JP4166932B2 - モータ制御システム及びその通信用子局 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータを制御するモータ制御システムおよびその通信用子局に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、ダイレクトドライブモータ(以下「DDモータ」という。)の回転数や回転量等を制御するモータ制御装置が広く知られている。それらの制御装置は、中央制御装置と信号の送受信を行うための通信機能を備えている。その例として、図4〜6に示すモータ制御システムがある。図4は、第1従来例のモータ制御システム100の概略構成図であり、図5は、第2従来例のモータ制御システム200の概略構成図であり、図6は、第3従来例のモータ制御システム300の概略構成図である。
【0003】
第1従来例のモータ制御システム100は、図4に示すように、モータ制御装置101と中央制御装置であるPLC102とがパラレルバス103を介して接続されている。パラレルバス103の両端部には、モータ制御装置101のコネクタ接続部101aに接続するコネクタ104と、PLC102のコネクタ接続部102aに接続するコネクタ105が設けられている。
かかる構成を有する第1従来例のモータ制御システム100は、モータ制御装置101がモータ(不図示)の回転量等を検出して信号を送信する。信号は、パラレルバス103を通過し、PLC102に受信される。PLC102は、受信した信号に基づいてモータ(不図示)の動作状態を監視し、必要に応じて制御信号(例えば、モータ(不図示)をr度回転させる信号)を送信する。その信号は、パラレルバス103を通過してモータ制御装置101に受信される。モータ制御装置101は、受信した信号に基づいてモータ(不図示)の回転量を制御する。ここで、パラレルバス103は、例えば、50本ものケーブルを1本化したものであり、信号を圧縮処理せずに送信する。そのため、モータ制御装置101とPLC102とは、通信プロトコルに拘束されることなく高速通信することができる。
よって、第1従来例のモータ制御システム100は、PLC102が故障等して交換されても、モータ制御装置101を交換する必要がない。
【0004】
ところが、第1従来例のモータ制御システム100は、例えば、広い工場内で設置されるときに、太いパラレルバス103を長距離配線しなければならず、無駄が多かった。そのため、モータ制御装置101とPLC102の配置が限定されてしまい、使用されにくかった。
また、モータ制御装置101及びPLC102は、50本ものケーブルから送信される信号を送受信する送受信部が設けられるため、構造が複雑であった。
【0005】
そこで、第2従来例のモータ制御システム200は、図5に示すように、モータ制御装置201とPLC202とを信号線203で接続し、通信できるようにしている。信号線203のパラレルバス204は、一端がコネクタ205を介してモータ制御装置201のコネクタ接続部201aに接続し、他端がシリアル/パラレル変換装置206及びパラレル/シリアル変換装置207に接続されている。シリアル/パラレル変換装置206とパラレル/シリアル変換装置207とはシリアルバス208で接続されている。シリアル/パラレル変換装置206は、PLC202のコネクタ接続部202aに接続されるコネクタ209に対してシリアルバス210を介して接続されている。
【0006】
ここで、シリアル/パラレル変換装置206は、PLC202からシリアルバス210を介して送信されるシリアル信号をパラレル信号に変換し、そのパラレル信号をパラレルバス204を介してモータ制御装置201に送信する装置である。一方、パラレル/シリアル変換装置207は、制御装置201からパラレルバス204を介して送信されるパラレル信号をシリアル信号に変換し、そのシリアル信号をシリアルバス208及びシリアルバス210を介してPLC202に送信する装置である。
【0007】
このような第2従来例のモータ制御システム200は、モータ制御装置201がモータ(不図示)の動作を検出してパラレル信号を送信する。パラレル信号は、パラレルバス204を通過してパラレル/シリアル変換装置207に入力し、シリアル信号に変換されて出力される。シリアル信号は、シリアルバス208、シリアル/パラレル変換装置206及びシリアルバス210を通過してPLC202に受信される。PLC202は、受信したシリアル信号に基づいてモータ(不図示)の動作状態を監視し、必要に応じて制御信号をシリアル化して送信する。制御信号は、シリアルバス210を通過してシリアル/パラレル変換装置206に入力し、パラレル信号に変換される。そして、パラレル化された制御信号は、パラレルバス204を介してモータ制御装置201に受信される。そして、モータ制御装置201は、制御信号に従ってモータ(不図示)に所定の動作をさせる。ここで、シリアルバス208,210は、パラレルバス204と比較して、少ない本数のケーブルを束ねているため細く、長距離配線を容易にすることができる。
よって、第2従来例のモータ制御システム200は、信号線203を長くして、モータ制御装置201とPLC202を自由に配置できる。
【0008】
しかしながら、第2従来例のモータ制御システム200は、信号線203が、パラレルバス204、シリアル/パラレル変換装置206、パラレル/シリアル変換装置207及びシリアルバス208,210から構成されているため、部品点数が多く、広い設置スペースを必要とするという不具合があった。
【0009】
そこで、第3従来例のモータ制御システム300は、図6に示すように、モータ制御装置301とPLC302をシリアルバス303で接続している。シリアルバス303は、一端にモータ制御装置301のコネクタ接続部301aに接続するコネクタ304が設けられ、他端にPLC302のコネクタ接続部302aに接続するコネクタ305が設けられている。モータ制御装置301の内部には、シリアル信号とパラレル信号を相互変換するネットワークドライバ306が設けられている。このネットワークドライバ306は、PLC302の通信プロトコルに対応する通信プロトコルを備えており、パラレル信号とシリアル信号の相互変換を行うようになっている。
かかる構成を有する第3従来例のモータ制御システム300は、モータ制御装置301がモータ(不図示)の動作を検出してシリアル信号を送信する。シリアル信号は、シリアルバス303を通過してPLC302に受信される。PLC302は、受信した信号に基づいてモータ(不図示)の動作を監視し、必要に応じて制御信号をシリアル化して送信する。制御信号は、シリアルバス303を通過してネットワークドライバ306に受信され、パラレル化される。そして、モータ制御装置301が制御信号に基づいてモータ(不図示)に所定の動作をさせる。
これにより、第3従来例のモータ制御システム300は、部品点数を少なくして省スペース化を図ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第3従来例のモータ制御システム300は、PLC302が故障等して交換されたときに、モータ制御装置301が、PLC302の通信プロトコルと合致せず、作動しなくなる場合があった。すなわち、PLC302を製造するメーカは複数存在し、各々のメーカが独自の通信プロトコルで通信を行っている。そのため、A社製のPLC302を使用する場合、モータ制御装置301には、A社の通信プロトコルを備えるネットワークドライバ306が取り付けられる。ところが、例えば、使用者がA社製のPLC302が故障したためB社製のPLC302に交換した場合には、B社製のPLC302の通信プロトコルとA社製のモータ制御装置301の通信プロトコルが相違し、モータ制御装置301がPLC302と通信できず、モータ(不図示)を正確に制御できないという不具合が生じていた。この不具合を解決するためには、使用者は、PLC302をB社製のものに交換すると同時に、B社の通信プロトコルを備えるネットワークドライバ306を内蔵するモータ制御装置301に交換する必要があった。そのため、従来のモータ制御システムの交換に手間がかかるとともに設備費用が高くなるという問題があった。
【0011】
そこで、本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、通信用子局を交換するだけで、モータ制御装置が通信プロトコルの変更に対応することができる安価なモータ制御システム及びその通信用子局を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
そのため、第1のモータ制御システムは、モータを制御するモータ制御装置のコネクタ接続部に接続されるものであって、所定の通信プロトコルに基づいてシリアル信号およびパラレル信号を相互変換する変換回路を内蔵する通信用子局を有し、通信用子局が、2つ以上の種類の通信プロトコルに対応して各々内容の異なる変換回路を有する2つ以上の種類の通信用子局の1つであって、かつ、各通信用子局の外形寸法及びコネクタの接続端子位置が各々同一であり、モータ制御装置のコネクタ接続部に接続する1つの通信用子局を他の通信用子局に交換することによって、モータ制御装置が1つの通信プロトコルの専用機から他の通信プロトコルの専用機に変更されることを特徴とする。
【0013】
上記構成を有する第1の発明は、通信用子局が、例えば、通信プロトコルPAに基づいてシリアル信号およびパラレル信号を相互変換する変換回路HAを有するとき、モータ制御装置は、通信プロトコルPAの専用機となる。ここで、通信プロトコルとは、機械間の通信の決まりをいい、同種の通信プロトコルを有する機械間では通信できるが、異種の通信プロトコルを有する機械間では通信できない。従って、通信プロトコルPAが通信プロトコルPBに変更されると、通信プロトコルPAに基づく変換回路HAを有する通信用子局は、信号を送受信することができなくなる。そこで、通信プロトコルPAに基づいて信号変換する変換回路HAを備える通信用子局をモータ制御装置のコネクタ接続部から取り外し、通信プロトコルPBに基づいて信号変換する変換回路HBを備える通信用子局をコネクタ接続部に交換する。このとき、通信用子局の外形及びコネクタの接続端子位置が同一なので、通信用子局をモータ接続装置のコネク接続部に接続するだけで、従来モータ制御装置が、通信プロトコルPAの専用機から通信プロトコルPBの専用機に変更される。
よって、請求項1に記載の発明は、既存のモータ制御装置を交換しなくても通信プロトコルの変更に対応することができるので、システムの交換を容易にすることができると共に、設備費用を低廉化することができる。
【0014】
また、第2の発明は、第1の発明において、変換回路と別系統で、通信用子局に対して非常信号を入力する非常信号入力端子を設けることを特徴とする。
上記構成を有する請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の作用に加え、例えば、通信線(シリアルバス)が断線したときに、中央制御装置等は通信状態の異常を検知する。中央制御装置等は、異常内容に基づいて、例えば、非常停止信号を出力し、モータを非常停止させる。
よって、第2の発明は、第1の発明の効果に加え、モータの誤作動を防止してモータ制御システムの精度を向上させることができる。
【0015】
また、第3の発明は、第1又は第2の発明において、変換回路と別系統で、通信用子局より非常信号を出力する非常信号出力端子を設けることを特徴とする。
上記構成を有する請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加え、例えば、変換回路が故障したときに、非常信号出力端子より中央制御装置等に異常を知らせ、それに基づき中央制御装置等からの非常信号によってモータが非常停止される。このとき、非常信号出力端子から非常状態信号が出力され、モータを所定の位置まで回転させて停止しているか確認がとれる。
よって、第3の発明は、第1又は第2の発明の効果に加え、モータの停止位置がばらつかないので、通信用子局を再起動したときに、モータ制御装置がモータの回転量等を正確に制御することができる。
【0016】
また、第4の発明は、第1乃至第3のいずれか一つの発明において、通信用子局に対して電力を供給する子局用電源と、モータ制御装置に対して電力を供給する負荷電源とを通信用子局に別個に設けることを特徴とする。
上記構成を有する第4の発明は、第1乃至第3のいずれか一つの発明の作用に加え、負荷電源に生じたノイズが、子局用電源に作用せず、通信用子局が送受信する信号を乱さないことに加え、非常時にシリアル通信を維持した状態で負荷電源をOFFし、動作停止(安全確保)が可能となる。
よって、第4の発明は、第1乃至第3のいずれか一つの発明の効果に加え、通信用子局が正確に信号を処理することができ、かつ、十分な安全確保が可能となる。
【0017】
また、第5発明の通信用子局は、第1乃至第4のいずれか一つのモータ制御システムで使用するものであって、2つ以上の種類の通信プロトコルに対応して各々内容の異なる変換回路を有する2つ以上の種類の通信用子局の1つであることを特徴とする。
上記構成を有する第5の発明は、モータ制御装置のコネクタ接続部に接続される通信用子局が、モータ制御装置の通信プロトコルを決定する。
よって、第5の発明は、通信用子局を交換するだけで、モータ制御装置の通信プロトコルを容易に変更することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態のモータ制御システム1及びその通信用子局7,8について図面を参照しながら説明する。図1は、モータ制御システム1の概略構成図である。
モータ制御システム1は、図1に示すように、複数のモータ制御装置2,3がシリアルバス4によりそれぞれ接続されている。モータ制御装置2,3は、DDモータ(不図示)の回転角度等を制御するとともに、DDモータ(不図示)の動作状態を検出して検出信号を送信するようになっている。モータ制御装置2には、通信プロトコルPに従って制御信号を送信するPLC5がシリアルバス6により接続されている。PLC5は、モータ制御装置2,3から送信された検出信号を受信してDDモータ(不図)を監視し、必要に応じて制御信号を送信するようになっている。
シリアルバス4の両端部には、モータ制御装置2,3のコネクタ接続部2a,3aに接続する通信用子局7,8がそれぞれ設けられている。通信用子局7,8は、外形寸法、及び、コネクタ接続部2a,3aに接続するコネクタの接続端子(不図示)の位置が同一に形成されている。また、シリアルバス6は、一端部に通信用子局7が設けられ、他端部にPLC5のコネクタ接続部5aに接続するコネクタ9が設けられている。これにより、モータ制御装置2,3及びPLC5が接続される。
【0019】
図2は、通信用子局7の斜視図である。通信用子局7,8は同様の構成を有するので、ここでは通信用子局7について説明する。
通信用子局7は、図2に示すように、子局に電力を供給する子局電源用コネクタ11と、ブレーキなどモータ制御装置2に必要な外部負荷電力を供給する負荷電源用コネクタ12とが別個に設けられている。このように電源を別個に設けるのは、外部負荷電源用コネクタ12から加えられる電圧に生じたノイズが、通信用子局7に加えられる電圧に作用して、信号を乱すことを防止することに加え、非常時通信を維持した状態で動力系の電源(外部負荷電源)をOFFし、安全を確保するためである。
【0020】
また、通信用子局7には、シリアルバス4,6が接続する通信用コネクタ13が設けられている。通信用コネクタ13は、モータ制御装置2がDDモータ(不図示)の動作状態を検出して出力する検出信号を送信するとともに、PLC5が送信した制御信号を受信するものである。通信用コネクタ13から入出力する信号の速度は、通信速度設定スイッチ14aによって設定される。設定スイッチ14には、他に、通信用子局7が信号を受ける順番を設定する局番設定スイッチ14b,14cや、シリアルバス4,6の電気的な反射を防止又は少なくするための終端抵抗のON又はOFFを設定する終端抵抗設定スイッチ14d等が備えられている。本実施の形態においては、局番設定スイッチ14b,14cでモータ制御装置2の局番を「0002」に設定し、終端抵抗設定スイッチ14dで終端抵抗をOFFに設定している。そして、通信用子局7は、子局電源用コネクタ11に電圧が供給されているか、また、通信用子局7が信号を入出力しているかなど、作動状況を表示ランプ15で表示するようになっている。
また、通信用子局7には、非常信号を入力する非常信号入力端子16aと、非常信号を出力する非常信号出力端子16bとを備える非常用入出力コネクタ16が設けられている。
【0021】
図3は、通信用子局7のブロック図である。
通信用子局7は、図3に示すように、DDモータ20の動作を検出して検出信号を出力するモータ制御装置2が、入出力絶縁回路21に接続されている。入出力絶縁回路21は、メイン回路22に接続されている。
メイン回路22は、子局電源用コネクタ11が接続する電源回路23に接続され、電源回路23を介して供給される電圧によって起動するようになっている。また、メイン回路22は、設定スイッチ14が接続する設定回路24に接続され、設定値に基づいて通信速度等を制御するようになっている。また、メイン回路22は、通信用コネクタ13に接続するパラレル/シリアル変換回路25に接続されている。このパラレル/シリアル変換回路25は、CPU26と通信プロトコルPを記憶するROM27とを内蔵しており、通信プロトコルPに基づいて、モータ制御装置2から送信されるパラレル信号をシリアル信号に変換し、PLC5から送信されるシリアル信号をパラレル信号に変換する。そのため、メイン回路22は、パラレル/シリアル変換回路25を介してPLC5と通信することができる。
【0022】
また、通信用子局7に設けられた非常用入出力コネクタ16に供給される非常信号は、モータ制御装置2と入出力絶縁回路21とを接続するバスに対して入出力されるようになっている。
また、負荷電源用コネクタ12に供給される電力は、通信用子局7を介してモータ制御装置2に供給されて、ブレーキ用のエアバルブ(不図示)駆動用の電源として使用されるようになっている。
【0023】
上記構成を有する本実施の形態のモータ制御システム1及びその通信用子局7は、次のように作用する。
モータ制御装置2は、例えば、DDモータ20が時計方向へt秒間にr度ずつ回転するように制御する。モータ制御装置2は、制御と同時に、DDモータ20の動作状態の検出し、その検出結果をパラレル信号として出力する。検出信号は、通信用子局7の入出力絶縁回路21に入力し、メイン回路22に入力する。このとき、入出力が絶縁されているので、制御装置2で発生したノイズがメイン回路22に伝わることはない。検出信号は、メイン回路22において、設定スイッチ14によって設定された通信速度等に制御され、パラレル/シリアル変換回路25へ出力される。パラレル/シリアル変換回路25に入力した検出信号は、シリアル信号に変換され、通信用コネクタ13から送信される。パラレル/シリアル変換回路25及びPLC5はともに通信プロトコルPを備えるため、検出信号はPLC5に受信されて通信プロトコルPに従って適切に処理される。PLC5は、検出信号に基づいてDDモータ20の動作状態を監視する。
【0024】
PLC5は、所定の局番に対してシリアルに連続して制御信号を送信し、指定された局番の通信用子局は制御信号を受信して処理する。
具体的には、例えば、DDモータ20がt秒間にr−45度しか回転しないことを検出すると、PLC5は、局番「0002」に対して、DDモータ20を更に45度回転させる制御信号をシリアル信号として送信する。局番「0002」は通信用子局7に設定された局番であるから、制御信号は、通信用子局7の通信用コネクタ13に入力する。パラレル/シリアル変換回路25とPLC5は同一の通信プロトコルPを備えるため、制御信号は、パラレル/シリアル変換回路25に受信されてパラレル信号に変換され、メイン回路22に入力する。そして、制御信号は、メイン回路22から入出力絶縁回路21に出力され、モータ制御装置2に送信される。制御信号を受信したモータ制御装置2は、DDモータ20を更に45度回転させるように位置制御する。
尚、PLC5が局番「0003」に対して制御信号を送信した場合には、当該制御信号は通信用子局7では処理されず、通信線(シリアルバス)で通信用子局8へ送信される。
【0025】
通信用子局7が故障等した場合には、非常用入出力コネクタ16が非常信号を出力する。例えば、非常信号は、直接PLC5に出力され、PLC5は、非常信号を入力して、DDモータ20を停止する非常停止信号を直接非常用入出力コネクタ16に出力し、それによりDDモータ20を所定の位置まで回転させて停止させる。
【0026】
続いて、PLC5を交換する場合について説明する。先ず、通信プロトコルPAを備えるA社製のPLC5Aを、通信プロトコルPBを備えるB社製のPLC5Bに交換する場合について説明する。
使用者は、コネクタ9を既存のA社製のPLC5Aから取り外してB社製のPLC5Bに接続する。この状態では、PLC5Bは通信プロトコルPBを備え、通信用子局7Aは通信プロトコルPAを備えるため、モータ制御装置2はPLC5Bと通信することができない。
そこで、使用者は、通信プロトコルPAを備える通信用子局7Aを通信プロトコルPBを備える通信用子局7Bに交換する。すなわち、使用者は、通信用子局7Aから通信用コネクタ13を取り外すとともに、通信用子局7Aをモータ制御装置2から取り外す。このとき、通信用子局7A,7Bは、外形寸法及び接続端子位置が同一に形成されているので、使用者は、通信プロトコルPBを備える新規の通信用子局7Bを既存のモータ制御装置2のコネクタ接続部2aに接続することができる。これにより、新規の通信用子局7BはB社製のPLC5Bの通信プロトコルPBと一致し、モータ制御装置2は、通信プロトコルPBの専用機となってPLC5Bと通信することができる。
また、モータ制御装置3についても、同様にして、通信プロトコルPAを備える既存の通信用子局8Aを通信プロトコルPBを備える新規の通信用子局8Bに交換すれば、通信プロトコルPBの専用機となって新規のPLC5Bと通信することができる。
【0027】
次に、既存のA社製のPLC5Aを新規のA社製のPLC5A’に交換する場合について説明する。
新規のPLC5A’が既存のPLC5Aと同一の通信プロトコルPAを備えるときには、コネクタ9を既存のPLC5Aから取り外して新規のPLC5A’に接続するだけで、モータ制御装置2は、新規のPLC5A’と通信することができる。
一方、新規のPLC5A”が、既存のPLC5Aが備える通信プロトコルPAをバージョンアップさせた通信プロトコルPA”を備えるときには、新規のPLC5A”の通信プロトコルPA”が通信用子局7Aの通信プロトコルPAと相違するため、モータ制御装置2は、新規のPLC5A”と通信することができない。そこで、使用者は、通信プロトコルPAを備える通信用子局7Aを、通信プロトコルPA”を備える通信用子局7A”に交換する。このとき、通信用子局7A,7A”は、外形寸法及び接続端子位置が同一に形成されているので、使用者は、通信プロトコルPA”を備える新規の通信用子局7A”をモータ制御装置2のコネクタ接続部2aに接続することができる。これにより、モータ制御装置2は、通信プロトコルPA”の専用機となり、新規のPLC5A”と通信することができる。
【0028】
よって、本実施の形態のモータ制御システム1は、PLC5の交換に伴って通信プロトコルPが変更した場合に、変更後の通信プロトコルP’に対応する通信用子局7を既存のモータ制御装置2に接続するだけで、既存のモータ制御装置2を変更後の通信プロトコルP’の専用機とすることができる。また、従来PLC5を使用しておらず、PLC5を新たに取り付ける場合、新たに取り付けるPLC5の通信プロトコルPに対応する通信プロトコルPを備える通信用子局7をモータ制御装置2に接続するだけで、モータ制御装置2を通信プロトコルPの専用機とすることができる。このように、モータ制御システム1は、モータ制御装置2を交換しなくても、通信用子局7をモータ制御装置2のコネクタ接続部2aに接続するだけでモータ制御装置2を各種通信プロトコルに対応させることができ、システムを容易に交換できるようになった。
また、PLC5の交換に伴って制御装置2,3を一体的に交換する必要がなく、設備費用を低廉化することができた。
【0029】
また、モータ制御システム1は、通信用子局7が故障した場合に、非常信号出力端子16bが非常信号を出力することによって、PLC5が非常停止信号を出力し、非常信号入力端子16aから供給される非常信号によってブレーキ用のエアバルブ(不図示)を駆動させてDDモータ20を所定の位置で停止させるので、DDモータ20が、減速機等に負荷をかけて急停止することがなく、装置の故障を回避することができるようになった。
【0030】
なお、本実施の形態は、単なる例示にすぎず本発明を何ら限定するものではない。従って、本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内での種々の変形、改良が可能である。
すなわち、例えば、上記実施の形態では、通信用子局7をPLC5に接続したが、PLC5に換えてパソコンに接続するようにしてもよい。
また、例えば、上記実施の形態では、設定スイッチ14として通信速度設定スイッチ14a、局番設定スイッチ14b,14c、終端抵抗設定スイッチ14dを挙げたが、これ以外に、通信異常が生じたときに入出力状態をクリアするかホールドするかを設定するスイッチ等を設けるようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】
従って、本発明は、モータを制御するモータ制御装置のコネクタ接続部に接続されるものであって、所定の通信プロトコルに基づいてシリアル信号およびパラレル信号を相互変換する変換回路を内蔵する通信用子局を有し、通信用子局が、2つ以上の種類の通信プロトコルに対応して各々内容の異なる変換回路を有する2つ以上の種類の通信用子局の1つであって、かつ、各通信用子局の外形寸法及びコネクタの接続端子位置が各々同一であり、モータ制御装置のコネクタ接続部に接続する1つの通信用子局を他の通信用子局に交換することによって、モータ制御装置が1つの通信プロトコルの専用機から他の通信プロトコルの専用機に変更されるので、既存のモータ制御装置を交換しなくても通信プロトコルの変更に対応するようにシステムの交換を容易にすることができ、設備費用を低廉化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のモータ制御システム及びその通信用子局において、モータ制御システムの概略構成図である。
【図2】同じく、通信用子局の斜視図である。
【図3】同じく、通信用子局のブロック図である。
【図4】第1従来例のモータ制御システムの概略構成図である。
【図5】第2従来例のモータ制御システムの概略構成図である。
【図6】第3従来例のモータ制御システムの概略構成図である。
【符号の説明】
1 モータ制御システム
2,3 モータ制御装置
2a,3a コネクタ接続部
7,8 通信用子局
20 DDモータ
25 変換回路
P 通信プロトコル
11 子局電源用コネクタ
12 負荷電源用コネクタ
16a 非常信号入力端子
16b 非常信号出力端子

Claims (4)

  1. モータを制御するモータ制御装置のコネクタ接続部に接続されるものであって、所定の通信プロトコルに基づいてシリアル信号およびパラレル信号を相互変換する変換回路を内蔵する通信用子局を有し、
    前記通信用子局が、2つ以上の種類の通信プロトコルに対応して各々内容の異なる変換回路を有する2つ以上の種類の通信用子局の1つであって、かつ、各通信用子局の外形寸法及びコネクタの接続端子位置が各々同一であり、
    前記モータ制御装置のコネクタ接続部に接続する1つの通信用子局を他の通信用子局に交換することによって、前記モータ制御装置が1つの通信プロトコルの専用機から他の通信プロトコルの専用機に変更されること
    前記通信用子局に対して電力を供給する子局用電源と、前記モータ制御装置に対して電力を供給する負荷電源とを前記通信用子局に別個に設けること
    を特徴とするモータ制御システム。
  2. 請求項1に記載するモータ制御システムにおいて、
    前記変換回路と別系統で、前記通信用子局に対して非常信号を入力する非常信号入力端子を設けることを特徴とするモータ制御システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載するモータ制御システムにおいて、
    前記変換回路と別系統で、前記通信用子局より非常信号を出力する非常信号出力端子を設けることを特徴とするモータ制御システム。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれか一つに記載するモータ制御システムで使用するものであって、2つ以上の種類の通信プロトコルに対応して各々内容の異なる変換回路を有する2つ以上の種類の通信用子局の1つであることを特徴とする通信用子局。
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