JP4158250B2 - 情報記録再生装置および方法、並びに提供媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報記録再生装置および方法、並びに記録媒体に関し、特に、例えば、テレビジョン放送の映像信号を、所定の時間間隔でサムネイル画像として記録するようにした情報記録再生装置および方法、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビジョン放送を録画するVCR(Video Cassette Recorder)には、録画した番組の放映日時、チャンネル、および番組のジャンル等のインデックス情報を、ビデオカセットテープの冒頭に記録する機能を有するものが存在する。
【0003】
そのようなVCRによれば、番組が録画されているビデオカセットテープの冒頭を再生させるだけで、録画されている番組のインデックス情報を得ることが可能であるが、ビデオカセットテープの全てを再生しなければ、録画されている番組の具体的な内容を知ることはできない。
【0004】
そこで、ビデオカセットテープの全てを再生することなく、録画されている番組の具体的な内容をユーザに把握させる方法として、例えば、録画時において、録画している番組の映像信号から所定の間隔で静止画像(または、サムネイル画像)を抽出して、ビデオテープの所定の位置にまとめて記録し、ビデオカセットテープに録画されている番組の内容を確認するときに、その所定の位置だけを再生する方法が考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような、所定の間隔で静止画像を抽出する方法では、番組(本編)の途中に放送されるコマーシャル等のような、番組(本編)の内容とは無関係である部分の静止画像も抽出して記録してしまうので、CMの静止画像が番組内容を把握するときの妨げとなる課題があった。
【0006】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、テレビジョン放送に含まれるコマーシャルを検出することにより、本編の静止画像だけを記録できるようにするものである。
【0007】
本発明の情報記録再生装置は、映像信号を取得する取得手段と、映像信号に対応する映像のうちのコマーシャル映像を検出する検出手段と、コマーシャル映像が検出されていない期間において周期的なタイミング信号を発生する発生手段と、発生されたタイミング信号に同期して映像信号の縮小静止画像を生成する生成手段と、生成された縮小静止画像を情報記録媒体に記録する記録手段とを備える。
【0008】
本発明の情報記録再生方法は、映像信号を取得する取得ステップと、映像信号に対応する映像のうちのコマーシャル映像を検出する検出ステップと、コマーシャル映像が検出されていない期間において周期的なタイミング信号を発生する発生ステップと、発生されたタイミング信号に同期して映像信号の縮小静止画像を生成する生成ステップと、生成された縮小静止画像を情報記録媒体に記録する記録ステップとを含む。
【0009】
本発明の記録媒体は、映像信号を取得する取得ステップと、映像信号に対応する映像のうちのコマーシャル映像を検出する検出ステップと、コマーシャル映像が検出されていない期間において周期的なタイミング信号を発生する発生ステップと、発生されたタイミング信号に同期して映像信号の縮小静止画像を生成する生成ステップと、生成された縮小静止画像を情報記録媒体に記録する記録ステップとを含む処理を情報記録再生装置のコンピュータに実行させるプログラムが記録されている。
【0010】
本発明においては、取得された映像信号に対応する映像のうちのコマーシャル映像が検出され、コマーシャル映像が検出されていない期間において周期的なタイミング信号が発生され、発生されたタイミング信号に同期して映像信号の縮小静止画像が生成されて情報記録媒体に記録される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定することを意味するものではない。
【0012】
本発明の情報記録再生装置は、前記映像信号を取得する取得手段(例えば、図1のチューナ2)と、前記映像信号に対応する映像のうちのコマーシャル映像を検出する検出手段(例えば、図2のCM検出回路21)と、前記コマーシャル映像が検出されていない期間において周期的なタイミング信号を発生する発生手段(例えば、図2のタイミング信号発生回路22)と、発生された前記タイミング信号に同期して前記映像信号の縮小静止画像を生成する生成手段(例えば、図2の画像縮小回路25)と、生成された前記縮小静止画像を情報記録媒体に記録する記録手段(例えば、図1の書き込み回路6)とを備える。
【0013】
本発明を適用したDVR(Digital Video Recorder)の構成例について、図1を参照して説明する。記録系のチューナ2は、端子1から入力されるテレビジョン放送のRF信号を復調し、得られた映像信号、音声信号、および音声多重モードを示す信号(以下、音声多重モード信号と記述する)を、サムネイル画像作成回路4に出力する。また、チューナ2は、映像信号および音声信号を変調回路3に出力する。
【0014】
変調回路3は、チューナ2から入力された映像信号および音声信号を、所定の方式(例えば、MPEG2方式)で圧縮符号化し、さらに、所定の変調方式(例えば、EFM変調方式)で変調して書き込み回路7に出力する。書き込み回路7は、変調された番組の映像信号および音声信号を記録媒体9に記録する。
【0015】
サムネイル画像作成回路4は、チューナ2から入力された各信号を用いて、番組(本編)の途中で放送されるコマーシャル(以下、CMと記述する)を検出する。また、サムネイル画像作成回路4は、検出したCM以外の本編において、所定のタイミングで映像信号から静止画像を抽出し、得られた静止画のサムネイル画像(縮小画像)を生成して変調回路5に出力する。さらに、サムネイル画像作成回路4は、CMが検出されたタイミングの情報を書き込み回路6に出力する。
【0016】
変調回路5は、サムネイル画像作成回路4から入力されたサムネイル画像のデータを、変調回路3と同様に、所定の方式(例えば、JPG方式)で圧縮符号化し、さらに、所定の変調方式(例えば、EFM変調方式)で変調して書き込み回路6に出力する。書き込み回路6は、変調されたサムネイル画像のデータを記録媒体8に記録する。また、書き込み回路6は、サムネイル画像作成回路4から入力された、CMが検出されたタイミングの情報に基づいて、記録媒体8に記録されてしまったCMのサムネイル画像のデータを削除する。記録媒体8,9は、例えば、CD-R、光磁気ディスク、ハードディスク、半導体メモリ等、ランダムアクセス可能な媒体である。
【0017】
再生系の読み取り回路10は、ユーザから入力されるコマンドに対応して、記録媒体8に記録されているサムネイル画像のデータを読み取って復調し、図示せぬモニタに供給する。読み取り回路11は、ユーザから入力されるコマンドに対応して、記録媒体9に記録されている番組の映像信号および音声信号を読み取って復調し、図示せぬモニタに供給する。
【0018】
なお、書き込み回路6,7、記録媒体8,9、および、読み取り回路10,11を、それぞれ一体化して、番組の映像信号および音声信号、並びにCMのサムネイル画像を一体化された記録媒体に記録するようにしてもよい。
【0019】
次に、その動作について説明する。このDVRにおいては、ユーザからの録画コマンドに対応して、チューナ2で受信されたテレビジョン放送の番組の信号(映像信号および音声信号)が、変調回路3で変調され、書き込み回路7により記録媒体9に記録される。上述した番組録画処理と平行して、サムネイル画像作成回路4で、チューナ2で受信されたテレビジョン放送のCMではない本編のサムネイル画像が作成され、作成されたサムネイル画像が変調回路5で変調され、書き込み回路6により記録媒体8に記録される。
【0020】
また、このDVRにおいては、ユーザからの再生コマンドに対応して、読み取り回路11により記録媒体9に記録されている番組の映像信号および音声信号が再生される。さらに、ユーザからのサムネイル画像再生コマンドに対応して、読み取り回路10により記録媒体9に対応する記録媒体8に記録されたサムネイル画像が再生される。再生されたサムネイル画像は、記録媒体9に録画されている番組の内容を把握する場合や検索を行いたい場合に利用される。
【0021】
図2は、図1のサムネイル画像作成回路4の構成例を示している。チューナ2から入力された映像信号、音声信号、および音声多重モード信号は、サムネイル画像作成回路4において、CM検出回路21に入力される。映像信号は、遅延回路24にも入力される。CM検出回路21は、チューナ2から入力された各信号がCMであるか否かをフレーム毎に判定し、その判定結果をタイミング信号発生回路22に出力する。なお、CM検出回路21の構成については後述する。
【0022】
タイミング信号発生回路22は、CM検出回路21から入力されたCMの検出結果と、タイマ23から入力される所定の周期信号(例えば、1分ごとに発信される信号)とを用いてタイミング信号を発生し、画像縮小回路25に供給する。また、タイミング信号発生回路22は、CM検出回路21から入力されたCMの検出結果を書き込み回路6に出力する。
【0023】
遅延回路24は、チューナ2から入力された映像信号を、CM検出回路21およびタイミング信号発生回路22の処理に要する時間だけ遅延して画像縮小回路25に出力する。
【0024】
画像縮小回路25は、タイミング信号発生回路22から供給されたタイミング信号に同期して、遅延回路24から入力された映像信号のサムネイル画像を生成し、変調回路5に出力する。
【0025】
次に、このDVRのサムネイル記録系の動作について、図3のフローチャートを参照して説明する。このサムネイル画像記録処理は、ユーザからの録画コマンドに対応して開始される、チューナ2、変調回路3、および書き込み回路7からなる番組録画系の処理と平行して実行され、番組録画系の処理が終了するとき、終了される。
【0026】
ステップS1において、サムネイル画像作成回路4のCM検出回路21は、チューナ2から入力された映像信号、音声信号、および音声多重モード信号を用いてフレーム単位でCMを検出し、その検出結果をタイミング信号発生回路22に出力する。なお、このCM検出処理の詳細は後述する。
【0027】
ステップS2において、タイミング信号発生回路22は、CM検出回路21から入力されたCMの検出結果と、タイマ23から入力される1分毎の周期信号とを用いてタイミング信号を発生し、画像縮小回路25に供給する。また、タイミング信号発生回路22は、CM検出回路21から入力されたCMの検出結果を示す情報を書き込み回路6に出力する。このタイミング信号発生処理の詳細について、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0028】
タイミング信号発生回路22は、ステップS11において、番組録画系の処理が終了したか否かを判定し、番組録画系の処理が終了していないと判定した場合、ステップS12に進む。ステップS12において、タイミング信号発生回路22は、タイマ23をリセットする。
【0029】
ステップS13において、タイミング信号発生回路22は、タイマ23の計測時間が1分を経過したか否かを判定し、計測時間が1分を経過していないと判定した場合、ステップS14に進む。
【0030】
ステップS14において、タイミング信号発生回路22は、CM検出回路21からCMの開始点を示す情報が入力されたか否かを判定する。CMの開始点を示す情報が入力されていないと判定された場合、ステップS13に戻る。その後、ステップS13において、計測時間が1分を経過したと判定された場合、ステップS16に進む。
【0031】
ステップS16において、タイミング信号発生回路22は、タイミング信号を画像縮小回路25に出力する。
【0032】
ステップS14において、CMの開始点を示す情報が入力されたと判定された場合、ステップS15に進む。ステップS15において、タイミング信号発生回路22は、CM検出回路21からCMの終了点を示す情報が入力されたか否かを判定し、CMの終了点を示す情報が入力されたと判定するまで待機する。
【0033】
ステップS15において、CMの終了点を示す情報が入力されたと判定された場合、ステップS16に進む。
【0034】
なお、ステップS11において、番組録画系の処理が終了したと判定されるまで、このタイミング信号発生処理は繰り返される。
【0035】
図5は、上述したタイミング信号発生処理による、タイミング信号の発生時期を表している。すなわち、テレビジョン放送の本編においては、所定の間隔(本実施例においては、1分間隔)でタイミング信号が発生され、CM開始点からCM終了点までの区間においてはタイミング信号は発生されず、CM終了点の直後から、再度、所定の間隔(1分間隔)でタイミング信号が発生される。
【0036】
図3の説明に戻る。ステップS3において、画像縮小回路25は、タイミング信号発生回路22から入力されたタイミング信号に同期して、遅延回路24を介して入力されたテレビジョン放送の映像信号からサムネイル画像を生成する。このサムネイル画像生成処理の詳細について、図6のフローチャートを参照して説明する。
【0037】
ステップS21において、画像縮小回路25は、タイミング信号発生回路22から入力されたタイミング信号に同期して、遅延回路24を介して入力されたテレビジョン放送の映像信号から静止画像(フレーム画像)を抽出する。
【0038】
ステップS22において、画像縮小回路25は、ステップS21で抽出した静止画像の空間周波数の高周波成分を除去するために、ローパスフィルタ処理を施す。ステップS23において、画像縮小回路25は、高周波成分が除去された静止画像を構成する画素を、所定の間隔で間引いて静止画像を所定のサイズを縮小し、得られたサムネイル画像を変調回路5に出力する。
【0039】
図3のステップS4にリターンする。ステップS4において、変調回路5は、サムネイル画像作成回路4から入力されたサムネイル画像のデータを所定の方法で変調して書き込み回路6に出力する。書き込み回路6は、変調されたサムネイル画像のデータを記録媒体8に記録する。
【0040】
ここで、このDVRのサムネイル記録系の動作をリアルタイムでモニタした画面を図7に示す。図7(A)に示すように、サムネイル画像記録処理のステップS1乃至S4(図3)においては、CMではない本編のサムネイル画像を周期的に記録媒体8に記録するようにしているが、図7(B)に示すように、各部の処理の遅延によりCMのサムネイル画像が記録媒体8に記録されてしまうことがある。
【0041】
そこで、ステップS5において、書き込み回路6は、図7(C)に示すように、タイミング信号発生回路22から入力された、CM検出回路21のCMの検出結果を示す情報を用いて、記録媒体8に誤って記録されたCMのサムネイル画像を削除する。CM終了直後のサムネイル画像は、図7(D)に示すように、削除されたCM区間のサムネイルが表示されていた位置に表示される。
【0042】
ここで、図2のCM検出回路21について説明する。図8は、CM検出回路21の構成例を示している。このCM検出回路21において、チューナ2から入力される音声多重モード信号はCM区間検出部36に供給され、映像信号は遅延部34およびシーンチェンジ検出部35に供給され、音声信号はA/D変換部32に供給される。
【0043】
無音閾値決定部31は、A/D変換部32でデジタル化された音声信号を用いて無音区間検出処理に用いられる閾値を演算し、無音区間検出部33に供給する。
【0044】
無音区間検出部33は、A/D変換部32から入力されるデジタル化された音声信号のレベルと、無音閾値決定部31から供給された閾値を比較することにより、無音区間を検出し、その結果をシーンチェンジ検出部35に出力する。
【0045】
シーンチェンジ検出部35は、同時に入力される2枚のフレーム画像(現フレームと、遅延部34により1フレーム時間(1/30秒)だけ遅延された前フレーム)を比較して、無音区間におけるシーンチェンジの有無を検出し、その結果をCM区間検出部36に出力する。
【0046】
CM区間検出部36は、音声多重モード信号と、シーンチェンジ検出部35から供給されたシーンチェンジの情報をフレーム毎に2値化して、内蔵するメモリに記憶し、その情報に基づいてCM区間を検出し、CM区間の開始点および終了点をタイミング信号発生回路22に出力する。なお、CM区間検出部36が内蔵するメモリには、過去1分間の情報を記憶させる。その場合、内蔵されるメモリの容量は、
60(秒)×30(フレーム)×2(データ)×1(ビット)
となる。
【0047】
次に、CM検出回路21の動作について、図9のフローチャートを参照して説明する。このCM検出処理は、チューナ2からCM検出回路21に各信号が入力されたときに開始される。ステップS31において、CM検出回路21の無音閾値決定部31は、無音区間検出処理(ステップS32)に用いられる閾値を無音区間検出部33に出力する。
【0048】
ここで、無音閾値決定処理の詳細について、図10のフローチャートを参照して説明する。ステップS41において、A/D変換部32は、チューナ2から入力された所定の微少時間の音声信号(アナログ)を、所定のサンプリング周波数、所定の量子化レベルでデジタル化し、得られたデジタル音声信号(例えば、図11(A))を無音閾値決定部31に出力する。無音閾値決定部31は、ステップS42において、A/D変換部32から入力されたデジタル音声信号を、図11(B)に示すように絶対値化し、ステップS43において、絶対値化されたサンプルのレベルの平均値(図11(C))を演算する。
【0049】
ステップS44において、無音閾値決定部31は、ステップS43で得た平均値と、それまで記憶していた閾値とを比較して、小さい方の値を新たな閾値として記憶する。
【0050】
ステップS45において、無音閾値決定部31は、全てのチャンネルに対してステップS41乃至S44の処理を実行したか否かを判定し、全てのチャンネルに対して処理を実行していないと判定した場合、ステップS46に進む。ステップS46において、無音閾値決定部31は、チューナ2にチャンネル切換信号を出力する。このチャンネル切換信号に対応して、チャンネルが切り替えられる。
【0051】
その後、ステップS45において、全てのチャンネルに対して、ステップS41乃至S44の処理を実行したと判定された場合、無音閾値決定処理を終了する。なお、この無音閾値決定処理は、常に所定の間隔(例えば、10分毎)で繰り返して実行される。
【0052】
なお、無音閾値決定処理の方法は、上述した方法以外にも考えられる。例えば、映像信号は存在するが、音声信号のレベルは確実に0となる、各チャンネルの放送開始時刻、および放送終了時刻において、音声信号を受信し、そのレベルnに所定のオフセット値Δを加えた値n+Δを無音閾値としてもよい。ただし、各チャンネルの放送開始時刻および放送終了時刻は既知であるものとする。
【0053】
図9に戻る。ステップS32において、無音区間検出部33は、ステップS31で無音閾値決定部31から入力された閾値に基づいて無音区間を検出する。この無音区間検出処理の詳細について、図12のフローチャートを参照して説明する。
【0054】
ステップS51において、A/D変換部32は、チューナ2から入力された、所定の微少時間の音声信号(アナログ)を所定のサンプリング周波数、および所定の量子化レベルでデジタル化し、得られたデジタル音声信号(例えば、図11(A))を無音閾値決定部31に出力する。無音区間検出部33は、ステップS52において、A/D変換部32から入力されたデジタル音声信号を、図11(B)に示すように絶対値化し、ステップS53において、絶対値化されたサンプルのレベルの平均値(図11(C))を演算する。
【0055】
ステップS54において、無音閾値決定部31は、ステップS53で得た平均値が、無音閾値決定部31から入力された閾値よりも小さいか否かを判定し、平均値が閾値よりも小さいと判定した場合、ステップS55に進む。ステップS55において、無音区間検出部33は、この区間を無音区間と判定し、その情報をシーンチェンジ検出部35に出力する。
【0056】
反対に、ステップS54において、平均値が閾値よりも小さくないと判定された場合、ステップS56に進む。ステップS56において、無音区間検出部33は、この区間を無音区間ではない(有音区間である)と判定し、その情報をシーンチェンジ検出部35に出力する。
【0057】
図9のステップS33にリターンする。ステップS33において、シーンチェンジ検出部35は、入力された前後する2枚のフレームにおけるシーンチェンジを検出し、その結果をCM区間検出部36に出力する。このシーンチェンジ検出処理の詳細について、図13のフローチャートを参照して説明する。
【0058】
ステップS61において、シーンチェンジ検出部35は、無音区間検出部33から入力された情報が無音区間を示すものであるか否かを判定し、入力された情報が無音区間を示す情報であると判定した場合、ステップS62に進む。
【0059】
ステップS62において、シーンチェンジ検出部35は、入力された前後する2枚のフレーム画像の相関値Eを演算する。具体的には、図14に示すように、遅延部34を介して入力された画像(遅延画像)と、遅延部34を介さずに入力された画像(スルー画像)の対応する画素の画素値の差の絶対値の総和が相関値Eとして次式により演算される。
E=Σ|Dij−Sij|
ただし、Dij,Sijは、それぞれ、遅延画像またはスルー画像の座標(i,j)の画素値を表している。なお、この相関値Eは、フレーム間の相関の程度が小さいくなると、その値は大きくなり、フレーム間の相関の程度が大きくなると、その値は小さくなる。
【0060】
ステップS63において、シーンチェンジ検出部35は、ステップS62で得られた相関値Eが所定の閾値よりも大きいか否かを判定し、相関値Eが所定の閾値よりも大きい(フレーム間の相関の程度が小さい)と判定した場合、ステップS64に進む。
【0061】
ステップS64において、シーンチェンジ検出部35は、入力された前後する2枚のフレーム間にはシーンチェンジが存在すると判定して、その情報をCM区間検出部36に出力する。
【0062】
反対に、ステップS63において、相関値Eが所定の閾値よりも大きくない(フレーム間の相関の程度が大きい)と判定された場合、ステップS65に進む。
【0063】
ステップS65において、シーンチェンジ検出部35は、入力された前後する2枚のフレーム間にはシーンチェンジがないと判定して、その情報をCM区間検出部36に出力する。
【0064】
なお、ステップS61において、無音区間を示す情報ではないと判定された場合、その情報がCM区間検出部36に出力される。
【0065】
図9のステップS34にリターンする。ステップS34において、CM区間検出部36は、内蔵するメモリに2値化して記憶している過去1分間のフレーム単位の音声多重モード信号およびシ−ンチェンジ検出部35からの情報に基づいてCM区間を判定する。
【0066】
すなわち、CM区間検出部36に内蔵されるメモリには、図15に示すように、音声多重モード信号(Audio_Multi[])については、ステレオモードが1、モノラルモードおよび2カ国語モードが0として記録され、シーンチェンジ検出部35から入力された情報(Scene_Change[]))については、シーンチェンジであるフレームには1、シーンチェンジではないフレームには0が記録されている。
【0067】
CM区間検出部36は、内蔵するメモリを参照し、図16(A)に示すように、シーンチェンジを示す信号が1であるフレーム(シーンチェンジ点)毎に区間(いまの場合、シーンチェンジ区間0乃至10)を区切り、各シーンチェンジ区間を構成するフレーム数を30で除算することにより、その区間の時間を演算する。また、CM区間検出部36は、図16(B)に示すように、音声多重モード信号が1であって連続しているフレームをステレオ区間とする。さらに、CM区間検出部36は、図16(C)に示すように、単独のシーンチェンジ区間の時間、または隣接する複数のシーンチェンジ区間の合計時間が15秒の整数倍であり、且つ、ステレオ区間である区間をCM区間と判定し、CM区間の開始点および終了点を示す信号をタイミング信号発生回路22に出力する。
【0068】
以上のように、本発明を適用したDVRのサムネイル画像記録処理においては、テレビジョン放送の本編だけを周期的に、特に、本編の内容を強く反映していることが多いCM終了直後のサムネイル画像を記録するようにしたので、記録媒体8に記録されたサムネイル画像は、本編の内容を把握する場合や検索する場合に役立つものとなる。
【0069】
なお、上記各処理を行うコンピュータプログラムは、磁気ディスク、CD-ROM等の情報記録媒体よりなる提供媒体のほか、インターネット、デジタル衛星などのネットワーク提供媒体を介してユーザに提供することができる。
【0070】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、本編の静止画像だけを記録することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したDVRの構成例を示すブロック図である。
【図2】図1のサムネイル画像作成回路4の構成例を示すブロック図である。
【図3】 DVRのサムネイル画像記録処理を説明するフローチャートである。
【図4】図2のタイミング信号発生回路22の動作を説明するフローチャートである。
【図5】タイミング信号の発生時期を説明するための図である。
【図6】図3のステップS3のサムネイル画像生成処理を説明するフローチャートである。
【図7】 DVRのサムネイル画像記録処理を説明するための図である。
【図8】図2のCM検出回路21の構成例を示すブロック図である。
【図9】CM検出回路21の動作を説明するフローチャートである。
【図10】図8の無音閾値決定部31の動作を説明するフローチャートである。
【図11】図8の無音閾値決定部31の動作を説明するための図である。
【図12】図9のステップS32の無音区間検出処理を説明するフローチャートである。
【図13】図9のステップS33のシーンチェンジ検出処理を説明するフローチャートである。
【図14】シーンチェンジ検出処理を説明するための図である。
【図15】CM区間検出部36に内蔵されるメモリに記録されている情報を説明するための図である。
【図16】CM区間検出部36の処理を説明するための図である。
【符号の説明】
2 チューナ, 3 変調回路, 4 サムネイル画像作成回路, 5 変調回路, 6,7 書き込み回路, 8,9 記録媒体, 10,11 読み取り回路, 21 CM検出回路, 22 タイミング信号発生回路, 23 タイマ, 24 遅延回路, 25 画像縮小回路
Claims (7)
- 映像信号を記録して再生する情報記録再生装置において、
前記映像信号を取得する取得手段と、
前記映像信号に対応する映像のうちのコマーシャル映像を検出する検出手段と、
前記コマーシャル映像が検出されていない期間において周期的なタイミング信号を発生する発生手段と、
発生された前記タイミング信号に同期して前記映像信号の縮小静止画像を生成する生成手段と、
生成された前記縮小静止画像を情報記録媒体に記録する記録手段と
を備える情報記録再生装置。 - 前記発生手段は、前記コマーシャル映像の終了直後に前記タイミング信号を発生する
請求項1に記載の情報記録再生装置。 - 前記映像信号は、テレビジョン番組の放送信号である
請求項1に記載の情報記録再生装置。 - 前記記録手段は、前記情報記録媒体に記録された前記縮小静止画像のうち、前記コマーシャル映像に対応するものを削除する
請求項1に記載の情報記録再生装置。 - 前記記録手段は、前記映像信号が記録される第1の情報記録媒体とは異なる第2の情報記録媒体に前記縮小静止画像を記録する
請求項1に記載の情報記録再生装置。 - 映像信号を記録して再生する情報記録再生装置の情報記録再生方法において、
前記映像信号を取得する取得ステップと、
前記映像信号に対応する映像のうちのコマーシャル映像を検出する検出ステップと、
前記コマーシャル映像が検出されていない期間において周期的なタイミング信号を発生する発生ステップと、
発生された前記タイミング信号に同期して前記映像信号の縮小静止画像を生成する生成ステップと、
生成された前記縮小静止画像を情報記録媒体に記録する記録ステップと
を含む情報記録再生方法。 - 映像信号を記録して再生する情報記録再生装置の制御用のプログラムであって、
前記映像信号を取得する取得ステップと、
前記映像信号に対応する映像のうちのコマーシャル映像を検出する検出ステップと、
前記コマーシャル映像が検出されていない期間において周期的なタイミング信号を発生する発生ステップと、
発生された前記タイミング信号に同期して前記映像信号の縮小静止画像を生成する生成ステップと、
生成された前記縮小静止画像を情報記録媒体に記録する記録ステップと
を含む処理を情報記録再生装置のコンピュータに実行させるプログラムが記録されている記録媒体。
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JP34551898A JP4158250B2 (ja) | 1998-12-04 | 1998-12-04 | 情報記録再生装置および方法、並びに提供媒体 |
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