JP4158277B2 - 部品分離装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、部品同士が、相互に絡んだり重なり合って、結合や連結した部品を分離する部品分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
部品を1つづつ搬送する部品搬送装置において、部品同士が相互に絡んだり重なり合って、結合や連結していると、分離する必要がある。
このため、部品分離装置として、従来より、結合や連結した部品を、空気ジェットで吹き飛ばして衝撃を加えて分離する方式のものが実用されている。
なお、本発明において、部品とは狭義の部品ではなく、略同一構造を有するとともに、複数が相互に絡んだり重なり合って、結合や連結する虞のある物品を意味する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
衝撃を付与して行う部品分離は、コイルスプリング等、比較的に固い材質の部品同士が結合した場合には効果的である。
しかし、柔軟な材質であるゴムリングでは、嵌まり込む具合によっては、ゴムの大きな摩擦係数や弾性変形のため、空気ジェットによる衝撃では分離が不可能である。
本発明の目的は、摩擦係数や弾性変形の大きい部品同士が結合している場合に、部品を容易に分離することができる部品分離装置の提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1〕
部品分離装置は、部品移送路上を移送されるゴム製部品を部品移送路とローラーとの間で挟むとともに、連結した複数のゴム製部品同士を、ローラーとゴム製部品との摩擦、または部品移送路とゴム製部品との摩擦により分離する構成である。
つまり、部品移送路とローラーとの速度差により、2つ以上のゴム製部品が重なりあった結合部品が搬送されてくると、ローラーとゴム製部品との摩擦、または部品移送路とゴム製部品との摩擦により、部品同士が剥離する。このため、摩擦係数や弾性変形の大きいゴム製部品同士が、結合や連結していても容易に分離することができる。
断面L字状の板材である摺動部材は、下側に位置する一面がヒンジを介して回動自在に基盤側固定部材の傾斜面に連結されている。このため、2つ以上のゴム製部品が嵌まり合って結合した状態で搬送されて来る場合に、結合したゴム製部品の変形が制限され、ゴム製部品の損傷を防止できる。
先端で摺動部材の一面を押圧するネジ部を傾斜面に螺合し、間隔hを調整できるストッパーにより、摺動部材の摺動位置を限定することができる。
ローラー外周面に軸方向の溝を所定間隔で形成しているので、ローラーでゴム製部品を押さえ付ける際に、ゴム製部品の捩じりが戻らなくなる不具合が確実に防止できる。
【0005】
〔請求項2〕
摩擦係数や弾性変形が大きいゴム製部品は、ガスケットであり、円筒断面の環部と、該環部から径大の円環状に延びるリップとを有する。
振動容器内のゴム製部品が部品移送路を搬送されて来る場合に、2つ以上のガスケット(ゴム製部品)が嵌まり合って結合した状態になり易いため、部品分離が必要であり、部品分離装置を用いれば、結合したガスケットを容易に分離することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、本発明の部品分離装置1が装着されている振動式部品供給装置Aを示す。
振動式部品供給装置Aは、基盤20の上に取り付けた加振装置2と、該加振装置2の上に設置した振動容器21とからなる。
振動容器21には多数の部品3が収容されている。
本実施例では、部品3はゴム製のガスケットであり、円形断面の環部31からリップ32がやや径大の円環状に延びている。(図3参照)
【0010】
振動容器21の外周部には、上方に向かって中心半径が漸増する螺旋状の部品移送路22が設けられており、部品移送路22の先端は部品出口23となっている。
この振動式部品供給装置Aは、振動容器21内に多数の部品3を入れておき、振動容器21を振動させて部品3を順次に部品移送路22に導く。
移動しながら部品移送路22に一列に並んだ部品3は、部品出口23から1つづつ次の行程に供給されていく。
【0011】
部品分離装置1は、基盤20に締結されている固定部材としてのスタンド11、該スタンド11の上端部に揺動自在に設置されれた揺動部材である揺動ブラケット4、および該ブラケット4に取り付けられたモーター5およびローラー6とからなる。
スタンド11は板状を呈し、振動式部品供給装置Aの側方に立設されている。
固定部材は、スタンド11以外の機枠など他の構造物であっても良い。
【0012】
スタンド11は、下端が基盤20に締結された脚部12となっており、上端は角13を介して振動式部品供給装置Aの方向に向かって上がる傾斜角の傾斜面14となっている。
【0013】
揺動ブラケット4は、L字形の断面を有する板材で形成されており、傾斜面14に沿って配されている一辺41は、ヒンジ15によって回動自在に連結されている。
揺動ブラケット4の他辺42は、一辺41の振動式部品供給装置Aの側に配されるとともに、軸穴43が開けられている。
傾斜面14の先端部には、ストッパー35が設けられており、揺動ブラケット4の揺動位置が限定できるようになっている。ストッパー35は、ネジを傾斜面14に螺合した構造を有しており、通常状態での間隔hが任意に調整できるようになっている。
【0014】
モーター5は、揺動ブラケット4の他辺42の外側面に締結され、出力軸51は軸穴43を挿通して部品移送路22の上方に配されている。
出力軸51の先端には、回転軸52が連結されており、回転軸52の先端部が径小に形成されるとともに、フリーワッシャ53、53に挟まれてウレタン製のローラー6が取り付けられている。
他辺42の内側面には、ローラー6の上方および側方を覆うカバー44が取り付けられている。なお、200はローラー6に平行的に配置されたガイド板である。
【0015】
ローラー6は、外周面61に軸方向の溝62が所定の間隔で形成されている。外周面61と部品移送路22との間の間隔hは、ネジ式のストッパー35により、部品3の高さより幾分大きく設定してある。
ローラー6の直径、幅、溝62の数、深さ及び幅は、部品3の材質、大きさ、形状に応じて適宜選定される。
本実施例では、溝62の幅Wおよび深さDは、1つの物品3が遊嵌できる寸法に設定してあり、溝62、62の間の長さLは物品3の長さの1.2〜1.5倍に設定してある。
【0016】
この部品分離装置1の作動を図3、図4とともに説明する。
振動式部品供給装置Aを作動させるには、モーター5に通電してローラー6を回転させる。ローラー6の回転速度は、外周面61が部品3の移送方向と同方向で部品3の移送速度より幾分速く設定してある。
振動容器21内の部品3は順次に部品移送路22を上がっていく。しかし、2つ以上の部品3が嵌まり合って結合している場合がある。
【0017】
図3の(イ)に示す如く、部品移送路22に重なって結合した2つの部品3A、3Bが搬送されてくると、図3の(ロ)に示す如く、ローラー6の外周面61に接触して部品移送路22と外周面61との間に引き込まれる。
この時、ローラー6は揺動して、図3の(ハ)や図4に示す如く上方に持ち上がる(h→h’)とともに、ヒンジ15の上の部分の重量が挟まった2つの部品3A、3Bに加わる。
このため、図3の(ハ)に示す如く、外周面61と上の部品3Aとの摩擦で、上の部品3Aは下の部品3Bと引き離す方向に付勢され、上の部品3Aは下の部品3Bと分離する。
【0018】
このように、ローラー6で部品3を押さえつけて捩る力を加えることにより、重なり、絡みった部品を確実に分離できる。また、ローラー6の外周面61に溝62を設けることにより、部品3の捩りが戻らなくなる不具合が確実に防止できる。
さらに、ローラー6がヒンジ15により、外周面61が部品移送路22に対し接離方向に変位自在に取り付けられているため、2つの部品3A、3Bの変形が制限され部品3の損傷が防止される。
もしローラー6が固定されていると、2つの部品3A、3Bの変形が大きく、溝62の角などで過大な外力が加わり部品3が損傷する虞がある。
【0019】
なお、部品移送路22に外周面61を接離方向に変位自在に配する手段は、揺動ブラケット4を固定部材であるスタンド11に揺動自在に取り付ける方法が構造が簡単で有利であるが、スプリングを用いてローラー6を部品移送路22に変位自在に支持しておく構成であっても良い。
【0020】
つぎに、図3の(ニ)に示す如く、上の部品3Aは溝62に嵌まり込み前進する。
続いて、図3の(ホ)に示す如く、下の部品3Bがローラー6の外周面61に接触して部品移送路22上を図示右方に押し進める。
隙間Dが部品3の高さより大きく設定してある場合は、下の部品3Bは振動により移送される。これにより、部品移送路22上を結合して移送されてきた部品3A、3Bは確実に分離され、部品3は1つづつ部品出口23へ移送される。
なお、部品移送路22は、コンベアであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】部品分離装置が装着された振動式部品供給装置の斜視図である。
【図2】部品分離装置が装着された振動式部品供給装置の正面図である。
【図3】部品分離装置の作動説明図である。
【図4】部品分離装置の作動説明図である。
【符号の説明】
A 振動式部品供給装置
1 部品分離装置
3 部品
4 揺動ブラケット(揺動部材)
5 モーター(回転駆動手段)
6 ローラー
11 スタンド(固定部材)
22 部品移送路
35 ストッパー(調節手段)
61 外周面
62 溝
W 幅
Claims (2)
- 基盤上に取り付けた加振装置の上側に設置され多数のゴム製部品が収容される円筒状の振動容器の上部外周に設けられ、上方に向かって中心半径が漸増する螺旋状の部品移送路と、
断面L字状の板材で形成され、下側に位置する一面がヒンジを介して回動自在に基盤側固定部材の傾斜面に連結される摺動部材と、
ローラー外周面に軸方向の溝を所定間隔で形成し、前記ローラー外周面と前記部品移送路との間に間隔hを設けて、前記摺動部材の上側に位置する他面の外周に締結したモータの回転軸に取り付けられるローラーと、
先端で前記摺動部材の前記一面を押圧するネジ部を前記傾斜面に螺合し、前記間隔hを調整するストッパーとを備え、
部品移送路上を移送される前記ゴム製部品を前記部品移送路と前記ローラーとの間で挟むとともに、連結した複数のゴム製部品同士を、前記ローラーと前記ゴム製部品との摩擦、または前記部品移送路と前記ゴム製部品との摩擦により分離することを特徴とする部品分離装置。 - 前記ゴム製部品はガスケットであり、円筒断面の環部と、該環部から径大の円環状に延びるリップとを有することを特徴とする請求項1に記載の部品分離装置。
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JP11775299A JP4158277B2 (ja) | 1999-04-26 | 1999-04-26 | 部品分離装置 |
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JP11775299A Expired - Fee Related JP4158277B2 (ja) | 1999-04-26 | 1999-04-26 | 部品分離装置 |
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1999
- 1999-04-26 JP JP11775299A patent/JP4158277B2/ja not_active Expired - Fee Related
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