JP4162556B2 - コードに関する情報検索表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コードに関する情報検索表示装置に関し、特に、練習者のコード練習により蓄積されたコード経験値情報やその他のコードに関する情報を容易に検索して表示することができる情報検索表示装置に関する。
従来、鍵盤の近傍に配置したLEDを順次点灯させたり、鍵盤とともに運指の画像を表示し、これをガイドとして演奏者が押鍵を練習する電子鍵盤楽器は周知である。また、キーボードや電子ピアノなどの音楽機器をコンピュータ装置に接続し、コンピュータ装置の表示部に鍵盤とともに運指の画像を表示させ、練習者がそれを見ながら練習できるようにしたレッスン方式も知られている。
特許文献1には、伴奏すべきコードのコード種を判定し、判定したコード種に基づいてルートとその他の押鍵すべき鍵の発光色を異ならせるようにしてコード演奏を視覚的に押鍵案内する自動伴奏装置が記載されている。
また、特許文献2には、旋律や伴奏中の所望パートの演奏練習を可能にした演奏練習装置が記載されている。
特開2000−259151号公報 特開平11−288281号公報
しかしながら、上記周知技術や特許文献1,2に記載された技術は、単に演奏ガイドを行うものであるため、練習者は練習後にコードごとの練習結果や習熟度を確認できない。練習者が練習したコードごとの練習結果や習熟度を確認できるようにするため、練習結果や習熟度を蓄積し、その中から見たい情報を検索するようにすることが考えられるが、そのようにした場合、コードの指定方法が面倒であり、見たい情報になかなか辿り着けないという問題が生じる。また、コードに関するその他の情報を見たい場合にも同様に検索方法が繁雑だったり、面倒であったりする問題が生じる。
本発明の目的は、上記課題にかんがみなされたものであり、練習者が練習したコードごとの練習結果や習熟度を蓄積し、練習者がコードを弾くことにより該コードについて蓄積された練習結果や習熟度、コードに関するその他の情報が検索されて表示されるようにし、コードに関する情報を容易かつ即座に確認できるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明は、コードに関する情報を記憶する記憶手段と、楽器で弾かれたコードを検出し、これにより検出されたコードが1つである場合、該コードを検出したコードとし、複数である場合、該複数のコードを表示させ、練習者により選択されたコードを検出したコードとするコード検出手段と、前記コード検出手段により検出されたコードに基づいて、前記記憶手段に記憶されている該コードに関する情報を検索する検索手段と、前記検索手段により検索された情報を表示する表示手段とを備え、前記コードに関する情報は、練習者のコード演奏練習や楽曲演奏練習により取得されたコード経験値情報を含み、前記コード経験値情報は、練習者が練習したコードごとの練習結果および習熟度を含むことを特徴とする。
また、前記コード検出手段によりコードが検出されたとき、該コードの詳細説明が表示され、あるいはその表示が選択可能になるようにしたり、該コードをマスタするために有益な情報が表示され、あるいはその表示が選択可能になるようにしたり、該コードを含む楽曲のリストが表示され、あるいはその表示が選択可能になるようにしたりすることができる。
本発明によれば、練習者が単に楽器のコードを弾くだけで、該コードに関する情報が検索されて表示されるので、面倒な操作を必要とすることなく、見たい情報を容易かつ即座に得ることができる。また、弾いたコードが発音されるので、練習者は自己の操作を音により確認することができる。
以下、図面を参照して本発明について説明する。図1は、本発明に係る、コードに関する情報検索装置の一実施形態を示すブロック図であり、キーボード、ピアノ、オルガンなどの鍵盤楽器のコード練習を行い、練習者のコードごとの練習結果や習熟度、コードの関するその他の情報を蓄積し、それらの情報を検索して表示し得るように構成した情報検索装置を示す。また、本例では、練習者がコード練習を行う際、バック演奏としてメロディやベース、リズムなどを同時に再生させるように構成している。
パソコン1は、パソコン本体11と、キーボードやマウスなどの入力部12と、LCDなどの表示部13とを備える。パソコン本体11は、CPU14、ROMやRAMやハードディスクなどの記憶部15を有する周知のものを使用できるが、MIDI信号を入出力できるインタフェースを備えるのが好ましい。
鍵盤楽器2は、鍵盤部21とサウンドシステム22とを備える。鍵盤部21は、鍵盤23と、鍵盤23における押鍵および離鍵を検出する検出回路24と、押鍵および離鍵の検出に応じて楽音を生成する音源回路25とを備える。鍵盤楽器2もMIDIインタフェースを備えるのが好ましい。鍵盤楽器2の全体動作は、図示しないCPUで制御される。
パソコン本体11の記憶部15には、本発明に従った処理を実行するコード練習および情報検索用プログラムが予めインストールされ、パソコン1と鍵盤楽器2は、互いに信号を送受信することができるように、図示しないインタフェース(例えば、MIDIインタフェース)を介して接続される。
上記情報検索装置において、楽曲の演奏データは、外部から供給することができ、また、記憶部15に予め格納しておくことができる。楽曲の演奏データは、コード練習用データと、メロディやベース、リズムなどのバック演奏用データを含む。
バック演奏用データは、通常の自動演奏における演奏データと同様に、音高データ(ノート番号)、押鍵情報(発音開始時刻、発音終了時刻)、ベロシティ、テンポなどのデータを含む。コード練習用データは、1つのコードごとに、コード情報、構成音情報、ヒット情報、時間情報を持ち、楽曲中の全コード分が配列される。
図2は、本発明における全体的な処理の一例を示すメインフローチャートである。入力部12での所定操作に基づいて、パソコン本体11の記憶部15に格納されているコード練習および情報検索用プログラムが読み出されて実行されると、メインフローにおける各処理が順次行われる。
まず、各種初期化(S21)が行われた後、表示部13にコード練習/情報検索選択のメニュー画面が表示される。このメニュー画面においては入力部12での操作により「コード練習」か「情報検索」かを選択する(S22)。ここで「コード練習」を選択すると、練習処理が実行されて演奏ガイド表示やバック演奏の再生などが行われるので、練習者はこれに倣ってコード練習を行う(S23)。
練習者の今回の練習結果は、コードごとの練習結果および習熟度を含むコード経験値情報として記憶部15に蓄積され、あるいは以前の該コードについてのコード経験値情報が練習者の今回の練習結果を加味した新たなコード経験値情報に更新される(S24)。
また、メニュー画面において「情報検索」を選択すると、コード検出のための初期化処理が実行され、初期画面が表示される(S25)。練習者が鍵盤23でコードを弾けば、該コードがサウンドシステムで再生されると同時に、検索割込処理が実行される(S26)。この検索割込処理では、鍵盤23で弾かれたコードに関する情報検索が実行され、検索された情報が表示部13で表示される。情報検索が終了すれば、練習者の検索終了指示を待って(S27)情報検索は終了となるが、検索終了指示がなければ、検索割込処理が続行される。
図3は、検索割込処理の一例を示すフローチャートである。検索割込処理では、まず、練習者が鍵盤23で所定のコードを弾くと、押鍵された鍵のノート番号が検出され、検出されたノート番号が配列に登録される(S31)。同時に、弾かれたコードがサウンドシステム22で再生される。次に、その配列の情報からコードタイプ、ルート、転回形の組み合わせが判定される。この判定によりタイプ、ルート、転回形の組み合わせからなる唯一のコードが検出されれば、該コードのコード情報(タイプ、ルート、転回形)がストックされるが、唯一のコードに絞られず、複数のコードが検出された場合には、それら複数のコードのコード情報が配列にストックされる(S32)。
次に、検出されたコードが存在するか否かが判定され(S33)、存在しないと判定されればリターンするが、存在すると判定された場合には、検出されたコードが唯一であるか否かが判定される(S34)。ここで、検出されたコードが唯一であると判定されれば、該コードによりコード情報が確定する(S35)。
また、検出されたコードが複数であると判定された場合には、それらのコード情報が表示部13の画面に列挙して表示され、練習者に唯一のコードを選択させる(S36)。この選択によりコード情報が確定する(S35)。
次に、記憶部15に蓄積されているコード経験値情報を、確定したコード情報をもとに検索し、検索されたコード経験値情報を参照して(S37)該コードについての成績などのコード経験値情報が表示部13に表示される(S38)。同時に該コードについての詳細説明を表示させるための選択ボタンが表示され、このボタンをマウスなどで操作することにより該コードについての詳細説明が表示される(S39)。なお、各コードについての詳細説明情報は、記憶部15に予め記憶されており、これがコード情報により検索されて読み出される。
また、記憶部15に蓄積されているコード経験値情報に基づいて該コードについての経験が不足しているか否かが診断され、コード経験値情報の表示(S38)の際に、該コードについての経験が不足しているか否かも表示される。
経験が不足と診断されたコードの場合(S40)には、「コードマスタのためのヒント」ボタンが表示され(S41)、これを操作することにより該コードをマスタするために有益な情報が記憶部15から検索されて表示される。なお、パソコン1をインターネットに接続することにより、これらの情報をインターネットを経由して外部のデータベースから検索して取得するようにもできる。
また、経験不足でないと診断されたコードの場合(S40)には、「このコードを含む楽曲リストを検索」ボタンが表示され(S42)、これを操作することにより該コードを含む楽曲が検索され、楽曲リストとして一覧表示される。この際、コード経験値情報をもとに練習者に適した楽曲を選択して一覧表示させてもよい。一覧表示された楽曲を選択することにより該楽曲の演奏データが取得され、取得された演奏データを練習に供するようにすることができる。この楽曲についても、インターネットを経由して外部のデータベースから検索して取得するようにできる。
図4は、コード経験値情報表示の例を示し、表示画面の下部に、押鍵された鍵が分かるようにして鍵盤が表示され、左上部には、検出されたコードのコードネームおよび転回形番号「コードA#7 B♭7 第1転回形」が表示される。また、中央左部には、各項目の成績情報が表示され、中央右上部には、コード経験が十分かどうかの合否情報が表示され、その下部には、該コードを含んでいる楽曲リストや該コードの詳細説明やコードマスタのためのヒントを検索して表示するための各ボタンが表示される。これらボタンをがマウスなどによって操作すれば、各情報の中身を表示させることができる。
図5は、練習処理(S23)およびコード経験値情報更新処理(S24)の一例を示すフローチャートである。まず、練習初期化(S51)が行われた後、表示部13に練習設定(選曲/出題)のメニュー画面が表示される。このメニュー画面においては入力部12での操作により「選曲」か「出題」かを選択する(S52)。ここで「出題」を選択すると、さらに出題設定画面(図示せず)が表示される。出題設定画面で出題するコードタイプなどを選択すると出題コードが準備される(S53)。
出題コードは、例えば所定の出題数分準備されるが、このとき、出題設定画面で選択された出題設定の条件に適合し、かつコード経験値情報に基づき練習者が経験不足あるいは苦手とするコードから順に優先して出題コードが準備される。
出題設定で複数のコードタイプが選択された場合、例えばコードタイプ「6」と「m6」とが選択された場合には、タイプ情報「6」と「m6」の全てのルート情報の全ての転回形の成績情報別平均点や最高点を参照し、評価点数の低いものから順に取捨選択して出題する。
出題設定画面で、コード経験値情報の階層情報の成績が視覚的に分かりやすく、例えば成績情報の円グラフで表示することにより、練習者が自分の苦手とするコードや経験不足のコードを理解できるようにすると都合がよい。
また、メニュー画面において「選曲」を選択すると、練習曲リストが表示される(S54)。ここで練習したい楽曲を選曲すると、該楽曲における楽曲コードが準備される(S57)。この選曲の際、練習曲リストとして表示された楽曲中に存在する各コードについて経験不足あるいは苦手とするか否かをコード経験値情報に基づいて判定し(S55)、練習者の経験不足あるい苦手と判定されたコードと他のコードとを異なる態様で表示したり、経験不足あるいは苦手と判定されたコードを列挙して表示したりして、練習者の経験状況を参照しての楽曲の選曲を可能にすることができる。
また、経験不足あるいは苦手と判定されたコードが存在すれば、警告表示されて(S56)該楽曲は選択できず、経験不足あるいは苦手と判定されたコードが存在しなければ、該楽曲における楽曲コードが準備されるようにすることができる。
なお、経験不足あるいは苦手と判定されたコードが所定回数以上出現する楽曲を選択できないようにしてもよい。また、楽曲の選曲時、楽曲のプロパティ、例えばキーやテンポを変更でき、一覧表示された楽曲中のコード表示もそれに応じた表示となるようにしてもよい。
以上のようにして出題あるいは楽曲コードが準備された後、入力部12で練習開始が指示されると、タイマおよびMIDI入力による割り込みにより、表示、再生、入力の各ルーチンが実行される(S58)。
練習者が途中で練習中止操作をするか、出題コードあるいは楽曲の再生が終わりに達するかなど、所定の練習終了条件になった時点で練習は終了する。この練習過程での演奏による演奏データとコード練習用データとを比較することにより各コードについて練習者のコード経験値情報が取得されて記憶部15に記憶され、あるいは取得されたコード経験値情報が以前のコード経験値情報に加味されて新たなコード経験値情報に更新される(S59)。
次に、練習終了の操作がなされたか否かを判定し(S60)、練習終了でなければ、S52に戻って練習を継続させる。以降の出題コードの準備や楽曲選曲時の警告表示は、更新されたコード経験値情報に基づいて行われる。
図6は、コード練習用データの構造の例を示す。コード練習用データは、1つのコードごとに、コード情報、構成音情報、ヒット情報、時間情報を含み、上記のS23、S27ではこれが出題コード分あるいは楽曲コード分配列されて出題あるいは楽曲コードを構成する。
ここで、コード情報は、コードのルート、タイプ、ベース、オクターブ、転回形、調などの情報であり、構成音情報は、コードを構成するコード構成音のノート番号配列である。ヒット情報は、構成音情報における各構成音ごとに、該構成音が鍵盤23で弾かれたか否かを表すヒットフラグの配列、演奏されたノート番号配列である。
また、時間情報は、表示部13に演奏ガイドを表示するための表示開始時刻および表示終了時刻、お手本となるコードの発音制御のための発音開始時刻および発音終了時刻、コードを構成する各構成音ごとに該構成音が鍵盤23で弾かれたタイミングを表す構成音ヒット時刻配列、該コードについての練習が済んだことを示す練習済みフラグを含む。
図7は、コード経験値情報のデータ構造の例を示す。この例では、コード経験値情報を、タイプ情報、ルート情報、転回形情報、イベント情報、成績情報といった情報を階層構造にし、コード経験値情報の下位層に、Maj,m,7,M7,m7,6,m6,sus4,などのタイプ情報配列を展開し、タイプ情報の下位層に、C,C#D♭,D,D#E♭,E,F,F#G♭,G,G#A♭,A,A#B♭,Bのルート情報配列を展開している。
また、ルート情報の下位層に、基本形、第1転回形、第2転回形などの転回形情報配列を展開し、転回形情報の下位層に、1練習単位でのイベント情報配列、成績情報別平均点や最高点などを展開し、イベント情報の下位層に、正確さ、速さ、リズムなどの成績情報配列を展開し、成績情報の下位層に、評価点数、評価回数、評価日時などを展開している。
例えば、「G7」という出題に対して練習者がG7の第2転回形を使ってコードを弾いた場合、コード経験値情報のタイプ情報「7」のルート情報「G」の転回形情報「第2転回形」のイベント配列が1つ追加され、その成績情報(「正確さ」、「速さ」、「リズム」など)に対して評価点数や評価回数、評価日時などが書き込まれる。
図8は、コード経験値情報におけるイベント情報の下位層に展開される成績情報配列の具体的項目の例を示す。成績情報配列は、正確さ、アレンジ、リズム、進行、速さ(スピード)、ベースの項目を有し、これらは、記憶部15から読み出された演奏データと演奏操作に基づいて得られる演奏データとを比較することによって評価される。
正確さは、コード検出時のミスタッチ回数に応じた評価であり、アレンジは、楽曲のベースやメロディを考慮した評価であり、リズムは、、リズムタイミングからのズレに応じた評価である。
また、進行は、コード進行に相応した回転形や音域のズレに応じた評価であり、スピード(速さ)は、コード検出までに要した時間に応じた評価であり、ベースは、ベース音を正確に弾いているかでの評価である。
出題コードによる練習では、例えば「正確さ」、「スピード」の項目について評価され、楽音コードによる演習では、全ての項目について評価される。
図9は、出題設定の条件の例を示す。出題設定の条件は、コードタイプの難易度や実際の楽曲に登場する頻度を元にして順番が決められた課題タイプに対応付けされたグレードと、各グレードにおいて設定される3つの練習セクションからなる。
グレードは、図9(a)に示すように、GRADE 1st(Major)が最低のグレードであり、GRADE 2nd(m)、GRADE 3rd(7)、GRADE 4th(M7,m7)、GRADE 5th(m7-5,dim)、・・・と順にグレードが高くなっている。
グレードは、図9(b)に示す3つの練習セクション(タイプ,転回形,コード進行)で構成されており、タイプを設定すれば、転回形の指定はなく、全てのルートで出題され、転回形を設定すれば、いろいろな転回形で出題され、コード進行を設定すれば、よくあるコード進行データのデータベースから課題タイプを含むコード進行で出題される。
図9の出題設定の条件に従い、コード練習の出題を難易度に従って段階的に行うようにすることができる。この場合、最初の練習では、まず、最低のグレードGRADE 1stの出題から始まる。現在のグレードにおいて全ての練習セクションに合格した時点で、より上位のグレードの出題へと進行する。ここで、各練習セクションの合否判定は、課題タイプの全てのコード群のコード経験値情報が所定の条件を満たしているかどうかで行うことができる。
また、練習者の経験に応じて出題頻度を変えるようにすることにより、各コードを満遍なく練習することができるようにすることもできる。例えば、練習者の経験がC7やG7で高く、F#7やA♭7で低いとすると、GRADE 3rdのタイプセクションの練習では、経験の高いC7やG7の出題頻度は低く、経験の浅いF#7やA♭7の出題頻度は高くする。
なお、練習の初期段階などで、どのコードの経験にもあまり差がない場合に備えて、難易度(弾きやすさ、つまり白鍵だけとか黒鍵だけとかのコードの難易度は低くするなど)や実際の楽曲に登場する頻度(ハ長調のトニックやドミナント、サブドミナントは高くするなど)によって適宜決められるようにしておく。
図10は、表示ルーチンの一例を示すフローチャートであり、図11は表示部13で表示される画面の例を示す。コードには楽曲の先頭から順にコード番号が付されている。まず、コード番号を「0」(コード番号=0)とし(S101)、コード番号「0」のコード練習用データの再生時刻が表示時間内か否かを判定する(S102)。ここで「Y」と判定すれば、該コードのコードネームを表示する(S103)。
次に、該コードが次に弾くべきコードか否かを判定する(S104)。ここで「Y」と判定すれば、該コードのコードネームを四画で囲んだり、その表示色を変えたりするとともに、表示された鍵盤における次に弾くべきコードの構成音に対応する鍵全体あるいは鍵の一部の表示色を変える(S105)。
また、このコード情報表示のステップ(S105)では、後述するヒットフラグに応じて表示色を変えることにより、鍵盤23で押鍵された鍵の部分が他から区別されて表示される。
次に、コード番号を1だけインクリメントし(S106)、処理すべきコードが残っていないか否かを判定する(S107)。処理すべきコードがあり、データデータエンドでなければS102からのステップを繰り返すが、データエンドであれリターンする。
なお、S102やS104で「N」と判定された場合には、S106に進んで次のコードについての処理に移る。
以上の表示ルーチンにより、図11に具体例を示すように、現在の再生時刻が表示開始時刻から表示終了時刻の間にあるコードについてのみのコードネームFm6、Cm7、Gが表示され、さらにその中で次に弾くべきコードのコードネームCm7がほかのコードネームと区別されて表示される。
さらに、表示部13で表示された鍵盤において、練習者が次に弾くべきコードCm7の構成音「ド,♭ミ,ソ,♭シ」の鍵はその他の鍵とは異なる表示色となり、鍵盤23で弾かれた鍵はさらに異なる表示色となる。
表示部13に表示された鍵盤上でコードの構成音を指示するときに、1つの構成音に対して特定の1つの鍵を指示してもよいが、図11に示すように、オクターブ違いの全ての鍵を指示するようにすれば、練習者がコード進行に従っていろいろな転回形を使って練習できる。
図12は、再生ルーチンのフローチャートの一例を示す。再生ルーチンでは、まず、再生時刻を更新し(S121)、再生時刻以前のバック演奏の再生を行う(S122)。このバック演奏としてリズムやベースなどを同時に再生することにより、リズムにのってコードを弾く練習や分散コードを弾く練習ができる。
次に、次に弾くべきコードの表示終了時刻が再生時刻以下であるか否かを判定し(S123)、[Y」と判定すれば、練習済みフラグを「オン」とする(S124)。この練習済みフラグは、次に弾くべきコードのコード名や鍵の表示を、その他のコード名や鍵の表示と同じようし、次に弾くべきコードを次のコードへ送るために用いられる。
続いて、お手本となるコードが発音中であるか否かを判定し(S125)、「N」と判定すれば、次に弾くべきコードの発音開始時刻が再生時刻以下であるか否かを判定する(S126)。ここで[Y」と判定すれば、該コードのコード情報あるいは構成音情報を参照して該コードのノート群の発音処理(お手本となるコードの発音)を実行する(S127)。なお、S125で「Y」と判定した場合には、直接S128に進む。
次に、次に弾くべきコードの発音終了時刻が再生時刻以下であるか否かを判定する(S128)。ここで「N」と判定すれば、リターンするが、[Y」と判定すれば、該コードのノート群の消音処理(お手本となるコードの消音)(S129)を実行する。なお、S127での発音処理から一定時間経過したときに消音処理するようにしてもよい。S123で「N」と判定した場合には、直接S125に進み、S126で「N」と判定した場合には、直接S128に進む。
以上の再生ルーチンにより、メロディやリズム、ベースなどのバック演奏のMIDI再生が行われるとともに、お手本となるコードの発音処理が行われる。お手本となるコードの発音処理では、楽曲中の全コード配列の中で次のコードについて、再生時刻が時間情報の発音開始時刻に到達した時点において、コード情報あるいは構成音情報を参照して該当するノート群の発音処理が行われる。
なお、お手本となるコードの発音と鍵盤23での押鍵によるコードの発音とが重ならないように、お手本となるコードの発音を一定時間遅らせ、練習者による演奏後にお手本となるコードの発音を行わせるようにしてもよい。
図13は、入力ルーチンのフローチャートの一例を示す。表示部13で表示された指示情報に従って鍵盤23が押鍵されると、押鍵された鍵のノート番号がパソコン1に入力される。CPU14は、押鍵された鍵のノート番号とコード練習データにおける弾かれるべき構成音のノート番号とを比較し、一致するものがあるか否かを判定する(S131)。
ここで「N」と判定すればリターンするが、「Y」と判定すれば、該構成音に対するヒットフラグを「オン」にする(S132)。ヒットフラグが「オン」であることは、該構成音の鍵が鍵盤23ですでに押鍵されたことを意味する。このヒットフラグは、図10のS105で、押鍵された鍵の部分を他から区別して表示するために使用される。
次に、コードにおける弾くべき構成音全てに対するヒットフラグが「オン」であるか、すなわちコードにおける弾くべき構成音全ての鍵が押鍵されたか否かを判定する(S133)。ここで「N」と判定すればリターンするが、「Y」と判定すれば、次に弾くべきコードの練習が完了したことになるので、該コードに対する練習済みフラグを「オン」(S134)にし、該コードのコード名や鍵の表示を、その他のコード名や鍵の表示と同じように戻し、次に弾くべきコードを次のコードに送る。
以上では、練習者のコード練習により蓄積されたコード経験値情報やコードの詳細説明、あるいはコードマスタのためのヒントを検索する例について説明したが、本発明で検索される情報はこれらに限られず、コードに関するその他の情報の検索に使用できる。
また、コードが検出されたときに、図4に示すようなボタンを表示することなく、該コードに関する情報(コードについての詳細説明など)を直接表示させるようにしてもよい。
なお、本発明は、鍵盤楽器だけでなく、それ以外の楽器、例えばギターなどの弦楽器でコードを弾くことにより該コードに関する情報を検索する装置としても構成し得る。
本発明に係る、コードに関する情報検索表示装置の一実施形態を示すブロック図である。 本発明における全体的な処理の一例を示すメインフローチャートである。 コード検索処理の一例を示すフローチャートである。 コード経験値情報表示の例を示す図である。 練習処理の一例を示すフローチャートである。 コード練習用データの構造の例を示す図である。 コード経験値情報のデータ構造の例を示す図である。 イベント情報で展開される成績情報配列の具体的項目の例を示す図である。 出題設定の条件の例を示す図である。 表示ルーチンの一例を示すフローチャートである。 表示ルーチンにより表示される画面の例を示す図である。 再生ルーチンの一例を示すフローチャートである。 入力ルーチンの一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1・・・パソコン、2・・・鍵盤楽器、11・・・パソコン本体、12・・・入力部、13・・・表示部、14・・・CPU、15・・・記憶部、21・・・鍵盤部、22・・・サウンドシステム、23・・・鍵盤、24・・・検出回路、25・・・音源回路

Claims (4)

  1. コードに関する情報を記憶する記憶手段と、
    楽器で弾かれたコードを検出し、これにより検出されたコードが1つである場合、該コードを検出したコードとし、複数である場合、該複数のコードを表示させ、練習者により選択されたコードを検出したコードとするコード検出手段と、
    前記コード検出手段により検出されたコードに基づいて、前記記憶手段に記憶されている該コードに関する情報を検索する検索手段と、
    前記検索手段により検索された情報を表示する表示手段とを備え
    前記コードに関する情報は、練習者のコード演奏練習や楽曲演奏練習により取得されたコード経験値情報を含み、前記コード経験値情報は、練習者が練習したコードごとの練習結果および習熟度を含むことを特徴とする、コードに関する情報検索装置。
  2. 前記コード検出手段によりコードが検出されたとき、該コードの詳細説明が表示され、あるいはその表示が選択可能になることを特徴とする請求項に記載の、コードに関する情報検索装置。
  3. 前記コード検出手段によりコードが検出されたとき、該コードをマスタするために有益な情報が表示され、あるいはその表示が選択可能になることを特徴とする請求項1または2に記載の、コードに関する情報検索装置。
  4. 前記コード検出手段によりコードが検出されたとき、該コードを含む楽曲のリストが表示され、あるいはその表示が選択可能になることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の、コードに関する情報検索装置。
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