JP3812085B2 - ディスク状記録媒体装置 - Google Patents

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    • G11B17/053Indirect insertion, i.e. with external loading means
    • G11B17/054Indirect insertion, i.e. with external loading means with pivoting loading means
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    • G11B17/02Details
    • G11B17/022Positioning or locking of single discs

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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は新規なディスク状記録媒体装置に関する。詳しくは、部品点数の削減と設置スペースの狭小化を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
変位部材の機能部が一の方向へ移動して主機能を果たし、該機能部が上記一の方向とは別の方向である他の方向へ移動してリミッタ機能を果たすリミッタ機構がある。
【0003】
例えば、光磁気ディスクや光ディスクの如き記録媒体を用いて、情報信号の記録及び/又は再生を行い、上記記録媒体をカートリッジに収納したディスクカートリッジをカートリッジホルダに保持した状態で光磁気ディスクや光ディスクをメカシャーシ上の所定の装着位置に装着したり、該装着位置から離脱させたりするように構成した記録再生装置がある。
【0004】
かかる記録再生装置において、ディスクカートリッジを排出するためのイジェクト操作が為されると、カートリッジホルダに対する装着位置へのロックが解除されて、該カートリッジホルダが装着位置からイジェクト位置へと移動し、ディスクカートリッジのカートリッジホルダからの取出が可能な状態となるようになっている。しかしながら、上記記録媒体に対する情報信号の書き込み(記録)又は読み出し(再生)の実行中に、該記録媒体の取出、即ち、イジェクト動作が行われてしまうと、記録媒体に書き込まれたデータが失われたり、記録媒体等が損傷を被る惧がある。
【0005】
そこで、操作者によるイジェクト操作によって動作する部材とカートリッジホルダに対する上記ロックを解除する機構との間にイジェクト伝達部材を介在させて、記録媒体に対する情報信号の書き込み又は読み出しの実行中は、上記イジェクト伝達部材をイジェクト操作によって動作する部材とロック解除機構との間から退避させておいて、操作者が誤ってイジェクト操作をしても、それがロック解除機構に伝達されないようにしたものがある。
【0006】
しかしながら、このような誤ったイジェクト操作に対する安全機構を採用した場合、イジェクト操作中に記録又は再生の停止操作が為されて、上記イジェクト伝達部材が元の位置に戻ろうとしたときに、戻り予定位置にイジェクト操作によって動作する部材が先行していて、該部材とイジェクト伝達部材とが干渉してしまい、イジェクト伝達部材等が損傷される惧がある。
【0007】
そこで、かかる2部材の干渉によるイジェクト伝達部材等の損傷を防止するためのリミッタ機構が必要となる。
【0008】
上記したようなリミッタ機構を備えたイジェクト機構として、従来、例えば、図39乃至図41に示すようなものがある。
【0009】
操作者のイジェクト操作によって図39矢印D方向へ移動するイジェクトスライダaと図39矢印E方向へ移動して図示しないカートリッジホルダに対するロックを解除するロックスライダbとの間には、それぞれが初期位置、即ち、イジェクト操作が為されていない状態における位置にある状態において、所定の間隔cが設けられている。尚、イジェクトスライダa及びロックスライダbには、それぞれ矢印D方向と反対の方向及び矢印E方向と反対の方向への移動力が弾発的に付勢されている。
【0010】
イジェクト伝達部材dが磁気ヘッド昇降スライダeの先端部に支持されている。
【0011】
磁気ヘッド昇降スライダeは、記録時及び再生時に図39矢印F方向へ移動するようにされており、記録時には、図示しない磁気ヘッドを図示しない連係機構を介して光磁気ディスクに接触又は近接させるようにするものである。
【0012】
イジェクト伝達部材dは、ほぼ前後方向に長く形成されており、被支持部fの前端から伝達部gが突設されている。また、被支持部fの後端部にはバネ掛け片hが側方へ突設されている。
【0013】
被支持部fには被支持孔i及びjが形成されている。そして、これら被支持孔i、jに磁気ヘッド昇降スライダeに植設された支持ピンk、kが挿通され、これによって、イジェクト伝達部材dが磁気ヘッド昇降スライダeに支持されている。後側の被支持孔jは前後方向に長く形成され、その幅は支持ピンkの外径とほぼ同じか僅かに大きく形成されている。前側の被支持孔iは、前後方向の長さは後側の被支持孔jのそれと同じに形成され、後半部の幅は後側被支持孔jの幅のほぼ2倍強に形成されている。
【0014】
そして、磁気ヘッド昇降スライダeの前端部に側方へ突出するように形成されたバネ掛け片lとイジェクト伝達部材dのバネ掛け片hとの間に引張コイルバネmが張設され、これによって、イジェクト伝達部材dには前方へ向けての移動力、即ち、図39矢印G方向への移動力及び図39矢印H方向への回動力が付勢される。しかして、イジェクト伝達部材dは、それに外力が加えられていない状態では、後側被支持孔jの後端縁に支持ピンkが当接され前側被支持孔iの右側縁に支持ピンkが当接した状態とされ、この状態で、その伝達部gが上記イジェクトスライダaとロックスライダbとの間の間隙cに位置される。この状態が初期状態である(図39参照)。
【0015】
上記初期状態から、イジェクト操作が為されて、イジェクトスライダaが図39矢印D方向に移動すると、伝達部gが該イジェクトスライダaによって押圧されてイジェクト伝達部材dは支持ピンkに被支持孔iの左側縁が当接するまで図39矢印H方向と反対の方向へ回動され、その伝達部gがロックスライダbを図39矢印E方向へと押圧し、これによって、ロックスライダbは図39矢印E方向へと移動する。これによって、カートリッジホルダの装着位置へのロックが解除される(図40参照)。
【0016】
そして、記録又は再生時には、磁気ヘッド昇降スライダeが図39矢印F方向へ後退し、これによって、イジェクト伝達部材dの伝達部gは、イジェクトスライダaとロックスライダbとの間の間隙cから後方へ退避する。従って、記録又は再生時に、操作者が誤ってイジェクト操作を行ってしまった場合でも、イジェクトスライダaの図39矢印D方向への移動はいわゆる空振りをし、ロックスライダbが図39矢印E方向に移動することはない。
【0017】
ところで、イジェクト操作中に記録又は再生の停止操作が為されて、上記イジェクト伝達部材dが元の位置に戻ろうとしたときに、戻り予定位置にイジェクト操作によって図39矢印D方向に移動してきたイジェクトスライダaが先行していることがある。かかる場合には、イジェクト伝達部材dの伝達部gがイジェクトスライダaに衝突するが、引張コイルバネmが伸張してイジェクト伝達部材dが磁気ヘッド昇降スライダeに対して相対的に後退し、これによって、イジェクト伝達部材dやイジェクトスライダa等の損傷が防止される(図41参照)。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来のリミッタ機構にあっては、イジェクト伝達部材dの他に、2本の支持ピンk、k及び引張コイルバネmが必要であり、部品点数が多く、従って組立工数も多くなり、これらのことがコストの上昇を招くという問題があった。また、部品点数が多い分、その設置のために大きなスペースを必要とするという問題もある。
【0019】
そこで、本発明は、ディスク状記録媒体装置において、部品点数の削減と設置スペースの狭小化を図ることを課題とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明ディスク状記録媒体装置は、上記した課題を解決するために、シャーシと、該シャーシをカバーするカバー部材と、上記シャーシに設けられディスク状記録媒体にデータを記録する記録手段と、動作モードに応じて前後方向に移動可能なヘッド昇降スライダと、上記カバー部材を開蓋させる開蓋位置と上記カバー部材を閉蓋させる閉蓋位置との間をスライドするロックスライダと、所定の方向にスライドするイジェクトスライダと、上記ヘッド昇降スライダに設けられ弾性材料からなるイジェクト伝達部材とを備え、上記イジェクト伝達部材は、上記ヘッド昇降スライダが前方方向に移動する際、上記イジェクト伝達部材が上記ロックスライダと上記イジェクトスライダとの間に介在する場合には上記イジェクトスライダのスライド移動を上記ロックスライダに伝達し、上記イジェクト伝達部材の伝達部が上記イジェクトスライダの後面と当接する場合には上記イジェクト伝達部材の弾性に抗する方向に該イジェクト伝達部材が移動されるものである。
【0021】
従って、本発明ディスク状記録媒体装置にあっては、イジェクト伝達部材の他に構成部材を必要としない。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明ディスク状記録媒体装置の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0023】
なお、図示した実施の形態は、本発明をディスク状記録媒体の記録再生装置ににおけるリミッタ機構に適用したものである。
【0024】
記録再生装置1はディスク状記録媒体である光磁気ディスク又は光ディスクをカートリッジ内に回転可能に収納して成るディスクカートリッジ2を使用するものである。
【0025】
上記光磁気ディスク3は、直径64mm程度のポリカーボネイトの如き合成樹脂材料より成るディスク基板に、磁性材料から成る信号記録層が被着形成されて形成されている。この信号記録層は、集光されたレーザビームの照射等の手段により局所的にいわゆるキュリー温度以上に加熱され、この加熱された部分に外部磁界が印加されることにより、情報信号の書き込みをなされる。このように書き込まれた情報信号は、上記信号記録層にレーザビームの如き直線偏光光束を照射し、この光束の反射光束について上記信号記録層におけるいわゆるカー効果による偏光方向の回転を検出することにより、読み出すことが出来る。
【0026】
また、上記光ディスクは、上記光磁気ディスク3のディスク基板と同様のディスク基板に、アルミニウムの如き金属材料より成る反射層が被着形成されて形成されている。この光ディスクのディスク基板には、射出成形等の手段により、情報信号に対応した微細なピット列が形成されている。この光ディスクに書き込まれている情報信号は、上記ピット列にレーザビームの如きコヒーレント光光束を照射し、この光束の反射光束について上記信号記録層における拡散や干渉による光量の変化を検出することにより、読み出すことが出来る。
【0027】
上記光磁気ディスク3及び光ディスクは、図37及び図38に示すように、カートリッジ4内に回転可能に収納されて、ディスクカートリッジ2が形成される。上記光磁気ディスク3を収納して記録及び再生用ディスクカートリッジ2を形成する上記カートリッジ4は、一辺の長さが該光磁気ディスク3の直径にほぼ対応した矩形状の主面部を有する薄い筐体状に構成されている。このカートリッジ4は、図37に示すように、上面側の主面部に、上記光磁気ディスク3の信号記録面の一部を外方に臨ませるための磁気ヘッド用開口部5を有している。また、このカートリッジ4は、図38に示すように、下面側の主面部の上記磁気ヘッド用開口部5に対向する位置に光学ピックアップ用開口部6を有し、この下面側の主面部のほぼ中央部分にチャッキング用開口部7を有している。この記録及び再生用ディスクカートリッジ2は、上記記録再生装置1に対して、図37中矢印Aで示すように、前方方向に挿入されて装着される。
【0028】
記録及び再生用ディスクカートリッジ2のカートリッジ4において、上記磁気ヘッド用開口部5及び光学ピックアップ用開口部6はシャッタ部材8によって開閉可能にされている。このシャッタ部材8は上記開口部5及び6に各々対応し互いに平行に対向したシャッタ板部8a、8bとこれらシャッタ板部8a、8bの一側縁間を連結する連結部8cとが、合成樹脂材料又は金属材料により一体に形成されて成る。このシャッタ部材8は、上記連結部8cがカートリッジ4の一側部に形成された支持溝部4aに摺動自在に支持されている。すなわち、シャッタ部材8は、カートリッジ4の一側部に沿って後方へ摺動されることにより上記開口部5及び6を開放し、後方側より前方へ摺動されることにより初期位置に復帰して各シャッタ板部8a、8bにより各開口部5及び6を閉塞する。
【0029】
そして、上記光ディスクは、上記カートリッジ4から磁気ヘッド用開口部5を除去した形状を為す図示しないカートリッジに回転自在に収納されて、再生専用カートリッジを形成する。
【0030】
記録再生装置1の外筐10は下ケース11と、上ケース12と上カバー13とから成る。
【0031】
下ケース11は横長の浅い容器状をしており、後面壁の右端部が切り欠かれている。そして、その前面壁11aの前面が操作部とされている。該操作部には各種操作ノブが配置され、また、コネクタ接続部14が設けられている。下ケース11のその他の面には、入出力ジャック部、電源ジャック部等が配設されている。
【0032】
上ケース12は下ケース11の右端部の上面開口を覆うように配設されるものであり、天板部と側壁部と前面壁を有し後端は開放されている。そして、上ケース12の天板部には複数の操作釦15、15、・・・が配置されている。
【0033】
上カバー13は下ケース11の上面開口のうち上ケース12で覆われた右端部を除く部分を開閉するように配置される。また、該上カバー13の上面には液晶表示部16が配設されている。
【0034】
上記下ケース11、上ケース12及び上カバー13はメインフレーム20に取着される。メインフレーム20は金属板材料によって平面で見て矩形の枠状を成すように形成され、該メインフレーム20にこれを下部側から覆うように下ケース11が固定され、メインフレーム20の右側面部に連続するように上記上ケース12が固定される。
【0035】
上記上カバー13はその後端部がメインフレーム20の後端部において前端部が上下方向に移動するように回動可能に支持される。
【0036】
支持アーム21の後端部がメインフレーム20の後端部左側面に回動自在に支持されている。該支持アーム21の左側面に上記上カバー13がその左側壁の内面が接した状態でネジ止め等により固定される。また、上カバー13の右側面後端部の外面に突設された図示しないピンが上記上ケース12の後端部左側面に形成された図示しない支持穴に回動可能に嵌合される。このようにして、上カバー13は下ケース11の右端部を除く上面を開閉するように回動可能に配設される。
【0037】
メカシャーシ30が上記メインフレーム20に図示しないダンパー部材を介してフローティング支持されている。
【0038】
メカシャーシ30の中心部にはスピンドルモータ40が配設され、該スピンドルモータ40のロータに一体的にターンテーブル41が設けられている。メカシャーシ30の下面部のうちスピンドルモータ40が配置された部分から右側の部分に光学ピックアップ50がスピンドルモータ41に離接する方向に移動可能に配設されている。
【0039】
光学ピックアップ50は、ガイド部材を介してメカシャーシ30に移動自在に支持されたキャリッジ51上に図示しない光学ブロック部を有し、この光学ブロック部内に、光源となるレーザダイオード、フォトトランジスタの如き受光素子、上記レーザダイオードより発するレーザ光を導く光学デバイス、上記レーザ光を光磁気ディスク3や光ディスクの信号記録層に集光照射させる対物レンズ52を有している。この光学ピックアップ50は、上記レーザ光を対物レンズ52を介して光磁気ディスク3又は光ディスクの信号記録層に集光して照射することが出来、また、光磁気ディスク3又は光ディスクの信号記録層で反射された反射光束を上記受光素子により検出し、その光量及び偏光方向の回転角を検出することが出来る。
【0040】
そして、上記対物レンズ52は、メカシャーシ30のうちスピンドルモータ40が配置された部分から右側の部分に形成された大きな開口部31を介して上方に臨まされており、上記ターンテーブル41上に保持された光磁気ディスク3又は光ディスクの信号記録面に対向し、そして、光学ピックアップ50の移動に伴って光磁気ディスク3又は光ディスクの半径方向に移動される。
【0041】
上記メカシャーシ30の上面部には、カートリッジホルダ60が配設されている。このカートリッジホルダ60は、上記ディスクカートリッジ2が前方より挿入され、挿入されたディスクカートリッジ2を保持し得るように、天板部61と、この天板部61の両側縁より下方に垂設された左右側壁部62、63と、これら各側壁部62、63の下縁より内方に突出された支持片部64、65とを有している。このカートリッジホルダ60は、金属板材料を屈曲形成して、上記各部が一体的に形成されている。このカートリッジホルダ60に、上記ディスクカートリッジ2は、前方側より、上記天板部61の下側の上記各壁部62、63間に挿入され、上記各支持片部64、65により下側の主面部の両側部分を支持されて、保持される。このとき、上記ディスクカートリッジ2は、下側の主面部のほぼ全面を下方側に臨ませており、上記チャッキング用開口部7、上記光学ピックアップ用開口部6をカートリッジホルダ60の下方側に臨ませている。
【0042】
このカートリッジホルダ60の右側壁部63のほぼ中間部分には、内方に向けて、シャッタ開放片66が突設されている。このシャッタ開放片66は、カートリッジホルダ60にディスクカートリッジ2が挿入されたとき、上記シャッタ部材8の連結部8cの前端に当接し、ディスクカートリッジ2がカートリッジホルダ60内に収納されたとき、該シャッタ部材8を開蓋状態にする。また、上記右側壁部63の前端寄りの部分には、内方に向けて膨出するようにして、シャッタ閉蓋バネ67が配設されている。このシャッタ閉蓋バネ67は、カートリッジホルダ60にディスクカートリッジ2が挿入されたとき、上記シャッタ部材8の連結部8cに形成されたシャッタ閉蓋孔8dに係合し、該ディスクカートリッジ2がカートリッジホルダ60より抜き出されるとき、シャッタ部材8を閉蓋状態にする。
【0043】
上記カートリッジホルダ60はその後端部の両側部をメカシャーシ30の後端部の両側部に回動自在に支持されている。カートリッジホルダ60は、図4に示すように、上方側に回動されてメカシャーシ30から離間された状態において、上記ディスクカートリッジ2が挿入されて該ディスクカートリッジ2を保持した後、図5に示すように、下方側に回動されてメカシャーシ30上に載置されると、保持しているディスクカートリッジ2を、メカシャーシ30の所定の装着位置に装着させる。
【0044】
上記カートリッジホルダ60の右側壁部63には、リリーススライダ70が前後方向に摺動自在に支持されている。該リリーススライダ70は、上記右側壁部63の外側面に沿う摺動支持部71と右側壁部63からカートリッジホルダ60の内方に突出している当接部72とが金属板材料により一体に形成されて成る。摺動支持部71は、前後方向に長い板状をなし、前後方向に長く、且つ、前後に離間して形成された長孔71a、71aに上記右側壁部63の外側面に突設された支持ピン63a、63aが挿通され、これによって、該側壁部63に対して前後方向に移動自在に支持される。そして、摺動支持部71の前後方向におけるほぼ中央部に外方へ突出されたバネ掛け片71bと上記右側壁部63の前端寄りの位置の外側面に突設されたバネ掛け片63bとの間に引張コイルバネ73が張設され、これによって、リリーススライダ70には前方へ向けての移動力が付勢されている(図4、図5参照)。
【0045】
上記引張コイルバネ73は、コイル部73aと、該コイル部73aの後端に形成されたフック部73bと、コイル部73aの前端から前方へ延びる直線状をしたストレート部73cと、該ストレート部73cの前端に形成されたフック部73dとが一体に形成されて成り、後端のフック部73bがリリーススライダ70のバネ掛け片71bに係止され、前端のフック部73dがカートリッジホルダ60のバネ掛け片63bに係止される。
【0046】
なお、引張コイルバネ73を、上記したように、コイル部73aとストレート部73cとによって構成することによって、他の部材と干渉する惧のある個所をストレート部73cとすることによって、該他の部材、この記録再生装置1においては、シャッタ閉蓋バネ67との干渉を避けることが出来る。従って、引張コイルバネ73をカートリッジホルダ60の右側壁部63に近づけて配置することができ、その分記録再生装置1を小型にすることができる。
【0047】
また、摺動支持部71の後端部上縁には外方へ突出した係合片71cが形成されている。
【0048】
当接部72は、摺動支持部71の後端部上縁からカートリッジホルダ60の内方へ向かって屈曲されそこからさらに後方へ延びており、後端にさらに内方へ突出した当接片72aが形成されている。
【0049】
カートリッジホルダ60の右側壁部63の後端部外側面側には、ロック部材80が配設されている。該ロック部材80は主部81とバネ部82とがバネ弾性を有する金属板材料によって一体に形成されている。主部81は右側から見てほぼく字状をしており、上端部に係合部81aが形成され、下端部に被係止片81bが外方へ向けて突設されている。バネ部82は主部81の後端の上端寄りの部分から平面を上下に向けた向きで後方へ延び、その後端部に取付部82aが形成され、該取付部82aがカートリッジホルダ60の右側壁部63の後端部外側面に固定される。そして、主部81の係合部81aは、上記リリーススライダ70の係合片71cの移動経路を横切るように位置することになる。
【0050】
しかして、上記したように、ディスクカートリッジ2をカートリッジホルダ60に挿入していくと、カートリッジ4の先端面の右側部がリリーススライダ70の当接片72aに当接し、これを後方へ向けて押圧するので、リリーススライダ70は引張コイルバネ73による引張力に抗して後方へ向けて移動される。リリーススライダ70が後方へ移動されることによって、その係合片71cがロック部材80の係合部81aの前縁を押圧し(図14、図15参照)、これによって、ロック部材80の主部81はバネ部82が撓むことによって下方へ移動し(図15参照)、上記係合片71cが係合部81aの後方へ移動する。係合片71cが係合部81aの後側へ通過すると、撓んでいたバネ部82が元の状態に復帰し、係合部81aが係合片71cの前側に位置して係合片71cと係合し、リリーススライダ70の前方への戻りを阻止する(図16参照)。
【0051】
そして、ディスクカートリッジ2のイジェクトに際しては、ロック部材80がカートリッジホルダ60に対して相対的に下方へ移動し、その係合部81aがリリーススライダ70の係合片71cの移動経路から下方へ外れる(図20参照)ので、リリーススライダ70は引張コイルバネ73の引張力によって前方へ移動し(図21参照)、その当接片72aがディスクカートリッジ2の前端面の右側部を前方へ押圧し、これによって、ディスクカートリッジ2はその後端部がカートリッジホルダ60の前端から突出せしめられる。
【0052】
ロック解除部材90がメカシャーシ30の右側部の後端寄りの位置に回動自在に支持されている。該ロック解除部材90は主部91と該主部91の前端部下端から前方へ向けて延びるバネ部92とがバネ弾性を有する金属板材料によって一体に形成されて成る。主部91は右側から見てほぼ三角形状の板状をなし、その後縁部が左方へ折り曲げられて成る後側傾斜縁91aと該後側傾斜縁91aの下端に連続し左右に延びる係合縁91bとを有している。そして、該主部91は、平面が左右方向を向く向きでその上端部が、メカシャーシ30の右側部の後端寄りの位置に平面が左右方向を向く向きで立設された支持片32に回動自在に支持されている。
【0053】
バネ部92は、その平面が上下方向を向く向きで上記主部91の前端部下部から前方へ向けて延びており、その先端部がメカシャーシ30の右側部のほぼ中間の位置に突設された当接片33の下面に弾接されている。
【0054】
なお、ロック解除部材90及びそれを支持する部材32を上記したように構成すると、左右方向の設置スペースを小さくすることができる。そこで、左右方向の設置スペースが小さくなると、リリーススライダ70に移動力を付勢する引張コイルバネ73の設置スペースも小さくなるので、該引張コイルバネ73のコイル部73aのコイル外径を小さくする必要があるが、それによる力量の低下は、コイル部73aにおけるコイルの巻数を増やして補うようにすると良い。
【0055】
しかして、上記カートリッジホルダ60がその中にディスクカートリッジ2を挿入された状態で下方に回動されてくると、上記ロック部材80の被係止片81bがロック解除部材90の後側傾斜縁91aを押圧しながら下方へ滑っていき(図17、図18参照)、これによって、ロック解除部材90の主部91は、バネ部92を上側に凸となるように湾曲させながら図17及び図18中の矢印B方向に回動される。そして、カートリッジホルダ60がディスクカートリッジ2を所定の装着位置に装着させたところで、ロック部材80の被係止片81bがロック解除部材90の後側傾斜縁91aの下端より下側に達し、これにより、ロック解除部材90の主部91は、上側に凸となるように撓められてバネ部92に蓄えられていた弾発力により、上記矢印B方向と反対の方向に回動し、その係合縁91bがロック部材80の被係止片81bの上側に来て該被係止片81bと係合して、ロック部材80の上方への回動を阻止する(図19参照)。
【0056】
しかしながら、ロック部材80の被係止片81bとロック解除部材90の係合縁91bとの係合は、ロック部材80に少し強い力で上方への移動力を加えれば、ロック部材80のバネ部82が撓むことによって、主部81がカートリッジホルダ60に対して相対的に下方へ移動しながら図20及び図21中の矢印C方向に回動してその被係止片81bがロック解除部材90の係合縁91bとの係合から離脱する。従って、イジェクトに際して、カートリッジホルダ60をその前端部が上方へ移動するように回動させると、ロック部材80の主部81が上記矢印C方向に回動してその係合部81aがリリーススライダ70の係合片71cの前側から下方へ移動し、リリーススライダ70へのロックが解除され(図20参照)、該リリーススライダ70が引張コイルバネ73の引張力によって前方へ移動し(図21参照)、ディスクカートリッジ2の前端部がカートリッジホルダ60の前端から突出せしめられる。また、これに続いて、ロック部材80の被係止片81bがロック解除部材90の係合縁91bとの係合から開放されるので、ロック部材80の主部81はバネ部82が撓むことによって蓄えられていた弾発力によって元の位置に復帰し、その係合部81aが再びリリーススライダ70の係合片71cの移動経路上に位置することになる(図22参照)。
【0057】
カートリッジホルダ60の左側壁部62の前端部には外方へ突出した連結片62aが設けられており、該連結片62aは、上記支持アーム21の前端部に形成された連結孔21a内に位置している。上記連結片62aは連結孔21a内で上下方向に余裕を有して位置している。
【0058】
上記上カバー13の前端部下面には板バネ材料から成る押圧バネ13bが固定されている(図24及び図26参照)。該押圧バネ13bはその中央部が上カバー13に固定され、中央部から左右に延びた部分は下方へ向けて傾斜されている。そして、上カバー13が下方へ回動されて閉じられると、これと共に回動するカートリッジホルダ60も下方へ回動されて装着位置に移動し、上カバー13が後述するロック機構によって閉蓋位置にロックされると、上記押圧バネ13bの左右両側部がカートリッジホルダ60の天板部61の上面に弾接し、これによって、カートリッジホルダ60はメカシャーシ30上の装着位置に押し付けられた状態となる(図24参照)。このときカートリッジホルダ60の上記連結片62aは支持アーム21の連結孔21aの上方部に位置している。
【0059】
そして、上カバー13に対する閉蓋位置へのロックが解除されると、上記押さえバネ13bの弾発力により上カバー13は上方へ回動する(図26参照)。そこで、上カバー13の前端部を持ってこれを上方へ移動させれば、上カバー13はさらに上方へ回動し、このとき、上カバー13と共に回動する支持アーム21の連結孔21aの下側開口縁がカートリッジホルダ60の連結片62aを上方へ向けて押圧し、これによって、カートリッジホルダ60が上方へ回動される。
【0060】
この記録再生装置1には、光磁気ディスク3への記録の際に外部磁界を発生させるための磁気ヘッドを備えた磁気ヘッド装置100が備えられている。
【0061】
磁気ヘッド装置100は、磁気ヘッド101の他、連結アーム110、磁気ヘッド支持板120、磁気ヘッド支持アーム130等を備える。
【0062】
上記連結アーム110は、左方から見てほぼL字型に屈曲されて形成され、下側片111がネジ止め等により上記光学ピックアップ50のキャリッジ51の下面に取り付けられ、立上片112が光学ピックアップ50の後方側において上方へ向けて立ち上げられている。該連結アーム110の立上片112は、上記メカシャーシ30の後端よりも後方に位置しており、メカシャーシ30に当接することなく、光学ピックアップ50と共に移動される(図10乃至図12参照)。
【0063】
該連結アーム110の立上片112の上端部は、メカシャーシ30の上面よりも上方に位置している。連結アーム110の立上片112の上端部の近傍には、支軸113を介して磁気ヘッド支持板120の後端部が回動可能に取り付けられている(図2、図3、図10乃至図12参照)。該磁気ヘッド支持板120は、その前端部が上下方向、すなわち、メカシャーシ30に対して離接方向に回動可能とされている。該磁気ヘッド支持板120には、その後端部の側縁から位置決め突片121が側方に向けて突設されている(図2、図3参照)。一方、上記連結アーム110の立上片112の上端部からは、前方に向けて位置決めアーム112aが突設されている(図2、図3参照)。そして、上記位置決め突片121は、位置決めアーム112aの上方側に位置しており、位置決めアーム112aの先端部近傍に当接したときに下方側への移動を規制され、これによって、磁気ヘッド支持板120の下方への移動範囲が規定される。
【0064】
そして、上記磁気ヘッド支持板120には、磁気ヘッド支持アーム130の基端部が取り付けられている(図2、図3、図10乃至図12参照)。この磁気ヘッド支持アーム130は、上方から見て前後方向に長く右方に開口を向けた凹字状をしている。
【0065】
また、上記磁気ヘッド支持板120には、ジンバルバネ140の基端部が取り付けられている(図2、図3、図10乃至図12参照)。そして、該ジンバルバネ140の前端寄りの部分は、上記磁気ヘッド支持アーム130の側方へ屈曲されている先端部131上に載置されている。
【0066】
そして、上記ジンバルバネ140の前端部に磁気ヘッド101が取着される(図2、図3、図10乃至図12参照)。
【0067】
このようにして支持された磁気ヘッド101は、上記光学ピックアップ50の対物レンズ52の上方側に位置し、対物レンズ52に対向されている。また、磁気ヘッド101は、上記磁気ヘッド支持板120が上記連結アーム110に対して回動されることにより、上記メカシャーシ30に離接する上下方向に移動可能であると共に、上記位置決め突片121と位置決めアーム112aとの当接によって下方方向に関しての位置決めがなされる。
【0068】
また、上記支軸113の一端側には、捩じりコイルバネ114が外嵌状に支持されている(図2、図3、図10乃至図12参照)。該捩じりコイルバネ114は、コイル部114aが上記位置決めアーム112aの基端部と磁気ヘッド支持板120の基端部との間に介在されると共に各アーム部114b、114cが位置決めアーム112a及び磁気ヘッド支持板120に各別に係止されており、磁気ヘッド支持板120の側方方向に関しての位置決めを行うと共に、該磁気ヘッド支持板120に上記連結アーム110に対して、磁気ヘッド101が下方に向かう方向への回動力を付勢している。
【0069】
なお、上記磁気ヘッド101に対する給電は、該磁気ヘッド101及び磁気ヘッド支持アーム130の基端側及びジンバルバネ140に貼付されたフレキシブル基板102を介して行われる(図2、図3参照)。
【0070】
なお、上記カートリッジホルダ60の天板部61には、上記磁気ヘッド支持アーム130及びジンバルバネ140の上記光学ピックアップ50の移動に伴う移動可能領域に対応して、開口部61aが形成されている。すなわち、上記磁気ヘッド101は、上記開口部61aを通して、カートリッジホルダ60内に保持されているディスクカートリッジ2の上面側の主面部に臨んでいる。
【0071】
上記磁気ヘッド101を昇降操作する機構が設けられる。
【0072】
上記カートリッジホルダ60の上面部に配設された磁気ヘッド昇降板150及び伝達スライダ160と、上記メカシャーシ30の下面部に配設され上記伝達スライダ160をスライド操作するための磁気ヘッド昇降スライダ170によって、磁気ヘッド101の昇降操作が行われる。
【0073】
磁気ヘッド昇降板150は、図2、図3、図10乃至図12に示すように、カートリッジホルダ60の天板部61に形成された上記開口部61aの後方部分を閉蓋するようにして、上記磁気ヘッド支持アーム130及びジンバルバネ140の下側に位置している。該磁気ヘッド昇降板150は、その後端部を支軸151、151を介して、カートリッジホルダ60の天板部61に対して回動可能に支持され、前端部が上下方向に移動可能とされている。該磁気ヘッド昇降板150が上方に回動された時には、図10に示すように、上記磁気ヘッド支持アーム130をジンバルバネ140の側に押し上げて、磁気ヘッド支持板110、ジンバルバネ140及び磁気ヘッド支持アーム130を上記支軸113周りに回動させて上方側に押し上げる。こして、この磁気ヘッド昇降板150は、下方に回動された時には、前端側部分の一部が上記カートリッジホルダ60の天板部61に当接されて該天板部61にほぼ面一状態とされて位置決めされる。このとき、上記磁気ヘッド支持アーム130は、磁気ヘッド支持板120の上記位置決め突片121が上記位置決めアーム112aに当接する位置まで下方側に回動される。これによって、上記ジンバルバネ140は、その前端部がカートリッジホルダ60の天板部61より下方の位置まで下降し、該前端部に支持されている磁気ヘッド101は、カートリッジホルダ60の天板部61より下方に位置することになる。
【0074】
また、磁気ヘッド昇降板150の左側縁には、左方へ突出した当接片152が設けられ、該当接片152の後端部は後ろ上りに傾斜した傾斜部152aとされている。さらに、磁気ヘッド昇降板150の右側縁の前端寄りの部分には、バネ当て片153が右方へ向けて突設されており、該バネ当て片153に前端部がカートリッジホルダ60の天板部61に固定された板バネ154の後端部が上方から弾接され、これによって、磁気ヘッド昇降板150には、その前端が下方へ移動する方向の回動力が付勢されている。
【0075】
伝達スライダ160は、上記カートリッジホルダ60の天板部61の上面の内上記開口部61aが形成された部分と反対側の側部、即ち、左側部に、前後方向にスライド可能に取り付けられている(図2、図3、図10乃至図12参照)。該伝達スライダ160は、その右側縁部、すなわち、上記カートリッジホルダ60のほぼ中央部に位置し上記磁気ヘッド昇降板150の左側縁部の当接片152に臨む部分に、押し上げ突片161を有している。該押し上げ突片161の上縁の前端部は、前下がりに傾斜された傾斜縁161aとなっている。
【0076】
上記伝達スライダ160が後方側より前方側にスライドされると、上記傾斜縁161aを上記磁気ヘッド昇降板150の傾斜部152aに摺接させつつ、上記押し上げ突片161を磁気ヘッド昇降板150の当接片152とカートリッジホルダ60の天板部61との間に進入させる。すると、磁気ヘッド昇降板150は、上記板バネ154によって付勢されている回動力に抗して、上方側に回動される(図10、図11参照)。
【0077】
また、伝達スライダ160が前方側より後方側にスライドされると、上記傾斜縁161aを磁気ヘッド昇降板150の傾斜部152aに摺接させつつ、押し上げ突片161を磁気ヘッド昇降板150の当接片152とカートリッジホルダ60の天板部61との間より後方側に退出させる。すると、磁気ヘッド昇降板150は、上記板バネ154によって付勢されている回動力により、下方側に回動されて初期位置に復帰する(図12参照)。
【0078】
さらに、伝達スライダ160は、図2、図3、図6、図7、図10乃至図12に示すように、左側縁の後端部よりメカシャーシ30側に垂設された連係アーム部162を有している。該連係アーム部162の下端部162aは、下方に行くに従って後方へ変位するように傾斜されて、上記カートリッジホルダ60の回動支点を中心とする円弧にほぼ沿うようにされている。そして、連係アーム部162の下端部162aはメカシャーシ30の左側部の後端部に設けられた透孔84を通して、メカシャーシ30のの下方側に突出されている。
【0079】
上記磁気ヘッド昇降スライダ170は、図2、図3、図8及び図9に示すように、上記メカシャーシ30の下面側の左側に、前後方向にスライド可能に取り付けられている。該磁気ヘッド昇降スライダ170は板金材料により形成されており、その後端部には前後方向に延びるラックギヤ部171が形成されており、該ラックギヤ部171は、メカシャーシ30の下面部の左後方部分に取り付けられステッピングモータ172によってギヤ列173を介して回転されるピニオンギヤ174と噛合されている。これにより、磁気ヘッド昇降スライダ170は、記録再生装置1の動作モードに応じて、前後方向に移動操作される。
【0080】
上記磁気ヘッド昇降スライダ170の後端部には、メカシャーシ30に形成された上記透孔34に対応する位置に、係合孔175が設けられている。該係合孔175には、上記透孔34を通して、上記伝達スライダ160の連係アーム部162の下端部162aが挿通係合される。すなわち、磁気ヘッド昇降スライダ170が前後方向にスライドされると、伝達スライダ160がカートリッジホルダ60に対して前後方向にスライドされる。これによって、上記磁気ヘッド昇降板150が回動されるので、磁気ヘッド101が上下方向に昇降操作される。なお、連係アーム部162の下端部162aは、上記したように、カートリッジホルダ60の回動支点を中心とする円弧にほぼ沿うようにされているので、カートリッジホルダ60が回動されても、常に、上記係合孔114に挿通係合されている。
【0081】
しかして、磁気ヘッド昇降スライダ170が上記ステッピングモータ172の駆動によって前後方向にスライドすると、その係合孔175と連係アーム部162との係合を介して伝達スライダ160が前後方向にスライドし、これによって、磁気ヘッド昇降板150が上下方向に回動される。
【0082】
上記上カバー13の前面壁13c内面のほぼ中央部には、図24乃至図26に示すように、被係止部材180が突設されている。該被係止部材180は、その上面が被係止面181とされ、上記メインフレーム20の前面部22に左右方向にスライド可能に取り付けられたロックスライダ190により係止され、これによって、上カバー13が閉蓋状態に保持されるようになっている。
【0083】
ロックスライダ190は、図23に示すように、長手方向に離間して2つの支持スリット191、192を有し、これら支持スリット191、192にメインフレーム20の前面部22に植設された支持ピン22a、22aが挿通され、これによって、メインフレーム20に対して左右方向にスライド可能に支持されている。該ロックスライダ190は、右端部に、上方に突出したロック片193を有しており、該ロック片193の上端部には、左方へ突出したロック爪194が設けられている。該ロック爪194はその下縁が係止縁194aとされ、上縁は左下がりの傾斜縁194bとされている。該ロックスライダ190は、図24に示すように、上カバー13が閉蓋状態であるときに、上記係止縁194aを上カバー13の被係止部材180の被係止面181に係合させ、該上カバー13の開蓋を阻止する。
【0084】
なお、上記支持スリット191、192のうち右側のもの191は、右半部191aが斜め上方へ向けて傾斜されている。従って、ロックスライダ190が移動範囲における左端にある状態での係止縁194aの高さ(図24参照)は、ロックスライダ190が移動範囲における右端にある状態での高さ(図26参照)より低くされる。よって、ロックスライダ190が右から左に移動する過程において、係止縁194aは高い位置から低い位置へと移動することになり、これによって、上カバー13の被係止面181と確実に係合し、且つ、上カバー13を閉蓋位置に確実にロックすることが出来る。
【0085】
ロックスライダ190の左端に形成されたバネ掛け片195とメインフレーム20の前面部22の左端部に形成されたバネ掛け片22bとの間に引張コイルバネ200が張設され、これによって、ロックスライダ190には左方へ向けての移動力が付勢されている。
【0086】
また、ロックスライダ190の左端部の下部には、後方へ向けて突出した被押圧片196が設けられており、該被押圧片196は上記メインフレーム20の前面部22の左端寄りの部分に形成された横長の透孔22cを通して該前面部22の後側に進入している。
【0087】
そして、上記上カバー13が閉蓋されるときには、その被係止部材180によりロックスライダ190の傾斜縁194bが押圧されて、ロックスライダ190は右方へ移動される(図25参照)。上カバー13の閉蓋が完了すると、ロックスライダ190はそのロック爪194が被係止部材180の被係止面181よりも上方側に位置するため、引張コイルバネ200の引張力より、左方へ移動して初期位置に復帰し、その係止縁194aが上カバー13の被係止面181と係合し、これによって、上カバー13を閉蓋状態にロックする(図24参照)。
【0088】
イジェクトスライダ210が、図23に示すように、メインフレーム20の前面部22の前面のうち上記ロックスライダ190が配設された部分のすぐ下側に左右方向へスライド自在に支持されている。イジェクトスライダ210には、左右に離間して2つの横長の支持スリット211、211が形成され、メインフレーム20の前面部22に打ち出し状に突設された支持突起が該支持スリット211、211に挿通され、これによって、イジェクトスライダ210はメインフレーム20に左右方向にスライド可能に支持される。
【0089】
イジェクトスライダ210の右端部には右方へ突出されたバネ嵌合片212が設けられており、該バネ嵌合片212は、メインフレーム20の前面部22に形成された横長の透孔22d内に位置している。そして、該透孔22dの右端部からは左方に向けて突出したバネ嵌合片22eが設けられ、そして、圧縮コイルバネ213が圧縮された状態でその両端部が上記バネ嵌合片212、22eに各別に嵌合され、これによって、イジェクトスライダ210には左方へ向けての移動力が付勢される。
【0090】
該イジェクトスライダ210の右端部上縁からは被押圧片214が上方へ向けて突設されており、また、左端部にはやや上方へ突出し且つ後方へ突出した押圧片215が形成されており、該押圧片215はメインフレーム20の前面部22に形成された上記透孔22cを通して該前面部22の後方へ進入している。そして、該押圧片215と上記ロックスライダ190の被押圧片196とは間に間隔をあけて左右から対向した状態とされている。
【0091】
上記磁気ヘッド昇降スライダ170の前端部には、図27に示すように、イジェクト伝達部材220が取り付けられている。イジェクト伝達部材220は線バネ材料を屈曲して形成されており、上方から見てほぼL字状をしている。L字の屈曲部にはコイル部221が形成され、一端部には不完全な円形に形成された取付部222が形成され、他端部はU字状に折り返されて伝達部223とされている。
【0092】
板金材料で形成されている磁気ヘッド昇降スライダ170の前端部には、支持部176、押え部177及び規制部178が形成されている。
【0093】
上記支持部176は、下面側に打ち出し状の筒状部として形成され、該筒状部の端部が外方へ加締められて径大部とされて成る。そして、イジェクト伝達部材220の取付部222を、一端外方へ撓めてその径を広げた状態で、上記支持部176に外嵌し、その状態のまま外方へ撓めていた力を除いて、該取付部222を支持部176に取り付ける。
【0094】
上記押さえ部177は、磁気ヘッド昇降スライダ170の一部を下方へ打ち出し、且つ、該打ち出した部分の端部を後方へ折り曲げて、前後方向を向いた当接部177aと上下方向を向いた抜け止め部177bとを形成して成る。
【0095】
規制部178は、前後に離間し左右方向に延びる互いに平行な2条のスリットの間の部分を下方に打ち出して前後方向に延びるトンネル状に形成して成るものである。
【0096】
そして、上記したようにその取付部222を支持部176に支持されたイジェクト伝達部材220は、コイル部221から取付部222側の腕部224が押さえ部177の当接部177aに後方から当接し、コイル部221から伝達部223側の腕部225が規制部178に挿通され該規制部178の左側面に当接した状態とされ、その伝達部223の後端部を除いた部分が磁気ヘッド昇降スライダ170の前端から前方へ突出され、且つ、磁気ヘッド昇降スライダ170がその移動範囲の前端に位置している状態で、伝達部223が上記ロックスライダ190の被押圧片196とイジェクトスライダ210の押圧片215との間を挿通されてメインフレーム20より前側に突出した状態とされる(図2、図8、図27参照)。
【0097】
なお、イジェクト伝達部材220は、上記したように磁気ヘッド昇降スライダ170に取り付けられて状態でL字状を為すようにされ、磁気ヘッド昇降スライダ170に取り付けられる前は、図31に示すように、屈曲部の角度が90度より大きい状態とされている。
【0098】
上記下ケース11の前面壁11aの前面にはイジェクト摘子230が左右方向にスライド可能に支持されている(図2、図3参照)。該イジェクト摘子230の後面には連結部231が突設されており、該連結部231にイジェクトスライダ210の被押圧片214が係合されている。
【0099】
しかして、停止モードにおいて、イジェクト摘子230を右方にスライドさせると、イジェクトスライダ210が圧縮コイルバネ213の弾発力に抗して右方へスライドし、これに伴って右方へ移動する押圧片215がイジェクト伝達部材220の伝達部223を右方へ押圧する。伝達部223がイジェクトスライダ210の押圧片215によって右方へ押圧されたイジェクト伝達部材220は、その腕部225がコイル部221から右方へ撓み、これによって右方へ移動する伝達部223がロックスライダ190の被押圧片196を右方へ押圧する。これによって、ロックスライダ190は右方へ移動し、その係止縁194aが上カバー13の被係止部材180の被係止面181から右方へ逃げて、これによって、ロックスライダ190のロック爪194と上カバー13の被係止部材180との係止が解除される(図26、図28参照)。
【0100】
ロックスライダ190のロック爪194と上カバー13の被係止部材180との係止が解除されると、押さえバネ13bの弾発力により上カバー13が上方へ回動する。そこで、上カバー13の前端部を持ってこれを上方へ移動させると、上カバー13はさらに上方へ回動し、このとき、上カバー13と共に回動する支持アーム21の連結孔21aの下側開口縁がカートリッジホルダ60の連結片62aを上方へ向けて押圧し、これによって、カートリッジホルダ60が上方へ回動される。そして、カートリッジホルダ60が上方へ回動されることによって、ロック部材80がカートリッジホルダ60に対して相対的に下方へ移動し、その係合部81aがリリーススライダ70の係合片71cの移動経路から下方へ外れるので、リリーススライダ70は引張コイルバネ73の引張力によって前方へ移動し、その当接片72aがディスクカートリッジ2の前端面の右側部を前方へ押圧し、これによって、ディスクカートリッジ2はその後端部がカートリッジホルダ60の前端から突出せしめられる。そこで、ディスクカートリッジ2のカートリッジホルダ60の前端から突出された部分を把持して引っ張れば、ディスクカートリッジ2をカートリッジホルダ60から取り出すことが出来る。
【0101】
なお、記録時及び再生時にイジェクトがなされると、書き込まれた情報が失われたりディスクカートリッジ2や磁気ヘッド101が損傷される惧があるので、記録時や再生時にイジェクト摘子230が誤ってスライド操作された場合には、イジェクトが為されないようにする必要がある。そのために、再生時及び記録時には、上記ステッピングモータ172が駆動されて、磁気ヘッド昇降スライダ170が後退し、イジェクト伝達部材220の伝達部223がロックスライダ190の被押圧片196とイジェクトスライダ210の押圧片215との間の位置から後方へ離脱する(図3、図9、図29参照)。
【0102】
従って、イジェクト摘子230の右方へのスライド操作に伴ってイジェクトスライダ210が右方へスライドしても、その押圧片215はイジェクト伝達部材220の伝達部223が後退することによって空白領域となったロックスライダ190の被押圧片196との間の空間を右方へ移動するだけで、該被押圧片196を右方へ押圧することはない。従って、イジェクトスライダ210の押圧片215は右方へ移動してもいわゆる空振りをすることになり(図29参照)、ロックスライダ190が上カバー13のロックを解除する方向にスライドせしめられることはない。依って、上カバー13が開くことはなく、イジェクトが為されることはない。
【0103】
なお、再生時と記録時とでは、磁気ヘッド昇降スライダ170の後退量が異なる。
【0104】
すなわち、再生時においては、磁気ヘッド昇降スライダ170の後退量が少なく、従って、伝達スライダ160の後方へのスライド量も少なく、磁気ヘッド昇降板150の当接片152は伝達スライダ160の押し上げ突片161の上縁に載置された状態のままである。依って、磁気ヘッド101はカートリッジホルダ60に保持されているディスクカートリッジ2の上側主面部より上方へ離間して位置した状態となっている。
【0105】
また、記録時においては、図3、図9及び図12に示すように、磁気ヘッド昇降スライダ170は再生時よりもさらに後方へスライドされ、従って、伝達スライダ160も再生時よりも後方へスライドされ、磁気ヘッド昇降板150の当接片152は伝達スライダ160の押し上げ突片161の上縁から離脱される。依って、磁気ヘッド101はカートリッジホルダ60に保持されているディスクカートリッジ2の磁気ヘッド用開口部5からカートリッジ4内に進入し、光磁気ディスク3に接触又は近接される。
【0106】
そして、停止モードになると、上記ステッピングモータ172が上記再生時及び記録時における場合とは逆方向に駆動され、それによって、磁気ヘッド昇降スライダ170は前方へ向けてスライドされ、イジェクト伝達部材220の伝達部223がロックスライダ190の被押圧片195とイジェクトスライダ210の押圧片215との間に位置される。
【0107】
なお、例えば、停止操作とイジェクト操作との間の時間差が殆ど無く、イジェクト伝達部材220の伝達部223がロックスライダ190の被押圧片195とイジェクトスライダ210の押圧片215との間に位置する前に、イジェクト摘子230が右方へスライドされて、イジェクトスライダ210が右方へ移動してしまったような場合、イジェクト伝達部材220は線バネ材料で形成されているので、その伝達部223がイジェクトスライダ210の後面に当接して、その材料の持つバネ弾性によって、コイル部221の箇所で屈曲が深くなることによって、リミッタとしての機能を発揮し、磁気ヘッド昇降スライダ170、イジェクトスライダ210等の損傷を回避することができる(図30参照)。また、かかる場合、イジェクト伝達部材220の腕部224は、図30に示すように、磁気ヘッド昇降スライダ170の押え部177の当接部177aから後方へ離間するが、その下側に抜け止め部177bが位置しているので、該腕部224の上記押え部177からの離脱が防止される。
【0108】
なお、イジェクト伝達部材としては、上記したもの220の他、図32乃至図34に示すようなもの220A、220B及び220C等を使用することができる。
【0109】
これらイジェクト伝達部材220A、220B及び220Cは、いずれも線バネ材料を折り曲げて形成され、ほぼU字状に形成することによって所定の幅を有するようにされた伝達部223A、223B、223Cを有し、所定の箇所を磁気ヘッド昇降スライダに支持乃至は押えられることによって、上記イジェクト伝達部材220と同等の作用効果をもたらすものである。
【0110】
図35及び図36に示すように、下ケース11の右端部と上ケース12とによって後面に開口したバッテリー収納空間240が形成され、該バッテリー収納空間240内にバッテリーホルダー241が配置固定される。
【0111】
上記バッテリーホルダー241の上面にはスイッチユニット250が配設される。スイッチユニット250は、図示しないスイッチパターンが形成されたフレキシブルプリント基板251のスイッチパターンに対応した位置に短絡板252、252、・・・(図では1個のみ示す。)を配置し、フレキシブルプリント基板251のパターン形成面及び短絡板252、252、・・・を保護用のカバーフィルム253で覆って成るスイッチユニット基体と該スイッチユニット基体の裏面、即ち、フレキシブルプリント基板251のパターン形成面の反対側の面に積層された補強板254とから構成されている(図35、図36参照)。
【0112】
上記短絡板252は、導電性及びバネ弾性を有する金属板でほぼ扁平ドーム状に形成され、突出した部分を上方から押圧されることにより平らに変形してスイッチパターン間を短絡するものである。また、上記補強板254は剛性の高い材料、例えば、SUS板から成り、短絡板252が上方から押圧されたときに、フレキシブルプリント基板251が下方へ変形してしまって短絡板252によるスイッチパターン間の短絡が不確実になってしまうことを防止している。従って、スイッチユニット250を配置する個所が、平らな載置面を有する個所に限定されてしまうことがない。
【0113】
尚、上記操作釦15は、所定の平面形状をした被押圧部15aと該被押圧部15aの裏面のほぼ中央から突出した押圧突起15bとが一体に形成されて成り、被押圧部15aが上ケース12に形成され被押圧部15aに対応した形状を有する凹部12a内に配置され、押圧突起15bが該凹部12aに形成された挿通孔12bを挿通されて、その先端が上記スイッチユニット250の短絡板252にカバーフィルム253を介して対向されている。しかして、操作釦15の被押圧部15aが押圧されると、その押圧突起15bがスイッチユニット250の短絡板252をカバーフィルム253を介して押圧し、スイッチパターン間が短絡せしめられる。そして、このスイッチユニット250には補強板254が設けられているので、操作釦15の押圧に伴ってフレキシブルプリント基板251が該押圧力を殺ぐように変形してしまうことが無く、該押圧を補強板254が確実に受けるので、短絡板252が扁平ドーム状から平らな状態へ確実に変形して、スイッチパターン間の短絡が確実になされると共に、該変形時のクリック感が操作釦15を介して操作者に伝わり、快適な操作感が得られる。
【0114】
また、補強板254が無いと、操作釦15の押圧時に、フレキシブルプリント基板251が変形して、これが繰り返されることによりフレキシブルプリント基板251上の配線パターンが断線する惧があるが、補強板254があることによって、そのような断線が防止される。
【0115】
そして、操作釦15の被押圧部15aに対する押圧が解除されると、短絡板252はその材料の持つ弾性により元の扁平ドーム状の形状に戻り、その戻り力により操作釦15も元の位置に戻される。
【0116】
尚、図示していないが、操作釦15が上ケース12の凹部12a及び挿通孔12bから脱落しないように、適宜な脱落防止手段が設けられている。
【0117】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明ディスク状記録媒体装置は、シャーシと、該シャーシをカバーするカバー部材と、上記シャーシに設けられディスク状記録媒体にデータを記録する記録手段と、動作モードに応じて前後方向に移動可能なヘッド昇降スライダと、上記カバー部材を開蓋させる開蓋位置と上記カバー部材を閉蓋させる閉蓋位置との間をスライドするロックスライダと、所定の方向にスライドするイジェクトスライダと、上記ヘッド昇降スライダに設けられ弾性材料からなるイジェクト伝達部材とを備え、上記イジェクト伝達部材は、上記ヘッド昇降スライダが前方方向に移動する際、上記イジェクト伝達部材が上記ロックスライダと上記イジェクトスライダとの間に介在する場合には上記イジェクトスライダのスライド移動を上記ロックスライダに伝達し、上記イジェクト伝達部材の伝達部が上記イジェクトスライダの後面と当接する場合には上記イジェクト伝達部材の弾性に抗する方向に該イジェクト伝達部材が移動されることを特徴とする。
【0118】
従って、本発明ディスク状記録媒体装置にあっては、イジェクト伝達部材の他に構成部材を必要としない。そのため構成部品の点数が少なくて済み、そのため組立工数も少なくなる。依って、コストを低減することが出来る。
【0119】
また、請求項2に記載した発明にあっては、イジェクトスライダのスライド移動の方向がヘッド昇降スライダの移動方向に交差する方向であるので、伝達部の互いに交差する2つの方向への移動を単一の部材によって実現することが出来る。
現することが出来る。
【0120】
さらに、請求項3に記載した発明にあっては、イジェクト伝達部材を線バネ材料によって形成するようにしたので、所望の変位方向を容易に設計することが出来、且つ、材料費を低減することが出来る。
【0121】
尚、上記した実施の形態において示した各部の形状乃至構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図2乃至図36と共に本発明ディスク状記録媒体装置を記録再生装置におけるリミッタ機構に適用した実施の形態を示すものであり、本図は記録再生装置の外観を示す斜視図である。
【図2】 メカシャーシ及びカートリッジホルダの停止モード時における概略平面図である。
【図3】 メカシャーシ及びカートリッジホルダの記録モード時における概略平面図である。
【図4】 メカシャーシ及びカートリッジホルダのイジェクト状態を示す概略右側面図である。
【図5】 メカシャーシ及びカートリッジホルダの記録モード時における概略右側面図である。
【図6】 メカシャーシ及びカートリッジホルダのイジェクト状態を示す概略左側面図である。
【図7】 メカシャーシ及びカートリッジホルダの記録モード時における概略左側面図である。
【図8】 停止モード時における磁気ヘッド昇降スライダと光学ピックアップを示す概略平面図である。
【図9】 記録モード時における磁気ヘッド昇降スライダと光学ピックアップを示す概略平面図である。
【図10】 イジェクト時における磁気ヘッド昇降機構を示す概略左側面図である。
【図11】 停止モードにおける磁気ヘッド昇降機構を示す概略左側面図である。
【図12】 記録モードにおける磁気ヘッド昇降機構を示す概略左側面図である。
【図13】 ディスクカートリッジをカートリッジホルダから排出する部材をロックする機構及び該ロックを解除する機構を示す斜視図である。
【図14】 図15乃至図22と共にディスクカートリッジがカートリッジホルダに保持されて装着位置に装着され、さらに、カートリッジホルダから排出されるまでの動作を示す要部の右側面図であり、本図はディスクカートリッジがカートリッジホルダに挿入され始めた状態を示すものである。
【図15】 図14の状態からディスクカートリッジがさらにカートリッジホルダに挿入された状態を示すものである。
【図16】 完全に挿入され、ディスクカートリッジをカートリッジホルダから排出する部材であるリリーススライダがロックされた状態を示すものである。
【図17】 カートリッジホルダがイジェクト位置から装着位置へと回動して行く途中の状態を示すものである。
【図18】 図17の状態から更に装着位置に近づいた状態を示すものである。
【図19】 装着位置に達した状態を示すものである。
【図20】 カートリッジホルダがイジェクト位置へ向けて移動を開始し、リリーススライダに対するロックが解除された瞬間を示すものである。
【図21】 図20の状態に続いてリリーススライダが前方に移動した状態を示すものである。
【図22】 イジェクト位置に到達した状態を示すものである。
【図23】 上カバーを閉蓋位置にロックする機構を示す要部の分解斜視図である。
【図24】 上カバーを閉蓋位置にロックする機構を示す要部の正面図である。
【図25】 上カバーが閉蓋位置へ移動する途中の状態を示す要部の正面図である。
【図26】 上カバーに対する閉蓋位置へのロックが解除された状態を示す要部の正面図である。
【図27】 図28乃至図30と共にイジェクト伝達部材と磁気ヘッド昇降スライダの要部を示す平面図であり、本図は停止モードにおける状態を示すものである。
【図28】 イジェクト伝達部材がイジェクトスライダの動きをロックスライダに伝達している状態を示すものである。
【図29】 記録モードにおける状態を示すものである。
【図30】 イジェクト伝達部材がリミッタ機能を果たしている状態を示すものである。
【図31】 磁気ヘッド昇降スライダに取り付けられる前のイジェクト伝達部材を示す平面図である。
【図32】 イジェクト伝達部材の変形例を示す平面図である。
【図33】 イジェクト伝達部材の別の変形例を示す平面図である。
【図34】 イジェクト伝達部材のさらに別の変形例を示す平面図である。
【図35】 上ケースの要部とスイッチユニットを示す分解斜視図である。
【図36】 上ケースの要部とスイッチユニットを示す断面図である。
【図37】 上記記録再生装置において使用される記録及び再生用ディスクカートリッジを上方から見た斜視図である。
【図38】 上記記録再生装置において使用される記録及び再生用ディスクカートリッジを下方から見た斜視図である。
【図39】 図40及び図41と共に従来のリミッタ機構を示す平面図であり、本図は初期状態を示す図である。
【図40】 伝達部が作用した状態を示す図である。
【図41】 リミッタ機能を果たした状態を示す図である。
【符号の説明】
1…記録再生装置(ディスク状記録媒体装置)、13…上カバー(カバー)、30…メカシャーシ(シャーシ)、170…磁気ヘッド昇降スライダ(ヘッド昇降スライダ)、190…ロックスライダ、210…イジェクトスライダ、220…イジェクト伝達部材、223…伝達部

Claims (3)

  1. シャーシと、該シャーシをカバーするカバー部材と、上記シャーシに設けられディスク状記録媒体にデータを記録する記録手段と、動作モードに応じて前後方向に移動可能なヘッド昇降スライダと、上記カバー部材を開蓋させる開蓋位置と上記カバー部材を閉蓋させる閉蓋位置との間をスライドするロックスライダと、所定の方向にスライドするイジェクトスライダと、上記ヘッド昇降スライダに設けられ弾性材料からなるイジェクト伝達部材と、を備え、
    上記イジェクト伝達部材は、上記ヘッド昇降スライダが前方方向に移動する際、上記イジェクト伝達部材が上記ロックスライダと上記イジェクトスライダとの間に介在する場合には上記イジェクトスライダのスライド移動を上記ロックスライダに伝達し、上記イジェクト伝達部材の伝達部が上記イジェクトスライダの後面と当接する場合には上記イジェクト伝達部材の弾性に抗する方向に該イジェクト伝達部材が移動される
    ことを特徴とするディスク状記録媒体装置。
  2. 上記イジェクトスライダのスライド移動の方向が上記ヘッド昇降スライダの移動方向に交差する方向である
    ことを特徴とする請求項1に記載のディスク状記録媒体装置。
  3. 上記イジェクト伝達部材が線バネ材料によって形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のディスク状記録媒体装置。
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