JP4155012B2 - ドライブユニットケース用キャップ、及びドライブユニットケースのモータ取付構造 - Google Patents

ドライブユニットケース用キャップ、及びドライブユニットケースのモータ取付構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータ取付部を有し且つモータから出力される動力を車輪に伝達するための動力伝達機構を内蔵したドライブユニットケースのキャップ、及びドライブユニットケースのモータ取付構造に関し、特に産業車両に用いられるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
今日産業車両として、図4に示すような、運転部42、荷役部43、及び走行部44から構成されたバッテリーフォークリフト41が用いられている。運転部42には、ステアリング42a、リフトレバー、チルトレバー(共に図示せず)などの各種操作レバーが備えられている。また、荷役部43は、アウターマスト43a、上記リフトレバーの操作により駆動するインナーマスト43b、及びフォークブラケット43cに固設されたフォーク43dから構成されている。また、走行部44は、走行用モータ45と、モータ45の回転軸45aの動力を車輪46a,46bに伝達する動力伝達機構であるドライブユニット47とを備えている。このドライブユニット47はドライブユニットケースに内蔵され、このケースの一端にモータ45が取り付けられる(特許文献1参照)。
【0003】
モータ45は駆動により熱を発生するため放熱の必要があるが、上記文献におけるモータのように外側が筒状のフレームで覆われている場合は、フレームに開口を設け、その開口を介してフレーム内の熱を外側に排出することができる。一方、コスト削減などの目的から、外側がフレームで覆われない、いわゆる“フレームレス”タイプのモータが用いられる場合がある。この場合は、例えば上記ドライブユニット47のケースのモータ45取付部近傍に開口を設け、この開口を介して放熱することが考えられる。
【0004】
特にフォークリフトなどの産業車両は、モータに粉塵や水がかかる可能性のある環境で使用されることがある。そこで従来から、モータに粉塵や水がかかる可能性がない場合とある場合とによって、モータ周辺の構成を変更することで対応している。具体的には、フレームありのモータで、粉塵や水がかかる可能性がない場合では上述したフレームの開口を介してモータ熱を放出可能とし、粉塵や水がかかる可能性がある場合ではフレームの開口を付属部材で塞ぐなどしてモータを保護しつつ、モータの回転速度を若干下げて発熱量を抑える。一方、フレームレスタイプのモータで、粉塵や水がかかる可能性がない場合では、例えば上述したモータ45取付部近傍に開口のあるドライブユニットケースを用い、粉塵や水がかかる可能性がある場合では開口のないドライブユニットケースを用いる。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−39174号公報 (第2頁、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、モータに粉塵や水がかかる可能性がない場合及びある場合に対応するにあたって、モータにフレームがある構成とない構成とにおいて、それぞれ以下のような問題がある。先ずフレームありのモータでは、フレームに設けられた開口を塞ぐ付属部材、この付属部材をフレームに固定する部材などが必要となるため、部材点数やコスト増加につながる。一方、フレームレスタイプのモータでは、放熱用開口のあるものとないものとの2種類のドライブユニットケースを準備する必要があり、これも部材点数及びコスト面で不利である。特にドライブユニットケースは比較的大きな部材であり、予備部品として保管するための保管場所なども問題となる。
【0007】
そこで、本発明の目的は、部材点数及びコストを抑えながら、モータに粉塵や水がかかる可能性がない場合及びある場合の両方に対応可能とすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係るドライブユニットケース用キャップは、モータ取付部を有し且つモータから出力される動力を車輪に伝達するための動力伝達機構を内蔵したドライブユニットケースのキャップであって、モータ取付部にモータが取り付けられたときに形成されるドライブユニットケース及びモータの間の内側空間と外側空間とを連通させる開口に着脱可能であり、開口に装着されたとき内側空間を密閉し、モータをモータ取付部に取り付けるとき用いられるボルトを挿入するための貫通孔が設けられており、当該貫通孔に挿入されたボルトによって開口に固定される(請求項1)。
【0009】
また、本発明に係るドライブユニットケースのモータ取付構造は、モータ取付部を有し且つモータから出力される動力を車輪に伝達するための動力伝達機構を内蔵したドライブユニットケースに対するモータの取付構造において、モータ取付部にモータが取り付けられたときに形成されるドライブユニットケース及びモータの間の内側空間と外側空間とを連通させる開口に、内側空間を密閉するドライブユニットケース用キャップが、着脱可能に装着され、ドライブユニットケース用キャップに貫通孔が設けられており、当該貫通孔に挿入されたボルトによってモータがモータ取付部に取り付けられる(請求項)。
【0010】
上記構成によると、ドライブユニットケース用キャップを装着していない状態でドライブユニットケースのモータ取付部にモータが取り付けられたとき、ドライブユニットケース及びモータの間の内側空間と外側空間とを連通させる開口が形成される。モータに粉塵や水がかかる可能性のない場合ではこの開口を介してモータの放熱を行い、粉塵や水がかかる可能性のある場合ではこの開口にキャップを装着することでモータを粉塵や水から保護することができる。つまり、モータを取り付けたときにモータとの内側空間と外側空間とを連通させる開口が形成されるようなドライブユニットケース1つと、この開口に着脱可能なキャップとを準備しておくだけで、部材点数及びコストを抑えながら上記2つの状況に対応可能となる。
【0011】
【0012】
しかも、上記構成によると、モータとドライブユニットケースとの取付作業を行うにあたってキャップを開口に装着し、ボルトを用いて、モータのドライブユニットケースへの取付とキャップの開口への固定とを同時に行うことができる。つまり、ドライブユニットケースとモータとの取付作業とは別にキャップをドライブユニットケースに固定する作業を行う必要がなく、作業が容易である。また、キャップに上記貫通孔が設けられていない場合、キャップをドライブユニットケースに固定するために、モータ取付用のボルトとは別の部材を用いる必要があると考えられるが、上記構成ではその必要がない。さらに上記構成では、ボルトによる締め付けによって、開口に装着されたキャップによる密閉効果の向上をも実現することができる。
【0013】
また、本発明に係るドライブユニットケース用キャップは弾性体からなることが好ましい(請求項)。
【0014】
上記構成によると、ドライブユニットケース用キャップが弾性体からなるため、モータに粉塵や水がかかる場合に当該キャップを開口に装着したときにおける、ドライブユニットケース及びモータの間の内側空間の密閉性が増す。そしてこの内側空間の密閉性が増すことにより、モータを確実に粉塵や水から保護し、故障などの不都合を回避することが可能となる。
【0015】
また、本発明に係るドライブユニットケース用キャップは産業車両のドライブユニットケースに用いられてよい(請求項)。
【0016】
特にフォークリフトなどの産業車両は、モータに粉塵や水がかかる可能性のある環境で使用されることがあるため、その可能性がない場合とある場合とに応じてモータ周辺の構成を変更しなければならない。つまり、本発明に係るドライブユニットケース用キャップを用いることによる上述したような効果を、より現実的に実現することができる。
【0017】
また、本発明に係るドライブユニットケースのモータ取付構造において、上記開口として互いに同じ形状のものが複数設けられていることが好ましい(請求項5)。
【0018】
上記構成によると、開口が複数設けられる場合でも、それらが互いに同じ形状であるので、複数のキャップも同じ形状となる。この場合は同一の型枠で複数のキャップを作製できるため、複数のキャップが互いに異なる形状である場合に比べて、製造コストの面で有利である。また、キャップを装着する作業において、複数のキャップが互いに異なる形状の場合は装着の前に形状を確認する必要があるが、形状が同じであるためその必要がなく、作業が容易で作業時間も短縮される。
【0019】
また、本発明に係るドライブユニットケースのモータ取付構造においては、上記開口が、モータ取付部の突出部分におけるモータと対向する縁に形成された切り欠きと、モータの外周部分におけるモータ取付部と対向する縁との間に設けられてい(請求項)。
【0020】
【0021】
また、本発明に係るドライブユニットケースのモータ取付構造において、ドライブユニットケースが産業車両用であってよい(請求項)。
【0022】
上記構成によると、本発明に係るドライブユニットケース用キャップについての場合と同様に、本発明に係るドライブユニットケースのモータ取付構造による上述したような効果をより現実的に実現することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、本実施の形態におけるドライブユニットケースは、図4に示した産業車両として用いられるバッテリーフォークリフト41の走行部44のモータ45に取り付けられると共に、モータ45の回転軸45aの動力を車輪46a,46bに伝達する動力伝達機構であるドライブユニット47を内蔵するものを想定している。
【0024】
先ず、図1を参照しつつ、本実施の形態に係るモータ及びドライブユニットケースに内蔵されたドライブユニットの内部構成について説明する。モータ45は全体として円柱形であり、その軸中心に回転軸45a、そしてその外周方向にロータ(回転子)53及びステータ(固定子)51が順に配置されている。なお、本実施の形態のモータ45は、ステータ51の外周にフレームを有さず、外周部分がステータ51で構成されたフレームレスタイプである。
【0025】
ロータ53は、回転軸45aに固設されており、その回転力が回転軸45aを介してドライブユニット47に出力されるようになっている。ロータ53の内部には長手方向に沿ったスロット(図示せず)が形成されており、このスロット内に回転子巻線(図示せず)が収納されている。一方、ステータ51は、例えばケイ素鋼板からなるステータプレートが多数枚積層され、スロット(図示せず)に固定子巻線52が巻装された構成である。
【0026】
モータ45の一端面(紙面右側)においては、回転軸45aが軸受け61aを介してエンドブラケット50に取り付けられている。また、モータ45のもう一方の端面(紙面左側)においては、回転軸45aは軸受け61bを介してドライブユニットケース1のモータ取付部10に取り付けられている。このようにして、モータ45の各端面はエンドブラケット50及びドライブユニットケース1でそれぞれ覆われている。
【0027】
ドライブユニットケース1におけるモータ取付部10近傍の構成やモータとの取付構造については図2及び図3を参照して後述するものとし、ここではドライブユニットケース1に内蔵されたドライブユニット47の概要について説明する。
【0028】
ドライブユニット47は、インプットシャフト47d、ディファレンシャル部47fなどを備えることにより、上述のようにモータ45の回転軸45aの動力を車輪46a,46bに伝達する動力伝達機構として機能する。
【0029】
モータ45の回転軸45aはギヤ部47aに固設されており、ギヤ部47aに配置されたギヤ48aと中継軸47bにおける径が大きい方の中継ギヤ48bとが噛合している。さらに、中継軸47bにおける径が小さい方の中継ギヤ48c及びインプットシャフト47dにおける径が大きい方のギヤ48d、インプットシャフト47dにおける径が小さい方のギヤ48e及びディファレンシャル部47fにおけるアウトプットギヤ48fが、それぞれ噛合している。
【0030】
このような構成により、モータ45の駆動を、中継軸47b、インプットシャフト47d、ディファレンシャル部47fへと伝達することができる。そしてディファレンシャル部47fにおいて車軸40a,40bが回転し、車軸40a,40bの両端に取り付けられた車輪46a,46b(図4参照)が回転駆動する
ようになっている。
【0031】
次に、図2(a),(b)を参照しつつ、本実施の形態に係るドライブユニットケース用キャップをドライブユニットケース1に装着する前後の状態について説明する。図2(a)はキャップをドライブユニットケース1に装着する前、図2(b)キャップをドライブユニットケース1に装着した後の状態をそれぞれ示す。
【0032】
図2(a)に示すように、ドライブユニットケース1のモータ取付部10は、円形の底部14から略円筒形の突出部15がモータ取付側に突出した構成である。突出部15の内部空間にはさらに、図1に示した軸受け61bを収容する略円筒形の軸受け収納部17が配置されている。なお、底部14の裏側、即ちモータ取付部10における突出部17が形成された面と反対側には、図1に示したギヤ部47aなどが配置されているが、ここでは省略されている。
【0033】
突出部15の外表面には、突出方向に沿った4つの凸条16a,16b,16c,16dが、円周方向にわたってほぼ等間隔に形成されている。各凸条16a〜16dには、ボルトを挿入するためのボルト孔12a,12b,12c,12dがそれぞれ突出方向に沿って設けられている。図1には、図2(a)において上下方向に配置された2つの凸条16b,16d及び2つのボルト孔12b,12dのみが示されており、この図から、ボルト孔12a〜12dが底部14の平面近傍までの深さに形成されているのがわかる。
【0034】
突出部15の内面は、図1及び図2(a)に示すように、突出方向端部において段差部15aが形成され、縁部分の厚みが他の部分よりも薄くなっている。この段差部15aを含む突出部15の縁近傍における、2つの凸条16a,16bに対応する部分には、互いに同じ形状である2つの切り欠き11a,11bが形成されている。
【0035】
また、図2(a)には、これら切り欠き11a,11bと対応した形状を有するキャップ20a,20bが示されている。つまりキャップ20a,20bは、突出部15の段差部15aに対応する部分25a,25b、凸条16a,16bに対応する部分26a,26b、及び、ボルト孔12a,12bに対応する貫通孔21a,21bを有している。こられキャップ20a,20bは、例えばゴムなどの弾性体からなる。
【0036】
図2(b)は、キャップ20a,20bをそれぞれ切り欠き11a,11bに装着した状態を示す。このときキャップ20a,20bを装着することにより切り欠き11a,11bがなくなり、ドライブユニットケース1の形状が補完され、キャップ20a,20bとドライブユニットケース1とが一体となる。つまり、キャップ20a,20bにおける突出部15の段差部15aに対応する部分25a,25b及び凸条に16a,16bに対応する部分26a,26bは、それぞれ突出部15における段差部15a及び凸条16a,16bと一致すると共に、貫通孔21a,21bとボルト孔12a,12bとが連通する。
【0037】
なお、これら2つのキャップ20a,20b及び2つの切り欠き11a,11bがそれぞれ同じ形状であることから、各切り欠き11a,11bに対してどちらのキャップ20a,20bを装着してもよい。
【0038】
次に、図3(a),(b)を参照しつつ、図2(b)のキャップ20a,20bが装着されたドライブユニットケース1のモータ取付部10にモータ45を取り付ける前後の状態について説明する。図3(a)はモータ取付部10にモータ45を取り付ける前、モータ取付部10にモータ45を取り付けた後の状態をそれぞれ示す。
【0039】
図3(a)に示すように、モータ取付部10にモータ45を取り付ける前、ドライブユニットケース1のモータ取付部10に対向配置されたモータ45の、反対側の端面には予めエンドブラケット50が取り付けられる。エンドブラケット50は、モータ取付部10の突出部15と同様に、外表面の円周方向にわたってほぼ等間隔に形成された4つの凸条56a,56b,56c,56dを有する。そしてこれら凸条56a〜56dに設けられたボルト孔にはそれぞれボルト32a,32b,32c,32dが挿入され、これらボルト32a〜32d及びナット33a,33b,33c,33dによって、エンドブラケット50がモータ45に固定される。
【0040】
ここで、ボルト32a〜32dはモータ45の側面に沿ってモータ取付部10に向かって延長されている。これらボルト32a〜32dを、モータ取付部10の突出部15に形成されたボルト孔16c,16d及びキャップ20a,20bに形成された貫通孔26a,26bにそれぞれ挿入する。キャップ20a,20bの貫通孔26a,26bに挿入されたボルト32a,32bは、貫通孔26a,26bを貫通し、突出部15に形成されたボルト孔16a,16bに達する。このようにして、ボルト32c,32dが突出部15に形成されたボルト孔16c,16dに挿入されると共に、ボルト32a,32bがキャップ20a,20bの貫通孔26a,26bを介して突出部15に形成されたボルト孔16a,16bに挿入され、これらを締め付けることにより、図3(b)に示すように、キャップ20a,20bが装着された状態のモータ取付部10にモータ45が取り付けられる。
【0041】
なお、キャップ20a,20bを装着せず、切り欠き11a,11bが設けられたままのドライブユニットケース1のモータ取付部10にモータ45を取り付けた場合、この切り欠き11a,11bとモータ45のステータ51におけるモータ取付部10に対向する縁との間に、開口が形成される。そして切り欠き11a,11bにより形成された開口によって、ドライブユニットケース1及びモータ45の間の内側空間と外側空間とが連通する。
【0042】
以上に述べたように、本実施形態に係るドライブユニットケース用キャップ20a,20b、及び、ドライブユニットケース1のモータ取付構造によると、これらキャップ20a,20bを装着していない状態でドライブユニットケース1のモータ取付部10にモータ45が取り付けられたとき、ドライブユニットケース1及びモータ45の間の内側空間と外側空間とを連通させる開口が、切り欠き11a,11bにより形成される。モータ45に粉塵や水がかかる可能性のない場合ではこの切り欠き11a,11bの開口を介してモータ45の放熱を行い、粉塵や水がかかる可能性のある場合ではこの切り欠き11a,11bにキャップ20a,20bを装着することでモータ45を粉塵や水から保護することができる。つまり、モータ45を取り付けたときにモータ45との内側空間と外側空間とを連通させる開口が形成されるようなドライブユニットケース1つと、この開口、即ち本実施の形態における切り欠き11a,11bに、着脱可能なキャップ20a,20bとを準備しておくだけで、部材点数及びコストを抑えながら上記2つの状況に対応可能となる。
【0043】
また、キャップ20a,20bには、モータ45をモータ取付部10に取り付けるとき用いるボルト16a,16bを挿入するための貫通孔26a,26bがそれぞれ設けられている。これにより、モータ45に粉塵や水がかかる可能性のある場合にキャップ20a,20bを用いるにあたって、キャップ20a,20bとドライブユニットケース1とを固定する作業をわざわざする必要がなくなる。つまり、モータ45とドライブユニットケース1との取付作業を行うとき、同時にキャップ20a,20bをドライブユニットケース1の所定位置に固定することができるので、作業が容易である。
【0044】
ャップ20a,20bに貫通孔21a,21bが設けられていない場合、キャップ20a,20bをドライブユニットケース1に固定するために、モータ取付用のボルト16a,16bとは別の部材を用いる必要があると考えられるが、本実施の形態ではその必要がない。
【0045】
また、キャップ20a,20bが弾性体からなることにより、当該キャップ20a,20bを切り欠き11a,11bに装着したときにおける、ドライブユニットケース1及びモータ45の間の内側空間の密閉性が増す。そしてこの内側空間の密閉性が増すことにより、モータ45を確実に粉塵や水から保護し、故障などの不都合を回避することが可能となる。
【0046】
また、本実施の形態におけるドライブユニットケース1はバッテリーフォークリフト41の走行部44のモータ45に取り付けられるものであり、モータ45に粉塵や水がかかる可能性のある環境で使用されることがある。したがって、キャップ20a,20bをドライブユニットケース1に着脱可能として上記2つの状況に対応させるという効果をより現実的に実現することができる。
【0047】
また、ドライブユニットケース1のモータ取付部10に形成された2つの切り欠き11a,11bが互いに同じ形状であることから、それらに対応するキャップ20a,20bも互いに同じ形状になっている。この場合は2つのキャップ20a,20bを同一の型枠で作製できるため、これらキャップが互いに異なる形状である場合に比べて製造コストの面で有利である。また、キャップ20a,20bを装着する作業において、互いに異なる形状の場合は装着の前に形状を確認する必要があるが、形状が同じであるためその必要がなく、作業が容易で作業時間も短縮される。
【0048】
また、ドライブユニットケースのモータ取付部10は突出部15を有し、その突出部15のモータ45と対向する縁に切り欠き11a,11bが形成されている。そしてドライブユニットケース1とモータ45とが取り付けられたとき、これら切り欠き11a,11bと、モータ45の外周部分におけるモータ取付部10と対向する縁との間に、開口が形成されるようになっている。このような構成のドライブユニットケース1をモータ45に取り付ける場合、ャップ20a,20bとドライブユニットケース1との固定を、ドライブユニットケース1とモータ45とのボルト32a〜32dによる取付作業によって達成することができると共に、ボルト32a〜32dによる締め付けによって開口、即ち本実施の形態では切り欠き11a,11bに装着されたキャップ20a,20bによる密閉効果がより上昇することになる。したがって、作業性及びモータの密閉性の向上を同時に達成することができる。
【0049】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
【0050】
例えば、本実施の形態ではドライブユニットケース1が産業車両用であるが、モータの保護及び放熱の両方を必要とするものであれば、これに限定されず、他の用途の車両や装置に用いられるものであってよい。
【0051】
また、ドライブユニットケース1に取り付けられるモータ45はフレームレスタイプに限定されず、外側が筒状のフレームで覆われているものであってもよい。この場合、フレームに開口を設けることなくドライブユニットケース1の切り欠き11a,11bを介してモータ45の放熱を行うことができる。
【0052】
また、キャップ20a,20bは弾性体からなるのが好ましいが、例えば樹脂など、弾性を持たない材料から構成されてもよい。
【0053】
【0054】
また、ドライブユニットケース1の突出部15に設けられる切り欠き11a,11bは、その形状、数、位置などを様々に変更可能である。例えば切り欠きは1つでもよいし、3つ以上であってもよい。また、複数設けられた切り欠き形状は、互いに異なっていてもよい。さらに、モータ45を取り付けたときにドライブユニットケース1とモータ45との間の内側空間と、外側空間と連通させることができるものであれば、切り欠き11a,11bではなく、例えば突出部15の円筒側面など、突出部15の縁以外の部分に開口を設けてもよい。このような構成であっても、その開口に対応する形状の着脱可能なキャップを用いることで、モータに粉塵や水がかかる可能性のある場合とない場合との2つの状況に対応可能である。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1及び請求項によると、部材点数及びコストを抑えながらも、モータに粉塵や水がかかる可能性のある場合及びない場合の2つの状況に対応可能となる。また、キャップにボルト挿入用の貫通孔が設けられていることにより、モータのドライブユニットケースへの取付とキャップの開口への固定とを同時に行うことができ、作業性が向上すると共に、モータ取付用のボルトとは別の部材を用いる必要がなく、さらに、ボルトによる締め付けによって、開口に装着されたキャップによる密閉効果の向上をも実現することができる。
【0056】
【0057】
請求項によると、ドライブユニットケース及びモータの間の内側空間の密閉性が増すことにより、モータを確実に粉塵や水から保護し、故障などの不都合を回避することが可能となる。
【0058】
請求項によると、モータに粉塵や水がかかる可能性のある環境で使用されることがある産業車両用であるため、請求項1又は2における効果をより現実的に実現することができる。
【0059】
請求項によると、開口が複数設けられる場合でも、形状が同じであるためそれに対応するキャップを製造コストを抑えて作製することができると共に、開口に対するキャップの装着作業も容易である。
【0060】
【0061】
請求項によると、請求項と同様に、本発明に係るドライブユニットケースのモータ取付構造による上述したような効果をより現実的に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態によるモータ及びドライブユニットケースに内蔵されたドライブユニットの内部構成を示す概略断面図である。
【図2】 本発明の一実施の形態によるドライブユニットケース用キャップをドライブユニットケースに装着する前後の状態を示す概略斜視図である。
【図3】 図2のキャップが装着されたドライブユニットケースをモータに取り付ける前後の状態を示す概略斜視図である。
【図4】 バッテリーフォークリフトの概略構成図である。
【符号の説明】
1 ドライブユニットケース
10 モータ取付部
11a,11b 切り欠き(開口)
16a,16b,16c,16d ボルト孔
20a,20b キャップ(ドライブユニットケース用キャップ)
21a,21b 貫通孔
32a,32b,32c,32d ボルト
41 バッテリーフォークリフト(産業車両)
45 モータ
46a,46b 車輪
47 ドライブユニット(動力伝達機構)
51 ステータ

Claims (7)

  1. モータ取付部を有し且つモータから出力される動力を車輪に伝達するための動力伝達機構を内蔵したドライブユニットケースのキャップであって、
    前記モータ取付部に前記モータが取り付けられたときに形成される、前記ドライブユニットケース及び前記モータの間の内側空間と外側空間とを連通させる開口に着脱可能であり、前記開口に装着されたとき前記内側空間を密閉し、
    前記モータを前記モータ取付部に取り付けるとき用いられるボルトを挿入するための貫通孔が設けられており、当該貫通孔に挿入された前記ボルトによって前記開口に固定されることを特徴とするドライブユニットケース用キャップ。
  2. 弾性体からなることを特徴とする請求項1記載のドライブユニットケース用キャップ。
  3. 前記ドライブユニットケースが産業車両用であることを特徴とする請求項1又は2に記載のドライブユニットケース用キャップ。
  4. モータ取付部を有し且つモータから出力される動力を車輪に伝達するための動力伝達機構を内蔵したドライブユニットケースのモータ取付構造において、
    前記モータ取付部に前記モータが取り付けられたときに形成される、前記ドライブユニットケース及び前記モータの間の内側空間と外側空間とを連通させる開口に、前記内側空間を密閉するドライブユニットケース用キャップが着脱可能に装着され、
    前記ドライブユニットケース用キャップに貫通孔が設けられており、当該貫通孔に挿入されたボルトによって前記モータが前記モータ取付部に取り付けられることを特徴とするライブユニットケースのモータ取付構造
  5. 前記開口として互いに同じ形状のものが複数設けられていることを特徴とする請求項4に記載のドライブユニットケースのモータ取付構造。
  6. 前記開口が、前記モータ取付部の突出部分における前記モータと対向する縁に形成された切り欠きと、前記モータの外周部分における前記モータ取付部と対向する縁との間に設けられていることを特徴とする請求項4又は5に記載のドライブユニットケースのモータ取付構造。
  7. 前記ドライブユニットケースが産業車両用であることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載のドライブユニットケースのモータ取付構造。
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