JP4156134B2 - ピボット装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、請求項1の前提項に従うバイポーラ型電気外科器具の旋回可能な部位のためのピボット装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
外科的な処置(interventions )の間における主な問題点の1つは、起こり得る如何なる出血をも迅速かつ確実に止めることである。出血は特に外科切除器具によって組織を切開あるいは除去する際に起こる。迅速な止血を成し遂げるために、上記組織を除去または切開するのに用いられる外科バサミが出血を止めるための器具として用意される外科技術が既に知られている。従って、外科的な処置に用いられる、例えばバイポーラ型電気外科バサミの腕部は高周波電圧源に接続され得るもので、組織または血管を切り離すためばかりでなく、電気凝固(electrocoagulation)によって血管を好ましくは同時に閉じるためにも適している。勿論、そのような電気外科バサミを設計する際には、高周波電流が組織の所望領域だけを流れるべきであること、およびハサミの腕部間で短絡を生じないことが重要である。
【0003】
バイポーラ型電気外科器具のハサミ腕部間に必要な電気絶縁を保証するために、米国特許第5,324,289号は、近接した状態で互いに相手を支えている2つのハサミ表面のうち少なくとも一方に電気絶縁層を設けることを提案している。更に、ピボット結合部を介して上記ハサミ腕部間の短絡を防止するために、上記ピボット結合部は電気絶縁材料から製造されるリベットを用いたジョイントあるいはねじ式ジョイントのいずれかに制限される。ねじ式ジョイントの場合、ねじは一方のハサミ腕部を介して他方のハサミ腕部に取付けられる。このねじは電気絶縁材料で構成されるか、あるいは上記ねじは電気絶縁材料からなるスリーブによって2つのハサミ腕部の一方から電気的に遮蔽される。
【0004】
米国特許第3,651,811号も同様にバイポーラ型電気外科バサミの2つのハサミ腕部のためのピボット装置を開示した。このピボット装置は金属ねじが絶縁材料で製造されたスリーブに挿入され、これを介在物として1つのハサミ腕部から電気的に絶縁されたねじ式ジョイントを含むものである。欧州特許公開第0589453号は更に2つのハサミ腕部間に配されるリベットを用いたピボット装置を提案している。このピボット装置も同様に絶縁スリーブによってハサミ腕部から電気的に切り離される。
【0005】
上記公知のピボット装置は上記2つのハサミ腕部の外表面を越えて突出するように構成されており、その結果、患者の組織は手術中に損傷を受ける可能性がある。ねじ式ジョイントを用いた状態では、ねじが緩くなり、これにより2つのハサミ腕部間の嵌合いが緩くなるであろうというリスクが更にある。1つのハサミ腕部内の内ねじは上記外科バサミの製造を不経済なものにする。バイポーラ型電気外科バサミの腕部のピボットジョイントのためにリベットを用いた場合には、欠陥のあるハサミ腕部の保守(maintenance )または交換のためにリベットをてこで引き上げることを必要とするので保守または交換が困難である。さらにリベットジョイントでは、上記2つのハサミ腕部間で達成される嵌合いの圧力が不十分あるいは過度になるであろうというリスクがあり、これは取扱いの不具合およびハサミとしての切開能力の低下に導き得るという課題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、簡単に製造でき、保守(maintain)に手間がかからず、ピボット装置を介する旋回可能な部位間で確実に短絡を防止するバイポーラ型電気外科器具の旋回可能な部位のためのピボット装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は請求項1に特定された態様を有するピボット装置によって達成される。即ち、この発明に係るピボット装置は、バイポーラ型電気外科器具の2つの導電部(12,14;102,104)を互いに旋回可能に連結するピボット装置(16;106)であって、前記ピボット装置(16;106)および互いに相手を支えている前記2つの導電部(12,14;102,104)の表面は前記導電部(12,14;102,104)の1つから電気的に絶縁され、前記ピボット装置(16;106)はねじ(46;158)とナット(74;154)を含むねじ式ジョイントであり、前記2つの旋回可能な導電部(12,14;102,104)の一方(12,102)には前記ねじ(46;158)の収容凹所に適した1つの孔(36,108)が備えられ、さらに前記ねじ式ジョイントのナット(74;154)の収容凹所に適したもう1つの孔(38,110)が備えられ、前記ねじ(46;158)および前記ナット(74;154)の少なくとも表面内部または表面上、および/または前記旋回可能な導電部(102,104)の前記孔(36,38;108,110)の表面内部または表面上は電気絶縁材料で形成されている。なお、この発明の各構成要素に符号を付したが、これはこの発明の構成を後述の実施の形態1および2を例示として説明するためであり、この発明の規定する範囲を限定するものではない。
【0008】
この発明では、バイポーラ型電気外科器具のためのピボット装置は2つの旋回可能な導電部を有している。各導電部は上記ピボット装置によって互いに旋回可能に連結されており、各導電部の表面は互いに相手を支えており、これら表面は導電部の1つから電気的に絶縁されている。上記ピボット装置はねじとナットを含むねじ式ジョイントである。このねじの収容凹所に適した1つの孔が上記導電部の一方に備えられており、上記ナットの収容凹所に適したもう1つの孔が上記導電部の他方に備えられている。上記ねじおよびナットの少なくとも表面内部および表面上、および/または上記2つの導電部内の上記孔の内表面の内部および内表面上は電気絶縁材料で形成されている。
【0009】
上記ナットは非円形の形態の滑らかな外周表面を少なくとも一部に備えていてよい。上記ナットの非円形であるが規則的で滑らかな外周表面は、上記ねじ式ジョイントが締込まれたときにそのねじ式ジョイントに捩れを起こさせないことを保証するばかりでなく、旋回可能な導電部内の上記孔内に精確に取付けられることを保証する。この取付けは高度の衛生条件を考慮し、体組織または手術用具に損傷を与えてしまうリスクを実質的に排除するものである。
【0010】
バイポーラ型電気外科器具の2つの部位のための本発明に係るねじ式ジョイントとしてのピボット装置に従ったデザインは旋回可能な導電部の確実で精密な相対的な配置を保証する。それゆえ、バイポーラ型電気外科バサミの場合においては、ねじの締めトルクによる最適な方法で上記旋回可能な導電部またはハサミ腕部のそれぞれの配置を調整することができると共に、上記ねじ式ジョイントは一度配置の調整を行ったらその設定を確実に維持するので、良好な切除手術を保証する。上記旋回可能な導電部またはハサミ腕部内へのねじ式ジョイントの凹所の配置は患者の組織に不注意な損傷を与えたり、例えばガーゼ布またはラテックス製外科手術用手袋等の手術用具(objects )を掴んだり、または当該手術用具を傷つけたりすることを防止する。
【0011】
上記ねじ式ジョイントのねじおよびナットは同一材料で製造され得るので、望ましくなく消耗のリスクが防止される。この消耗は上記ねじとナットが完全にまたは部分的に異なる材料で構成されたときに起こり得るものである。
【0012】
好適な解決策は、上記バイポーラ型電気外科器具の2つの旋回可能な導電部内にそれぞれの内側フランジに関し互いに同一および軸対称の方法で孔を備えることである。
【0013】
この発明では、上記2つの旋回可能な導電部が電気絶縁材料で製造された2つのスリーブ挿入体により電気絶縁されており、これは特別に有利である。この配置では、一方のスリーブの内側は上記ねじと確実に係合し、他方のスリーブの内側は上記ナットと確実に係合する。このようなバイポーラ型電気外科対という旋回可能な導電部の形態は同様にその製造を単純化するものである。即ち、上記旋回可能な導電部内の複数の孔が同一のデザインを有すると共に、必要な調整器具は1つだけであるからである。以上のように、2つのスリーブを含む挿入体による電気絶縁は特に高い電気的な破壊強度を保証する。
【0014】
このような特に好ましい態様の更なる発展系として、上記ねじ頭部の下側は円錐状にテーパーがつけられ、この形状と一致したワッシャーの円錐状表面と支え合っている。このワッシャーは好ましくは上記ねじと同一材料で構成される。このデザインは、上記ワッシャーがねじの良好な配置を保証しかつ早まった消耗を防止するので単純でかつ確実な方法でねじを締めさせることが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はバイポーラ型電気外科器具を示す概略斜視図である。この電気外科器具は一対のハサミ10とこのハサミ10の腕部12,14を構成しピボット装置16によって互いに旋回可能に連結された2つの旋回可能な部位とによって規定されている。上記ハサミ腕部12,14はそれぞれ前方の端部に切断エッジ18,20を有しており、後方の端部に環状の把持部22,24を有している。上記ハサミ腕部12,14間の分割面T(図2(a)および図3(a)参照)の領域において、これらの切断面26,28は互いに反対側に位置しており、このうち、図1にはハサミ腕部14の切断面28だけが示されている。上記ハサミ腕部12,14は電気凝固のための2つの電極を構成しており、この目的のために、両者の把持部22,24はそれぞれリード線30,32を介して高周波電圧源34に連結されている。上記2つのハサミ腕部12,14は導電性材料、好ましくはステンレス鋼またはアルミニウム化合物で製造され、少なくとも上記切断面26,28が互いに支え合うように用意される。また、上記ハサミ腕部12,14間で望ましくない短絡を防止するために、上記切断面26,28上に公知であるため特に示されない電気絶縁層が設けられている。上記電気絶縁層はガラス、セラミック、窒化物、硼化物または合成ダイアモンド等の無機の電気絶縁材料で製造され得る。加えて、良好な切断特性を有する非常に高硬度の材料が上記切断エッジ18,20の材料として用いられる。
【0016】
図2(a)によれば、上記2つのハサミ腕部12,14は上記ピボット装置16の領域で略同一の厚さを有しており、これらは上記ピボット装置16の領域で孔36,38を介して同軸上に配されている。
【0017】
1つのハサミ腕部12の孔36は、その外側(図2(a)において分割面Tから遠い方)から内側(図2(a)において分割面Tに近い方)にかけて、大径の円筒状孔部40からこれと同軸上に配され小径の円筒状孔部42に次第に変わってゆき、両円筒状孔部40,42間には環状肩部44が設けられている。環状肩部44は小径の円筒状孔部42の上端部から大径の円筒状孔部40の下端部まで約30°の角度で拡径しており、尖頭部を切断した円錐形の周面をなしている。同時に、上記環状肩部44の下側は上記ハサミ腕部12の切断面26によって形成されている。上記ハサミ腕部12における上記孔36の孔部40,42はねじ46の寸法にほぼ一致する。
【0018】
図2(b)によれば、上記ねじ46は円柱状のねじ頭部48を有している。このねじ頭部48はその外側の端部50にスクリュードライバー(図示せず)を挿入させるための作動溝52を備えている。この作動溝52はねじ頭部48の軸線を基準に対称形となるように形成されている。ねじ頭部48の下側には図2(a)に示した上記孔36の環状肩部44に適合するように切頭円錐形とされた環状表面54が設けられている。この環状表面54は図2(b)に示すように、ねじ46の半径方向外方かつねじ46の下端部へ向いている。さらに、上記ねじ46は外側ねじ部58および滑らかな円筒状脚部60を備えたねじ脚部56を有している。円筒状脚部60の上端は上記ねじ頭部48の上記環状表面54と接しており、円筒状脚部60の下端は上記外側ねじ部58と接している。図2(a)に示すように、滑らかな壁部となっている円筒状脚部60は上記ハサミ腕部14内の孔38の上端内に当該孔38の長さの1/4にほぼ一致する長さにわたり真直ぐ延在している。上記ねじ頭部48は上記ハサミ腕部12の孔部40にきつく適合した状態で収容され、ほとんど全部が孔部40内に沈み得る。これにより、組織または手術用具に損傷または損害を与えるというリスクを排除することができる。上記溝52に代えて、スクリュードライバーの挿入のための上記ねじ頭部48の上側に、交差したスロットまたは多角形の穴を設けてもよい。
【0019】
図2(a)によれば、他方、下側のハサミ腕部14の孔38は、上側の腕部12内の孔36と異なるデザインを有している。分割面Tから一番遠い外側の大径の孔部62の断面は円形ではなく、好ましくは断面楕円形状とされ、その内周面は滑らかな壁面となっている。断面楕円形状の孔部62は、互いに対称的に反対側に位置しかつ孔部62の楕円断面の主軸Xの両端領域に形成された2つの肩部68,70を境界としている。上記孔38の中央で上記孔部62は円筒状中央孔部64に続く。この円筒状孔部64は上記孔部62より小径であり、上記ねじ脚部60の半径に匹敵する半径を有する内側孔部66に続く。中央孔部64は孔部66において高さが非常に小さく、半径の非常に狭い内側環状肩部72で終わっている。上記環状肩部72と反対側に位置した端部は上記ハサミ腕部14の切断表面28となっている。この2段階の孔38は、きつく嵌め込まれるナット74を積極的に受け入れる機能をする。
【0020】
図2(b)および図2(c)は、特に、上記ナット74がその前方に位置する円筒部76を有していることを示す図である。この円筒部76はその内側および外側が滑らかな壁面となっており、図2(a)における上記腕部14の孔38の中央孔部64にほぼ一致する寸法を有している。滑らかな表面を有する内壁部78は上記円筒部76の前端部から上記円筒部76に沿って該円筒部76のほぼ半分まで延在している。上記円筒部76のほぼ半分とは、図2(a)における上記ねじ46の外側ねじ部58が取付け状態の終わりの方となる位置であり、この取付けの完了により付加的に電流の移動(current transfer)を不可能にする。図2(c)によれば、上記ナット74の後方円筒部80の断面形状は円形でなく好ましくは楕円形状とされ、上記ハサミ腕部14内の孔部62とほぼ一致する滑らかな外周表面を有している。このため、図2(a)に示すように、上記ナット74の外側端部75は上記ハサミ腕部14の外面と面一となっている。上記ナット74の上記円筒部76,80間には、各々肩部82,84が存在している。これら肩部82,84はそれぞれ径方向に反対側に向かって延在し、これらは断面楕円形状の上記円筒部80の端部となっており、上記円筒部76の外周面を超えて突出している。この実施の形態1におけるナット74の断面形状は、円形ではなく、楕円形状とされているが、これは捩れを防止する機能をするばかりでなく、汚染に晒され得るいかなる凹所を有せず、あるいは患者の組織または他の手術用具を掴んで当該組織等に損傷を与えかねない突起縁部を有しないことから高度の衛生条件を満たす機能をするものである。
【0021】
上記ナット74は円筒状の内部貫通孔86を有している。この内部貫通孔86はその内側に上記ねじ脚部56の外側ねじ部58と噛合するねじ部88を備えており、その長さは上記ねじ脚部56の外側ねじ部58の長さに匹敵している。上記内側ねじ部88は好ましくは、図2(b)に示すように、滑らかな壁面とされた内壁部78となるまでは好ましくは延在されていて、上記ナット74へのねじ脚部56の挿入を容易にするばかりでなく、とりわけ上述のように電流の移動を防止するものである。
【0022】
上記ピボット装置16を介して上記2つの導電性のハサミ腕部12,14間において短絡を防止するためには、一方で、非導電性材料で上記ピボット装置16の上記ねじ46および/または上記ナット74を製造するという可能性があり、他方で、上記孔の内壁と接触状態に置かれる上記ねじ46および/または上記ナット74の表面に電気絶縁被覆を備えるという可能性もある。上記電気絶縁被覆の例としては、ガラス、セラミック、ガラスセラミック、金属酸化物、金属窒化物、金属硼化物および合成ダイアモンドを含む群から選択されてもよい。上記ピボット装置16の少なくとも一部をアルミニウム金属、特にAlMgSi0.5 で製造し、この表面をしっかりと陽極酸化することによってアルミニウム酸化物からなる電気絶縁保護被覆で囲撓するのが特に有利である。この種の表面処理は永久絶縁効果、高い耐消耗性および耐腐食性という利点を有している。加えて、医療器具にとっての134℃での安定性を超えるという高い耐熱性も達成されている。さらに、医療器具として規定された生体適合性は保証されている。しかしながら、上記ピボット装置16はまた生体材料と似た特性を有する生体セラミック材料で製造されてもよい。ここではポリエーテルエーテルケトンが適しているけれどもジルコニウム酸化物が特に適している。しかしながら、ガラス/セラミック(例えば、パイロセラム;米国ニューヨーク州コーニングに所在のコーニングガラスワークスの商標)、金属酸化物(例えば、アルミニウム酸化物)、金属窒化物(例えば、シリコン窒化物、金属硼化物)または合成ダイアモンドは、例えば粉末化した絶縁材料をプラスチックに含めるようにすることで使用可能である。この発明の目的のために、「電気絶縁」という語は約106 Ω/cm以上の大きな電気抵抗によって、および/または約10,000Ω以上の電気絶縁層を横切る電気抵抗によって定義される。
【0023】
上記ピボット装置16を介在する短絡を防止するために、さらに上記腕部12,14内に上記ピボット装置16を収容するために備えられた上記孔36,38の壁を電気絶縁材料で形成するという可能性がある。上記ピボット装置16を電気絶縁材料で製造することに関する限りでは、電気絶縁特性を有する上述と同一の材料は原則としてこの場合にも適当である。上記電気絶縁は上記ハサミ腕部12,14内に上記孔の壁を内張りすることによって達成されることになっている場合には、これはねじ式ジョイントの製造コストを低いものに導く。上記ピボット装置16自体が電気絶縁のデザインとなっている場合も上記ピボット装置16が金属で形成されている場合も、同一材料で上記ねじ46および上記ナット74を製造することは上記ねじ46をきつくねじ込んだ際に医療器具に関して特に望まれない摩滅を発生させないことを保証する。
【0024】
実施の形態2.
図1において、一対のバイポーラ型外科バサミ100は、この発明の実施の形態2によるピボット装置106を介して互いに旋回可能に連結された2つのハサミ腕部102,104で構成されている。上記ピボット装置106は電気絶縁材料で形成された挿入体144によって短絡から保護されている。
【0025】
図3(a)および図3(b)によれば、上記一対のハサミ100は、等しい厚さの上記ハサミ腕部102,104が上記ピボット装置106を収容するための貫通孔108,110で同軸上に配されてなるものであり、上記貫通孔108,110は互いに等しい寸法を有している。上記貫通孔108,110は絶縁された挿入体144を収容する機能をする。どちらの場合にも、挿入体144は上記貫通孔108,110と一致する外寸法を有するスリーブ112,114を含む。これは可能な最も広範な多様性のハサミ様の器具が各々同一のドリル、切断器具、同一のスリーブ、ねじおよびナットで、互いに相対的に旋回する能力のある部品間に旋回連結部を作るのに用いられ得ることを保証する。これにより、上記旋回連結部のために供給される部品の在庫および製造は単純化され、経済的な支出は良好に低減される。
【0026】
図3(a)によれば、一方のハサミ腕部102における上記貫通孔108はその外側(図3(a)において分割面Tから遠い方)に大径の円筒状孔部116を有している。この円筒状孔部116の内側(図3(a)において分割面Tに近い方)端部は、これと同軸で、環状肩部120を構成する小径の円筒状孔部118に次第に変わってゆく。環状肩部120の上面は、上記ピボット装置106の軸に直交する表面となっており、同時に環状肩部120の下面は上記ハサミ腕部102上のハサミ内表面122と等しく、これによって形成されている。
【0027】
図2(a)乃至図2(c)までに示した先の実施の形態1と異なり、他方の下側のハサミ腕部104における上記貫通孔110は、図3(a)に示すように、上記ハサミ腕部102における上記貫通孔108と同一寸法を有している。貫通孔110はその外側(図3(a)において分割面Tから遠い方)に大径の円筒状孔部124を有している。この貫通孔110の内側(図3(a)において分割面Tに近い方)端部は、これと同軸で環状肩部128を構成する小径の円筒状孔部126に次第に変わってゆく。環状肩部128はその下面において同様に上記ピボット装置106の軸に対して直角となっており、同時に環状肩部128の上面はハサミ腕部104の内表面130と等しく、これによって形成されている。
【0028】
図3(a)および図3(b)によれば、上記挿入体144の上記2つのスリーブ112,114はそれぞれ半径方向外方に膨らみ大径の円筒状外周面を有する外側スリーブ部132,134と、これら外側スリーブ部132,134よりもそれぞれ半径方向内方に縮み小径の円筒状表面を有する内側スリーブ部136,138とを有している。このため、いずれの場合においても、上記内側スリーブ部136,138によって内側直角肩部140,142が形成されると共に、いずれの場合においても、上記外側スリーブ部132,134によって外側肩部141,143が形成されている。
【0029】
上記スリーブ部132,134,136,138の壁厚は、いずれの場合にも、上記ハサミ腕部102,104の貫通孔108,110における肩部120,128の半径方向の厚さにほぼ一致することが図3(a)から理解することができる。このため、上記スリーブ部136,138はそれぞれ上記内側孔部118,126およびそれらの肩部120,128を被覆する。結果として、分割面Tの領域において互いに対向配置された上記2つのスリーブ112,114の上記肩部140,142の下面および上面は上記ハサミ腕部102,104の分割面Tと位置合わせされる。このため、上記2つのスリーブ112,114は、共に上記ハサミ腕部102,104の貫通孔108,110に挿入される上記挿入体144を構成する。
【0030】
上記スリーブ112の上側に位置する外側スリーブ部132は大径の円筒状内壁部146を有しており、上記スリーブ112の下側に位置する内側スリーブ部136は小径の円筒状内壁部148を有している。この円筒状内壁部148の直径は下側のスリーブ114における上記内側スリーブ部138の円筒状内壁部150の直径と一致する。
【0031】
さらに、下側のスリーブ114における上記外側スリーブ部134の円筒状内壁部152の完全な断面は上側のスリーブ112における外側スリーブ部132の円筒状内壁部146の直径と一致する直径を有している。従って、両スリーブ112,114は上記ハサミ腕部102,104における上記貫通孔108,110と同一寸法を有している。
【0032】
さらに、図3(a)および図3(b)は外端部162と作動溝164を備えた円筒状ねじ頭部160を有するねじ158を示している図である。上記ねじ頭部160の下側は外側および上側に向けて拡径する切頭円錐形とされた環状表面166を有しており、この環状表面166は外表面が滑らかな壁面となっている脚部170を有するねじ脚部168と隣接しており、このねじ脚部168はその端部で外側ねじ部172と接している。上記ねじ頭部160の直径は上記スリーブ112の上記円筒状内壁部146の直径と一致している。上記ねじ脚部168の直径は上記スリーブ112,114における上記スリーブ部136,138の上記円筒状内壁部148,150の内径とほぼ一致している。従って、上記スリーブ部136,138の上記円筒状内壁部148,150と上記ねじ158との間において確実な係合を保証し、この確実な係合は電気絶縁を保証するものである。
【0033】
図3(b)は上記スリーブ114の中央部に配され、滑らかな壁面とされた円筒状外表面157を有するナット154を示している図である。上記ナット154の外径、高さまたは厚さは上記スリーブ114における外側スリーブ部134の円筒状内壁部152の完全な断面の内径、高さと一致するので、上記ナット154は、当該ナット154が上記肩部142上に乗るまで、摩擦嵌めまたはスナッグ(snug) 嵌めにより捩れ(twisting)に抗して安全確実に、上記スリーブ114によって完全に受け入れられ得る。従って、上記ナット154の外端面155は、組立状態において、上記スリーブ114の端部156および上記ハサミ腕部104の外面と面一となっており、これにより大きく滑らかな平面が形成されることになる。
【0034】
上記ナット154は内側貫通孔180を有しており、この貫通孔180は上記ねじ脚部168の外側ねじ部172と噛合する内側ねじ部182を備えており、その長さは上記ねじ脚部168の外側ねじ部172に匹敵する。上記内側ねじ部182は、図2(b)に示したナット74のように、上記ナット154への上記ねじ脚部168の導入の容易化を可能にし、電気絶縁を最適化するために、上記ナット154の内端部184まで延びるのであれば、上記ナット154における貫通孔180全体に延在しないのが好ましい。
【0035】
図3(a)および図3(b)に示すように、環状金属ワッシャー174は上記スリーブ112の円筒状内壁部146の内径に一致する外径を有しており、その内径は内側スリーブ部136,138の上記内壁部148,150の内径と一致している。上記ワッシャー174の半径方向の幅は上記スリーブ112の内側肩部140の半径方向の幅と一致している。上記ワッシャー174の下側176は上記ねじ158の軸線に直交する平面に位置し、上記スリーブ112の内側肩部140上に支持されている。同時に、上記ワッシャー174の上側178は上記ねじ頭部160の切頭円錐形とされた環状表面166と一致している。その結果、上記ねじ頭部160は上記ワッシャー174上に支持され、かつ、上記スリーブ112内において後者のワッシャー174によって中心に置かれている。医療器具として特に望ましくない上記ワッシャー174と上記ねじ158との間の腐食を避けるために、上記ワッシャー174は好ましくは上記ねじ158と同一の金属材料で構成される。
【0036】
一度、上記ハサミ腕部102における貫通孔108に上記ワッシャー174と共に上記スリーブ112を挿入し、かつ上記ナット154と共に楕円形状のスリーブ部134に挿入した上記スリーブ114を上記ハサミ腕部104における貫通孔110に挿入してしまうと、上記ねじ158の外側ねじ部172が上記楕円形状のナット154の内側ねじ部182に噛合しかつ後者のナット154が上記ねじ式ジョイントにねじ込まれるまで、上記ねじ158は上記スリーブ112内に上記ワッシャー174を介して押し込まれる。上記スリーブ114のスリーブ部134における上記ナット154の配置の明確な形態によって、上記ナット154は上記スリーブ114における捩れに抗して確実に保持される。その結果、分割面Tの領域において互いに支え合っている上記内側スリーブ部136,138の内端面は互いに確実に押圧され、上記ハサミ腕部102,104は確実に、しかし互いに相対的に旋回を可能するように連結され得る。しかしながら、上記ナット154の捩れに抗する付加的な安全装置は、上述し、かつ図2(a)乃至図2(c)に示したナット74を用いることによって達成され得る。ナット74は少なくとも一部が断面非円形、好ましくは楕円形となっている。この楕円形状が望まれるのであれば、その理由は例えば楕円形状が上記ハサミの種々の構成要素に用いられるデータ(materials )だからである。この場合において、上記スリーブ114は、断面非円形の上記ナット154と組み合わせることなる断面非円形状の内壁152を有することになろう。最終的には、捩れに抗する更なる安全装置は、スリーブ114の外側に位置し、大径のスリーブ部134およびこれを収容する外側孔部124が単独あるいは付加的に非円形断面を有していれば達成され得るであろう。この発明の実施の形態2に対する上述のような修飾は予測された使用条件および上記ハサミの特定構造に従って考慮されるであろう。
【0037】
上記2つのスリーブ112,114を含む上記挿入体144に対して電気絶縁のデザインを行う場合には、上記ピボット装置106自体は金属で製造されてもよい。これは既に述べたことだが、製造コストが無視できないくらい低減する。この特別に好ましい場合には、高い電気破壊あるいは高い引裂強度は、上記2つのスリーブ112,114を含む絶縁性の挿入体144を上記ハサミ腕部102,104における2つの貫通孔108,110を介して延在させることによって達成される。先の実施の形態1と共に、上述した材料および電気絶縁プラスチックは上記スリーブ112,114に適した電気絶縁材料として用いてもよい。
【0038】
変形例として、上記スリーブ112,114は電気絶縁材料で被覆した金属で形成してもよい。例えば、スリーブ112,114はアルミニウムあるいはその合金を用いて構成されてもよい。アルミニウム合金は、しっかりと陽極酸化してスリーブ112,114の表面上に電気絶縁性の金属酸化膜として与えられる。この実施の形態2では、スリーブ112,114は金属材料、例えばステンレス鋼、あるいはモリブデンまたはその合金等の耐火性金属を用いて構成されてもよい。このような金属は、その後に、ねじ46および/またはナット74に関して特定した被覆などの電気絶縁被覆で被覆される。
【0039】
この発明の具体的な実施態様は以下の通りである。
(A)バイポーラ型電気外科器具の2つの導電部を互いに旋回可能に連結するピボット装置であって、
前記ピボット装置および互いに相手を支えている前記2つの導電部の表面は前記導電部の1つから電気的に絶縁され、前記ピボット装置はねじとナットを含むねじ式ジョイントであり、前記2つの旋回可能な導電部の一方には前記ねじの収容凹所に適した1つの孔が備えられ、前記ねじ式ジョイントのナットの収容凹所に適したもう1つの孔が備えられ、さらに前記ねじおよび前記ナットの少なくとも表面内部または表面上、および/または前記旋回可能な導電部の前記孔の表面内部または表面上は電気絶縁材料で形成されているピボット装置。
(1)前記ねじ式ジョイント(16;106)の前記ねじ(46;158)および/または前記ナット(74;154)は完全に前記電気絶縁材料で作製されている実施態様(A)記載のピボット装置。
(2)前記電気絶縁材料はセラミック材料で構成されている実施態様(A)記載のピボット装置。
(3)前記ピボット装置(16)の少なくとも一部(46;74)は金属材料で作製され、かつ当該一部の外表面は電気絶縁保護用外皮で囲撓されている実施態様(A)記載のピボット装置。
(4)前記電気絶縁材料の電気絶縁は約106 Ω/cm以上の大きな電気抵抗によって、および/または約10,000Ω以上の電気絶縁層を横切る電気抵抗によって規定される実施態様(A)記載のピボット装置。
(5)前記電気絶縁被覆はガラス、ガラスセラミック、金属、酸化物、金属窒化物、金属硼化物および合成ダイアモンドからなる群から選択されている実施態様(A)記載のピボット装置。
【0040】
(6)前記ピボット装置の少なくとも一部はアルミニウム金属で製造され、かつ前記少なくとも一部の外表面は、アルミニウム材料をしっかりと陽極酸化することによって形成されるアルミニウム酸化物で被覆されている実施態様(3)記載のピボット装置。
(7)前記アルミニウム材料はAlMgSi0.5 である実施態様(6)記載のピボット装置。
(8)1つの旋回可能な導電部(12;102)内に配置されかつ前記ねじの頭部(46;158)を収容する前記貫通孔(36;108)と、前記もう1つの旋回可能な導電部(14;110)内に配置されかつ前記ナット(74;154)を収容する前記貫通孔(38;110)とはいずれも同一径の内側環状肩部(44,42;120,128)を有し、前記2つの貫通孔の対向面は前記2つの旋回可能な導電部(12,14;108,110)の内面(26,28;122,130)によって形成されている実施態様(A)記載のピボット装置。
(9)1つの旋回可能な導電部(12)内に配置されかつねじ頭部(48)を収容する貫通孔(36)は外側に位置する円筒状孔部(40)を有し、該円筒孔部の長さおよび直径は前記ねじ頭部(48)に匹敵し、環状肩部(44)は前記ねじ頭部(48)の円錐形状の環状表面(54)に匹敵し、内側孔部(42)の直径はねじ脚部(56)の直径と一致する実施態様(8)記載のピボット装置。
(10)ナット(74)は少なくとも一部が滑らかで断面非円形の外周面を有している実施態様(A)記載のピボット装置。
【0041】
(11)ナット(74)は、ねじ(46)の外側ねじ部(58)の長さに匹敵した内側ねじ部(88)が配された内側貫通孔(86)を有しており、円形の外径を有する前部(76)と非円形で滑らかな外周面を有する後部(80)を含む実施態様(10)記載のピボット装置。
(12)ナット(74,154)の非円形の外周面は楕円形状である実施態様(10)記載のピボット装置。
(13)ナット(74)の前部(76)の直径は前記ナット(74)の後部(80)の楕円形の短径(軸y)と一致し、楕円形の長径(軸x)と一致する前記ナット(74)の後部(80)は前部(76)を越えて対称的に反対側に向けて突出しており、この突出部分はそれぞれ肩部(82;84)を形成している実施態様(10)乃至実施態様(12)のいずれか1項に記載のピボット装置。
(14)他方の旋回可能な導電部(14)における貫通孔(38)の外側孔部(62)はナット(74)の断面非円形状の円筒部(80)の寸法と一致する形状を有している実施態様(A)または実施態様(8)に記載のピボット装置。
(15)2つの旋回可能な導電部(102,104)においてねじ(158)およびナット(154)の表面と貫通孔(108,110)の表面との間に配されるスリーブ形状の挿入体(144)は電気絶縁材料で形成されている実施態様(A)記載のピボット装置。
【0042】
(16)スリーブ形状の絶縁性の挿入体(144)は貫通孔を有する2つのスリーブ(112,114)を含み、スリーブ(112,114)の外側寸法は2つの旋回可能な導電部(102,104)における貫通孔(108,110)にほぼ一致し、スリーブ(112,114)の内側寸法はねじ(106)の外側寸法に実質的に匹敵し、スリーブ(112,114)の他の内側寸法はねじ式ジョイントのナット(154)の外側寸法に実質的に匹敵している実施態様(15)記載のピボット装置。
(17)2つのスリーブ(112,114)はそれぞれ円形状の外形を有する2つの部位(132,136;134,138)を有し、外側スリーブ部(132;134)は両スリーブ(112,114)の内側スリーブ部(136;138)より大きい外径を有しており、これらスリーブ部(132,136;134,138)間に環状の肩部(140;142)が形成されている実施態様(16)記載のピボット装置。
(18)2つの旋回可能な導電部(102,104)における貫通孔(108,110)はそれぞれ2つの円筒状孔部(116,118;124,126)を有し、これら円筒状孔部(116,118;124,126)の直径および長さは外側スリーブ部(132;134)および内側スリーブ部(136;138)の直径および長さと一致し、環状肩部(120,128)は孔部(116,118;124,126)間に形成され、前記2つのスリーブ(112;114)のうちの1つはその外側肩部(141;143)によって前記環状肩部(120,128)に乗せられている実施態様(16)記載のピボット装置。
(19)旋回可能な導電部(102,104)に配置されかつスリーブ((112,114))の積極的な受け入れに寄与する挿入体(144)および貫通孔(108,110)の寸法は等しい実施態様(16)記載のピボット装置。
(20)スリーブ(112)の内側環状肩部(140)とねじ(158)の頭部(160)の下側に形成された環状表面(166)との間にはワッシャー(174)が備えられている実施態様(17)記載のピボット装置。
【0043】
(21)ワッシャー(174)の上端面(178)の円錐形状の傾斜角はねじ頭部(160)の下側に切頭円錐形で形成された環状表面(166)の傾斜角とほぼ一致する実施態様(20)記載のピボット装置。
(22)スリーブ(112,114)は電気絶縁被覆を備えた金属材料からなる実施態様(16)記載のピボット装置。
(23)スリーブ(112,114)はステンレス鋼からなる実施態様(22)記載のピボット装置。
(24)スリーブ(112,114)は耐火性金属からなる実施態様(22)記載のピボット装置。
(25)耐火性金属はモリブデンである実施態様(24)記載のピボット装置。
【0044】
(26)耐火性金属はモリブデン合金である実施態様(24)記載のピボット装置。
(27)スリーブ(112,114)の被覆はプラズマ蒸着により形成した金属酸化物である実施態様(22)記載のピボット装置。
(28)スリーブ(112,114)は化学蒸着により形成したシリコン窒化物で被覆されている実施態様(22)記載のピボット装置。
(29)ハサミ腕部(12,14;102,104)が旋回可能な導電部を構成するバイポーラ型電気外科バサミ(10;100)に用いられる実施態様(A)及び実施態様(1)乃至実施態様(28)までのいずれか1項に記載のピボット装置。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ピボット装置および旋回可能な導電部の表面と当該導電部とを電気絶縁したので、ピボット装置を介する旋回可能な部位間で確実に短絡を防止することができる。また、ピボット装置をねじおよびナットで構成したので、簡単に製造でき、保守(maintain)に手間がかからないという効果も奏する。
【0046】
また、この発明によれば、ピボット装置を用いたバイポーラ型電気外科器具の2つの旋回可能な導電部を確実で精密に相対配置することができるので、例えばバイポーラ型電気外科バサミの場合においては、ねじの締めトルクによる最適な方法で上記旋回可能な導電部またはハサミ腕部のそれぞれの配置を調整することができると共に、上記ねじ式ジョイントは一度配置の調整を行ったらその設定を確実に維持するので、良好な切除手術を保証することができる。
【0047】
さらに、この発明によれば、上記旋回可能な導電部またはハサミ腕部内にねじ式ジョイントの凹所を配置したので、患者の組織に不注意な損傷を与えたり、例えばガーゼ布またはラテックス製外科手術用手袋等の手術用具を掴んだり、または当該手術用具を傷つけたりすることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一対のバイポーラ型電気外科バサミを示す概略斜視図である。
【図2】(a)はこの発明の実施の形態1による一対のバイポーラ型電気外科バサミに適したピボット装置を示す部分断面図であり、(b)は(a)に示したピボット装置を分解して示す部分断面図であり、(c)は(b)のB−B線矢視図であって(a)に示したピボット装置のナットの構成を示す平面図である。
【図3】(a)はこの発明の実施の形態2による一対のバイポーラ型電気外科バサミに適したピボット装置を示す部分断面図であり、(b)は(a)に示したピボット装置を分解して示す部分断面図である。
【符号の説明】
10,100 バイポーラ型電気外科バサミ
12,14,102,104 ハサミ腕部
16,106 ピボット装置
18,20 切断エッジ
22,24 把持部
26,28 ハサミ腕部内表面(切断面)
30,32 リード線
34 高周波電圧源
36,38 同軸貫通孔
40 外側円筒状孔部
42 内側円筒状孔部
44,128 環状肩部
46,158 ねじ
48,160 ねじ頭部
50 端部
52,164 作動溝
54 環状表面
56,168 ねじ脚部
58,172 外側ねじ部
60 滑らかな円筒状脚部
62 外側に位置した楕円形状の孔部
64 中央円筒状孔部
66 内側孔部
68,70 対称形状の肩部(貫通孔)
72 環状肩部
74,154 ナット
75 外端部
76 前方円筒部
80 後方円筒部
82,84 対称形状の肩部(ナット)
86 内側貫通孔
88,182 内側ねじ部
108,110 貫通孔
112,114 スリーブ
116 大径円筒孔部
118,126 小径円筒孔部
120 直角環状肩部
122,130 腕部表面
124 外側円筒孔部
132,134 外側大径スリーブ部
136,138 内側小径スリーブ部
140,142 内側肩部
141,143 外側肩部
144 挿入体
146,148,150 円筒状内壁
152 内壁
155 外端面
156 端部(スリーブ114)
166 切頭円錐形の環状表面
170 滑らかな壁面とされた脚部
174 ワッシャー
176 下側(ワッシャー)
178 上側(ワッシャー)
180 内部孔
184 内端部
T 分割面

Claims (19)

  1. バイポーラ型電気外科器具(10;100)の2つの導電部(12,14;102,104)を互いに旋回可能に連結するピボット装置(16;106)であって、
    前記ピボット装置(16;106)および互いに相手を支えている前記2つの導電部(12,14;102,104)の表面(26,28;122,130)は前記導電部(12,14;102,104)の1つから電気的に絶縁され、
    前記ピボット装置(16;106)はねじ(46;158)とナット(74;154)およびスリーブ形状の絶縁性の挿入体(144)を含むねじ式ジョイントであり、
    前記スリーブ形状の絶縁性の挿入体(144)はねじ(158)およびナット ( 154)の表面と2つの導電部(12,14;102,104)にある貫通孔(108,110)の表面との間に配され、
    前記スリーブ形状の絶縁性の挿入体(144)は貫通孔を有する2つのスリーブ ( 112,114)を含み、前記2つのスリーブ(112,114)はそれぞれ外側スリーブ部(132,134)と内側スリーブ部(136,138)を有し、前記2つのスリーブ(112,114)のいずれにおいても、前記外側スリーブ部(132,134)は前記内側スリーブ部(136,138)より大きい外径を有しており、前記2つのスリーブ(112,114)のどちらの場合においても、前記外側スリーブ部(132,134)及び内側スリーブ部(136,138)の間に、前記スリーブ(112,114)の内表面にある内側の環状肩部(140,142)と、前記スリーブ(112,114)の外表面にある外側の環状肩部(141,143)が形成されているピボット装置。
  2. 前記2つのスリーブ(112,114)の外側寸法は2つの旋回可能な導電部(102,104)における貫通孔(108,110)にほぼ一致し、前記2つのスリーブ(112,114)のうちの一方のスリーブ(112)の内側寸法は前記ねじ(158)の外側寸法に実質的に匹敵し、前記2つのスリーブ(112,114)のうちの他方のスリーブ(114)の内側寸法は前記ナット(154)の外側寸法に実質的に匹敵している、請求項1に記載のピボット装置。
  3. 2つの旋回可能な導電部(102,104)における貫通孔(108,110)はそれぞれ2つの孔部(116,118;124,126)を有し、これら孔部(116,118;124,126)の径および長さは前記外側スリーブ部(132,134)および内側スリーブ部(136,138)の外側表面と一致し、環状肩部(120,128)が、いずれの貫通孔においても、前記貫通孔(108,110)における2つの孔部(116,118;124,126)の間に形成され、前記2つのスリーブ(112,114)のうちのどちらか1つのスリーブは、前記どちらか1つのスリーブの外側の環状肩部(141,143)によって、前記貫通孔(108,110)にある前記環状肩部(120,128)に支えられている請求項1または2に記載のピボット装置。
  4. 前記挿入体(144)における前記2つのスリーブ(112,114)および2つの旋回可能な導電部(102,104)における貫通孔(108,110)の寸法は等しい請求項1から3のいずれかに記載のピボット装置。
  5. 前記スリーブ(112)の内側の環状肩部(140)と前記ねじ(158)の頭部(160)の下側に形成された環状表面(166)との間にはワッシャー(174)が備えられている請求項1から4のいずれかに記載のピボット装置。
  6. 前記ワッシャー(174)の上端面(178)の円錐形状の傾斜角は前記ねじ頭部(160)の下側に切頭円錐形で形成された前記環状表面(166)の傾斜角とほぼ一致する請求項5に記載のピボット装置。
  7. 前記スリーブ形状の挿入体(144)は電気絶縁材料からなる請求項1から6のいずれかに記載のピボット装置。
  8. 前記スリーブ形状の挿入体(144)は電気絶縁被覆を備えた金属材料からなる請求項1から6のいずれかに記載のピボット装置。
  9. 前記金属材料はステンレス鋼である請求項8に記載のピボット装置。
  10. 前記金属材料は耐火性金属である請求項8に記載のピボット装置。
  11. 前記耐火性金属はモリブデンである請求項10に記載のピボット装置。
  12. 前記耐火性金属はモリブデン合金である請求項10に記載のピボット装置。
  13. 前記スリーブ形状の挿入体(144)の被覆はプラズマ蒸着により形成した金属酸化物を含む請求項8に記載のピボット装置。
  14. 前記スリーブ形状の挿入体(144)は化学蒸着により形成したシリコン窒化物で被覆されている請求項8記載のピボット装置。
  15. 前記ナット(154)は少なくとも一部が滑らかで非円形の外周面を有している請求項1から14のいずれかに記載のピボット装置。
  16. ナット側のスリーブ(114)における外側スリーブ部(134)の内壁部(152)の寸法は、少なくとも一部が非円形状の外周面を有する前記ナット(154)の外周面と一致している、請求項15に記載のピボット装置。
  17. ナット側のスリーブ(114)における外側スリーブ部(134)の外表面が、非円形状の外周面を有している、請求項16に記載のピボット装置。
  18. 2つの旋回可能な導電部(102,104)の一方にある貫通孔(110)における外側孔部(124)の寸法が、ナット側のスリーブ(114)における外側スリーブ部(134)の外表面と一致している、請求項17に記載のピボット装置
  19. 当該ピボット装置は、バイポーラ型電気外科バサミ(10;100)に用いられることを特徴とする請求項1から18のいずれかに記載のピボット装置。
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