JP4165233B2 - 建設機械のキー抜き忘れ防止装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベルやクレーンなどの建設機械のキー抜き忘れ防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
燃料消費量の削減や環境に放出される有害な排気ガスの削減などを図るために、建設機械のエンジンの自動停止(オートエンジンストップ)を行う技術として、たとえば特許文献1,2が公知である。このうち特許文献1は、エンジンが自動停止した後でも、セーフティロックレバーを操作するだけでエンジンを再始動するものである。また特許文献2は、セーフティロックレバーのロック・アンロックによって、建設機械の作業時・無作業時を検知して、無作業時を検知したときにはエンジンを停止し、作業時を検知したときにはエンジンを始動して、キー操作のわずらわしさを軽減するものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−96627号公報
【特許文献2】
特開2001−41069号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、オートエンジンストップは建設機械の外側からみた場合、オートエンジンストップで停止したのか、あるいは、オペレータ自身でキー操作してエンジンを停止させたのかを判断できない。しかも、このオートエンジンストップが働く場合は、基本的にオペレータがキーを切り忘れているのであって、そのオペレータはキー操作をしたか否かを覚えていないことが多い。したがって、オペレータは運転室(キャブ)内に入ってキー位置を確認して初めてオートエンジンストップとキー操作とのいずれの方法でエンジンが停止したのかがわかるのであって、このキー位置の確認をせずに、キーを抜き忘れたまま放置されると、オートエンジンストップ後の照明の消し忘れ等による電力消費によってバッテリが上がってしまうおそれがあった。また、キーを機械のキー穴に差し込んだままであるので、最悪の場合にはその機械が盗難されるおそれがあった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、オペレータのキーの抜き忘れを確実に防止できる建設機械のキー抜き忘れ防止装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、キー操作によって始動又は停止されるエンジンと、このエンジンによって駆動されるアクチュエータと、このアクチュエータの駆動が必要とされないときにエンジンを自動停止させるエンジン停止手段とを備えた建設機械のキー抜き忘れ防止装置において、エンジン停止手段がエンジンを自動停止させた後、エンジンが自動停止したことを報知する報知手段を備え、上記報知手段は、キー操作によってエンジンが再始動されるか、あるいは、キーが抜かれているときには、上記報知を行わないことを特徴とするものである。
【0007】
この構成によれば、エンジン停止手段によってエンジンが自動停止させられた後、報知手段によって、このエンジンが自動停止されたことが報知されるので、この報知があるとオペレータはキーの抜き忘れを思い出して、そのキーを確実に抜き取るようになる。これにより、オートエンジンストップ後の照明の消し忘れ等によるバッテリ上がりや、機械の盗難が未然に防止される。
【0008】
さらに、オートエンジンストップ後であっても、オペレータがキーを抜き忘れていないときには報知が行われなくなる。
【0009】
請求項記載の発明キー操作によって始動又は停止されるエンジンと、このエンジンによって駆動されるアクチュエータと、このアクチュエータの駆動が必要とされないときにエンジンを自動停止させるエンジン停止手段とを備えた建設機械のキー抜き忘れ防止装置において、エンジン停止手段がエンジンを自動停止させた後、エンジンが自動停止したことを報知する報知手段と、エンジン停止手段がエンジンを自動停止させてからの経過時間をカウントするカウント手段を備え、上記報知手段は、このカウント手段によってカウントされた経過時間が所定時間を超えたときに上記報知を行うことを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、エンジン停止手段によってエンジンが自動停止させられた後、報知手段によって、このエンジンが自動停止されたことが報知されるので、この報知があるとオペレータはキーの抜き忘れを思い出して、そのキーを確実に抜き取るようになる。これ により、オートエンジンストップ後の照明の消し忘れ等によるバッテリ上がりや、機械の盗難が未然に防止される。
【0011】
また上記所定時間を予めオペレータの好みや都合に合わせて自由に設定しておくだけでよいので便利である。さらに、たとえばオペレータの帰社時刻から逆算して上記所定時間を設定するようにしておけば、あわてて帰社しようとするオペレータに注意を喚起するので、特に効果的である。
【0012】
請求項記載の発明キー操作によって始動又は停止されるエンジンと、このエンジンによって駆動されるアクチュエータと、このアクチュエータの駆動が必要とされないときにエンジンを自動停止させるエンジン停止手段とを備えた建設機械のキー抜き忘れ防止装置において、エンジン停止手段がエンジンを自動停止させた後、エンジンが自動停止したことを報知する報知手段と、キー操作を行うための運転スペースと、この運転スペースからオペレータが離れたことを検知する検知手段とを備え、上記報知手段は、エンジン停止手段がエンジンを自動停止させ、かつ、上記検知手段が運転スペースからオペレータが離れたことを検知したときに上記報知を行うことを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、エンジン停止手段によってエンジンが自動停止させられた後、報知手段によって、このエンジンが自動停止されたことが報知されるので、この報知があるとオペレータはキーの抜き忘れを思い出して、そのキーを確実に抜き取るようになる。これにより、オートエンジンストップ後の照明の消し忘れ等によるバッテリ上がりや、機械の盗難が未然に防止される。
【0014】
また、オペレータが機械を離れると、上記報知がなされるので、そのオペレータはキーの抜き忘れがあることに気づいて、キーを確実に抜くようになる。
【0015】
請求項記載の発明のように、上記運転スペースはドアを備えた運転室であって、上記検知手段はドアの開閉を検知するものであることとすれば、オペレータが運転室を離れるときにはドアをいったん開いてから車外に出てそのドアを閉じる動作をするので、その動作により上記報知が確実になされる。
【0016】
請求項記載の発明のように、上記報知内容を予め登録された連絡先に無線連絡する連絡手段を備えたこととすれば、その連絡先がキーの抜き忘れを知って、バッテリ上がりや機械の盗難を防止するための適切な行動をとることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
図1はクローラ式油圧ショベルの全体構成を示す図である。同図に示すように、建設機械の一例としての油圧ショベルの車体は、下部走行体1と、上部旋回体2とより構成されており、この上部旋回体2の前部には掘削用アタッチメント3が起伏自在に装着されている。
【0018】
下部走行体1は、左右のクローラフレーム4及びクローラ(いずれも片側のみ図示)5からなり、両側クローラ5が、左右の走行モータ7により個別に回転駆動されて走行する。上部旋回体2は、旋回フレーム8、運転室(運転スペース)としてのキャブ9、機械室10等からなるが、このうちのキャブ9は、外部の騒音や塵埃等からオペレータを保護するために外気と遮断された略密閉構造となっており、その居住性を確保するために空気調和装置(エアコン)などが備えられている。掘削用アタッチメント3は、ブーム17、このブーム17を起伏させるブームシリンダ18と、アーム19と、このアーム19を回動させるアームシリンダ20と、バケット21と、このバケットを回動させるバケットシリンダ22とを具備している。なお、各シリンダ18,20,22がそれぞれアクチュエータに相当する。
【0019】
図2は本発明の実施形態1に係るクローラ式油圧ショベルのキー抜き忘れ防止装置まわりの機能ブロック図である。同図において、100はエンジン、300はバッテリ、400は油圧回路、500は制御装置である。
【0020】
エンジン100は、出力がガバナ101で制御されるもので、その出力軸には油圧ポンプ102が直結されるとともに、オルタネータ103がタイミングベルトを介して連結されている。
【0021】
バッテリ300は、たとえば蓄電池やウルトラキャパシタ(商品名)であり、ここにオルタネータ103で発電された電力が充電され、エンジン100の停止後も車内照明や制御装置500等に電力供給するものである。
【0022】
油圧回路400は、キャブ9内の操作レバー401,402の操作により、油圧ポンプ102からの圧油を図示しないコントロール弁などを介してブームシリンダ18、アームシリンダ20、バケットシリンダ22を伸縮動作させるものであって、その操作情報の検出のために、操作レバー401,402の操作に応じて動作するリモコン弁403,404のパイロット圧を検出する圧力センサ405,406が設けられている。
【0023】
制御装置500は、さらにエンジン制御部(エンジン停止手段に相当する。)510と、エンジン動力要否判断部530と、キー抜き忘れ判断部(報知手段に相当する。)540と、タイマ(カウント手段に相当する。)550と、タイマ設定部560と、送信装置(連絡手段、報知手段に相当する。)570とを備えている。
【0024】
このうちエンジン動力要否判断部530は、操作レバー401,402の操作情報と、キースイッチ511からのオン情報を受けて、それらの情報に基づいてエンジン100の動力の要否を判断するものである。そして、このエンジン動力判断部530は、操作レバー401,402が操作されているときには、ブームシリンダ18,アームシリンダ20,バケットシリンダ22を動作させてなんらかの作業がされているので、エンジン100の動力が必要であると判断してエンジン動力要信号を発する一方、操作レバー401,402が操作されていないときには、作業がなされていないので、エンジン100の動力が不要であると判断してエンジン動力不要信号を発するようになっている。なお、操作レバー401,402の操作情報の代わりに、キャブ9の出入り口に設けたゲートレバー(セーフティレバー)の開閉を検出し、この検出情報を用いて上記判断を行うようにしてもよい。
【0025】
エンジン制御部510は、キースイッチ511によるオン信号でエンジン100を始動し、オフ信号でエンジン100を停止する一方、エンジン始動後は、アクセル512の操作情報に基づいてエンジン出力を制御するように、ガバナ101に指令信号を発するとともに、エンジン動力要否判断部530からのエンジン動力不要信号を受けてエンジン100を自動停止するようになっている。
【0026】
キー抜き忘れ判断部540は、エンジン動力要否判断部530からのエンジン動力要信号を受けると、タイマ550がカウントを開始し、そのカウント値が所定値に達したときにキーの抜き忘れがあったものと判断して、送信装置570にエンジンが自動停止したことを報知するための報知信号を発するものである。なお、タイマ設定部560によってタイマ550は上記所定値が設定されるようになっている。
【0027】
送信装置570は、車外の受信装置600に上記報知信号を無線送信(連絡)するもので、この受信装置600は受信内容をさらにパソコン700に接続された携帯電話800等を介して他の携帯電話900等に送信することができるようになっている。したがって、たとえば受信装置600を契約済みの警備会社に設置しておけば、上記受信内容によってその警備会社はキーの抜き忘れを知って、警備員の派遣等の適切な処置をとることができる。また、他の携帯電話900をオペレータが所持していれば、そのオペレータはエンジン100が自動停止したことをすぐに知り、当該油圧ショベルに戻ってキーを抜き取るか、あるいはエンジン100を再始動することができるので、キーの抜き忘れを確実に防止できる。
【0028】
図3は本装置の動作例を示すフローチャートであって、以下同図を参照しつつ説明する。まず、オペレータがキースイッチ511をスタート位置に回転させると、エンジン制御部510はスタート信号を発して、エンジン100を始動させる(ステップS1)。その後、キースイッチ511はオン位置に自動的に戻り、その位置で、オペレータがアクセル512をLoからHiに回転させると、エンジン制御部510はアクセル信号を発し、ガバナ101の設定値を変化させることによりエンジン出力を制御する。なお、ここでオペレータがキースイッチ511をオフ位置に回転させて手動停止をかけたとすると、直ちにエンジン100を停止できることはいうまでもない。
【0029】
ついで、オペレータが操作レバー401,402を操作すると、圧力センサ405,406により、リモコン弁403,404のパイロット圧が検出されて(ステップS2)、エンジン動力要否判断部530に入力される。すると、エンジン動力要否判断部530は、これらのパイロット圧からエンジン100の動力がいま必要であるか、不要であるかを判断する(ステップS2)。そして、エンジン100の動力は必要であると判断した場合には、ステップS1の直後に戻るが、エンジン動力要否判断部530がエンジン100の動力は不要であると判断した場合には、次のステップに進む。すなわち、オペレータが操作レバー401,402を操作してブームシリンダ18、アームシリンダ20、バケットシリンダ22を伸縮動作させてなんらかの作業を行っている限り、エンジン100の動力は必要であるので、次のステップに進まない。一方、オペレータが操作レバー401,402の操作をしなくなると、作業のためのエンジン100の動力は不要となるので、次のステップに進むことができる。
【0030】
そして、エンジン動力要否判断部530が、エンジン制御部510にエンジン動力不要信号を発したときには、エンジン制御部510によるエンジン100の自動停止が行われる(ステップS4)。このエンジン100の自動停止により、キー抜き忘れ判断部540はタイマ550にカウント開始信号を発し、この信号を受けたタイマ550はカウントを開始する(ステップS5)。
【0031】
ついで、キー抜き忘れ判断部540はエンジン10が再始動されるか否かを判断する(ステップS6)。ここで、オペレータがキー操作を行って、エンジン100を再始動したと判断されると、タイマ550がリセットされて上記ステップS1の直前に戻る。
【0032】
一方、再始動しないと判断されると、キー抜き忘れ判断部540は引き続きキーオフされたか否かを判断する(ステップS8)。ここで、オペレータがキー操作を行って、キーオフされたと判断されると作業は終了するが、キーオフされなかったと判断されるとキー抜き忘れ判断部540は引き続きカウント値が所定値に達したか否かを判断する(ステップS9)。
【0033】
そして、カウント値が所定値に達していないと判断されると、ステップ5の直前に戻りカウントが続行されるが、カウント値が所定値に達したと判断されると、オペレータがキーを抜き忘れたままであるので、キー抜き忘れ判断部540は送信装置570にエンジン100が自動停止されたことを報知するための報知信号を発信させる(ステップS10)。
【0034】
この後は車外での処理となるが、この報知信号は受信装置600で受信され、パソコン700で処理された後、携帯電話800から他の携帯電話900に発信される。
【0035】
以上のように、本実施形態1によれば、エンジン制御部510によってエンジン100を自動停止させられてから所定時間経過後に、送信装置570からエンジン100が自動停止されたとの報知信号が送信されるので、この報知信号があると他の携帯電話900を所持していたオペレータはキーの抜き忘れを思い出して、機械に戻ってそのキャブ9内でキーを抜き取ることとなる。これにより、オートエンジンストップ後の照明の消し忘れ等によるバッテリ上がりや、機械の盗難を未然に防止することができるようになる。
【0036】
この場合、タイマ設定部560でこの所定時間を予めオペレータの好みや都合に合わせて自由に設定しておくだけでよいので便利である。さらに、たとえばオペレータの帰社時刻から逆算して上記所定時間を設定するようにしておけば、あわてて帰社しようとするオペレータに注意を喚起するので、特に効果的である。
【0037】
なお、設定された所定時間によっては、オペレータが作業中であるにもかかわらず報知信号が送信される場合があるので、この場合には、タイマ550のカウント値をリセットするリセットボタンをたとえばキャブ9内に設け、このリセットボタンを押すことにより、エンジン100の自動停止状態を継続させることも可能である。一方、本実施形態1の場合、所定時間の設定によっては、オペレータが機械を遠く離れてしまい、しかもそのオペレータが携帯電話900を所持していないような場合も考えられる。実施形態2は、かかる点に着目してなされたものであって、その詳細を以下に説明する。
【0038】
(実施形態2)
図4は本発明の実施形態2に係るクローラ式油圧ショベルのキー抜き忘れ防止装置まわりの機能ブロック図であって、ここでは上記実施形態1と共通する要素には同一番号を付してその重複説明を省略している。
【0039】
図4に示すように、この実施形態2における制御装置500aでは、上記実施形態1における送信装置570等の代わりに車上に備えたライト581の点灯・消灯を制御する警報制御部580を備えている。また、上記実施形態1におけるタイマ550やタイマ設定部560の代わりに、キー抜き忘れ防止判断部540aがキャブ9のドア541に取り付けたドアスイッチ(検出手段に相当する。)541からの開閉信号を受けて、上記警報制御部580がライト581を点灯又は消灯させるようになっている。なお、ここではキー抜き忘れ防止判断部540、警報制御部580、ライト581が報知手段に相当する。
【0040】
図5は本装置の動作例を示すフローチャートである。以下、同図を参照しつつ説明する。同図におけるステップS11〜S14は上記実施形態1におけるステップS1〜S4と同様であり、ステップS15,S16は上記実施形態1におけるS6,S8と同様である。ただし、ステップS16においてキーオフされなかったと判断すると、キー抜き忘れ判断部540aは、ドアスイッチ542からの開閉信号に基づいて、ドア541がいったん開いてから閉じたか否かを判断する(ステップS17)。
【0041】
そして、ドア541がいったん開いてから閉じたと判断されると、ステップ15の直前に戻る。一方、ドア541がいったん開状態となってから閉状態になっていないと判断されると、オペレータがキーを抜き忘れたままであるので、キー抜き忘れ判断部540aは警報制御部580にエンジン100が自動停止されたことを示す情報を警報発信し、この警報信号を受けてライト581が点滅するようになる(ステップS18)。
【0042】
以上のように、本実施形態2によれば、エンジン制御部510によってエンジン100が自動停止され、かつ、キャブ9からオペレータが離れたことを検知されたときにライト581が確実に点滅されるので、そのオペレータはキーの抜き忘れをすぐに気づいてその場でキーを抜くように促される。なお、ライト581の点滅に代えて、あるいはそれと同時にサイレン等によって警報を発するようにしてもよい。
【0043】
なお、上記実施形態1,2を組み合わせ適用することもできる。その場合には、両者の相乗した作用効果が得られる。たとえば、実施形態1におけるタイマ550と、実施形態2におけるドアスイッチ542との両方を備えた場合には、タイマ550によるカウントアップと、ドアスイッチ542によるキャブ9の開閉検出とのいずれか早い方で上記報知を行うようにしておけば、オペレータは迅速かつ確実にキーの抜き忘れに気づくようになる。
【0044】
また、実施形態1において、送信装置570の代わりに、あるいはこれとともに実施形態2におけるようなライト581を設けてもよく、この場合には、オペレータが車体付近にいる場合に、そのオペレータにキーの抜き忘れがあったことを思い出させ、すぐにキーを抜くために車内に戻ることができるので便利である。この逆の構成も成立するのはいうまでもない。
【0045】
また、上記実施形態2では、運転室(運転スペース)として密閉構造のキャブ9を例示したが、半密閉又はオープンタイプのものであってもよい。その場合、ドア541がないので、たとえばセーフティロックレバーが装備してあればその開閉でもって上記ドアスイッチ542と同様の作動をするスイッチを作動させることとしてもよい。
【0046】
また、ドアスイッチ542やこのセーフティロックレバーの開閉スイッチを用いて、エンジン動力要否判定部540によるエンジンの動力の要否判定を行うこととしてもよい。その理由は、オペレータが機械から離れた場合には、作業が行われていないのが通常であり、エンジンの動力は不要となると考えられるからである。
【0047】
また、上記実施形態1,2では、建設機械の一例としての油圧ショベルのキー抜き忘れ防止装置について説明したが、本発明の適用範囲はこれに限られず、本発明をホイールクレーン等、他の建設機械のキー抜き忘れ防止装置にも同様に適用できる。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、エンジン停止手段によってエンジンを自動停止させられた後、報知手段によってエンジンが自動停止されたことが報知されるので、この報知によりオペレータはキーの抜き忘れを思い出して、キーを抜き取るように促される。これにより、キーの抜き忘れを確実に防止して、オートエンジンストップ後の照明の消し忘れ等によるバッテリ上がりや、機械の盗難を未然に防止することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 クローラ式油圧ショベルの全体構成を示す図である。
【図2】 本発明の実施形態1に係るクローラ式油圧ショベルのキー抜き忘れ防止装置まわりの機能ブロック図である。
【図3】 実施形態1のキー抜き忘れ防止装置の動作例を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の実施形態2に係るクローラ式油圧ショベルのキー抜き忘れ防止装置まわりの機能ブロック図である。
【図5】 実施形態2のキー抜き忘れ防止装置の動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
9 キャブ(運転室、運転スペースに相当する。)
18 ブームシリンダ(アクチュエータに相当する。)
20 アームシリンダ(アクチュエータに相当する。)
22 バケットシリンダ(アクチュエータに相当する。)
100 エンジン
300 バッテリ
400 油圧回路
405,406 圧力センサ
500,500a 制御装置
510 エンジン制御部(エンジン停止手段に相当する。)
511 キースイッチ
530 エンジン動力要否判断部
540,540a キー抜き忘れ判断部(報知手段に相当する。)
541 ドア
542 ドアスイッチ(検知手段に相当する。)
550 タイマ(カウント手段に相当する。)
560 タイマ設定部
570 送信装置(連絡手段、報知手段に相当する。)
580 警報制御部(報知手段に相当する。)
581 ライト(報知手段に相当する。)
600 受信装置
700 パソコン
800 携帯電話
900 他の携帯電話

Claims (5)

  1. キー操作によって始動又は停止されるエンジンと、このエンジンによって駆動されるアクチュエータと、このアクチュエータの駆動が必要とされないときにエンジンを自動停止させるエンジン停止手段とを備えた建設機械のキー抜き忘れ防止装置において、
    エンジン停止手段がエンジンを自動停止させた後、エンジンが自動停止したことを報知する報知手段を備え
    上記報知手段は、キー操作によってエンジンが再始動されるか、あるいは、キーが抜かれているときには、上記報知を行わないことを特徴とする建設機械のキー抜き忘れ防止装置。
  2. キー操作によって始動又は停止されるエンジンと、このエンジンによって駆動されるアクチュエータと、このアクチュエータの駆動が必要とされないときにエンジンを自動停止させるエンジン停止手段とを備えた建設機械のキー抜き忘れ防止装置において、
    エンジン停止手段がエンジンを自動停止させた後、エンジンが自動停止したことを報知する報知手段と、エンジン停止手段がエンジンを自動停止させてからの経過時間をカウントするカウント手段を備え、上記報知手段は、このカウント手段によってカウントされた経過時間が所定時間を超えたときに上記報知を行うことを特徴とする建設機械のキー抜き忘れ防止装置。
  3. キー操作によって始動又は停止されるエンジンと、このエンジンによって駆動されるアクチュエータと、このアクチュエータの駆動が必要とされないときにエンジンを自動停止させるエンジン停止手段とを備えた建設機械のキー抜き忘れ防止装置において、
    エンジン停止手段がエンジンを自動停止させた後、エンジンが自動停止したことを報知する報知手段と、キー操作を行うための運転スペースと、この運転スペースからオペレータが離れたことを検知する検知手段とを備え、上記報知手段は、エンジン停止手段がエンジンを自動停止させ、かつ、上記検知手段が運転スペースからオペレータが離れたことを検知したときに上記報知を行うことを特徴とする建設機械のキー抜き忘れ防止装置。
  4. 上記運転スペースはドアを備えた運転室であって、上記検知手段はドアの開閉を検知するものであることを特徴とする請求項記載の建設機械のキー抜き忘れ防止装置。
  5. 上記報知内容を予め登録された連絡先に無線連絡する連絡手段を備えたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の建設機械のキー抜き忘れ防止装置。
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