JP4157785B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、略常圧下において上下の電極間に被処理物を配し、電界を印加することにより、被処理物の表面改質、洗浄、成膜などのプラズマ表面処理を行なう常圧プラズマ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、特許文献1には、一対の電極を上下に対向配置し、略常圧下において、これら電極間に処理ガスを導入するとともに電界を印加することによりグロー放電を起こさせ、電極間に配した被処理物のプラズマ表面処理を行なう装置が記載されている。下側の電極上には、アーク放電を防止するための固体誘電体が設置されている。
特許文献2には、上面に有機高分子からなる誘電体を焼成被膜した金属板を用意し、これを下側の電極上に載せ、その上に被処理物を置き、減圧下でプラズマ表面処理を行なうことが記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開3040358号公報(第8図、第7頁)
【特許文献2】
特開昭59−150086号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1のような常圧のプラズマ処理装置においては、減圧のものよりアーク放電が立ちやすく、それを防止する意味で固体誘電体の役割は重要である。しかし、固体誘電体が、電極と別体で、しかも下側電極の上に単に載せただけでは、不安定なだけでなく、電極と固体誘電体の当接面どうし間に微小隙間が出来て、そこでアークが立ちやすくなる。また、特許文献2のように誘電体被膜の金属板を電極上に単に載せただけでは、電極と金属板とが導通不良を起こすおそれがある。更に、アークの問題は上側電極で多く生じるところ、上掲特許文献のものでは、肝心の上側電極に適用できない。一方、固体誘電体が電極と一体になっていると、固体誘電体が傷んだとき、電極をもまるごと交換することになる。これはコストが嵩む。また、電極には、給電線や接地線は勿論、冷却用の配管が接続されることが多く、上記交換作業の度にそれらを脱着するのは煩雑である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、間に被処理物が配されるべき上下一対の電極を有し、略常圧下で上記電極間に電界を印加して放電を起こさせ、被処理物のプラズマ処理を行なう装置であって、上記一対の電極のうち少なくとも上側の電極が、他方の電極との対向側電極部材と、他方の電極とは逆の背向側電極部材とに分割されるととともに、これら電極部材が、着脱機構によって分離可能かつ互いに押し当て可能になっており、上記背向側電極部材には、温調用の冷媒を通す冷媒路と、電界印加手段からの給電線又は接地線の接続部と、装置本体への支持部が設けられ、上記対向側電極部材の他方の電極との対向面には、これを覆うようにして固体誘電体が一体に設けられ、上記対向側電極部材が、上記背向側電極部材より薄い板状をなし、上記対向側電極部材における上記他方の電極との対向面の面積と上記背向側電極部材との接触面積とがほぼ同じ大きさであり、上記対向側電極部材には、ボルト孔が形成されており、上記着脱機構が、上記ボルト孔と、上記背向側電極部材を通して上記ボルト孔にねじ込まれるボルトとにより構成されていることを特徴とする。
【0006】
本発明に係るプラズマ処理装置によれば、固体誘電体を、上側の電極にも、勿論下側の電極にも安定して設置できる。しかも、設置状態において背向側電極部材と対向側電極部材とを着脱機構によって互いに押し当てることができ、これら電極部材間の導通状態を良好に維持することができる。更に、電極のうち背向側電極部材を残して、すなわち電極をまるごと交換することなく、しかも給電又は接地用の配線や冷媒路に連なる配管の脱着作業を要することなく、固体誘電体の交換作業を行なうことができる。
【0007】
請求項1に係る発明によれば、上記対向側電極部材には、ボルト孔が形成されており、上記着脱機構が、上記ボルト孔と、上記背向側電極部材を通して上記ボルト孔にねじ込まれるボルトとにより構成されていることによって、対向側電極部材を背向側電極部材に確実に着脱可能に押し当てることができ、ひいては固体誘電体を安定的に設置することができる。また、ボルトの箇所でアークが発生したりプラズマの均一性が損なわれたりするのを確実に防止することができる。
【0008】
請求項2に係る発明は、間に被処理物が配されるべき上下一対の電極を有し、略常圧下で上記電極間に電界を印加して放電を起こさせ、被処理物のプラズマ処理を行なう装置であって、上記一対の電極のうち少なくとも上側の電極が、他方の電極との対向側電極部材と、他方の電極とは逆の背向側電極部材とに分割されるととともに、これら電極部材が、着脱機構によって分離可能かつ互いに押し当て可能になっており、上記背向側電極部材には、温調用の冷媒を通す冷媒路と、電界印加手段からの給電線又は接地線の接続部と、装置本体への支持部が設けられ、上記対向側電極部材の他方の電極との対向面には、これを覆うようにして固体誘電体が一体に設けられ、上記対向側電極部材が、薄板状ないしは膜状をなしており、上記背向側電極部材には、上記対向側電極部材との分割面に開口する吸引孔が形成され、この吸引孔に吸引手段が連ねられることにより上記着脱機構が構成されており、吸引手段によって対向側電極部材が吸引孔に吸い付けられる。これによって、対向側電極部材を背向側電極部材に確実に着脱可能に押し当てることができ、ひいては固体誘電体を安定的に設置することができる。また、吸引孔の箇所でプラズマの均一性が損なわれるのを確実に防止することができる。
【0009】
請求項2に係る発明では、上側の電極における対向側電極部材および固体誘電体が、上記着脱機構とは別の係着手段に係着され、ひいては該対向側電極部材及び固体誘電体の落下阻止されることが好ましい。これによって、吸引を停止したときに上側の固体誘電体および対向側電極部材が落下するのを防止することができる。
【0010】
請求項1に係る発明では、上記固体誘電体が、板状をなし、この板状固体誘電体の周縁部が、上記対向側電極部材より突出されており、この板状固体誘電体の周縁突出部分と対向側電極部材の周側面とに、誘電体からなる添え部材が宛がわれていることが好ましい。請求項2に係る発明では、上記固体誘電体が、板状をなし、この板状固体誘電体の周縁部が、上記背向側電極部材より突出されており、この板状固体誘電体の周縁突出部分と背向側電極部材の周側面とに、誘電体からなる添え部材が宛がわれていることが好ましい。これによって、アークが、電極の周縁から板状固体誘電体の周縁を回り込むようにして伝わるのを防止することができる。
【0011】
上記固体誘電体が、板状をなし、この板状固体誘電体と対向側電極部材とが、互いの熱膨縮の差を吸収可能な伸縮性とその伸縮によっても接着状態を維持可能な接着強度とを有する接着剤にて接着されていることが望ましい。これによって、固体誘電体を容易に付けることができるとともに、対向側電極部材や板状固体誘電体に熱応力が生じるのを防止することができる。
【0012】
表面処理にフッ素を用いる場合には、上記固体誘電体における他方の電極との対向面に、フッ素を含有するシートを貼ることが好ましい。これによって、シートのフッ素をプラズマ化して所望の処理を行なうことができ、処理ガスにフッ素を含ませる必要がなく、例えばN2などの不活性ガスだけを電極間空間へ導入するだけで済み、処理ガス供給構造を簡素化することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1および図2は、本発明の第1実施形態に係る常圧プラズマ処理装置M1を示したものである。プラズマ処理装置M1は、上下一対の電極ユニット10,20を備えている。これら電極ユニット10,20の間に形成されたプラズマ化空間1aに薄板状のワークW(被処理物)が配置(具体的には下側電極ユニット20の上面に載置)され、常圧下においてこのワークWの上面が洗浄(表面処理)されるようになっている。
【0014】
下側のアース電極ユニット20は、平面視四角形の厚板状をなすアース電極21と、このアース電極21の四隅に装着された樹脂製の電極ホルダ22とを有し、図示しない装置本体に支持されている。アース電極21は、接地線42を介して接地されている。アース電極21の上面および側面には、例えばアルミナからなる固体誘電体の溶射膜23が形成されている。アース電極21の内部には、冷媒通路21aが形成されている。この冷媒通路21aに冷媒が通されることにより、アース電極21が冷却または加温(温度調節)されるようになっている。
【0015】
上側のホット電極ユニット10は、平面視左右に長い四角形のホット電極11と、このホット電極11の四隅に装着された電極ホルダ30F,30R,30Sとを有している。
【0016】
図1に示すように、前側の電極ホルダ30Fは、逆L字状をなしてホット電極11に直接宛がわれた内ホルダ部材31と、その前方外側に設けられた外ホルダ部材32と、これらホルダ部材31,32の上側に設けられた上板33と、ホルダ部材32の下側に設けられた下板34とを有し、ホット電極11の前端部に沿って左右(図1の紙面と直交する方向)に細長く延びている。
【0017】
前側ホルダ30Fには、処理ガス源50と協働する処理ガス導入機構が組み込まれている。すなわち、前側ホルダ30Fの外ホルダ部材32には、処理ガスの導入路32aが形成されている。導入路32aは、受容れ路32bと、チャンバー32cと、スリット32dとを上流側から順次連ねることによって構成されている。受容れ路32bの上流端は、フレキシブルチューブからなる処理ガス供給管51を介して処理ガス源50に連ねられている。処理ガス源50には、洗浄用処理ガスとして例えばN2やO2などが貯えられている。
【0018】
チャンバー32cは、大容積を有して外ホルダ部材32の略全長にわたって延び、受容れ路32bからの処理ガスを左右長手方向に均一化できるようになっている。スリット32dは、チャンバー32cの全長域からホット電極11へ近づくように斜め下に延びている。このスリット32dの全長域に吹出し路30aが連なっている。吹出し路30aは、内ホルダ部材31のR取りされた下端部と、下板34の曲面加工された端縁とによって形成され、図1の紙面と直交する左右に延びている。吹出し路30aは、後方すなわち電極ユニット10の内側へ向けて斜め下に開口されている。
【0019】
なお、下板34をホルダ部材32にボルト締めするボルト孔34aは、前後方向に長い長孔になっている。これにより、下板34の前後位置を調節でき、ひいては吹出し路30aの幅を拡縮することができるようになっている。また、下板34には、チャンバー32cに連なる他の吹出し路34bが形成されている。吹出し路34bは、吹出し路30aより前側に位置し、前方へ向けて斜め下に開口している。
【0020】
ホット電極11の後側のホルダ30Rは、前側ホルダ30Fを前後に反転させた構造をなしている。すなわち、電極ホルダ30Rは、内外のホルダ部材35,36と、上下の板37,38を有している。後側ホルダ30Rには、真空ポンプ53(排気手段)と協働する排気機構が組み込まれている。すなわち、内ホルダ部材35と下板38とによって、吸込み路30bが形成されている。下板38のボルト孔38aが長孔になることによって、下板38の前後位置を調節でき、吸込み路30bを拡縮できるようになっている。外ホルダ部材36には、排気路36aが形成されている。排気路36aは、吸込み路30bから延びるスリット36dと、このスリット36dに連なるチャンバー36cと、このチャンバー36cに連なる導出路36bとを有している。導出路36bの下流端は、フレキシブルチューブからなる排気管52を介して真空ポンプ53に連なっている。
【0021】
図2に示すように、ホット電極11の左右両側のホルダ30Sは、逆L字状をなして前後方向に長く延び、ホット電極11の左右側部に宛がわれている。これらホルダ30Sには、カーテンガス源54と協働するガスカーテン機構が組み込まれている。すなわち、各ホルダ30Sには、カーテンガスの導入路30cが形成されている。導入路30cは、垂直路30dと、水平路30eと、吹出し路30f,30gとを有している。垂直路30dは、ホルダ30Sの長手方向中央において上下に延びている。垂直路30dの上端は、フレキシブルチューブからなるカーテンガス供給管55を介してカーテンガス源54に接続されている。カーテンガス源54には、カーテンガスとして例えばN2などの不活性ガスが貯えられている。なお、上記処理ガスがカーテンガスと同一物質の場合には、処理ガス源50をカーテンガス源として兼用させてもよい。
【0022】
水平路30eは、垂直路30dの下端部に連なるとともにホルダ30Sの略全長域にわたって前後に延びている。水平路30eの底部から吹出し路30f,30gが延びている。これら吹出し路30f,30gは、互いに側面視「ハ」字状をなしている。すなわち、吹出し路30fは、左右内側へ向けて斜め下へ延び、ホルダ30Sの下端面に開口している。一方、吹出し路30gは、左右外側へ向けて斜め下へ延び、ホルダ30Sの下端面に開口している。なお、吹出し路30f,30gは、細孔状をなし、ホルダ30Sの略全長域にわたるように前後に間隔を置いて複数配置されているが、ホルダ30Sの略全長域にわたるスリット状に形成してもよい。
【0023】
本発明の特徴部分について説明する。
図1および図2に示すように、装置M1の上側のホット電極11は、アース電極21と対向する下側に配された対向側電極部材12と、アース電極21とは逆の上側に配された背向側電極部材13とに分割されている。
【0024】
背向側電極部材13について詳述する。背向側電極部材13は、導電金属、好ましくは軽量なアルミニウムによって厚肉の板状に形成されている。詳細な図示は省略するが、背向側電極部材13は、懸架ブラケット19を介して上記装置本体に前後スライド可能に懸架、支持されている。(背向側電極部材13の懸架ブラケット19との連結部が、「装置本体への支持部」となっている。)これによって、ホット電極ユニット10が、アース電極ユニット20の真上に対向するセット位置(図1の状態)と、後方(図1において左方)に退避してアース電極ユニット20の上面を露出させる退避位置(図示省略)との間で水平移動可能になっている。セット位置において、上下の電極ユニット10,20間(後記樹脂シート76(図3)と溶射膜23との間)には、例えば1〜2mm程度の厚さの隙間すなわち上記プラズマ化空間1aが形成されるようになっている。
【0025】
また、図1に示すように、背向側電極部材13は、給電線41との接続部を有し、この給電線41を介してパルス電源40(電界印加手段)に電気的に接続されている。パルス電源40は、所定高さのパルス状の電圧を所定周期でホット電極11に供給するようになっている。
【0026】
さらに、図1および図2に示すように、背向側電極部材13の内部には、冷媒通路13aが形成されている。冷媒通路13aは、平面視U字状をなして左右に延びるとともに、両端が背向側電極部材13の上面に開口されている。冷媒通路13aの上流端には、フレキシブルチューブからなる冷媒導入管61が連ねられ、下流端には、フレキシブルチューブからなる冷媒導出管62が連ねられている。(すなわち、背向側電極部材13には、冷媒用の配管接続部が設けられている。)導入管61からの冷水や温水などの冷媒が、冷媒通路13aに通されることにより、ホット電極11が冷却または加温(温度調節)されるようになっている。その後、冷媒は、導出管62を経て排出されるようになっている。
【0027】
次に、ホット電極11の対向側電極部材12について説明する。対向側電極部材12は、背向側電極部材13と同様に、導電金属、好ましくは軽量なアルミニウムによって構成され、背向側電極部材13と同一の平面形状で、かつ、背向側電極部材13より薄い板状をなしている。対向側電極部材12の下面の隅部は、全周にわたってR取りされている。
【0028】
対向側電極部材12の下面(アース電極21との対向面)には、誘電体板71が設けられている。誘電体板71は、薄く(例えば厚さ1mm程度)透明な石英ガラスで構成され、ホット電極11に対する固体誘電体としての役割を担っている。勿論、この誘電体板71は、ホット電極11の背向側電極部材13とは別体物である。
【0029】
図3に示すように、誘電体板71の下面には、薄い樹脂シート76が接着されている。このシート76は、フッ素を含有する樹脂、例えばテトラフルオロエチレンで構成されている。
【0030】
対向側電極部材12と誘電体板71とは、紫外線硬化接着剤74(光硬化接着剤)によって接着されている。この接着剤74は、加水分解性官能基(例えばアルコキシ基)を有する珪素系の化合物と、紫外線(光)照射により上記珪素系化合物の反応、重合、または架橋を促進させる化合物(例えばカルボン酸無水物、カルボン酸イミド、ジアシルホスフィンオキサイドなど)とを含有しており、誘電体板71と対向側電極部材12が熱で相対的に膨張・収縮するとき、両者の接着状態を維持しつつその熱膨縮の差を吸収する程度の伸縮性を有している。
【0031】
なお、硬化前の接着剤74は、粘度が低い。この低粘度の接着剤74を対向側電極部材12と誘電体板71の間に塗布した後、誘電体板71を小さく揺する。これにより、接着剤74内から気泡を確実に除去することができる。その後、接着剤74に紫外線を当てて硬化させる。誘電体板71は透明な石英ガラスで構成されているので、紫外線を十分に透過させることができる。
【0032】
図1および図2に示すように、上記誘電体板71の周縁部は、対向側電極部材12の周縁部より突出している。この誘電体板71の周縁突出部分の上面と対向側電極部材12の周側面とに、角材状をなす上記添え部材73が宛がわれている。添え部材73は、誘電体の樹脂で構成されている。添え部材73は、対向側電極部材12の4つの縁に合わせて4つに分割されているが、一体に連なって枠状をなしていてもよい。添え部材73は、水平なボルト75によって対向側電極部材12の周側面に固定されている。このボルト75は、誘電体の樹脂によって形成されている。
【0033】
ホット電極11の2つの分割部材12,13どうしの接合構造について説明する。
背向側電極部材13には、上面から下面へ貫通する挿通孔13bが適宜な間隔を置いて複数形成されている。対向側電極部材12の上記挿通孔13bに対応する位置には、内周面に雌ネジを有するボルト孔12aが形成されている。ボルト孔12aは、対向側電極部材12の上面から厚さ方向の中程まで形成され、対向側電極部材12の下面へは達していない。(したがって、対向側電極部材12の下面は、ボルト孔12aの配置箇所においても滑らかな状態になっており、ひいては下面全体が滑らかになっている。)そして、ボルト14が、挿通孔13bを通してボルト孔12aにねじこまれている。このボルト14によって、対向側電極部材12が、背向側電極部材13に引き付けられ、押し当てられている。
ボルト14と孔12a,13bによって、対向側電極部材12の「着脱機構」が構成されている。
【0034】
上記のように構成された常圧プラズマ処理装置M1を用いてワークWの洗浄処理を行なう手順を説明する。
ホット電極ユニット10を退避位置に位置させ、アース電極ユニット20の上面に処理対象のワークWを載せる。そして、ホット電極ユニット10を前進させてセット位置に位置させる。
【0035】
次いで、処理ガスを、処理ガス源50から供給管51を経て受容れ路32bに導入する。この処理ガスが、チャンバー32cで均一化された後、スリット32dを経て吹出し路30aから電極ユニット10,20間のプラズマ化空間1aへ吹出される。
【0036】
なお、処理ガスとして例えばN2を用いるときは、吹出し路30aの前方の吹出し路34bを開けておき、そこからもN2が吹出されるようにするとよい。これにより、吹出し路30aからの吹出し流を外部から遮断でき、外の空気がプラズマ化空間1aに取り込まれるのを防止することができる。
【0037】
また、パルス電源40をオンする。これにより、ホット電極11の背向側電極部材13にパルス電圧が印加される。ホット電極11の2つの分割部材12,13どうしは互いに押し付けられ、良好な導通状態になっているので、対向側電極部材12にも、上記のパルス電圧がロスなく確実に印加されることになる。これによって、上下の電極11,21間のプラズマ化空間1aに電界が形成される。この電界は、ボルト14やボルト孔12aからなる着脱機構の影響を受けることがない。よって、プラズマ化空間1a内にアークを発生させることなく均一なグロー放電を形成することができる。このグロー放電によって上記プラズマ化空間1aを流れる処理ガスをプラズマ化できる。更に、シート76の含有フッ素をプラズマ化して空間1a内に飛び出させ、上記プラズマ化した処理ガスに混ぜることができる。これによって、ワークWの上面を良好にプラズマ洗浄することができる。シート76からフッ素を出すことができるので、処理ガスにフッ素を含ませておく必要がなく、処理ガス供給構成を簡素化できる。
【0038】
併行して、カーテンガスを、カーテンガス源54から供給管55を経て左右の導入路30cに導入する。このカーテンガスは、路30cの垂直路30dを経て水平路30eに沿って前後方向に均一に拡げられる。そして、水平路30eの全長域から吹出し路30f,30gを経て、ホルダ30S,22間の隙間にそれぞれ吹出される。そのうち内向きの吹出し路30fからのカーテンガスによって、上記処理ガスがプラズマ化空間1aから漏れるのを防止することができる。一方、外向きの吹出し路30gからのカーテンガスによって、外の空気がプラズマ化空間1a内に取り込まれるのを防止することができる。
【0039】
使用済みの処理ガスおよびカーテンガスは、後側ホルダ30Rの吸込み路30bに吸い込まれ、排気路36aおよび排気管52を経て真空ポンプ53に吸込まれ排気される。
処理終了後は、処理ガスおよびカーテンガスの投入を停止するとともに電源を停止する。そして、ホット電極ユニット10を押して退避位置に位置させ、アース電極ユニット20上の洗浄済みワークWを取り出す。
【0040】
常圧プラズマ処理装置M1によれば、誘電体板71を、電極11の一部すなわち電極部材13に対して着脱可能に、しかも安定的に設置できる。この着脱機構からは、アークが発生したりプラズマの均一性が損なわれたりすることはない。そして、誘電体板71が傷んだり汚れたりしたときは、ボルト14を外すことにより、電極11の一部すなわち背向側電極部材13とは別途に容易に交換することができる。すなわち、電極11全体を交換する必要がない。したがって、電極11の背向側電極部材13に繋がっている給電線41や冷媒用の配管61,62を脱着したり、背向側電極部材13を懸架ブラケット19から外したりする必要がない。
【0041】
また、接着剤74が硬化前に十分に脱泡され、対向側電極部材12と誘電体板71との間が気泡の殆ど無い接着剤74で充填されているので、これら部材12,71の間でアークが発生するのを確実に防止できる。
更に、誘電体の添え部材73によって対向側電極部材12の周側面からのアークを防止でき、ひいてはアークが誘電体板71の周縁部を回り込むようにして伝わりアース電極21に落ちるのを防止できる。しかも、ボルト75が誘電体樹脂で形成されているので、対向側電極部材12の周側面からのアークを一層確実に防止できる。なお、背向側電極部材13の周側部とホルダ35,30Sを止めるボルト39についてもアーク防止のために誘電体樹脂で構成するのが好ましい。
【0042】
電圧印加によって対向側電極部材12と誘電体板71が互いに異なる度合いで熱膨張したときは、UV硬化型接着剤74が両部材12,71の接着状態を維持しながら伸縮することによって、これら部材12,71の膨張差を吸収でき、これら部材12,71に熱応力が生じるのを防止することができる。
【0043】
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の実施形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
図4および図5は、本発明の第2実施形態に係る常圧プラズマ処理装置M2を示したものである。図6に示すように、このプラズマ処理装置M2では、ホット電極11が背向側電極部材13と対向側電極部材15とに分割されている点で既述の装置M1と同様であるが、対向側電極部材15が、アルミ箔で形成されている(極薄板状ないしは膜状をなしている)点で装置M1と異なっている。このアルミ箔からなる対向側電極部材15が、UV硬化型接着剤74によって誘電体板71に接着されている。
【0044】
図4および図5に示すように、ホット電極11の背向側電極部材13には、上面から下面に貫通する吸引孔13cが適宜な間隔を置いて複数形成されている。これら吸引孔13cの上面開口が、フレキシブルチューブからなる吸引管81を介して真空ポンプ80(吸引手段)に連ねられている。吸引孔13cと真空ポンプ80とによって「着脱機構」が構成されている。なお、真空ポンプ80は、処理ガスおよびカーテンガスの排出用真空ポンプ53と共通の真空ポンプを用いることにしてもよい。
【0045】
真空ポンプ80を駆動することによってアルミ箔からなる対向側電極部材15が吸引孔13cに吸い付けられるようになっている。これにより、対向側電極部材12を背向側電極部材13に押し付けることができ、良好な導通状態を得ることができる。ひいては、誘電体板71をホット電極11に安定的に設置できるとともに、容易に着脱することができる。
【0046】
しかも、対向側電極部材15は、吸引孔13cの箇所でも滑らかさを損なっておらず、且つ、この吸引孔13cの箇所でも電界を一様に加えることができるので、該箇所でアークが発生したりプラズマの均一性が損なわれたりすることはない。
【0047】
なお、誘電体板71の周縁部は、対向側電極部材15より突出され、この誘電体板71の周縁突出部分の上面に添え部材73が接着されている。また、誘電体板71の周端縁はエッジになっており、このエッジが添え部材73の下面に形成された切り込み73aに嵌め込まれている。
【0048】
上記電極部材13,15どうしの吸引接合状態において、添え部材73は、背向側電極部材13の周側面に宛がわれている。これによって、背向側電極部材13の周側面からアークが出るのを防止できる。
【0049】
添え部材73は、ボルト79(係着手段)によってホルダ30F,30R,30Sに係着されている。これによって、真空ポンプ80を停止しても、対向側電極15および誘電体板71が落下することはない。
上記ボルト79は、誘電体の樹脂で構成されている。これによって、背向側電極部材13の周側面からのアーク発生を一層確実に防止することができる。
【0050】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の改変が可能である。
例えば、下側のアース電極21にも本発明の分割構造を適用してもよい。
対向側電極部材の他方の電極との対向面に設けられる固体誘電体は、石英ガラスなどの板部材に代えて、アルミナなどの溶射膜で構成してもよい。
電極構造は、上記実施形態のような平行平板電極に限定されず、種々の形状のものに適用可能である。電極は、2分割に限らず、3つ以上に分割されていてもよい(対向側電極部材を更に2以上に分割してもよく、背向側電極部材を更に2以上に分割してもよい)。
本発明は、グロー放電に限らず、コロナ放電によるプラズマ処理にも適用でき、洗浄に限らず、成膜、表面改質、エッチング、アッシングなどの種々のプラズマ処理にあまねく適用できる。
【0051】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、固体誘電体を、上側の電極にも、勿論下側の電極にも安定して設置できる。しかも、設置状態において背向側電極部材と対向側電極部材とを着脱機構によって互いに押し当てることができ、これら電極部材間の導通状態を良好に維持することができる。更に、電極のうち背向側電極部材を残して、すなわち電極をまるごと交換することなく、しかも給電又は接地用の配線や冷媒路に連なる配管の脱着作業を要することなく、固体誘電体の交換作業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る常圧プラズマ処理装置を前後方向に沿って切断した断面図である。
【図2】上記常圧プラズマ処理装置を左右方向に沿って切断した断面図である。
【図3】上記常圧プラズマ処理装置の電極対向部を拡大して示す断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る常圧プラズマ処理装置を前後方向に沿って切断した断面図である。
【図5】上記第2実施形態に係る常圧プラズマ処理装置を左右方向に沿って切断した断面図である。
【図6】上記第2実施形態に係る常圧プラズマ処理装置の電極対向部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
M1,M2 常圧プラズマ処理装置
W ワーク(被処理物)
10 ホット電極ユニット
11 ホット電極(上側の電極)
12 対向側電極部材
12a ボルト孔(着脱機構の構成要素)
13 背向側電極部材
13a 冷媒通路
13b 挿通孔(着脱機構の構成要素)
13c 吸引孔(着脱機構の構成要素)
14 ボルト(着脱機構の構成要素)
15 対向側電極部材
19 懸架ブラケット(ホット電極の支持部材)
20 アース電極ユニット
21 アース電極(下側の電極)
40 パルス電源(電界印加手段)
41 給電線
50 処理ガス源
61 冷媒導入管
62 冷媒導出管
71 誘電体板(固体誘電体)
73 添え部材
76 樹脂シート(フッ素を含有する樹脂シート)
79 ボルト(係着手段)
81 吸引管(着脱機構の構成要素)
80 真空ポンプ(吸引手段、着脱機構の構成要素)

Claims (6)

  1. 間に被処理物が配されるべき上下一対の電極を有し、略常圧下で上記電極間に電界を印加して放電を起こさせ、被処理物のプラズマ処理を行なう装置であって、
    上記一対の電極のうち少なくとも上側の電極が、他方の電極との対向側電極部材と、他方の電極とは逆の背向側電極部材とに分割されるととともに、これら電極部材が、着脱機構によって分離可能かつ互いに押し当て可能になっており、上記背向側電極部材には、温調用の冷媒を通す冷媒路と、電界印加手段からの給電線又は接地線の接続部と、装置本体への支持部が設けられ、上記対向側電極部材の他方の電極との対向面には、これを覆うようにして固体誘電体が一体に設けられ、
    上記対向側電極部材が、上記背向側電極部材より薄い板状をなし、上記対向側電極部材における上記他方の電極との対向面の面積と上記背向側電極部材との接触面積とがほぼ同じ大きさであり、
    上記対向側電極部材には、ボルト孔が形成されており、上記着脱機構が、上記ボルト孔と、上記背向側電極部材を通して上記ボルト孔にねじ込まれるボルトとにより構成されていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 間に被処理物が配されるべき上下一対の電極を有し、略常圧下で上記電極間に電界を印加して放電を起こさせ、被処理物のプラズマ処理を行なう装置であって、
    上記一対の電極のうち少なくとも上側の電極が、他方の電極との対向側電極部材と、他方の電極とは逆の背向側電極部材とに分割されるととともに、これら電極部材が、着脱機構によって分離可能かつ互いに押し当て可能になっており、上記背向側電極部材には、温調用の冷媒を通す冷媒路と、電界印加手段からの給電線又は接地線の接続部と、装置本体への支持部が設けられ、上記対向側電極部材の他方の電極との対向面には、これを覆うようにして固体誘電体が一体に設けられ、
    上記対向側電極部材が、薄板状ないしは膜状をなしており、上記背向側電極部材には、上記対向側電極部材との分割面に開口する吸引孔が形成され、この吸引孔に吸引手段が連ねられることにより上記着脱機構が構成されており、吸引手段によって対向側電極部材が吸引孔に吸い付けられることを特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 上側の電極における対向側電極部材および固体誘電体が、上記着脱機構とは別の係着手段に係着され、ひいては該対向側電極部材および固体誘電体の落下阻止されることを特徴とする請求項に記載のプラズマ処理装置。
  4. 上記固体誘電体が、板状をなし、この板状固体誘電体の周縁部が、上記対向側電極部材より突出されており、この板状固体誘電体の周縁突出部分と対向側電極部材の周側面とに、誘電体からなる添え部材が宛がわれていることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  5. 上記固体誘電体が、板状をなし、この板状固体誘電体の周縁部が、上記背向側電極部材より突出されており、この板状固体誘電体の周縁突出部分と背向側電極部材の周側面とに、誘電体からなる添え部材が宛がわれていることを特徴とする請求項2又は3に記載のプラズマ処理装置。
  6. 上記固体誘電体における他方の電極との対向面に、フッ素を含有するシートが貼られていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のプラズマ処理装置。
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