JP4164351B2 - 無人搬送車の分岐制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、工場、倉庫等に配設された誘導路に沿って、あらかじめ指示された目的地に向け無人で荷物等を搬送する、いわゆる無人搬送車(以下AGVという)の分岐制御装置のうち、特に、複数の誘導路を交差させて設けたものにおいて、各誘導路に沿ってAGVをガイドするために、分岐点で適切な方向誘導を行う分岐制御装置に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、前記AGVの一例として、図8に示すように、AGV101には、荷台102の下側において、その前方中央に駆動モータ103及び操向モータ104で駆動及び操向し得る駆動操向輪105が、また後方両側に従動輪106が各々設けられるとともに、前記駆動操向輪105よりも前方にガイドセンサ107が設置されている。このセンサ107により検知したデータを基にして電子制御機構108により、比較、演算が行われ、その出力結果により、前記モータ103、104が制御されて走行及び操向が行われるものは知られている。
【0003】
このAGV101は、図9に示す磁気誘導路109を前記ガイドセンサ107により検知しつつ走行し、電子制御機構108からの指示によって制御される。
【0004】
上記のようなAGV101の分岐点110における制御について説明する。図9に示す電磁誘導路109は、いわゆる電磁線方式がとられており、分岐点イ−ロ間がゾーンZ1、同イ−ハ間がゾーンZ2、同ハ−ロ間がゾーンZ3、同ロ−ホ間がゾーンZ4、同ハ−ニ間がゾーンZ5、同ニ−ヘ間がゾーンZ6、同ニ−ホ間がゾーンZ7、同ホ−ヘ間がゾーンZ8、また分岐点ヘ−イ間がゾーンZ9にそれぞれ分けられて各ゾーン毎に電磁線が床に埋設されている。
【0005】
例えば、図9に示す位置にあるAGV101を停止ポイントAに移動させるには、図示しない地上制御盤により、AGV101が走るべきゾーンZ9、ゾーンZ2及びゾーンZ3の各電磁線に順次電流を流すようにしていた。
【0006】
しかし、前記従来の制御方法では、各電磁線をゾーン毎に埋設し、これを地上制御盤で制御するために設備コストがかさみ、また、電磁線を埋設する必要があるため、誘導路のルート変更が非常に困難という問題があった。
【0007】
更に、この制御方法では、地上制御盤にAGV101が電磁誘導路109のどのゾーンにいるかを知る検知手段を備えないとAGV101を制御できないため、この検知手段を設けることも設備コストを上昇せしめる要因の1つとなる。
【0008】
そこで、前記課題を解決するため、図10及び図11に示す無人搬送車の分岐制御装置では、分岐点213にその番地を記憶した番地磁石部材214が設置され、無人搬送車201に、前記番地磁石部材214の番地を検知する検知手段223と、予め設定された左右判断数値により所定方向に分岐することを指示する制御装置224とを設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0009】
この無人搬送車の分岐制御装置では、無人搬送車201に予め分岐点で左右方向のどの方向に進むのかが記憶されているので、検知手段223によって番地磁石部材214の番地を検知した際に、制御装置224からの指示により左右の所定方向に分岐して進行できるようになっている。
【0010】
【特許文献1】
特開平11−161330号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の分岐制御装置では、無人搬送車の制御装置に予め分岐点で左右方向のどの方向に進むのかが記憶されているので、この無人搬送車を別の誘導路を通るものに変更する際には、制御装置の回路を変更する必要がある。
【0012】
その上、新たな通過通路が形成されて分岐点が増加した場合や、新規な別のルートが形成されて分岐点が増加した場合には、制御装置の回路を各無人搬送車すべてについて変更する必要がある。
【0013】
したがって、誘導路の設置、変更や無人搬送車の走行ルートの変更等に応じて、無人搬送車の制御回路を変更する必要があるため、コストアップとなる。また、特に多くの無人搬送車が走行している場合や、誘導路が複雑に交差しているような場合には、無人搬送車の制御回路の変更作業が煩雑となり、変更作業に多大な工数を必要とするとともに、その変更作業におけるミスも起こりやすいという問題がある。
【0014】
本発明では、上記従来技術の問題点を解決することを目的とし、無人搬送車の制御回路を変更することなく、分岐点での無人搬送車の誘導方向の変更を行えるようにすることにより、無人搬送車の直進や左右方向への方向誘導が確実かつ容易にできるとともに、誘導路の新規設置や変更が確実かつ簡易に行えるようにすることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明では、所定場所を回遊するように床面に配設された分岐点をもつ複数の磁気誘導路と、この各誘導路毎に設けられ、各誘導路に沿って走行する操向可能な無人搬送車とを備える無人搬送車の分岐制御装置において、前記各無人搬送車は所定の分岐点を検知する検知手段と、この検知手段の検知信号により無人搬送車を所定方向に誘導する制御部とを有し、前記各無人搬送車の検知手段は、無人搬送車の前部の車体左右方向に設けられた複数の第1検知部と、各誘導路に応じて無人搬送車の側部に車体前後方向の所定の位置のいずれかに取付位置の変更可能な第2検知部とを有し、前記誘導路の分岐点の手前位置には、前記無人搬送車の第1検知部に対応する位置に第1信号部が、また前記第2検知部に対応する位置に第2信号部がそれぞれ設けられており、前記第2信号部は、各誘導路別に前記無人搬送車の進行方向に対して異なる位置に設置され、分岐点で左右のいずれかに分岐走行する必要がある無人搬送車に対しては、その第2検知部に信号を発信する一方、直進する無人搬送車に対しては、その第2検知部に信号を発信しないように構成され、前記各無人搬送車の制御部は、同一の制御回路を有し、前記分岐点の手前で、第1信号部及び第2信号部からの信号を検知した第1検知部及び第2検知部の検知信号の組み合わせによって、分岐するか又は直進するかを選択して指示及び操向するようにし、各無人搬送車は、分岐点において、第1信号部からの信号のみを受け取った場合には、直進し、第1検知部の検知信号と第2検知部の検知信号とを同時に検知した際に、次に進む誘導路の方向を認識し、該方向に分岐するように構成されている。
【0016】
上記の構成によると、無人搬送車の第2検知部の位置を変更することで、無人搬送車が走行する誘導路を変更できる。
【0017】
すなわち、一の誘導路を走行中であった無人搬送車を他の誘導路を走行する無人搬送車に変更したい場合、無人搬送車の第2検知部の位置を変更し、分岐点の第2信号部に敷設した2つの誘導路の信号に対して、一の誘導路の信号を検知する位置から他の誘導路の信号を検知する他の位置に移動させる。すると無人搬送車は、他の位置に移動された第2検知部の信号と第1検知部の信号との組み合わせによって、他の誘導路を走行する他の無人搬送車と同様な分岐制御が行われることとなり、他の無人搬送車として走行できるものである。
【0018】
したがって、第2検知部の位置を誘導路に応じて変更することで、無人搬送車が走行する誘導路を変更できるため、無人搬送車の制御回路を変更することなく、簡単に無人搬送車を一の誘導路を走行するものから他の誘導路を走行するものに変更することができる。
【0019】
また、一の誘導路について、新たに通路を増設して分岐点を新設した場合には、この分岐点において、第1検知部に対応する第1信号部を敷設するとともに、第2検知部に対応する第2信号部を敷設することで、この分岐点を通過する無人搬送車に対して分岐制御を行うことができる。
【0020】
よって、無人搬送車に対しては何ら検知部や制御部を変更する必要がないので、誘導路の新設及び変更(すなわち分岐点の新設及び変更)が極めて容易に実行できる。また、2つの検知部での検知信号により分岐するか否かを設定するので、誤検出による誤作動を極力削減できる。
【0021】
請求項2の発明では、第1検知部は右側検知部と左側検知部とこれら検知部間に設けられた中央検知部とを備えており、これら3つの検知部の検知信号の組み合わせによって、各無人搬送車共通の制御信号が形成されるものとする。
【0022】
上記の構成によると、第1検知部を分岐点での左折や右折等の制御として使用するだけでなく、共通の各種制御用にも使用するので、検知部を効果的に使用できる。さらに、右折や左折等の分岐時の信号は、この第1検知部と第2検知部との信号で作動するので、右折や左折の信号と上記共通の制御用信号とは混同することがなく、無人搬送車を確実に制御できる。
【0023】
また、無人搬送車の前部の右端部に、斜め前方の障害物を検知する障害物検知部が設けられるものとする。この構成によると、合流地点での他の無人搬送車との衝突を簡単な構成で回避することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図4に基づいて詳細に説明する。
【0025】
図1は、ワークWa、Wb、…の製造ラインWA、WB、…が所定場所に設けられた工場を示す。製造ラインWA、WB、…の1部には、ワークWa、Wb、…の積込みステーションWA1、WB1、…がそれぞれ設けられている。この工場内に本発明の実施形態に係る誘導路RA、RB、…が敷設され、この各誘導路RA、RB、…上を無人搬送車A、B、…がそれぞれ操向可能に走行するようになっている。各誘導路RA、RB、…には、各無人搬送車A、B、…がそれぞれ所定場所を回遊するように、床面の所定位置に分岐点又はポイントPA、PB、…が設けられている。
【0026】
すなわち、上記積込みステーションWA1、WB1、…でそれぞれワークWa、Wb、…を積込んだ各無人搬送車A、B、…がそれぞれの誘導路RA、RB、…を無人走行している。なお、誘導路RAには、複数の無人搬送車A、A、…が走行し、誘導路RB、RC、…でも同様に複数の無人搬送車B、B、…、C、C、…が走行している。
【0027】
そして、各無人搬送車A、B、…は、後で詳細に説明するが、所定位置でそれぞれワークWa、Wb、…を降ろし、別の所定位置で空パレット及び空通函箱を搭載して、所定の誘導路RA、RB、…をそれぞれ走行するようになっている。
【0028】
まず、上記無人搬送車Aの構造を説明する。なお、無人搬送車A、B、…はそれぞれ同じ構造であるため、無人搬送車Aを例にして説明する。
【0029】
図3及び図4に示すように、無人搬送車Aの前部には、第1検知部としてのセンサー1及び2が左右両側にそれぞれ設けられ、左右中央部よりも車体右側(センサー1側)に中央検知部としてのセンサー3が設けられている。なお、センサー1が右側検知部を、センサー2が左側検知部を構成している。
【0030】
また、無人搬送車Aの車体左側側部に、第2検知部としてのセンサー4が設けられている。このセンサー4は、無人搬送車Aの側面において前後方向に取付位置を変更できるようになっている。さらに、センサー4と同様なセンサー5が車体右側側面に設けられている。
【0031】
上記無人搬送車Aに設けられたセンサー1、2、…は、誘導路Aに敷設された後述するスポットマークの信号部からの信号を検知する検知手段を構成している。
【0032】
なお、6はリモコン伝送ユニット、7は双方向伝送ユニット、8、9及び10は光電センサー、11は無人搬送車のスタートを行うフットスイッチ、12はパイロットランプ、さらに13は表示器をそれぞれ示す。
【0033】
上記無人搬送車Aの前部の右端部に障害物検知部としての障害物センサー14が設けられている。この障害物センサー14は、右斜め前方の障害物を検知するようになっているため、誘導路の合流地点で右側誘導路に他の無人搬送車B、C、点が存在するか否かを検知することで、無人搬送車A、B、…が衝突することなく、互いに合流できるようになっている。
【0034】
また、15は制御部であり、各種センサー1、2、…からの信号により、各無人搬送車A、B、…の各作動機器(図示せず)にスタート、減速、停止、右分岐、分岐等の動作信号を出して、各無人搬送車A、B、…を所定方向に誘導するようになっている。
【0035】
次に、ワークWa、Wa、…を積載して走行する無人搬送車Aを例にして、この無人搬送車Aが誘導路RAを走行する状態を具体的に説明する。まず、ワークWa、Wa、…は製造ラインWAで製造された後、上記積込みステーションWA1で無人搬送車Aに積込まれる。
【0036】
ここで、上記積込みステーションWA1での作動をステップ毎に説明する。図2(a)に示すように、第1ステップとして、複数の空通函箱22a、22a、…が積載されパレット21を積載した無人搬送車Aが、積込みステーションWA1の手前(同図のポジションPO)でストップする。そして、積込みステーションWA1の第1位置WA11には、空通函箱22a、22a、…を積載したパレット21があり、また第2位置WA12にはパレット21のみ(通函箱のない状態)がある。
【0037】
次いで、第2ステップとして、図2(b)に示すように、第1位置WA11及び第2位置WA12のものが、それぞれ第2位置WA12及び第3位置WA13に移動される。そこで、第3位置WA13のパレット21上に、製造ラインWAで製造されたワークWa、Wa、…を入れた通函箱22b、22b、…が積載される。それとともに、第2位置WA12に移動されてきたパレット21上の空通函箱22a、22a、…をワークWaの組立ラインWAに取り込む。
【0038】
次に、第3ステップとして、図2(c)に示すように、上記積込みステーションWA1の手前に待機していた無人搬送車Aが、空間となった第1位置WA11に移動する。
【0039】
最後に、第4ステップとして、図2(d)に示すように、上記無人搬送車Aは、第1位置WA11にて積載していたパレット21及び空通函箱22a、22a、…を残し、第3位置WA13まで進む。この第3位置WA13でパレット21及びその上の通函箱22b、22b、…(ワークWa、Wa、…が入っているもの)を受け取り、この積込みステーションWA1から出て行く。
【0040】
その後、無人搬送車Aは、図1に示すように、分岐点PA、PBを直進した後、ポイントPCで減速してポイントPDで停止する。無人搬送車Aは、ポイントPDにおいて人手によって通函箱22b、22b、…にバンド掛けが行われ、上記スタートボタン(フットスイッチ)11が押されて再度進行する。
【0041】
次に、無人搬送車Aは、分岐点PEでは直進し、分岐点PFでは右に分岐し、ポイントPGで減速停止する。このポイントPGにおいて、フォークリフトでパレット21及び通函箱22b、22b、…が無人搬送車Aから取り出され、この無人搬送車Aは、上記パレット21及び通函箱22b、22b、…が取り出されたことを確認した後、自動的にスタートし、分岐点PHを直進する。
【0042】
次いで、無人搬送車Aは、ポイントPPで停止し、そこで、パレット21及び空通函箱22a、22a、…を人手で積載される。
【0043】
その後、スタートボタン11が押されて、無人搬送車Aはスタートし、分岐点PI及びPJを直進し、分岐点PKで右に分岐した後、分岐点PLを直進し、次いで分岐点PMを左に分岐した後、分岐点PNを右に分岐し、積込みステーションWA1の手前のポイントPOで減速停止する。
【0044】
上記のように、無人搬送車Aが誘導路RAを走行するに際して、各分岐点で直進したり、左右に分岐したりする動作を行う。
【0045】
以下に、分岐点での作動を詳細に説明する。合流地点では右側優先であり、右側誘導路に他の無人搬送車B、C、…がいれば、停車して待機し、その無人搬送車B、C、…が通った後に合流地点に入る。一方、右側誘導路に他の無人搬送車B、C、…がいない場合には、合流地点にそのまま入る。
【0046】
図1及び図6により、例えば分岐点PIでの分岐を説明する。図6に示すように、分岐点PIの手前では、誘導路RA、RB、…において、各無人搬送車A、B、…に共通に設けられたセンサー1、2及び3に対応する第1スポットマーク31、32及び33が設けられている。このうち、左分岐に関係するセンサー2に対応する第1スポットマーク32には、N極の第1信号部30が埋設されている。
【0047】
そして、各無人搬送車A、B、…のセンサー4に対応する誘導路RA、RB、…の所定の位置には、第2スポットマークSA、SB、…が設けられている。このうち、左折する無人搬送車C及びDに関係する第2スポットマークSC及びSDには、N極の第2信号部34がそれぞれ埋設されている。一方、直進する無人搬送車A及びBのセンサー4に対応する第2スポットマークSA及びSBには第2信号部34は埋設されてない。
【0048】
この分岐点PIに、無人搬送車A、B、…が来ると、無人搬送車Aはセンサー2が、誘導路RA、RB、…の第1スポットマーク32に埋設された第1信号部30からの信号を受け取る一方、センサー4は、第2スポットマークSAに第2信号部34が埋設されてないので、信号を受けることはない。よって、無人搬送車Aは左折信号とは認識せずに直進する。無人搬送車Bも同様に第1スポットマーク32に埋設された第1信号部30からの信号を受け取る一方、第2スポットマークSBからの信号を受けることはなく、直進する。
【0049】
それに対して、無人搬送車Cは、センサー2の位置に対応する第1スポットマーク32における第1信号部30の信号と、センサー4の位置に対応する第2スポットマークSCの第2信号部34からの信号とを受け取る。この第1信号部30及び第2信号部34からの信号が制御部15に送られることで、制御部15から左折指令が出され、無人搬送車Cは左折する。同様にして、無人搬送車Dも第1スポットマーク32における第1信号部30の信号と、第2スポットマークSDの第2信号部34からの信号とを受けて、左折する。
【0050】
なお、上記分岐点PIで右折する際には、誘導路RA、RB、…のセンサー2に対応する位置ではなく、センサー1に対応する第1スポットマーク31に、N極の第1信号部30を埋設すればよい。
【0051】
このことで、無人搬送車A、B、…のセンサー4位置に対応する第2スポットマークSA、SB、…のうち、第2信号部34が埋設された第2スポットマークに関係する無人搬送車が、第1信号部31及び第2信号部34からの信号を検知し、右折する。
【0052】
上記したように、無人搬送車A、B、…は、第1信号部31からの信号と同時に第2信号部34からの信号を受け取った場合にのみ、左折又は右折する一方、第1信号部30からの信号のみを受け取った場合には、直進するようになっている。
【0053】
したがって、右折又は左折する無人搬送車と、直進する無人搬送車とを確実且つ簡単に区別できるので、スムーズに分岐制御できるようになっている。
【0054】
また、例えば誘導路RCにおいて、無人搬送車C、C、…が不足している一方、無人搬送車A、A、…が余っている場合に、各無人搬送車Aを無人搬送車Cに変更することがある。このとき、共通のセンサーであるセンサー1、2及び3に対しては何ら変更を加える必要がなく、センサー4の位置をスポットマークSAに対応する位置からスポットマークSCに対応する位置に移動させるだけでよい。よって、制御部15の制御回路を変更する必要がないため、一の誘導路を走行する無人搬送車を他の誘導路を走行する無人搬送車に簡単に変更することができる。
【0055】
さらに、新たに別の誘導路が設けられて分岐点が増加した際にも、無人搬送車に対しては、何ら変更を加える必要はなく、新たに発生した誘導路の分岐点などに第1信号部30及び第2信号部34を適切な位置に埋設するだけでよいので、誘導路の新設、変更等を容易に行うことができる。
【0056】
また、全無人搬送車の共通の動作として、例えばポイントPGでは、図7に示すように、第1スポットマーク32及び33に埋設された第1信号部30からセンサー2及び3が信号を受け取り、一時停止する。そして、通函箱22b、22b、…を降ろした後、所定時間経過後に自動スタートするようになっている。なお、他の共通動作の信号は、図5に記載した通りであり、説明を省略する。
【0057】
上記のように、各無人搬送車に対して共通の動作を行わせる場合には、第1スポットマーク31、32及び33のいずれか2カ所に埋設された第1信号部30、30の2つの信号の組み合わせによって、動作を設定している。
【0058】
そして、上記第1スポットマーク31、32及び33に設けられた信号部30、30からの信号を1ヶ所からのみ、あるいは、間違って3ヶ所から同時に受け取った場合には誤信号として処理されるので、誤動作を防止できる。
【0059】
また、上記共通の動作を行うための信号は第1信号部30、30からの2つの信号の組み合わせとする一方、右折又は左折は上記第1信号部30からの1つの信号と第2信号部34からの1つの信号との組合せとしているので、誘導路毎の無人搬送車特有の動作と、上記共通の動作を行う場合との信号の区別がされ、その誤動作を防止できる。また、誘導路の変更、新設や無人搬送車の変更(他の誘導路を走行する無人搬送車に変更)を容易にかつ確実に行える。
【0060】
(その他の実施形態)
なお、上記実施形態では、無人搬送車の左側側面に設けたセンサー4のみを使用し、右側側面のセンサー5は使用しなかった。しかし、誘導路の数が多くなり、片方のセンサー4のみでは不足する場合に、このセンサー5を追加して使用すればよい。あるいは、センサー4のみでは各誘導路毎の無人搬送車の区別が確実にできず、誤検出する可能性がある場合には、センサー4と5との組合せで各誘導路毎に無人搬送車を区別するようにすればよい。
【0061】
また、誘導路の左側(無人搬送車のセンサー4側)に第2信号部34を敷設できない場合等では、その分岐点では、センサー5を利用するようにしてもよい。例えば、右折分岐点と左折分岐点とが接近していて、誘導路の第2信号部の敷設位置が重なる場合では、一方の分岐点の第2信号部34をセンサー5側に敷設するようにするとよい。
【0062】
また、上記実施形態では、車体左右中央よりもセンサー1側にセンサー3を設けたが、第1センサー2側に設けてもよい。要は、中央に通常誘導路があって、この位置に対応する部分に第1信号部を埋設することはできないので、この領域を外せば、特にセンサー3の設ける位置は特定されるものではない。
【0063】
また、車体左右中央よりもセンサー1側にさらにもう一つのセンサーを追加して合計4つのセンサーを設けるようにしてもよい。要は、無人搬送車が共通動作を行うのに必要な情報の区別ができればよく、位置や数量は上記実施形態に限定されるものではない。
【0064】
なお、第2信号部で誘導路毎の無人搬送車を区別し、第1信号部で共通動作の信号を送るようにしたが、これらを逆にして使用することも可能である。特に、誘導路RA、RB、…の本数が少なく、逆に共通動作が多い場合には、第1信号部で誘導路毎の無人搬送車を区別し、第2信号部で共通動作の信号を送るようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明の無人搬送車の分岐制御装置によると、各無人搬送車の検知手段に、無人搬送車の前部の車体左右方向に設けられた複数の第1検知部と、各誘導路に応じて無人搬送車の側部に車体前後方向の所定の位置のいずれかに取付位置の変更可能な第2検知部とを設け、前記誘導路の分岐点の手前位置には、前記無人搬送車の第1検知部に対応する位置に第1信号部を、また前記第2検知部に対応する位置に第2信号部をそれぞれ設け、制御部を、前記分岐点の手前で、第1信号部及び第2信号部からの信号を検知した第1検知部及び第2検知部の検知信号の組み合わせによって、分岐するか又は直進するかを選択して指示及び操向するようにしたことにより、第2検知部の位置を誘導路に応じて変更することで、無人搬送車が走行する誘導路を変更できるので、無人搬送車の制御回路を変更することなく、簡単に無人搬送車を一の誘導路から他の誘導路を走行する無人搬送車に変更できるとともに、誘導路の新設又は変更作業が容易に低コストで行える。
【0066】
また、各無人搬送車を、分岐点において、第1検知部の検知信号と第2検知部の検知信号とを同時に検知した際に、次に進む誘導路の方向を認識させるようにしたことにより、2つの検知部での検知信号により分岐するか否かを設定するので、誤検出による誤作動を極力削減できる。さらに、第2信号部を、各誘導路別に無人搬送車の進行方向に対して異なる位置に設置し、分岐点で左右のいずれかに分岐走行する必要がある無人搬送車に対しては、その第2検知部に信号を発信する一方、直進する無人搬送車に対しては、その第2検知部に信号を発信しないようにしたことにより、減速や停滞することなく、分岐点を通過できるので、無人搬送車の流れが滑らかである。
【0067】
請求項2の発明によると、第1検知部に右側検知部と左側検知部とこれら検知部間に設けられた中央検知部とを設け、これら3つの検知部の検知信号の組み合わせによって、各無人搬送車共通の制御信号を形成したことにより、第1検知部を分岐点での左折や右折等の制御として使用するだけでなく、共通の各種制御用にも使用するので、検知部を効果的に使用できる。それとともに、右折又は左折の分岐時の信号は、この第1検知部と第2検知部との信号で作動するので、右折又はや左折の信号と上記共通制御の信号とが混同されることがなく、確実に制御できる。
【0068】
また、無人搬送車の前部の右端部に、斜め前方の障害物を検知する障害物検知部を設けたことにより、合流地点での他の無人搬送車との衝突を簡単な構成で回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る無人搬送車の誘導路を示す概略図を示す。
【図2】 無人搬送車の走行制御状態を示す説明図である。
【図3】 無人搬送車を示す斜視図である。
【図4】 無人搬送車を示す概略平面図である。
【図5】 無人搬送車の動作信号を示す説明図である。
【図6】 分岐点での無人搬送車の動作を示す説明図である。
【図7】 他の分岐点での無人搬送車の動作を示す説明図である。
【図8】 従来の無人搬送車を示す概略平面図である。
【図9】 無人搬送車の誘導路を示す概略図である。
【図10】 他の無人搬送車を示す概略平面図である。
【図11】 他の無人搬送車の誘導路を示す概略図である。
【符号の説明】
1 センサー(第1検知部、右側検知部)
2 センサー(第1検知部、左側検知部)
3 センサー(中央検知部)
4 センサー(第2検知部)
14 障害物センサー(障害物検知部)
15 制御部
30 第1信号部
34 第2信号部
RA、RB、… 誘導路
A、B、… 無人搬送車
PA、PB、… 分岐点、ポイント
Claims (2)
- 所定場所を回遊するように床面に配設された分岐点をもつ複数の磁気誘導路と、該各誘導路毎に設けられ、各誘導路に沿って走行する操向可能な無人搬送車とを備える無人搬送車の分岐制御装置において、
前記各無人搬送車は所定の分岐点を検知する検知手段と、この検知手段の検知信号により無人搬送車を所定方向に誘導する制御部とを有し、
前記各無人搬送車の検知手段は、無人搬送車の前部の車体左右方向に設けられた複数の第1検知部と、前記各誘導路に応じて無人搬送車の側部に車体前後方向の所定の位置のいずれかに取付位置の変更可能な第2検知部とを有し、
前記誘導路の分岐点の手前位置には、前記無人搬送車の第1検知部に対応する位置に第1信号部が、また前記第2検知部に対応する位置に第2信号部がそれぞれ設けられており、
前記第2信号部は、各誘導路別に前記無人搬送車の進行方向に対して異なる位置に設置され、分岐点で左右のいずれかに分岐走行する必要がある無人搬送車に対しては、その第2検知部に信号を発信する一方、直進する無人搬送車に対しては、その第2検知部に信号を発信しないように構成され、
前記各無人搬送車の制御部は、同一の制御回路を有し、前記分岐点の手前で、第1信号部及び第2信号部からの信号を検知した第1検知部及び第2検知部の検知信号の組み合わせによって、分岐するか又は直進するかを選択して指示及び操向するように構成され、
各無人搬送車は、分岐点において、第1信号部からの信号のみを受け取った場合には、直進し、第1検知部の検知信号と第2検知部の検知信号とを同時に検知した際に、次に進む誘導路の方向を認識し、該方向に分岐するように構成されていることを特徴とする無人搬送車の分岐制御装置。 - 請求項1の無人搬送車の分岐制御装置において、
第1検知部は右側検知部と左側検知部とこれら検知部間に設けられた中央検知部とを備えており、これら3つの検知部の検知信号の組み合わせによって、各無人搬送車共通の制御信号が形成されていることを特徴とする無人搬送車の分岐制御装置。
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