JP4166958B2 - Cutter head of shield machine - Google Patents

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JP4166958B2
JP4166958B2 JP2001076806A JP2001076806A JP4166958B2 JP 4166958 B2 JP4166958 B2 JP 4166958B2 JP 2001076806 A JP2001076806 A JP 2001076806A JP 2001076806 A JP2001076806 A JP 2001076806A JP 4166958 B2 JP4166958 B2 JP 4166958B2
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cutter head
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disk
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典夫 三谷
好人 南
正紀 村西
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シールド掘進機のカッタヘッドに関し、より詳しくはディスクカッタをカッタヘッドスポーク内から容易かつ安全に交換することができるカッタヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、各種のシールド坑(上下水道用トンネル、地下鉄用トンネル、通信ケーブル用トンネル、共同溝用トンネルなど)をシールド工法により構築するための掘削装置として、シールド掘進機が広く実用に供されている。
【0003】
近年、岩盤や硬質地盤および土砂等に対応するシールド掘進機として、掘進機本体の前面に回転式のカッタヘッドが配備され、このカッタヘッドのカッタヘッドスポークあるいはカッタヘッド面板に複数のディスクカッタと複数のツールビットとを備えた形式のシールド掘進機が採用されている。前記各ディスクカッタにより特に岩盤部、巨礫部の掘削を行い、前記各ツールビットにより特に土砂部の掘削を行う。なお、各ディスクカッタは、各ツールビットよりも前方(切羽側)に先行した位置に設けられている。これにより、岩盤部、巨礫部において確実にそれらディスクカッタによる掘削が行われることとなる。
【0004】
ところで、岩盤層、巨礫層を掘進し、掘削距離が長かったりすると、カッタヘッドに設けられているディスクカッタが摩耗、損耗して、ディスクカッタを交換する必要が生じることがある。
【0005】
従来、ディスクカッタを交換する際には、地盤改良剤を前方の地山に注入し、更に前方の地山に凍結処理を施す等して地盤改良を行い、チャンバー内に水、土砂等が流入しない状態にしてから、作業者がチャンバー内に入り込んでディスクカッタを交換するという方法が行われている。しかし、この方法によれば、地盤改良を行ってからディスクカッタを交換するため、コスト高となり、また地盤が改良されるまでに相当の時間がかかるため、交換作業のための期間が長くなるという問題点がある。さらに、前方の地山は改良されるものの、作業者がチャンバー内に入り込み、更に地山付近に位置するディスクカッタを交換しなければならないため、安全面で心配があるという問題点がある。
【0006】
このような問題点を解決するための先行技術として、例えば特開2000−96987号公報および特開2000−96986号公報にて開示されているものが知られている。両公報には、いずれも、地山の地盤改良を必要とせず、切羽からカッタヘッドスポーク内への水、土砂等の流入を阻止して、ディスクカッタをカッタヘッドスポーク内から安全に交換することができるカッタヘッドが開示されている。
【0007】
前記特開2000−96987号公報に開示されたカッタヘッドでは、カッタヘッドスポーク内において切羽とチャンバーとを連通するズリ排出通路の途中に、ディスクカッタを回転可能に支持するディスクカッタ支持部材が回動支持部材を介して回動可能に設けられている。そして、ディスクカッタを切羽に臨ませて掘削を行う掘削位置では、前記ズリ排出通路を介して掘削ズリを排出しつつ掘削を行うことができるようにされている。また、ディスクカッタをその掘削位置から90度回動させた位置では、前記回動支持部材により前記ズリ排出通路の切羽側およびチャンバー側を遮蔽して、そのズリ排出通路の側方に区画形成される空間から作業者がディスクカッタを安全に交換できるようにされている。
【0008】
一方、前記特開2000−96986号公報に開示されたカッタヘッドでは、ディスクカッタを回転可能に支持するディスクカッタ支持部材が切羽とチャンバーとを連通する分解組立式テレスコピック構造のズリ流通管に介挿されており、掘削ズリを排出しつつ掘削を行うことができるようにされている。また、前記ズリ流通管には開閉自在なスライドゲートが切羽側およびチャンバー側に配設されており、前記ディスクカッタ支持部材を所定位置まで引き下げて両方のスライドゲートを閉め、カッタヘッドスポーク内部をそれらスライドゲートで切羽およびチャンバーと遮蔽した後に、そのズリ流通管を分解してディスクカッタ支持部材を取り外せば、作業者がカッタヘッドスポーク内部からディスクカッタを安全に交換できるようにされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特開2000−96987号公報に開示されたカッタヘッドでは、ディスクカッタ周辺部における掘削ズリの排土性を考慮すると、前記ズリ排出通路をディスクカッタ支持部材に対して十分に大きな開口通路とする必要がある。加えて、ズリ排出通路の両側壁部分に形成された凹状の回転座に前記回動支持部材が係合支持される構造とされているため、回動支持部材がディスクカッタ径と比較してかなり大きなものとなり、ディスクカッタ周りの構造が大型化してしまう。さらに、作業者がディスクカッタの交換作業を行うための空間がズリ排出通路の側方に区画形成されている。これらのことから、装置の大型化が避けられず、ディスクカッタの配置が制限されることとなり、特にカッタヘッドのコーナ部にディスクカッタを配置するのが困難になるという問題点がある。また、大型化に伴い、ディスクカッタ交換時におけるハンドリング等が面倒であるという問題点がある。
【0010】
一方、前記特開2000−96986号公報に開示されたカッタヘッドでは、カッタヘッドスポーク内部に前記両スライドゲートを開閉するための摺動スペースが必要であるとともに、ディスクカッタ支持部材を前後方向にスライドさせ、かつ抜き差し可能とするためには前記テレスコピック構造のズリ流通管は比較的長いものとなってしまう。したがって、構成上の占有スペースが大きくなり、前記従来技術同様ディスクカッタの配置が制限されてしまうという問題点がある。
【0011】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、掘削ズリを排出しつつ掘削することでディスクカッタの偏摩耗を防止でき、またディスクカッタの掘削位置と止水位置との切り換えをコンパクトな構成で可能とし、地盤改良を行わなくてもディスクカッタの交換をカッタヘッドスポーク内部から安全かつ容易に行うことができて、コストダウンと工期短縮に寄与することができるシールド掘進機のカッタヘッドを提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
前記目的を達成するために、本発明によるシールド掘進機のカッタヘッドは、
カッタヘッドスポークと、このカッタヘッドスポークの前面に配されるディスクカッタとを備えたシールド掘進機のカッタヘッドにおいて、
前記カッタヘッドスポークに固着され、そのカッタヘッドスポーク内部への水、土砂等の流入を防ぐディスクカッタ取付箱と、このディスクカッタ取付箱に枢支され、前記ディスクカッタを回転可能に支持するディスクカッタカバーとを備え、
前記ディスクカッタ取付箱に形成されたズリ排出口から延びて前記カッタヘッドスポークの側面板における開口部と接続するズリ排出通路を設け、前記ディスクカッタ取付箱の底部を開閉自在に構成するとともに、前記ディスクカッタカバーの枢支軸の回動操作により、前記ディスクカッタを切羽に臨ませて掘削を行う掘削位置と、前記ディスクカッタカバーで切羽と前記カッタヘッドスポーク内とを遮蔽し、かつ前記ズリ排出通路を閉止する止水位置とに切換え可能に構成し、
前記止水位置に切り換えたときに、前記カッタヘッドスポーク内部から前記ディスクカッタを交換可能に構成することを特徴とするものである。
【0013】
本発明によれば、前記枢支軸の回動操作による前記掘削位置から前記止水位置への切換え操作途中においては、前記ディスクカッタ取付箱によってカッタヘッドスポーク内部への水、土砂等の流入が防止される。また、前記止水位置のときには前記ディスクカッタカバーにより切羽とカッタヘッドスポーク内部とが遮蔽されるとともに、前記ズリ排出口が閉止されるので、前記ディスクカッタ取付箱の底部を開口しても、そのディスクカッタカバーによってカッタヘッドスポーク内部への水、土砂等の流入が防止される。これらのことから、前記枢支軸の回動操作により前記止水位置とした後に、前記ディスクカッタ取付箱の底部を開口することによって、水、土砂等に煩わされることなく前記ディスクカッタを交換することができる。したがって、地盤改良を行わなくてもディスクカッタの交換をカッタヘッドスポーク内部から安全かつ容易に行うことができ、コストダウンや工期短縮に寄与することができる。
【0014】
また、本発明によれば、前記掘削位置のとき、前記ディスクカッタ取付箱に流入した掘削ズリ等は前記ズリ排出通路から排出され、前記ディスクカッタ周りにその掘削ズリ等が滞留したり、目詰まりしたりするのが防止されるので、ディスクカッタのスムーズな回転が担保され、ディスクカッタの偏摩耗を防止することが可能となる。さらに、本発明によれば、前記ディスクカッタカバーが前記ディスクカッタ取付箱に枢支される構成とされているので、前記掘削位置と前記止水位置との切り換えを比較的小さな回動半径で行うことができる。したがって、コンパクト化が可能となり、ディスクカッタの配置やディスクカッタ交換時の取扱いが容易になるという効果を奏する。
【0015】
本発明において、前記ディスクカッタカバーが外側カバーとこの外側カバーに内包される内側カバーとからなり、その外側カバーと内側カバーとが同一軸線周りで相対して回動される構造とされ、その外側カバーとその内側カバーとのうち、一方のカバーで切羽と前記カッタヘッドスポーク内とを遮蔽し、他方のカバーで前記ズリ排出通路を閉止するように構成するのが好ましい(第2発明)。このようにすれば、前記外側カバーおよび前記内側カバーによって、カッタヘッドスポーク内への水、土砂等の流入を防ぐという所望の効果を得ることができるとともに、外側カバーに内側カバーを収容し、両者をコンパクトに纏めて前記ディスクカッタ取付箱内に配置することがでるので、前記ズリ排出通路を大きくとることができ、排土性を向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明によるシールド掘進機のカッタヘッドの具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0017】
図1には、本発明の一実施形態に係るシールド掘進機の概略構成図が示されており、正面図(a)および要部縦断面図(b)がそれぞれ示されている。また、図2および図3には、ディスクカッタの回動支持構造を説明するための図が示されており、図2には、図1におけるA−A視要部断面図が、図3には、図2におけるX−X視要部断面図がそれぞれ示されている。
【0018】
本実施形態のシールド掘進機1は、図1(b)に示されるようにシールド本体2と、このシールド本体2の前部にベアリング4を介して回転可能に設けられるカッタヘッド3と、このカッタヘッド3を回転駆動するためのカッタヘッド駆動装置5とを備えて構成されている。前記シールド本体2の隔壁6と前記カッタヘッド3との間には、チャンバー7が区画形成されている。また、前記シールド本体2内には、いずれも図示省略するが、掘進の推力を発生させるためのシールドジャッキや掘削されたトンネルの内面にゼグメントを組み付けるためのセグメントエレクタ装置、掘削された土砂等を後流側に排出するための排土装置等がそれぞれ配備されている。
【0019】
前記カッタヘッド3は、図1(a)に示されるように中心部から放射状に延びる複数本のカッタヘッドスポーク11が筒状部材12に固着されてなるカッタヘッドフレーム10と、そのカッタヘッドスポーク11の前面に多数配設されるディスクカッタ13およびツールビット14等を備えて構成されている。
【0020】
前記カッタヘッドスポーク11の内部には、図2に示されるように、正面板11a、背面板11b、右側面板11cおよび左側面板11dにより通路11Aが区画形成されている。なお、この通路11Aは、作業者が後述するディスクカッタ13の交換作業を行える程度の広さとされている。
【0021】
前記各ディスクカッタ13は、それぞれ切羽に対して一様に掘削できるようにカッタヘッド3における径方向位置が設定され、カッタヘッド3の回転に伴い転動する向きで、カッタヘッドスポーク11の正面板11aより所定量突出されて設けられている。一方、前記各ツールビット14は、各ディスクカッタ13より所定量後退した位置まで突出され、各カッタヘッドスポーク11の両側部、すなわち右側面板11cおよび左側面板11dにそれぞれ固着されている。こうして、各ディスクカッタ13により特に岩盤部、巨礫部の掘削が行われ、各ツールビット14により特に土砂部の掘削が行われるとともに、岩盤部、巨礫部においては確実に各ディスクカッタ13による掘削が行われるようにされている。
【0022】
本実施形態のカッタヘッド3においては、カッタヘッドスポーク11に配設される各ディスクカッタ13が回動支持機構20を介してカッタヘッドスポーク11の前面板11aに回転可能に支持されている。
【0023】
前記回動支持機構20は、図2および図3に示されるように、カッタヘッドスポーク11内部への水、土砂等の流入を防ぐディスクカッタ取付箱21と、このディスクカッタ取付箱21に枢支されるディスクカッタカバー22とを備えて構成されている。
【0024】
前記ディスクカッタ取付箱21は、箱状部材で形成されており、その開口端部がディスクカッタ13を包含しつつカッタヘッドスポーク11の正面板11aに切羽と連通して固着され、図2において左斜下方に延びてカッタヘッドスポーク11内部に配されている。また、このディスクカッタ取付箱21は、その内部で前記ディスクカッタカバー22を回動させたり、その内部にディスクカッタカバー22を格納したりできるスペースと形状とを備えた構造とされている。また、このディスクカッタ取付箱21は、その底部が平板状の底部カバー21aがボルト31で締結されてなり、ボルト31の着脱により開閉自在な構造とされるとともに、その底部からディスクカッタ13を着脱できるようにされている。
【0025】
このディスクカッタ取付箱21には、掘削ズリを排出するための通路であるズリ排出通路35がチャンバー7と連通して設けられている。このズリ排出通路35は、図2においてディスクカッタ13の右斜めやや下方におけるディスクカッタ取付箱21に形成されたズリ排出口21cから右斜下方に延びてカッタヘッドスポーク11の右側面板11cにおけるチャンバー7に開放された開口部11c'と接続されている。こうして、ディスクカッタ13周りの掘削ズリ等は、順次、ズリ排出通路35を介してチャンバー7に排出される。
【0026】
前記ディスクカッタカバー22は、ディスクカッタ取付箱21に枢支される外側カバー23と、この外側カバー23を介してそのディスクカッタ取付箱21に枢支される内側カバー24とからなる二重構造式のカバーとされており、内側カバー24が外側カバー23に内包されるように形成されるとともに、両者が同軸線周りで相対的に回動されるように構成されている。
【0027】
前記外側カバー23は、枢支軸23aを有する一対の側壁23b,23bの外周部が部分円筒壁23cで連接されてなり、各枢支軸23a,23aがディスクカッタ取付箱21の側壁に形成された軸穴21d,21dに係合支持されている。また、この外側カバー23は、枢支軸23aの回動操作により切羽側に配されたときに、ディスクカッタ13をその内部に収容しつつディスクカッタ取付箱21の開口部を塞ぐように形成されている(図4参照)。こうして、比較的小さな回動半径にて外側カバー23が切羽側に配されるとともに、切羽側の止水が行われるようにされている。なお、各枢支軸23a,23aは、中空軸状に形成されている。
【0028】
前記内側カバー24は、外側カバー23の枢支軸23aの中空部に挿入される枢支軸24aを有する一対の側壁24b,24bの外周が部分円筒壁24cで連接されてなり、その部分円筒壁24cでディスクカッタ取付箱21のズリ排出口21cを塞ぐことができるように形成されている。こうして、枢支軸23aの回動操作により、ズリ排出通路35の開閉ができるようにされている。
【0029】
こうして、外側カバー23および内側カバー24をそれぞれ回動操作することで、外側カバー23および内側カバー24をディスクカッタ取付箱21内に格納し、ディスクカッタ13を切羽に臨ませて掘削を行なう掘削位置と、外側カバー23によってディスクカッタ取付箱21の開口部を塞ぐとともに、内側カバー24によってズリ排出通路35を閉止してカッタヘッドスポーク11内への水、土砂等の流入を防ぐ止水位置との切換えが行われるようにされている。また、掘削位置のとき、外側カバー23と内側カバー24とをコンパクトに纏めてディスクカッタ取付箱21の底部付近に配置することで、ディスクカッタ取付箱21のズリ排出口21cおよびズリ排出通路35をできる限り大きくとり、排土性の向上が図られている。
【0030】
前記内側カバー24にはその両側壁24b,24bの内側に形成された凹部24e,24eにディスクカッタ13の軸部13a,13aが嵌入され、各凹部24eに係合する蓋部材としてのリテーナ25をボルト32で締結することで、ディスクカッタ13の軸部13a,13aが内側カバー24に固定されており、それらリテーナ25,25の着脱によりディスクカッタ13の着脱を行うことができるようにされている。また、この内側カバー24においては、枢支軸24aの回動操作によりズリ排出通路を閉止する位置に配されたときに、ディスクカッタ取付箱21の底部側にリテーナ25,25が配されるように、またディスクカッタ取付箱21の底部からディスクカッタ13を抜き差しできるように前記凹部24e,24eへの嵌入方向が決定されている。こうして、ディスクカッタ取付箱21の底部からディスクカッタ13を容易に交換できるようにされている。
【0031】
前記外側カバー23における各枢支軸23a,23aの端部には、それぞれこの外側カバー23を回動させるための操作部23dが形成されており、この操作部23dは、ディスクカッタ取付箱21の外側面よりも所要量突出された枢支軸23aの端部外周に二面幅が形成されてなるものである。一方、前記内側カバー24における各枢支軸24a,24aにも、それぞれこの内側カバー24を回動させるための操作部24dが形成されており、この操作部24dは、枢支軸24aの端面から断面六角状に突設されてなり、外側カバー23の操作部23dよりやや突出して設けられている。なお、この内側カバー24の操作部24d,24dにおいては、小型化の観点からこの内側カバー24の枢支軸24aの端部に六角穴が形成されてなる操作部としても良い。こうして、外側カバー23および内側カバー24にそれぞれ操作部23d,23d,24d,24dを設けて、カッタヘッドスポーク内部からそれら外側カバー23および内側カバー24を容易に回動操作できるようにされている。
【0032】
前記ディスクカッタ取付箱21の開口端部には、外側カバー23がその開口端部を塞いだときに両者をシールするに好適な位置に1列のシール部材26が設けられている。また、内側カバー24でズリ排出口21cを塞いだとき両者をシールするために、そのズリ排出口21cの周囲にシール部材27が設けられている。また、内側カバー24の各枢支軸24a,24aと外側カバー23の各枢支軸23a,23aとの間の隙間を密閉するためにシール部材28が、外側カバー23の各枢支軸23a,23aとディスクカッタ取付箱21の軸穴21d,21dとの間の隙間を密閉するためにシール部材29がそれぞれ設けられている。
【0033】
本実施形態においては、ディスクカッタカバー22が掘削位置(格納位置)にあるとき、その掘削位置を保持するために、ディスクカッタ取付箱21と外側カバ23ーおよび内側カバー24とがボルト33で締結されるように構成されている。これに対して、それらボルト33を取り外すと、外側カバー23および内側カバー24がフリーな状態となり、両者の回動操作が可能な状態となる。
【0034】
次に、以上述べたように構成されるシールド掘進機1の作動およびディスクカッタ13の交換手順について説明する。
【0035】
掘削作業を行なう際には、図2および図3に示されるように、外側カバー23および内側カバー24をディスクカッタ取付箱21底部に格納してディスクカッタ13を切羽に臨ませる掘削位置とし、ディスクカッタ取付箱21に外側カバー23および内側カバー24をボルト33で締結してその掘削位置を保持する。
【0036】
トンネルをストレート状に掘進していく通常掘削時においては、カッタヘッド駆動装置5の駆動によりカッタヘッド3を回転させて、多数のディスクカッタ13およびツールビット14で切羽を掘削するとともに、図示されないシールドジャッキを図示されないセグメントに反力を取って伸長させることにより機体を推進させる。掘削した土砂等は、チャンバー7内に送り込まれ、図示されない排土装置により後流側に排出される。シールドジャッキの1ストローク分を掘進後、分割された1リング分のセグメントを搬入し、図示されないセグメントエレクタ装置により組立て、再び掘進を開始する。このような動作を繰り返すことにより、トンネルを構築していく。
【0037】
一方、ディスクカッタ13の摩耗や損耗等に起因して交換作業を行なう際には、一旦カッタヘッド3の回転を停止する。その後、作業者が掘進機本体2内からカッタヘッドスポーク11内へのアクセス手段(図示省略)を介してカッタヘッドスポーク11の通路11A内に入る。続いて、ボルト33を取り外し、外側カバー23および内側カバー24をフリーな状態とする。続いて、外側カバー23および内側カバー24のそれぞれの操作部23d,24dにスパナ等を係合させて回動操作して、図4に示されるように、外側カバー23によりディスクカッタ取付箱21の開口部を遮蔽するとともに、内側カバー24によりズリ排出口21cを塞いでズリ排出通路35を閉止する止水位置に切り換える。こうして、切羽およびチャンバー7からカッタヘッドスポーク11内への水、土砂等の流入を阻止した状態とした後に、ディスクカッタ取付箱21の底部カバー21aを取り外し、続いてリテーナ25を取り外してディスクカッタ13を着脱交換する。
【0038】
本実施形態によれば、ディスクカッタ13周りの掘削ズリ等を排出しつつ掘削を行うことができるので、ディスクカッタ13背面でのズリ閉塞によるディスクカッタ13の偏摩耗を防止することができる。また、ディスクカッタ13の交換をカッタヘッドスポーク11内から水、土砂等に煩わされることなく容易かつ安全に行うことができるので、地盤改良等の工事が不要となり、工期短縮とコストダウンに寄与することができる。また、掘削位置と止水位置との切換えをコンパクトな構成で行うことができるので、ディスクカッタ13交換時の取扱いが楽となり、ディスクカッタ13の配置も行い易いという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るシールド掘進機の概略構成図であり、正面図(a)および要部縦断面図(b)である。
【図2】図2は、ディスクカッタの回動支持構造を説明するための図1におけるA−A視要部断面図である。
【図3】図3は、ディスクカッタの回動支持構造を説明するための図2におけるY−Y視要部断面図である。
【図4】図4は、止水位置のときの状態図である。
【符号の説明】
1 シールド掘進機
2 シールド本体
3 カッタヘッド
11 カッタヘッドスポーク
13 ディスクカッタ
20 回動支持機構
21 ディスクカッタ取付箱
22 ディスクカッタカバー
23 外側カバー
24 内側カバー
23a 枢支軸(外側カバー)
24a 枢支軸(内側カバー)
35 ズリ排出通路
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cutter head of a shield machine, and more particularly to a cutter head that can easily and safely replace a disk cutter from within a cutter head spoke.
[0002]
[Prior art]
In general, shield tunneling machines are widely used as practical excavators for constructing various shield mines (such as water and sewage tunnels, subway tunnels, communication cable tunnels, and common ditch tunnels) using the shield method. .
[0003]
In recent years, a rotary cutter head has been deployed on the front of the main body of the excavator as a shield excavator for rock, hard ground, earth and sand, etc., and a plurality of disc cutters and a plurality of disc cutters on the cutter head spoke or cutter head face plate A shield machine with a tool bit is used. The rock cutter and boulder are excavated by the disc cutters, and the earth and sand are excavated by the tool bits. Each disk cutter is provided at a position preceding the front (face side) of each tool bit. As a result, excavation by the disk cutter is surely performed in the rock mass part and the boulder part.
[0004]
By the way, if the rock layer and the boulder layer are dug up and the excavation distance is long, the disc cutter provided in the cutter head may be worn and worn, and the disc cutter may need to be replaced.
[0005]
Conventionally, when exchanging a disk cutter, the ground improvement agent is injected into the front ground, and the ground is improved by, for example, freezing the front ground, and water, earth and sand flow into the chamber. A method in which the operator enters the chamber and replaces the disk cutter after the state is not set. However, according to this method, since the disk cutter is replaced after the ground is improved, the cost is high, and it takes a considerable time until the ground is improved. There is a problem. Further, although the front ground is improved, there is a problem in that there is a concern in terms of safety because the operator must enter the chamber and the disk cutter located near the ground must be replaced.
[0006]
As prior art for solving such problems, for example, those disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open Nos. 2000-96987 and 2000-96986 are known. Both publications do not require ground improvement of the ground, prevent the inflow of water, earth and sand from the face into the cutter head spoke, and safely replace the disc cutter from within the cutter head spoke. A cutter head is disclosed.
[0007]
In the cutter head disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 2000-96987, a disk cutter support member that rotatably supports the disk cutter is rotated in the middle of a gap discharge passage that communicates the face and the chamber in the cutter head spoke. It is provided so as to be rotatable via a support member. And, at the excavation position where excavation is performed with the disc cutter facing the face, excavation can be performed while excavating the excavation gap through the gap discharge passage. Further, at the position where the disc cutter is rotated 90 degrees from the excavation position, the rotation support member shields the face side and the chamber side of the slip discharge passage, and is partitioned on the side of the slip discharge passage. The operator can safely replace the disc cutter from the space to be used.
[0008]
On the other hand, in the cutter head disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 2000-96986, a disk cutter support member that rotatably supports the disk cutter is inserted into a disassembled telescopic structure slip distribution pipe in which the face and the chamber communicate with each other. Therefore, excavation can be performed while excavating the excavation gap. In addition, slide gates that can be opened and closed are disposed on the face side and the chamber side in the slip distribution pipe, and the disc cutter support member is pulled down to a predetermined position to close both slide gates, and the inside of the cutter head spokes is closed. After shielding the face and the chamber with the slide gate, the disc cutter can be safely exchanged from the inside of the cutter head spoke by disassembling the slip distribution pipe and removing the disc cutter support member.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the cutter head disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-96987, considering the excavation of the excavation gap at the periphery of the disc cutter, the gap discharge passage is sufficiently large with respect to the disc cutter support member. It is necessary to. In addition, since the rotation support member is engaged and supported by concave rotary seats formed on both side wall portions of the slip discharge passage, the rotation support member is considerably larger than the disc cutter diameter. The structure becomes large, and the structure around the disc cutter becomes large. Further, a space for the operator to perform the disk cutter replacement operation is formed on the side of the gap discharge passage. For these reasons, an increase in the size of the apparatus is unavoidable, and the arrangement of the disk cutter is limited. In particular, it is difficult to arrange the disk cutter at the corner of the cutter head. In addition, with the increase in size, there is a problem that handling at the time of exchanging the disk cutter is troublesome.
[0010]
On the other hand, the cutter head disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 2000-96986 requires a sliding space for opening and closing the slide gates inside the cutter head spoke and slides the disc cutter support member in the front-rear direction. In order to make it possible to insert and remove, the telescopic structure slip distribution pipe becomes relatively long. Therefore, there is a problem that the occupied space in the configuration becomes large, and the arrangement of the disk cutter is limited as in the prior art.
[0011]
The present invention has been made to solve such a problem, and by excavating while excavating the excavation gap, it is possible to prevent uneven wear of the disc cutter, and between the excavation position and the water stop position of the disc cutter. Shield engraving machine that enables switching with a compact configuration and can replace the disk cutter safely and easily from the inside of the cutter head spoke without ground improvement, contributing to cost reduction and construction time reduction. It is an object to provide a cutter head.
[0012]
[Means for solving the problems and actions / effects]
In order to achieve the above object, the cutter head of the shield machine according to the present invention comprises:
In a cutter head of a shield machine equipped with a cutter head spoke and a disk cutter arranged on the front surface of the cutter head spoke,
A disk cutter mounting box fixed to the cutter head spoke and preventing inflow of water, earth and sand, etc. into the cutter head spoke, and a disk cutter pivotally supported by the disk cutter mounting box and rotatably supporting the disk cutter. With a cover,
A slip discharge passage extending from a slip discharge port formed in the disc cutter mounting box and connected to an opening in a side plate of the cutter head spoke is provided, and a bottom portion of the disc cutter mounting box is configured to be openable and closable. By rotating the pivot shaft of the disc cutter cover, the excavation position where excavation is performed with the disc cutter facing the face, the face and the inside of the cutter head spoke are shielded by the disc cutter cover, and the gap is discharged. It can be switched to the water stop position that closes the passage,
The disk cutter is configured to be replaceable from the inside of the cutter head spoke when switched to the water stop position.
[0013]
According to the present invention, in the middle of the switching operation from the excavation position to the water stop position by the pivoting operation of the pivot shaft, the flow of water, earth and sand, etc. into the cutter head spoke is caused by the disc cutter mounting box. Is prevented. Further, at the water stop position, the disc cutter cover shields the face and the inside of the cutter head spoke, and the slip discharge port is closed, so that even if the bottom of the disc cutter mounting box is opened, The disc cutter cover prevents water, earth and sand from flowing into the cutter head spoke. For these reasons, the disc cutter is replaced without being bothered by water, earth and sand, etc. by opening the bottom portion of the disc cutter mounting box after the water stop position is obtained by rotating the pivot shaft. be able to. Therefore, the disk cutter can be replaced safely and easily from the inside of the cutter head spoke without improving the ground, which can contribute to cost reduction and shortening the construction period.
[0014]
Further, according to the present invention, at the time of the excavation position, excavation sludge or the like that has flowed into the disc cutter mounting box is discharged from the dislocation discharge passage, and the excavation sludge or the like stays around the disc cutter or is clogged Therefore, smooth rotation of the disc cutter is ensured, and uneven wear of the disc cutter can be prevented. Furthermore, according to the present invention, since the disc cutter cover is pivotally supported by the disc cutter mounting box, the excavation position and the water stop position are switched with a relatively small turning radius. be able to. Therefore, it is possible to reduce the size of the disk, and there is an effect that the disk cutter is easily arranged and handled when the disk cutter is replaced.
[0015]
In the present invention, the disc cutter cover is composed of an outer cover and an inner cover enclosed in the outer cover, and the outer cover and the inner cover are configured to rotate relative to each other around the same axis line. Of the cover and its inner cover, it is preferable that one of the covers covers the face and the cutter head spoke, and the other cover closes the slip discharge passage (second invention). In this way, the outer cover and the inner cover can obtain the desired effect of preventing the inflow of water, earth and sand, etc. into the cutter head spoke, and the inner cover is accommodated in the outer cover. Can be arranged in the disc cutter mounting box in a compact manner, so that the gap discharge passage can be made larger and the soil removal performance can be improved.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, specific embodiments of the cutter head of the shield machine according to the present invention will be described with reference to the drawings.
[0017]
FIG. 1 shows a schematic configuration diagram of a shield machine according to an embodiment of the present invention, and a front view (a) and a main part longitudinal sectional view (b) are shown. FIGS. 2 and 3 are diagrams for explaining the rotation support structure of the disk cutter. FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. FIG. 2 is a sectional view taken along line XX in FIG.
[0018]
As shown in FIG. 1B, the shield machine 1 according to the present embodiment includes a shield body 2, a cutter head 3 rotatably provided at the front portion of the shield body 2 via a bearing 4, and the cutter body. A cutter head driving device 5 for rotationally driving the head 3 is provided. A chamber 7 is defined between the partition wall 6 of the shield body 2 and the cutter head 3. Although not shown in the figure, the shield body 2 includes a shield jack for generating a thrust for excavation, a segment erector device for assembling a segment to the inner surface of the excavated tunnel, excavated earth and sand, and the like. A soil removal device or the like for discharging to the downstream side is provided.
[0019]
As shown in FIG. 1A, the cutter head 3 includes a cutter head frame 10 in which a plurality of cutter head spokes 11 extending radially from a central portion are fixed to a cylindrical member 12, and the cutter head spoke 11. The disk cutter 13 and the tool bit 14 etc. which are arranged in large numbers on the front surface are provided.
[0020]
As shown in FIG. 2, a passage 11A is defined in the cutter head spoke 11 by a front plate 11a, a back plate 11b, a right side plate 11c and a left side plate 11d. The passage 11A is wide enough to allow an operator to replace the disk cutter 13 described later.
[0021]
Each of the disk cutters 13 has a radial position in the cutter head 3 so that it can be excavated uniformly with respect to the face, and the front plate of the cutter head spoke 11 in a direction that rolls as the cutter head 3 rotates. A predetermined amount protrudes from 11a. On the other hand, each tool bit 14 protrudes to a position retracted by a predetermined amount from each disk cutter 13, and is fixed to both sides of each cutter head spoke 11, that is, the right side plate 11c and the left side plate 11d. Thus, the rock cutters and boulders are excavated by the disc cutters 13 and the earth and sand portions are excavated by the tool bits 14 and the excavation by the disc cutters 13 is surely performed at the rocks and boulders. To be done.
[0022]
In the cutter head 3 of the present embodiment, each disk cutter 13 disposed on the cutter head spoke 11 is rotatably supported by the front plate 11 a of the cutter head spoke 11 via the rotation support mechanism 20.
[0023]
As shown in FIGS. 2 and 3, the rotation support mechanism 20 is pivotally supported by a disc cutter mounting box 21 that prevents inflow of water, earth and sand, etc. into the cutter head spoke 11, and the disc cutter mounting box 21. And a disc cutter cover 22 to be configured.
[0024]
The disc cutter mounting box 21 is formed of a box-like member, and its open end includes the disc cutter 13 and is fixed to the front plate 11a of the cutter head spoke 11 in communication with the face. It extends obliquely downward and is arranged inside the cutter head spoke 11. Further, the disc cutter mounting box 21 has a structure and a space and a shape in which the disc cutter cover 22 can be rotated and the disc cutter cover 22 can be stored therein. Further, the disc cutter mounting box 21 is structured such that a bottom cover 21a having a flat plate shape is fastened by a bolt 31 and can be opened and closed by attaching and detaching the bolt 31, and the disc cutter 13 is attached and detached from the bottom. It has been made possible.
[0025]
The disc cutter mounting box 21 is provided with a gap discharge passage 35, which is a passage for discharging excavation gap, in communication with the chamber 7. The slip discharge passage 35 extends obliquely downward to the right from a slip discharge port 21c formed in the disc cutter mounting box 21 diagonally to the right and slightly below the disc cutter 13 in FIG. 2, and is a chamber 7 in the right side plate 11c of the cutter head spoke 11. And is connected to an opening 11c ′ opened to the outside. In this way, excavation gaps and the like around the disc cutter 13 are sequentially discharged into the chamber 7 via the gap discharge passage 35.
[0026]
The disc cutter cover 22 has a double structure type comprising an outer cover 23 pivotally supported by the disc cutter mounting box 21 and an inner cover 24 pivotally supported by the disc cutter mounting box 21 via the outer cover 23. The inner cover 24 is formed so as to be enclosed in the outer cover 23, and the two are relatively rotated around the coaxial line.
[0027]
The outer cover 23 has a pair of side walls 23b, 23b each having a pivot shaft 23a connected to each other by a partial cylindrical wall 23c. The pivot shafts 23a, 23a are formed on the side wall of the disc cutter mounting box 21. The shaft holes 21d and 21d are engaged and supported. The outer cover 23 is formed so as to close the opening of the disc cutter mounting box 21 while accommodating the disc cutter 13 when it is disposed on the face side by the pivoting operation of the pivot shaft 23a. (See FIG. 4). Thus, the outer cover 23 is arranged on the face side with a relatively small turning radius, and water stoppage on the face side is performed. Each pivot shaft 23a, 23a is formed in a hollow shaft shape.
[0028]
The inner cover 24 has a pair of side walls 24b, 24b each having a pivot shaft 24a inserted into a hollow portion of the pivot shaft 23a of the outer cover 23, and the outer circumference of the pair of side walls 24b, 24b is connected by a partial cylindrical wall 24c. 24c is formed so that the slot 21c of the disc cutter mounting box 21 can be closed. Thus, the slip discharge passage 35 can be opened and closed by the turning operation of the pivot shaft 23a.
[0029]
Thus, by rotating the outer cover 23 and the inner cover 24, the outer cover 23 and the inner cover 24 are stored in the disc cutter mounting box 21, and the excavation position where the disc cutter 13 faces the face is used for excavation. The outer cover 23 closes the opening of the disc cutter mounting box 21, and the inner cover 24 closes the slip discharge passage 35 to prevent water, earth and sand from flowing into the cutter head spoke 11. Switching is performed. Further, at the excavation position, the outer cover 23 and the inner cover 24 are gathered in a compact manner and arranged near the bottom of the disc cutter mounting box 21, so that the slip discharge port 21 c and the slip discharge passage 35 of the disc cutter mounting box 21 are provided. It is as large as possible to improve soil removal.
[0030]
In the inner cover 24, shaft portions 13a, 13a of the disk cutter 13 are fitted into recesses 24e, 24e formed on the inner sides of both side walls 24b, 24b, and a retainer 25 as a lid member engaged with each recess 24e is provided. By fastening with the bolt 32, the shaft portions 13a, 13a of the disc cutter 13 are fixed to the inner cover 24, and the disc cutter 13 can be attached / detached by attaching / detaching the retainers 25, 25. . Further, in the inner cover 24, the retainers 25, 25 are arranged on the bottom side of the disc cutter mounting box 21 when the inner cover 24 is arranged at a position where the gap discharge passage is closed by the pivoting operation of the pivot shaft 24 a. In addition, the insertion direction into the recesses 24e and 24e is determined so that the disk cutter 13 can be inserted and removed from the bottom of the disk cutter mounting box 21. Thus, the disk cutter 13 can be easily replaced from the bottom of the disk cutter mounting box 21.
[0031]
An operation portion 23d for rotating the outer cover 23 is formed at the end of each pivot shaft 23a, 23a in the outer cover 23. The operation portion 23d is provided on the disc cutter mounting box 21. A two-surface width is formed on the outer periphery of the end portion of the pivot shaft 23a that protrudes by a required amount from the outer surface. On the other hand, each pivot shaft 24a, 24a in the inner cover 24 is also formed with an operation portion 24d for rotating the inner cover 24. The operation portion 24d is formed from the end surface of the pivot shaft 24a. It has a hexagonal cross section, and is slightly protruded from the operation portion 23 d of the outer cover 23. In addition, in the operation parts 24d and 24d of this inner cover 24, it is good also as an operation part by which a hexagon hole is formed in the edge part of the pivot shaft 24a of this inner cover 24 from a viewpoint of size reduction. In this way, the operation portions 23d, 23d, 24d, and 24d are provided on the outer cover 23 and the inner cover 24, respectively, so that the outer cover 23 and the inner cover 24 can be easily rotated from inside the cutter head spoke.
[0032]
A row of sealing members 26 are provided at the opening end of the disc cutter mounting box 21 at a position suitable for sealing both when the outer cover 23 closes the opening end. Further, a seal member 27 is provided around the gap discharge port 21c in order to seal both when the gap discharge port 21c is closed by the inner cover 24. Further, in order to seal the gap between the pivot shafts 24a, 24a of the inner cover 24 and the pivot shafts 23a, 23a of the outer cover 23, a seal member 28 is provided for each pivot shaft 23a, Seal members 29 are provided to seal the gaps between the shaft holes 21d and 21d of the disk cutter mounting box 21 and 23a.
[0033]
In this embodiment, when the disc cutter cover 22 is in the excavation position (storage position), the disc cutter mounting box 21, the outer cover 23, and the inner cover 24 are fastened with the bolts 33 in order to maintain the excavation position. It is configured to be. On the other hand, when the bolts 33 are removed, the outer cover 23 and the inner cover 24 are in a free state, and both can be rotated.
[0034]
Next, the operation of the shield machine 1 configured as described above and the procedure for replacing the disk cutter 13 will be described.
[0035]
When performing excavation work, as shown in FIGS. 2 and 3, the outer cover 23 and the inner cover 24 are stored in the bottom of the disc cutter mounting box 21 so that the disc cutter 13 faces the face, and the disc is The outer cover 23 and the inner cover 24 are fastened to the cutter mounting box 21 with bolts 33 to hold the excavation position.
[0036]
During normal excavation for excavating the tunnel straight, the cutter head 3 is rotated by driving the cutter head drive device 5 to excavate the face with a number of disk cutters 13 and tool bits 14 and a shield (not shown) The aircraft is propelled by extending the jack by applying a reaction force to a segment (not shown). The excavated soil and the like are sent into the chamber 7 and discharged to the downstream side by a soil removal device (not shown). After excavating for one stroke of the shield jack, the segment for one divided ring is carried in, assembled by a segment erector apparatus (not shown), and excavation is started again. A tunnel is constructed by repeating such an operation.
[0037]
On the other hand, when the replacement work is performed due to wear or wear of the disk cutter 13, the rotation of the cutter head 3 is temporarily stopped. Thereafter, the operator enters the passage 11 </ b> A of the cutter head spoke 11 through the access means (not shown) from the inside of the excavator main body 2 to the cutter head spoke 11. Subsequently, the bolt 33 is removed, and the outer cover 23 and the inner cover 24 are made free. Subsequently, a spanner or the like is engaged with each of the operating portions 23d and 24d of the outer cover 23 and the inner cover 24 to rotate the outer cover 23 and the inner cover 24, and as shown in FIG. The opening is shielded and the inner cover 24 is switched to a water stop position where the slip discharge port 21c is closed and the slip discharge passage 35 is closed. Thus, after making the state where the flow of water, earth and sand from the face and the chamber 7 into the cutter head spoke 11 is prevented, the bottom cover 21a of the disc cutter mounting box 21 is removed, and then the retainer 25 is removed and the disc cutter 13 is removed. Replace and replace.
[0038]
According to the present embodiment, excavation can be performed while discharging excavation gaps and the like around the disc cutter 13, so that it is possible to prevent uneven wear of the disc cutter 13 due to gap closure at the back of the disc cutter 13. In addition, the disk cutter 13 can be easily and safely replaced from the cutter head spoke 11 without being bothered by water, earth and sand, etc., so that construction such as ground improvement becomes unnecessary, which contributes to shortening the construction period and reducing costs. be able to. Further, since the switching between the excavation position and the water stop position can be performed with a compact configuration, the handling at the time of exchanging the disc cutter 13 is facilitated, and the disc cutter 13 can be easily arranged.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a shield machine according to an embodiment of the present invention, which is a front view (a) and a main part longitudinal sectional view (b).
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 1 for explaining a rotating support structure of the disk cutter.
FIG. 3 is a cross-sectional view taken along the line YY in FIG. 2 for illustrating the rotational support structure of the disk cutter.
FIG. 4 is a state diagram at a water stop position.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Shield machine 2 Shield main body 3 Cutter head 11 Cutter head spoke 13 Disc cutter 20 Rotation support mechanism 21 Disc cutter mounting box 22 Disc cutter cover 23 Outer cover 24 Inner cover 23a Pivoting shaft (outer cover)
24a Pivot shaft (inner cover)
35 Sludge discharge passage

Claims (2)

カッタヘッドスポークと、このカッタヘッドスポークの前面に配されるディスクカッタとを備えたシールド掘進機のカッタヘッドにおいて、
前記カッタヘッドスポークに固着され、そのカッタヘッドスポーク内部への水、土砂等の流入を防ぐディスクカッタ取付箱と、このディスクカッタ取付箱に枢支され、前記ディスクカッタを回転可能に支持するディスクカッタカバーとを備え、
前記ディスクカッタ取付箱に形成されたズリ排出口から延びて前記カッタヘッドスポークの側面板における開口部と接続するズリ排出通路を設け、前記ディスクカッタ取付箱の底部を開閉自在に構成するとともに、前記ディスクカッタカバーの枢支軸の回動操作により、前記ディスクカッタを切羽に臨ませて掘削を行う掘削位置と、前記ディスクカッタカバーで切羽と前記カッタヘッドスポーク内とを遮蔽し、かつ前記ズリ排出通路を閉止する止水位置とに切換え可能に構成し、
前記止水位置に切り換えたときに、前記カッタヘッドスポーク内部から前記ディスクカッタを交換可能に構成することを特徴とするシールド掘進機のカッタヘッド。
In a cutter head of a shield machine equipped with a cutter head spoke and a disk cutter arranged on the front surface of the cutter head spoke,
A disk cutter mounting box fixed to the cutter head spoke and preventing inflow of water, earth and sand, etc. into the cutter head spoke, and a disk cutter pivotally supported by the disk cutter mounting box and rotatably supporting the disk cutter. With a cover,
A slip discharge passage extending from a slip discharge port formed in the disc cutter mounting box and connected to an opening in a side plate of the cutter head spoke is provided, and a bottom portion of the disc cutter mounting box is configured to be openable and closable. By rotating the pivot shaft of the disc cutter cover, the excavation position where excavation is performed with the disc cutter facing the face, the face and the inside of the cutter head spoke are shielded by the disc cutter cover, and the gap is discharged. It can be switched to the water stop position that closes the passage,
A cutter head for a shield machine, wherein the disc cutter can be exchanged from within the cutter head spoke when switched to the water stop position.
前記ディスクカッタカバーが外側カバーとこの外側カバーに内包される内側カバーとからなり、その外側カバーと内側カバーとが同一軸線周りで相対して回動される構造とされ、その外側カバーとその内側カバーとのうち、一方のカバーで切羽と前記カッタヘッドスポーク内とを遮蔽し、他方のカバーで前記ズリ排出通路を閉止するように構成する請求項1に記載のシールド掘進機のカッタヘッド。  The disc cutter cover is composed of an outer cover and an inner cover enclosed in the outer cover, and the outer cover and the inner cover are structured to rotate relative to each other around the same axis, and the outer cover and the inner cover thereof. 2. The cutter head of a shield machine according to claim 1, wherein one of the covers is configured to shield the face and the cutter head spoke from one cover, and the other cover to close the slip discharge passage.
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