JP4164380B2 - 包装材およびこれを用いた巻取り包装体 - Google Patents

包装材およびこれを用いた巻取り包装体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷用紙などの巻取り体を包装する包装材、および、この包装材によって巻取り体が包装された巻取り包装体に関し、特に大型巻取り体に適した包装材およびこれを用いた巻取り包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種用途に用いられるプラスチックフィルムや新聞用紙、あるいは、印刷用紙などは、長尺の帯状体であり、長手方向の一端側を巻芯側としてロール状に巻回されたものである。このようなロール状に巻回されたフィルムや紙は、輸送時の保護のため、包装材によって包装されている。
このロール状に巻回されたフィルムや紙としては、手で持ち運べる程度の大きさの小巻取り体と、クランプ車などでないと持ち運ぶことができない大型巻取り体がある。
【0003】
大型巻取り体の包装材の胴面を開封するためには、大型巻取り体を持ち上げた状態で、その軸方向にカッターを移動させて、包装材を切り裂く方法が提案されていた(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、胴面の包装材を早めに破いてしまうと、巻取り体が印刷前に吸湿してしまうために、印刷作業などに支障をきたしてしまう。したがって、巻取り体を使用する際には、まず、端面包装だけを胴面の包装材を破かないように取り除く必要がある。
【0004】
また、印刷用紙などの大型巻取り体では、新聞や雑誌などの印刷において、非常に高速な印刷にも対応できるよう、巻取り体の端面包装を保護するために、端面に保護パッドを当接した上で、包装材で包装することが通常行われている。そこで、巻取り体を印刷機などの機械に取り付ける前には、端面の包装材と共に保護パッドも取り除く必要がある。
この巻取り体の端面包装を保護パッドと共に取り除く作業は、巻取り体をクランプ車で持ち上げた状態で、作業者が保護パッドと巻取り体の端面との間にカッターを差し込んで、端面包装を破くという手作業を行っていた。
【0005】
【特許文献1】
特開平4−311438号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、カッターによる手作業では迅速に端面包装を取り除くことができないという問題があった。また、巻取り体をクランプ車で持ち上げた状態でないと、端面包装を取り除くことができないため、クランプ車の作業スペースが必要となり、その分、巻取り体の保管スペースが制約を受けるという問題もあった。さらに、カッターによる手作業では、作業者の安全性を確保できないという問題もあった。
【0007】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、地面に置いた状態のままで端面部分の開封を容易に行うことができ、しかも作業者の安全性も確保できる巻取り体用の包装材およびこれを用いた巻取り包装体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、長尺の帯状体の一端側を巻芯側としてロール状に巻回した直径0.8〜1.5mの巻取り体と該巻取り体の両端面の少なくとも一方に当接される保護パッドとの全体を包装する包装材主体を有する包装材において、前記包装材主体には、包装の際に前記巻取り体の両端面近傍の外周方向全周に亘って存する位置に、帯状の切断テープが積層されていることを特徴とする包装材を提供する。
【0009】
本発明において、前記切断テープの少なくとも一方は、包装の際に、前記保護パッドと重なる位置に前記包装材主体に積層されていることが好ましい。
本発明において、前記切断テープの縦方向の180度捻り引張強さは、20N/4mm以上であることが好ましい。
【0010】
本発明において、前記切断テープは、厚み30μm〜150μm、幅1mm〜10mmの帯状のポリエチレンテレフタレートまたはポリプロピレンからなることが好ましい。
本発明に係る巻取り包装体は、上記包装材によって、長尺の帯状体の一端側を巻芯側としてロール状に巻回した巻取り体と該巻取り体の両端面の少なくとも一方に当接される保護パッドとの全体が包装されていることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る巻取り包装体の開封を開始した状態の概略斜視図である。図2は、図1の巻取り包装体の端面近傍の概略断面図である。図3は、図1の巻取り包装体の包装前の巻取り体を示す概略斜視図である。図4は、本実施形態の包装材の一例を示す概略平面図である。なお、図1〜図4においては、各部をわかり易く説明するため、各図の各部材の縮尺は必ずしも正確には描かれていない。
図1〜図3に示すように、巻取り包装体10は、巻取り体11と、巻取り体11の一方の端面に当接されている保護パッド25と、巻取り体11と保護パッド25の全体を包装する包装材20と、から概略構成されている。
【0012】
図3に示すように、巻取り体11は、長尺の帯状体12の一端側を巻芯13側としてロール状に巻回したものである。
帯状体12の材質に特に限定はないが、例えば、各種用途に用いられるプラスチックフィルムや新聞用紙、印刷用紙などが挙げられる。
巻取り体11の大きさにも特に限定はないが、本発明は、例えば、直径0.8〜1.5m、長さ1万〜3万m程度、重さ0.5t〜1.5tの大型の巻取り体に好適に適用できる。
また、巻取り体11の一方の端面11bには、端面11bを保護するための保護パッド25が当接されている。
ここで、保護パッド25としては、厚み5mm程度、巻取り体11の端面11bとほぼ同形状の段ボールなどからなるものが使用されている。
【0013】
図4に示すように、包装材20は、包装材主体21と、この包装材主体21に積層一体化された切断テープ23、23とから構成されている。
包装材主体21は、巻取り体11の胴面11a全体を包装する胴面包装部21aと、巻取り体11の2つの端面11b、11bを包装する2つの端面包装部21b、21bとから構成されている。
【0014】
切断テープ23、23は、胴面包装部21aの両端において、包装材主体21が巻取り体11に巻き付けられる方向に沿って、包装材主体21の一方の面に、帯状に積層されている。
すなわち、切断テープ23、23は、巻取り体11を包装した際に、巻取り体11の両端面11b、11bの外周方向の全周に亘って存する位置において、包装材主体21に積層されている。
さらに、切断テープ23は、巻取り体11を包装した際に、図2に示すように、巻取り体11の一方の端面11bに当接される保護パッド25に重なる位置において、包装材主体21と積層されている。
【0015】
包装材主体21は、主に、未晒包装用紙、晒包装用紙が使用可能である。例えば、クラフト紙、Kライナー、ワンプ、Jライナーなどの公知の包装用紙で形成されている。好ましくは、防水加工を施したものがよい。
包装材主体21の厚みは、例えば、100μm〜300μmである。
包装材主体21の大きさは、巻取り体11と保護パッド25の全体を包装できるよう、適宜決定される。
【0016】
切断テープ23、23としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリスチレン、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリエチレン酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリメチルメタクリレート、ナイロン、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアクリロニトリルなどのプラスチックからなるフィルム、紙紐、綿紐などが用いられ、これらの中でも、引張強さおよび引張り伸度の点から延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、延伸ポリプロピレンフィルムが好ましく用いられる。さらに好ましくは、優れた引張強さおよび引張り伸度を有することから、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルムが用いられる。
【0017】
切断テープ23、23の厚みは、包装材主体21で巻取り体11を包装することにより、巻取り体11の胴面11aに切断テープ23の形跡が残らない程度であれば特に限定されないが、取り扱い易さや、必要とされる強度を満たすためなどの点から30μm〜150μmが好ましく、50μm〜100μmがより好ましい。
【0018】
切断テープ23、23の幅は、各々1mm〜10mmが好ましく、2mm〜8mmがより好ましい。
通常、包装材主体21の端面包装部21bは、巻取り包装体10が地面に横倒しの状態(巻取り体11の胴面11a側が地面と接する状態)のままで、開封される。したがって、切断テープ23、23の幅が広すぎると、包装材主体21の地面と接する部分にある切断テープ23、23は、地面との接触面積が大きくなり過ぎて、引き出せなくなるおそれがある。一方、切断テープ23、23の幅が狭過ぎると、切断テープ23、23を引っ張った際に、切れてしまうおそれがある。
【0019】
また、切断テープ23、23の縦方向(長手方向)の180度捻り引張強さは、20N/4mm以上であることが好ましく、30N/4mm以上であることがより好ましい。
ここで、切断テープ23、23の縦方向の180度捻り引張強さとは、長尺帯状の切断テープ23、23を10cm〜20cm程度の短冊状に切り出し、この短冊状の切断テープ23、23を180度捻った状態で、長手方向に引っ張った時のJIS規格のP8113−1998で定める測定方法に準じて測定された強度である。
【0020】
切断テープ23、23は接着、融着などの手段により、包装材主体21に積層される。
【0021】
次に、包装材20を用いた巻取り体11の包装方法について示す。
まず、巻取り体11の一方の端面11bの一方に、端面11bを保護するための円盤状の保護パッド25を当接する。
次いで、切断テープ23、23が巻取り体11の両端面11b、11bの近傍となるように、かつ、一方の切断テープ23が保護パッド25に重なる位置となるように、切断テープ23、23を内側(巻取り体11側)として、包装材主体21の胴面包装部21aを巻取り体11の胴面11a全体に巻き付ける。
次いで、包装材主体21の端面包装部21bを、両端面11b、11bおよび保護パッド25側に折り畳んで、端面包装部21bで、両端面11b、11bおよび保護パッド25を覆うことにより、包装が完了する。
【0022】
このように、切断テープ23、23が、包装材20で、巻取り体11を包装した際に、巻取り体11の両端面11b近傍の外周方向全周に亘って存する位置に、包装材主体21に積層されているので、この切断テープ23の端部を持ち、巻取り体11の外周方向に引っ張ることにより、包装材主体21が引き裂かれ、包装材主体21の胴面包装部21aと端面包装部21bを容易に分離することができる。これにより、包装材主体21の端面包装部21bが開封される。
【0023】
また、巻取り包装体10が地面に横倒しの状態(巻取り体11の胴面11a側が地面と接する状態)のままであっても、切断テープ23、23を巻取り包装体10の軸方向外側に引っ張ることにより、地面に接している部分も含めて引き出すことができ、包装材主体21の端面包装部21bを容易に開封することができる。そのため、包装材20の開封時にクランプ車を使用して巻取り包装体10を持ち上げる必要がなくなり、クランプ車の作業スペースが不要となる。
【0024】
このとき、胴面11aに巻き付けられた胴面包装部21aが破けることはないから、後の印刷作業などに支障をきたすことがない。
【0025】
さらに、切断テープ23、23が、巻取り体11の包装の際に、巻取り体11の両端面11bの少なくとも一方に当接される保護パッド25に重なる位置に、包装材主体21と積層されていれば、この切断テープ23、23によって、包装材主体21の胴面包装部21aと端面包装部21bを分離すれば、保護パッド25の全部または一部が露出されるから、切断テープ23、23によって包装材主体21を引き裂くのとほぼ同時に、または、その後に容易に保護パッド25を取り除くことができる。したがって、端面11bを容易に露出させることができる。
【0026】
また、巻取り包装体10が、地面に横倒しの状態では、包装材20の切断テープ23、23が積層された部分の一部は、地面と接している。そのため、この部分の切断テープ23、23を引き出す際に、切断テープ23、23には、一瞬強い力が加えられる。しかも、作業者は巻取り包装体10の軸方向外側から切断テープ23、23を引っ張ると考えられるので、包装材20の端面包装部21bを開封する際には切断テープ23、23を捻りながら強く引っ張ることとなる。
しかし、上述のように、切断テープ23、23は縦方向の180度捻り引張強さが20N/4mm以上とされているので、切断テープ23が切れることなく、巻取り包装体10を地面に横倒しの状態のままでも、包装材主体21の端面包装部21bを容易に開封することができる。また、包装材主体21の端面包装部21bを開封する際に、切断テープ23のエッジ部分による刃物のような相乗効果を発揮するために、切断テープ23には、ある程度以上の剛度が必要である。
【0027】
なお、本実施形態では、巻取り体11の両端面11bの一方に保護パッド25が当接された例を示したが、本発明では、両端面11bに保護パッド25が当接されていてもよい。この場合、切断テープ23は、両方の保護パッド25に重なる位置に設ける。
また、本実施形態では、巻取り体11を直接、包装材20で包装する態様としたが、巻取り体11の胴面11aのみを別の包装材で包装し、保護パッド25を端面11bに当接した後に全体を包装材20で包装するように構成してもよい。
【0028】
【実施例】
以下に実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0029】
(実施例1)
切断テープを、包装材主体の所定位置に積層一体化して包装材を作製し、この包装材を用いて巻取り体を包装して巻取り包装体とした。
切断テープとしては、厚み50μm、幅4mm、長さ12.5mの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートテープ(商品名:エンブレットS−50、ユニチカ社製)を使用した。
包装材主体としては、厚み190μm、縦12.5m、横1.7mの未晒クラフト紙(商品名:クラフト紙150g/m、王子製紙社製)を使用した。
巻取り体としては、直径1.21m、長さ19000m、重量1330kgの新聞用紙巻取りを使用した。
この巻取り包装体を地面に横倒しの状態で、切断テープを引っ張って、包装材主体を引き裂き、包装材主体の端面包装部の開封の良否を評価した。評価の基準を以下に示す。
○:切断テープが切れず、新聞用紙の印刷面への形跡もなく、開封口が胴面に入り込まない。
△:切断テープは切れないが、新聞用紙の印刷面への形跡が残る。
×:切断テープが伸びきって、切れてしまった。
評価の結果を表1に示す。
【0030】
(実施例2)
切断テープとして、厚み75μm、幅4mm、長さ12.5mの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートテープ(商品名:エンブレットS−70、ユニチカ社製)を使用した以外は実施例1と同様にして、包装材主体の端面包装部の開封の良否を評価した。評価の結果を表1に示す。
【0031】
(実施例3)
切断テープとして、厚み100μm、幅4mm、長さ12.5mの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートテープ(商品名:エンブレットS−100、ユニチカ社製)を使用した以外は実施例1と同様にして、包装材主体の端面包装部の開封の良否を評価した。評価の結果を表1に示す。
【0032】
(実施例4)
切断テープとして、厚み50μm、幅4mm、長さ12.5mの二軸延伸ポリプロピレンテープ(商品名:トレファンBO2500、東レ社製)を使用した以外は実施例1と同様にして、包装材主体の端面包装部の開封の良否を評価した。評価の結果を表1に示す。
【0033】
(実施例5)
切断テープとして、厚み50μm、幅4mm、長さ12.5mの二軸延伸ポリプロピレンテープ(商品名:トレファンBO/M114、東レ社製)を使用した以外は実施例1と同様にして、包装材主体の端面包装部の開封の良否を評価した。評価の結果を表1に示す。
【0034】
(参考例)
切断テープとして、直径1mm、長さ12.5mの綿紐を使用した以外は実施例1と同様にして、包装材主体の端面包装部の開封の良否を評価した。評価の結果を表1に示す。
【0035】
(比較例1)
切断テープとして、厚み20μm、幅4mm、長さ12.5mの無延伸ポリプロピレンテープ(商品名:CPP、瑞通社製)を使用した以外は実施例1と同様にして、包装材主体の端面包装部の開封の良否を評価した。評価の結果を表1に示す。
【0036】
(比較例2)
切断テープとして、厚み70μm、幅4mm、長さ12.5mの無延伸ポリプロピレンテープ(商品名:CPG、瑞通社製)を使用した以外は実施例1と同様にして、包装材主体の端面包装部の開封の良否を評価した。評価の結果を表1に示す。
【0037】
次に、実施例1〜5および比較例1、2で用いた各切断テープを、幅4mm、長さ12.5cmの短冊状に切り出して試験片とし、定速伸張形引張試験機(型式:テンシロンRTM−100、オリエンテック社製)を用いて、JIS規格のP8113−1998で定める測定方法に準じて、各切断テープにおける縦方向の180度捻り引張強さを測定した。また、JIS規格のP8113−1998で定める測定方法に準じて、各切断テープにおける横方向の180度捻り引張強さを測定した。
このとき、引張試験機の2個のつかみ具の間隔を100mmとして、試験片を180度捻った状態で、つかみ具で把持し、引張速度を300mm/min、チャートスピードを60mm/minの条件で測定した。
結果を表1に示す。
なお、表1中、ポリエチレンテレフタレートをPET、ポリプロピレンをPPと略記する。
【0038】
【表1】
Figure 0004164380
【0039】
表1の結果から、切断テープの縦方向の180度捻り引張強さが20N/4mm以上である場合に、包装材が開封しやすいことがわかった。また、このような条件を満たす切断テープとして、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートテープおよび二軸延伸ポリプロピレンテープを採用できることがわかった。
特に、厚み50μm以上の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートテープおよび二軸延伸ポリプロピレンテープは、縦方向および横方向に充分な強度を有し、巻取り包装体用の包装材の切断テープとして適用した場合、包装材主体を容易に引き裂くことができることが確認された。また、実施例1〜3により、切断テープの厚みが厚くなると、引張強さが強くなることも確認された。さらに、比較例1、2により無延伸ポリプロピレンは、巻取り包装体用の包装材には不適であることが確認された。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、巻取り包装体が地面に横倒しの状態のままであっても、包装材主体の端面包装部を容易に開封することができる。また、包装材の開封時にクランプ車を使用する必要がなくなり、クランプ車の作業スペースが不要となる。したがって、この包装材によれば、作業効率を大幅に向上することができる。さらに、作業者がカッターなどの刃物を用いて包装材主体の端面包装部を開封する必要がなくなるから、作業者の安全性を確保することもできる。そして、包装材主体の胴面包装部と端面包装部を分離する際に、巻取り体の胴面に巻き付けられたの胴面包装部が破けることがないから、使用前に巻取り体が吸湿して、後の印刷作業などに支障をきたすことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る巻取り包装体の開封を開始した状態の概略斜視図である。
【図2】 図1の巻取り包装体の端面近傍の概略断面図である。
【図3】 図1の巻取り包装体の包装前の巻取り体を示す概略斜視図である。
【図4】 本実施形態の包装材の一例を示す概略平面図である。
【符号の説明】
10・・・巻取り包装体、11・・・巻取り体、11a・・・胴面、11b・・・端面、12・・・帯状体、13・・・巻芯、20・・・包装材、21・・・包装材主体、21a・・・胴面包装部、21b・・・端面包装部、23・・・切断テープ、25・・・保護パッド

Claims (5)

  1. 長尺の帯状体の一端側を巻芯側としてロール状に巻回した直径0.8〜1.5mの巻取り体と該巻取り体の両端面の少なくとも一方に当接される保護パッドとの全体を包装する包装材主体を有する包装材において、
    前記包装材主体には、包装の際に前記巻取り体の両端面近傍の外周方向全周に亘って存する位置に、帯状の切断テープが積層されていることを特徴とする包装材。
  2. 前記切断テープの少なくとも一方は、包装の際に、前記保護パッドと重なる位置に前記包装材主体に積層されていることを特徴とする請求項1記載の包装材。
  3. 前記切断テープの縦方向の180度捻り引張強さは、20N/4mm以上であることを特徴とする請求項1または2記載の包装材。
  4. 前記切断テープは、厚み30μm〜150μm、幅1mm〜10mmの帯状のポリエチレンテレフタレートまたはポリプロピレンからなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の包装材。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の包装材によって、長尺の帯状体の一端側を巻芯側としてロール状に巻回した巻取り体と該巻取り体の両端面の少なくとも一方に当接される保護パッドとの全体が包装されていることを特徴とする巻取り包装体。
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