JP4155238B2 - 流体通路挿入型濾過装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流体通路(フィルタ配置通路)の内部にフィルタを挿入配置してなる流体通路挿入型濾過装置に関するものであり、燃料の濾過装置等に用いられて好適な技術に関する。
流体通路挿入型濾過装置の一例として、コモンレールに高圧燃料を供給するサプライポンプの燃料入口に取り付けられるフィルタを用いて従来の技術を説明する。
図6に示すように、サプライポンプの燃料入口を構成するニップルJ1(ネジ込み管継手)は、内部に燃料が流れる燃料通路(流体通路)を備えるものであり、そのニップルJ1の内部の燃料通路にフィルタJ2を挿入する構成を採用している。なお、フィルタJ2が挿入配置される燃料通路をフィルタ配置通路J3と称する。
従来は、フィルタJ2の上流側枠材J4の周囲にリング溝J5を設け、そのリング溝J5にOリングJ6を組付け、フィルタJ2をフィルタ配置通路J3に挿入することでOリングJ6を弾性変形させて、OリングJ6によってフィルタ配置通路J3とフィルタJ2の間をシールするとともに、OリングJ6の復元力によってフィルタJ2をフィルタ配置通路J3の内部に保持させるものであった。
しかし、従来の流体通路挿入型濾過装置は、フィルタJ2の他にOリングJ6を用いるものであったため、フィルタJ2の他にOリングJ6の費用が必要となるとともに、OリングJ6をフィルタJ2に組付ける工数が余分にかかることになり、コスト上昇を招く不具合があった(特許文献等なし)。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、Oリングを廃止して、フィルタ配置通路の内部にフィルタを保持させることのできる流体通路挿入型濾過装置の提供にある。
[請求項1の手段]
請求項1の手段を採用する流体通路挿入型濾過装置は、フィルタ配置通路内に挿入されたフィルタにおける枠材が外方向へ広がることで、フィルタ配置通路の内部にフィルタが保持されるものである。
このため、Oリングを廃止しても、フィルタ配置通路の内部にフィルタを保持させることができる。このように、従来用いていたOリングを廃止することができるため、Oリングの費用が不要になるとともに、Oリングをフィルタに組付ける工数も削減できる。
[請求項2の手段]
請求項2の手段を採用する流体通路挿入型濾過装置は、フィルタ配置通路内に挿入されたフィルタが外方向へ広がる復元力によってフィルタ配置通路の内面に押し付けられることにより、フィルタがフィルタ配置通路の内部に保持されるものである。
[請求項3の手段]
請求項3の手段を採用する流体通路挿入型濾過装置は、フィルタ配置通路の内面に凹部が設けられ、フィルタ配置通路内に挿入されたフィルタが外方向へ広がって凹部に嵌まり込むことで、フィルタがフィルタ配置通路の内部に保持されるものである。
[請求項の手段]
請求項の手段を採用する流体通路挿入型濾過装置の枠材は、フィルタ配置通路内に保持される大径部の他に、フィルタ配置通路との隙間を塞ぐシールリップを備えるものである。
このシールリップにより、フィルタ配置通路と枠材との間の隙間、即ちフィルタ配置通路とフィルタの間の隙間を確実に塞ぐことができる。
[請求項の手段]
請求項の手段を採用する流体通路挿入型濾過装置のフィルタ配置通路は、燃料が流れる燃料通路であり、フィルタは燃料通路を流れる燃料を濾過するものである。
[請求項の手段]
請求項の手段を採用する流体通路挿入型濾過装置におけるフィルタ配置通路は、高圧燃料を蓄圧するコモンレールに高圧燃料を供給するサプライポンプの燃料入口に設けられる。
このため、サプライポンプの燃料入口で燃料を濾過する流体通路挿入型濾過装置に、Oリングを用いなくても済み、サプライポンプのコストを抑えることができる。
最良の形態1の流体通路挿入型濾過装置は、流体が通過するフィルタ配置通路の内部に挿入配置され、フィルタ配置通路を通過する流体を濾過するフィルタを備える。
フィルタは、流体の濾過材と、この濾過材と一体的に設けられて濾過材を所定形状に保つ樹脂製の枠材とを備える。
フィルタにおける枠材の外形形状は、フィルタ配置通路の断面形状に略一致した略円筒形状を呈する。
フィルタ配置通路に挿入される以前における枠材の外形形状の寸法は、フィルタ配置通路の断面形状の寸法より大きく設けられる。
さらに、枠材の外形形状の寸法は、フィルタ配置通路の断面形状の寸法以下に弾性変形可能に設けられる。
そして、フィルタ配置通路内に圧入された枠材は、外方向へ広がることにより、濾過材とともにフィルタ配置通路の内部に保持される。
枠材には、フィルタ配置通路内に保持される大径部と、この大径部の圧入方向に形成されてフィルタ配置通路の内径寸法より小径の小径部と、この小径部から大径部に向けて連続的に径が大径化する圧入用テーパ面とが形成されており、圧入用テーパ面には、複数のスリット溝がフィルタの軸方向に沿って形成される。
なお、枠材は、フィルタ配置通路内に保持される大径部の他に、フィルタ配置通路との隙間を塞ぐシールリップを備えることが望ましい。
最良の形態2の流体通路挿入型濾過装置は、フィルタ配置通路内に挿入されたフィルタの枠材が外方向へ広がる復元力によってフィルタ配置通路の内面に押し付けられ、フィルタとフィルタ配置通路の内面の摩擦力によりフィルタがフィルタ配置通路の内部に保持されるものである。
最良の形態3の流体通路挿入型濾過装置は、フィルタ配置通路の内面に凹部が設けられ、フィルタ配置通路内に挿入されたフィルタの枠材が外方向へ広がることで凹部に嵌まり込んでフィルタがフィルタ配置通路の内部に保持されるものである。
以下では、先ず本発明が適用されていない参考例を実施例1として説明し、その後で本発明が適用された実施例2、3を説明する。
実施例1を図1〜図3を参照して説明する。なお、以下の実施例1〜3は、流体通路挿入型濾過装置をコモンレール式燃料噴射装置のサプライポンプに適用した例を示すものである。
まず、コモンレール式燃料噴射装置の概略構成を図3を参照して説明する。
コモンレール式燃料噴射装置は、例えばディーゼルエンジン(以下、エンジン)1に燃料噴射を行う装置であり、コモンレール2、インジェクタ3、サプライポンプ4、ECU5(エンジン・コントロール・ユニットの略)等から構成されている。
コモンレール2は、インジェクタ3に供給する高圧燃料を蓄圧する蓄圧容器であり、連続的に燃料噴射圧に相当するコモンレール圧が蓄圧されるように燃料配管(高圧燃料流路)6を介して高圧燃料を吐出するサプライポンプ4の吐出口と接続されている。
なお、インジェクタ3からのリーク燃料は、リーク配管(燃料還流路)7を経て燃料タンク8に戻される。
また、コモンレール2から燃料タンク8へのリリーフ配管(燃料還流路)9には、プレッシャリミッタ11が取り付けられている。このプレッシャリミッタ11は、コモンレール2内の燃料圧が限界設定圧を超えた際に開弁して、コモンレール2の燃料圧を限界設定圧以下に抑えるための圧力安全弁である。
インジェクタ3は、エンジン1の各気筒毎に搭載されて燃料を各気筒へ噴射供給するものであり、コモンレール2より分岐する複数の分岐管の下流端に接続されて、コモンレール2に蓄圧された高圧燃料を各気筒に噴射供給する燃料噴射ノズル、およびこの燃料噴射ノズル内に収容されたニードルのリフト制御を行う電磁弁等を搭載する。
サプライポンプ4を図2を参照して説明する。
このサプライポンプ4は、コモンレール2へ高圧に圧縮した燃料を送るものであり、フィードポンプ12(図中では90°展開した状態で開示される)、レギュレータバルブ13、吸入調量弁14、2つの高圧ポンプ15等から構成される。
フィードポンプ12は、燃料タンク8から吸引した燃料を高圧ポンプ15へ送る低圧供給ポンプであり、カムシャフト16によって回転駆動されるトロコイドポンプによって構成される。このフィードポンプ12が駆動されると燃料入口17から吸引した燃料を吸入調量弁14を介して2つの高圧ポンプ15に供給する。
なお、カムシャフト16はポンプ駆動軸であり、図3に示されるように、エンジン1のクランク軸18によって回転駆動されるものである。
レギュレータバルブ13は、フィードポンプ12の吐出側と供給側とを連通する燃料流路19に配置されてフィードポンプ12の吐出圧が所定圧に上昇すると開弁して、フィードポンプ12の吐出圧が所定圧を超えないようにするものである。
吸入調量弁14は、フィードポンプ12から高圧ポンプ15へ燃料を導く燃料通路21に配置されて、高圧ポンプ15の加圧室22(プランジャ室)に吸入される燃料の吸入量を調整して、コモンレール圧を変更および調整するものである。
この吸入調量弁14は、フィードポンプ12から高圧ポンプ15へ燃料を導く燃料通路21の開度を変更するバルブ23と、ECU5から与えられる駆動電流によってバルブ23の弁開度を調整するためのリニヤソレノイド24とを有する。
2つの高圧ポンプ15は、それぞれ180度位相の異なった周期で燃料の吸入と圧縮を繰り返すプランジャポンプであり、吸入調量弁14から供給された燃料を高圧に圧縮してコモンレール2へ供給する。それぞれの高圧ポンプ15は、共通のカムシャフト16によって往復駆動されるプランジャ25、このプランジャ25の往復動によって容積が変化する加圧室22に燃料を供給する吸入弁26、加圧室22で圧縮された燃料をコモンレール2へ向けて吐出する吐出弁27を備える。
プランジャ25は、カムシャフト16のエキセンカム28の周囲に装着されたカムリング29にスプリング30によって押し付けられており、カムシャフト16が回転するとカムリング29の偏心動作に伴ってプランジャ25が往復動する。
プランジャ25が下降して加圧室22の圧力が低下すると、吐出弁27が閉弁するとともに、吸入弁26が開弁して吸入調量弁14で調量された燃料が加圧室22内に供給される。
逆に、プランジャ25が上昇して加圧室22の圧力が上昇すると吸入弁26が閉弁する。そして、加圧室22で加圧された圧力が所定圧力に達すると吐出弁27が開弁して加圧室22で加圧された高圧燃料がコモンレール2へ向けて吐出される。
ECU5は、制御処理、演算処理を行うCPU、各種プログラムおよびデータを保存する記憶手段(ROM、スタンバイRAMまたはEEPROM、RAM等のメモリ)、入力回路、出力回路、電源回路、インジェクタ駆動回路およびポンプ駆動回路等の機能を含んで構成されている。そして、ECU5に読み込まれたセンサ類の信号(エンジンパラメータ:乗員の運転状態、エンジン1の運転状態等に応じた信号)に基づいて各種の演算処理を行うようになっている。
なお、ECU5に接続されるセンサ類は、図3に示されるように、アクセル開度を検出するアクセルセンサ41、エンジン回転数を検出する回転数センサ42、エンジン1の冷却水温度を検出する水温センサ43、エンジン1に吸入される吸気温度を検出する吸気温度センサ44、実コモンレール圧を検出するレール圧センサ45、インジェクタ3に供給される燃料温度を検出する燃料温度センサ46、およびその他のセンサ類47がある。
[実施例1の特徴]
サプライポンプ4の燃料入口17には、サプライポンプ4内に流入する燃料中の異物を除去する流体通路挿入型濾過装置が設けられている。この流体通路挿入型濾過装置を、図1、図2を参照して説明する。
サプライポンプ4の燃料入口17には、サプライポンプ4に吸引される燃料を濾過するフィルタ51が取り付けられている。
燃料入口17の構成を説明する。
サプライポンプ4の燃料入口17は、サプライポンプ4のハウジング52に設けられた燃料流入孔53の内壁の雌ネジに螺合する第1ニップル54、この第1ニップル54の内壁の雌ネジに螺合する第2ニップル55、この第2ニップル55の内部に形成された燃料通路(フィルタ配置通路56)の内部に保持されるフィルタ51を備える。
燃料タンク8と燃料入口17を接続する燃料供給配管57(符号、図3参照)は、第2ニップル55の周囲に装着された後、第1ニップル54のボルト部と第2ニップル55のボルト部の間に強固に挟み付けられて固定されるものである。
フィルタ51は、第2ニップル55内に形成されたフィルタ配置通路56の内部に挿入配置されて、フィードポンプ12に吸引される燃料を濾過するものである。なお、フィルタ配置通路56は、燃料(流体の一例)が通過する流体通路である。
フィルタ51は、フィルタ配置通路56の内部に圧入されて保持されるものであり、軸方向に強い力を加えることで、フィルタ配置通路56内を移動できる。
フィルタ51は、略円筒形状を呈するものであり、燃料を濾過する濾過材58と、この濾過材58をインサート成形してなり、濾過材58と一体的に設けられて濾過材58を所定形状に保つ樹脂製(例えば、ナイロン系樹脂)の枠材(後述する上流側枠材59と下流側枠材60)とからなる。
濾過材58は、両端が開口した円筒形状を呈し、目の細かい金属メッシュ、樹脂メッシュ等よりなる。
枠材は、円筒形状を呈した濾過材58の上流側の開口の周縁に設けらた上流側枠材59と、濾過材58の下流側の開口の周縁に設けられた下流側枠材60とを備える。なお、上流側枠材59と下流側枠材60とは、円筒形状の濾過材58の外面において軸方向に沿う数本の補強リブで連結されていても良い。
ここで、第1ニップル54が螺合されるハウジング52の燃料流入孔53の内部には、フィルタ51の下流側が配置されるものであり、燃料流入孔53の底部には円錐形状のテーパ面53aが形成されている。
そして、燃料流入孔53に螺合された第1ニップル54に、フィルタ51が挿入配置された第2ニップル55をネジ込むことで、フィルタ51の下流側枠材60が燃料流入孔53の底部のテーパ面53aに当接する。これによって、フィルタ51の下流端が燃料流入孔53の底部のテーパ面53aによってシールされ、濾過材58の内部に導かれた燃料は、全て濾過材58を通過してフィードポンプ12に吸引される。
次に、フィルタ51を第2ニップル55の内部に保持させる構造について説明する。
従来のフィルタ51は、OリングJ6(符号、図6参照)をフィルタ51とフィルタ配置通路56の間で圧迫させて、フィルタ配置通路56とフィルタ51の間をシールするとともに、フィルタ51をフィルタ配置通路56の内部に保持させる構造であったため、OリングJ6の費用が必要となるとともに、OリングJ6をフィルタ51に組付ける工数が余分にかかる不具合があった。
これに対し、この実施例1では、(1)フィルタ51自身の外形形状を、フィルタ配置通路56の断面形状に略一致させるとともに、(2)フィルタ配置通路56に挿入前のフィルタ51の外形形状の寸法を、フィルタ配置通路56の断面形状の寸法より大きく設け、(3)さらに、フィルタ51の外形形状の寸法を、フィルタ配置通路56の断面形状の寸法以下に弾性変形可能に設けた。
そして、フィルタ配置通路56内に圧入によって挿入されたフィルタ51は、外方向へ広がる復元力によってフィルタ配置通路56の内面に押し付けられて、フィルタ51とフィルタ配置通路56の摩擦力によって、フィルタ51がフィルタ配置通路56の内部に保持されるものである。
具体的に、この実施例1では、フィルタ配置通路56の内部に、径方向に弾性変形可能な上流側枠材59が圧入され、上流側枠材59がフィルタ配置通路56内に保持される構造を採用している。
上流側枠材59について図1を参照して説明する。なお、図1(a)中の破線はフィルタ51の上流側枠材59を第2ニップル55内に挿入する前の図であり、図1(a)中の実線はフィルタ51の上流側枠材59を第2ニップル55内に挿入した後の図である。また、図1(b)は図1(a)を軸方向から見た図である。
実施例1の上流側枠材59は、(1)外形形状がフィルタ配置通路56の断面形状(円形)に略一致した略円筒形状を呈し、(2)フィルタ配置通路56に挿入前の外径寸法がフィルタ配置通路56の内径寸法より大きく設けられ、(3)さらに、上流側枠材59に設けられた変形手段によって外径寸法がフィルタ配置通路56の内径寸法以下に弾性変形可能に設けられている。
この実施例1の変形手段は、上流側枠材59の上流側端面に形成された環状溝61であり、上流側枠材59をフィルタ配置通路56内に圧入すると、環状溝61の内側の内周部62は小径化することなく、環状溝61の外側の大径部63が内側に撓んで小径化(縮径)することで、上流側枠材59がフィルタ配置通路56内に圧入される。
大径部63には外径方向に広がろうとする復元力が生じるため、その大径部63の復元力によってフィルタ51がフィルタ配置通路56の内部に押し付けられ、大径部63がフィルタ配置通路56内に保持される。
なお、実施例1の大径部63の外形形状は、フィルタ配置通路56に略一致するものであり、大径部63が外径方向に広がろうとする復元力により、フィルタ配置通路56との隙間を液密に塞ぐものである。
ここで、上流側枠材59における圧入方向には、フィルタ配置通路56の内径寸法より小径の小径部64と、この小径部64から大径部63(実質的にフィルタ配置通路56内に圧入される部分)に向けて連続的に径が大径化する圧入用テーパ面65が形成されており、大径部63をフィルタ配置通路56内に圧入する工程時において、圧入用テーパ面65によって大径部63がフィルタ配置通路56内にスムーズに案内されるようになっている。
(実施例1の効果)
この実施例1のサプライポンプ4の燃料入口17に取り付けられるフィルタ51は、フィルタ51の上流部に設けられた上流側枠材59の大径部63がフィルタ配置通路56の内部に圧入されて、その大径部63が外方向へ広がる復元力によって、フィルタ配置通路56との隙間を防ぎ、且つフィルタ配置通路56の内部に保持されるものである。
このため、OリングJ6(符号、図6参照)を用いなくてもフィルタ配置通路56とフィルタ51の間のシール性を確保できるとともに、フィルタ配置通路56の内部にフィルタ51を保持させることができる。
このように、従来用いていたOリングJ6(符号、図6参照)を廃止することができるため、OリングJ6の費用が不要になるとともに、OリングJ6をフィルタ51に組付ける工数も削減でき、結果的にサプライポンプ4の製造コストを抑えることができる。
また、任意の形状に形成することが容易な樹脂製の上流側枠材59に変形手段を設けているため、任意な形状の変形手段(この実施例1では、環状溝61)を容易に形成することができる。即ち、任意な形状の変形手段をフィルタ51に容易に持たせることができる。
実施例2を図4を参照して説明する。なお、図4(a)中の破線はフィルタ51の上流側枠材59を第2ニップル55内に挿入する前の図であり、図4(a)中の実線はフィルタ51の上流側枠材59を第2ニップル55内に挿入した後の図である。また、図4(b)は図4(a)を軸方向から見た図である。
この実施例2は、(1)上流側枠材59の上流側に大径部63を設け、(2)その大径部63に複数のスリット溝67による変形手段を設け、(3)上流側枠材59の下流側にシールリップ68を設けたものである。
大径部63は、上流側枠材59の上流側の内外径を大径化したものであり、フィルタ配置通路56に挿入前の外径寸法はフィルタ配置通路56の内径寸法より大きく設けられている。
スリット溝67は、大径部63に等間隔で放射状に設けられたものであり、上流側枠材59をフィルタ配置通路56内に圧入すると、上流側枠材59の内側は小径化することなく、大径部63が内側に撓んで小径化することで、上流側枠材59がフィルタ配置通路56内に圧入される。そして、フィルタ配置通路56内に圧入によって挿入された大径部63が外方向へ広がろうとする復元力によって、大径部63がフィルタ配置通路56の内面に押し付けられることで、フィルタ51がフィルタ配置通路56の内部に保持される。
大径部63が内側に撓んで小径化(縮径)しても、スリット溝67を異物が通過する可能性がある。
シールリップ68は、スリット溝67を通過した異物が、下流側に流れるのを阻止するシールリブであり、全周に亘るフランジ形状を呈し、その外径寸法はフィルタ配置通路56の内径より少量大きく設けられている。そして、シールリップ68は、フィルタ配置通路56内に圧入されると、フィルタ配置通路56と上流側枠材59との間を液密にシールし、スリット溝67を通過した異物がフィルタ配置通路56と上流側枠材59の間から下流へ流れるのを阻止する。
このように設けられることで、実施例1と同様、OリングJ6(符号、図6参照)を用いなくてもフィルタ配置通路56とフィルタ51の間のシール性を確保できるとともに、フィルタ配置通路56の内部にフィルタ51を保持させることができる。
実施例3を図5を参照して説明する。なお、図5(a)中の破線はフィルタ51の上流側枠材59を第2ニップル55内に挿入する前の図であり、図5(a)中の実線はフィルタ51の上流側枠材59を第2ニップル55内に挿入した後の図である。また、図5(b)は図5(a)を軸方向から見た図である。
この実施例3は、フィルタ配置通路56の内面に凹部69を設け、フィルタ配置通路56内に挿入されたフィルタ51が外方向へ広がることで凹部69に嵌まり込んでフィルタ51がフィルタ配置通路56内の所定位置に抜け止め保持されるものである。
具体的に、この実施例3の凹部69は、円環状の溝である。
一方、この実施例のフィルタ51は、実施例2における上流側枠材59の上流端の外周に外径方向に向くリブ70を設けたものである。
そして、フィルタ配置通路56内に上流側枠材59を挿入し、リブ70が凹部69に嵌まり合うことで、フィルタ51がフィルタ配置通路56の内部の所定位置に固定され、抜け防止される。
なお、この実施例3では、凹部69を円環状の溝に設けた例を示したが、フィルタ配置通路56内に部分的な凹部69を設け、上流側枠材59にも、凹部69に嵌まり合うことのできる突起を部分的に設け、部分的な凹部69と部分的な突起を嵌め合せるようにしても良い。
また、この実施例3では、実施例2における上流側枠材59にリブ70を設けて、凹部69に嵌め合う例を示したが、実施例1における上流側枠材59に同様のリブ70を設けて、凹部69に嵌まり合う構成を採用しても良い。
さらに、この実施例3では、上流側枠材59にリブ70を設ける例を示したが、そのリブ70を廃止し、フィルタ配置通路56の内面に浅い凹部69を設け、リブ70を設けない上流側枠材59の大径部63が浅い凹部69内に嵌まり合うように設けても良い。
[変形例]
上記の実施例では、両端が開口する略円筒形状のフィルタ51を例に示したが、下流端が下流側枠材60によって閉塞されたフィルタ51や、下流端にも濾過材58が設けられたフィルタ51であっても良い
上記の実施例では、サプライポンプ4の燃料入口17の流体通路挿入型濾過装置に本発明を適用した例を示したが、燃料が流れる他の通路内に本発明の流体通路挿入型濾過装置を適用しても良い。
上記の実施例では、燃料を濾過するフィルタ51に本発明を適用する例を示したが、燃料以外の他の液体の濾過はもちろん、空気等の気体の濾過を行う流体通路挿入型濾過装置に本発明を適用しても良い。
フィルタの組付け説明図である(実施例1)。 サプライポンプの断面図である(実施例1)。 コモンレール式燃料噴射装置の概略図である(実施例1)。 フィルタの組付け説明図である(実施例2)。 フィルタの組付け説明図である(実施例3)。 フィルタの組付け説明図である(従来例)。
符号の説明
2 コモンレール
4 サプライポンプ
17 燃料入口
51 フィルタ
56 フィルタ配置通路(燃料通路)
58 濾過材
59 上流側枠材(フィルタ配置通路内に保持される枠材
3 大径部
64 小径部
65 圧入用テーパ面
67 スリット溝(変形手段)
68 シールリップ
69 凹部





Claims (6)

  1. 流体が通過するフィルタ配置通路の内部に挿入配置され、前記フィルタ配置通路を通過する流体を濾過するフィルタを備える流体通路挿入型濾過装置であって、
    前記フィルタは、流体の濾過材と、この濾過材と一体的に設けられて前記濾過材を所定形状に保つ樹脂製の枠材とを備え、
    前記フィルタにおける枠材の外形形状は、前記フィルタ配置通路の断面形状に略一致した略円筒形状を呈し
    前記フィルタ配置通路に挿入される以前における前記枠材の外形形状の寸法は、前記フィルタ配置通路の断面形状の寸法より大きく設けられ、
    さらに、前記枠材の外形形状の寸法は、前記フィルタ配置通路の断面形状の寸法以下に弾性変形可能に設けられ、
    前記フィルタ配置通路内に圧入された前記枠材は、外方向へ広がることにより、前記濾過材とともに前記フィルタ配置通路の内部に保持されるものであり、
    前記枠材には、前記フィルタ配置通路内に保持される大径部と、この大径部の圧入方向に形成されて前記フィルタ配置通路の内径寸法より小径の小径部と、この小径部から前記大径部に向けて連続的に径が大径化する圧入用テーパ面とが形成されており、
    前記圧入用テーパ面には、複数のスリット溝が前記フィルタの軸方向に沿って形成されることを特徴とする流体通路挿入型濾過装置。
  2. 請求項1に記載の流体通路挿入型濾過装置において、
    前記フィルタ配置通路内に挿入された前記枠材は、外方向へ広がる復元力によって前記フィルタ配置通路の内面に押し付けられ、前記枠材と前記フィルタ配置通路の内面の摩擦力により前記フィルタ配置通路の内部に保持されることを特徴とする流体通路挿入型濾過装置。
  3. 請求項1に記載の流体通路挿入型濾過装置において、
    前記フィルタ配置通路の内面には、凹部が設けられ、
    前記フィルタ配置通路内に挿入された前記枠材は、外方向へ広がることで前記凹部に嵌まり込んで前記フィルタ配置通路の内部に保持されることを特徴とする流体通路挿入型濾過装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の流体通路挿入型濾過装置において、
    前記枠材は、前記フィルタ配置通路内に保持される大径部の他に、前記フィルタ配置通路との隙間を塞ぐシールリップを備えることを特徴とする流体通路挿入型濾過装置。
  5. 請求項1〜請求項のいずれかに記載の流体通路挿入型濾過装置において、
    前記フィルタ配置通路は、燃料が流れる燃料通路であり、
    前記フィルタは、前記燃料通路を流れる燃料を濾過することを特徴とする流体通路挿入型濾過装置。
  6. 請求項に記載の流体通路挿入型濾過装置において、
    前記フィルタ配置通路は、高圧燃料を蓄圧するコモンレールに高圧燃料を供給するサプライポンプの燃料入口に設けられることを特徴とする流体通路挿入型濾過装置。
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