JP4166861B2 - ワーク載置台 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、加工機による加工に供されるワークが載せ置かれるワーク載置台に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、歪みが発生される等して湾曲した板状のワークを、ワーク載置台が備える平面上に載せ置くと、ワークが局部的にワーク載置台から浮き上がってしまう。従って、この浮き上がり部分に加工を施そうとすると、ワーク載置台による直接的な支持を得られずにワークが変形したりする等の問題を生じていた。
【0003】
このような問題を解決するために本出願人は、特開平9−085557号公報において次のような技術を提案している。ピン収容凹部はピン支持台の上面に開口形成されている。多数のワーク支持ピンは、ピン収容凹部内に昇降可能に密集状態で収容されている。仮想的なワーク載置面は、各ワーク支持ピンの上昇端を含む水平面によって構成されている。コイルスプリングは各ワーク支持ピンを上昇方向に付勢する。クランプ金具は、ピン支持台においてピン収容凹部内に突出可能に配設されている。
【0004】
そして、ワークをワーク載置面に載せ置くと、各ワーク支持ピンがワークの重量によってコイルスプリングに抗して下降される。湾曲されたワークであっても、各ワーク支持ピンの下降量が変化することで対応され、ワーク載置面は、水平面からワークの湾曲に応じた形状に変形される。
【0005】
クランプ金具をピン収容凹部内に突出させることでワーク支持ピン群を側方より押圧し、ピン収容凹部内でのワーク支持ピン群の配置をさらに密集させる。従って、各ワーク支持ピンは、隣接するワーク支持ピンやピン収容凹部の内壁面等との摺接抵抗が増大されて昇降不能となる。その結果、ワーク支持ピンが各々の下降位置で固定され、ワーク載置面が変形状態で固定される。このようにワーク載置面がワーク現物に合わせて変形されるため、湾曲されたワークでもワーク支持ピンによる支持を均一的に行うことが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記公報の技術においては、次のような問題を生じていた。
(1)ピン収容凹部はワーク程度の大きさを有する円孔であって、ワーク支持ピンはピン収容凹部内に密集状態で配置されている。従って、クランプ金具により押圧されたワーク支持ピン群は、全体としてピン収容凹部に対してクランプ金具による押圧方向に向かって若干変位され、各ワーク支持ピンの昇降抵抗が増大される。しかし、前述したワーク載置台は、各ワーク支持ピンの変位を案内する構成を備えておらず、その変位方向に大きなばらつきが生じていた。その結果、一部のワーク支持ピンについて、隣接するワーク支持ピンやピン収容凹部の内壁面等との摺接抵抗が十分に増大されず、昇降不能にできないことがあり、ワーク支持ピンによるワークの均一的な支持を達成することができなかった。
【0007】
(2)一般的に、ワークの加工時には、加工機の工具とワークとの間に加工液が供給される。供給された加工液は、一部が上面開口側よりピン収容凹部内に入り込む。しかし、前述したワーク載置台は、入り込んだ加工液の逃げ道について考慮されていなく、ピン収容凹部内で加工液が停留されることとなっていた。従って、加工液中に含まれるワークの加工屑がピン収容凹部内に蓄積され、それを取り除くメンテナンス作業が面倒となっていた。
【0008】
本発明は、上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものであって、その第1の目的は、昇降不能手段により、各ワーク支持ピンを確実に昇降不能とし得るワーク載置台を提供することにある。第2の目的は、第1の目的を達成してなおかつ、ピン収容凹部内に、例えば、加工液が停留されることのないワーク載置台を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために請求項1の発明では、ピン支持台は、昇降不能な少なくとも3本の高さ基準ピンを備え、ピン収容凹部の平面形状を長孔状とすることで、複数のワーク支持ピンをピン収容凹部の延在方向に列配置し、前記昇降不能手段は、ワーク支持ピンの列に割り込み可能な割り込み部材を備えているワーク載置台である。
【0010】
請求項2の発明では、ピン収容凹部の幅をワーク支持ピンの幅より若干だけ大きくし、複数のワーク支持ピンをピン収容凹部の延在方向に一列に配置したものである。
【0011】
請求項3の発明では、昇降不能手段は、割り込み部材をワーク支持ピンの列に割り込む方向へ付勢する割り込み用付勢部材と、割り込み部材を外部からの操作により割り込み用付勢部材の付勢力に抗して、ワーク支持ピンの列に対する割り込みを解除する方向に移動させる昇降不能解除手段とを備えている。
【0012】
第2の目的を達成するために請求項4の発明では、ピン支持台には、上面開口からピン収容凹部の内部に流入された液体を外部へ逃がすための液逃がし通路が形成されている。
【0013】
(作用)
上記構成の請求項1の発明においては、例えば、加工機による加工に供される板状のワークが、ワーク載置面に載せ置かれる。各ワーク支持ピンはワークの重量により、ピン付勢部材の付勢力に抗して下降される。湾曲されたワークであっても、各ワーク支持ピンの下降量が変化することで対応され、ワーク載置面はワークの湾曲に応じた形状に変形される。また、昇降不能な3つの高さ基準ピンを設けた。従って、ワークのワーク支持ピン群に対する載せ置き方が、一部のワーク支持ピンに荷重が偏る置き方でも、少なくとも1つの高さ基準ピンが一部のワーク支持ピンの過大な下降を規制して、残りの高さ基準ピンにワークを確実に当接させることができる。従って、ワークの載置高さを規定の高さとすることができ、ワークの載せ置き方にそれ程神経を使う必要がない。
【0014】
各ワーク支持ピンを、昇降不能手段によって各々の下降位置で昇降不能とする。特に、割り込み部材をワーク支持ピンの列に割り込ませる。各ワーク支持ピンは、割り込み部材の割り込みにより、ピン収容凹部に案内されてその延在方向に変位され、ピン収容凹部内での配置が密となる。従って、各ワーク支持ピンは、隣接するワーク支持ピンやピン収容凹部の内壁面等との摺接抵抗が増大されて昇降不能となり、ワーク載置面が変形状態で固定される。
【0015】
請求項2の発明においては、ワーク支持ピンが一列に配置されているため、ピン収容凹部によるワーク支持ピンの変位の案内が確実となる。
請求項3の発明において割り込み部材は、常には、割り込み用付勢部材に付勢されてワーク支持ピンの列に割り込んだ状態となっている。昇降不能解除手段を外部から操作することで、割り込み部材が割り込み用付勢部材の付勢力に抗して移動され、ワーク支持ピンの列に対する割り込み状態が解除される。
【0016】
請求項4の発明においては、例えば、ワークの加工時、加工機の工具とワークとの間には加工液が供給される。この加工液はワーク載置台にも降り注がれ、一部は上面開口側からピン収容凹部内に流入される。しかし、ピン収容凹部内に流入された加工液は液逃がし通路を介して外部に排出され、ピン収容凹部内で停留されることはない。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した第1及び第2実施形態について説明する。第2実施形態においては第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
【0018】
(第1実施形態)
図1〜図5に示すように、ピン支持台11は、円盤状をなすベース板12と、ピン保持部材13とからなる。ピン保持部材13は短矩円筒状をなし、下面の3個所にはそれぞれ脚部13aが一体に突設されている。ピン保持部材13は脚部13aを以ってベース板12の上面に固定されている。脚部13aはスペーサの役目をなし、脚部13aが設けられた以外のピン保持部材13の下面とベース板12の上面との間隙が、ピン保持部材13の中心部の空間をピン支持台11の下部側方で外部に開放する液逃がし通路14をなしている。
【0019】
図1及び図2に示すように、ピン収容凹部17は、ピン保持部材13を内周部分と外周部分とに離断するようにして、ピン保持部材13の上面から下面にかけて穿設されている。ピン収容凹部17は、ピン保持部材13を内周部分と外周部分とに完全に離断することはなく、従って、その平面形状は、長孔としての一部が離間された環状(本実施形態においては円環状)をなしている。ピン収容凹部17の内空間は、下面開口17aを介して液逃がし通路14に連通されている。
【0020】
ワーク支持ピン18は円柱状をなし、その上昇端面は凸曲面状をなしている。複数(本実施形態においては27本)のワーク支持ピン18は、ピン収容凹部17内に昇降可能に収容されている。ピン収容凹部17の幅はワーク支持ピン18の幅より若干大きく、ワーク支持ピン18のスムーズな昇降を妨げないようになっている。ピン収容凹部17に収容された複数のワーク支持ピン18は、ピン収容凹部17の延在方向に一列に整列した状態となっている。ピン収容凹部17の延在方向の長さは、複数のワーク支持ピン18の幅を合計したものよりも若干だけ長い。従って、複数のワーク支持ピン18は、その配列方向に若干の遊びを持った状態でピン収容凹部17内に配置されている。
【0021】
ピン付勢部材としてのコイルスプリング19は、複数がピン収容凹部17内に収容され、対応するワーク支持ピン18をピン収容凹部17から突出する方向へ上昇付勢している。各ワーク支持ピン18は、上昇端部がピン収容凹部17から上面開口17bを介して上方に突出されている。ワーク支持ピン18の上昇端部の先端点18aの突出高さは、後述する高さ基準ピン20よりも高い。この各ワーク支持ピン18の先端点18aを含む仮想的な面が、ワーク非載置状態にて水平面をなすワーク載置面Sとなっている。
【0022】
図1及び図5に示すように、高さ基準ピン20はピン保持部材13の上面外周側に突設されている。高さ基準ピン20は、正三角形の各頂点に対応する位置に三本が配置されている。
【0023】
ガイド孔13bは、ピン保持部材13の外周面側からピン収容凹部17にかけて穿設されている。軸支部材21はベース板12の上面外周部に立設され、昇降不能解除手段としてのノブ22を水平軸21aにより回動可能に支持している。バネ収容ケース23は、ピン保持部材13の外周面においてガイド孔13に連続するように固定されている。割り込み部材としての割り込みピン24は、先端部24aがガイド孔13bにスライド移動可能に挿通されている。割り込みピン24の先端部24aは先細り形状をなし、この先細り部分がピン収容凹部17内に突出配置されている。
【0024】
割り込みピン24の基端部24bは棒状をなし、先端部24a側からバネ収容ケース23を挿通され、ノブ22の回動端22aに挿通係合されている。割り込み用付勢部材としてのコイルスプリング25はバネ収容ケース23に収容され、割り込みピン24をピン収容凹部17方向に付勢する。従って、図3及び図4に示すように、割り込みピン24は、常には、先端部24aを以ってワーク支持ピン18の列に完全に割り込まれている。その結果、各ワーク支持ピン18は、ピン収容凹部17の内壁面に案内されてその延在方向に若干量変位され、ピン収容凹部17内での配列方向の遊びが奪われている。このため、各ワーク支持ピン18は、割り込みピン24の先端部24aや、隣接するワーク支持ピン18或いはピン収容凹部17の内壁面等との摺接抵抗が増大されて昇降不能な状態となっている。
【0025】
図1及び図2に示すように、ノブ22の操作端22bをピン支持台11側へ回動操作すると、ノブ22の回動端22aに押された割り込みピン24がコイルスプリング25の付勢力に抗してスライド移動され、先端部24aがワーク支持ピン18の列に対する完全な割り込み状態から離脱される。従って、ワーク支持ピン18はその配列方向の遊びが戻り、割り込みピン24の先端部24aや、隣接するワーク支持ピン18或いはピン収容凹部17の内壁面等との摺接抵抗が減少されて昇降可能な状態となっている。
【0026】
ワーククランプ機構は、ワーク載置面Sの周囲を取り囲むようにして所定間隔で配置された、2つの当て部27と1つの押し部28とからなっている。図3及び図4に示すように、ワーク載置面Sに載せ置かれたワークWは、2つの当て部27と1つの押し部28の3点で側方よりクランプされる。図4の拡大円中に二点鎖線にて示すように、押し部28はコイルスプリング29により回動付勢されたノブ30からなり、ノブ30の操作端30aをピン支持台11側へコイルスプリング29の付勢力に抗して回動操作することにより、回動端30bによるワークWのクランプ状態を解除可能である。
【0027】
次に、前記ワーク載置台の動作について順に説明する。
ノブ22の操作端22bを回動操作し、その状態を維持することでワーク支持ピン18を昇降可能な状態に保持する(図1及び図2の状態)。ノブ30の操作端30aを回動操作し、その状態を維持することでワーククランプ機構をクランプ解除状態に保持する。この状態で、外周部が板状をなすワークWを、外縁部が2つの当て部27に突き当たるようにしてワーク載置面Sに載せ置く。各ワーク支持ピン18が、外周部を介して作用されるワークWの重量で、コイルスプリング19の付勢力に抗して下降される。各ワーク支持ピン18がある程度下降されると、ワークWが3つの高さ基準ピン20に突き当たり、ワークWはこの3つの高さ基準ピン20により基準高さで支持される。
【0028】
ここで、歪みの発生等によりワークWの外周部が湾曲されている場合がある。しかし、この様な場合には、ワークWの湾曲に応じて各ワーク支持ピン18の下降量が変化され、ワーク非載置状態にて水平面をなしていたワーク載置面Sが、ワークWの湾曲に応じた形状に変更される。
【0029】
図3及び図4に示すように、ノブ22の回動操作状態を解除して、ワーク支持ピン18を昇降不能とする。従って、ワーク載置面SがワークWの湾曲に応じた変形状態で固定され、各ワーク支持ピン18によりワークWの外周部を均一的に支持することが可能となる。ノブ30の回動操作状態を解除して回動端30bをワークWの外縁部に突き当て、この回動端30bと2つの当て部27とでワークWをクランプする。そして、この状態で加工機の工具によるワークWの外周部の加工がなされる。
【0030】
上記構成の本実施形態においては、以下のような効果を奏する。
(1)ピン収容凹部17の平面形状は一部が離間された円環状をなし、ピン収容凹部17に収容された複数のワーク支持ピン18は、ピン収容凹部17の延在方向に沿って整列した状態となっている。従って、割り込みピン24が割り込まれたワーク支持ピン18の列は、ピン収容凹部17の内壁面により案内されてその延在方向に変位される。このように、長孔形状をなすピン収容凹部17が各ワーク支持ピン18の変位方向を規定するため、従来技術のように一部のワーク支持ピン18を昇降不能にできないような状況を回避でき、各ワーク支持ピン18によるワークWの外周部の均一的な支持を確実に達成できる。
【0031】
(2)ピン収容凹部17の幅はワーク支持ピン18の幅より若干大きいだけであり、ピン収容凹部17に収容された複数のワーク支持ピン18は、ピン収容凹部17の延在方向に沿って一列に整列した状態となっている。従って、ピン収容凹部17はワーク支持ピン18の変位を確実にその延在方向へ案内でき、前述した(1)がより効果的に奏される。
【0032】
(3)割り込みピン24は、ノブ22が操作されていない状態ではワーク支持ピン18を昇降不能とし、外部からの操作によりノブ22の回動操作状態が維持されればワーク支持ピン18を昇降可能にする。
【0033】
ここで、例えば、ワークWのワーク載置台に対するセットを自動化する場合、ノブ22を回動操作するアクチュエータが備えられることになる。このアクチュエータは、ワークWの加工中にはワーク載置台に近づけず、ノブ22を回動操作することができない。つまり、ノブ22を回動操作できない状況では、割り込みピン24のワーク支持ピン18の列に対する割り込み状態を確実に保持しなくてはならない。本実施形態のワーク載置台は、割り込みピン24を割り込み方向に付勢するコイルスプリング25により、それを達成している。従って、本実施形態のワーク載置台は、ワークWの自動加工システムに適用するのに好適なものとなる。
【0034】
(4)ワーククランプ機構は、ノブ30が操作されていない状態ではクランプ状態とし、外部からの操作によりノブ30の回動操作状態が維持されればアンクランプ状態にする。
【0035】
ここで、例えば、ワークWのワーク載置台に対するセットを自動化する場合、ノブ30を回動操作するアクチュエータが備えられることになる。このアクチュエータは、ワークWの加工中にはワーク載置台に近づけず、ノブ30を回動操作することができない。つまり、ワーククランプ機構は、ノブ30が外部から回動操作されない状況では、クランプ状態を確実に保持しなくてはならない。本実施形態のワーク載置台は、ノブ30をクランプ方向に付勢するコイルスプリング29により、それを達成している。従って、本実施形態のワーク載置台は、ワークWの自動加工システムに適用するのに好適なものとなる。
【0036】
(5)ワークWの加工時、加工機の工具とワークWとの間には加工液が供給される。この加工液はワーク載置台にも降り注がれ、一部は上面開口17b側からピン収容凹部17内に流入される。しかし、ピン収容凹部17内に流入された加工液は、下面開口17a及び液逃がし通路14を介して外部に排出され、ピン収容凹部17内で停留されることはない。従って、加工液に含まれるワークWの加工屑がピン収容凹部17内に蓄積されることを防止でき、この加工屑を取り除く面倒なメンテナンス作業を省ける。なお、ピン保持部材13の中心部の空間に流入された加工液も、液逃がし通路14を介して外部に排出され、前記と同様に、この空間内から加工屑を取り除く面倒なメンテナンス作業を省ける。
【0037】
(6)昇降不能な3つの高さ基準ピン20を設けた。従って、ワークWのワーク支持ピン18群に対する載せ置き方が、一部のワーク支持ピン18に荷重が偏る置き方でも、少なくとも1つの高さ基準ピン20が一部のワーク支持ピン18の過大な下降を規制して、残りの高さ基準ピン20にワークWを確実に当接させることができる。従って、ワークWの載置高さを規定の高さとすることができ、ワークWの載せ置き方にそれ程神経を使う必要がない。
【0038】
(7)ワーク支持ピン18の上昇端面は凸曲面状をなしている。従って、ワーク支持ピン18のワークWに対する当たりが柔らかとなり、ワークWに傷を付けたりする等のおそれがない。
【0039】
(第2実施形態)
図6及び図7においては第2実施形態を示す。本実施形態においては、ピン収容凹部17が内周側と外周側の2列が設けられ、各ピン収容凹部17内にワーク支持ピン18が収容されている。内周側のピン収容凹部17は円環状が離断されていない。第1実施形態とほぼ同様な割り込みピン24やその周辺構成等は、各ピン収容凹部17に対してそれぞれ備えられている。本実施形態においても上記第1実施形態と同様な作用・効果を奏する。
【0040】
なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で、例えば、以下の態様でも実施できる。
(1)図8において模式的に示すように、ピン収容凹部17を3列設けること。
【0041】
(2)図9において模式的に示すように、ピン収容凹部17を一部が離間された平面四角枠状に形成すること。
(3)複数列のワーク支持ピン18を、一つのピン収容凹部17内に配置すること。
【0044】
【発明の効果】
上記構成の請求項1,2の発明によれば、従来技術のように一部のワーク支持ピンを昇降不能にできないような状況を回避でき、例えば、湾曲された板状のワークでも、ワーク支持ピンによる均一的な支持を確実に達成できる。また、ワークの載置高さを規定の高さとすることができ、ワークのワーク載置面に対する載せ置き方にそれ程神経を使う必要がない。
【0045】
請求項3の発明によれば、ワークの自動加工システムに適用するのに好適なワーク載置台となる。
請求項4の発明によれば、例えば、加工液に含まれるワークの加工屑がピン収容凹部内に蓄積されることを防止でき、この加工屑を取り除く面倒なメンテナンス作業を省ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ワーク載置台の平面図。
【図2】 図1のA−A線断面図。
【図3】 ワークが載せ置かれたワーク載置台の平面図。
【図4】 図3のB−B線断面図。
【図5】 ワーク載置台の側面図。
【図6】 ワークが載せ置かれた第2実施形態のワーク載置台の平面図。
【図7】 図6のC−C線断面図。
【図8】 別例を示す模式図。
【図9】 別例を示す模式図。
【符号の説明】
11…ピン支持台、12…ピン支持台を構成するベース板、13…同じくピン保持部材、17…ピン収容凹部、18…ワーク支持ピン、19…ピン付勢部材としてのコイルスプリング、24…昇降不能手段を構成する割り込みピン、W…ワーク、S…ワーク載置面。
Claims (4)
- ピン支持台と、ピン支持台の上面に開口形成されたピン収容凹部と、ピン収容凹部に昇降可能に収容され、上昇端によって仮想的なワーク載置面を形成する複数のワーク支持ピンと、ワーク支持ピンを上昇方向に付勢するピン付勢部材と、ワーク支持ピンの昇降抵抗を増大させてその昇降を不能にできる昇降不能手段とを備えたワーク載置台において、
前記ピン支持台は、昇降不能な少なくとも3本の高さ基準ピンを備え、前記ピン収容凹部の平面形状を長孔状とすることで、複数のワーク支持ピンをピン収容凹部の延在方向に列配置し、前記昇降不能手段は、ワーク支持ピンの列に割り込み可能な割り込み部材を備えているワーク載置台。 - 前記ピン収容凹部の幅をワーク支持ピンの幅より若干だけ大きくし、複数のワーク支持ピンをピン収容凹部の延在方向に一列に配置した請求項1に記載のワーク載置台。
- 割り込み部材をワーク支持ピンの列に割り込む方向へ付勢する割り込み用付勢部材と、割り込み部材を外部からの操作により割り込み用付勢部材の付勢力に抗して、ワーク支持ピンの列に対する割り込みを解除する方向に移動させる昇降不能解除手段とを備えている請求項1又は2に記載のワーク載置台。
- 前記ピン支持台には、上面開口からピン収容凹部の内部に流入された液体を外部へ逃がすための液逃がし通路が形成された請求項1〜3のいずれかに記載のワーク載置台。
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- 1998-03-25 JP JP07755598A patent/JP4166861B2/ja not_active Expired - Lifetime
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