JP4158696B2 - 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
ノイズ除去に関する技術としては次のような従来技術がある。
例えばノイズ判断過程で得られたノイズについてのデータ、確信度データ、およびノイズ除去過程で除去されたノイズ画像を編集データとして管理する。確信度データに基づく着色、編集、処理順序指定等を行い、誤って判断されたノイズの修正作業を行う(特許文献1)。また、特許文献2では、ノイズ候補をカラーで表示して確認しながらノイズ判定条件を変更できるようになっている。さらに、特許文献3では、連結黒画素に外接する連結黒画素矩形を求め、連結黒画素矩形の座標と連結黒画素数を連結黒画素矩形情報リストとして格納するようになっている。
なお、特定の種類のノイズを除去する技術としては、紙面全域に現れる孤立点(ゴマ塩)ノイズの除去のための従来技術として特許文献4、また、原稿の周辺(用紙の境界部分)に現れる周辺ノイズの除去のための従来技術として特許文献5、パンチ穴の除去については特許文献6等がある。
本発明は、上述した実情を考慮してなされたもので、ノイズ除去の精度は100%ではないことを前提に、ノイズ除去後の修正作業を効率良く行うことが可能な画象処理装置、画象処理方法、および画像処理プログラム並びに記録媒体を提供することを目的とする。 なお、本明細書で言う修正作業とは、ノイズ除去により、情報(文字、点線など)が、誤ってノイズと判断されたものを復活させ(ノイズではない状態に戻す)、また、本来ノイズなのにノイズではないと判断されたものを解除(ノイズの状態に変更)する作業のことである。
また、請求項2は、請求項1記載の画像処理装置において、前記修正手段は、前記画素計数手段が前記入力画像を分割する数をノイズと判断された量に応じて決定することを特徴とする。
また、請求項3は、請求項1記載の画像処理装置において、前記修正手段は、ノイズ除去した画素の多い領域に表示のフォーカスを移動することを特徴とする。
また、請求項4は、請求項1記載の画像処理装置において、前記修正手段は、ノイズ除去した画素の量に応じて、結果の表示の倍率を自動的に切り替えることを特徴とする。
また、請求項5は、請求項1記載の画像処理装置において、前記修正手段は、前記分割した各領域において、ノイズと判断されなかった画素だけあるいはノイズと判断された画素だけを表示することを特徴とする。
また、請求項7は、コンピュータに、入力画像から様々な種類のノイズを判断する手順、該判断されたノイズ種類、矩形情報、ノイズと判断されなかった矩形情報を管理する手順、前記判断されたノイズを除去する手順、前記入力画像を複数の領域に分割して、該分割された領域毎にノイズと判断された画素を計数する手順、前記入力画像を修正画像とは別領域に縮小表示するパンウィンドウと、該パンウィンドウ内で各分割された領域ごとに、ノイズの量に応じて、複数の色分け表示を行う手順、前記表示手段に表示されるパンウィンドウ内の分割領域を指定することにより、該領域に対応する修正画像の領域に切り替え、前記ノイズ除去手段により除去されたノイズを修正する手順を、それぞれ実行させるための文書処理プログラムの文書処理プログラムである。
また、請求項8は、請求項7に記載の文書処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
図1は本発明の画像処理装置のハードウエア構成を示す図である。画像入力機器10は、スキャナーなどから構成され、紙などに印刷された画像を入力する装置である。画像入力機器10で入力された画像は、RAM15でバッファリングされた後、ハードディスクドライブ(HDD)14に保存される。本発明の画像処理を行う主な要素は、中央演算処理装置(CPU)11、ROM12、RAM15、ハードディスクドライブ14、CD−ROMドライブ16を含む構成となっており、ハードディスクドライブ14にインストールされた画像処理プログラムに基づいて画像処理を行い、ディスプレイ13に結果等を表示する。また、入力装置18はキーボードとマウスで構成され、画像処理装置へ指示を与えるもので、タブレットやテンキー等で構成しても、あるいは必要に応じて追加しても良い。なお、ROM12には起動プログラムなどが記憶され、RAM15は画像処理プログラムを実行する際の作業用記憶領域として用いられる。また、画像処理プログラムは、CD−ROMなどの記録媒体に記録され、ユーザーに提供され、CD−ROMドライブ16によって読み取られ、ハードディスクドライブ14にインストールされる。画像処理プログラムは、実行時にはRAM15に展開されて、中央演算処理装置11により実行される。なお、17は前記それぞれのデバイスと制御信号やデータ等を授受するためのバスである。
図2は本発明の画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。画像入力機器10から読み込まれた入力画像はノイズ除去部20に渡されて処理される。矩形抽出手段21は、入力画像から連続する黒画素(あるいは所定の色の画素)を一まとめにした外接矩形として抽出する。そして、各矩形について、ノイズ判定/分類手段22がノイズであるか否かの判定を行い、そのときノイズと判定された矩形はノイズの種類によって分類される。ノイズ除去手段23は、ノイズと判定された矩形内の黒画素(あるいは所定の色の画素)を白画素(あるいは背景色と同色の画素)に変換することにより、ノイズとして取り除く。
ノイズが除去された入力画像は、出力画像としてディスプレイ13に表示され、抽出された各矩形の判定結果はノイズ情報として、ノイズの種類と矩形情報とが保存される。ユーザーは修正手段24でディスプレイ13に表示された画像を確認しつつ修正作業を行う。つまり、除去されていないノイズに対しては、ノイズである事を指示し、除去されてしまった画像の一部はノイズでない旨の指示を行う。指示された内容は実行され、画像は修正される。この作業を繰り返して修正作業が終了した時点でノイズ除去の処理が完了する。
図4は、ノイズ情報の格納形式の例を示す図である。ヘッダー40はデータ全体の長さや、各項目の数、あるいは全項目の先頭アドレス等を記憶している領域で、ノイズ情報全体を一まとめにしてファイルに保存したり、あるいはファイルからRAMへ読み出して展開するための情報を保持している。ノイズ41はノイズと判定された矩形の集合を扱うためのポインタの集合であるが、直接矩形情報を指さず、ゴマ塩ノイズ51、周辺ノイズ52、パンチ穴ノイズ53、綴じ部ノイズ54等々の集合の先頭ポインタを含んでいる。一方、ノイズではない情報42は、直接矩形情報を指すポインタの集合である。ノイズ情報は、図3で説明したように、矩形情報71、ランレングス情報72の組でできており、例えばゴマ塩ノイズ51にはすべてのゴマ塩ノイズと判定された矩形情報へのポインタが格納されている。このようにデータを管理することで、特定の種類のノイズのみを扱うことが可能となる。一方、ノイズではない情報42が指す矩形情報も、ノイズとして判定された矩形情報と同一の形式である。
次に、上述のように判定/分類したノイズ情報に基づいてノイズを除去する(ステップS102)。この時、とりあえずノイズと判定された矩形のみを対象として、矩形内の黒画素(あるいは所定の色の画素)を白画素(あるいは背景色と同色の画素)に置き換える。
例えば入力画像を分割する数(m×n)をノイズと判断された量に応じて切り替えるようにする。入力画像の幅、高さによって分割数を変えても良いが、画像全体でのノイズの量に応じて切り替えるようにする。つまり、ノイズと判断された量が多ければ分割数を増やす(細かく分割される)ことになる。
また、ノイズ除去した画素の多い領域に表示のフォーカスを自動的に移動させるようにする。入力画像を適当な数で分割し、その分割された領域内で、ノイズと判断された画素を計数し、入力画像を表示させたときに、その一番多い領域を自動的に表示させる。もちろん、ユーザーの指示により次に多い領域へと順番に移ることも可能である。修正時にノイズが密集する領域から確認修正作業をすることができ、これによって修正の作業効率が向上する。
また、各領域において、ノイズと判断されなかった画素だけを、または、ノイズと判断された画素だけを表示する画面との切り替えを容易にできるようにする。もちろん、画像全体でも切り替えることは可能である。この切り替えは、図4のデータ形式を採用することで容易に実現できる。修正作業時に、修正後(ノイズ除去後)の画像および除去したノイズの確認を各領域で容易に確認することが可能になり、修正の作業効率が向上する。
そして、入力画像を縮小表示するパンウィンドウを別に用意し、そのパンウィンドウ内で、各分割された領域ごとに、ノイズの量に応じて異なる表示をする。異なる表示とは、例えば色分け表示である。ノイズの量があらかじめ設定されている閾値を超えた領域だけを色分け表示する、閾値を複数(例えば、多い、普通、少ない)用意しておき、それに応じて複数段階の色分け表示をすること等が可能になる。もちろん、パンウィンドウ内の領域をマウス等のポインタで指定すれば、修正画面をその領域に瞬時に切り替えることも可能である。パンウィンドウは、画像全体を縮小表示するための小さなウィンドウであるため、スクロールが必要なほど大きなサイズでメインウィンドウに表示されている画像でも、パンウィンドウにはその全体が表示されることになり、全体像を把握しながら修正作業を進めることができ、作業効率が向上する。
11 中央演算処理装置
12 ROM(Read Only Memory)
13 ディスプレイ
14 ハードディスク(HDD:Hard Disk Drive)
15 RAM(Random Access Memory)
16 CD−ROM・FDドライブ
17 バス
18 入力装置
20 ノイズ除去部
21 矩形抽出手段
22 ノイズ判定/分類手段
23 ノイズ除去手段
24 修正手段
Claims (8)
- 入力画像から様々な種類のノイズを判断する判定手段と、
該判断されたノイズ種類、矩形情報、ノイズと判断されなかった矩形情報を管理するノイズ除去結果データ管理手段と、
前記判断されたノイズを除去するノイズ除去手段と、
前記入力画像を複数の領域に分割し、該分割された領域毎にノイズと判断された画素を計数する画素計数手段と、
前記入力画像を修正画像とは別領域に縮小表示するパンウィンドウと、該パンウィンドウ内で各分割された領域ごとに、ノイズの量に応じて、複数の色分け表示を行う表示手段と、
前記表示手段に表示されるパンウィンドウ内の分割領域を指定することにより、該領域に対応する修正画像の領域に切り替え、前記ノイズ除去手段により除去されたノイズを修正する修正手段と
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 前記修正手段は、前記画素計数手段が前記入力画像を分割する数をノイズと判断された量に応じて決定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記修正手段は、ノイズ除去した画素の多い領域に表示のフォーカスを移動することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記修正手段は、ノイズ除去した画素の量に応じて、結果の表示の倍率を自動的に切り替えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記修正手段は、前記分割した各領域において、ノイズと判断されなかった画素だけあるいはノイズと判断された画素だけを表示することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 判定手段は、入力画像から様々な種類のノイズを判断し、
ノイズ除去結果データ管理手段は、該判断されたノイズ種類、矩形情報、ノイズと判断されなかった矩形情報を管理し、
ノイズ除去手段は、前記判断されたノイズを除去し、
画素計数手段は、前記入力画像を複数の領域に分割して、該分割された領域毎にノイズと判断された画素を計数し、
表示手段は、前記入力画像を修正画像とは別領域に縮小表示するパンウィンドウと、該パンウィンドウ内で各分割された領域ごとに、ノイズの量に応じて、複数の色分け表示を行い、
修正手段は、前記表示手段に表示されるパンウィンドウ内の分割領域を指定することにより、該領域に対応する修正画像の領域に切り替え、前記ノイズ除去手段により除去されたノイズを修正する
ことを特徴とする画像処理方法。 - コンピュータに、入力画像から様々な種類のノイズを判断する手順、該判断されたノイズ種類、矩形情報、ノイズと判断されなかった矩形情報を管理する手順、前記判断されたノイズを除去する手順、前記入力画像を複数の領域に分割して、該分割された領域毎にノイズと判断された画素を計数する手順、前記入力画像を修正画像とは別領域に縮小表示するパンウィンドウと、該パンウィンドウ内で各分割された領域ごとに、ノイズの量に応じて、複数の色分け表示を行う手順、前記表示手段に表示されるパンウィンドウ内の分割領域を指定することにより、該領域に対応する修正画像の領域に切り替え、前記ノイズ除去手段により除去されたノイズを修正する手順を、それぞれ実行させるための文書処理プログラム。
- 請求項7に記載の文書処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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