタン54を指で後方に押すと、ロック機構51のロックが解除され、バネ8の付勢力により蓋体5が図3中時計方向に回動する。
【0048】
この回動により、蓋体5は、徐々に開いてゆく。これに伴い、第1部材71も時計方向に回動するが、第2部材72はバネ8の付勢力によりその当接部74が枠体3の後部内面に当接した状態で静止しているため、第1部材71は徐々に閉じてゆく。すなわち、第1部材71の第2部材72に対する開き角度が徐々に小さくなってゆく。
【0049】
さらに蓋体5が開いてゆくと、やがて、第1部材71が第2部材72に係合、圧接し(両部材の開き角度が0となり)、第1部材71と第2部材72とが組み合わされて筒状の火消し部材7を構成する。この状態は、閉状態の蓋体5を時計方向にα−βの角度回動させたときに生じる。以下、この状態(姿勢)を「中間点」という。
【0050】
中間点から、さらに蓋体5を時計方向に回動し、蓋体5を最も開いた状態(図2および図4に示す状態)にする。このとき、第1部材71は、バネ8の付勢力に抗して第2部材72を押圧しながら時計方向に回動するため、第1部材71と第2部材72とは一体となって、すなわち火消し部材7を構成した状態で回動する。
【0051】
蓋体5を最も開いた状態(図2、図4参照)では、火消し部材7は、その前方側開口(内腔70の前方側端部)が前方斜め上方を向いた姿勢となっている。この状態で、火のついたタバコの先端を火消し部材7の内腔70内に挿入し、押し込むと、その火が消される。このとき、灰は、火消し部材7の下端開口から灰受け皿4内に落下し、集積される。また、タバコの火が消えたら、その吸殻を火消し部材7から抜き取り、灰受け皿4内に捨てる。
【0052】
次に、蓋体5が最も開いた状態(図2、図4参照)から、蓋体5を反時計方向に回動して、蓋体5を閉じてゆく。中間点までは、第1部材71と第2部材72とは組み合わされて筒状の火消し部材7を構成しているが、中間点を過ぎて蓋体5をさらに反時計方向に回動すると、当接部74が枠体3の後部内面に当接して第2部材72の回動が停止するので、第1部材71は、第2部材72に対し開いてゆく。すなわち、第1部材71の第2部材72に対する開き角度が徐々に大きくなってゆく。換言すれば、第2部材72は、第1部材71に対し、相対的に回動し、両部材71、72は分割され、開いてゆく。
【0053】
そして、蓋体5が閉じた状態(図1および図3に示す状態)となると、第1部材71が第2部材72に対し、開き角度=α−βで開き、第1部材71は、その前方側端部(タバコ挿入側端部)が前方斜め下方を向いた姿勢となる。
【0054】
ここで、火消し部材7の内腔70にタバコの灰が詰まっていた場合、第1部材71が第2部材72に対し開き、火消し部材7の内腔70が開放されるため、詰まった灰が崩され(ほぐされ)、落下して灰受け皿4に集積される。
【0055】
また、蓋体5を閉じると、爪52が係合孔53に係合してロックがなされ、蓋体5を閉じた状態が維持される。
【0056】
このような灰皿1では、上述したように、蓋体5を閉じる動作に伴って、自動的に、火消し部材7の内腔70に詰まった灰を崩し(ほぐし)、除去することができるので、極めて簡単な操作で灰の詰まりが無い状態、すなわち、火消し部材7による火を消す機能が十分に保たれた状態を維持しておくことができる。
【0057】
また、蓋体5が閉じる直前に、あるいは蓋体5が完全に閉じる前に(蓋体5が半開きの状態で)、第1部材71と第2部材72と分割し、火消し部材7の内腔70に詰まった灰を崩し、落下させるので、崩された灰や火の粉が舞い上がることも防止され、周囲を安全かつ清潔に保つことができる。
【0058】
また、火消し部材7の内腔70の灰による詰まりを解除する操作(灰落とし操作)をそれ専用に行わなくても、蓋体5を閉じる操作に伴って自動的に灰落とし操作が行われるので、メインテナンスが極めて簡単で、便利である。
【0059】
なお、前述した実施形態では、蓋体5は、主に閉じた状態と開いた状態(最も開いた状態)の2つの状態をとり得るものとして説明したが、これらの間の任意の位置(状態)、例えば、前記中間点または前記中間点と最も開いた状態との間の位置で蓋体5が静止可能な構成としてもよい。この場合、蓋体5は、任意の位置で連続的に静止可能なものでも、段階的(1または2段階以上)に静止可能なものでもよい。
【0060】
以上のような灰皿1は、自動車の車内、電車や航空機の車内、機内、室内、店内、トイレ内、公園等の屋外、公共の場所、その他喫煙可能な各種場所等、いかなる場所に設置されるものでもよい。本発明の灰皿を自動車の車内に設置して使用する場合、灰皿1を例えば自動車のダッシュボード、エアコンの噴出し口、ドアの内面、コンソールボックス付近、座席の背面等の箇所に固定する固定手段(図示せず)を設けることができる。
【0061】
以上、本発明を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を発揮し得る任意の構成と置換することができ、また、任意の構成が付加されていてもよい。
【0062】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、火消し部材によりタバコの火を簡単かつ確実に消すことができるとともに、火消し部材に灰が詰まることを防止することができ、火消し部材の火消し機能を十分に保持することができる。
【0063】
特に、火消し部材の内部に詰まった灰の除去は、蓋体を閉じる操作に伴って自動的になされるため、灰を除去するための面倒な操作が不要であり、便利である。
【0064】
また、本発明の灰皿は、簡単な構造で、部品点数も少なく、小型化、軽量化にも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の灰皿の実施形態における蓋体が閉じた状態を示す斜視図(内部透視図)である。
【図2】本発明の灰皿の実施形態における蓋体が開いた状態を示す斜視図である。
【図3】図1中のA−A線断面図(蓋体が閉じた状態)である。
【図4】図2中のB−B線断面図(蓋体が開いた状態)である。
【符号の説明】
1 灰皿
2 本体
3 枠体
4 灰受け皿
5 蓋体
51 ロック機構
52 爪
53 係合孔
54 ボタン
55 弾性部材
6 ヒンジ構造部
61 支持片
62 支持片
63 回動軸
7 火消し部材
70 内腔
71 第1部材
72 第2部材
73 連結部材
74 当接部
75 カバー
76 折り曲げ部
8 バネ
81 一端部
82 他端部

Claims (11)

  1. タバコの灰を受ける灰受け部を有する本体と、前記本体に対し回動可能に支持された蓋体と、タバコの先端部を挿入し得る筒状の火消し部材とを有し、
    前記火消し部材は、組み合わせることにより筒状となる第1部材および第2部材で構成され、
    前記蓋体が開いた状態では、前記火消し部材は筒状をなし、前記蓋体を閉じる動作に伴って、前記第1部材と第2部材とが分割されることを特徴とする灰皿。
  2. タバコの灰を受ける灰受け部を有する本体と、前記本体に対し回動可能に支持された蓋体と、タバコの先端部を挿入し得る筒状の火消し部材とを有し、
    前記火消し部材は、組み合わせることにより筒状となる第1部材および第2部材で構成され、前記第1部材は、前記蓋体と共に回動し、前記第2部材は、前記第1部材に対し変位可能に設置され、
    前記蓋体が開いた状態では、前記火消し部材は筒状をなし、前記蓋体を閉じる動作に伴って、前記第1部材と第2部材とが分割されることを特徴とする灰皿。
  3. タバコの灰を受ける灰受け部を有する本体と、前記本体に対し回動可能に支持された蓋体と、タバコの先端部を挿入し得る筒状の火消し部材とを有し、
    前記火消し部材は、組み合わせることにより筒状となる第1部材および第2部材で構成され、前記第1部材は、前記蓋体と共に回動し、前記第2部材は、前記第1部材に対し回動可能に設置され、
    前記蓋体が開いた状態では、前記火消し部材は筒状をなし、前記蓋体を閉じる動作に伴って、前記第2部材が前記第1部材に対し相対的に回動してこれらが分割されることを特徴とする灰皿。
  4. 前記第1部材は、前記蓋体に固定的に設置され、前記第2部材は、前記本体および前記蓋体に対しそれぞれ回動し得るように設置されている請求項3に記載の灰皿。
  5. 前記第1部材の回動中心軸と前記第2部材の回動中心軸とが一致している請求項3または4に記載の灰皿。
  6. 前記第1部材の回動角度範囲が前記第2部材の回動角度範囲より大きい請求項3ないし5のいずれかに記載の灰皿。
  7. 前記蓋体が開いた状態では、前記第1部材に対する前記第2部材の開き角度が10〜60°である請求項3ないし6のいずれかに記載の灰皿。
  8. 前記蓋体が開いた状態では、前記第1部材の上部に前記第2部材が位置した状態となる請求項1ないし7のいずれかに記載の灰皿。
  9. 前記第2部材を前記第1部材に対し圧接するように付勢する付勢手段を有する請求項1ないし7のいずれかに記載の灰皿。
  10. 前記蓋体が閉じた状態では、前記第1部材のタバコ挿入側端部が下方または斜め下方を向いている請求項1ないし9のいずれかに記載の灰皿。
  11. 前記第2部材は、その横断面形状がU字状をなし、前記第1部材は、前記第2部材の側面開放部を塞ぐ板片状をなしている請求項1ないし10のいずれかに記載の灰皿。
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