JP4156905B2 - 自動車用ドアラッチ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用ドアラッチ装置に関し、詳しくは、施解錠手段を設けたラッチ本体に、施解錠手段を操作可能なアクチュエータを取り付けた自動車用ドアラッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車用ドアラッチ装置においては、車体側に固定されたストライカと係脱可能な噛合手段と、車外側に設けられるアウトサイドハンドルの開扉操作により解除方向に移動可能なアウトサイドレバーと、アウトサイドレバーの解除方向への移動に連動して、噛合手段とストライカとの係合を解除可能とする解錠状態と解除不能とする施錠状態とに切り替え可能な施解錠手段とを設けたラッチ本体に、モータ駆動のアクチュエータを取り付けるとともに、アクチュエータの出力レバーを施解錠手段に連結して、モータを駆動させることにより、施解錠手段を施錠状態及び解錠状態に切り替えるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許2884464号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような従来の自動車用ドアラッチ装置においては、フロントドア用、リヤドア用等の各種バリエーションに応じて、構成の変更を最も多く必要とする車内側操作系のインサイドレバー、ノブレバーをラッチ本体側に設けているため、ラッチ本体の共用化が困難となり、コストの上昇を招くおそれがある。
【0005】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、ラッチ本体の共用化を向上させ、コストを低減させることができるようにした自動車用ドアラッチ装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)ストライカと係脱可能な噛合手段と、前記噛合手段を収容するためのボディと、前記ボディに固定されるベースプレートと、前記ベースプレートに支持され、かつ車外側に設けられるアウトサイドハンドルの開扉操作により解除方向に移動可能なアウトサイドレバーと、前記ベースプレートに支持され、かつ前記アウトサイドレバーの解除方向への移動に連動して、前記噛合手段とストライカとの係合を解除可能とする解錠状態と解除不能とする施錠状態とに切り替え可能な施解錠手段とを有するラッチ本体と、該ラッチ本体に取り付けられ前記施解錠手段を施錠状態及び解錠状態に切り替え作動させるためのモータを内蔵したアクチュエータとを備える自動車用ドアラッチ装置において、前記アクチュエータは、前記ベースプレートに固定されるとともに、前記モータを収容するハウジングと、前記ハウジングに固定されるとともに、前記モータが収容される前記ハウジングの収容部を閉塞するカバーとを含み、前記アクチュエータにおけるハウジングの収容部に、車内側に設けられる施解錠操作ノブの施解錠操作により、前記施解錠手段を施錠状態及び解錠状態に切り替え可能に前記施解錠手段に連結されるノブレバーを枢着し、前記カバーにおける前記ハウジングの収容部に対向する側の内面に、前記車内側に設けられるインサイドハンドルの開扉操作により、前記アウトサイドレバーを解除方向へ移動可能に連結されるインサイドレバーを枢着する
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係わるドアラッチ装置(1)の正面図、図2は、ドアラッチ装置(1)の側面図、図3は、ラッチ本体(2)とアクチュエータ(3)との組み付け前の正面図である。
なお、以下の説明では、図1及び図3における左方を自動車の「後方」、右方を「前方」とし、図2における左方を「車内側」、右方を「車外側」とする。
【0010】
ドアラッチ装置(1)は、自動車におけるドアの内部後端に複数のボルト(図示略)をもって固定されるラッチ本体(2)と、ラッチ本体(2)に取り付けられるアクチュエータ(3)とにより形成される。
【0011】
ラッチ本体(2)における合成樹脂製の箱状のボディ(4)の収容部(4c)には、図4及び図5に示すように、前後方向を向く枢軸(5)により枢着され、かつ車体側に固着されたストライカ(6)と係脱可能なラッチ(7)と、前後方向を向く枢軸(8)により枢着され、かつラッチ(7)の外周縁に設けられた爪部(7a)(7b)に係脱可能なロッキングプレート(9)とが設けられている。
【0012】
ラッチ(7)は、図4に示すように、ストライカ(6)が離脱したオープン位置と、図5に示すように、オープン位置から時計方向へ回動して、ストライカ(6)と係合するクローズ位置との間を回動することができる。
【0013】
ロッキングプレート(9)は、ラッチ(7)の爪部(7b)(または爪部(7a))に係合して、ラッチ(7)のオープン方向(図5において反時計方向)への回動を阻止する図5に示す係合位置と、係合位置から解除方向(図5において反時計方向)へ回動して、爪部(7b)(または爪部(7a))から離脱する解除位置との間を回動することができる。
【0014】
ボディ(4)の収容部(4c)は、金属製のカバープレート(38)(図8に示す)により閉塞される。ラッチ(7)は、ばね(図示略)によりオープン方向(図4及び図5において反時計方向)に、また、ロッキングプレート(9)は、ばね(37)により係合方向(図4及び図5において時計方向)に、それぞれ付勢されている。
【0015】
なお、本発明に係わる実施形態においては、ラッチ(7)とロッキングプレート(9)とによって噛合手段が形成されている。
【0016】
ボディ(4)の前面側に固定され、かつ上方から見てL字型の金属製のベースプレート(11)には、図6及び図7に示すように、前後方向を向く軸部(10a)により枢着され、かつラッチ(7)と同期して回動する検出レバー(10)と、ロッキングプレート(9)の枢軸(8)に固着され、ロッキングプレート(9)と一体的に回動可能なオープンレバー(12)と、後方へ突出する軸部(13a)を一体的に形成し、この軸部(13a)をもって枢着される施解錠手段の一部を形成する施解錠レバー(13)と、前後方向を向く枢軸(15)により枢着されるとともに、ドアの車外側に設けられるアウトサイドハンドル(図示略)に連結部材(図示略)を介して連結されるアウトサイドレバー(14)と、施解錠レバー(13)とアウトサイドレバー(14)との間に架設される施解錠手段の他の一部を形成する第1及び第2サブレバー(16)(17)と、検出レバー(10)をもってラッチ(7)のオープン位置を検出する検出スイッチ(39)とが設けられている。
【0017】
施解錠レバー(13)は、車内側を向く外周縁に設けられた係合部(13c)と、車内側を向く端部に設けられて前方へ突出する連結部(13d)とを有し、後述するように、ドアの車内側に設けられた施解錠操作ノブ(図示略)の施解錠操作、及びアクチュエータ(3)におけるモータ駆動により、図6に示す施錠位置と図7に示す解錠位置とに回動させられる。
【0018】
アウトサイドレバー(14)は、アウトサイドハンドルが開扉操作(ドアを開ける操作)されると、図6に示す待機位置から、ばね(18)の付勢力に抗して解除方向(図6において反時計方向)へ回動して、図7に示す解除位置に回動させられる。
【0019】
第1サブレバー(16)は、下端部が前後方向を向く連結軸(19)によりアウトサイドレバー(14)に枢着されるとともに、上端部に設けられた上下方向の長孔(16a)が施解錠レバー(13)の下端部に設けられた突部(13b)に摺動可能に係合されている。
【0020】
第2サブレバー(17)は、下端部が連結軸(19)をもって第1サブレバー(16)に枢着されるとともに、ばね(20)により第1サブレバー(16)に対して時計方向へ付勢されて、右上縁に設けられた肩部(17a)が第1サブレバー(16)の当接部(16b)に当接することによって、図6に示す位置に保持されている。
【0021】
第2サブレバー(17)の中央部には、オープンレバー(12)に設けられた前方を向く係合部(12a)に係脱可能な解除部(17b)が設けられている。
【0022】
第1及び第2サブレバー(16)(17)は、施解錠レバー(13)が施錠位置にあるとき図6に示す施錠位置にあり、また、施解錠レバー(13)が施錠位置から解錠位置へ回動することにより、施錠位置から時計方向へ所定量回動する解錠位置に揺動する。
【0023】
第2サブレバー(17)の解除部(17b)は、第2サブレバー(17)が施錠位置にあるとき、オープンレバー(12)の係合部(12a)に対して空振りする位置にあり、また、解錠位置にあるとき、オープンレバー(12)の係合部(12a)に対して上方から係合可能な位置にある。
【0024】
施解錠レバー(13)、第1及び第2サブレバー(16)(17)が解錠位置にあるとき、アウトサイドハンドルの開扉操作をもって、アウトサイドレバー(14)が解除方向へ回動させられると、それに連動して、第1及び第2サブレバー(16)(17)は解除方向へ移動する。これにより、第2サブレバー(17)の解除部(17b)は、オープンレバー(12)の係合部(12a)に上方から当接して、オープンレバー(12)を解除方向(図6及び図7において時計方向)へ回動させる。オープンレバー(12)が解除方向へ回動すると、ロッキングプレート(9)は、解除方向へ回動して、ラッチ(7)の爪部(7a)または(7b)から離脱して、ラッチ(7)のオープン方向への拘束を解いてドアを開けることができる。
【0025】
また、施解錠レバー(13)、第1及び第2サブレバー(16)(17)が施錠位置にあるときには、アウトサイドハンドルの開扉操作をもって、アウトサイドレバー(14)を解除方向へ回動させて、第1及び第2サブレバー(16)(17)を解除方向へ移動させても、第2サブレバー(17)の解除部(17b)がオープンレバー(12)の係合部(12a)に対して空振りし、ロッキングプレート(9)を解除方向へ回動させることはできない。したがって、施解錠レバー(13)が施錠位置にあるときには、アウトサイドハンドルの開扉操作をもってドアを開けることはできない。
【0026】
検出レバー(10)は、図8、図10及び図11に示すように、ボディ(4)の上部隅部に設けられた嵌合孔(4a)に回動可能に嵌合される軸部(10a)と、軸部(10a)の後端側に設けられ、ボディ(4)の通過孔(4b)(図8に示す)を通過してボディ(4)の収容部(4c)に延出し、ラッチ(7)の側面に設けられたカム溝(7c)に摺動可能に係合される突起(10d)を先端に設けたアーム部(10b)と、軸部(10a)の前端側に設けられ、ボディ(4)の前面側に沿って延出するとともに、ラッチ(7)がオープン位置にあるとき、施解錠レバー(13)の解錠位置から施錠位置への回動を阻止する阻止部(10c)と、ボディ(4)の前面側に沿って下方に延出するとともに、検出スイッチ(39)のアクチュエータ部(39a)に当接して、検出スイッチ(39)を作動させる検出部(10e)とを有している。
【0027】
検出レバー(10)の検出部(10e)は、検出スイッチ(39)のアクチュエータ部(39a)に当接する際の衝撃を吸収し得るように、移動方向に弾性変形し得るようにほぼU字状をなしている。
【0028】
検出レバー(10)は、前述のように、アーム部(10b)の突起(10d)がラッチ(7)のカム溝(7c)に摺動可能に係合されることにより、ラッチ(7)の回動に同期して、ラッチ(7)がオープン位置にあるとき、図7に示すように、検出部(10e)が検出スイッチ(39)のアクチュエータ部(39a)に当接して、検出スイッチ(39)を作動させるオープン位置に回動し、また、ラッチ(7)がクローズ位置にあるとき、図6に示すように、検出部(10e)が検出スイッチ(39)のアクチュエータ部(39a)から離間するクローズ位置に回動する。
【0029】
図7に示すように、検出レバー(10)がオープン位置にあって、かつ施解錠レバー(13)が解錠位置にあるときは、検出レバー(10)の阻止部(10c)が施解錠レバー(13)の係合部(13c)に係合して、施解錠レバー(13)の解錠位置から施錠位置への回動が阻止される。また、この状態で、ドアが閉じられると、図6に示すように、ラッチ(7)の回動に連動して検出レバー(10)がクローズ位置に回動することにより、検出レバー(10)の阻止部(10c)が施解錠レバー(13)の係合部(13c)から離脱して、施解錠レバー(13)の施錠位置から解錠位置への回動が可能となる。
【0030】
上述のように、検出レバー(10)は、検出スイッチ(39)を作動させて、ドアの開閉状態を検出させる構成(検出部(10e))と、ドアが開いているときの施解錠操作ノブの施錠操作を阻止して、車内キー忘れを防止する構成(阻止部(10c))とを有している。
【0031】
次に、アクチュエータ(3)について詳細に説明する。図12は、アクチュエータ(3)におけるハウジング(21)のカバー(22)を外した状態の正面図、図13は、カバー(22)の内面側を示す裏面図である。
【0032】
アクチュエータ(3)は、上方から見てほぼL字状をなす合成樹脂製のハウジング(21)と、ハウジング(21)における収容部(21b)の開口を閉塞する合成樹脂製のカバー(22)とを有して、図3に示す矢印VI方向から、ラッチ本体(2)の前面側に組み付けられ、図1及び図2に示すように、ラッチ本体(2)側のベースプレート(11)に固定される。
【0033】
ハウジング(21)は、オープンレバー(12)、施解錠レバー(13)、アウトサイドレバー(14)、第1及び第2サブレバー(16)(17)が設けられたラッチ本体(2)の前面側を覆う覆い部(21a)と、アクチュエータ(3)側に設けられる後述の各種部品を収容する前述の収容部(21b)とを有し、ベースプレート(11)の上下部に設けた折曲部(11a)に嵌合されることによってラッチ本体(2)側に固定される。
【0034】
ハウジング(21)は、上述の構成により、アクチュエータ(3)側の各種部品を収容する機能と、ドアラッチ装置(1)における防水、防盗用カバーの機能とを兼ね備えたものとなっている。
【0035】
ハウジング(21)の収容部(21b)には、図12に示すように、キー等に内蔵された遠隔操作スイッチの操作により駆動可能な第1及び第2モータ(23)(24)と、第1モータ(23)の出力軸に固結されたウォーム(23a)に噛合して回転するウォームホイール(25)と、ウォームホイール(25)に設けられたピニオン(25a)に噛合し、上下方向へ移動可能な連係レバー(26)と、車内外方向を向く枢軸(28)により枢着されるとともに、施解錠用操作ノブにワイヤ等の連係部材(40)(図1に示す)を介して連結されるノブレバー(27)と、車内外方向を向く枢軸(29)により枢着され、かつ枢軸(28)により枢着されたギヤ(30)を介して、第2モータ(24)により回動させられるセクタギヤ(31)とが設けられている。
【0036】
カバー(22)は、ハウジング(21)における収容部(21b)を閉塞するようにハウジング(21)に固定されるとともに、カバー(22)の収容部(21b)と対向する側の内面側には、図13に示すように、車内外方向を向く枢軸(33)により枢着されるとともに、ドアの車内側に設けられるインサイドハンドル(図示略)にワイヤ等の連係部材(41)(図1に示す)を介して連結されるインサイドレバー(32)と、インサイドレバー(32)と一体的に回動可能で、かつインサイドレバー(32)に対して前後方向に摺動可能に支持された切替レバー(34)とが設けられている。
【0037】
なお、本実施形態おいて、インサイドレバー(32)に切替レバー(34)を設けた構成としているが、この構成に特定されるものでなく、切替レバー(34)を有しない構成であっても良い。
【0038】
連係レバー(26)は、上下方向のほぼ中央部に設けられた肩部(26b)と、枢軸(35)により枢着された係脱レバー(36)と、施解錠レバー(13)の連結部(13d)が嵌合される連結孔(26a)とを有し、肩部(26b)と係脱レバー(36)の上端部(36a)との間に、ノブレバー(27)に設けられた係合部(27a)が嵌合されることによって、ノブレバー(27)と連結され、また、ハウジング(21)をラッチ本体(2)に組み付けることにより、連結孔(26a)に施解錠レバー(13)の連結部(13d)が嵌合して、施解錠レバー(13)と連結される。
【0039】
上述のように、ノブレバー(27)が連係レバー(26)に連結され、また連係レバー(26)が施解錠レバー(13)に連結されることにより、第1モータ(23)をもって、連係レバー(26)を介して、施解錠レバー(13)及びノブレバー(27)を施錠位置及び解錠位置に回動させることができ、また、施解錠操作ノブの施解錠操作をもって、ノブレバー(27)を介して、連係レバー(26)及び施解錠レバー(13)を施錠位置及び解錠位置に移動させることができる。
【0040】
セクタギヤ(31)は、第2モータ(24)により、図12及び図15に示す施錠位置と、施錠位置から反時計方向へ所定量回動する解錠位置とに回動可能であって、施錠位置にあるときには、係脱レバー(36)の上端部(36a)を、図12及び図15に示すように、ノブレバー(27)の係合部(27a)に対して係合不能な位置に没入させ、また、セクタギヤ(31)が解錠位置にあるときには、セクタギヤ(31)の長孔(31a)と係脱レバー(36)の突部(36b)が係合して、係脱レバー(36)の上端部(36a)を、図16に示すように、ノブレバー(27)の係合部(27a)に対して係合可能な位置に突出させて、前述のように、ノブレバー(27)と連係レバー(26)とを連結する。
【0041】
切替レバー(34)は、ほぼ中央部に設けられた突部(34a)が、セクタギヤ(31)に設けられた上下方向の長孔(31b)に摺動可能に嵌合され、セクタギヤ(31)の施錠位置、解錠位置への回動に連動して、図13に示すように、インサイドレバー(32)の作動端より内側に没入して、アウトサイドレバー(14)の係合端部(14a)に対して係合不能な施錠位置と、図13に想像線で示すように移動して、インサイドレバー(32)の作動端より突出し、アウトサイドレバー(14)の係合端部(14a)と係合可能な図16に示す解錠位置とに移動し得るようになっている。
【0042】
インサイドレバー(32)は、切替レバー(34)が解錠位置にあり、かつ連係レバー(26)が施錠位置にあるとき、インサイドハンドルの開扉操作により、解除方向(図13において時計方向、図16において反時計方向)へ回動させられると、図16に示すように、切替レバー(34)の突部(34a)が連係レバー(26)の係合部(26c)に上方から係合して、連係レバー(26)を解錠位置に移動させることができる。
【0043】
施解錠レバー(13)、第1及び第2サブレバー(16)(17)、連係レバー(26)、ノブレバー(27)、セクタギヤ(31)、切替レバー(34)の全てが解錠位置にあるとき、インサイドハンドルの開扉操作をもって、インサイドレバー(32)及び切替レバー(34)を解除方向へ回動させると、切替レバー(34)がアウトサイドレバー(14)の係合端部(14a)に当接して、アウトサイドレバー(14)を解除方向へ回動させて、ドアを開けることができる。
【0044】
セクタギヤ(31)及び切替レバー(34)が解錠位置にあり、かつ施解錠レバー(13)、第1及び第2サブレバー(16)(17)、連係レバー(26)、並びにノブレバー(27)が施錠位置にあるとき、インサイドハンドルの開扉操作をもって、インサイドレバー(32)及び切替レバー(34)を解除方向へ回動させると、切替レバー(34)がアウトサイドレバー(14)の係合端部(14a)に係合して、アウトサイドレバー(14)を待機位置から解除位置に移動させる。また、これより遅いタイミングで、図16に示すように、切替レバー(34)の突部(34a)が、連係レバー(26)の係合部(26c)に係合して、連係レバー(26)を施錠位置から解錠位置へ移動させる。
【0045】
解除方向へ回動させられたアウトサイドレバー(14)は、第1及び第2サブレバー(16)(17)を施錠位置のまま解除方向へ移動させる。これにより、第2サブレバー(17)は、解除部(17b)がオープンレバー(12)における係合部(12a)に対して空振りしてその側方を移動する。
【0046】
この状態で、施解錠レバー(13)が、連係レバー(26)を介して、施錠位置から解錠位置へ移動させられると、図7に示すように、第2サブレバー(17)における解除部(17b)の側方がオープンレバー(12)の係合部(12a)の側面に当接して、解錠方向への移動が阻止される。これにより、第1サブレバー(16)のみが、ばね(20)の付勢力に抗して、施解錠レバー(13)と共に施錠位置から解錠位置に移動する。
【0047】
この状態で、アウトサイドハンドルの開扉操作を一旦止めて、アウトサイドレバー(14)を待機位置に復帰させると、第1及び第2サブレバー(16)(17)が上方へ復帰移動して、第2サブレバー(17)の解除部(17b)とオープンレバー(12)における係合部(12a)の側面との当接関係が離脱し、第2サブレバー(17)は、ばね(20)の付勢力により解錠位置に移動させられる。
【0048】
次いで、アウトサイドハンドルを再度、開扉操作してアウトサイドレバー(14)を解除方向へ回動させて、第1及び第2サブレバー(16)(17)を解除方向へ移動させると、第2サブレバー(17)の解除部(17b)がオープンレバー(12)の係合部(12a)に当接して、オープンレバー(12)を解除方向へ回動させることができる。これにより、ロッキングプレート(9)は、ラッチ(7)の爪部(7a)または(7b)から離脱して、ラッチ(7)のオープン方向への回動を自由にして、ドアを開けることができる。
【0049】
上述のように、施解錠手段(施解錠レバー(13)及び第1及び第2サブレバー(16)(17))が施錠状態にあっても、車内側からインサイドハンドルの1回目の開扉操作をもって、施解錠手段を解錠状態とし、そして、インサイドハンドルの2回目の開扉操作をもって、ドアを開けることができる。これにより、施解錠手段が施錠状態にあっても、車内側からは、ダブルアクション操作をもって、施解錠操作ノブを解錠操作することなく、迅速にドアを開けることができる。
【0050】
図12及び図15に示すように、係脱レバー(36)が施錠位置にあるときは、ノブレバー(27)の施錠位置から解錠位置への回動に際して、ノブレバー(27)の係合部(27a)が係脱レバー(36)の上端部(36a)と係合することはできない。これにより、施解錠操作ノブを施錠位置から解錠位置に移動させて、ノブレバー(27)を解錠位置へ回動させても、ノブレバー(27)の施錠位置から解錠位置への回動が連係レバー(26)に伝達されないので、施錠状態にあるドアを不正行為により、解錠状態とすることはできない。
【0051】
以上のように、施解錠操作ノブ及びインサイドハンドルに連結される車内側操作系のノブレバー(27)とインサイドレバー(32)とを、アクチュエータ(3)側に設けたことにより、ラッチ本体(2)側には、車内側操作系の部品を一切設ける必要がなくなる。したがって、ラッチ本体(2)には、ラッチ手段、施解錠手段等のバリエーションに応じて設計変更をあまり必要としない必要最小限の構成を設けるだけで済むので、ラッチ本体(2)の共用化を促進させて、コストの低減を図ることができる。
【0052】
また、カバー(22)をハウジング(21)に固定して、収容部(21b)を閉塞したことにより、主に図15に示すように、インサイドレバー(32)及び切替レバー(34)は、連係レバー(26)、ノブレバー(27)、セクタギヤ(31)等に対して、車内外方向に重合するようにして設けることができる。この構成により、ハウジング(21)内の収納スペースを有効に使用でき、アクチュエータ(3)の小型化を図ることができる。さらには、収容部(21b)内への雨水浸入を阻止するとともに、不正行為により収容部(21b)に設けられた各種部品が弄られることがないので、防盗効果の向上が図られる。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
車内側操作系のノブレバー及びインサイドレバーをアクチュエータ側に設けたので、ラッチ本体側には車内側操作系の部品を一切設ける必要がなくなり、ラッチ本体の共用化を促進させて、コストの低減を図ることができる。さらに、インサイドレバーとノブレバーとを重合させた状態で、ハウジングの収容部内に配置することが可能となり、ハウジングの収納スペースを有効に使用でき、アクチュエータの小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるドアラッチ装置の正面図である。
【図2】同じく、ドアラッチ装置の側面図である。
【図3】同じく、ラッチ本体とアクチュエータとの組み付け前の正面図である。
【図4】同じく、ラッチがオープン位置にあるときの、ラッチ本体の内部構造を示す図3におけるIV矢視図である。
【図5】同じく、ラッチがクローズ位置にあるときの、ラッチ本体の内部構造を示す図3におけるIV矢視図である。
【図6】同じく、ラッチ本体の側面図である。
【図7】同じく、ダブルアクション操作が行われているときの、ラッチ本体の側面図である。
【図8】図7におけるVIII−VIII線に沿う横断平面図である。
【図9】ラッチ本体における要部の拡大側面図である。
【図10】検出レバーの側面図である。
【図11】図10におけるXI矢視図である。
【図12】アクチュエータにおけるハウジングのカバーを外した状態の正面図である。
【図13】アクチュエータにおけるカバーの内面側を示す裏面図である。
【図14】図13におけるXIV−XIV線に沿う縦断面図である。
【図15】アクチュエータにおける要部の正面図である。
【図16】ダブルアクション操作が行われているときの、アクチュエータにおける要部の拡大正面図である。
【符号の説明】
(1)ドアラッチ装置
(2)ラッチ本体
(3)アクチュエータ
(4)ボディ
(4a)嵌合孔
(4b)通過孔
(4c)収容部
(5)枢軸
(6)ストライカ
(7)ラッチ(噛合手段)
(7a)(7b)爪部
(7c)カム溝
(8)枢軸
(9)ロッキングプレート(噛合手段)
(10)検出レバー
(10a)軸部
(10b)アーム部
(10c)阻止部
(10d)突起
(10e)検出部
(11)ベースプレート
(11a)折曲部
(12)オープンレバー
(12a)係合部
(13)施解錠レバー(施解錠手段)
(13a)軸部
(13b)突部
(13c)係合部
(13d)連結部
(14)アウトサイドレバー
(14a)係合端部
(15)枢軸
(16)第1サブレバー(施解錠手段)
(16a)長孔
(16b)当接部
(17)第2サブレバー(施解錠手段)
(17a)肩部
(17b)解除部
(18)ばね
(19)連結軸
(20)ばね
(21)ハウジング
(21a)覆い部
(21b)収容部
(22)カバー
(23)第1モータ
(23a)ウォーム
(24)第2モータ
(25)ウォームホイール
(25a)ピニオン
(26)連係レバー
(26a)連結孔
(26b)肩部
(26c)係合部
(27)ノブレバー
(27a)係合部
(28)(29)枢軸
(30)ギヤ
(31)セクタギヤ
(31a)(31b)長孔
(32)インサイドレバー
(33)枢軸
(34)切替レバー
(34a)突部
(35)枢軸
(36)係脱レバー
(36a)上端部
(36b)突部
(37)ばね
(38)カバープレート
(39)検出スイッチ
(39a)アクチュエータ部
(40)(41)連係部材

Claims (1)

  1. ストライカと係脱可能な噛合手段と、前記噛合手段を収容するためのボディと、前記ボディに固定されるベースプレートと、前記ベースプレートに支持され、かつ車外側に設けられるアウトサイドハンドルの開扉操作により解除方向に移動可能なアウトサイドレバーと、前記ベースプレートに支持され、かつ前記アウトサイドレバーの解除方向への移動に連動して、前記噛合手段とストライカとの係合を解除可能とする解錠状態と解除不能とする施錠状態とに切り替え可能な施解錠手段とを有するラッチ本体と、該ラッチ本体に取り付けられ前記施解錠手段を施錠状態及び解錠状態に切り替え作動させるためのモータを内蔵したアクチュエータとを備える自動車用ドアラッチ装置において、
    前記アクチュエータは、前記ベースプレートに固定されるとともに、前記モータを収容するハウジングと、前記ハウジングに固定されるとともに、前記モータが収容される前記ハウジングの収容部を閉塞するカバーとを含み、
    前記アクチュエータにおけるハウジングの収容部に、車内側に設けられる施解錠操作ノブの施解錠操作により、前記施解錠手段を施錠状態及び解錠状態に切り替え可能に前記施解錠手段に連結されるノブレバーを枢着し、前記カバーにおける前記ハウジングの収容部に対向する側の内面に、前記車内側に設けられるインサイドハンドルの開扉操作により、前記アウトサイドレバーを解除方向へ移動可能に連結されるインサイドレバーを枢着したことを特徴とする自動車用ドアラッチ装置。
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