JP4155015B2 - 破砕乾燥処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、生ゴミ等の含水性処理物を破砕して乾燥させる破砕乾燥処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、台所で発生する生ゴミを破砕乾燥処理する生ゴミ処理装置には、生ゴミを破砕する破砕処理部と、この破砕された生ゴミを乾燥させる乾燥処理部とを備え、破砕処理部で生ゴミの破砕が終了した後、この破砕された生ゴミを乾燥処理部へ送り込み、この乾燥処理部で生ゴミを乾燥させるものがあった(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−137614号(段落0029ないし段落0030、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような生ゴミ処理装置では、破砕処理部と乾燥処理部とが別個に設けられており、さらに、破砕処理部で破砕された生ゴミを乾燥処理部へ送り込まなければならないので、その装置が大型化してしまうとともに構成が複雑になってしまうという問題があった。
【0005】
この発明の目的は、装置の小型化を図ることができるとともに構成の簡素化を図ることのできる生ゴミ処理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、上部に含水性処理物が投入される投入口を有する容器と、
この容器内に投入された含水性処理物を回転して撹拌する回転翼と、
この回転翼によって撹拌された含水性処理物を破砕する破砕手段と、
容器内の含水性処理物を乾燥させる乾燥手段とを備え、
前記破砕手段により含水性処理物を破砕しながらこの破砕された含水性処理物を乾燥手段により乾燥させていく破砕乾燥処理装置であって、
前記回転翼は、回転方向に向いた面に空気を噴出する噴出口が形成された中空の回転翼であり、
前記乾燥手段は、前記回転翼内に空気を送り込む送風手段を有し、
この送風手段によって前記回転翼内に送り込まれた空気は、前記回転翼の噴出口から噴出することを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の破砕乾燥処理装置であって、
前記回転翼の回転方向に向いた面に、前記回転翼に付着した含水性処理物を剥離するための剥離部材を離間可能に取り付け、
前記回転翼が回動して前記容器の上部にきたときにこの回転翼の面から前記剥離部材が離間することを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の破砕乾燥処理装置であって、前記容器は、円筒状に形成されてなることを特徴とする
【0009】
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2に記載の破砕乾燥処理装置であって、前記破砕手段は、前記容器の内周壁面から突出するとともに前記回転翼により撹拌される含水性処理物を切断していくカッターであることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係わる破砕乾燥処理装置を生ゴミ処理装置に適用した場合の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1において、1は流し台のシンクであり、このシンク1の排水口2には生ゴミの水切りを行う水切処理部3が設けられている。この水切処理部3で水切りされた生ゴミは生ゴミ処理装置10へ投入される。
【0013】
水切処理部3は、水と生ゴミとを分離するフィルタ4と、このフィルタ4の下に配置されるとともに、フィルタ4で分離された水を排水管5へ案内する水路板6とを有している。フィルタ4と水路板6は一体となって軸7回りに回動可能となっており、図示しないレバーの操作により、実線位置から鎖線位置へ回動する。この回動により、フィルタ4上に溜まった生ゴミは落下して生ゴミ処理装置10へ投入されることになる。
[生ゴミ処理装置]
生ゴミ処理装置10は、図2および図3に示すように、上部に投入口11を設けた円筒状の容器12と、この容器12の軸線12J回りに回動可能に容器12内に設けられた中空の回転翼(撹拌手段)30と、この回転翼30を回転駆動させる回転駆動機構40と、回転翼30内に空気を送り込む送風機構(乾燥手段)50と、生ゴミを破砕していく破砕手段60とを備えている。
【0014】
容器12は、装置本体9のベース板13に載置されており、このベース板13の一端には起立壁14が設けられている。この起立壁14の両側部には一対のガイドブロック15が設けられており、各ガイドブロック15の内側の面には図4に示すように左右に延びたガイド溝15Aが形成されている。このガイド溝15Aの右端部は右側に開放するとともに溝の幅が拡開している。また、ガイド溝15Aの左端部は突当部15bとなっている。
【0015】
また、起立壁14の上部には右方向へ延びた一対の支持板16,16が設けられている。この支持板16,16の下部には右方向に延びたアーム17,17が軸17J,17J回りに回動自在に枢支されている。各アーム17はスプリング18により反時計回りに付勢されており、アーム17,17の先端部にホッパー19が取り付けられている。ホッパー19の下部にはシール部材Sが取り付けられている。また、各アーム17の中間位置より左側(図2において)には下方に突出した突起部17Aが形成されている。
【0016】
各軸17JにはL字形の当接部材20が回動自在にそれぞれ装着されている。この当接部材20の下方に延びた当接部21とアーム17の突起部17Aとにはスプリング22がそれぞれ取り付けられており、このスプリング22により各当接部材20は軸17Jを中心にして反時計回りに付勢されている。
【0017】
当接部21は容器12の前面に当接するようになっており、容器12が図2および図3に示す位置に装着されると、すなわち、容器12が右側から左側へ押し込まれていく、当接部材20の当接部21が容器12の前面に当接して、当接部材20が軸17Jを中心にして時計回りに回動する。この当接部材21の時計回りの回動により、スプリング22がアーム17を軸17Jを中心にして時計回りに付勢する。このアーム17の時計回りの付勢により、ホッパー19が容器12の投入口11の周縁部に圧接することになる。
【0018】
そして、容器12が図2および図3に示すセット位置(装着位置)から外されると、すなわち、容器12が図2および図3に示す位置から右方向に引き出されると、当接部材20はスプリング22の付勢力により軸17Jを中心にして反時計回りに回動し、この当接部材20の反時計回りの回動により、スプリング22の付勢力が弱くなるとともにスプリング18の付勢力によりアーム17は軸17Jを中心にして反時計回りに回動する。アーム17の反時計回りの回動によりホッパー19は容器12の投入口11から離間する。この離間により容器12の取り外しや装着がし易いものとなる。
【0019】
また、支持板16,16間には図示しない横架部材が設けられており、この横架部材には容器12が所定位置にセットされたことを検知するマイクロスイッチ23が設けられている。
[容 器]
容器12は、図5に示すように、両側壁12D,12Eに軸線12Jと同心状の円形の開口25,26を形成しており、その軸線12J回りに回転する回転翼30が容器12内に配置されている。この容器12は透明な樹脂で形成され、生ゴミの溜まった量が外から見えるようになっている円筒状に形成されている。本実施例では容器12は水平に設置されているため回転翼との協働により生ゴミの破砕・攪拌を行う容器12の少なくとも内周壁の下半分が円筒であれば、上半分は必ずしも円筒でなくともよい。また、容器を傾斜して配置させることにより、投入された生ゴミが容器中で分散されることが少なくなり、特に少量の生ゴミ処理の場合には破砕・攪拌の効率を向上させることができる。
【0020】
容器12の周壁12Aの外周面には、ガイドブロック15のガイド溝15Aに係合する一対の突起(図示せず)と、一対の把手部27(図2参照)とが設けられている。また、容器12の周壁12Aには、図2に示すように、4つの破砕装置60が設けられている。容器12の左側壁12Dには図示しない排気孔が形成され、この排気孔には起立壁14に設けた排気管150の一端が図示しないシール部材を介して接続されている。なお、排気管150は後述するギア42に干渉しない位置に設けられている。
【0021】
排気管150の一端は、容器12を図3に示す位置から取り外すと、その排気孔から離間し、容器12を図3に示す位置に取り付けると、排気管150の一端が容器12の排気孔に接続されるようになっている。なお、シール部材は排気管150の一端あるいは容器12側に取り付けられている。
【0022】
排気管150は、送風機構50により容器12内に送り込まれた空気を集塵装置151へ排気するものである。容器12内で粉砕され乾燥された生ゴミの粉塵は排気される空気とともに排気管150を通って排気管150下流の集塵装置151に集塵される。集塵装置151では粉塵のみが集塵されて、排気エアのみが接続管152を介して排水管5へ排気される。接続管152は排水管5に設けられたトラップ153下流側に接続されているので、排水管5に排気された空気はトラップ153によりシンク1へ逆流してしまうことが防止される。また、集塵装置151の構成は公知のフィルター方式や、生ゴミの集塵と排気エアとを遠心分離するサイクロン方式等を採用するとなお良い。
[破砕装置]
破砕装置60は、図6に示すように、容器12の周壁12Aに設けたスリット孔12hに取り付けたカッター(破砕手段)61を有している。また、各カッター61は、図8に示すように容器12の周壁12Aの内周面から内側に突出しており、周方向に対する位置と軸線方向に対する位置とが互いにずれているとともに、回転翼30が図8の位置から反時計回りに略180度回転する範囲内に配置されている。
【0023】
カッター61は扇状に形成され、その一側縁部に刃部61Aが形成されている。刃部61Aの一端側には軸部62が設けられており、この軸部62がスリット孔12h内に回動可能に装着されている。また、カッター61の他側縁部の先端には突出部61Bが形成され、この突出部61Bがスリット孔12hに形成された段部12dに当接していて、図6に示す位置より軸部62を中心にして反時計回りに回動しないようになっている。
【0024】
カッター61の背面(図6において上面)はゴムシート63を介して板バネ64に押圧されていて、カッター61は軸部62を中心にして反時計回りに付勢されている。
【0025】
板バネ64は、図7に示すように、基部64Aとヘ字状に折り曲げられた板バネ部64Bとを有し、T字状に形成されている。板バネ64の基部64AはネジN1によりゴムシート63を介して容器12の周壁12Aに固定されている。
【0026】
そして、カッター61は、所定以上の負荷を受けると板バネ64の付勢力に抗して軸部62を中心に時計回り(図6において)に回動して周壁12Aの内周面から外側へ引き込むようになっている。
[回転翼]
回転翼30は、図8ないし図10に示すように、中空の軸部31と、この軸部31に連続形成されるとともに中空の翼部32とを有している。軸部31の内部と翼部32の内部とは連通している。
【0027】
軸部31の一端部31Aは容器12の開口25に回転自在に嵌入され、軸部31の他端部31Bは容器12の開口26に回転自在に嵌入されており、回転翼30は容器12に対して回転自在となっている。また、軸部31の一端部31Aには凹部31bと凸部31cとが交互に形成されている。
【0028】
また、軸部31および翼部32の上面、すなわち回転翼30の回転方向に向いた面全体に亘って小さい空気孔(噴出口)33が多数形成されている。さらに、翼部32の面には大きな生ゴミを落とすための貫通窓34,34が設けられており、翼部32の先端部には4個の凹部35が形成されている。各凹部35は各カッター61の位置に対応して形成され、回転翼30が回転した際に各カッター61が各凹部35に入り込むようになっており、回転翼30の回転に支障を来さないようになっている。
【0029】
また、回転翼には図3および図5に示すように、その軸部31の一端部31Aに円筒状の第1のリング46Aが嵌合されている。この第1のリング46Aは容器12の側壁12Dから外方に突出しており、この突出した第1のリンク46Aの外周部分には円板状の第2のリング46Bがギア42の側面と対向配置されている。この第2のリンク46Bの外周の一部には後述するマイクロスイッチ47と当接する突起(図示せず)が設けられている。
[送風機構]
送風機構50は、図2ないし図4に示すように風路ケース52と、この風路ケース52内に回転自在に配置されたシロッコファン(送風ファン)53と、このシロッコファン53を回転させるモータM1とを有している。風路ケース52は、起立壁14のほぼ中央部に設けた円筒風路部材51に連通するとともにその円筒風路部材51に取り付けられている。また、風路ケース52の下面に吸気口54が形成されている。
[回転駆動機構]
回転駆動機構40は、円筒風路部材51の円筒部51aの外周囲に回転自在に嵌合した回転筒41と、この回転筒41の外周囲に装着されたギア42と、このギア42に噛合した駆動ギア43と、この駆動ギア43を回転駆動する駆動モータM2とを有している。そして、駆動モータM2の駆動により駆動ギア43,ギア42を介して回転筒41が回転していくようになっている。
【0030】
回転筒41の先端部(図3および図4において右端)は容器12の開口25に嵌入されるようになっており、その先端部には、複数の凹部41Aと凸部41Bとが交互に形成さ、その先端部が容器12の開口25に嵌入されることにより、その凹部41Aと凸部41Bが回転翼30の軸部31の凸部31cと凹部31bとにそれぞれ係合し、回転筒41の回転により回転翼30が回転していくようになっている。そして、回転筒41と回転翼30の軸部31とが連通するようになっている。また、回転筒41と円筒風路部材51とが連通している。
【0031】
起立壁14には前記突起を検知するマイクロスイッチ47が支持部材48を介して取り付けられている。この突部がギア42の回転により最上位の位置にきたとき、マイクロスイッチ47がその突部を検知するように設定され、このとき、容器12を図2および図3に示す位置に装着されているとき、回転翼30の翼部32が図8および図9に示すように下に向くように回転翼30を容器12に予め組み付けておく。
[制御系]
図11は上記実施形態の生ゴミ処理装置10の制御系の構成を示したブロック図である。図11において、100は処理動作を開始させるスタートスイッチ、101は処理時間を設定するタイマ、102はスタートスイッチ100のオンやマイクロスイッチ23,47の検知やタイマ101の設定時間などに基づいて各モータM1,M2を制御する制御装置である。この制御装置102はCPUなどから構成されている。なお、スタートスイッチ100やタイマ101の操作部は図示しない操作パネルに設けられている。
[動 作]
次に、上記のように構成される生ゴミ処理装置10の動作について説明する。
【0032】
先ず、図2および図3に示すように容器12を装置本体9に装着する。この容器12が装着されると、マイクロスイッチ23が容器12が装置本体9の所定位置にセットされたことを検知する。このマイクロスイッチ23が容器12を検知すると、制御装置102は駆動モータM2を駆動させて駆動ギア43,ギア42を介して回転筒41を回転させていく。
【0033】
この回転筒41の回転により、容器12の回転翼30が回転筒41とともに一体的に回転していく。そして、ギア42が所定角度まで回転していくと、マイクロスイッチ47がギア42の突部46を検知し、このマイクロスイッチ47の検知により制御装置102は駆動モータM2の駆動を停止させる。
【0034】
この駆動モータM2の停止により、回転翼30の翼部32が図8および図9に示すように下を向いた位置に回転翼30は停止される。
【0035】
次に、水切処理部3で水切りした生ゴミをホッパー19および投入口11を介して容器12内に投入する。このとき、回転翼30の翼部32が下を向いているので、投入される生ゴミは回転翼30の翼部32に引っかかって容器12内に投入されなくなってしまうことが防止され、全ての生ゴミは容器12の底部に溜まることになる。
【0036】
そして、スタートスイッチ100をオンにすると、制御装置102はモータM1,M2を駆動させる。
【0037】
モータM1の駆動によりシロッコファン53が回転し、この回転によりファンケース52の吸気口54から空気が吸気され、この吸気された空気が円筒風路部材51および回転筒41を介して回転翼30の軸部31内に送り込まれていく。この軸部31内に送り込まれた空気は翼部32内に送り込まれ、回転翼30の各空気孔33から容器12内へ空気が噴き出していく。
【0038】
容器12内へ噴き出した空気は、容器12の周壁12Aに接続された排気管150、集塵装置151及び接続管152を介してフラップ153下流の排水管5へ排気されていく。
【0039】
他方、駆動モータM2の駆動により、駆動ギア43およびギア42を介して回転筒41が回転していき、この回転筒41とともに回転翼30が図8および図9に示す位置から反時計回りに回転していく。
【0040】
回転翼30の回転により、翼部32の右側にある生ゴミをその翼部32が容器12の周壁12Aに沿って押していく。このとき、翼部32に押される生ゴミが各カッター61によって切断されていく。各カッター61は周壁12Aの周方向に対する位置がそれぞれ異なるので、各カッター61が切断するタイミングがずれる。このため、駆動モータM2に加わる負荷が小さくなり、駆動モータM2のパワーは小さなものでよく、小型の駆動モータM2を使用することができることになる。
【0041】
また、カッター61で生ゴミを切断する際、その生ゴミが硬い場合、カッター61に加わる負荷が大きなものとなるが、カッター61は板バネ64の付勢力に抗して容器12の周壁12Aの内周面から外側へ引き込むので、回転翼30はロックすることなく容器12内を回転していく。
【0042】
回転翼30が例えば鎖線で示す位置へ回転すると、回転翼30の翼部32の上面に載置された生ゴミはその翼部32の上面を滑って貫通窓34,34から下方に落下していく。特に、大きな生ゴミほど重量が大きいので、翼部32に付着することなく滑りやすくなり、このため、回転翼30によって移動される大きな生ゴミの移動距離は短くなり、電力の消費量を軽減することができる。
【0043】
そして、回転翼30が容器12内を1回転する毎にカッター61が生ゴミを切断していくので、回転翼30の回転を繰り返す毎に生ゴミは小さく切断(破砕)されていく。
【0044】
ところで、回転翼30の各空気孔33から空気が噴き出していくので、カッター61によって切断されていく生ゴミを切断と同時に空気を噴き当てることができ、しかも、回転方向に向けて各空気孔33から空気が噴き出していくので、生ゴミを効率よく乾燥させることができる。さらに、生ゴミが付着し易い回転翼30の回転方向に向いた面全体に亘って各空気孔33が設けられているので、空気孔33から空気が噴き出すことによりその面に生ゴミが付着してしまうことを防止することができ、しかもその面に載った生ゴミに空気が直接当たるので、その生ゴミを効率よく乾燥させることができ、この結果、短時間で生ゴミを乾燥させることができる。
【0045】
さらに、ファンケース52の吸気口54はモータM2の上に位置していることにより、その吸気口54はモータM2によって暖められた空気も吸気することになるので、生ゴミの乾燥効率は向上することになる。また、図4の鎖線で示すように、カバーケースKでモータM2およびファンケース52を覆えば効率よくモータM2によって暖められた空気を吸気することができる。なお、KaはカバーケースKに設けた吸気口である。
【0046】
このように、生ゴミの破砕と乾燥を同時に行っているので、生ゴミの破砕から乾燥までの処理時間を短縮することができることになる。また、容器12内で生ゴミの破砕と乾燥とを行っていることにより、それぞれ別個に破砕処理部と乾燥処理部とを設ける必要がないことにより生ゴミ処理装置10の小型軽量化を図ることができる。さらに、破砕した生ゴミを乾燥処理部へ搬送させる必要もないので、生ゴミ処理装置10の構成の簡素化を図ることができる。
【0047】
所定時間(タイマによって任意の時間が設定可能)が経過すると各モータM1,M2の動作が停止されて生ゴミの処理が終了する。乾燥処理された生ゴミを捨てるには、容器12を図2および図3に示す位置から右方向に引きずり出すことにより装置本体9から外す。そして、投入口11から生ゴミを捨てる。
[他の例]
図12ないし図14は他の例の回転翼130を示したものである。この回転翼130は、中空の軸部131側から回転方向を向いた中空の翼部132の面に向けて空気を噴出する噴出口133,134を設けたものである。噴出口133,134から噴き出す空気によって翼部132の面に付着する生ゴミを噴き飛ばすことにより、生ゴミが翼部132の面に付着するのを防止して乾燥効率の向上を図ったものである。
【0048】
図15に示す回転翼140は、中空の翼部142の回転方向に向いた面に複数の突起Tを設けて生ゴミが付着しにくいようにしたものである。
[第2実施形態]
図16は第2実施形態を示したものである。この第2実施形態では、回転翼30に付着した生ゴミを強制的に剥がす剥離機構200を設けたものである。
【0049】
剥離機構200は、図17および図18に示すように回動剥離部材210と、この回動剥離部材210を回動させる一対のカム部材230,231とを有している。回動剥離部材210は、回転翼30に取り付けられており、回転翼30とともに回転していく。
[回動剥離部材]
回動剥離部材210は、図16ないし図19に示すように回転翼30の裏面(回転方向と反対方向に向いた面側)に配置される回動部材211と、図20に示すように回転翼30の表面(回転方向に向いた面側)側に配置される剥離部材220とを有している。
[回動部材]
回動部材211は、図21および図22に示すように、両端にカムホロワー212,212を形成するとともに左右方向に延びた軸部214と、この軸部214から径方向に延びた平板状のアーム部215と、このアーム部215の先端部の両端から回転翼30の貫通窓34,34に挿入されて回転翼30の表面側(図16参照)へ突出した一対の連結部216,216とを有している。また、各連結部216の外側面には外方へ突出した軸部217が形成され、各軸部217が回転翼30の裏面に取り付けた軸受部218,218にそれぞれ回動自在に保持されており、回動部材211は軸部217を中心にして回動自在となっている。[剥離部材]
剥離部材220は、図23および図24に示すように、左右方向に延びた長尺状の剥離基板221と、この剥離基板221から下方(図23において)に突出した複数の剥離板部222と、剥離基板221から上方(図23において)に突出した一対の連結板部223とを有している。この連結部223は図16に示すように回動部材211の連結部216にネジ止めにより固定され、剥離部材220は回動部材211と一体になって回動していく。
【0050】
各剥離板部222は、図20に示すように、回転翼30の凹部35から外れるように設定されている。また、剥離基板221および剥離板部222の裏面には回転翼30の空気孔33を塞がないように凹部224,225(図24参照)が形成されている。
[カム部材]
カム部材230は、図17および図18に示すように、中心部に円形の穴232を形成した円板から構成され、このカム部材230の一側面には環状のカム溝233が形成されている。カム溝233は、小径の円弧カム溝部233Aと、大径の円弧カム溝部233Bとを有している。カム部材231も同様な構成となっているのでその説明は省略する。
【0051】
カム部材230,231は、図25に示すように容器12の両側壁12D,12Eの内側に取り付ける。そして、カム部材230,231のカム溝233,233には回動部材211のカムホロワー212,212を係合させる。
[動 作]
次に、第2実施形態の動作について説明する。
【0052】
いま、回転翼30の翼部32が図26に示すように下方に位置しているとき、回動部材211のカムホロワー212がカム部材230の円弧カム溝部233Aに係合し、剥離部材220は回転翼30の表面に当接している。そして、回転翼30が反時計回りに回転していき、図27に示すように、回転翼30の翼部32が上方に位置すると、回動部材211のカムホロワー212が円弧カム溝部233Bに係合するので、回動部材211は軸部217を中心に回転翼30に対して相対的に反時計回りに回動する。
【0053】
回動部材211の回動により、剥離部材220は回動部材211とともに軸部217を中心に一体的に回動して回転翼30の翼部32の表面から離間する。すなわち、剥離部材220の剥離基板221および剥離板部222は翼部32の表面から離間する。この離間の際、回転翼30の翼部32の表面に付着した生ゴミは剥離基板221および剥離板部222によって強制的に剥がされる。
【0054】
このため、生ゴミが回転翼30の翼部32に付着することにより、生ゴミがなかなか乾燥しないという不具合を未然に防止することができ、この結果、生ゴミを短時間で乾燥させることができることになる。
【0055】
また、上記いずれの実施形態も、台所のシンク1の下に組み込む生ゴミ処理装置10について説明したが、単独で使用するようにしてもよい。また、破砕手段としてカッター刃を用いる実施例を挙げたが例えば複数のセラミック等の硬質ボールを容器12に内蔵させて、生ゴミと一緒に回転翼30により回転させて破砕するようにしてもよい。上記の実施形態に限らず、発明の技術的範囲内において種々の設計変更が可能であり、この発明がそれら設計変更されたものに及ぶことは当然である。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、装置の小型化を図ることができるとともに構成の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる生ゴミ処理装置を台所のシンクの下に組み付けた状態を示した説明図である。
【図2】図1に示す生ゴミ処理装置を示した外観図である。
【図3】生ゴミ処理装置の構成を示した断面図である。
【図4】装置本体の構成を示した断面図である。
【図5】容器の構成を示した断面図である。
【図6】カッターの取付構造を示した説明図である。
【図7】板バネを示した平面図である。
【図8】容器の周壁に対するカッターの位置を示した説明図である。
【図9】容器と回転翼の凹部とカッターとの関係を示した説明図である。
【図10】回転翼を示した斜視図である。
【図11】生ゴミ処理装置の制御系の構成を示したブロック図である。
【図12】他の例の回転翼を示した斜視図である。
【図13】図12の回転翼を容器に取り付けた状態を示した断面図である。
【図14】他の例の回転翼と容器とカッターの関係を示した説明図である。
【図15】別な他の例の回転翼を示した斜視図である。
【図16】第2実施形態を示した説明図である。
【図17】第2実施形態の剥離機構に構成を示した説明図である。
【図18】図17に示す剥離機構の側面図である。
【図19】第2実施形態の回転翼の裏面側を示した説明図である。
【図20】第2実施形態の回転翼の表面側を示した説明図である。
【図21】剥離機構の回動部材を示した平面図である。
【図22】図21の回動部材の側面図である。
【図23】剥離機構の剥離部材を示した平面図である。
【図24】図23に示す剥離部材の側面図である。
【図25】カム部材を取り付けた容器を示した説明図である。
【図26】剥離機構が動作する前の状態を示した説明図である。
【図27】剥離機構が動作した状態を示した説明図である。
【符号の説明】
11 投入口
12 容器
30 回転翼(撹拌手段)
50 送風機構(乾燥手段)
53 シロッコファン(送風手段:送風ファン)
61 カッター(破砕手段)

Claims (4)

  1. 上部に含水性処理物が投入される投入口を有する容器と、
    この容器内に投入された含水性処理物を回転して撹拌する回転翼と、
    この回転翼によって撹拌された含水性処理物を破砕する破砕手段と、
    容器内の含水性処理物を乾燥させる乾燥手段とを備え、
    前記破砕手段により含水性処理物を破砕しながらこの破砕された含水性処理物を乾燥手段により乾燥させていく破砕乾燥処理装置であって、
    前記回転翼は、回転方向に向いた面に空気を噴出する噴出口が形成された中空の回転翼であり、
    前記乾燥手段は、前記回転翼内に空気を送り込む送風手段を有し、
    この送風手段によって前記回転翼内に送り込まれた空気は、前記回転翼の噴出口から噴出することを特徴とする破砕乾燥処理装置。
  2. 前記回転翼の回転方向に向いた面に、前記回転翼に付着した含水性処理物を剥離するための剥離部材を離間可能に取り付け、
    前記回転翼が回動して前記容器の上部にきたときにこの回転翼の面から前記剥離部材が離間することを特徴とする請求項1に記載の破砕乾燥処理装置。
  3. 前記容器は、円筒状に形成されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の破砕乾燥処理装置。
  4. 前記破砕手段は、前記容器の内周壁面から突出するとともに前記回転翼により撹拌される含水性処理物を切断していくカッターであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の破砕乾燥処理装置。
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