JP4163305B2 - 多色反射板及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、反射型液晶表示装置の反射板として、カラー表示化に好適な液晶ポリマーからなる多色反射板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
反射型液晶表示装置は、透過型液晶表示装置と比較するとバックライトが不要であるという大きな特徴を有し、従って、表示装置が薄く、軽くすることが可能であり、しかもバックライトに必要な電力消費を削減することができる。かかる特徴は、液晶表示装置を備え、電源の容量が限られた携帯用の機器類、とりわけ携帯用のノートパソコンの表示装置としての利用価値が大きい。
【0003】
この反射型液晶表示装置においては、透過型液晶表示装置に準じてカラー表示化を達成することが要求されており、これまでは透過型液晶表示装置で使用のカラーフィルターを用いたカラー化技術が使用されていた。しかるに、かかるカラー反射型液晶表示装置では表示が暗くなって視認性に乏しいものであることから、別個のカラー化技術が求められている。
【0004】
このような、反射型液晶表示装置における新たなカラー化技術としては、液晶の複屈折による着色変化(ECBモード)を利用したものが提案されている。しかしながら、表示色やその色数が限定されて多色カラー性に乏しく、また色純度にも劣って鮮明性に乏しいという難点があった。
【0005】
一方、低分子量の液状コレステリック液晶による選択反射性を利用したカラー化技術も提案されている(J.Phys.D:Appl.Phys.,vol.8,1441;1975)。しかしながら、液状の液晶を用いるためガラス基板間等に挟持した構造とする必要があるので、重くて厚いものとなり、反射型の液晶表示装置には不向きであると共に、液晶の流動性が色区画の固定性を低下させ、また熱により色特性が変化しやすいという問題があった。
【0006】
他方、リオトロピック型の液晶ポリマーをモノマーに溶解させてそれを温度制御下に活性光線を使用して重合固定化したフィルムも提案されている(特開昭59−83113号公報)。しかしながら、この技術では、色制御を温度によって行う必要があること、また液晶ポリマーがリオトロピック性のためにフィルム形成時に基板挟持構造とすることが必要であること等のため、赤色領域、緑色領域、青色領域等の色区画を微細化することが困難であると共に大面積化や量産化も困難であった。
【0007】
そこで、上記の問題を解消すべく、特開平10−54905号公報には、シッフ塩基を有するコレステリック液晶ポリマーにトリアジン化合物等の光酸発生剤を添加し、紫外線等の活性光線の照射にて発生した酸により、シッフ塩基を切断等してコレステリック液晶ポリマーの面内でのコレステリックピッチを制御した多色反射板、並びにその製造方法が提案されている。この技術により、表示色や色数の制御が容易で色純度に優れ、反射型液晶表示装置における鮮明で豊富な多色カラーによる良視認性の表示が達成でき、しかも軽くて薄く、色区画の固定性に優れ、色特性が実用温度で変化しにくい光学素子を製造することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、色制御を行うための活性光線の照射において、多色反射板に応用する上で十分な多色化を行うためには、大量の活性光線を露光する必要があり、エネルギーコスト的に有利とは言えず、またそのような大量の露光ではコレステリック液晶ポリマー自身にまで損傷が及ぶこともあり、量産化および品質の点でも改善の余地があった。
【0009】
そこで、本発明の目的は、少量の紫外線で広範囲な色制御が可能であり、かつ配向性も良好に維持できる多色反射板及びその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記技術における光酸発生剤の種類について鋭意検討した結果、特定の骨格を有するトリアジン化合物を用いることにより、非常に少量の紫外線で広範囲な色制御が可能であり、かつ配向性も良好に維持できる事を見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
即ち、本発明の多色反射板は、光学活性基含有モノマーを一成分とする共重合体であるコレステリック液晶ポリマーがグランジャン配向して形成され、前記光学活性基の有効成分含有量の相違に基づいて反射波長の異なる複数種の反射領域が形成された非流動層を有する多色反射板において、前記非流動層が光酸発生剤及び/又はその光分解物を含有すると共に、前記光酸発生剤が、トリアジン環の炭素原子に結合する炭素原子とその隣接炭素原子間に、炭素−炭素二重結合を有するハロゲン原子含有トリアジン化合物であり、前記トリアジン化合物が、下記の一般式〔化3〕で示される化合物であり、
【化3】
Figure 0004163305
(ここで、R1〜R5は、同一又は相異なって、水素原子、ハロゲン原子、又はアルコキシ基を示す。)、前記光学活性基含有モノマーがシッフ塩基を有するものであることを特徴とする。
【0014】
一方、本発明の製造方法は、光学活性基含有モノマーを一成分とする共重合体であるコレステリック液晶ポリマーがグランジャン配向して形成され、前記光学活性基の有効成分含有量の相違に基づいて反射波長の異なる複数種の反射領域が形成された非流動層を有する多色反射板を製造するに際し、光酸発生剤を含有する非流動層に対し、少なくとも活性光線照射工程及び加熱配向処理工程を行うことにより、前記光学活性基の有効成分含有量を制御する多色反射板の製造方法において、前記光酸発生剤が、トリアジン環の炭素原子に結合する炭素原子とその隣接炭素原子間に、炭素−炭素二重結合を有するハロゲン原子含有トリアジン化合物であり、前記トリアジン化合物が、下記の一般式〔化4〕で示される化合物であり、
【化4】
Figure 0004163305
(ここで、R1〜R5は、同一又は相異なって、水素原子、ハロゲン原子、又はアルコキシ基を示す。)、前記光学活性基含有モノマーがシッフ塩基を有するものであることを特徴とする。
【0016】
作用効果〕本発明の多色反射板によると、後述の実施例の結果が示すように、少量の紫外線で広範囲な色制御が可能であり、かつ配向性も良好に維持できる多色反射板及びその製造方法を提供することができる。その理由の詳細は明らかではないが、次のように推測される。
【0017】
つまり、本発明で用いられる光酸発生剤が、トリアジン環の炭素原子に結合する炭素原子とその隣接炭素原子間に、炭素−炭素二重結合を有するため、紫外線によってハロゲン原子を遊離させる効果が高くなり、ハロゲン化水素等を発生させ易くなり、これによって光学活性基の有効成分含有量を効率良く減少させることができる。従って、少量の紫外線でコレステリックピッチを有効に制御でき、広範囲な色制御が可能であり、しかも紫外線が少量のため、コレステリック液晶ポリマーに損傷が及びにくく、配向性も良好に維持できると考えられる。
【0018】
前記トリアジン化合物が、上記の一般式〔化3〕で示される化合物である場合、その共役構造やハロゲン原子の結合部位のため、より少量の紫外線で広範囲な色制御が可能になると考えられる。
【0019】
また、前記光学活性基含有モノマーがシッフ塩基を有するものである場合、発生する酸により、光学活性基の切断等が容易に行えるため、より少量の紫外線で広範囲な色制御が可能になると考えられる。
【0020】
本発明の製造方法によると、光酸発生剤を含有する非流動層に対し、少なくとも活性光線照射工程及び加熱配向処理工程を行うことにより、前記光学活性基の有効成分含有量を制御するにあたり、上記のようなハロゲン原子含有トリアジン化合物を用いるため、上記と同様に、少量の紫外線で広範囲な色制御が可能であり、かつ配向性も良好に維持できる多色反射板の製造方法を提供することができる。
【0021】
また、前記トリアジン化合物が、上記の一般式〔化4〕で示される化合物である場合、その共役構造やハロゲン原子の結合部位のため、より少量の紫外線で広範囲な色制御が可能になると考えられる。
【0022】
なお、本発明にいう光学活性基の有効成分の含有量の変化は、単なる計算上の含有量の変化のみでなく、光学活性基の構造の変化により選択反射波長がシフトする効果が得られる場合も含むものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の多色反射板は、光学活性基含有モノマーを一成分とする共重合体であるコレステリック液晶ポリマーがグランジャン配向して形成され、前記光学活性基の有効成分含有量の相違に基づいて反射波長の異なる複数種の反射領域が形成された非流動層を有する多色反射板において、前記非流動層が光酸発生剤及び/又はその光分解物を含有すると共に、前記光酸発生剤が、トリアジン環の炭素原子に結合する炭素原子とその隣接炭素原子間に、炭素−炭素二重結合を有するハロゲン原子含有トリアジン化合物であることを特徴とする。
【0024】
ハロゲン原子含有トリアジン化合物におけるハロゲン原子としては、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられ、例えばハロゲン化メチル基等の形でトリアジン環に結合される。また、炭素−炭素二重結合は、例えばトリアジン環に結合する置換されていてもよいスチリル基等の形で存在する。
【0025】
具体的に好適なハロゲン原子含有トリアジン化合物を例示すると、前記の一般式〔化1〕で示される化合物が挙げられる。一般式〔化1〕におけるR1 〜R5 のハロゲン原子としては、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられ、また、アルコキシ基としては、直鎖又は分岐の炭素数1〜12のアルコキシ基が挙げられる。このような化合物としては、市販品を用いることができ、また通常公知の合成方法により製造したものを用いることができる。
【0026】
具体的には、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(3’−クロロ−4’−メトキシ−β−スチリル)トリアジン、2,4‐ビス(トリクロロメチル)−6−(2’−メトキシ−β−スチリル)トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(2’−メトキシ−4’−メトキシ−β−スチリル)トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4’−ペントキシ−β−スチリル)トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4’−イソプロポキシ−β−スチリル)トリアジンなどが例示される。
【0027】
このような光酸発生剤の製造時における配合量は、液晶ポリマーの25重量%以下、就中0.1〜20重量%、特に0.5〜10重量%が一般的であるが、これに限定されない。従って、製品における光酸発生剤及び/又はその光分解物の総含有量も、液晶ポリマーの25重量%以下、就中0.1〜20重量%、特に0.5〜10重量%が一般的である。
【0028】
なお、上記トリアジン化合物の分解物としては、例えばハロゲン原子が水素原子等で置換されたものや、二量体化したものなどが挙げられる。
【0029】
また、増感剤として、フェノチアジン化合物を使用してもよい。具体例としては、フェノチアジン、N−メチルフェノチアジン、2−メトキシフェノチアジン、2−アセチルフェノチアジン等が挙げられる。
【0030】
本発明の多色反射板においては、コレステリック液晶ポリマーとして、光学活性基含有のモノマー成分をネマチック性の液晶モノマーとの共重合体の状態で有するもの、すなわち、光学活性基含有のモノマー成分に基づいてコレステリック液晶性を示し、そのグランジャン配向の螺旋軸に対して平行に入射する自然光の内、ある特定波長の光の約半分を右(又は左)円偏光として反射し、残りの約半分を左(又は右)円偏光として透過する特性を示すコレステリック液晶ポリマーは、特に限定なく使用しうる。
【0031】
前記の波長λは、式:λ=n・pで決定される(式中、nは液晶の平均屈折率、pはコレステリック相の螺旋ピッチである)。また反射円偏光の左右は、コレステリック相の螺旋状態で決定され、螺旋の旋回方向と一致する。
【0032】
ちなみにネマチック性の液晶モノマーとしては、下記の一般式〔化5〕にて表されるものなどが挙げられる。
【0033】
【化5】
Figure 0004163305
ここに、R1 は水素又はメチル基、mは1〜6の正の整数、X1 はエステル結合(COO基又はOCO基)であり、pおよびqは1又は2で、かつp+q=3を満足する。
【0034】
一方、光学活性基を含有するモノマーとしては、下記の一般式〔化6〕にて表されるものなどが挙げられる。
【0035】
【化6】
Figure 0004163305
ここに、R2 は水素又はメチル基、nは1〜6の整数、X2 はエステル結合である。また、R3 は下記〔化7〕に示される7種の置換基から選択される置換基である。
【0036】
【化7】
Figure 0004163305
なお〔化7〕におけるR4 は、下記〔化8〕に示される4種の置換基から選択され、R5 はメチル基、フェニル基、メトキシカルボニル基から選択され、R6 はメチル基、ベンジル基、t−ブチル基から選択される置換基である。
【0037】
【化8】
Figure 0004163305
前記の一般式〔化5〕、一般式〔化6〕で表されるアクリル系モノマーは、公知の方法で合成することができる。具体例として、化学式(a1)で表されるアクリル系モノマーの合成例を下記〔化9〕に示した。
【0038】
【化9】
Figure 0004163305
上記〔化9〕に示した反応式について説明する。まずエチレンクロロヒドリンと4−ヒドロキシ安息香酸を、ヨウ化カリウムを触媒としてアルカリ水溶液中で加熱還流させてヒドロキシカルボン酸を得た後、それをアクリル酸又はメタクリル酸と脱水反応させて(メタ)アクリレートとし、その(メタ)アクリレートをDCC(ジシクロヘキシルカルボジイミド)とDMAP(ジメチルアミノピリジン)の存在下に4−シアノ−4’−ヒドロキシビフエニルにてエステル化することにより目的物の(a1)を得ることができる。
【0039】
また、式(b1)で表される光学活性基を含有するアクリル系モノマーの具体的な合成例を下記〔化10〕に示した。
【0040】
【化10】
Figure 0004163305
すなわち次の反応式に示したごとく、まずヒドロキシアルキルハライドと4−ヒドロキシ安息香酸を、ヨウ化カリウムを触媒としてアルカリ水溶液中で加熱還流させてヒドロキシカルボン酸を得た後、それをアクリル酸又はメタクリル酸と脱水反応させて(メタ)アクリレートとし、その(メタ)アクリレートを、4位に不斉炭素基を有するフェノールでDCCとDMAPの存在下にエステル化することにより目的物の(b1)を得ることができる。
【0041】
なお4位に不斉炭素基を有するフェノールは、例えば下記〔化11〕に具体例を示した如く、4−ヒドロキシベンズアルデヒドと(S)−(−)−1−フェニルエチルアミンをトルエン中で共沸脱水することにより得ることができる。
【0042】
【化11】
Figure 0004163305
従って一般式〔化5〕、一般式〔化6〕で表される他のアクリル系モノマーも、目的の導入基を有する適宜な原料を用いて上記に準じて合成することができる。
【0043】
共重合体の調製は、例えばラジカル重合方式、カチオン重合方式、アニオン重合方式などの公知のアクリル系モノマーの重合方式に準じて行うことができる。なおラジカル重合方式を適用する場合、各種の重合開始剤を用いうるが、そのうちアゾビスイソブチロニトリルや過酸化ベンゾイルなどの分解温度が高くもなく、かつ低くもない中間的温度(60〜120℃程度)で分解するものが好ましく用いられる。
【0044】
液晶ポリマー(共重合体)は、光学活性基を含有するモノマー単位の含有率に基づいてコレステリック液晶のピッチが変化し、反射波長は当該ピッチで決定されることより、前記含有率の制御で反射波長に基づく色を調節することができる。なお当該含有率が高いほどピッチが小さくなり、反射光か短波長側にシフトする。一方、当該含有率が過多では液晶性に乏しくなり、過少ではコレステリック液晶性に乏しくなる傾向にある。
【0045】
従って、前記の反射波長調節性やコレステリック液晶性等の点より好ましく用いうる液晶ポリマーは、ネマチック性の液晶モノマーの1種又は2種以上と、光学活性基を含有するモノマーの1種又は2種以上とを光学活性基含有モノマーの共重合割合が50〜3重量%、好ましくは45〜5重量%であり、特に40〜10重量%となるように共重合したものが好ましい。
【0046】
上記のモノマーを重合させて、液晶ポリマーを製造する共重合の方法は、ランダム共重合、ブロック共重合、グラフト共重合等のいずれであってもよい。
【0047】
液晶ポリマーの分子量は、重量平均分子量に基づき2k〜100kであることが好ましい。2k未満では非流動層としての成膜性に乏しくなり、100kを超えると液晶としての配向性、特にラビング配向膜等を介したモノドメイン化に乏しくなって均一な配向状態を形成しにくくなる。安定した成膜性と配向状態を得ることができる点で、特に2.5k〜50kであることが好ましい。
【0048】
液晶ポリマーは、その1種、又は2種以上を混合して多色反射板の形成に用いることができる。得られる多色反射板の耐久性や、ピッチ等の配向特性の実用時における温度変化などに対する安定性、ないし無変化性などの点よりガラス転移温度が80℃以上の液晶ポリマーを使用することが好ましい。
【0049】
本発明の多色反射板の製造方法は、以上の如きコレステリック液晶ポリマーがグランジャン配向して形成され、前記光学活性基の有効成分含有量の相違に基づいて反射波長の異なる複数種の反射領域が形成された非流動層を有する多色反射板を製造するに際し、光酸発生剤を含有する非流動層に対し、少なくとも活性光線照射工程及び加熱配向処理工程を行うことにより、前記光学活性基の有効成分含有量を制御する多色反射板の製造方法において、前記光酸発生剤が、前述したトリアジン化合物であることを特徴とする。つまり、螺旋ピッチの制御に寄与する有効な光学活性基の含有量の調節は、光酸発生剤存在下での活性光線の照射により行なわれる。
【0050】
活性光線としては、炭素−炭素二重結合を含むトリアジン化合物から効率よく酸を発生させる紫外線、特に300nmから400nmの波長の紫外線が好ましく用いられる。一方、活性光線の照射により発生した酸により光学活性基が変性ないし失活する液晶ポリマーとしては、上記した一般式〔化6〕で表されるモノマーを成分とするものなどが挙げられる。
【0051】
その場合、一般式〔化6〕におけるR3 を−CH=N−構造を有するシッフ塩基とすると、前述のように発生する酸による切断効果が高いが、ウレタン結合やカーボネート結合においても活性光線の照射による切断は可能である。なお、一般式〔化6〕のR3 を例示した〔化7〕の置換基は、いずれもシッフ塩基、ウレタン結合、カーボネート結合を有している。
【0052】
液晶ポリマーがグランジャン配向してなる非流動層の形成は、従来の配向処理に準じた方法で行いうる。具体的な一例としては、基板上にポリイミドやポリビニルアルコール等からなる配向膜を形成してそれをレーヨン布等でラビング処理した後、その上に液晶ポリマーを展開してガラス転移温度以上、等方相転移温度来満に加熱し、液晶ポリマー分子がグランジャン配向した状態でガラス転移温度来満に冷却してガラス状態とし、当該配向が固定化された固化層を形成する方法等が挙げられる。処理効率の点より、ガラス転移温度よりも30〜70℃、特に好ましくは、約50℃高い温度に加熱して配向処理することが好ましい。
【0053】
前記の基板としては、例えばトリアセチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリイミド、ポリアリレート、ポリエステル、ボリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、エポキシ系樹脂の如き樹脂からなるフィルム、あるいはガラス板などの適宜なものを用いうる。基板上に形成した液晶ポリマーの非流動層は、基板との一体物としてそのまま多色反射板の形成に用いうるし、基板より剥離してフィルムなどからなる多色反射板の形成に用いることもできる。
【0054】
液晶ポリマーの展開は、加熱溶融方式によってもよいし、溶剤による溶液として展開することもできる。溶液とする場合に使用する溶剤としては、例えば塩化メチレン、トリクロロエチレン、テトラクロロエタン、等のハロゲン化炭化水素、シクロヘキサノン等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、N−メチルピロリドンなどの適宜なものを用いうる。展開は、バーコーターやスピナー、ロールコーターなどの適宜な塗工機にて行うことができる。
【0055】
形成する液晶ポリマーの非流動層の厚さは、薄すぎると選択反射特性(色特性)を示しにくくなり、厚すぎると均一配向性に劣って選択反射特性を示さなかったり、配向処理に長時間を要することなどの理由により、0.5〜20μmであることが好ましく、特に1〜10μmであることが好ましい。なお多色反射板の形成に際しては、当該液晶ポリマー以外のポリマーや安定剤、可塑剤などの無機化合物、有機化合物、金属やその化合物などの1種以上の添加剤を必要に応じて配合することができる。
【0056】
非流動層の多色化は、上記した如く光学活性基の有効成分含有量の相違に基づいて反射波長の異なる反射領域を形成することにより行うことができる。その場合、活性光線を照射する方式では、一般的に光学活性基の有効成分を減少させる処理となるので反射光を長波長化する処理となる。
【0057】
従って、反射型液晶表示装置のカラー表示化においては、反射領域は、赤色領域、緑色領域、青色領域(RGB)からなることが好ましく、且つこれらの反射領域が規則的に形成されていることが好ましい。このような反射領域を有する多色反射板を形成する場合には、最も短波長の青以下の反射波長を示す液晶ポリマーをべースに用いて、それを活性光線を介し所定の配色パターンとなるように長波長化処理する必要がある。
【0058】
多色反射板における色の数は、使用目的に応じた2色以上の適宜な数に設定でき、その配色パターンや色区画の大きさなどについても使用目的に応じて適宜に決定することができる。ちなみに反射型液晶表示装置に好適なRGB反射板では、例えばトライアングル状やストライブ状、格子状や市松模様状などの配置パターンが一般的である。また活性光線の照射方式では、フォトマスク等を使用して照射量を精度よくコントロールできることより、色区画の大きさを数ミクロンオーダーとすることも可能である。なお上記した活性光線の照射方式において、照射対象の非流動層は、配向処理されていないものであってもよいが、配向の再現性による発色精度などの点より、予め配向処理して所定の単色反射を示す非流動層に対して多色化するための照射処理を施すことか好ましい。多色化に必要な活性光線の照射量は、光学活性基の結合基等の種類や光酸発生剤の種類や配合量などによって異なるが、一般には0.1〜10000mJ/cm2 程度の照射量とされる。
【0059】
前記の多色化処理(活性光線照射工程)を施した非流動層における所定の配色は、上記した加熱配向処理(加熱配向処理工程)を行うことにより発現させることができる。加熱配向処理前の状態、従って多色化処理を終えた状態のままでは目的の配色が発現せず、多色化処理前の状態を維持する。加熱配向処理は、多色化するための照射処理と同時に施すことも出来るし、照射処理後に施すことも出来る。
【0060】
本発明の多色反射板は、多色カラーの反射板として種々の目的に用いることができ、特にRGB等の配色パターンからなる色区画の精度や微細性に優れるものも容易に得られることより反射や液晶表示装置の多色カラー表示等に好ましく用いることができる。
【0061】
【実施例】
以下、本発明の実施例を説明する。
〔実施例1〕
ネマチック性の液晶モノマーとして〔化12〕に示されるモノマー(a2)((a1)においてR1 =Hであるモノマー)が75モル%、光学活性基を含有するモノマーとして〔化13〕に示されるモノマー(b2)((b1)においてR2 =H、n=2であるモノマー)が25モル%の共重合体からなる重量平均分子量が7000、ガラス転移温度が80℃、等方相転移温度が270℃でその間の温度でコレステリック構造を示す側鎖型コレステリック液晶ポリマーを使用した。
【0062】
【化12】
Figure 0004163305
【化13】
Figure 0004163305
この液晶ポリマーを溶解させた30重量%シクロヘキサノン溶液に2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(2’−メトキシ−4’−メトキシ−β−スチリル)トリアジンを液晶ポリマーの5重量%加えたものを、厚さ50μmのトリアセチルセルロースフィルムに厚さ約0.1μmのポリビニルアルコール層を設け、それをレーヨン布でラビング処理した処理面にスピンコータにて塗工し、乾燥後160℃で5分間加熱配向処理して室温にて放冷し、厚さが2.0μmで反射光の中心波長が440nmの液晶ポリマーからなる非流動層がトリアセチルセルロースフィルムと一体化した光学素子を得た。
【0063】
次に、前記光学素子の非流動層に、透過率が100%、0%の2領域をそれぞれ100μm、200μmピッチでストライプ状に配列形成したフォトマスクを介して超高圧水銀ランプによる紫外線を100mJ/cm2 照射した後、再度160℃で5分間加熱配向処理して室温にて放冷した。次に、フォトマスクをストライプパターンの直交方向に100μm移動させて、さらに紫外線を500mJ/cm2 照射した後、160℃で5分間加熱配向処理して室温にて放冷し、反射光の中心波長が610nm、540nmおよび440nmからなる3領域を100μmピッチのストライプ状配列で有する多色反射板を得た。
【0064】
〔実施例2〕
【化14】
Figure 0004163305
化学式(b2)で表されるモノマーに代えて、上記の化学式〔化14〕で表されるモノマー(b3)を用いてなる、化学式〔化12〕で表したモノマー(a2)82モル%、化学式〔化14〕で表したモノマー(b3)18モル%の共重合体からなる重量平均分子量が8000、ガラス転移温度が85℃、等方相転移温度が280℃の側鎖型コレステリック液晶ポリマーを用いたほかは実施例1に準じて、反射光の中心波長が610nm、540nmおよび440nmからなる3領域を所定ピッチで有する多色反射板を得た。
【0065】
〔実施例3〕
実施例1において、前記トリアジン化合物に代えて、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4’−メトキシ−β−スチリル)トリアジンを液晶ポリマーの2重量%加えた非流動層を形成し、2回の照射量をそれぞれ80mJ/cm2 、300mJ/cm2 としたほかは実施例1に準じて、反射光の中心波長が610nm、540nmおよび440nmからなる3領域を所定ピッチで有する多色反射板を得た。
【0066】
〔比較例1〕
実施例1において、前記トリアジン化合物に代えて、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4’−メトキシフェニル)トリアジンを液晶ポリマーの5重量%加えた非流動層を形成し、2回の照射量をそれぞれ500mJ/cm2 、3000mJ/cm2 としたほかは実施例1に準じて、580nm、500nmおよび440nmからなる3領域を所定ピッチで有する多色反射板を得た。
【0067】
実施例、比較例で得た多色反射板の色再現範囲、配向性を評価した結果を表1に示した。なお、多色反射板の色再現範囲は、各領域の反射スペクトルのシフトの仕方のシフト幅により評価し、また、配向性は光学顕微鏡観察により評価した。
【0068】
【表1】
Figure 0004163305
表1の結果から明らかなように、本発明の実施例によると、紫外線の照射量が比較例よりかなり少量であるにも係わらず、色再現範囲が広く、しかも配向性が良好であった。

Claims (2)

  1. 光学活性基含有モノマーを一成分とする共重合体であるコレステリック液晶ポリマーがグランジャン配向して形成され、前記光学活性基の有効成分含有量の相違に基づいて反射波長の異なる複数種の反射領域が形成された非流動層を有する多色反射板において、
    前記非流動層が光酸発生剤及び/又はその光分解物を含有すると共に、前記光酸発生剤が、トリアジン環の炭素原子に結合する炭素原子とその隣接炭素原子間に、炭素−炭素二重結合を有するハロゲン原子含有トリアジン化合物であり、
    前記トリアジン化合物が、下記の一般式〔化1〕で示される化合物であり、
    Figure 0004163305
    (ここで、R1〜R5は、同一又は相異なって、水素原子、ハロゲン原子、又はアルコキシ基を示す。)、
    前記光学活性基含有モノマーがシッフ塩基を有するものであることを特徴とする多色反射板。
  2. 光学活性基含有モノマーを一成分とする共重合体であるコレステリック液晶ポリマーがグランジャン配向して形成され、前記光学活性基の有効成分含有量の相違に基づいて反射波長の異なる複数種の反射領域が形成された非流動層を有する多色反射板を製造するに際し、光酸発生剤を含有する非流動層に対し、少なくとも活性光線照射工程及び加熱配向処理工程を行うことにより、前記光学活性基の有効成分含有量を制御する多色反射板の製造方法において、
    前記光酸発生剤が、トリアジン環の炭素原子に結合する炭素原子とその隣接炭素原子間に、炭素−炭素二重結合を有するハロゲン原子含有トリアジン化合物であり、
    前記トリアジン化合物が、下記の一般式〔化2〕で示される化合物であり、
    Figure 0004163305
    (ここで、R1〜R5は、同一又は相異なって、水素原子、ハロゲン原子、又はアルコキシ基を示す。)、
    前記光学活性基含有モノマーがシッフ塩基を有するものであることを特徴とする多色反射板の製造方法。
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