以下、添付図面に従って本発明に係る記録再生装置を実施するための最良の形態について説明する。
図1、図2は、それぞれ本発明が適用されたデジタルカメラの正面外観図と背面外観図である。
同図に示すように、このデジタルカメラ10のカメラボディ12は、横長の直方体形状に形成されている。そして、そのカメラボディ12の正面には、図1に示すように、レンズ14、ストロボ16、ファインダー窓18、AF補光ランプ20、セルフタイマーランプ22、ストロボ調光センサ24等が設けられており、上面にはシャッターボタン26、電源スイッチ28、モードダイヤル30等が設けられている。
また、カメラボディ12の背面には、図2に示すように、モニタ32、ファインダー34、ズームボタン36、メニュー/OKボタン38、BACKボタン40、十字ボタン42等が設けられており、下面には、バッテリーカバー44、三脚用ねじ穴46等が設けられている。
レンズ14は、沈胴式のズームレンズで構成されており、カメラボディ12のほぼ中央位置に配置されている。
シャッターボタン26は、「半押し」と「全押し」とからなる二段ストローク式の押圧ボタンで構成されている。デジタルカメラ10は、このシャッターボタン26の半押しでAE/AFが作動し、全押しで撮影が実行される。
電源スイッチ28は、カメラのモードを設定するモードスイッチの機能を兼ねており、「OFF位置」⇔「再生位置」⇔「撮影位置」の間をスライド自在に設けられている。デジタルカメラ10は、この電源スイッチ28を「再生位置」に位置させることにより、「再生モード」に設定され、記録済み画像の再生が可能になる。また、「撮影位置」に位置させることにより、「撮影モード」に設定され、画像の撮影が可能になる。そして、「OFF位置」に位置させることにより、電源がOFFにされる。
モードダイヤル30は、撮影モードの設定手段として機能し、その設定位置により、撮影モードが「オート撮影モード」、「プログラム撮影モード」、「シャッター速度優先撮影モード」、「絞り優先撮影モード」、「マニュアル撮影モード」、「人物撮影モード」、「風景撮影モード」、「スポーツ撮影モード」、「夜景撮影モード」又は「動画撮影モード」に設定される。
モニタ32は、カラー表示が可能な液晶ディスプレイで構成されており、カメラボディ12の背面ほぼ中央に配置されている。デジタルカメラ10は、このモニタ32に記録済み画像を再生表示する。また、このモニタ32は、撮影モード時にスルー画像を表示して電子ファインダとして利用されるとともに、各種設定時のユーザインターフェースとしても利用される。
ズームボタン36は、ズームの指示手段として機能し、望遠側へのズームを指示するズームテレボタン36Tと、広角側へのズームを支持するズームワイドボタン36Wとで構成されている。
メニュー/OKボタン38は、モニタ32にメニュー画面の表示を指示する指示手段として機能するとともに、そのメニュー画面等で選択した内容の確定、実行等を指示する指示手段として機能する。また、BACKボタン40は、入力操作のキャンセル等を指示する指示手段として機能する。
十字ボタン42は、上下左右4方向の指示を入力する入力手段として機能し、メニュー画面でメニュー項目の選択などに使用される。また、撮影時には、右キーがストロボボタンとして機能するとともに、左キーがマクロボタンとして機能し、再生時には、画像のコマ送りを指示するボタンとして機能する。なお、このコマ送りの機能については、後に詳述する。
開閉自在なバッテリーカバー44の内側には、図示しないバッテリー収納室とメモリカードスロットが形成されている。デジタルカメラ10の電源となるバッテリーは、このバッテリーカバー44を開けて、バッテリー収納室にセットする。また、画像データを記録するメモリカードも同様にバッテリーカバー44を開けてメモリカードスロットにセットする。
図3は、図1及び図2に示したデジタルカメラ10の内部構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ10は、全体の動作を中央処理装置(CPU)100によって統括制御されている。CPU100は、操作部112(シャッターボタン26、電源スイッチ28、モードダイヤル30、ズームボタン36、メニュー/OKボタン38、BACKボタン40、十字ボタン42等)からの入力情報に基づき所定のプログラムに従って各ブロックを制御する。
バス102を介してCPU100と接続されたROM104には、このCPU100が実行するプログラム及び制御に必要な各種データ等が格納されており、EEPROM106には、デジタルカメラ10の動作に関する各種設定情報等が格納されている。また、メモリ(SDRAM)108は、CPU100の演算作業用領域として利用されるとともに、画像データや音声データの一時記憶領域として利用され、VRAM110は、画像データ専用の一時記憶領域として利用される。
GPS114はアンテナを含み、CPU100からの指令に基づきGPS衛星からの電波を受信する。そして、その受信電波を解析して位置情報を取得し、取得した位置情報をCPU100に出力する。
また、タイマ116は、現在日時を計時し、取得した日時情報をCPU100に出力する。
電源スイッチ28を「撮影位置」にスライドさせると、デジタルカメラ10は電源が投入され、ROM104に格納されている撮影制御プログラムがロードされて、撮影が可能になる。
レンズ14を通過した被写体光は、絞り/シャッターユニット118を介して撮像素子124の受光面に結像される。
撮像素子124はCCDであり、その受光面には多数のフォトダイオードが二次元的に配列されている。CCD124の受光面に結像した被写体光は、各フォトダイオードによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。
タイミングジェネレータ(TG)126は、CPU100からの指令に従いCCD124に駆動パルスを印加する。CCD124の各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、このTG126から与えられる駆動パルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出される。
なお、このCCD124は、各フォトダイオードの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する電子シャッタ機能を有しており、CPU100は、タイミングジェネレータ126を介してCCD124の電荷蓄積時間を制御する。
CCD124から出力された画像信号はアナログ信号処理回路(CDS/AMP)128に加えられる。CDS/AMP128は、CCD124から読み出された各画素ごとのR、G、B信号をサンプリングホールド(相関二重サンプリング処理)したのち、所定の信号レベルに増幅し、A/D変換器130に出力する。
A/D変換器130は、アナログ信号処理回路128から出力されたアナログのR、G、B信号をデジタルのR、G、B信号に変換する。
A/D変換器130でA/D変換されたデジタルのR、G、B信号は、画像入力コントローラ132を介してメモリ108に格納される。
画像信号処理回路134は、CPU100からの指令に従ってメモリ108に格納された画像信号に対してオフセット処理、ホワイトバランス補正及び感度補正を含むゲイン・ コントロール処理、ガンマ補正処理等の所定の信号処理を行い、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb 信号)に変換する。
画像信号処理回路134で画像処理が施された画像データはVRAM110に格納される。撮影画像をモニタ32に出力する場合は、このVRAM110に格納された画像データが、文字MIX回路152を介してビデオエンコーダ136に加えられ、ビデオエンコーダ136で表示用のビデオ信号に変換される。そして、このビデオ信号がモニタ32に加えられることにより、CCD124で捉えた画像がモニタ32に表示される。
CCD124から画像信号を定期的に取り込み、その画像信号から生成される画像データによってVRAM110内の画像データを定期的に書き換え、ビデオエンコーダ136を介して連続的にモニタ32に出力することにより、CCD124で捉えた画像がリアルタイムに表示される。撮影者は、このモニタ32にリアルタイムに表示される画像(スルー画像)を見ることにより、モニタ32を画角確認用のビューファインダとして使用することができる。
なお、文字MIX回路152は、CPU100からのコマンドに従いメモリ108から加えられる文字や記号、図形等のデータとVRAM110から加えられる画像データとを合成してビデオエンコーダ136に出力する。これにより、文字や記号等の情報がスルー画像に重ねて表示される。
デジタルカメラ10は、シャッターボタン26が半押しされると、操作部112からCPU100にS1オン信号が入力され、CPU100はAE/AF処理を開始する。
まず、画像入力コントローラ132を介してCCD124から取り込まれた画像信号がAF検出回路138並びにAE/AWB検出回路140に入力される。
AE/AWB検出回路140は、1画面を複数のエリア(例えば、16×16)に分割し、分割エリアごとにR、G、B信号を積算する回路を含み、その積算値をCPU100に提供する。CPU100は、AE/AWB検出回路140から得た積算値に基づいて被写体の明るさ(被写体輝度)を検出し、撮影に適した露出値(撮影EV値)を算出する。そして、求めた撮影EV値と所定のプログラム線図から絞り値とシャッタースピードを決定し、これに従いCCD124の電子シャッターと絞り駆動部142を制御して適正な露光量を得る。
また、AE/AWB検出回路140は、自動ホワイトバランス調整時、分割エリアごとにR、G、B信号の色別の平均積算値を算出し、その算出結果をCPU100に提供する。CPU100は、得られたRの積算値、Bの積算値、Gの積算値から各分割エリアごとにR/G及びB/Gの比を求め、求めたR/G、B/Gの値のR/G、B/Gの色空間における分布等に基づいて光源種判別を行う。そして、判別された光源種に適したホワイトバランス調整値に従って、たとえば、各比の値がおよそ1(つまり、1画面においてRGBの積算比率がR:G:B≒1:1:1)になるように、ホワイトバランス調整回路のR、G、B信号に対するゲイン値(ホワイトバランス補正値)を制御し、各色チャンネルの信号に補正をかける。
AF検出回路138は、高周波成分抽出回路と積算回路とを含み、入力される画像信号のうちG成分のデータをサンプリングして所定のフォーカスエリア内での高周波成分を抽出する。そして、その絶対値をとり、設定されたエリア内で絶対値データを積算して得られた値(評価値)をCPU100に通知する。CPU100は、レンズ駆動部144を制御してフォーカスレンズを移動させながら、複数のAF検出ポイントで評価値を演算し、評価値が極大となるレンズ位置を合焦位置として決定する。そして、求めた合焦位置にフォーカスレンズが移動するようにレンズ駆動部144を制御する。
以上のように、デジタルカメラ10はシャッターボタン26の半押しに応動して、AE/AF処理が行なわれる。そして、この後、シャッターボタン26が全押しされると、撮影、記録処理が行なわれる。
シャッターボタン26が全押しされると、CPU100にS2オン信号が入力され、このS2オン信号に応動してCPU100は撮影、記録処理を開始する。
まず、1コマ分の画像信号がCCD124からアナログ信号処理回路128、A/D変換器130、画像入力コントローラ132を介してメモリ108に取り込まれる。また、GPS114で位置情報が取得される。
メモリ108に取り込まれた画像データは、画像信号処理回路134で所定の画像処理を施されたのち、再びメモリ108に格納される。メモリ108に格納された画像データは、圧縮伸張処理回路146によって所定の圧縮フォーマット(たとえばJPEG形式)で圧縮された後、メディアコントローラ148を介して所定の画像ファイルフォーマット(たとえば、Eixf形式)の画像ファイルとしてメモリカード150に記録される。
この際、タイマ116で計時された現在日時の情報とGPS114で取得された位置情報とが、画像ファイルのヘッダ部に付属情報として記録される。すなわち、たとえば図4に示すように、Exif形式の画像ファイルでは、付属情報を画像ファイルヘッダ部にタグ形式で記録し利用することができ、その付属情報タグに撮影日時や撮影条件(シャッター速度や絞り値、測光方式など)、撮影時の位置を示すGPS情報(緯度や経度の位置情報)を記録できるようにされている。
また、メモリカード150に記録される画像ファイルには、所定のアルファベットの4文字からなる文字列と、撮影順に付与される4桁の番号とからなるファイル名が付与され、所定のフォルダに格納される。
図5は、メモリカード150の記憶領域に作成されるフォルダのフォルダ構造である。同図に示すように、「ルート」フォルダの下位層に「DCIM」フォルダが作成され、その「DCIM」フォルダの下位層に「FUJI_100」フォルダが作成される。そして、その「FUJI_100」フォルダに画像ファイルが格納される。
画像ファイルは、図5に示すように、アルファベット4文字からなる文字列「DSCF」と4桁のファイル番号とを組み合わせて構成され、ファイル番号は撮影順に付与される。すなわち、一番最初に撮影された画像データには、「DSCF0001」というファイル名が付与され、二番目に撮影された画像データには「DSCF0002」というファイル名が付与される。ファイル番号は、「0001」〜「9999」まで与えることができ、「9999」まで与えられると、「DCIM」フォルダの下位層に「FUJI_101」フォルダが新規に作成される。そして、その新規作成されたフォルダに「0001」から順にファイル番号が付与されて、画像ファイルが記録される。なお、このフォルダは、3桁のフォルダ番号と5文字の文字列「FUJI_」とを組み合わせて構成され、フォルダ番号は「100」から作成順に付与される。
以上のように、カメラのモードを撮影モードに設定し、シャッターボタン26を押圧操作することで画像が撮影され、メモリカードに記録される。
そして、このようにしてメモリカード150に記録された画像ファイルは、カメラのモードを再生モードに設定することでモニタ32に再生表示される。
すなわち、電源スイッチ28を「再生位置」にスライドさせると、ROM104に格納されている再生制御プログラムがロードされ、メモリカード150から画像データが読み出される。この際、メモリカード150からは、最も大きいファイル番号の画像データ(通常はメモリカード150に最後に記録された画像データ)が読み出される。
メモリカード150から読み出された画像データは、圧縮伸張処理回路146に加えられ、非圧縮のYC信号に伸張されたのち、ビデオエンコーダ136を介してモニタ32に出力される。これにより、図6(a)に示すように、メモリカード150に記録されている画像がモニタ32に再生表示される。
この際、モニタ32には、再生中の画像データのコマ番号と撮影日時とが再生画像に重ねて表示される。コマ番号は、「フォルダ番号」と「ファイル番号」とをハイフン(−)で組み合わせてなり、たとえば、「FUJI_100」のフォルダに格納された、「DSCF0010」というファイル名の画像データであれば、図6(a)に示すように、「100−0010」というコマ番号が表示される。
また、この画像の撮影日時が、2003年11月5日の午後3時18分であれば、図6(a)に示すように、「2003.11.5 3:18 PM」という「撮影日」と「撮影時間」の情報が再生画像に重ねて表示される。
画像のコマ送りは、十字ボタン42の操作で行なわれ、十字ボタン42の右キーが押されると、再生中の画像の次のファイル番号の画像データがメモリカード150から読み出され、モニタ32に再生表示される(順コマ送り)。すなわち、CPU100は、画像再生中に十字ボタン42の右キーから操作信号を入力すると、再生中の画像のファイル番号を取得し、そのファイル番号の次のファイル番号の画像データ(次のファイル番号の画像データが消去されている場合は、その次のファイル番号の画像データ)をメモリカード150から読み出し、圧縮伸張処理回路146に加える。そして、圧縮伸張処理回路146で伸張処理させた後、ビデオエンコーダ136を介してモニタ32に出力させる。これにより、図6(b)に示すように、画像が順コマ送りされ、次のファイル番号の画像(ファイル番号0011)が、モニタ32に再生表示される。
また、十字ボタン42の左キーが押されると、再生中の画像の前のファイル番号の画像データがメモリカード150から読み出され、モニタ32に再生表示される(逆コマ送り)。すなわち、CPU100は、画像再生中に十字ボタン42の右キーから操作信号を入力すると、再生中の画像のファイル番号を取得し、そのファイル番号の前のファイル番号の画像データ(前のファイル番号の画像データが消去されている場合は、その前のファイル番号の画像データ)をメモリカード150から読み出し、圧縮伸張処理回路146に加える。そして、圧縮伸張処理回路146で伸張処理させた後、ビデオエンコーダ136を介してモニタ32に出力させる。これにより、画像が逆コマ送りされ、前のファイル番号の画像が、モニタ32に再生表示される。
なお、再生中の画像のファイル番号が、メモリカード150に記録されている画像ファイルの中で最も大きい場合、順コマ送りすると、最も小さなファイル番号の画像(通常は一番最初にメモリカード150に記録された画像)が、メモリカード150から読み出され、モニタ32に再生表示される。
また、再生中の画像のファイル番号が、メモリカード150に記録されている画像ファイルの中で最も小さい場合、逆コマ送りすると、最も大きなファイル番号の画像が、メモリカード150から読み出され、モニタ32に再生表示される。
さて、上記のように本実施の形態のデジタルカメラ10では、十字ボタン42の右キーで順コマ送り、左キーで逆コマ送りが行なわれるが、さらに、十字ボタン42の上キーと下キーの操作で撮影日単位でのコマ送りを行なうことができるようにされている。
以下、この日付単位でのコマ送り(「順日付送り」と「逆日付送り」)の処理手順について説明する。
順日付送りの指示は、十字ボタン42の上キーで行なわれ、この上キーが押圧操作されると、モニタ32に再生表示されている画像の次の撮影日の先頭ファイル番号の画像がモニタ32に再生表示される。
一方、逆日付送りの指示は、十字ボタン42の下キーで行なわれ、この下キーが押圧操作されると、モニタ32に再生表示されている画像の前の撮影日の先頭ファイル番号の画像がモニタ32に再生表示される。
たとえば、図5に示すように、2003年11月1日〜2003年11月23日までの間に撮影された54枚の画像ファイルが、メモリカード150に記録されているものとする。
いま、図7(a)に示すように、2003年11月5日に撮影されたファイル名「DSCF0010」という画像がモニタ32に再生表示されているものとし、この状態で十字ボタン42の上キーが押圧操作されると、画像が「順日付送り」され、図7(b)に示すように、2003年11月8日に撮影された画像(ファイル名:DSCF0041)がモニタ32に再生表示される。すなわち、再生中の画像(ファイル名:DSCF0010)の撮影日は、2003年11月5日であり、その次の撮影日は、図5に示すように、2003年11月8日なので、その2003年11月8日に撮影された10枚の画像(ファイル名:DSCF0041〜DSCF0050)の中で一番ファイル番号の小さい画像(先頭ファイル番号の画像)である「DSCF0041」という画像がモニタ32に再生表示される。
この「順日付送り」の処理は次のように行なわれる。画像再生中に十字ボタン42の上キーが押されると、その操作信号がCPU100に入力される。CPU100は、この十字ボタン42の上キーからの操作信号を入力すると、再生中の画像の緯度情報を当該画像ファイルのヘッダに記録された付属情報から取得する。そして、その緯度の次に高い緯度情報を有する画像をメモリカード150の中から検索し、検索した画像データを読み出す。そして、圧縮伸張処理回路146で伸張処理させた後、ビデオエンコーダ136を介してモニタ32に出力させる。これにより、画像が「順日付送り」され、図7(b)に示すように、再生中の画像の次の撮影日の画像が、モニタ32に再生表示される。
なお、この「順日付送り」の操作が行なわれると、図7(b)に示すように、モニタ32には、「撮影日」の情報と共に、その撮影日に撮影された画像の「コマ数」の情報が表示される。たとえば、図5に示すように、2003年11月5日については、10枚の画像ファイルが存在するので、図7(b)に示すように、モニタ32にはコマ数が[10]と表示される。この「コマ数」は、画像検索時に取得される。
このように、十字ボタン42の上キーが押されると、「順日付送り」が行なわれ、モニタ32に再生表示されている画像の次の撮影日の先頭ファイル番号の画像がモニタ32に再生表示される。
一方、2003年11月5日に撮影されたファイル名「DSCF0010」という画像がモニタ32に再生表示されている状態で十字ボタン42の下キーが押圧操作されると、「逆日付送り」され、図7(c)に示すように、2003年11月1日に撮影された画像(ファイル名:DSCF0001)がモニタ32に再生表示される。すなわち、再生中の画像(ファイル名:DSCF0010)の撮影日は、2003年11月5日であり、その前の撮影日は、図5に示すように、2003年11月1日なので、その2003年11月1日に撮影された4枚の画像(DSCF0001〜DSCF0004)の中で一番ファイル番号の小さい画像(先頭ファイル番号の画像)である「DSCF0001」という画像がモニタ32に再生表示される。
この「逆日付送り」の処理は次のように行なわれる。画像再生中に十字ボタン42の下キーが押されると、その操作信号がCPU100に入力される。CPU100は、十字ボタン42の下キーからの操作信号を入力すると、再生中の画像の撮影日の情報を当該画像ファイルのヘッダに記録された付属情報から取得する。そして、その撮影日の前の撮影日の画像をメモリカード150の中から検索し、検索した画像の中で最もファイル番号の小さい画像ファイルの画像データを読み出す。そして、圧縮伸張処理回路146で伸張処理させた後、ビデオエンコーダ136を介してモニタ32に出力させる。これにより、画像が「逆日付送り」され、図7(c)に示すように、再生中の画像の前の撮影日の画像が、モニタ32に再生表示される。
なお、この「逆日付送り」の操作が行なわれた場合も、図7(c)に示すように、モニタ32に「撮影日」の情報と共に、その撮影日に撮影された画像の「コマ数」の情報が表示される。
このように、本実施の形態のデジタルカメラ10では、十字ボタン42の右キーと左キーとによる画像の順コマ送りと逆コマ送りの機能に加えて、十字ボタン42の上キーと下キーとによる画像の順日付送りと逆日付送りの機能を備えている。これにより、撮影日に基づく画像の検索が容易になり、目的とする画像に素早くアクセスすることができるようになる。
また、順日付送り又は逆日付送りをした場合には、その撮影日に撮影された画像の総数(コマ数)がモニタ32に表示されるため、より効率的に画像検索することができる。
次に、本発明が適用されたデジタルカメラの第2の実施の形態について説明する。上述した第1の実施の形態のデジタルカメラでは、画像再生時に十字ボタン42の上キーを操作すると画像が順日付送りされ、下キーを操作すると画像が逆日付送りされたが、本実施の形態のデジタルカメラでは、画像再生時に十字ボタン42の上キーを操作すると画像が順地域送りされ、下キーを操作すると画像が逆地域送りされる。
順地域送りとは、画像を緯度の高い方に向かって順にコマ送りするものであり、逆地域送りとは、画像を緯度の低い方に向かって順にコマ送りするものである。
なお、十字ボタン42の右キーを操作すると画像が順コマ送りされ、左キーを操作すると画像が逆コマ送りされる点は、上述した第1の実施の形態のデジタルカメラと同じである。また、デジタルカメラの構成も上述した第1の実施の形態のデジタルカメラと同じである。したがって、ここでは順地域送りと逆地域送りとによる画像再生の処理の手順についてのみ説明する。
上述したようにデジタルカメラ10は、GPS114を備えており、撮影された画像データには、GPS114で計測された位置情報が記録される。
いま、たとえば、図8に示すような位置情報をメモリカード150に記録された各画像データが有しているものとする。
そして、図9(a)に示すように、北緯35度41分、東経139度45分という位置情報を有する画像(ファイル名:DSCF0005)がモニタ32に再生表示されているものとする。
この状態で十字ボタン42の上キーが押圧操作されると、画像が「順地域送り」され、図9(b)に示すように、北緯43度03分、東経141度21分という位置情報を有する画像(ファイル名:DSCF0001)がモニタ32に再生表示される。すなわち、再生中の画像(ファイル名:DSCF0005)の位置情報は、北緯35度41分、東経139度45分であり、この次に高い緯度情報を有する画像ファイルは、図8に示すように、北緯43度03分、東経141度21分という位置情報を有する「DSCF0001」であるから、この北緯35度41分、東経139度45分という位置情報を有する画像(ファイル名:DSCF0001)がモニタ32に再生表示される。なお、図8に示すように、北緯43度03分という緯度情報を有する画像ファイルは、DSCF0001の他にDSCF0002という画像ファイルが存在するが、同じ緯度情報を有する画像が複数存在する場合は、ファイル番号が小さい画像が優先して表示される。
この「順地域送り」の再生処理は、次のように行なわれる。画像再生中に十字ボタン42の上キーが押されると、その操作信号がCPU100に入力される。CPU100は、十字ボタン42の上キーから操作信号を入力すると、再生中の画像の緯度情報を当該画像ファイルのヘッダに記録された付属情報から取得する。そして、その次に高い緯度情報を有する画像データをメモリカード150の中から検索する。そして、検索した画像データをメモリカード150から読み出し、圧縮伸張処理回路146で伸張処理させた後、ビデオエンコーダ136を介してモニタ32に出力させる。これにより、画像が「順地域送り」され、図9(b)に示すように、表示中の画像の次に緯度が高い地域で撮影された画像が、モニタ32に再生表示される。
なお、この「順地域送り」の操作が行なわれると、図9(b)に示すように、モニタ32には、「撮影日」の情報と共に、その「撮影地」の情報が表示される。
すなわち、CPU100は、次に緯度の高い画像データをメモリカード150から読み出すと共に、その画像データの位置情報(緯度情報と経度情報)をヘッダ部に記録された付属情報から取得する。そして、EEPROM106に格納されている「地名データベース」に基づき当該位置情報が適合する地名を取得し、撮影日の情報とともに撮影地の情報としてモニタ32に表示させる。
なお、「地名データベース」は、図10に示すように、位置情報(緯度情報と経度情報)と地名とを対応付けて記録したものであり、位置情報から地名を検索できるようにされている。
このように、十字ボタン42の上キーが押されると、「順地域送り」が行なわれ、モニタ32に再生表示されている画像の次に緯度の高い地域で撮影された画像がモニタ32に再生表示される。
一方、図9(a)に示すように、北緯35度41分、東経139度45分という位置情報を有する画像(ファイル名:DSCF0005)がモニタ32に再生表示されている状態で十字ボタン42の下キーが押圧操作されると、画像が「逆地域送り」され、図9(c)に示すように、北緯35度00分、東経135度46分という位置情報を有する画像(ファイル名:DSCF0010)がモニタ32に再生表示される。すなわち、再生中の画像(ファイル名:DSCF0005)の位置情報は、北緯35度41分、東経139度45分であり、この次に低い緯度情報を有する画像ファイルは、図8に示すように、北緯35度00分、東経135度46分という位置情報を有する「DSCF0010」であるから、この北緯35度00分、東経135度46分という位置情報を有する画像(ファイル名:DSCF0010)がモニタ32に再生表示される。なお、図8に示すように、北緯35度00分という緯度情報を有する画像ファイルは、DSCF0010の他にDSCF0011という画像ファイルが存在するが、同じ緯度情報を有する画像が複数存在する場合は、ファイル番号が小さい画像が優先して表示される。
この「逆地域送り」の再生処理は、次のように行なわれる。画像再生中に十字ボタン42の下キーが押されると、その操作信号がCPU100に入力される。CPU100は、十字ボタン42の下キーから操作信号を入力すると、再生中の画像の緯度情報を当該画像ファイルのヘッダに記録された付属情報から取得する。そして、その次に低い緯度情報を有する画像データをメモリカード150の中から検索する。そして、検索した画像データをメモリカード150から読み出し、圧縮伸張処理回路146で伸張処理させた後、ビデオエンコーダ136を介してモニタ32に出力させる。これにより、画像が「逆地域送り」され、図9(c)に示すように、表示中の画像の次に緯度が低い地域で撮影された画像が、モニタ32に再生表示される。
なお、この「逆地域送り」の操作が行なわれた場合も、図9(c)に示すように、モニタ32に「撮影地」の情報が表示される。
このように、十字ボタン42の下キーが押されると、「逆地域送り」が行なわれ、モニタ32に再生表示されている画像の次に緯度の低い地域で撮影された画像がモニタ32に再生表示される。
以上説明したように、本実施の形態のデジタルカメラによれば、十字ボタン42の右キーと左キーとによる画像の順コマ送りと逆コマ送りの機能に加えて、十字ボタン42の上キーと下キーとによる画像の順地域送りと逆地域送りの機能を備えている。これにより、撮影地域に基づく画像の検索が容易になり、目的とする画像に素早くアクセスすることができるようになる。
また、順地域送り又は逆地域送りをした場合には、その撮影地名の情報がモニタ32に表示されるため、より効率的に画像検索することができる。
なお、本実施の形態では、緯度情報に基づき順地域送りと逆地域送りの処理を行なっているが、経度情報に基づいて順地域送りと逆地域送りの処理を行なってもよい。すなわち、十字ボタン42の上キーを押すと、再生中の画像の次に大きい経度情報を有する画像がモニタ32に再生表示され、下キーを押すと、再生中の画像の次に小さい経度情報を有する画像がモニタ32に再生表示されるようにする。
また、上述した一連の実施の形態では、十字ボタン42にコマ送りの機能を割り当てているが、コマ送り専用のボタンを設けてもよい。
また、上記第1の実施の形態では、十字ボタン42の右キーで順コマ送り、左キーで逆コマ送り、上キーで順日付送り、下キーで逆日付送りの指示が行なわれ、第2の実施の形態では、十字ボタン42の右キーで順コマ送り、左キーで逆コマ送り、上キーで順地域送り、下キーで逆地域送りの指示が行なわれているが、各キーに割り当てる機能の組み合わせは任意であり、たとえば、十字ボタン42の右キーで順日付送り、左キーで逆日付送り、上キーで順コマ送り、下キーで逆コマ送りの指示を行なうようにしてもよい。同様に十字ボタン42の右キーで順地域送り、左キーで逆地域送り、上キーで順コマ送り、下キーで逆コマ送りの指示を行なうようにしてもよい。
さらに、十字ボタン42の4つのキーの中の2つと他の1つボタンとの組み合わせでコマ送りの機能を実現させてもよい。たとえば、十字ボタン42の左右のキーとシャッターボタン26を利用し、十字ボタン42の右キーを単独で操作した場合は順コマ送りの指示が行なわれ、左キーを単独で操作した場合は逆コマ送りの指示が行なわれるようにする。そして、シャッターボタン26と右キーを同時に操作した場合は、順日付送りの指示が行なわれ、シャッターボタン26と左キーを同時に操作した場合は、逆日付送りの指示が行なわれるようにする。
また、たとえば、十字ボタン42の右キーを単独で操作した場合は順コマ送り、左キーを単独で操作した場合は逆コマ送り、シャッターボタン26と右キーを同時に操作した場合は順地域送り、シャッターボタン26と左キーを同時に操作した場合は逆地域送りの指示が行なわれるようにてもよい。
この場合、使用するボタンの組み合わせは任意であり、十字ボタン42の上下のキーとシャッターボタン26を利用してもよいし、シャッターボタン26に代えて他のボタンを使用してもよい。
また、十字ボタン42と組み合わせて使用するボタンには、シャッターボタン26のように通常は撮影時にのみ使用するボタンを用いることが好ましく、これにより、別途ボタンを設置する必要がなくなり、装置構成をシンプルにできるとともに製造コストを削減することができる。
また、十字ボタン42と他の1つのボタンとの組み合わせで順コマ送り、逆コマ送り、順日付送り、逆日付送り、順地域送り、逆地域送りの全てのコマ送りの指示が行なえるようにしてもよい。たとえば、十字ボタン42とシャッターボタン26とを利用し、十字ボタン42の右キーを単独で操作した場合は順コマ送り、左キーを単独で操作した場合は逆コマ送り、十字ボタン42の上キーを単独で操作した場合は順日付送り、十字ボタン42の下キーを単独で操作した場合は順日付送りが行なわれるようにする。そして、十字ボタン42の上キーとシャッターボタン26とを同時に操作した場合は順地域送りの指示が行なわれ、十字ボタン42の下キーとシャッターボタン26とを同時に操作した場合は逆地域送りの指示が行なわれるようにする。
さらに、上記実施の形態では、カメラ本体にGPSを備えているが、外部のGPS装置(たとえば、カーナビゲーションシステムなど)から位置情報を取得するようにしてもよい。
なお、上述した実施の形態では、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例に説明したが、撮影機能を備えた携帯電話機等にも同様に適用することができる。
10…デジタルカメラ、12…カメラボディ、14…レンズ、16…ストロボ、18…ファインダー窓、20…AF補光ランプ、22…セルフタイマーランプ、24…ストロボ調光センサ、26…シャッターボタン、28…電源スイッチ、30…モードダイヤル、32…モニタ、34…ファインダー、36…ズームボタン、38…メニュー/OKボタン、40…BACKボタン、42…十字ボタン、44…バッテリーカバー、46…三脚用ねじ穴、100…CPU、102…バス、104…ROM、106…EEPROM、108…メモリ(SDRAM)、110…VRAM、112…操作部、114…GPS、116…タイマ、124…撮像素子(CCD)、126…タイミングジェネレータ(TG)、128…アナログ信号処理回路(CDS/AMP)、130…A/D変換器、132…画像入力コントローラ、134…画像信号処理回路、136…ビデオエンコーダ、138…AF検出回路、140…AE/AWB検出回路、142…絞り駆動部、144…レンズ駆動部、146…圧縮伸張処理回路、148…メディアコントローラ、150…メモリカード、152…文字MIX回路