JP4165027B2 - クライアント装置、ネットワーク印刷システム、及び印刷データ送信方法 - Google Patents

クライアント装置、ネットワーク印刷システム、及び印刷データ送信方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クライアント装置、ネットワーク印刷システム、及び印刷データ送信方法に係わり、特に、ネットワークに接続されると共に、前記ネットワークを介して受信した印刷データに基づいて印刷し、且つ前記印刷データが暗号化されている場合は復号化してから印刷するプリンタを備えたネットワーク印刷システムに用いられるクライアント装置、ネットワーク印刷システム、及び印刷データ送信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
クライアント装置とプリンタをネットワークを介して接続し、クライアント装置から送出された印刷データをネットワークを介してプリンタで受信して印刷するネットワーク印刷システムが普及している。このとき、ネットワーク上に送出された印刷データは、送信先であるプリンタ以外でも受信可能であり、機密文書を印刷するためにネットワーク印刷システムを利用すると、第三者に機密が漏洩する恐れがあった。
【0003】
このため、このようなネットワーク印刷システムの機密保護技術として、従来より、印刷データの送信元であるクライアント装置において、印刷データを暗号化してからプリンタ或いは当該プリンタを管理しているプリンタサーバへ向けて送出し、これを受信したプリンタ或いはプリンタサーバにおいて復号化することで、印刷データの参照や印刷を実行する技術がある。この技術では、印刷データは、第三者が参照可能なネットワーク上は暗号化された状態で伝送されるので、機密漏洩を防止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術では、機密保護の必要のない印刷データであっても、暗号化されてしまい、暗号化・復号化処理によって印刷処理全体の処理時間が長くなると共に、暗号化によってデータ量が増加するため、ネットワークトラフィックが増大するという問題があった。
【0005】
これを解消する技術として、特願平11−143658号公報に開示されているように、ユーザによって印刷データを機密保護対象とするか否か、すなわち印刷データを暗号化するか否かを選択可能することが考えられるが、暗号化が選択された場合は毎回同じ種類の暗号で暗号化が実行されるため、当該暗号の種類が知られてしまうと機密が漏洩してしまい、機密保護には十分ではなかった。
【0006】
また、ユーザが暗号化するか否かを選択する場合は、例えば、ネットワーク上に送出された印刷データが、LAN等の閉じた範囲内のみ伝送してプリンタへ送信されるときは機密保護の必要がない場合でも、ユーザにはクライアントとプリンタの間に介在するネットワークがLANのみなのか、それともインターネットのように誰でもアクセス可能なネットワークなのかが分からず、間違って暗号化が選択されてしまうことがあった。この結果、機密保護が不要であるにも係わらず暗号化及び復号化が実行され、処理時間及びデータ量が増大してしまうという問題があった。
【0007】
本発明は上記問題点を解消するためになされたもので、印刷データのネットワーク伝送中の機密漏洩を防止すると共に、機密保護が不要な場合の処理時間の短縮を図り、且つデータ量の増大を防止することができるクライアント装置、ネットワーク印刷システム、及び印刷データ送信方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ネットワークに接続されると共に、前記ネットワークを介して受信した印刷データに基づいて印刷し、且つ前記印刷データが暗号化されている場合は復号化してから印刷するプリンタを備えたネットワーク印刷システムに用いられるクライアント装置であって、当該クライアント装置と印刷を実行するプリンタとの接続状態に基づいて、当該クライアント装置から前記印刷を実行するプリンタに前記印刷データを送信する際に暗号化が必要であるか否かを判断する判断手段であって、当該クライアント装置と前記印刷を実行するプリンタとの間の通信に用いる通信プロトコルがTCP/IPで、且つインターネットプリンティングプロトコルである場合に、前記印刷データを送信する際に暗号化が必要であると判断する判断手段と、前記判断手段により暗号化が必要と判断された場合に、前記印刷データを暗号化する暗号化手段と、前記判断手段の判断結果に基づいて、前記暗号化手段により暗号化した印刷データ或いは前記印刷データを前記ネットワークを介して送信する送信手段と、を有することを特徴とするクライアント装置。
を有することを特徴としている。
【0014】
請求項に記載の発明によれば、クライアント装置では、判断手段によって、当該クライアント装置と印刷を実行するプリンタ、すなわち印刷データの送信先のプリンタとの接続状態に基づいて、前記印刷データを送信する際に暗号化が必要か否かが判断される。判断手段は、当該クライアント装置と印刷を実行するプリンタとの間の通信に用いる通信プロトコルがTCP/IPで、且つインターネットプリンティングプロトコルである場合に、印刷データを送信する際に暗号化が必要であると判断する。判断手段によって、暗号化が必要と判断された場合は、印刷データは、暗号化手段によって暗号化されてから、送信手段によって、ネットワークを介してプリンタへと送信される。プリンタでは、この暗号化された印刷データを受信した場合は、当該暗号化された印刷データを復号化した後、印刷を実行する。
【0015】
一方、判断手段によって、暗号化が不要と判断された場合は、印刷データは暗号化されずに、そのまま、送信手段によって、ネットワークを介してプリンタへと送信される。プリンタでは、この印刷データを受信した場合は、復号化せずに直ちに印刷を実行する。
【0016】
すなわち、クライアント装置では、プリンタとの接続状態に基づいて、暗号化が必要か否かが自動的に判断されて、印刷データの暗号化が行われるので、ユーザによる選択間違いの心配がない。これにより、機密保護が必要な場合は確実に印刷データを暗号化してから送信できると共に、機密保護が不要な場合は暗号化の実行を防止でき、確実に機密保護が不要な場合の処理時間を短縮でき、且つデータ量の増大も防止できる。
【0018】
また、請求項に記載されているように、前記判断手段は、前記通信プロトコルがTCP/IPであり、且つインターネットプリンティングプロトコルでない場合には、前記クライアント装置と前記印刷を実行するプリンタが同一サブネットに属しない場合に、前記暗号化が必要であると判断するとよい。また、請求項3に記載されているように、前記判断手段は、前記通信プロトコルがTCP/IPでない場合、および、前記通信プロトコルがTCP/IPで、且つ前記クライアント装置と前記印刷を実行するプリンタとが同一サブネットに属する場合には、前記暗号化が不要であると判断するとよい
【0019】
また、請求項に記載されているように、前記暗号化手段で暗号化するときの暗号の種類を選択する選択手段を更に有し、前記暗号化手段は、前記選択手段によって選択された暗号の種類に基づいて、前記印刷データを暗号化するするとよい。
【0020】
また、請求項に記載されているように、前記選択手段において選択可能な暗号の種類を追加又は削除する追加削除手段を更に有するとよい。
【0021】
また、請求項に記載されているように、前記暗号化手段が、所定のデータ単位毎に、前記暗号の種類を変更して暗号化するとよい。このとき、請求項に記載されているように、前記選択手段は、複数の暗号の種類を選択すると共に、当該選択した暗号の種類の組合せ順序を選択し、前記暗号化手段は、前記組合せ順序に従って、前記暗号の種類を変更するようにするとよい。
【0027】
請求項に記載の発明は、クライアント装置とプリンタとがネットワークを介して接続されたネットワーク印刷システムであって、前記クライアント装置は、当該クライアント装置と印刷を実行するプリンタとの接続状態に基づいて、当該クライアント装置から前記印刷を実行するプリンタに前記印刷データを送信する際に暗号化が必要であるか否かを判断する判断手段であって、当該クライアント装置と前記印刷を実行するプリンタとの間の通信に用いる通信プロトコルがTCP/IPで、且つインターネットプリンティングプロトコルである場合に、前記印刷データを送信する際に暗号化が必要であると判断する判断手段と、前記判断手段により暗号化が必要と判断された場合に、前記印刷データを暗号化する暗号化手段と、前記判断手段の判断結果に基づいて、前記暗号化手段により暗号化した印刷データ或いは前記印刷データを前記ネットワークを介して送信する送信手段と、を有し、前記プリンタは、前記送信手段から送信された前記暗号化した印刷データ或いは前記印刷データを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信した前記暗号化した印刷データを復号化する復号化手段と、前記復号化手段によって復号化した印刷データ或いは前記受信手段で受信した印刷データに基づいて印刷を実行する印刷手段と、を有することを特徴としている。
【0028】
請求項に記載の発明によれば、クライアント装置では、判断手段によって、当該クライアント装置と印刷を実行するプリンタとの接続状態に基づいて、印刷データを送信する際に暗号化が必要か否かが判断される。判断手段は、通信プロトコルがTCP/IPで、且つインターネットプリンティングプロトコルである場合に、クライアント装置及びプリンタがインターネットを介して接続されていると判断する。また、前記判断手段は、前記通信プロトコルがTCP/IPで、且つ前記クライアント装置と前記印刷を実行するプリンタが同一サブネットに属しない場合にも、前記暗号化が必要であると判断するようにしてもよい。
【0029】
判断手段によって、暗号化が必要と判断された場合は、印刷データは、暗号化手段によって暗号化されてから、送信手段によって、ネットワークを介してプリンタへと送信される。プリンタは、受信手段によって、この暗号化された印刷データを受信した場合は、復号化手段によって当該暗号化された印刷データを復号化した後、印刷手段によって印刷を実行する。
【0030】
一方、判断手段によって、暗号化が不要と判断された場合は、印刷データは暗号化されずに、そのまま、送信手段によって、ネットワークを介してプリンタへと送信される。プリンタは、受信手段によって、この印刷データを受信した場合は、復号化せずに直ちに印刷手段で印刷を実行する。
【0031】
すなわち、暗号化が必要か否かが自動的に判断されて、印刷データの暗号化が行われるので、ユーザによる選択間違いの心配がなく、機密保護が必要な場合は確実に印刷データを暗号化してから送信できると共に、機密保護が不要な場合は暗号化が実行されるのを防止でき、確実に機密保護が不要な場合の処理時間を短縮でき、且つデータ量の増大も防止できる。
【0032】
なお、より厳重な機密保護のために、暗号化手段による暗号化の際に暗号の種類を選択する選択手段を備えさせ、選択された暗号の種類に基づいて、前記印刷データを暗号化するようにしてもよい。この場合、選択可能な暗号の種類を追加又は削除する追加削除手段を備えるようにしてもよい。また、暗号化手段が、所定のデータ単位毎に、前記暗号の種類を変更して暗号化し、これに対応して、復号化手段が、所定のデータ単位毎に、暗号の種類を変更して復号化するようにしてもよい。具体的には、選択手段によって、複数の暗号の種類を選択すると共に、当該選択した暗号の種類の組合せ順序を選択して、暗号化手段及び復号化手段は、この組合せ順序に従って、暗号の種類を変更するようにすればよい。
求項に記載の発明は、ネットワークに接続されると共に、前記ネットワークを介して受信した印刷データに基づいて印刷し、且つ前記印刷データが暗号化されている場合は復号化してから印刷するプリンタを備えたネットワーク印刷システムに用いられるクライアント装置で行われる印刷データ送信方法あって、当該クライアント装置と印刷を実行するプリンタとの接続状態に基づいて、当該クライアント装置から前記印刷を実行するプリンタに前記印刷データを送信する際に暗号化が必要であるか否かを判断する判断工程であって、当該クライアント装置と前記印刷を実行するプリンタとの間の通信に用いる通信プロトコルがTCP/IPで、且つインターネットプリンティングプロトコルである場合に、前記印刷データを送信する際に暗号化が必要であると判断する判断工程と、前記判断工程により暗号化が必要と判断された場合に、前記印刷データを暗号化する暗号化工程と、前記判断工程の判断結果に基づいて、前記暗号化工程により暗号化した印刷データ或いは前記印刷データを前記ネットワークを介して送信する送信工程と、を有することを特徴としている。
【0033】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明に係る実施形態の1例を詳細に説明する。まず、図1を参照して、本発明が適用されたネットワークシステムの構成を説明する。
【0034】
図1に示すように、ネットワークシステム10は、印刷データを生成し、当該印刷データを選択的に暗号化して印刷を要求するクライアント装置12と、ジョブ情報を管理するサーバ装置14と、印刷データを受信し、当該印刷データに基づく画像を用紙等の画像記録媒体に印刷するプリンタ16A、16B、16Cとを含んで構成されている。なお、以下の説明では、プリンタ16A、16B、16Cを特に区別しない場合は、単にプリンタ16と称す。
【0035】
また、クライアント装置12とプリンタ16は、LAN(Local Area Network)18Aに接続され、プリンタ16Bとサーバ装置14はLAN18Bに接続され、プリンタ16CはLAN18Cに接続されている。また、LAN18A及びLAN18Cは、ゲートウェイシステム(GW)20等を介して接続されており、これは、例えば、大企業等でネットワーク管理や回線資源の分配を効率よく行うために、ネットワークをサブネットと呼ばれるいくつかの小さな単位に分割して管理することがあり、LAN18A及びLAN18は、この分割された単位に相当する。
【0036】
なお、本実施の形態では、説明の簡便化のために、LAN18Aにのみクライアント装置12が1台接続されている場合を例に説明するが、LAN18Bや、LAN18Cにもクライアント装置12を接続してもよいし、その接続台数も限定されるものではない。また、LAN18A、18B、18Cに1台ずつプリンタ16を接続する場合を例に説明するが、この接続台数も限定されるものではない。
【0037】
また、LAN18A、18B、18Cは、各々ゲートウェイ・システム20等を介してインターネット22に接続されており、クライアント装置12、サーバ装置14、プリンタ16A、16B、16Cは、各々の間に介在するLAN18A、18B、18C、インターネット22等のネットワークを介して、相互に通信可能となっている。なお、以下では、この相互通信のためのクライアント装置12、サーバ装置14、プリンタ16A、16B、16Cの識別には、IP(Internet Protocol)アドレスを用いる場合を例に説明するが、URL(Uniform Resource Locator)等の他の位置指定コードを用いてもよい。
【0038】
ゲートウェイ・システム20は、外部からの不正アクセスを防止するためのセキュリティシステム(所謂Firewall)を備えており、LAN18A、18B、18C各々上を伝送中のデータが、当該LAN各々上以外の装置に受信されることはないようになっている。すなわち、各LAN18A、18B、18C内では機密性が補償されている。
【0039】
次に、クライアント装置12、サーバ装置14、プリンタ16A、16B、16Cの構成を説明する。
【0040】
クライアント装置12は、本体部12Aに、各種情報を入力するためのキーボード、マウス等の操作入力装置12B、及び各種メニュー画面や処理結果等を表示するためのディスプレイ12Cが接続されて構成されている。
【0041】
本体部12Aは、図2に示すように、操作入力装置12Bが操作されて入力された操作者からの各種操作要求を受け付けると共に、ディスプレイ12Cに情報を表示する等によって操作者に処理結果を報知するための操作制御部30と、メモリに記憶され、ワープロソフト等の文書データを作成するための各種アプリケーション32と、文書データをプリンタ側で解読可能なページ記述言語(PDL)等に変換して印刷データを生成すると共に、印刷を実行するプリンタ(以下「出力先プリンタ」という)や印刷形態等の設定、及び暗号化に係わる設定情報(以下、「暗号化情報」という)を行うためのプリンタドライバ34と、印刷データを暗号化する暗号化処理部36と、ネットワークを介して外部とデータを入出力するためのネットワークインタフェース部(I/F)38と、ネットワークインタフェース部38を介して印刷データ或いは暗号化した印刷データをジョブ情報と共に送信するためのデータ送信部40と、ネットワークインタフェース部38を介してSMTP(Send Mail Transfer Protocol)に従って、すなわち電子メールでジョブ情報を送信するためのメール送信部42と、クライアント装置12の動作全体を制御する制御部44とを備えている。このうち、プリンタドライバ34が本発明の選択手段及び追加削除手段、暗号化処理部36が本発明の暗号化手段、データ送信部40が本発明の送信手段、制御部44が本発明の判断手段に対応する。
【0042】
なお、本実施の形態では、プリンタドライバ34では、印刷形態として、印刷部数、用紙サイズ、カラー/白黒、拡大・縮小倍率等を設定するようになっている。また、暗号化に係わる設定として、印刷実行するプリンタに応じて暗号化の必要性を自動的に判別する「自動判別」、「暗号化して送信」、「暗号化しないで送信」の3種類の中から何れか1つを選択可能となっている。また、暗号化処理部36が複数種類の暗号に対応可能な場合には、暗号化に使用する暗号の種類や、複数種類の暗号を組合せて暗号化するか否かも設定可能である。
【0043】
また、暗号化処理部36では、各暗号種類毎に、当該暗号化を実行するために必要な情報(プログラムやパラメータ情報等)を登録するためのメモリを備え、当該登録情報を用いて印刷データを暗号化する。すなわち、暗号化処理部36は、メモリに登録された暗号について対応可能となっている。
【0044】
また、データ送信部40は、送信先に応じて適切な通信プロトコルを選択し、当該選択プロトコルに従ってデータを転送する。また、送信先に応じてユーザが適切な出力ポートを選択してデータを転送する。インターネットを介してプリンタへ送信する場合は、IPP(Internet Printing Protocol:インターネットプリンティングプロトコル)等に対応した出力ポートが選択され、インターネットを介さずにLANのみを介してプリンタへ送信する場合は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)印刷サービス、LPR等に対応した出力ポートが選択される。この出力ポートに応じて、TCP/IP、NetBEUI(NetBIOS Extended User Interface)、IPX/SPX(Internetwork Packet Exchange/Sequenced Packet Exchange)、及びAppleTalk等の通信プロトコルが選択される。
【0045】
また、ネットワークを介さずに所定のケーブル(セントロニクス、USB、IEEE1394等のケーブル)や無線アダプタ(Bluetooth)によって接続された周辺装置へ送信する場合は、当該ケーブルや無線アダプタに対応した出力ポートが選択され、当該ケーブルや無線アダプタの規格に応じた通信プロトコルが選択される。
【0046】
なお、LPRは、ネットワークを経由してクライアント装置のアプリケーションから直接データを送信するためのプロトコルである。IPPは、インターネットを経由してクライアント装置のアプリケーションから直接印刷データを送信するためのプロトコルである。
【0047】
サーバ装置14は、図3に示すように、ネットワークを介して外部とデータの入出力を行うネットワークインタフェース部50と、ネットワークインタフェース部50を介して外部から送信されてきた電子メールを受信するメール受信部52と、受信した電子メールの情報をジョブ情報として保管するジョブ情報保管部54と、ネットワークインタフェース部50を介して管理下のプリンタ16からの要求を受けて対応するジョブ情報を送信するジョブ情報送信部56と、当該サーバ装置14の動作全体を制御する制御部58とを備えている。
【0048】
各プリンタ16は、図4に示すように、LANやインターネット等のネットワークを介して外部とデータの入出力を行うネットワークインタフェース部60と、ネットワークインタフェース部60を介して外部から送信されてきた印刷データ或いは暗号化された印刷データを受信して格納するデータ受信部62と、複数種類の暗号を組み合わせて暗号化された印刷データを受信した場合に、ネットワークインタフェース部60を介してサーバ装置へジョブ情報を要求して、サーバ装置から対応するジョブ情報を取得するジョブ情報取得部64と、ジョブ情報から暗号化情報を抽出し、当該暗号化情報に基づいて暗号化された印刷データを復号化する復号化処理部66と、印刷データに基づいて動作し、用紙等の画像記録媒体に画像を記録する印刷処理部68と、当該プリンタの動作全体を制御する制御部70とを備えている。
【0049】
このうち、データ受信部62が本発明の受信手段、復号化処理部66が本発明の復号化手段、印刷処理部68が本発明の印刷手段に対応する。
【0050】
なお、クライアント12の属するLAN18A内の閉じた範囲では機密保持の必要がない場合は、当該LAN18Aに属するプリンタ16Aについては、ジョブ情報取得部64及び復号化処理部66を省略することができる。
【0051】
[作用]
次に、本実施の形態の作用として、クライアント装置12のアプリケーション32で作成した文書データを印刷する場合の処理を説明する。図5には、このときクライアント装置12の制御部44で実行される制御ルーチン、図6にはサーバ装置14の制御部58で実行される制御ルーチン、図7には、プリンタ16の制御部70で実行される制御ルーチンが示されている。
【0052】
クライアント装置12の制御部44では、図5に示されるように、ユーザによって操作入力装置12Aが操作されて、アプリケーション32で作成された文書データ等の印刷要求が入力されると、ステップ100からステップ102に移行して、プリンタドライバ34を動作させて、文書データを印刷データに変換すると共に、出力先プリンタや印刷形態の設定を行う。また、同時に、次のステップ104において、プリンタドライバ34で暗号化に係わる設定(「自動判別」/「暗号化して送信」/「暗号化しないで送信」の設定と、暗号化して送信する場合で且つ複数種類の暗号に対応可能な場合は、「1種類の暗号を使用及び使用する暗号種類の指定」/「複数種類の暗号組合せ」)を行う。
【0053】
具体的に、本実施の形態では、ユーザが設定変更しない限り、すなわち通常時は「自動判別」が選択されるようになっている。ユーザが操作入力装置12Bを操作して設定変更を要求した場合には、プリンタドライバ34は、図8に示すプリンタドライバ設定画面400をディスプレイ12Cに表示させる。
【0054】
図8のプリンタドライバ設定画面400には、「自動判別」、「暗号化して送信」、「暗号化しないで送信」にそれぞれ設定するためのラジオボタン402A、402B、402Cが設けられている。ユーザは、操作入力装置12Bを操作してプリンタドライバ設定画面400上のラジオボタン402A、402B、402Cの何れか1つを選択してON状態にすることで、「自動判別」或いは「暗号化して送信」或いは「暗号化しないで送信」に任意に設定する。例えば、暗号化が必要か否かを自動判別して印刷を行いたい場合はラジオボタン402A、機密性が高いので必ず暗号化して送信したい場合はラジオボタン402B、機密性が低いので暗号化する必要がない場合はラジオボタン402CをON状態にすればよい。
【0055】
また、プリンタドライバ34は、ユーザによって「暗号化して送信」が設定された場合は、暗号化処理部36の登録暗号情報を参照して、暗号化処理部36が複数種類の暗号化に対応可能であれば、図9に示すプリンタドライバ設定画面410をディスプレイ12Cに表示させる。図9のプリンタドライバ設定画面410には、暗号化処理部36が対応可能な暗号の種類をリスト表示して、暗号化に使用する種類を選択するための暗号種類表示部412と、複数の暗号の種類を組み合わせて使用することを指示するためのラジオボタン414と、暗号の組み合わせ順序を指定するための暗号化順序情報入力欄416とが設けられている。
【0056】
ユーザは、1種類のみの暗号で暗号化を実行したい場合は、操作入力装置12Bを操作して、プリンタドライバ設定画面410上の暗号種類表示部412から、所望の暗号の種類を選択すると共に、ラジオボタン414をOFF状態にする。これを受けてプリンタドライバ34は、暗号化に用いる暗号の種類を、暗号種類表示部412で選択された暗号種類に設定する。また、ユーザは、複数種類の暗号を組み合わせて暗号化を実行したい場合は、操作入力装置12Bを操作して、プリンタドライバ設定画面410上のラジオボタン414をON状態にすると共に、暗号化順序情報入力欄416に所望の暗号の種類を指定する情報を所望の組合せ順序で入力する。これを受けてプリンタドライバ34は、暗号化に用いる暗号種類の組合せ順序を、暗号化順序情報入力欄416に入力された暗号種類の順序に設定する。
【0057】
なお、本実施の形態では、対応可能な暗号種類を任意に変更可能とするために、プリンタドライバ34は、図10に示すようなプリンタドライバ設定画面420をディスプレイ12Cに表示させることができるようになっている。図10のプリンタドライバ設定画面420には、追加又は削除する暗号を指定する暗号種類入力欄422と、暗号種類入力欄422で指定された暗号を対応可能な暗号に追加するための追加ボタン424、暗号種類入力欄422で指定された暗号を対応可能な暗号から削除するための削除ボタン426が設けられている。
【0058】
ユーザは、暗号を追加したい場合は、操作入力装置12Bを操作して、追加したい暗号を示す情報を暗号種類入力欄422に入力して、追加ボタン424を選択する。プリンタドライバ34は、これを受けて、暗号種類入力欄422に入力情報に対応する暗号種類で暗号化を実行するために必要な情報(プログラムやパラメータ情報)を暗号化処理部36に登録する。なお、この登録情報は、CD−ROM等から読み出してインストールされるようにしてもよいし、インターネット22を介して、例えばサーバ装置14から配信されるようにしてもよい。
【0059】
また、ユーザは、暗号を削除したい場合は、操作入力装置12Bを操作して、削除したい暗号を示す情報を暗号種類入力欄422に入力して、削除ボタン426を選択する。プリンタドライバ34は、これを受けて、暗号化処理部36の登録情報の中から暗号種類入力欄422の入力情報に対応する暗号の情報を削除する。
【0060】
このようにして図5のステップ104の暗号化に係わる設定がなされたら、クライアント装置12の制御部44は、次のステップ108において、当該設定された暗号化情報に基づいて、暗号化に係わる設定で「自動判別」が選択されたか否かを判断する。
【0061】
「自動判別」が選択された場合は、ステップ106に移行し、出力先プリンタへ印刷データを送信するために用いる通信プロトコルがTCP/IPか否か、すなわちLANやインターネット等のネットワークを介して印刷データを送信するか否かを判断する。
【0062】
出力先プリンタが、当該クライアント装置12と所定のケーブルや無線アダプタを介して周辺装置として接続するプリンタ(所謂ローカルプリンタ)の場合は、予めTCP/IP以外(セントロニクス、USB、IEEE1394等)の通信プロトコルが設定されているので、ここでは否定判定されて、暗号化の必要はないと自動判別されて、ステップ124に移行し、プリンタドライバ34で生成された印刷データを暗号化せずにそのままの状態で、ジョブ情報と共に、データ送信部40からネットワークインタフェース部50を介して出力先プリンタへ向けて送出する。
【0063】
一方、出力先プリンタが、当該クライアント装置12とLANやインターネット等のネットワークを介して接続するプリンタ(所謂ネットワークプリンタ)の場合は、予めTCP/IPが通信プロトコルに設定されているので、ここで肯定判定され、ステップ110に移行する。
【0064】
ステップ110では、出力先プリンタへ印刷データを送信するために用いる出力ポートがIPP対応であるか、すなわちインターネット22を介して印刷データを送信するか否かを判断する。このとき、出力先プリンタが、当該クライアント装置12とインターネット22を介して接続するプリンタ(すなわちプリンタ16B)の場合は、IPP対応の出力ポートが選択されるので、ここで肯定判定されて、暗号化が必要であると自動判別されて、ステップ122に移行する。そして、ステップ122でプリンタドライバ34で生成された印刷データを暗号化処理した後、ステップ124に移行し、暗号化印刷データ(以下、「暗号化印刷データ」という)をジョブ情報(印刷形態設定情報及び暗号化情報)と共にデータ送信部40からネットワークインタフェース部38を介して出力先プリンタへ向けて送出する
一方、出力先プリンタが、ネットワークプリンタでもインターネット22を介さずに接続するプリンタ(すなわちプリンタ16A、16C)の場合は、IPP以外(例えば、TCP/IP印刷サービス等)の出力ポートが選択されるので、ステップ110で否定判定されてステップ112に移行する。
【0065】
ステップ112では、当該クライアント装置12のIPアドレス情報を取得し、次のステップ114では、当該クライアント装置12が属するサブネット(すなわちLAN18A)のネットワークアドレスを求めるためのサブネットマスク情報を取得し、次いで、ステップ116で、出力先プリンタのIPアドレス情報を取得する。そして、次のステップ118で、クライアント装置12のIPアドレス情報及び出力先プリンタのIPアドレス情報の各々を、取得したサブネットマスク情報を用いてマスキング(詳しくはIPアドレスとサブネットマスクのビット情報を論理積演算)する。
【0066】
そして、次のステップ120で、両者のマスキング結果を比較することにより、クライアント装置12と出力先プリンタが同一サブネットに属するか否かを判断する。詳しくは、マスキングによって得られたサブネットのネットワークアドレスが同一であれば、クライアント装置12と出力先プリンタが同一サブネットに属すると判断され、マスク演算によって得られたサブネットのネットワークアドレスが異なる場合は、クライアント装置12と出力先プリンタは異なるサブネットに属すると判断される。
【0067】
同一サブネットと判断された場合は、すなわち出力先プリンタ16がLAN18A上のプリンタ16Aの場合は、暗号化の必要はないと自動判別されてステップ124に移行し、プリンタドライバ34で生成された印刷データを暗号化せずにそのままの状態で、ジョブ情報と共に、データ送信部40からネットワークインタフェース部38を介して出力先プリンタへ向けて送出する。
【0068】
一方、異なるサブネットと判断された場合、すなわち出力先プリンタ16がLAN18C上のプリンタ16Cの場合は、暗号化が必要であると自動判別されて、ステップ122に移行し、プリンタドライバ34で生成された印刷データを暗号化処理した後、ステップ124に移行し、暗号化印刷データをジョブ情報と共にデータ送信部40からネットワークインタフェース部38を介して外部へ送出する。
【0069】
このように、自動判別が選択された場合には、通信プロトコルがTCP/IPで、IPPの場合、或いは通信プロトコルがTCP/IPで、出力先プリンタがクライアント装置12と異なるサブネットの場合に、印刷データの暗号化が実行される。言いかえると、クライアント装置12とインターネット22を介して接続されたプリンタ16Bや、クライアント装置12が属するサブネット(LAN18A)とは異なるサブネット(LAN18C)に属するプリンタ16Cを出力先プリンタに設定した場合は、インターネットや異なるサブネットで第三者に情報が漏れる可能性が有り、暗号化が必要であると自動判別して、印刷データが暗号化されて送出される。
【0070】
それ以外の場合、例えば、クライアント装置12と周辺装置として直接接続されたプリンタ(ローカルプリンタ)や、クライアント装置12と同一のサブネット(LAN18A)に属するプリンタ16Aが出力先プリンタに設定された場合は、暗号化の必要はないと自動判別されて、印刷データは暗号化されずにそのまま送出される。
【0071】
なお、暗号化が必要であると自動判別された際に、暗号化処理部36が複数種類の暗号に対応可能であれば、図9に示したプリンタドライバ設定画面410をディスプレイ12Cに表示する等して、暗号化に使用する暗号の種類や、複数種類の暗号を組合せて暗号化するか否か等を設定し、後述の「暗号化して送信」が選択されたときと同様の処理を行なうようにしてもよい。
【0072】
一方、ステップ104の暗号化に係わる設定において、「暗号化して送信」が選択された場合は、ステップ106からステップ126、128と移行する。ステップ128では、暗号化情報に基づいて、複数種類の暗号を用いて暗号化を行うことが設定されたか否かを判断する。複数種類の暗号を用いて暗号化を行うことが設定されたと判断された場合は、具体的には、図9で示したプリンタドライバ設定画面410において、ラジオボタン414がON状態にされ、暗号化順序情報入力欄416に、所望の順番で使用する暗号の種類を示す情報が入力された場合は、ステップ130に移行する。
【0073】
ステップ130では、暗号化順序を示す暗号化順序情報、すなわち暗号化順序情報入力欄416に入力された情報を抽出し、次のステップ132で、ネットワークインタフェース部38を介して、メール送信部42からサーバ装置14へ向けて、ジョブ情報(暗号化情報及び印刷形態設定情報)と共に、抽出した暗号化順序情報を電子メールで送信する。
【0074】
サーバ装置14の制御部58は、図6に示すように、この電子メールで送信されてきた情報をネットワークインタフェース部50を介してメール受信部52で受信すると、ステップ200からステップ202に移行し、当該受信した情報をジョブ情報保管部54に保管する。すなわち、ジョブ情報保管部54には、ジョブ情報と共に暗号化順序情報が保管される。
【0075】
クライアント装置12の制御部44では、ステップ132の電子メール送信後は、ステップ122に移行し、抽出した暗号化順序情報に示される暗号種類の順番で、プリンタドライバ34で生成された印刷データを暗号化する。これにより、複数種類の暗号を用いた暗号化が設定されている場合は、図11に示すように、所定のデータ単位(例えばバンド単位、ページ単位等)毎に暗号の種類を変更して暗号化が実行される。
【0076】
このようにして所定のデータ単位毎に暗号化した後は、ステップ124に移行し、暗号化印刷データをジョブ情報と共にデータ送信部40からネットワークインタフェース部38を介して外部へ送出する。
【0077】
一方、複数種類の暗号を用いて暗号化を行うことが設定されていない場合は、具体的には、図9で示したプリンタドライバ設定画面410において、暗号種類表示部412で所望の暗号種類が選択され、ラジオボタン414がOFF状態とされた場合は、ステップ128からステップ122に移行する。そして、ステップ122で、選択された種類の暗号を用いて、プリンタドライバ34で生成された印刷データを暗号化した後、ステップ124に移行し、暗号化印刷データをジョブ情報と共にデータ送信部40からネットワークインタフェース部38を介して外部へ送出する。
【0078】
一方、ステップ104の暗号化に係わる設定において、「暗号化しないで送信」が選択された場合は、ステップ106からステップ126、124と移行し、印刷データを暗号化せずにそのままの状態で、ジョブ情報と共に、データ送信部40からネットワークインタフェース部38を介して出力先プリンタへ向けて送信する。
【0079】
プリンタ16の制御部70は、上記のようにして、クライアント装置12から当該プリンタ16へ向けて送信されてきたデータ(印刷データ或いは暗号化印刷データとジョブ情報)を受信すると、図7に示すように、まず、ステップ300において、受信したデータを解析し、次のステップ302で、解析結果、詳しくはジョブ情報に含まれている暗号化情報に基づいて、受信データに含まれる印刷データが暗号化されているか否かを判断する。
【0080】
印刷データが暗号化されている場合は、ステップ304に移行し、受信データの解析結果、より詳しくはジョブ情報に含まれている暗号化情報に基づいて、複数種類の暗号を組合せて暗号化されているか否かを判断する。複数種類の暗号を組合せて暗号化されている場合は、ステップ306に移行し、暗号化順序情報を取得するために、クライアント装置12からの受信データに含まれるジョブ情報を、ジョブ情報取得要求としてサーバ装置14へ送信する。
【0081】
サーバ装置14は、図6に示すように、プリンタ16から送信されたこの要求を受信すると、ステップ200からステップ204、206と移行し、ジョブ情報保管部54に保管しているジョブ情報の中から当該要求として送信されてきたジョブ情報と一致するジョブ情報を検索する。そして、次のステップ206において、検索したジョブ情報と共に、ジョブ情報保管部54に当該ジョブ情報と共に保管されている暗号化順序情報をジョブ情報送信部56からネットワークインタフェース部50を介して送信要求送信元のプリンタ16へ向けて送信する。
【0082】
プリンタ16は、サーバ装置14から送信されてきたジョブ情報及び暗号化順序情報を受信すると、図7のステップ308で肯定判定され、次のステップ310に移行し、当該受信情報の中から暗号化順序情報を抽出する。そして、ステップ312では、復号化処理部66で、抽出した暗号化順序情報に示される暗号種類の順序に従って、受信した暗号化印刷データを所定のデータ単位毎に順番に復号化し、次のステップ314で、印刷処理部68で復号化した印刷データを印刷形態情報に基づいて印刷する。
【0083】
そして、受信した暗号化印刷データ全てに対して、復号化及び印刷が終了するまで、次のステップ316で否定判定されてステップ312に戻り、上記処理を繰返し実行する。受信した暗号化印刷データ全てに対して復号化及び印刷が終了したら、ステップ316からステップ318に移行し、当該印刷に係わる全てのデータ(暗号化印刷データ、ジョブ情報、復号化された印刷データ等)を削除してプリンタの動作を終了する。
【0084】
ここで、複数種類の暗号を組合せて印刷データが暗号化された場合の動作をまとめると、図12の概念図に示すように、クライアント装置12からサーバ装置14へ、暗号化に用いた暗号種類の順序を示す暗号化順序情報を送出する(矢印A参照)と共に、出力先プリンタ(図12ではプリンタ16C)へ暗号化印刷データを送出する(矢印B参照)。このとき、暗号化印刷データに対応する暗号化順序情報を識別するために、クライアント装置12では暗号化順序情報及び暗号化印刷データの各々に、ジョブ情報を付加して送出する。出力先プリンタは、受信した暗号化印刷データに対応する暗号化順序情報をサーバ装置14から取得し(矢印C参照)、この暗号化順序情報に従って、暗号化印刷データを復号化して印刷を行うようになっている。
【0085】
一方、受信した印刷データが暗号化されているが、複数種類の暗号の組合せではない場合、すなわち1種類の暗号によって暗号化されている場合は、図7のステップ304からステップ320に移行し、当該受信データのジョブ情報から暗号化情報を抽出する。そして、次のステップ322で、抽出した暗号化情報に含まれる暗号種類を指定する情報で指定されている暗号の種類で、受信した暗号化印刷データを復号化し、次のステップ324では、印刷処理部68で復号化した印刷データを印刷形態情報に基づいて印刷する。
【0086】
そして、受信した暗号化印刷データ全てに対して、復号化及び印刷が終了するまで次のステップ326で否定判定されてステップ322に戻り、上記処理を繰返し実行する。受信した暗号化印刷データ全てに対して復号化及び印刷が終了したら、ステップ326からステップ318に移行し、当該印刷に係わる全てのデータ(暗号化印刷データ、ジョブ情報、復号化された印刷データ等)を削除してプリンタの動作を終了する。
【0087】
一方、暗号化されていない印刷データを受信した場合は、ステップ302からステップ328に移行し、復号化処理を行わずに、直ちに印刷処理部68で当該印刷データを印刷形態情報に基づいて印刷する。そして、受信した印刷データ全てに対して印刷が終了するまで、次のステップ330で否定判定されてステップ328に戻り、上記処理を繰返し実行する。受信した印刷データ全てに対して印刷が終了したらステップ330からステップ318に移行し、当該印刷に係わる全てのデータ(印刷データ、ジョブ情報等)を削除してプリンタの動作を終了する。
【0088】
このように、本実施の形態では、「自動判別」が選択された場合には、出力先プリンタに指定されたプリンタが、クライアント装置12とインターネットを介して接続したプリンタ(プリンタ16B)や、クライアント装置12が属するサブネット(LAN18A)とは異なるサブネット(LAN18B)に接続するプリンタ(プリンタ16C)であるか否かによって、暗号化が必要であるか否かが自動的に判別される。そして、暗号化が必要であると判別された場合にのみ、暗号化が実行されるので機密漏洩を防止することができる。また、暗号化が必要ないと判別された場合は、暗号化せずにそのままの状態で印刷データが出力先プリンタへと送信されるので、暗号化及び復号化に係わる処理時間を短縮できると共に、データ量の増大を防いで、ネットワークトラフィックの増大を防止することができる。
【0089】
また、「暗号化しないで送信」することが任意に選択可能であるので、例えば、機密性の低いものを印刷する場合にも、印刷データの暗号化及び復号化を省略でき、同様に、処理時間短縮と共にネットワークトラフィックの増大を防止することができる。また、暗号化を行う際に、複数種類の暗号から暗号化に使用する暗号を選択することができるので、毎回同一種類の暗号を用いて暗号化する場合と比べて、機密保護効果が高い。
【0090】
更に、複数の暗号を組合せて印刷データを暗号化する、すなわち所定データ単位毎に暗号の種類を変えて印刷データを暗号化することができるので、より機密保護効果を向上させることができる。
【0091】
なお、上記では、クライアント装置12から送出する暗号化印刷データ及び暗号化順序情報の各々に、ジョブ情報を付加して送信し、当該ジョブ情報を暗号化順序情報を検索する際の識別情報として用いる場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。クライアント装置12において、ジョブ情報とは別に識別符号や識別番号を発行して、暗号化印刷データ及び暗号化順序情報に付加して送信するようにしてもよい。
【0092】
また、プリンタ16は、プリンタ機能と共に、コピー機能やFAX機能を併せ持つ複合機であってもよい。
【0093】
【発明の効果】
上記に示したように、本発明は、印刷データのネットワーク伝送中の機密漏洩を防止すると共に、機密保護が不要な場合の処理時間の短縮を図り、且つデータ量の増大を防止することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施に形態に係わるネットワークシステムのネットワーク構成図である。
【図2】 クライアント装置の詳細構成を示すブロック図である。
【図3】 サーバ装置の詳細構成を示すブロック図である。
【図4】 プリンタの詳細構成を示すブロック図である。
【図5】 クライアント装置の制御部で実行される制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】 サーバ装置の制御部で実行される制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】 プリンタの制御部で実行される制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】 暗号化に係わる設定時にディスプレイに表示されるプリンタドライバ設定画面の一例である。
【図9】 暗号化に係わる設定時に、複数種類の暗号対応可能な場合に、ディスプレイに表示されるプリンタドライバ設定画面の一例である。
【図10】 任意の種類の暗号を追加削除するためにディスプレイに表示されるプリンタドライバ設定画面の一例である。
【図11】 複数種類の暗号を組合せて印刷データを暗号化する場合の、所定のデータ単位毎に異なる暗号で暗号化を行うことを説明するための概念図である。
【図12】 複数種類の暗号を組合せて印刷データを暗号化する場合のネットワークシステム全体の動作を示す概念図である。
【符号の説明】
10 ネットワークシステム
12 クライアント装置
14 サーバ装置
16、16A、16B、16C プリンタ
18A、18B、18C LAN
22 インターネット
32 アプリケーション
34 プリンタドライバ
36 暗号化処理部
40 データ送信部
42 メール送信部
44 制御部
52 メール受信部
54 ジョブ情報保管部
56 ジョブ情報送信部
58 制御部
62 データ受信部
64 ジョブ情報取得部
66 復号化処理部
68 印刷処理部
70 制御部

Claims (9)

  1. ネットワークに接続されると共に、前記ネットワークを介して受信した印刷データに基づいて印刷し、且つ前記印刷データが暗号化されている場合は復号化してから印刷するプリンタを備えたネットワーク印刷システムに用いられるクライアント装置であって、
    当該クライアント装置と印刷を実行するプリンタとの接続状態に基づいて、当該クライアント装置から前記印刷を実行するプリンタに前記印刷データを送信する際に暗号化が必要であるか否かを判断する判断手段であって、当該クライアント装置と前記印刷を実行するプリンタとの間の通信に用いる通信プロトコルがTCP/IPで、且つインターネットプリンティングプロトコルである場合に、前記印刷データを送信する際に暗号化が必要であると判断する判断手段と、
    前記判断手段により暗号化が必要と判断された場合に、前記印刷データを暗号化する暗号化手段と、
    前記判断手段の判断結果に基づいて、前記暗号化手段により暗号化した印刷データ或いは前記印刷データを前記ネットワークを介して送信する送信手段と、
    を有することを特徴とするクライアント装置。
  2. 前記判断手段は、前記通信プロトコルがTCP/IPであり、且つインターネットプリンティングプロトコルでない場合には、前記クライアント装置と前記印刷を実行するプリンタが同一サブネットに属しない場合に、前記暗号化が必要であると判断することを特徴とする請求項に記載のクライアント装置。
  3. 前記判断手段は、前記通信プロトコルがTCP/IPでない場合、および、前記通信プロトコルがTCP/IPで、且つ前記クライアント装置と前記印刷を実行するプリンタとが同一サブネットに属する場合には、前記暗号化が不要であると判断することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のクライアント装置
  4. 前記暗号化手段で暗号化するときの暗号の種類を選択する選択手段を更に有し、
    前記暗号化手段は、前記選択手段によって選択された暗号の種類に基づいて、前記印刷データを暗号化する、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項記載のクライアント装置。
  5. 前記選択手段において選択可能な暗号の種類を追加又は削除する追加削除手段を更に有する、
    ことを特徴とする請求項に記載のクライアント装置。
  6. 前記暗号化手段が、所定のデータ単位毎に、前記暗号の種類を変更して暗号化する、
    ことを特徴とする請求項に記載のクライアント装置。
  7. 前記選択手段は、複数の暗号の種類を選択すると共に、当該選択した暗号の種類の組合せ順序を選択し、
    前記暗号化手段は、前記組合せ順序に従って、前記暗号の種類を変更する、
    ことを特徴とする請求項に記載のクライアント装置。
  8. クライアント装置とプリンタとがネットワークを介して接続されたネットワーク印刷システムであって、
    前記クライアント装置は、
    当該クライアント装置と印刷を実行するプリンタとの接続状態に基づいて、当該クライアント装置から前記印刷を実行するプリンタに前記印刷データを送信する際に暗号化が必要であるか否かを判断する判断手段であって、当該クライアント装置と前記印刷を実行するプリンタとの間の通信に用いる通信プロトコルがTCP/IPで、且つインターネットプリンティングプロトコルである場合に、前記印刷データを送信する際に暗号化が必要であると判断する判断手段と、
    前記判断手段により暗号化が必要と判断された場合に、前記印刷データを暗号化する暗号化手段と、
    前記判断手段の判断結果に基づいて、前記暗号化手段により暗号化した印刷データ或いは前記印刷データを前記ネットワークを介して送信する送信手段と、を有し、
    前記プリンタは、
    前記送信手段から送信された前記暗号化した印刷データ或いは前記印刷データを受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信した前記暗号化した印刷データを復号化する復号化手段と、
    前記復号化手段によって復号化した印刷データ或いは前記受信手段で受信した印刷データに基づいて印刷を実行する印刷手段と、を有する、
    ことを特徴とするネットワーク印刷システム。
  9. ネットワークに接続されると共に、前記ネットワークを介して受信した印刷データに基づいて印刷し、且つ前記印刷データが暗号化されている場合は復号化してから印刷するプリンタを備えたネットワーク印刷システムに用いられるクライアント装置で行われる印刷データ送信方法あって、
    当該クライアント装置と印刷を実行するプリンタとの接続状態に基づいて、当該クライアント装置から前記印刷を実行するプリンタに前記印刷データを送信する際に暗号化が必要であるか否かを判断する判断工程であって、当該クライアント装置と前記印刷を実行するプリンタとの間の通信に用いる通信プロトコルがTCP/IPで、且つインターネットプリンティングプロトコルである場合に、前記印刷データを送信する際に暗号化が必要であると判断する判断工程と、
    前記判断工程により暗号化が必要と判断された場合に、前記印刷データを暗号化する暗号化工程と、
    前記判断工程の判断結果に基づいて、前記暗号化工程により暗号化した印刷データ或いは前記印刷データを前記ネットワークを介して送信する送信工程と、
    を有する印刷データ送信方法。
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