JP4164725B2 - カバー体のロック機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカバー体のロック機構に関する。詳しくは、カバー体のロック解除が禁止されているときにロック解除のための操作を行っても操作者に違和感を与えず、また、操作者の誤解による機構の破損を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
本体部を開閉するカバー体が設けられている装置において、カバー体の開放を禁止する必要がある場合がある。
【0003】
例えば、薄い箱形のカートリッジケース内に円板状の記録媒体を収納して成るディスクカートリッジを使用し、上記記録媒体に信号の記録を行う記録装置には、信号が全て記録された後に、所謂TOC(Table of contents)情報と称される参照情報を記録してから記録動作が終了するようになっているものがある。そして、記録装置において信号の再生を行う場合は、TOC情報を探し出し、該TOC情報を元に信号の再生動作を行うようになっている。
【0004】
具体的には、記録終了時に、操作者がストップボタンを押すと、信号の記録を停止し、その後で、TOC情報を書き込むシステムをとっている。
【0005】
かかる記録装置において、信号の記録中にカバー体が開けられてしまうと、ストップボタンが押される前に記録動作が中断されてしまい、TOC情報が書き込まれないため、再生をすることができないことになってしまう。
【0006】
そのために、記録装置にあっては、信号の記録動作中はカバー体を開放することができないようにすることが一般的に行われている。
【0007】
例えば、図21に示すように、カバー体を閉塞位置にロックするロック位置とカバー体の閉塞位置へのロックを解除するロック解除位置との間を移動するロックレバーEの他に、該ロックレバーEのロック解除位置への移動を阻止する規制位置とロックレバーEのロック解除位置への移動を許容する非規制位置との間を移動する規制手段Fとを設け(図21(A)参照)、再生時や停止時には規制手段Fを図21(B)に示す非規制位置に位置させて、ロックレバーEが図21(B)に示すロック解除位置へと移動するのを許容し、記録時には規制手段Fを図21(C)に示す規制位置に位置させて、ロックレバーEがロック解除位置へと移動するのを阻止するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図21に示した機構にあっては、記録時に操作者が誤ってロックレバーEをロック解除位置に移動しようと操作すると、ロックレバーEの一部が規制手段Fに衝合してロック解除位置への移動を阻止されるので、操作者には強い衝撃、所謂ドツキ感が伝わり、感触が悪いと共に、操作者が操作するロックレバーEと一体的な操作部Gが動かないため、操作者の誤解を招き、操作者の無理矢理動かそうとする操作により、操作部GやロックレバーEが破損するおそれがあるという問題がある。
【0009】
そこで、本発明は、カバー体のロック解除が禁止されているときにロック解除のための操作を行っても操作者に違和感を与えず、また、操作者の誤解による機構の破損を防止することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明カバー体のロック機構は、上記した課題を解決するために、本体部を閉塞する閉塞位置と本体部を開放する開放位置との間を移動するカバー体と、上記カバー体を閉塞位置にロックするロック位置と該ロックを解除するロック解除位置との間を移動するロックレバーと、ロックレバーのロック解除位置への移動を規制する規制位置とロックレバーのロック解除位置への移動を許容する非規制位置との間を移動する規制手段と、ロックレバーをロック位置へ向けて付勢する第1の付勢手段と、ロックレバーと操作部との間を連結すると共に操作部をロックレバーのロック位置と同じ方向へ付勢し且つ第1の付勢手段の付勢力より大きな付勢力を有するする第2の付勢手段とを備え、上記規制手段が非規制位置にあるときに操作部をロック解除位置へと移動させると第1の付勢手段に抗してロックレバーがロック解除位置へと移動され、上記規制手段が規制位置にあるときに操作部をロック解除位置へと移動させると第2の付勢手段に抗して操作部のみがロック解除位置へと移動するようにしたものである。
【0011】
従って、本発明カバー体のロック機構にあっては、ロックレバーのロック解除位置への移動が規制されている場合であっても、操作部はロック解除方向に移動可能であるので、操作者に違和感を与えることがなく、また、操作者の誤解による機構の破損のおそれもない。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を光磁気ディスク記録装置に適用した実施の形態を添付した図面を参照して説明する。
【0013】
図2に示すように、光磁気ディスク記録装置1において使用するディスクカートリッジ2は、矩形の扁平な箱状をしたカートリッジケース3内に光磁気ディスク4が回転可能に収納されて成る。そして、ディスクカートリッジ2には、カートリッジケース3の下面の中心部に光磁気ディスク4の中心部に取着された図示しないディスクハブを露出させるための図示しない中心孔が形成されている。また、ディスクカートリッジ2には、光磁気ディスク4の信号記録面を光ピックアップに対向させるための図示しないピックアップアクセス孔が形成され、また、カートリッジケース3の上面の上記ピックアップアクセス孔に対応した位置には、後述する信号記録用の磁気ヘッドがカートリッジケース3内に進入して光磁気ディスク4に接触するためのヘッドアクセス孔5が形成されている。
【0014】
上記ピックアップアクセス孔及びヘッドアクセス孔5を開閉するシャッター6が、ピックアップアクセス孔及びヘッドアクセス孔5を閉塞する閉塞位置とピックアップアクセス孔及びヘッドアクセス孔5を開放する開放位置との間を摺動自在にカートリッジケース3に支持されてディスクカートリッジ2が形成される(図2参照)。
【0015】
シャッター6のカートリッジケース3の端面に対向した部分には係合孔6aが形成され、また、カートリッジケース3のシャッター6の係合孔6aが形成された部分に対向した端面にはシャッター開放部材が進入する溝3aが形成され、該溝3a内にシャッター6を閉塞位置にロックするロック部材の被押圧部6bが位置している(図2参照)。
【0016】
光磁気ディスク記録装置1は、上面が開放された薄い箱状をした本体ケース7と該本体ケース7に回動自在に設けられ本体ケース7の上面を開閉するカバー体8とから成る筐体内に、装置本体部9及びホルダ10が設けられて成る(図1及び図2参照)。ホルダ10は、ディスクカートリッジ2を保持して光磁気ディスク4を上記装置本体部9の所定のディスク装着部に装着する装着位置と該ディスク装着部から離間しディスクカートリッジ2の挿脱を行う挿脱位置との間を移動する。
【0017】
上記本体ケース7の前面にはオープン摘子11及び記録摘子12が配置されている(図1及び図2参照)。オープン摘子11は、右方、即ち、図中矢印H方向へ移動させれことによって上記カバー体8の本体ケース7の上面を閉塞する閉塞位置へのロックを解除するようになっており、また、記録摘子12は、右方、即ち、図中矢印H方向へ移動されることによって、光磁気ディスク4への記録動作が開始されるようになっている。さらに、カバー体8の上面には液晶表示部13及び各種の操作釦14、14、・・・が配設されている(図1及び図2参照)。
【0018】
装置本体部9は、光磁気ディスク4を回転駆動する回転駆動部15、光磁気ディスクの信号記録面にレーザ光を照射して信号の再生及び/又は記録を行う光ピックアップ16等がシャーシ17に搭載されて成る(図3参照)。
【0019】
シャーシ17の前面にはロックレバー18が左右方向へ移動自在に支持され、該ロックレバー18の上縁にはロック爪19が上方へ突出して設けられている(図2乃至図5参照)。ロック爪19は正面から見て左方へ突出した爪部19aの端縁が左下がりの傾斜縁19bとされている。そして、上記ロックレバー18とシャーシ17との間には圧縮コイルバネ20が介挿され、該圧縮コイルバネ20によってロックレバー18は、左方、即ち、図中矢印I方向へ付勢されている。また、ロックレバー18の右端部の上縁からは被規制部21が後方へ向けて突出して設けられており、さらに、ロックレバー18の左端部からはスイッチ押圧片22が後方へ突出して設けられている(図5参照)。
【0020】
シャーシ17の前面には上記オープン摘子11と連結されたオープンレバー23が左右方向へ移動自在に支持され、該オープンレバー23とロックレバー18とが引張コイルバネ24によって連結されている(図3乃至図5参照)。引張コイルバネ24の引張力は上記圧縮コイルバネ20の伸張力より強くされている。従って、上記オープン摘子11に矢印H方向への力が付与されていないときには、圧縮コイルバネ20の伸張力によってオープンレバー23及びオープン摘子11が移動範囲の左端に位置している。
【0021】
上記カバー体8の前端部の内面には係合部材25が取着されている(図2及び図12参照)。係合部材25には正面から見て右方へ突出した係止部25aが形成されており、該係止部25aの先端面は左下がりの傾斜部25bとされている。
【0022】
シャーシ17の中央部にスピンドルモータ26が支持され、該スピンドルモータ26のロータ27の上面部28がターンテーブルとされ(図2及び図3参照)、該ターンテーブル28上に上記光磁気ディスク4の中心部が載置される。このスピンドルモータ26とターンテーブル28とによって回転駆動部15が構成される。
【0023】
シャーシ17の回転駆動部15が配置された部分から一の側縁、即ち、右側縁にかけて大きな開口部29が形成され、該開口部29から上方を臨むようにして光ピックアップ16が回転駆動部15に対して離接する方向、即ち、図3中矢印J方向(左右方向)へ移動自在にされている(図2、図3及び図7参照)。光ピックアップ16は一端部がシャーシ17の下面に配設されたガイド軸30に摺動自在に支持され、他端部に設けられたナット部31が送りモータ32によって回転されるリードスクリュー33に係合している(図7参照)。従って、送りモータ32の駆動によってリードスクリュー33が回転され、該リードスクリュー33と係合しているナット部31がリードスクリュー33の軸方向へ送られるので、光ピックアップ16が図3中矢印J方向へ移動される。
【0024】
シャーシ17の右側面に制御レバー34が前後方向へ移動自在に支持されている(図3及び図4参照)。制御レバー34の後端部上縁には前下がりに傾斜した傾斜カム縁35が形成されている。また、制御レバー34の前端寄りの部分の下縁にはラック36が形成されている。さらに、制御レバー34の前端部に規制部37として設けられている。
【0025】
上記ガイド軸30の一端部はシャーシ17の右端から突出され、該部分にピニオン38が固定され、該ピニオン38が制御レバー34のラック36と噛合している(図3、図4及び図7参照)。シャーシ17の下面に制御モータ39が取り付けられており、該制御モータ39と上記ガイド軸30とが伝達ギヤ列40によって連係され、制御モータ39の駆動によってガイド軸30が回転されるようになっている(図3及び図7参照)。
【0026】
ユーザーによって記録摘子12が矢印H方向へ操作されて記録指令が為されると、制御モータ39の駆動により、回転するピニオン38によってラック36が送られて制御レバー34が前方、即ち、移動範囲の前端である記録位置へ向かって図3及び図4中矢印K方向へ移動される。
【0027】
そして、記録動作が終了すると、制御モータ39の駆動によりピニオン38が上記した場合と反対方向へ回転され、該ピニオン38によってラック36が送られて制御レバー34は後方、即ち、移動範囲の後端である非記録位置に向かって図3及び図4中矢印L方向へ移動される。
【0028】
ホルダ10はバネ弾性を有する板材料で、図4及び図6に示すように、天板41と該天板41の両側縁から下方へ突出された側面板42、43と該側面板42、43の下縁から互いに近づく方向へ突出された受け板44、44とから成る。そして、ホルダ10は、その後端部が上記シャーシ17の後端部上面に回動自在に支持されており、天板41と側面板42、43と受け板44、44とによって囲まれた扁平な空間内に上記ディスクカートリッジ2が挿入される。
【0029】
ホルダ10の左右側面板42、43の前端部上縁には、それぞれ外方へ向かって突出された引掛片45、45が設けられている。そして、引掛片45、45は上記カバー体8に形成された図示しない引掛部に引っ掛けられるようになっている。即ち、ホルダ10が下方側の移動端である装着位置に、また、カバー体8が閉塞位置にある状態からカバー体8が稍開放位置へ向けて回動したところでカバー体の引掛部がホルダ10の引掛片45、45を引っ掛け、そこからさらにカバー体8が開放位置向けて回動するのに従ってホルダ10が上方側の移動端である挿脱位置へ向けて回動される。
【0030】
ホルダ10の天板41には2つのバネ部46、46が先端が稍上方に位置するように切り起こし状に形成されている。該バネ部46、46は2又状に形成され、幅広のカバー体押し上げ部46a、46aと幅狭のカートリッジ押さえ部46b、46bとを有する。そして、カバー体押し上げ部46a、46aの方がカートリッジ押さえ部46b、46bより上側に位置している。尚、天板41の別の箇所に単独のカートリッジ押さえ部46bが形成されている。
【0031】
カバー体8が図1に示す閉塞位置にある状態では、バネ部46、46のカバー体押し上げ部46a、46aがカバー体8によって下方へ押圧されてバネ部46、46が下方へ撓み、カートリッジ押さえ部46b、46b、46bがディスクカートリッジ2を受け板44、44に押し付けた状態(ディスクカートリッジ2がホルダ10に挿入されている場合)となっている。カバー体8が開放位置まで回動されると、カバー体8の図示しない引掛部がホルダ10の引掛片45、45を引っ掛けて上方へ引っ張るので、ホルダ10は挿脱位置まで回動する。
【0032】
従って、カバー体8が閉塞位置から開放位置へ向けて回動されると、上記バネ部46、46に蓄えられていた弾発力がカバー体押し上げ部46a、46aを介してカバー体8に作用し、カバー体8はホルダ10より稍上方側まで回動され、該ホルダ10に対して稍開いた状態となる(図2参照)。
【0033】
ホルダ10の右側面壁43の前半部にはホルダ10の内側へと突出されたシャッター戻しバネ47が打ち出し状に形成されている(図4及び図8参照)。シャッター戻しバネ47は前後方向へ長く形成され、後端が側面壁43に連続され、前端部がホルダ10の内側に突出している。シャッター戻しバネ47の前端部は楔状に屈曲され、右側面壁43に対して略直角を為す引掛部47aと該引掛部47aの内端から前方かつ右方へ傾斜して延びる導入部47bとが形成されている。
【0034】
ホルダ10の右側面壁43の前後方向における中央より僅かに後方の部分には、右側面壁43の一部を内方へ折り曲げて形成されたシャッター開放部材48が形成されている(図8乃至図10参照)。シャッター開放部材48は前後方向に長い板状をしており、周辺部が上方へ折り曲げられて折曲縁48aが形成され、さらに、前後に離間して上方へ打ち出された打ち出し突起48b、48bが形成されている。打ち出し突起48b、48bの上面は半球面を為し、また、打ち出し突起48b、48bの上方への打ち出し高さは折曲縁48aの上方への折曲高さより大きくされている。
【0035】
ホルダ10の右側の受け板44の後端寄りの部分には下方へ突出したロック解除片49が設けられており、該ロック解除片49の後縁には上方を向いた爪49aが形成されている(図10参照)。
【0036】
シャーシ17の上面の右奥部にイジェクトレバー50が回動自在に支持されている(図3及び図10参照)。イジェクトレバー50は金属板で形成され、略左右方向に延びる主部50aと該主部50aの右端から略後方へ延びる屈曲部50bとが略横倒L字状に連続されて成る。主部50aの左端部には上方へ突出した押圧片50cが形成され、屈曲部50bの後端部には右斜め前方へ突出した被係合片50dが形成されている。また、屈曲部50bと被係合片50dとの間の部分には、下方へ突出したバネ掛け片50eが形成されている。
【0037】
イジェクトレバー50は主部50a及び屈曲部50bがシャーシ17の上面に接触するように沿って位置した状態で屈曲部50bの後端部がシャーシ17の右端部後端に回動自在に支持され、上記バネ掛け片50eはシャーシ17の右端部でその後端部に形成された挿通孔17aを通してシャーシ17の下面側に突出している。
【0038】
イジェクトレバー50のバネ掛け片50eとシャーシ17の後端右端部に下方へ突出するように形成されたバネ掛け片17bとの間に引張コイルバネ51が張設され(図7及び図10参照)、該引張コイルバネ51によって、イジェクトレバー50は上方から見て反時計回り方向(図10中矢印CCW方向)と主部50aがシャーシ17に押し付けられる方向とに付勢されている。
【0039】
シャーシ17の上記挿通孔17aの稍左前方には上方へ打ち出した係止突起17cが形成されている(図10参照)。
【0040】
ホルダ10の天板41には、シャーシ17の開口部29に対応した位置に大きな開口部52が形成されている(図4、図6及び図8参照)。
【0041】
ヘッドシフト板53が天板41の上記開口部52の後縁に近接した位置から開口部52の方へ突出するように上下方向へ回動自在に支持されている(図4及び図6参照)。ヘッドシフト板53は横幅が上記開口部52の横幅を略カバーする大きさに形成され、後端部の両側部から後方へ突出して設けられた被支持片54、54がホルダ10の天板41に設けられた支持片55、55に回動自在に支持されている。
【0042】
右側の被支持片54は支持片55に支持された箇所からさらに後方へ延長され、該後方延長部54′の後端に右方へ突出した被駆動片53aが形成され、また、ヘッドシフト板53の前端寄りの右側縁から右方へ突出したバネ当て片53bが設けられている。
【0043】
上記開口部52の右側縁に沿うようにして天板41に一体に形成された前後方向に長い板状の戻しバネ56の後端部がヘッドシフト板53のバネ当て片53bに下側から弾接されることによって、ヘッドシフト板53は前端部が上方へ、また、後端部、即ち、被駆動片53aの形成された部分が下方へ付勢される。その結果、被駆動片53aは上記制御レバー34の傾斜カム縁35上に位置された状態となる(図6及び図17参照)。
【0044】
磁気ヘッド装置57は、先端側に磁気ヘッド58を支持したヘッド支持アーム59と、該ヘッド支持アーム59の先端部の下方への過剰な変位を規制するアーム支持板60とを備えている(図3、図4及び図6参照)。
【0045】
ヘッド支持アーム59はリン青銅などの弾性を有する薄い金属板を打ち抜いて形成されている。アーム支持板60はL字状に折り曲げられた先端部60aがヘッド支持アーム59の先端側の下面を支持し、アーム支持板60とヘッド支持アーム59の基端部が共に側面形状でコ字状をした連結部材61の上端部61aに固定支持されている。そして、上記連結部材61の下端部61bは上記光ピックアップ16の下面に固定されるている(図7参照)。
【0046】
シャーシ17の底面側のイジェクトレバー50と対向する側の図7のkの位置にバッテリー(電池)100が配設されている(図7参照)。
【0047】
光磁気ディスク記録装置1にあっては、上記したように、イジェクトレバー50が光ピックアップ16や磁気ヘッド装置57が配置された側に配置されているにもかかわらず、シャーシ17から上方へ突出するのは押圧片50c(押圧部)のみであり、主部50a、屈曲部50b及び被係合片50dは何れもシャーシ17の上面側において上面に沿って位置され、バネ掛け片50eはシャーシ17の下面側に突出している。従って、イジェクトレバー50がシャーシ17上に配置された他の部材、特に光ピックアップ16と磁気ヘッド装置57を連結する連結部材61と干渉することがなく、スペースの有効利用を図って光磁気ディスク記録装置1の小型化を図ることができる。
【0048】
図11は制御装置部の要部を示すブロック図である。
【0049】
制御装置部は、マイクロコンピュータ等から成る制御部62を有し、該制御部62によって光ピックアップドライバ63を介して光ピックアップ16が制御される。また、制御部62によってモータドライバ64を介して制御モータ39が制御され、制御レバー34、ヘッドシフト板53等から成るヘッド昇降機構65が制御されて磁気ヘッド58の昇降動作が為される。さらに、記録スイッチ66及びハーフロックスイッチ67の出力が制御部62に入力され、該入力に基づいて種々の制御が為される。
【0050】
次に、上記光磁気ディスク記録装置1の動作について説明する(図12乃至図19参照)。
【0051】
図1に示す状態はカバー体8が閉塞位置にある状態を示しており、この状態で、光磁気ディスク4に対する記録又は再生が為され、また、停止時もこの状態である。
【0052】
停止時において、図1に示す状態からオープン摘子11が解錠方向、即ち、図中矢印H方向へ移動されると、オープンレバー23、引張コイルバネ24を介してロックレバー18が解錠方向、即ち、図中矢印H方向へ押圧され、ロックレバー18が圧縮コイルバネ20を圧縮しながら解錠方向へ移動する(図12中2点鎖線参照)。このとき、上記したように、引張コイルバネ24の引張力の方が圧縮コイルバネ20の伸張力より大きくされているので、引張コイルバネ24はほとんど伸張することがない。そして、ロックレバー18が解錠方向へ移動されると、図12に2点鎖線で示すように、ロックレバー18のロック爪19とカバー体8の係合部材25の係止部25aとの係合が解除される。
【0053】
ロック爪19と係止部25aとの係合が解除されると、カバー体8が閉塞位置にあることによってカバー体8によって押圧されて変形していたホルダ10のバネ部46、46の弾発力によりカバー体8が僅かに開放位置方向へ向けて回動する。そして、ユーザーがカバー体8の前端部を持って引き上げると、カバー体8は図2に示す開放位置まで回動し、該カバー体8の図示しない引掛部によって引掛片45、45が引っ張り上げられてホルダ10が図2に示す挿脱位置まで回動する。
【0054】
尚、ユーザーがオープン摘子11に加えていた力を除けば、オープン摘子11、オープンレバー23及びロックレバー18は圧縮コイルバネ20の伸張によって矢印I方向へ戻る。
【0055】
次に、ユーザーは、イジェクト位置まで回動されたホルダ10にディスクカートリッジ2を挿入する。
【0056】
ディスクカートリッジ2はホルダ10に挿入される過程においてシャッター6が開放位置へと移動し、光ピックアップアクセス孔及びヘッドアクセス孔5が開放される。即ち、ディスクカートリッジ2がホルダ10内に挿入されていくと、ホルダ10の右側面板43に形成されたシャッター開放部材48が相対的にディスクカートリッジ2の溝3a内に入っていき(図13中2点鎖線参照)、シャッター6を閉塞位置にロックしているロック部材の被押圧部6bを押圧してロックを解除すると共にシャッター6を開放位置へ向けて押圧する。開放位置へ向けて移動されたシャッター6が開放位置に達すると、ホルダ10の右側面板43に設けられたシャッター戻しバネ47の引掛部47aがシャッター6の係合孔6aに係合する。
【0057】
尚、シャッター開放部材48は金属板から成るホルダ10の一部を切り起こして形成されているが、その周縁部が一の方向(上方)に折り曲げられて折曲縁48aとされているため、シャッター開放部材48がディスクカートリッジ2の溝3a内を移動するときに溝3aの対向する側面のうちの少なくとも一方の面をシャッター開放部材48のエッジで削ってしまうことを回避することができる。また、シャッター開放部材48には折曲縁48aの折曲方向と同じ方向に打ち出して形成した打ち出し突起48b、48bが形成され、しかも、該打ち出し突起48b、48bの上面が半球面に形成されると共にその打ち出し高さが折曲縁48aの折曲高さより大きくされているので、上記溝3aの側面のうち折曲縁48aの折曲方向に位置する面が削られてしまうこともない。さらに、シャッター開放部材48は薄い金属板で形成されていながら、折曲縁48aが形成されることによって、実質的な厚みを有することになり、例えば、上記溝3aの側面とロック部材の被押圧部6bとの間に隙間ができているような場合であっても、シャッター開放部材48が該隙間に入り込みシャッター6の開放が不能になってしまうという事態を避けることができる。
【0058】
尚、上記には、打ち出し突起48b、48bを一方の面にのみ形成したシャッター開放部材48を示したが、これに限らず、シャッター開放部材の両面に打ち出し突起を設けてもよい。
【0059】
また、シャッター開放部材48の高さ、即ち、ホルダ10の右側の受け板44からの距離は、ディスクカートリッジ2の両側部下面が受け板44、44上に載置された状態においてシャッター開放部材48がディスクカートリッジ2の溝3aの側面に触れないように設定されている。これは、ディスクカートリッジ2の荷重がシャッター開放部材48にかからないようにし、シャッター開放部材48の変形を防止するためである。
【0060】
一方、ディスクカートリッジ2がホルダ10に挿入されていくと、同時に、引張コイルバネ51の付勢力によってイジェクト位置にあったイジェクトレバー50(図14(A)参照)の押圧片50cがディスクカートリッジ2によって押圧されて上方から見て時計回り方向(矢印CW方向)へ回動し、屈曲部50bの右側縁がシャーシ17に打ち出された係止突起17cに係合してロック位置にロックされる(図15(A)参照)。そして、この状態でホルダ10に設けられ被係合片50dと離間されていたロック解除片49(図14(A)、(C)参照)がイジェクトレバー50の被係合片50dによって稍左方へ、即ち、図14(C)中矢印N方向へと押圧され、ロック解除片49は矢印N方向へ稍撓んだ状態とされる(図15(C)参照)。
【0061】
次いで、カバー体8を閉塞位置へ向けて回動すると、挿脱位置にあったホルダ10(図14(B)参照)が装着位置まで回動され(図16(B)参照)、また、カバー体8の係止部25aにロック爪19の爪部19aが係合し、カバー体8が閉塞位置にロックされる(図1及び図12中実線参照)。
【0062】
上記のように、カバー体8が図2に示す開放位置から下方へ回動されるときには、係合部材25の傾斜部25bが上記ロック爪19の傾斜縁19bと当接し、かつ、該傾斜縁19bを右方、即ち、図12中矢印H方向へ押圧し、従って、ロックレバー18が圧縮コイルバネ20を圧縮しながら矢印H方向へ移動し、係合部材25の係止部25aがロック爪19の爪部19aより下に通過することができる。係止部25aが爪部19aより下に位置すると、ロックレバー18が圧縮コイルバネ20の伸張力によって矢印I方向へ移動し、ロック爪19の爪部19aがカバー体8の係止部25aに上側から係合する。従って、カバー体8は図1に示す閉塞位置にロックされる(図12の実線参照)。
【0063】
ディスクカートリッジ2は所定の装着位置に装着されて、光磁気ディスク4がターンテーブル21上に装着される。
【0064】
ホルダ10が挿脱位置から装着位置へと移動する間に、ホルダ10のロック解除片49の爪49aがイジェクトレバー50の被係合片50dの左側縁を摺動しながら相対的にイジェクトレバー50より下方へと移動して行く。そして、ホルダ10が装着位置に達すると、爪49aの右側面からイジェクトレバー50の被係合片50dがなくなるので、撓んでいたロック解除片49が元の状態に戻り、これによって、ロック解除片49の爪49aは矢印O方向へと移動してイジェクトレバー50の被係合片50dの下側に入り込んだ状態となる(図16(B)(C)参照)。
【0065】
また、この状態では、制御レバー34は移動範囲の後端、即ち、非記録位置にあり(図17参照)、規制部37は上記ロックレバー18の被規制部21の右側においてその後方に位置し、ロックレバー18は解錠方向である矢印H方向へ移動可能な状態、即ち、カバー体8の閉塞位置へのロックを解除することが可能な状態となっている。さらに、傾斜カム縁35の前端部にヘッドシフト板53の被駆動片53aが位置し、ヘッドシフト板53は戻しバネ56の付勢力によって前端が上方へ移動するように回動し、該ヘッドシフト板53の前端部がアーム支持板60及びヘッド支持アーム59を上方へ押し上げ、従って、磁気ヘッド58は光磁気ディスク4から上方へ離間した非記録位置にある(図17参照)。
【0066】
上記した光磁気ディスク記録装置1にあっては、ヘッド移動部材であるヘッドシフト板53が付勢手段である戻しバネ56によって非記録位置の方向へ付勢されているので、ヘッドシフト板53に他に力が及ぼされていない限り、ヘッドシフト板53は戻しバネ56によって非記録位置の方向へ移動されており、磁気ヘッド58がホルダ10に出し入れされる光磁気ディスク4等によって損傷されるおそれがない。
【0067】
光磁気ディスク4についての再生を行う場合には、上記したように、磁気ヘッド58が光磁気ディスク4から離間した状態で信号の再生動作が行われる。即ち、スピンドルモータ26によって光磁気ディスク4が回転されると共に光ピックアップ16が光磁気ディスク4の半径方向へ移動しながら、光磁気ディスク4の信号記録面へのレーザー光の照射とその戻り光の検出が行われ、光磁気ディスク4に記録された信号の再生が為される。
【0068】
光ディスク4に対して信号の記録を行う場合には、本体ケース7の前面に設けられた記録摘子12を記録方向、即ち、図1中矢印H方向へ移動させる。記録摘子12を矢印H方向へ移動させると、制御モータ39の駆動によりガイド軸30及び該ガイド軸30の一端部に固定されたピニオン38が回転され、該ピニオン38によってラック36が送られて制御レバー34が前方、即ち、図17中矢印K方向へ移動され、前端に設けられた規制部37がロックレバー18の被規制部21の直ぐ右側に位置する(図18参照)。従って、カバー体8の閉塞位置へのロックを解除することができない状態となる。
【0069】
即ち、この状態で、オープン摘子11を解錠方向、即ち、矢印H方向へ移動させると、オープンレバー23及び引張コイルバネ24を介してロックレバー18は解錠方向、即ち、矢印H方向へ引っ張られるが、ロックレバー18の被規制部21の直ぐ右側に制御レバー34の規制部37が位置しているため、被規制部21が規制部37に接し(図12の2点鎖線参照)ロックレバー18は解錠方向へ移動することができず、爪部19aと係合部25aとの係合は解除されず、カバー体8は閉塞位置にロックされたままである。
【0070】
この場合、ロックレバー18は解錠方向へ動かないが、引張コイルバネ24が伸張することによって、オープンレバー23及びオープン摘子11は解錠方向へ移動するので、操作者には通常のオープン操作時に近い感触が得られ、違和感が与えられることがない。また、操作者の誤解に基づく無理な操作によってオープン摘子11、オープンレバー23、ロックレバー18等が破損されてしまうおそれもない。
【0071】
ヘッドシフト板53の被駆動片53bは傾斜カム縁35を滑り上がっていって最高位置部上に載った状態となり(図18参照)、ヘッドシフト板53は戻しバネ56の付勢力に抗して前端が下方へ移動するように回動し、この結果、アーム支持板60及びヘッド支持アーム59が下方へ、即ち、図17中矢印P方向へ回動し、磁気ヘッド58が光磁気ディスク4の上面のうち光ピックアップ16によってレーザー光を照射される部分に対応した位置に当接した状態となる(図18参照)。この状態で、光磁気ディスク4の信号記録面に光ピックアップ16によって再生時より強いレーザ光が照射されると共に磁気ヘッド58によって磁界が印加され、光磁気ディスク4の信号記録面に新たな信号が記録される。このような信号の記録は光ピックアップ16が光磁気ディスク4の半径方向へ移動しながら為され、磁気ヘッド58も光ピックアップ16とともに移動される。
【0072】
尚、記録摘子12が操作されてから制御レバー34の移動範囲の前端である記録位置に達するのには、ある程度の時間、例えば、200ミリ秒(ms)の時間がかかる。そこで、例えば、記録摘子12が操作されてから制御レバー34が記録位置に達するまでの間にオープン摘子11が解錠方向へ操作されると、カバー体8の閉塞位置へのロックが解除されてしまうため、ホルダ10が挿脱位置まで回動されてディスクカートリッジ2の挿脱が為されるおそれがある。この状態でディスクカートリッジ2のホルダ10に対する挿脱が行われると、記録位置までの移動過程にある磁気ヘッド58に光磁気ディスク4やカートリッジケース3或いはシャッター6等が接触して光磁気ディスク4や磁気ヘッド58が損傷を受けるおそれがある。そこで、かかる場合に備えて、制御部62が図20のフローチャートに示すような動作を行って磁気ヘッド58等の損傷の危険を回避する措置が執られるようになっている。
【0073】
図11において、記録スイッチ66は記録摘子12の記録方向、即ち、矢印H方向への移動によってONとなるスイッチであり、ハーフロックスイッチ67はロックレバー18の解錠方向、即ち、矢印H方向への移動によってロックレバー18のスイッチ押圧片22によって操作されてONとなるスイッチである。
【0074】
制御部62は記録スイッチ66がONで、ハーフロックスイッチ67が所定の時間内にONとならない場合にのみ磁気ヘッド58を記録位置まで移動させて記録動作に入るようにされ、記録スイッチ66がONになっても所定の時間内にハーフロックスイッチ67がONになった場合は、制御モータ39を逆転させて磁気ヘッド58を非記録位置へと戻すようになっている。
【0075】
以下に、図20のフローチャートを参照して、カバー体8の開放禁止の処理について説明する。
【0076】
ステップS1において、光磁気ディスク記録装置1が起動する。
【0077】
ステップS2において、記録スイッチ66がONになっているか否かが検出され、ONであればステップS3に進み、OFFであれば記録スイッチ66の検出処理が繰り返される。
【0078】
ステップ3において、制御部62内のカウンターをONさせて計時を開始する。
【0079】
ステップ4において、昇降機構の駆動、即ち、制御モータ39の駆動が開始される。
【0080】
ステップ5において、制御部62によってハーフロックスイッチ67のONの確認を行う。ハーフロックスイッチ67がOFFの場合にはステップ6に進みカウンターをチェックし、ハーフロックスイッチ67がOFFの場合にはステップ9に進み昇降機構が逆転する。
【0081】
ステップ6において、カウンターがチェックされ、200ms経過していない場合には、ステップ5においてハーフロックスイッチ67のONの確認を行い、200ms経過した場合には、ステップ7に進み記録動作を開始する。
【0082】
ステップ7において、記録動作を開始し、記録動作終了とともに処理を終了する(ステップ8)。
【0083】
ステップ9において、昇降機構を逆転、即ち、制御モータ39を逆転させて磁気ヘッド58を非記録位置へと戻した後、処理を終了する(ステップ8)。
【0084】
光磁気ディスク4に対する信号の記録が終了すると、制御モータ39の駆動によって、制御レバー34が後方、即ち、図18中矢印L方向へ移動し、規制部37がロックレバー18の被規制部21の右側の位置から後方へ移動し、カバー体8の閉塞位置へのロックを解除することが可能な状態となる(図17参照)。同時に、傾斜カム縁35の前端がヘッドシフト板53の被駆動片53aに対応したところに来て、ヘッドシフト板53が戻しバネ56の付勢力によって前端部が上方へ移動するように、即ち、図18中矢印Q方向へ回動し、該ヘッドシフト板53の前端部がアーム支持板60及びヘッド支持アーム59を上方へ押し上げるので、ヘッド支持アーム59の前端部に支持されている磁気ヘッド58が上方へ移動して光磁気ディスク4から離間する(図17参照)。
【0085】
次に、オープン摘子11を右方、即ち、図1中矢印H方向へ移動させて、ロックレバー18を図12中矢印H方向へ移動させロック爪19をカバー体8の係止部25aから外してカバー体8に対する閉塞位置へのロックを解除して、図2に示すように開放位置へと移動させると、カバー体8とともにホルダ10も挿脱位置へ向かって上方へ回動される(図19参照)。
【0086】
ホルダ10が挿脱位置へ向けて回動すると、上方へ移動するロック解除片49の爪49aがイジェクトレバー50の被係合片50dを上方へ引っ張り上げるので、イジェクトレバー50の屈曲部50bがシャーシ17の上面から僅かに浮いた状態となり、この瞬間にイジェクトレバー50の屈曲部50bとシャーシ17の係止突起17cとの係合が解除され、イジェクトレバー50は引張コイルバネ51の付勢力によって上方から見て反時計回り方向、即ち、図16(A)中矢印CCW方向へ回動し、この回動によって略前方へと移動する押圧片50cによってディスクカートリッジ2が押され、ディスクカートリッジ2の一部がホルダ10から突出した状態となる(図19参照)。従って、ユーザーは、ホルダ10から突出した一部を摘んでディスクカートリッジ2をホルダ10から取り出すことができるようになる。
【0087】
イジェクトレバー50は、その一部が係止突起17cを乗り上げて被係合片50dがシャーシ17の右側壁17dに係合したところ、即ち、イジェクト位置で停止する(図14(A)参照)。
【0088】
ユーザーがディスクカートリッジ2をホルダ10から取り出すときに開放位置にあったシャッター6は、係合孔6aに係合しているシャッター戻しバネ47の引掛部47aによって相対的に閉塞位置へ向けて引っ張られて閉塞位置へと移動される。
【0089】
ホルダ10が図2に示す挿脱位置に達すると、上記したように、ディスクカートリッジ2はイジェクトレバー50によって押圧されてその一部がホルダ10から突出する。そして、信号の再生及び/又は記録が済んだディスクカートリッジ2をホルダ10から取り出し、新たに、ユーザーは信号の再生及び/又は記録を行うディスクカートリッジ2をホルダ10内に挿入する。
【0090】
尚、上記した実施の形態において示した各部の形状及び構造は、何れも本発明の実施に際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって、本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0091】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明カバー体のロック機構は、本体部を閉塞する閉塞位置と本体部を開放する開放位置との間を移動するカバー体と、上記カバー体を閉塞位置にロックするロック位置と該ロックを解除するロック解除位置との間を移動するロックレバーと、ロックレバーのロック解除位置への移動を規制する規制位置とロックレバーのロック解除位置への移動を許容する非規制位置との間を移動する規制手段と、ロックレバーをロック位置へ向けて付勢する第1の付勢手段と、ロックレバーと操作部との間を連結すると共に操作部をロックレバーのロック位置と同じ方向へ付勢し且つ第1の付勢手段の付勢力より大きな付勢力を有するする第2の付勢手段とを備え、上記規制手段が非規制位置にあるときに操作部をロック解除位置へと移動させると第1の付勢手段に抗してロックレバーがロック解除位置へと移動され、上記規制手段が規制位置にあるときに操作部をロック解除位置へと移動させると第2の付勢手段に抗して操作部のみがロック解除位置へと移動することを特徴とする。
【0092】
従って、本発明カバー体のロック機構にあっては、ロックレバーのロック解除位置への移動が規制されている場合であっても、操作部はロック解除方向に移動可能であるので、操作者に違和感を与えることがなく、また、操作者の誤解による機構の破損のおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図20と共に本発明を光磁気ディスク記録装置に適用した実施の形態を示すものであり、本図はカバー体が閉塞位置にある状態を示す斜視図である。
【図2】カバー体を開放位置に移動した状態をディスクカートリッジと共に示す斜視図である。
【図3】装置本体部の概略斜視図である。
【図4】内部機構を示す概略斜視図である。
【図5】内部機構の前端部を示す分解斜視図である。
【図6】内部機構の平面図である。
【図7】装置本体部の底面図である。
【図8】ホルダの一部切欠平面図である。
【図9】シャッター開放部材の拡大平面図である。
【図10】イジェクトレバーとそれに関連する部材を一部を切り欠いて示す拡大斜視図である。
【図11】制御装置の要部を示すブロック図である。
【図12】機構部及びカバー体の概略正面図である。
【図13】ディスクカートリッジの一部と共に示すシャッター開放部材の拡大側面図である。
【図14】図15及び図16と共にイジェクトレバーの動作を示すものであり、本図はイジェクト位置にある状態を示し、(A)は要部の平面図、(B)は要部の側面図、(C)は(B)のM視図である。
【図15】ホルダが装着位置に到達する直前の状態を示すものであり、(A)は要部の平面図、(B)は要部の側面図、(C)は(B)のM視図である。
【図16】ロック位置にある状態を示すものであり、(A)は要部の平面図、(B)は要部の側面図、(C)は(B)のM視図である。
【図17】非記録状態を示す概略側面図である。
【図18】記録状態を示す概略側面図である。
【図19】イジェクト状態を示す概略側面図である。
【図20】カバー体の開放禁止に関するフローチャートである。
【図21】従来のカバー体のロック機構の一例を示す概略平面図であり、(A)は停止時又は再生時の状態を示し、(B)はロックレバーがロック解除位置へ移動した状態を示し、(C)は記録時の状態を示すものである。
【符号の説明】
8…カバー体、9…装置本体部(本体部)、11…オープン摘子(操作部)、18…ロックレバー、20…圧縮コイルバネ(第1の付勢手段)、24…引張コイルバネ(第2の付勢手段)、34…制御レバー(規制手段)

Claims (1)

  1. 本体部を閉塞する閉塞位置と本体部を開放する開放位置との間を移動するカバー体と、
    上記カバー体を閉塞位置にロックするロック位置と該ロックを解除するロック解除位置との間を移動するロックレバーと、
    ロックレバーのロック解除位置への移動を規制する規制位置とロックレバーのロック解除位置への移動を許容する非規制位置との間を移動する規制手段と、
    ロックレバーをロック位置へ向けて付勢する第1の付勢手段と、
    ロックレバーと操作部との間を連結すると共に操作部をロックレバーのロック位置と同じ方向へ付勢し且つ第1の付勢手段の付勢力より大きな付勢力を有するする第2の付勢手段とを備え、
    上記規制手段が非規制位置にあるときに操作部をロック解除位置へと移動させると第1の付勢手段に抗してロックレバーがロック解除位置へと移動され、上記規制手段が規制位置にあるときに操作部をロック解除位置へと移動させると第2の付勢手段に抗して操作部のみがロック解除位置へと移動する
    ことを特徴とするカバー体のロック機構。
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