JP4156330B2 - 天板のロック装置及び家具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、会議テーブル等のフラップ天板に好適に用いられる天板のロック装置、及びこのロック装置を用いた家具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、会議テーブルには、収納時に有効なスタックピッチで相互に重合状態で収納しておき必要に応じて展開できるように、天板を左右1対に離間して設けた支柱にフラップ動作可能に支持しているものが少なくない。その際、使用状態及び収納状態を良好なものにするために、天板を略水平な使用位置と起立した収納位置とに選択的にロックするロック装置を付帯して設けているのが通例である。一方、前記支柱は、前後方向に伸びるベースから起立して設けられているものが多く、前記ベースは、支柱との接合部位よりも前方に伸びているものが多い。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開平10−179267号公報(第2−5頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このように構成した家具は、天板を収納位置にロックした状態では、重心が支柱より前方に位置することになる。従って、運搬の際に前方に倒伏することがあり得る。そして、このような家具が前方に倒伏すると、収納位置における天板の上端及びベースの前端のみが接地する。そして、家具の自重を、収納位置における天板の上端及びベースの前端のみで支持するので、天板をフラップ運動可能に支持するフラップ装置が圧力を受け、このフラップ装置が故障する不具合が起こり得る
本発明は、以上に述べた課題を解決し、このような家具を効率よく収納できるとともに、前方に倒伏する際に故障が起こりにくくすべく構成するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明に係る天板のロック装置は、左右に離間させて1対設けた少なくとも前後方向に伸びるベースと、このベースから起立させて設けた支柱とを具備し、さらに前記ベースが支柱との接合部位よりも前方に伸びている家具本体と、前記家具本体に天板をフラップ動作可能に支持させるフラップ装置とを有する家具に用いられ、前記天板を略水平をなす使用位置にロック可能であるとともに、該天板を起立させた収納位置にもロック可能であり、天板が接地する方向に倒伏する際に、天板を収納位置にロックした状態を解除し、天板面の略全体が接地可能な状態に変化可能にしているものであって、さらに前記天板の天板面の略全体が接地する第3の固定位置に前記天板をロック可能であることを特徴とする。
【0006】
このようなものであれば、収納位置においては天板を起立させて家具を効率よく収納できるとともに、天板が接地する方向に家具が倒伏する際には、天板面の略全体が接地するので、家具の自重を天板全体で吸収するようにできるようになる。従って家具の自重を天板の上端及びベースの前端のみが受ける従来のものと比較して、倒伏した姿勢においてフラップ装置が天板を介して受ける圧力を軽減でき、このフラップ装置が故障する不具合を起こりにくくできるようになる。すなわち、収納の際の効率と、倒伏した際の故障防止とを両立できる。
【0007】
加えて、前記天板の天板面の略全体が接地する第3の固定位置に前記天板をロック可能であるので、家具が倒伏する際に天板が収納位置にロックされた状態が解除されても前記天板が前記第3の固定位置にロックされるように構成でき、家具が倒伏する際に天板の下端のみが接地してフラップ機構が衝撃を受ける事態も防ぐことができる。
【0008】
さらに、前記第3の固定位置が、前記天板の天板面と、前記ベースの前端とを略同一平面上に位置するものであれば、家具が倒伏した状態で、前記天板の天板面の他に前記ベースの前端によっても家具の自重を支持するので、前記フラップ装置の故障をより起こりにくくできるようになる。
【0009】
このような天板のロック装置の具体的な態様として、前記フラップ装置が、前記支柱に固定して設けた固定ブラケットと、天板を支持し、前記固定ブラケットに回転可能に取り付けた天板ブラケットとを有する家具に用いられるものであって、前記天板ブラケットにロックアームをさらに設け、前記固定ブラケットに設けた被係合部に前記ロックアームに設けた係合部を係り合わせて天板をロックするようにしているものが挙げられる。
【0010】
特に、前記ロックアームが、その一端を天板ブラケットに支軸を介して回転可能に取り付けられているとともに、他端部から前記支軸を中心とする円の円周方向に突出部を突出させて設け、さらに前記突出部の突出した先端部に前記被係合部に係合する係合面を有する突出爪を前記円周方向に突出させて設け、この突出爪と前記被係合部とを係合させて天板を収納位置にロックするようにしているものであれば、家具が倒伏して天板の一部が接地する際の衝撃により、前記突出爪と前記被係合部との係合が解除されるようにできるので、家具が倒伏して天板の一部が接地する際に天板を収納位置にロックした状態を解除するようにできる。
【0011】
さらに、天板を収納位置にロックした状態で、家具が倒伏した際の天板の一部が接地する際の衝撃によりロックを解除できるようにした上で、天板を通常の大人が押した際等、比較的軽微な作用が加わった際に誤ってロックが解除されないようにするには、前段で述べたロック装置に、さらに、前記ロックアームに設けた係合部を、前記固定ブラケットに設けた被係合部に向けて押さえ込む作用を有する付勢手段を設けるようにすればよい。この付勢手段の作用の強さを調整することにより、家具が倒伏した際の天板の一部が接地する際の衝撃より小さな作用によってはロックが解除されないようにできるからである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0013】
本実施形態に係るロック装置6は、斜視図を図1に示すような会議テーブルを構成する天板2に適用されるものである。この天板2は、テーブル本体たる脚3との間に介設したフラップ装置1によって前記図1の一点鎖線に示す略水平な使用位置と前記図1の二点鎖線に示す略鉛直な収納位置との間でフラップ装置1を介してフラップ動作可能に支持されてなるものである。前記天板2を使用位置に位置させた状態の側面図を図2、前記天板2を収納位置に位置させた状態の側面図を図3にそれぞれ示す。
【0014】
脚3は、図1〜図3に示すように、前後に伸びるベース31と、このベース31の中央付近に立設された支柱32とを具備してなるもので、ベース31の前後両端部下面に取着したキャスタ33を介して床面に滑動自在に支持されている。すなわち、ベース31は、前記支柱32との接合部位である支柱接合部位31yよりも前方に伸びている。なお、ベース31の前後両端部とは、ベース31の前端31x及び後端だけでなく、その近傍をも含む概念である。
【0015】
フラップ装置1は、左右の脚3にそれぞれ付帯して設けられるもので、縦断面図を図4、図4におけるIV−IV線拡大断面図を図5、図4におけるV−V線拡大断面図を図6にそれぞれ示すように、天板ブラケット4と、固定ブラケット5とを具備している。
【0016】
天板ブラケット4は、前記図4〜図6に示すように、比較的厚肉な鋼板に折曲げ加工を施して頂板41、外側壁42及び内側壁43からなる下向コの字型のものに成型されたもので、両側壁42、43間に形成される中空部44は少なくとも下端側及び後端側に開口している。そして、頂板41の上面が天板2を添設、支持するための天板支持面41aとして設定されている。
【0017】
固定ブラケット5は、アルミダイキャスト製のもので、前記図4〜図6に示すように、基端51を前記支柱32の内面32aにボルト等により固定され、上端52をその支柱32の内側上方に屈曲部53を介して突出させて設けている。そして、この固定ブラケット5の上端52を前記天板ブラケット4の中空部44内に位置させるべく、天板ブラケット4を固定ブラケット5に被嵌し、両ブラケット4、5の対応部位に設けた孔4a、5aに支軸7aを挿通して、その支軸7aを支点にして天板ブラケット4を固定ブラケット5に回転可能に支持している。この固定ブラケット5の上端面に設定した支持受け部52aは、天板ブラケット4の天板支持面41aが図3に示す水平状態にあるときに、該天板ブラケット4の頂板41下面の当接面41bに衝き当て得る位置に設定してあり、また、固定ブラケット5の上端52側の前縁に形成した支持受け部52bは、天板ブラケット4の天板支持面41aが図8に示す起立状態にあるときに該天板ブラケット4の頂板41下面の当接面41bを衝き当て得る位置に設定してある。
【0018】
このような家具の天板2を収納位置に位置させた状態では、図3に示すように、天板2の下端2yは、天板2の上端2xとベース31の前端31xとを結ぶ線Lよりも後方に位置する。
【0019】
しかして本実施形態では、使用位置又は収納位置にある天板2をその位置に選択的にロック可能であるとともに、天板2が接地する方向、すなわち前方に倒伏する際に、天板2を収納位置にロックした状態を解除し、天板面2aの略全体が接地可能な状態に変化可能にしているロック装置6を備えている。このロック装置6はさらに、家具が前方に倒伏した状態で前記天板2の天板面2aの略全体が床面Fに接地する図7に示すような第3の固定位置にも前記天板2をロック可能である。なお、本実施形態では、前記第3の固定位置においては、図7に示すように、天板面2aの略全体が接地しているとともに、ベース31の前端31xも接地している。
【0020】
前記ロック装置6は、前記図4〜図6に示すように、両ブラケット4、5間に介設されたもので、ロックアーム61と、第1の被係合部62と、第2の被係合部63と、第2の被係合部64と、操作レバー65と、伝達機構60とを具備してなるものである。
【0021】
ロックアーム61は、部分錨状のもので、上端に形成した異形孔6bに同様の形状をなす支軸7bを挿通して天板ブラケット4の両側壁42、43に設けた孔4bに支持させることによって回転可能に取り付けられ、かつ下端に前記支軸7bの中心を支点とする部分円弧状の係合部たる突出部61aを固定ブラケット5に向けて延ばして設けている。さらに、この突出部61aを延ばした先端部に、略前記支軸7bの中心と逆に向かう方向を向く係合面61xを有するとともに、前記部分円弧の円周方向にさらに突出する係合爪611を設けている。
【0022】
第1の被係合部62は、前記固定ブラケット5の上端52側の前縁に形成された切欠状のもので、前述した天板ブラケット4の天板支持面41aが図3に示す水平状態にあり且つ前記ロックアーム61を支軸7bを支点にして回動させたときにその係合爪611の先端の描く軌跡に沿う形状をなしている。
【0023】
第2の被係合部63は、前記固定ブラケット5の支持受け部52a付近に上方に突出して形成されたもので、天板ブラケット4の天板支持面41aが図8に示す起立状態にあり且つ前記ロックアーム61を支軸7bを支点にして僅かに回動させたときに、前端面が前記ロックアーム61の係合面61xと衝き当たる位置に設けてある。
【0024】
第3の被係合部64は、前記固定ブラケット5の支持受け部52aの前端面を用いて構成しているもので、天板2を収納位置から使用位置へ回転させるような作用が加わるときに、前記ロックアーム61の係合面61xがこの第3の被係合部64に衝き当たり得るように構成している。
【0025】
操作レバー65は、基端に設けた凹所64aに支軸7cを挿通して前記天板ブラケット4の両側壁42、43に回動可能に枢着され、先端を前記ロック爪61に向けて延出させてなるもので、下縁に指掛け部65cが設けられている。
【0026】
伝達機構60は、操作レバー65に先端が開口した長溝65bを設けるとともに、前記ロックアーム61の突出部61aと反対方向に伝達アーム61bを延設してピン61cを保持させ、このピン61cを前記長溝65bにスライド可能に係合させたものである。すなわち、この伝達機構60は、長溝65bに沿ってピン61cを移動させながら該ピン61cとの係合状態を保って支軸7c回りに操作レバー65を回転させ、これにより該操作レバー65に加えられる操作を前記ロックアーム61の回転動作に変換するものである。その際、操作レバー65の支軸7cの中心から前記ピン61cとの係合点までの距離L1(図4参照)は、ロック爪61の支軸7bの中心からピン61cまでの距離L2よりも大きく設定してあり、前者の操作角度θ1(図8参照)が増幅されて後者の回転角度θ2に現れるように設定している。
【0027】
また、このロック装置6は、操作レバー65と天板ブラケット4の頂板41の下面との間に本発明の付勢手段たる圧縮コイルバネ66を設け、この圧縮コイルバネ66の弾性力によって操作レバー65を突出方向に作用させている。すなわち、操作レバー65は、外力が加わらないときは圧縮コイルバネ66の弾性力がロックアーム61の突出部61aを固定ブラケット5に設けた被係合部62、63、64に向けて押さえ込む方向に作用し、指掛け部65cを介して圧縮コイルバネ66を圧縮する方向の操作力が加えられたときはロックアーム61にそれらの被係合部62、63、64から退避する方向の動作を付与し得るようになっている。
【0028】
なお、左右のロック装置6を構成するロックアーム61の異形孔6bに挿通される支軸7bは、中央に配置した図示しない共通の連結パイプの対応する端部にそれぞれ固定して設けてあり、この連結パイプを介して左右のロックアーム61が同期回動可能に連結されている。すなわち、左右何れのロック装置6に付帯する操作レバー65を操作しても、両ロック装置6を同時に解除することができるようになっている。また、天板ブラケット4の内側壁43間には天板3と一体に回転運動する図示しない棚板が架設してある。
【0029】
次に、本実施形態の作動を説明する。天板2が図1、図2、及び図4に示す使用位置にあり、ロック装置6を構成するロックアーム61の突出部61aが固定ブラケット5の第1の被係合部62に係合している状態では、天板ブラケット4は支軸7a回りの回動を禁止され、天板2は天板ブラケット4の当接面41b、固定ブラケット5の支持受け部52aを介して脚3に安定的に保持される。一方、この位置から操作レバー64の指掛け部64cに指を掛けて該操作レバー64が天板ブラケット4の中空部44内に没入する方向へ操作すると、図8に示すように伝達機構60を介しロックアーム61が反時計回りに回転してその突出部61aが係合部62から離脱する。このため、天板ブラケット4のロック状態が解除され、図9に示すように支軸7a回りの回動動作を惹起することとなる。更に天板ブラケット4の回転を続けると、ロックアーム61の突出部61aの先端に位置する係合爪611が第2の被係合部63を通り越して天板2が所定の収納位置に達したときに、図10に示すように天板2のロックアーム61が圧縮コイルバネ65の作用で固定ブラケット5に当たり、その係合面61xが前記第2の被係合部63に衝き当たって、天板ブラケット4をその位置に仮保持する。この状態においても前記と同様に操作レバー64を僅かに操作しない限り、ロックアーム61の係合面61xを第2の被係合部63に衝き当てた状態が解除されることがなく、天板ブラケット4の支軸7a回りの天板2を後傾させる方向への回転動作が禁止される。そして、天板ブラケット4の当接面41bは固定ブラケット5のもう1つの支持受け部52bに衝き当たり、それ以上天板2を前傾させる方向への回転動作も禁止される。したがって、相隣接する会議テーブルの一方の起立した天板2の天板面2aに他方の起立した天板2の天板面2aと反対側の面を密接に近付けてスタッキングすることが可能となる。更に、この位置から天板2を再び使用位置にまで回動するには、操作レバー64を操作してロック装置6のロックアーム61を前記第2の被係合部63から解離させ、しかる後に天板2を回転させればよく、ロックアーム61が図9、図8に示す状態を経て図4に示す使用位置において圧縮コイルバネ65の作用で再び第1の被係合部62に落ち込むと同時に、天板2が使用位置でロック状態下に安定的に保持される。
【0030】
この家具が前方に倒伏する際の作用を以下に示す。まず、天板の上端が接地して、その衝撃によりロックアーム61の係合面61xが第2の被係合部63に衝き当たった状態が解除され、天板2が回転可能になる。次いで、天板2の自重により、天板面2a全体が接地する。ここで、天板面2a全体が接地した状態における天板ブラケット4付近の図4に対応する拡大図を図11に示す。そして、ロックアーム61の係合面61xが第3の被係合部64に衝き当たることによりロックアームと第3の被係合部64とが係合した状態になり、天板2を第3の固定位置にロックした状態、すなわち前記図7及び前記図11に示す状態に変化する。このとき、天板面2a全体とベースの前端31xとが接地しているので、家具が倒伏した状態では、家具の自重は天板面2a全体とベースの前端31xとにより支持されている。
【0031】
このように構成することにより、倒伏した際に、家具の自重を天板面2a全体を用いて支持するようにできるので、倒伏した際に、起立位置における天板2の上端2x及びベース31の前端31xのみが接地する従来の構成と比較して、天板2をフラップ動作可能に支持するフラップ装置1が受ける圧力を軽減でき、フラップ装置1が故障する不具合を起こりにくくできる効果を、収納位置において天板2を起立させてこのような家具を効率よく収納できる効果を損ねることなく実現できる。
【0032】
また、天板2を前記第3の固定位置にロック可能にしているので、家具が倒伏する際に天板2が収納位置にロックされた状態が解除されても前記天板2が前記第3の固定位置にロックされるように構成でき、家具が倒伏する際に天板2の下端のみが接地してフラップ機構1が衝撃を受ける事態も起こりにくくすることができる。
【0033】
特に、前記第3の固定位置において、前記天板2の天板面2aと前記ベース31の前端31xとが略同一平面上に位置するので、家具が倒伏した状態では家具の自重は前記天板2の天板面2aと前記ベース31の前端31xとにより支持されるようになる。従って、家具の自重の一部を前記ベース31側に逃がすことができ、天板ブラケット4と固定ブラケット5との接合部に掛かる荷重を軽減でき、フラップ装置1の故障をさらに起こりにくくできる。
【0034】
なお、本発明は以上に述べた実施の形態に限られない。
【0035】
例えば、ロック装置は、天板を使用位置にロック可能であるとともに収納位置にロックすることも可能なものであれば上述した態様以外のものであってもよい。
【0036】
また、第3の固定位置は天板面の略全体が接地可能であればベースは必ずしも接地可能にする必要はない。天板面の略全体が接地可能であれば、家具が天板面が接地する方向に倒伏した状態で、家具の自重を天板面全体で支持することはできるので、フラップ装置の故障を起こりにくくできる効果は得られるからである。
【0037】
さらに、図12に示すように、天板2の下面の前端縁部及び後端縁部に左右方向に伸びる形状の横架材21、22を設けるとともに、前面を形成する幕板8を天板と連動可能に取り付けてもよい。図12においては、前記幕板8の上端部を蝶番81を介して前端側の横架材21に、前記幕板8の下端部を互いに回転可能に接続した幕板ブラケット82及び回転アーム83を介して支柱32にそれぞれ取り付けている。そして、天板2が実線に示す使用位置にロックされている状態では幕板8は実線に示す位置にあるとともに、天板2が想像線に示す収納位置にロックされている状態では幕板8は想像線に示す位置に後退する。
【0038】
加えて、伝達機構は、上述した実施形態に示した以外のもの、例えば操作レバーの基端をロックアームの回転軸に直接連結したもの等を用いてもよい。
【0039】
また、付勢手段も、ロックアームの回転軸にねじりコイルバネを設けて構成したもの等、上述した実施形態に示した以外のものを用いてもよい。
【0040】
そして、係合部及び被係合部は上述した実施形態以外に述べた形状のものでもよい。例えば、被係合部の形状を、固定ブラケットにV字状の切欠を設けてロックアームと係合可能に構成してもよい。
【0041】
さらに、天板を使用位置にロックする係合部と、該天板を収納位置にロックする係合部とは別体に構成してもよく、また、この天板を第3の固定位置にロックする機構を、天板を使用位置又は収納位置にロックする機構と別体に設けてもよい。
【0042】
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変更してよい。
【0043】
【発明の効果】
本発明は、前記ベースが支柱との接合部位よりも前方に伸びている家具本体にフラップ装置を介して天板を支持させている家具が、天板を起立させた収納位置にロックした状態で天板が接地する方向に倒伏する際に、天板を収納位置にロックした状態を解除し、天板面の略全体が接地可能な状態に変化可能にしている。従って、家具の自重を天板全体で吸収するようにでき、従って家具の自重を天板の上端及びベースの前端のみが受ける従来のものと比較して、倒伏した姿勢においてフラップ装置が天板を介して受ける圧力を軽減でき、このフラップ装置が故障する不具合を起こりにくくできる効果を、収納位置において天板を起立させ、このような家具を効率よく収納できる効果を損ねることなく実現できる。
加えて、本発明は、前記天板の天板面の略全体が接地する第3の固定位置に前記天板をロック可能にしている。従って、家具が倒伏する際に天板が収納位置にロックされた状態が解除されても前記天板が前記第3の固定位置にロックされるように構成でき、家具が倒伏する際に天板の下端のみが接地してフラップ機構が衝撃を受ける事態も防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るロック装置を適用した会議テーブルの斜視図。
【図2】図1に係る会議テーブルの天板を使用位置にロックした状態の側面図。
【図3】図1に係る会議テーブルの天板を収納位置にロックした状態の側面図。
【図4】同実施形態のロック装置を示す縦断面図。
【図5】図4におけるIV−IV線拡大断面図。
【図6】図4におけるV−V線に沿う拡大階段断面図。
【図7】図1に係る会議テーブルが前方に転倒した状態を示す側面図。
【図8】図4に対応した作用説明図。
【図9】図4に対応した作用説明図。
【図10】図4に対応した作用説明図。
【図11】図4に対応した作用説明図。
【図12】本発明の他の実施態様を示す図。
【符号の説明】
1…フラップ装置
2…天板
2a…天板面
3…脚(家具本体)
31…ベース
31x…ベースの前端
31y…支柱接合部位(ベースと支柱との接合部位)
32…支柱
4…天板ブラケット
5…固定ブラケット
6…ロック装置
60…伝達機構
61…ロックアーム
61a…突出部(係合部)
611…係合爪
61x…係合面
62…第1の被係合部
63…第2の被係合部
64…第3の被係合部
66…付勢手段(圧縮コイルバネ)
Claims (6)
- 左右に離間させて1対設けた少なくとも前後方向に伸びるベースと、このベースから起立させて設けた支柱とを具備し、さらに前記ベースが支柱との接合部位よりも前方に伸びている家具本体と、前記家具本体に天板をフラップ動作可能に支持させるフラップ装置とを有する家具に用いられ、前記天板を略水平をなす使用位置にロック可能であるとともに、該天板を起立させた収納位置にもロック可能であり、天板が接地する方向に倒伏する際に、天板を収納位置にロックした状態を解除し、天板面の略全体が接地可能な状態に変化可能にしているものであって、
さらに前記天板の天板面の略全体が接地する第3の固定位置に前記天板をロック可能であることを特徴とする天板のロック装置。 - 前記第3の固定位置が、前記天板の天板面と、前記ベースの前端とを略同一平面上に位置するものであることを特徴とする請求項1記載の天板のロック装置。
- 前記フラップ装置が、前記支柱に固定して設けた固定ブラケットと、天板を支持し、前記固定ブラケットに回転可能に取り付けた天板ブラケットとを有する家具に用いられるものであって、前記天板ブラケットにロックアームをさらに設け、前記固定ブラケットに設けた被係合部に前記ロックアームに設けた係合部を係り合わせて天板をロックするようにしていることを特徴とする請求項1又は2記載の天板のロック装置。
- 前記ロックアームが、その一端を天板ブラケットに支軸を介して回転可能に取り付けられているとともに、他端部から前記支軸を中心とする円の円周方向に係合部たる突出部を突出させて設け、さらに前記突出部の突出した先端部に前記被係合部に係合する係合面を有する突出爪を前記円周方向に突出させて設けて、この突出爪と前記被係合部とを係合させて天板を収納位置にロックするようにしていることを特徴とする請求項3記載の天板のロック装置。
- 前記ロックアームに設けた係合部を、前記固定ブラケットに設けた被係合部に向けて押さえ込む作用を有する付勢手段を設けていることを特徴とする請求項3又は4記載の天板のロック装置。
- 前記請求項1、2、3、4又は5記載の天板のロック装置を用いていることを特徴とする家具。
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