JP4157466B2 - 弁漏洩検知システム - Google Patents
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Description
本実施形態は、原子炉格納容器内に設置される遠隔操作弁としての電動弁の弁漏洩検知システムについてのものである。図1は、弁漏洩検知システムを示す概略的構成図であり、図2および図3は、それぞれ電動弁にCCDカメラおよび集音マイクを設置した状態を示す構成図である。図4は、図1に示した弁漏洩検知システムを具体化した場合の構成図である。
図5は、本発明の第2実施形態を示すシステム構成図である。
本実施形態では、図6に示すように、格納容器内101に敷設する電動弁102が、電動弁102の開閉を遠隔操作する中央制御室の制御盤または現場盤103と、格納容器壁に設けるペネトレーション105(容器内を密封に保つための信号取り出し端子)を介して、信号線106や動力線107が接続されている。また、上記遠隔操作弁(電動弁)102は、一般的に動力線107として、電動弁を駆動させるケーブルの他に、弁の開閉検知用リミットスイッチを内蔵した電気箱内の温度を暖めることで、電動弁102の耐久性向上やリミットスイッチが結露等で異常検知しない目的で設けてあるスペースヒータ117の電源ケーブルが備えられている。スペースヒータに供給する電源は、中央制御室の制御盤または現場盤103から常時一定電圧を供給されている。
本実施形態では、センサや信号伝送器(送信器)の稼動時間を少なくすることで対応するものである。
本実施形態では、放射線環境下に使用可能とするために、鉛等の放射線遮蔽体にて信号伝送器を包み込み、電力線、および信号線は、図8に示すように、放射線が直線的に伝送器内部に入り込まないようにするため、矩形状に折曲した放射線遮蔽体によりカバーされた信号線出入口管201を介して外部に接続して、遮蔽効果を向上させるようになっている。
本実施形態では、図10に示すように、CCDカメラ108による映像信号またはマイクロフォン109による音声信号を重畳させ、中央制御室の制御盤103または現場盤で監視する弁漏洩検知システムにおいて、振動計302と振動計302から得られた電圧信号から振動信号を得る振動変換器303を電動弁102に備えるようになっている。すなわち、振動変換器303により得られた振動信号は、信号伝送器110により変調、重畳され、信号伝送器111に送信される。
本実施形態では、図11に示すように、電動弁102または周囲の情報を収集するセンサとして、複数のCCDカメラ108またはマイクロフォン109または振動計302を備えており、それぞれのセンサの信号を切り替えて信号伝送器110に送信する機能を持つ信号切替器302を有する。
本実施形態は、図12に示すように、振動計302が圧電式センサとされている。そして、圧電式センサに正弦波または矩形波等の電圧信号を入力することにより、圧電素子320を加振させるようになっている。加振された圧電素子320の振動は、振動計302内の錘319を振動させることになり、結果的に振動計302を取り付けている対象物321を加振することとなる。
本実施形態では、図13に示すように、CCDカメラ108またはマイクロフォン109または振動計302から得られた信号をデジタルデータに変換するデジタルデータ伝送器306と、デジタルデータを重畳し、送信する送信手段を有する信号伝送器110を備えている。また、受信した信号を分離、復調する信号伝送器111とデジタルデータとをアナログデータに変換するデジタルデータ伝送器304を備えている。デジタルデータ伝送器304および305は、送受信するデータを圧縮または復元する機能を有するものとしてよい。
本実施形態では、図14に示すように、電動弁102、周囲の情報を収集するCCDカメラ108、マイクロフォン109または振動計302が無線通信器(子機)に備えられ、電動弁102に設置された無線通信器(親機)と無線通信を可能とする構成となっている。
2 格納容器壁
3 ペネトレーション部
4 弁用既設ケーブル
5 電動弁
6 モータ制御盤
7 検知装置
8 CCDカメラ
9 周音マイク
10 検知制御装置
12 電源
13 開閉スイッチ
14 配線
15 信号分離装置
16 操作機
Claims (9)
- 遠隔操作弁に設置され、CCDカメラおよび集音マイクを取付けた検知装置と、この検知装置により出力される検知信号を変調して前記遠隔操作弁の開閉信号に重畳させて伝達するケーブルと、このケーブルに接続される前記遠隔操作弁操作用の操作盤とを備え、前記操作盤内における分離手段および解析手段により前記検知信号の分離および解析を行い、前記遠隔操作弁およびその機器周辺の漏洩を検知することを特徴とする弁漏洩検知システム。
- 前記CCDカメラは、可視光線カメラまたは赤外線カメラであり、漏洩による温度の変化を検知する請求項1記載の弁漏洩検知システム。
- 前記ケーブルを、中間部にペネトレーションが存在する伝送インピーダンスが不均一な送信用ケーブルとし、この送信ケーブルを、前記遠隔操作弁に設置された前記CCDカメラおよび前記集音マイクを取付けた検知装置から検知したセンサデータを変調および重畳して送信する信号伝送器に接続し、変調周波数をカラー副搬送波以下に抑制することにより、伝送インピーダンスを不均一とし、発生する伝送信号の反射および干渉を軽減させる請求項1記載の弁漏洩検知システム。
- 弁の漏洩検知を行う制御盤から接点信号を送信する接点信号伝送器と、上記接点信号伝送器に指令を送る弁操作パネルと、遠隔操作弁に取付けて上記接点信号を受信する接点信号伝送器とを備え、上記弁操作パネルから電源ON/OFF信号を送信することにより、前記センサおよびセンサデータを変調し、重畳して送信する信号伝送器の電源のON/OFFを遠隔操作して、必要時以外の信号伝送器およびセンサの稼動時間を削減させる請求項1記載の弁漏洩検知システム。
- 信号伝送器に、弁もしくは弁駆動装置の診断をするための弁駆動モータ電流を計測する信号、弁のリミットスイッチ信号、弁ケーシング振動を計測する加速度信号、弁棒駆動トルクもしくは弁棒駆動トルクに代わる駆動ウォームのトルクスプリングの圧縮変位信号、または駆動ウォームの軸圧縮荷重信号を入力し、弁のリミットスイッチ信号線等を利用して、弁の操作室に伝送し、その信号を分離して、その信号を用いて弁および弁駆動装置の診断を遠隔の弁操作室にて実施する請求項1記載の弁漏洩検知システム。
- 弁本体または周囲の振動状況を計測する振動計測手段を有し、計測した振動信号を変調および重畳して送信する信号伝送器と、送られてきた重畳信号から振動信号を分離、復元する信号伝送器とを有する請求項1記載の弁漏洩検知システム。
- CCDカメラ、集音マイク、振動計等の弁本体または周囲の情報を収集するセンサを複数有し、複数のセンサのうち受信するセンサを切り替える機能を有する操作パネルと、操作パネルにより入力された切り替え信号を変調、重畳し送信する機能を持つ信号伝送器と、弁側に設置され、送られてきた切替信号により収録するセンサを切り替える切替手段を持つ信号伝送器を有する請求項1記載の弁漏洩検知システム。
- 振動計測手段が圧電式センサであり、正弦波または矩形波等形状を持つ電圧信号を入力する加振波形入力器と、加振波形入力器により入力された電圧信号を変調し、重畳し送信する信号伝送器と、弁体に設置され送られてきた電圧信号を分離復元し、圧電センサの圧電素子を加振する機能を有する信号伝送器とを備えた請求項1記載の弁漏洩検知システム。
- 計測手段である圧電式センサにより計測され、弁側に設置した信号伝送器により変調、重畳、送信され、盤側の信号伝送器により分離、復調された振動信号と、加振波形入力器により入力した信号から応答を算出し、その応答の変化から劣化を検知する劣化検知機能を有する請求項1記載の弁漏洩検知システム。
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