JP4158766B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、漫画や古書、近代書物等の原稿の画像を入力して処理をする際に用いて好適な画像処理装置および画像処理方法に関する。
原稿の画像を走査(入力)して画像データを生成するための装置(画像入力装置)として、イメージスキャナがよく知られている。イメージスキャナとしては、スチルカメラに似たものを用い、読み取り原稿を一括して読み取るものと、ラインセンサを用いて読み取り原稿を走査して読み取るものとがある。ラインセンサは、複数の小さなイメージセンサ素子を直線状に配列したものであり、イメージスキャナの技術分野において、このラインセンサの延在方向、すなわちイメージセンサ素子の配列方向を主走査方向と称することが一般的である。ラインセンサを用いるイメージスキャナは、ラインセンサと原稿とを、上記主走査方向に直交する向き(これは副走査方向と称される)に沿って相対移動させながら逐次画像を入力することにより二次元の画像データを生成する。
これらの画像入力装置によって生成される画像(画像データ)を用いて他の機器に出力、たとえばディスプレイに表示したり、プリンタで印刷したりする場合、表示あるいは印刷される画像は多数の画素が碁盤の目状に等間隔に配列されたものとして表現される。このため、例えば原稿上の一本の直線は、出力される画像上では小さなタイル状の画素の並びによって表現されることになる。
正方形のタイルを平面上に配列して直線を表現しようとした場合を思い浮かべると容易に想像がつくように、上述した一本の直線の方位が画素の配列の縦方向または横方向と一致している場合、出力される画像上で上記一本の直線に対応する画像は凹凸なく再現される。しかし、上記一本の直線の方位が画素の配列方向に対して角度を有しているような場合、この直線は階段状に配列された画素の集まりとして再現される。特にこの角度が比較的緩やかである場合、画像データ上で再現される直線は、分断された短い線分が階段状に配置されたようなものとなり、不連続性が目立ちやすくなる。このように斜線をタイル状に配列された画素で表現することにより生じる階段状のギザギザは、「ジャギー」と称される。
ところで、漫画原稿を作成する際に陰影等を表現するための手法としてスクリーントーン(登録商標)やパワートーン(登録商標)を用いることが一般的に行われる。スクリーントーンは、裏面に粘着面を有する透明フィルムに網点やハッチング状の線等が印刷されているものであり、これを漫画原稿の必要な部位に貼付することで比較的手軽に陰影等の表現をすることが可能となる。パワートーンは、いわゆるDTPで漫画原稿等を作成する際に、画像中の所望の領域に所望の画像パターンを形成するための、プラグイン・ソフトウェアである。スクリーントーン上の網点やハッチングは正確なピッチで印刷されているため、このピッチと画素の配列ピッチとの間にわずかなずれがあると干渉を生じて、いわゆるモワレと称される周期的な縞状の濃淡が画像上に生じ、再現される画像の質を著しく低下させることがある。また、上述したスクリーントーンの網点の配列方向やハッチング状の線の延在方位に対して画素の並びが緩やかな角度を有していると、上述したジャギーが二次元にわたって周期的に発生することでモワレを生じることがある。パワートーンで形成される画像のパターンも、同様の問題を生じることがある。
上述したジャギー、モアレを低減するために、画像入力を行う際に原稿の水平・垂直方向を画像入力装置の走査方向に対して傾ける手法が知られている。この手法について説明すると、特に漫画原稿では、垂直線、水平線が多く、また、上述したスクリーントーンやパワートーンの網点の配列方向やハッチング状の線の方位が45°斜めの方向であることが多い。この事に着目して、例えば原稿の縦方向に沿って副走査するような位置関係でスキャンする場合、上記の水平、垂直、および45°の斜め方向に対して走査方向が大きくずれるように、原稿上の垂直線が副走査方向に対して例えば22.5°傾くように原稿を画像入力装置にセットする。このように、原稿が画像入力装置に対して大きくずれた状態で画像を入力することにより、上述したジャギーおよびモワレが目立ちにくくなる。
しかしながら、上述のように原稿を傾けて画像入力をしようとした場合、原稿のサイズに比して比較的大きな画像入力エリアが必要となる。例えば画像入力装置としてフラットベッドスキャナを用いるような場合、傾けた原稿の全領域がプラテンガラスの中に収まって画像入力が行われることを可能とするため、原稿のサイズに比して大きな画像入力エリアを有する画像入力装置が必要となる。加えて、同じ解像度(dpi)で画像入力することを前提とするならば、より大きな画像入力エリアを有する画像入力装置から出力される画像のサイズ(画素数、データ容量)は、原稿の画像を再現するためのものとして本来必要なサイズよりも大きくなる。しかも、画像のサイズの増えた部分は原稿の画像を再現するために直接用いられるものではない、いわば無駄な部分である。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、原稿サイズに比して大きな画像入力装置を用いることなく、出力される画像にモアレが生じるのを抑制することの可能な画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係る画像処理装置は、多階調を有する画像データで形成される画像に、所定の傾斜角度が与えられるように前記画像データに回転処理を施し、傾斜画像データを生成する画像データ回転処理手段と、
前記所定の傾斜角度が無くなるように前記傾斜画像データに対して復元回転処理を施し、復元画像データを生成する傾斜画像データ復元手段と
を有することにより上述した目的を達成する。
(2) 本発明は、好ましくは上記(1)の発明において、前記画像回転処理手段で生成された前記傾斜画像データを二値化して二値画像データを生成する画像データ二値化手段をさらに有し、
前記傾斜画像データ復元手段は、前記二値画像データから前記復元画像データを生成する。
(3) 本発明はまた、画像処理方法に適用することもでき、多階調を有する画像データで形成される画像を、所定の傾斜角度が与えられるように前記画像データに回転処理を施し、傾斜画像データを生成することである、画像データを回転処理することと、
前記所定の傾斜角度が無くなるように前記傾斜画像データに対して復元回転処理を施し、復元画像データを生成することである、傾斜画像データを復元処理することと
を有することによって上述した目的を達することができる。
(4) 本発明はさらに、多階調を有する画像データで形成される画像を、所定の傾斜角度が与えられるように前記画像データに回転処理を施して傾斜画像データを生成することである、画像データを回転処理することと、
前記画像データを回転処理することで生成された前記傾斜画像データを二値化して二値画像データを生成することである、画像データを二値化することと、
前記所定の傾斜角度が無くなるように前記二値画像データに対して画像データの回転処理を施し、復元画像データを生成することである、傾斜画像データを復元処理することと
を有する画像処理方法とすることもできる。
(1) 本発明によれば、多階調を有する画像データを、所定の傾斜角度が与えられるように画像の回転処理を施して傾斜画像データを生成し、次に所定の傾斜角度が無くなるように傾斜画像データに対して画像の復元回転処理を施して復元画像データを生成することにより、従来問題となっていたジャギーやモアレを比較的容易に低減することが可能となる。このとき、イメージスキャナの副走査方向に対して原稿を傾けて載置し、走査を行う必要もないので、読み取り原稿の大きさに比して適正な大きさの原稿読み取りサイズを有するスキャナを用いることができて経済的である。
(2) また、最終的に必要となる画像の画像サイズ(縦・横のピクセル数)に変更が必要な場合に、傾斜画像データに対して画像サイズ変更の処理を施し、復元回転処理を施すことにより、モワレの発生を抑制することができるので、加工性に優れた画像データを生成することが可能となる。
(3) 本発明によれば、上述のように加工性に優れた画像データを生成することが可能であり、1つの画像データから、漫画雑誌のような比較的大きな版のもの、あるいは単行本のように比較的小さな版のもの、それぞれに対応して製版フィルムを製作することが可能となる。したがって、版の大きさに対応して複数の画像データファイルを保管したり、原稿を再スキャンしたりするのに伴う余計な作業工数を減ずることが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置100の概略的構成を示すブロック図である。以下の説明において、画像処理装置100はコンピュータ10と、このコンピュータ内にストアされる画像処理プログラムで構成されるものとして説明する。ただし、図1に示す画像処理装置100は、専用のハードウェア、ASICなどによって構成することも可能である。その場合、他の機器とは独立して作動するハードウェアであってもよいし、あるいはコンピュータ、プリンタ、またはイメージスキャナ等の画像入力装置などに内蔵されるものであってもよい。また、コンピュータとソフトウェアとによって構成される場合、このソフトウェアはイメージスキャナ等の画像入力装置やプリンタなどに組み込まれる制御ソフトウェア(ファームウェア)であっても、接続するコンピュータで実行されるドライバソフトウェアであってもよいし、画像データを加工するための画像処理ソフトウェアや、既存の画像処理ソフトウェアに組み込まれるプラグイン・ソフトウェアであってもよい。
コンピュータ10は、CPU20およびメモリ30を有する。メモリ30は、後述する画像処理プログラムをストアするとともに、この画像処理プログラムによって処理される画像データを一時的にストアするためのもので、RAMであることが望ましい。
コンピュータ10には、ディスプレイ65、ストレージ装置55の他、必要に応じて画像入力装置45、ネットワーク50、プリンタ60などが接続される。
画像入力装置45は、イメージスキャナ等の、読み取り対象原稿上の画像を画像データとしてコンピュータ10内に取り込むための装置である。本実施の形態においては、画像入力装置45はいわゆるフラットベッドタイプの走査式のイメージスキャナであるものとして説明し、以下では画像入力装置を単に「スキャナ」と称する。
ネットワーク50には、LANやWAN、あるいはインターネットを介して他のコンピュータやストレージ装置、プリンタ等の機器が接続されており、コンピュータ10は、これらのコンピュータや機器と画像データ等をやりとりすることができる。
ストレージ装置55は、大容量のデータを記録可能なハードディスクであることが好ましいが、フラッシュメモリや光磁気ディスクドライブ、CDやDVD等の光ディスクドライブ、磁気テープドライブ等、データの記録・読み出しが可能な任意の装置とすることができる。
プリンタ60は、画像処理後の画像データに基づいて画像のハードコピーや製版フィルム等を出力するためのものであり、ハードコピーの使用目的に応じて様々な形式のプリンタを用いることができる。プリンタ60に代えて、製版装置等とすることもできる。
ディスプレイ65は、コンピュータ10内に入力した画像データに基づく画像や、画像処理中、あるいは処理後のデータに基づく画像等を表示するためのものであり、CRTディスプレイや、液晶表示装置等を用いたフラットパネルディスプレイ、あるいはプロジェクタ等であってもよい。コンピュータ10には、その他キーボードやマウス等の一般的な入力デバイス、ポインティングデバイスが接続されるが、それらの説明は省略する。
以上では、画像入力装置45、ストレージ装置55、およびプリンタ60などの周辺機器は、コンピュータ10に接続されるものとして説明をしたが、これらの周辺機器はネットワーク50を介して、あるいはネットワーク50に接続されるコンピュータを介して接続されるものであってもよい。
図2は、CPU20により実行される画像処理プログラムを示す概略のフローチャートである。先に説明したとおり、このプログラムはメモリ30にストアされる。以下、図2のフローチャートを参照しつつ、CPU20による画像処理手順について説明する。
S200において、CPU20は画像データ読み込み処理を行う。この画像データ読み込み処理としては、
a)スキャナ45に対して走査動作を行わせ、画像データを入力する場合と、
b)ストレージ装置55から画像データを入力する場合と、
c)ネットワーク50を介して画像データを入力する場合と
がある。スキャナ45から入力する画像データは、後述する画像処理を行っていないデータ(以下、画像処理を行っていないデータを「未処理画像データ」と称する)である。ストレージ装置55、およびネットワーク50から入力する画像データは、未処理画像データである場合と、画像処理済みの画像データ(以下、画像処理済みの画像データを「傾斜画像データ」と称する)である場合とがある。傾斜画像データを読み込む際、CPU20は「傾斜角度情報」も同時に読み込む。これら傾斜画像データおよび傾斜角度情報については後で詳述する。S200で読み込む画像データは、上述したいずれの場合であっても、モノクロあるいはカラーの多階調画像データ、あるいは後述する画像データ回転処理がなされ、必要に応じて二値化処理された傾斜画像データである。
S210においてCPU20は、入力画像データが処理済みの傾斜画像データであるか、未処理画像データであるかを判定する。入力画像データが処理済みの傾斜画像データである場合、S260に分岐する一方、未処理画像データである場合にはS220に進む。
CPU20はS220において、配向方位検出処理を行う。この配向方位検出処理とは、S200で読み込んだ画像データで形成される画像中に存在する垂直線、水平線、網点、グラデーション、ハッチング線等、方向性(周期性)のある画像パターンの配向方位を検出する処理である。画像パターンの配向方位とは、たとえば画像パターンがハッチングである場合、ハッチングを構成する線の延在方向に相当し、画像パターンが網点である場合、網点を構成する複数の点の配列方向に相当する。なお、この配向方位検出処理につては、いわゆる画像処理プログラムによってCPU20が自動的に実行するものであってもよいし、あるいはコンピュータ10を操作するオペレータがディスプレイ65に表示される画像を見ながら判定し、マウスやキーボード等を操作して角度をコンピュータ10に入力するものであってもよい。
S220で検出された画像パターンの配向方位に基づき、CPU20はS230で画像データ回転処理を行う。たとえば、読み取り画像の上下方向を基準として時計回りに45°の方向に配向方位を有することがS220で検出されている場合、CPU20は読み取り画像の上下方向を基準として時計回りに22.5°の方向に画像を回転させるのに相当する処理を、S200で読み込んだ画像データに対して行う。この22.5°という角度値について説明すると、先にも説明したとおり、モアレやジャギーは、画素の配列方向(読み取り原稿の上下・左右方向に相当)に対して画像パターンの配向方位が緩やかな角度を有していると生じやすい。そのため、読み取り原稿の上下・左右方向に加えて、上述した画像パターンの配向方位のいずれもからできるだけ大きな角度で傾きを有するように傾斜角度が決定され、この傾斜角度に基づいて画像データ回転処理が行われる。
たとえばS220で複数の配向方位か検出された場合、それらの配向方位と出現頻度とから加重平均等の処理をして傾斜角度を決めるようにしてもよい。このとき、読み取り原稿の上下方向を基準として時計回り方向に0°から45°に向かって傾斜させる(回転させる)のに相当する処理をするにつれて画像データの量が増し、それにつれてCPU20の処理負荷も増す。したがって、上記のようにして求められた傾斜角度が例えば22.5°であるときに、その角度値よりも小さい15°、20°等に設定するものであってもよい。上述したS220の処理手順に代えて、複数の傾斜角度で画像データを回転処理して得られた複数の画像を同時にまたは順番にディスプレイ65に表示して、表示された候補の中からオペレータが最適と判断されるものを選択するようにしてもよい。
S240においてCPU20は、S230の処理で得られた多階調の傾斜画像データに二値化の処理を施す。この処理は、所定の画像処理プログラムによってCPU20が自動的に行うものであってもよいし、ディスプレイ65に表示される二値化画像を見ながらオペレータがマウスやキーボード等を操作し、二階調化に際してのしきい値を設定するようにしてもよい。二階調化の目的は、画像データの容量を減らすことと、画像中の汚れや、修正液の盛り上がりにより生じた画像入力時の陰影等を、二階調化に際して黒白のしきい値を適切に設定して除去することにある。したがって、画像データの記憶スペース、後続する処理に際してのCPUの処理負荷、画像中の汚れ等が問題とならない場合には、S240の二値化処理は必ずしも必要なものではない。
CPU20はS250において、オペレータによる、画像データを保存するか否かの判定を待つ。「画像データを保存する」との操作がなされると、CPU20はS290に分岐して画像データ(画像データの回転処理がなされ、その後必要に応じて二値化された画像データ)を傾斜角度情報とともに保存する処理を行ない、S260に進む。画像データの保存先は、ストレージ装置55でも、ネットワーク50を介して間接的に接続される不図示のストレージ装置であってもよい。傾斜角度情報とは、S230における画像データ回転処理に際して、画像をどの向きにどれくらいの角度回転させるのに相当する処理をしたかをあらわす情報であり、角度値に対応する値を傾斜角度情報とすることも、予め定められた複数の傾斜角度のうち、どの傾斜角度に対応するかを示す何らかの情報であってもよい。この傾斜角度情報は、後述する傾斜画像復元処理に際して用いられる。
S260においてCPU20は、必要に応じて傾斜画像データに対して画像サイズ変更処理を行う。画像サイズ変更処理は、画像データの出力先や使用形態(表示、印刷、ファイル書き出し等)に応じて画像データの縦・横の画素数、解像度(dpi)を変更する処理である。傾斜させていない二値の画像データに対して画像サイズ変更処理を行う従来の方法ではモワレを生じてしまうような画像パターンであっても、本発明に係る画像処理方法によればモワレを効果的に抑制することができる。
S270においてCPU20は、傾斜画像データ復元処理を行う。すなわち、CPU20は、上述した傾斜角度情報に基づき、画像を何度の角度でどの方向に回転させるのに相当する画像データ回転処理を画像データに対して行うかを決定し、処理を行う。S270における傾斜画像データ復元処理を経て、処理後の画像データによって形成される画像からは、S230の画像データ回転処理で与えられた傾斜が取り除かれる。なお、S270での傾斜画像復元処理では、二値の傾斜画像データを多階調の傾斜画像データに変換し、画像データ回転処理を行い、再度二値の画像データに変換する処理が含まれている。
S280において、CPU20は画像データ出力処理を行う。この画像データ出力処理には、プロジェクタ(不図示)やディスプレイ65等を用いての表示、プリンタ60や製版装置(不図示)等のハードコピー作成装置を用いてのハードコピー出力、ストレージ装置55へのファイル書き出し、ネットワーク50を介しての他のコンピュータやストレージ装置、ハードコピー作成装置等へのデータ出力を含む。CPU20は以上に説明したS200〜S290の処理を経て画像処理動作を完了する。
以上の説明で、CPU20はS220で配向方位検出処理を行った結果に基づいてS230で画像データ回転処理を行う例について説明したが、これらS220、S230の処理に代えてオペレータがディスプレイ65に表示される画像を見ながら画像の回転角度および方向をコンピュータ10に入力し、よい結果が得られたところでその傾斜画像データおよび傾斜角度情報を保存する(S290)か、S260〜S280の処理を経て画像データを出力してもよい。後者の場合、元画像データを保存しておいて、画像データ回転処理を行った結果が思わしくない場合にはその傾斜画像データは捨て、保存しておいた元画像データに対して新たな傾斜角度で画像を回転させる処理を行うことが望ましい。
図3(a)、図3(b)は、S290の傾斜画像データ・傾斜角度情報保存処理で保存される傾斜画像データのデータ構造を概念的に示す図である。傾斜角度θを有する傾斜画像Sを形成する画像データを保存する場合、傾斜画像Sの頂点PおよびRにそれぞれ接する二本の垂直線と、頂点QおよびSにそれぞれ接する二本の水平線とで囲われる領域S’に対応する画像データを保存することが、データの互換性を有する、すなわち汎用の画像処理ソフトウェアで傾斜画像データを扱うことができる点で有利である。しかし、図3(a)からあきらかなように、傾斜画像Sの周囲に存在する四つの直角三角形の領域は、いわば無駄な領域であり、データ容量が元の画像データ容量に比して多くなる。
これに対し、図3(b)に示されるように、傾斜画像Sの領域内に存する画素Pxのデータのみを扱うようにすることにより、上述したデータの互換性は失われるものの、画像データの容量を不必要に大きくしない、という点で有利である。保存すべき画像データのデータ構造を図3(a)、図3(b)に示されるもののうち、どちらにするかについては画像入力装置の構成、扱うべき画像データの量、データの互換性の要否等を勘案して決めることができる。ストレージ装置やコンピュータの処理能力によっては両方のデータ構造を有する画像データを記録するものであってもよい。
図4(a)〜図4(c)を参照して、画像データ回転処理の別の例について説明する。図4(a)は、未処理画像データIのデータ構造を概念的に示している。図4(a)に示される画像データに画像回転処理を施す場合に、図4(b)に概念図が示されるとおり、未処理画像データを複数の部分画像データI1、I2、I3、I4に分割することもできる。これらの複数の部分画像データI1、I2、I3、I4のそれぞれに対して図2を参照して説明したS230の画像データの回転処理をし、図4(c)にその概念図が示されるように各部分画像データに対応した複数の傾斜画像データS1、S2、S3、S4を生成してもよい。未処理画像データを複数の部分画像データに分割する際、その分割方法は必要に応じて適宜選択することが可能である。すなわち、元の画像を縦・横に分割するだけでなく、縦方向のみ、あるいは横方向のみに分割してもよいし、分割に際して、等分割・不等分割も問わない。また、画像中のモワレを生じやすい領域とそれ以外の領域、というように分割することも可能である。
図2を参照しての、CPU20により実行される画像処理プログラムの説明において、S200で読み込む画像データはモノクロあるいはカラーの多階調画像データか、画像データ回転処理され、必要に応じて二値化処理された傾斜画像データであると説明したが、S200で読み込む画像データをデータ回転処理されていない二値の画像データとすることもできる。すなわち、データ回転処理されていない二値の画像データに対して画像サイズ変更処理を行う従来の方法では、画像パターンによってはモワレを生じてしまうことについては先に説明したとおりであるが、二値の画像データを以下に説明するように処理をすることにより、画像サイズ変更処理に伴うモワレの生成を抑制することができる。
図5は、図2に示されるフローチャートのS200の処理とS210の処理との間に挿入される処理手順を概略的に示すフローチャートであり、図2に示されるフローチャートと同様、CPU20(図1)によって処理される。図5に示される処理手順は、図2に示されるフローチャートにおけるS200の画像データ読み込み処理において、画像回転処理のされていない二値の画像データを読み込む可能性がある場合に、S200の処理手順とS210の処理手順との間に挿入される。
S202においてCPU20は、S200で読み込んだ画像データが画像回転処理されていない二値の画像データであるか否かを判定する。S202での判定が否定された場合(画像データが、モノクロあるいはカラーの多階調画像データ、あるいは画像データ回転処理がなされ、必要に応じて二値化処理された傾斜画像データである場合に相当)、CPU20はS210に分岐する一方、肯定された場合(画像データが画像データ回転処理されていない二値の画像データである場合に相当)、S204に進む。S204においてCPU20は、二階調画像データを多階調画像データに変換する処理を行う。
S200で読み込んだ画像データが二階調のものであっても、読み込んだ時点の二階調画像データによって生成される画像にモアレを生じていなければ、上述したS204の処理を経てから図2に示す処理をすることにより、画像サイズ変更処理に伴うモワレ発生を抑制することが可能となる。
本発明は、例えば、古書・漫画原稿等の画像を走査して生成される画像データをコンピュータ内に取り込み、モワレの発生を抑制して所望の倍率で製版フィルムに出力するようなシステムに利用できる。
画像処理装置の概略的構成を説明するブロック図である。 画像処理装置内のCPUにより実行される画像処理手順を説明する概略フローチャートである。 図3(a)および図3(b)は、傾斜画像データのデータ構造を概念的に示す図である。 図4(a)は、未処理画像データのデータ構造を概念的に示す図である。図4(b)は、未処理画像データを複数の部分画像データに分割した様子概念的に示す図である。図4(c)は、複数の部分画像データのそれぞれに対して画像データ回転処理を施した後の傾斜画像データのデータ構造を概念的に示す図である。 図5は、画像処理装置内のCPUにより実行される画像処理手順を説明する概略フローチャートであり、読み込まれる画像データに二階調の未処理画像データが含まれ得る場合に実行される内容を説明するフローチャートである。
符号の説明
10 コンピュータ
20 CPU
30 メモリ
45 画像入力装置(スキャナ)
50 ネットワーク
55 ストレージ装置
60 プリンタ
65 ディスプレイ
100 画像処理装置

Claims (7)

  1. 多階調を有する画像データで形成される画像に、所定の傾斜角度が与えられるように前記画像データに回転処理を施し、傾斜画像データを生成する画像データ回転処理手段と、
    前記傾斜画像データを二値化して二値画像データを生成する画像データ二値化手段と、
    前記二値画像データに対して画像サイズ変更の処理を行う、画像サイズ変更手段と、
    前記画像サイズ変更手段で前記画像サイズ変更の処理がなされた二値画像データに対し、前記所定の傾斜角度が無くなるように復元回転処理を施し、復元画像データを生成する傾斜画像データ復元手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記多階調を有する画像データで形成される画像中に存在する、方向性のある画像パターンの配向方位を検出する配向方位検出手段と、
    前記配向方位検出手段で検出された前記配向方位に基づき、前記所定の傾斜角度を決定する傾斜角度決定手段と
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記二値画像データを保存する二値画像データ保存手段と、
    前記二値画像データ保存手段から前記二値画像データを読み出す二値画像データ読み出し手段とをさらに有し、
    前記画像サイズ変更手段は、前記二値画像データ読み出し手段から読み出された二値画像データまたは前記画像データ二値化手段で生成された二値画像データに対して画像サイズ変更の処理をすることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像データ回転処理手段は、前記画像データを複数の部分画像データに分割し、前記部分画像データのそれぞれに対して前記画像データの回転処理を施し、前記複数の部分画像データのそれぞれに対応した複数の傾斜画像データを生成することを特徴とする請求項1から3のいずれかひとつに記載の画像処理装置。
  5. 前記二値画像データ保存手段には、前記二値画像データとともに前記所定の傾斜角度に関連する傾斜角度情報が保存され、
    前記傾斜画像データ復元手段は、前記二値画像データとともに読み出された前記傾斜角度情報に基づいて前記復元画像データを生成することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 多階調を有する画像データで形成される画像に、所定の傾斜角度が与えられるように前記画像データに回転処理を施し、傾斜画像データを生成することである、画像データを回転処理することと、
    前記画像データに回転処理をすることで生成された前記傾斜画像データを二値化して二値画像データを生成することである、画像データを二値化することと、
    前記二値画像データに対して画像サイズ変更の処理を行うことと、
    前記画像サイズ変更の処理が行われた前記二値画像データに対し、前記所定の傾斜角度が無くなるように復元回転処理を施し、復元画像データを生成することである、傾斜画像データを復元処理することと、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  7. 前記画像データを回転処理することは、前記画像データを複数の部分画像データに分割し、前記複数の部分画像データのそれぞれに対して前記画像データの回転処理を行ない、前記複数の部分画像データのそれぞれに対応した複数の傾斜画像データを生成することを特徴とする請求項6に記載の画像処理方法。
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