JP4457199B2 - コード表示方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コード表示方法に関し、特に、楽譜の知識が全くない人でもコードを視覚的に覚えられるようにしたコード練習装置に関する。
従来、鍵盤の近傍に配置したLEDを順次点灯させたり、鍵盤とともに運指の画像を表示し、これをガイドとして演奏者が押鍵を練習する電子鍵盤楽器は周知である。また、楽器とコンピュータを接続し、画面上に楽曲中のコードネームを表示するとともに押鍵位置を指示した鍵盤を表示させ、練習者がそれを見ながら練習できるようにしたレッスン方式も知られている。
特許文献1には、伴奏すべきコードのコード種を判定し、判定したコード種に基づいてルートとその他の押鍵すべき鍵の発光色を異ならせるようにしてコード演奏を視覚的に押鍵案内する自動伴奏装置が記載されている。
また、特許文献2には、旋律や伴奏中の所望パートの演奏練習を可能にした演奏練習装置が記載されている。
特開2000−259151号公報 特開平11−288281号公報
しかしながら、上記文献に記載されているような手法の場合、楽譜の五線が基となっている鍵盤の形状的な問題(1鍵1鍵の形状の違いや白黒の違い)が災いして、例えば同じコードタイプでもルートの違いによって鍵盤の押さえ方が全く異なることになるため、特に楽譜が苦手な初心者にはコードを覚えることが非常に困難になっていた。また、たとえコードの押さえ方を丸暗記したとしても、すぐに忘れてしまったり、同じタイプの別のルートが応用的に弾けなかったりという問題があった。
本発明は、上記課題を解決し、楽譜の知識が全くない人でもコードをパターンとして視覚的に覚えられるようにしたコード表示方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、楽曲の進行に伴って練習用コード情報を表示手段に順次表示するために、コード練習用データ取得手段、1オクターブ構成音表示手段および表示制御手段を備えるコード練習装置におけるコード表示方法であって、コード練習用データ取得手段が、外部あるいは装置内部の記憶手段から供給される楽曲の演奏データに含まれ、1つのコードごとにコード構成音情報を含むコード練習用データを取得する第1のステップと、1オクターブ構成音表示手段が、鍵盤1オクターブ分の構成音情報を元に、鍵盤1オクターブ分の構成音が順次環状に配置された表示を行わせるための表示情報を生成し、該表示情報により鍵盤1オクターブ分の構成音の表示を行わせる第2のステップと、表示制御手段が、前記第1のステップで取得されたコード練習用データに従い、前記第2のステップによる鍵盤1オクターブ分の構成音の表示において、コード構成音をその他の構成音と区別し得るように表示させる第3のステップを有することを特徴とする。
コード構成音とその他の構成音とは、鍵盤1オクターブ分の構成音の表示におけるコード構成音の表示形態をその他の構成音の表示形態と異ならせたり、鍵盤1オクターブ分の構成音の表示の外周側あるいは内周側に、鍵盤1オクターブ分の構成音の中からコード構成音を指示する領域を設けたりして区別することができる。
また、鍵盤1オクターブ分の構成音を、コード練習用データを用いてコードのルートが常に一定方向になるように表示してもよいし、コードに関わらず固定して表示してもよい。
また、最低音を指示する表示を付加することにより、転回形を区別して表示することができ、コードを弾く手段により弾かれたことで該コードを弾く手段から導出されるコード構成音と弾かれていないコード構成音とを区別し得るように表示したりすることもできる。さらに、コード練習用データに含まれるコード構成音情報とコードを弾く手段でコードが弾かれたことでコードを弾く手段から導出される構成音情報とを比較してコード練習用データに含まれる全ての構成音がコードを弾く手段で弾かれたかどうかを判定し、コード練習用データに含まれる全ての構成音がコードを弾く手段で弾かれたと判定された時点で、楽曲の演奏データに配列された次の1つのコード分のコード練習用データについての表示に切り替えるのがよい
本発明によれば、鍵盤1オクターブ分の構成音が時計の文字盤のように環状に配置されて表示され、同じタイプのコードの構成音は、ルートや回転形、ボイシングの違いに関わらず同じ形状にパターン化(1タイプ1パターン化)されて表示されるので、コードをタイプ別のパターンとして覚えることができ、コードタイプに対するパターンさえ暗記してしまえば楽譜の知識が全くない人でも簡単にコードを応用的に弾くことができるようになる。
以下、図面を参照して本発明のコード表示方法について説明する。図1は、本発明が適用されたコード練習装置を示すブロック図である。本コード練習装置は、キーボード、ピアノ、オルガンなどの鍵盤楽器のコード練習を行うものであり、練習者がコード練習を行う際、バック演奏としてメロディやベース、リズムなどが同時に再生されるように構成されている。
パソコン1は、パソコン本体11と、キーボードやマウスなどの入力部12と、LCDなどの表示部13とを備える。パソコン本体11は、CPU14、ROMやRAMやハードディスクなどの記憶部15を有する周知のものを使用できるが、MIDI信号を入出力できるインタフェースを備えるのが好ましい。
鍵盤楽器2は、鍵盤部21とサウンドシステム22とを備える。鍵盤部21は、鍵盤23と、鍵盤23における押鍵および離鍵を検出する検出回路24と、押鍵および離鍵の検出に応じて楽音を生成する音源回路25とを備える。鍵盤楽器2もMIDIインタフェースを備えるのが好ましい。鍵盤楽器2の全体動作は、図示しないCPUで制御される。
パソコン本体11の記憶部15には、本発明に従ったコード表示処理の実行を含むコード練習用プログラムが予めインストールされ、パソコン1と鍵盤楽器2は、互いに信号を送受信することができるように、図示しないインタフェース(例えば、MIDIインタフェース)を介して接続される。
上記コード練習装置において、楽曲の演奏データは、外部から供給することができ、また、記憶部15に予め格納しておくことができる。楽曲の演奏データは、コード練習用データと、メロディやベース、リズムなどのバック演奏用データを含む。
バック演奏用データは、通常の自動演奏における演奏データと同様に、音高データ(ノート番号)、押鍵情報(発音開始時刻、発音終了時刻)、ベロシティ、テンポなどのデータを含む。コード練習用データは、1つのコードごとに、コード情報、構成音情報、ヒット情報、時間情報を持ち、楽曲中の全コード分が配列される。
図2は、上記コード練習装置の全体的な動作を示すメインフローチャートである。入力部12での所定操作に基づいて、パソコン本体11の記憶部15に格納されているコード練習用プログラムが読み出されて実行されると、メインフローにおける各処理が順次行われる。
まず、各種初期化(S21)が行われた後、表示部13に練習設定(選曲/出題)のメニュー画面が表示される。このメニュー画面においては入力部12での操作により「選曲」か「出題」かを選択する(S22)。ここで「出題」を選択すると、さらに出題設定画面(図示せず)が表示される。出題設定画面で出題するコードタイプなどを選択すると出題コードが準備される(S23)。
出題コードは、例えば所定の出題数分準備されるが、このとき、出題設定画面で選択された出題設定の条件に適合する出題コードが準備される。
出題設定で複数のコードタイプが選択された場合、例えばコードタイプ「6」と「m6」とが選択された場合には、タイプ情報「6」と「m6」の全てのルート情報の全ての転回形から取捨選択して出題される。
また、メニュー画面において「選曲」を選択すると、練習曲リストが表示される(S24)。ここで練習したい楽曲を選曲すると、該楽曲における楽曲コードが準備される(S25)。
以上のようにして出題あるいは楽曲コードが準備された後、入力部12で練習開始が指示されると、タイマおよびMIDI入力による割り込みにより、表示、再生、入力の各処理が実行される(S26)。出題コードあるいは楽曲の再生が終わりに達するかなど、所定の練習終了条件になった時点で練習は終了する。
次に、練習終了の操作がなされたか否かを判断し(S27)、練習終了でなければ、S22に戻って練習を継続させる。
図3は、コード練習用データの構造の例を示す。コード練習用データは、1つのコードごとに、コード情報、構成音情報、ヒット情報、時間情報を含み、上記のS23、S25ではこれが出題コード分あるいは楽曲コード分配列されて出題あるいは楽曲コードを構成する。
ここで、コード情報は、コードのルート、タイプ、ベース、オクターブ、転回形、調などの情報であり、構成音情報は、コードを構成するコード構成音のノート番号配列である。ヒット情報は、構成音情報における各構成音ごとに、該構成音が鍵盤23で弾かれたか否かを表すヒットフラグの配列(演奏されたノート番号配列)である。
また、時間情報は、表示部13に演奏ガイドを表示するための表示開始時刻および表示終了時刻、お手本となるコードの発音制御のための発音開始時刻および発音終了時刻、コードを構成する各構成音ごとに該構成音が鍵盤23で弾かれたタイミングを表す構成音ヒット時刻配列、該コードについての練習が済んだことを示す練習済みフラグを含む。
図4は、出題設定の条件の例を示す。出題設定の条件は、コードタイプの難易度や実際の楽曲に登場する頻度を元にして順番が決められた課題タイプに対応付けされたグレードと、各グレードにおいて設定される3つの練習セクションからなる。
グレードは、図4(a)に示すように、GRADE 1st(Major)が最低のグレードであり、GRADE 2nd(m)、GRADE 3rd(7)、GRADE 4th(M7,m7)、GRADE 5th(m7-5,dim)、・・・と順にグレードが高くなっている。
グレードは、図4(b)に示す3つの練習セクション(タイプ,転回形,コード進行)で構成されており、タイプを設定すれば、転回形の指定はなく、全てのルートで出題され、転回形を設定すれば、いろいろな転回形で出題され、コード進行を設定すれば、よくあるコード進行データのデータベースから課題タイプを含むコード進行で出題される。
図4の出題設定の条件に従い、コード練習の出題を難易度に従って段階的に行うようにすることができる。ただし、このためには、練習者の各コード練習における経験値や習熟度を評価し、その評価結果を記憶しておくことが必要である。この場合、最初の練習では、まず、最低のグレードGRADE 1stの出題から始まる。現在のグレードにおいて全ての練習セクションに合格した時点で、より上位のグレードの出題へと進行する。
また、練習者の経験に応じて出題頻度を変えるようにすることにより、各コードを満遍なく練習することができるようにすることもできる。例えば、練習者の経験がC7やG7で高く、F#7やA♭7で低いとすると、GRADE 3rdのタイプセクションの練習では、経験の高いC7やG7の出題頻度は低く、経験の浅いF#7やA♭7の出題頻度は高くする。
図5は、表示ルーチンの一例を示すフローチャートである。この表示ルーチンにより、コード弾きを支援するために後述するコード盤およびコードネームが表示される。
コードには先頭から順にコード番号が付されている。まず、コード番号を「0」(コード番号=0)とし(S51)、コード番号「0」のコード練習用データの再生時刻が表示時間内か否かを判断する(S52)。ここで「Y」と判断すれば、該コードのコードネームを表示する(S53)。この表示は、本発明によるコード表示とは別のものであり、単にコードネームだけを表示すればよい。なお、この表示を行わなくても構わない。
次に、該コードが次に弾くべきコードか否かを判断する(S54)。ここで「Y」と判断すれば、コード練習用データを用いて該コードについてのコード表示が行われる(S55)。このコード表示は本発明によるものであり、その詳細は後述する。この表示は、練習済みフラグが「オン」になればS53による表示と同じように、コードネーム表示のみとなる。
次に、コード番号を1だけインクリメントし(S56)、処理すべきコードが残っていないか否かを判断する(S57)。処理すべきコードがあり、データデータエンドでなければS52からのステップを繰り返すが、データエンドであれリターンする。
なお、S52や54で「N」と判断した場合には、S56に進んで次のコードについての処理に移る。
図6は、再生ルーチンのフローチャートの一例を示す。再生ルーチンでは、まず、再生時刻を更新し(S61)、再生時刻以前のバック演奏の再生を行う(S62)。このバック演奏としてリズムやベースなどを同時に再生することにより、リズムにのってコードを弾く練習や分散コードを弾く練習ができる。
次に、次に弾くべきコードの表示終了時刻が再生時刻以下であるか否かを判断し(S63)、[Y」と判断すれば、練習済みフラグを「オン」とする(S64)。この練習済みフラグは、次に弾くべきコードのコード表示をその他のコードのコード表示と同じようにし、次に弾くべきコードを次のコードへ送るために用いられる。
続いて、お手本となるコードが発音中であるか否かを判定し(S65)、「N」と判定すれば、次に弾くべきコードの発音開始時刻が再生時刻以下であるか否かを判断する(S66)。ここで[Y」と判断すれば、該コードのコード情報あるいは構成音情報を参照して該コードのノート群の発音処理(お手本となるコードの発音)を実行する(S67)。なお、S65で「Y」と判定した場合には、直接S68に進む。
次に、次に弾くべきコードの発音終了時刻が再生時刻以下であるか否かを判断する(S68)。ここで「N」と判断すれば、リターンするが、[Y」と判断すれば、該コードのノート群の消音処理(お手本となるコードの消音)(S69)を実行する。なお、S67での発音処理から一定時間経過したときに消音処理するようにしてもよい。S63で「N」と判断した場合には、直接S65に進み、S66で「N」と判断した場合には、直接S68に進む。
以上の再生ルーチンにより、メロディやリズム、ベースなどのバック演奏のMIDI再生が行われるとともに、お手本となるコードの発音処理が行われる。お手本となるコードの発音処理では、全コード配列の中で次のコードについて、再生時刻が時間情報の発音開始時刻に到達した時点において、コード情報あるいは構成音情報を参照して該当するノート群の発音処理が行われる。
なお、お手本となるコードの発音と鍵盤23での押鍵によるコードの発音とが重ならないように、お手本となるコードの発音を一定時間遅らせ、練習者による演奏後にお手本となるコードの発音を行わせるようにしてもよい。
図7は、入力ルーチンのフローチャートの一例を示す。表示部13で表示された指示情報に従って鍵盤23が押鍵されると、押鍵された鍵のノート番号がパソコン1に入力される。CPU14は、押鍵された鍵のノート番号とコード練習データにおける弾かれるべき構成音のノート番号とを比較し、一致するものがあるか否かを判断する(S71)。
ここで「N」と判断すればリターンするが、「Y」と判断すれば、該構成音に対するヒットフラグを「オン」にする(S72)。ヒットフラグが「オン」であることは、該構成音の鍵が鍵盤23ですでに押鍵されたことを意味する。
次に、コードにおける弾くべき構成音全てに対するヒットフラグが「オン」であるか、すなわちコードにおける弾くべき構成音全ての鍵が押鍵されたか否かを判断する(S73)。ここで「N」と判断すればリターンするが、「Y」と判断すれば、次に弾くべきコードの練習が完了したことになるので、該コードに対する練習済みフラグを「オン」(S74)にする。
次に、コード表示(図5のS55)について説明する。本発明では、コード練習を支援するために、コード表示をコード盤とコードネームとにより行う。
図8は、コード盤によるコード表示のいくつかの具体例を示す。本例のコード盤は、鍵盤1オクターブ(12鍵)分の構成音を表示する領域(イ)、鍵盤1オクターブ分の構成音の中からコード構成音をパターンで指示する領域(ロ)、コードの最低音を針で指示して転回形を表示する領域(ハ)を有する。
コードは、上記構成のコード盤とコードネームとで表示される。図8(a)はコード「C」の表示であり、コードネーム「C」とともに、領域(イ)には、鍵盤1オクターブ分の構成音が順次円形に配置されて表示され、その表示のコードCの構成音(C(ド)、E(ミ)、G(ソ))に対応する領域(ロ)の部分が変色したパターンが表示されている。
図8(b)は、コード「Cm6」の表示であり、コードネーム「Cm6」とともに、領域(イ)には、鍵盤1オクターブ分の構成音が順次円形に配置されて表示され、その表示のコードCm6の4つの構成音(C(ド)、E♭(ミ♭)、G(ソ)、A(ラ))に対応する領域(ロ)の部分が変色したパターンが表示される。
また、図8(c)は、コード「C7+9」の表示であり、コードネーム「C7+9」とともに、領域(イ)には、鍵盤1オクターブ分の構成音が順次円形に配置されて表示され、その表示のコードC7+9の構成音(C(ド)、E♭(ミ♭)、E(ミ)、G(ソ)、B♭(シ♭))に対応する領域(ロ)の部分が変色したパターンが表示される。
なお、この例では時計の12時の方向が常に最低音になるように表示しているので、領域(ハ)の針の表示を省略している。もちろん12時の方向に向いている針を表示しても構わない。
図9は、コードタイプが同じ「m6」であり、ルートが異なる場合のコード表示の例を示し、同図(a)、(b)、(c)はそれぞれ、コード「Cm6」、「G#m6」、「D♭m6」の表示である。この場合、コードタイプは「m6」であるから、領域(ロ)のパターンは4つの構成音を指示するものとなる。また、12時の方向を最低音としているので領域(ハ)において針は12時の方向に向くように表示される。
図8および図9では、12時の方向が常にルートとなるように領域(ロ)の構成音を表示し、12時の方向が常に最低音となるように表示しているので、領域(ハ)の針は12時の方向に向くように表示される。12時の方向が常にルート「C」となるように領域(イ)を固定表示してもよいが、この場合には、領域(ロ)のパターンがルートに応じて回転されたものとなる。
図10は、領域(ハ)に表示される針の機能を説明するための図である。同図に示すように「Cm6」というコードを例にとると、最低音が「C」、「D#」、「G」、「A」という4つの転回形が存在する。領域(ハ)の針の表示は、同図(a)〜(d)に示すように、これらの最低音を指示して転回形を表示する。
このように、領域(ロ)のパターンは、コードのタイプが同じであれば、ルートや転回形、ボイシングに関わらず全く同じであり、1タイプ1パターンとなるので、このパターンを覚えてしまえばコードを応用的に弾けるようになる。なお、パターンは、何鍵とばしになっているかに注目したり、何時の方向に対応しているかに注目したりして視覚的に覚えることができるので容易である。
練習者が上記コード表示での指示に倣ってコードを弾くとき、弾いた構成音から順に領域(ロ)のパターンを別の表示に変えていくようにすることができ、このようにすれば、あとどの構成音を弾けばよいかも明確に分かるようになる。また、分散コードで弾きたい場合の練習にも有効である。
図11は、コード「Cm6」の4つの構成音(C(ド)、E♭(ミ♭)、G(ソ)、A(ラ))のうちの3つの構成音(C(ド)、、G(ソ)、A(ラ))が弾かれた場合の表示例を示している。本例では、弾かれた構成音の部分の表示に○を付しているが、表示色を変えるなどしてもよい。また、例えば、上記コード表示をスクロールさせてコード練習問題を提示し、該コードの構成音全てが弾かれて領域(ロ)の表示部分が全て撃ち抜かれたときに次の練習問題を提示するといった、射撃風のゲーム感覚でのコード練習にも利用することができる。
コードを弾く場合、構成音を1オクターブ以内に収めて弾くクローズボイシングや1オクターブ以上に転回して弾くオープンボイシングがあるが、上記コード表示は、転回形での最低音以外の構成音についてはクローズであろうがオープンであろうがどこのオクターブの音を弾いても構わない表示であるので都合がよい。
コードには分数コードと呼ばれるものがあるが、その場合には分数の音を構成音とは別のマークで示すことでその違いが判別できるようにすることもできる。図12は、分数コード「Cm6/D」の場合に、分数の音「D(レ)」を他の構成音とは別の表示した例である。
さらに、構成音のうち弾いても弾かなくてもどちらでもよい構成音がある場合には、領域(ロ)の該構成音に対する表示を他の部分と別の表示にすることもできる。図13は、コード「Cm13」の場合に、弾いても弾かなくてもよい音(C(ド)、G(ソ))を他の構成音とは別の表示した例である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は種々に改変することができる。例えば、鍵盤1オクターブ(12鍵)分の構成音を表示する領域(イ)の表示色を変えるなどしてコード構成音をパターンで指示するようにできる。この場合には領域(ロ)を領域(イ)と別に設ける必要がなくなり、スペースの点で有利である。また、領域(ロ)は、領域(イ)の内周側、外周側のいずれかに設けることができ、領域(ハ)の表示は必ずしも必要としない。
また、コード盤は、鍵盤1オクターブ分の構成音を順次環状に配置して表示するものであればよく、その形状は楕円形や四角形などでもよい。
また、コード盤およびコードネームの他に鍵盤による演奏ガイドを表示してもよい。しかし、コード盤およびコードネームのみを表示した方が、視覚的なパターンを強調して覚えやすくなる。
本発明が適用されたコード練習装置の一実施形態を示すブロック図である。 コード練習装置の全体的な動作を示すメインフローチャートである。 コード練習用データの構造を示す図である。 出題設定の条件の例を示す図である。 表示ルーチンの一例を示すフローチャートである。 再生ルーチンの一例を示すフローチャートである。 入力ルーチンの一例を示すフローチャートである。 コード表示の具体例(タイプが異なる場合)を示す図である。 コード表示の具体例(タイプが同一の場合)を示す図である。 コード表示の具体例(転回形が異なる場合)を示す図である。 コード表示の具体例(構成音が弾かれた場合)を示す図である。 コード表示の具体例(分数コードの場合)を示す図である。 コード表示の具体例(弾いても弾かなくてもよい構成音がある場合)を示す図である。
符号の説明
1・・・パソコン、2・・・鍵盤楽器、11・・・パソコン本体、12・・・入力部、13・・・表示部、14・・・CPU、15・・・記憶部、21・・・鍵盤部、22・・・サウンドシステム、23・・・鍵盤、24・・・検出回路、25・・・音源回路

Claims (8)

  1. 楽曲の進行に伴って練習用コード情報を表示手段に順次表示するために、コード練習用データ取得手段、1オクターブ構成音表示手段および表示制御手段を備えるコード練習装置におけるコード表示方法であって、
    コード練習用データ取得手段が、外部あるいは装置内部の記憶手段から供給される楽曲の演奏データに含まれ、1つのコードごとにコード構成音情報を含むコード練習用データを取得する第1のステップと、
    1オクターブ構成音表示手段が、鍵盤1オクターブ分の構成音情報を元に、鍵盤1オクターブ分の構成音が順次環状に配置された表示を行わせるための表示情報を生成し、該表示情報により鍵盤1オクターブ分の構成音の表示を行わせる第2のステップと、
    表示制御手段が、前記第1のステップで取得されたコード練習用データに従い、前記第2のステップによる鍵盤1オクターブ分の構成音の表示において、コード構成音をその他の構成音と区別し得るように表示させる第3のステップを有することを特徴とするコード表示方法。
  2. 前記第3のステップは、鍵盤1オクターブ分の構成音の表示において、コード構成音の表示形態をその他の構成音の表示形態と異ならせることによりコード構成音をその他の構成音と区別し得るようにすることを特徴とする請求項1に記載のコード表示方法。
  3. 前記第3のステップは、鍵盤1オクターブ分の構成音の表示の外周側あるいは内周側に、鍵盤1オクターブ分の構成音の中からコード構成音を指示する領域を表示させ、該指示のパターンによりコード構成音をその他の構成音と区別し得るようにすることを特徴とする請求項1に記載のコード表示方法。
  4. 前記第2のステップは、鍵盤1オクターブ分の構成音を、前記第1のステップで取得されたコード練習用データを用いてコードのルートが常に一定方向になるように表示させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のコード表示方法。
  5. 前記第2のステップは、鍵盤1オクターブ分の構成音を、コードに関わらず固定して表示させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のコード表示方法。
  6. 前記第3のステップは、さらに、最低音を指示する表示を付加し、該表示により転回形を区別し得るようにすることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のコード表示方法。
  7. 前記第3のステップは、前記コード練習用データに含まれるコード構成音情報とコードを弾く手段でコードが弾かれたことで該コードを弾く手段から導出される構成音情報とを比較し、コードを弾く手段により弾かれたコード構成音と弾かれていないコード構成音とを区別し得るように表示させることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のコード表示方法。
  8. 前記第3のステップは、前記コード練習用データに含まれるコード構成音情報とコードを弾く手段でコードが弾かれたことで該コードを弾く手段から導出される構成音情報とを比較して前記コード練習用データに含まれる全ての構成音が前記コードを弾く手段で弾かれたかどうかを判定し、前記コード練習用データに含まれる全ての構成音が前記コードを弾く手段で弾かれたと判定された時点で、前記楽曲の演奏データに配列された次の1つのコード分のコード練習用データについての表示に切り替えることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のコード表示方法。
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