JP4151807B2 - 画像発生方法及びキャラクタ発生装置 - Google Patents

画像発生方法及びキャラクタ発生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像発生方法、統合受信/デコード装置及びキャラクタ発生装置に関し、例えばキャラクタを、エイリアシングがある画像とエイリアシングがない画像との2つの画像として表示することができる画像発生方法、統合受信/デコード装置及びキャラクタ発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
家庭用の衛星放送受信装置が普及しているが、そのコストは高く、コスト削減が求められている。衛星放送受信装置のコストを削減するには、効率の良い装置設計が必要とされ、すなわち、従来は一般的に大量のメモリを使用し、又は高速のプロセッサが必要とされていたが、メモリと処理能力をより効率的に使用することが必要となっている。換言すると、メモリ及びプロセッサを効率良く使用して表示画面にキャラクタフォントを表示することが重要である。
【0003】
ところで、離散的な表示点又は画素からなる表示画面では、斜めの線は、一般的に、「階段状」に見えるギザギザな線として表示される。斜めの線が、そのようにギザギザな線として表示されるのは望ましくないので、エイリアシングの影響を視覚的に小さくするために、様々なエイリアシング防止技術が用いられている。
【0004】
必要とされるメモリを最小とするために、幾つかの表示装置では、1種類のキャラクタフォントのみを記憶しておき、その他の種類のフォントについては、必要なときに急いで生成するようにしている。エイリアシングがあるフォントからエイリアシングがないフォントを生成するとき、又は逆にエイリアシングがないフォントからエイリアシングがあるフォントを生成するときには、多くの計算処理が必要であり、高価で処理能力が高いプロセッサが必要とされる。メモリ及び処理能力が制約されない表示装置では、一般的に、2種類のキャラクタフォント(エイリアシングがあるフォントとエイリアシングがないフォント)を記憶している。しかしながら、充分な処理能力及びメモリがない表示装置では、1種類のフォントのみを記憶している。したがって、エイリアシングがあるキャラクタとエイリアシングがないキャラクタの両方を表示する表示装置に、必要とされるメモリ及び処理能力の両方を少なくするような柔軟性を持たせることが望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、必要とされるプロセッサの処理能力及びメモリが少なく、エイリアシングがある画像とエイリアシングがない画像を、簡単且つ効率的に生成する画像発生方法及びキャラクタ発生装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像発生方法では、第1の領域の画素値、少なくとも1つの第2の領域の画素値及び第3の領域の画素値を含む、表示される画像の原画素表現体を検索し、エイリアシングがある画像を表示するときには、原画素表現体の第1の領域及び第2の領域の画素に対して第1のカラーを発生し、第3の領域の画素に対して第2のカラーを発生する。一方、エイリアシングがない画像を表示するときには、原画素表現体の第1の領域の画素に対して第1のカラーを発生し、第2の領域の画素に対して第3のカラーを発生し、第3の領域の画素に対して第2のカラーを発生する。すなわち、1つの原画素表現体から、エイリアシングがある画像とエイリアシングがない画像を発生する。
【0007】
本発明に係る統合受信/デコード装置は、衛星信号を受信して、表示のために用いられるデータにデコードする副受信機と、副受信機に接続され、表示されるキャラクタを示すデータが供給されるキャラクタ発生器とを備える。また、このキャラクタ発生器は、受信機に接続されたプロセッサと、プロセッサに接続され、画素表現体からなる画像を記憶するメモリと、プロセッサに接続され、画素表現体が供給され、画像を表示するために用いられるカラーコードを発生する際、エイリアシングがある画像を表示するときには、第1の領域及び第2の領域の画素に対して第1のカラーを発生し、第3の領域の画素に対して第2のカラーを発生し、エイリアシングがない画像を発生するときには、第1の領域の画素に対して第1のカラーを発生し、第2の領域の画素に対して第3のカラーを発生し、第3の領域の画素に対して第2のカラーを発生するカラー発生器とを備える。
【0008】
本発明に係るキャラクタ発生装置は、画素表現体からなる画像を記憶するメモリと、画素表現体が供給され、画像を表示するために用いられるカラーコードを発生する際、エイリアシングがある画像を表示するときには、第1の領域及び第2の領域の画素に対して第1のカラーを発生し、第3の領域の画素に対して第2のカラーを発生し、エイリアシングがない画像を発生するときには、第1の領域の画素に対して第1のカラーを発生し、第2の領域の画素に対して第3のカラーを発生し、第3の領域の画素に対して第2のカラーを発生するカラー発生器とを備える。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、1つの原フォントを用いてエイリアシングがある画像と、エイリアシングがない画像との2つの画像を表示する本発明に係る画像発生方法、統合受信/デコード装置及びキャラクタ発生装置について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、以下に説明する家庭用の衛星テレビジョン受信装置以外に、ワードプロセッシング、利用者に画像を表示して提供するユーザインターフェイス装置等に適用することができる。また、本発明は、以下に説明する英数字以外に、様々な種類の画像を表示する際にも適用することができる。
【0010】
本発明は、エイリアシングがある画像とエイリアシングがない画像の両方を表示する際に必要とされるメモリ及び計算量を削減するものである。特に、本発明は、エイリアシングがあるフォントと、エイリアシングがないフォントとの2つのフォントを記憶しておく必要がなく、例えばエイリアシングがあるフォントのみを記憶しておけばよく、エイリアシングがない画像を急いで計算する必要もない。複数の画素からなる元の表現体(以下、原画素表現体(source pixel representation)という。)、例えばエイリアシングがないフォントは、エイリアシングがあるキャラクタと、エイリアシングがないキャラクタとの両方を表示するために用いられる。
【0011】
図1は、本発明を適用した衛星受信装置10の構成を示すブロック図である。この衛星受信装置10は、衛星放送からの電波を受信するアンテナ11と、アンテナ11に接続された受信機12とを備える。
【0012】
アンテナ11は、衛星放送の電波を受信するように調整されており、アンテナ11で受信された信号は、増幅及びダウンコンバートされた後、受信機12に供給される。この受信信号には、一般的にオーディオ情報及び/又はビデオ情報が含まれており、受信機12は、これらの情報をデコードする。そして、これらのデコードされたオーディオ情報及び/又はビデオ情報に基づいた画像が、テレビジョン受像機13に表示される。ビデオ情報には、番組の放送情報や、例えばテレビジョン受像機13に文字メッセージ又は画像を表示するためのインストラクションが含まれている。これらのメッセージは、例えば利用者に提供する番組の詳細なガイドや他の情報である。テレビジョン受像機13は、例えば陰極線管や液晶表示装置からなる。
【0013】
つぎに、受信機12の具体的な構成について説明する。
【0014】
受信機12は、例えば図2に示すように、カラーコードを発生するキャラクタ発生器20と、ビデオインストラクションをデコードする副受信機24とを備える。また、キャラクタ発生器20は、図2に示すように、原画素表現体を記憶しているメモリ21と、テキストや画像を表示をするための制御を行う中央演算装置(以下、CPUという。)22と、カラーコードを発生するカラー発生器23とを備える。なお、この図2は、受信機12の本質的な機能を説明するための図であり、受信機12は、以下に述べる機能を実現するために、一般的な又は代表的な電気回路を用いて構成することができる。また、これらの回路は、CPUを含む様々な電気素子、他の論理回路並びにそれらの組合せによって実現することができる。
【0015】
副受信機24は、衛星からの電波を介して受信されるビデオインストラクションをデコードして、CPU22に供給し、CPU22は、テキストや他の画像をテレビジョン受像機13に表示するための制御を行う。メモリ21には、ここで述べる機能を実現するためのCPU22によって実行されるインストラクションと、画像及びフォントの原画素表現体とが記憶されている。なお、この実施例では、受信機12をプロセッサとメモリで構成しているが、ハードウェアのみで、又はソフトウェアとハードウェアの組合せで構成するようにしてもよい。具体的には、CPU22の代わりに、ステートマシーン(state machine)を実現することができる制御論理装置又は回路、組込型コントローラ、又は他の論理装置を用いてもよい。
【0016】
この実施例において、メモリ21は、読み出し専用メモリ(ROM)からなる。なお、メモリ21を、ランダムアクセスメモリ(RAM)、例えばスタティックRAM、ダイナミックRAM等で、又はROMとRAMの組合せで構成するようにしてもよい。カラー発生器23も、例えばプログラマブル論理回路、RAM又はROMで構成することができる。この実施例では、カラー発生器23は、RAMから構成されたカラールックアップテーブルである(以下、カラー発生器23をカラールックアップテーブル23ともいう)。CPU22は、画素値をカラールックアップテーブル23に供給する。カラールックアップテーブル23は、この画素値に応じて、原画素表現体の領域に対するカラーコードを発生する。
【0017】
図3は、フォントの1つのキャラクタの原画素表現体の具体例を示す図である。メモリ21に記憶されている原画素表現体は、複数の領域、例えば数字の1が記入された前景領域31、数字の2か記入された中景領域32、及び数字の3が記入された背景領域33内の多数の画素からなる。各領域31,32,33の画素値は、異なるカラーに対応している。
【0018】
あるキャラクタを表示するとき、CPU22は、メモリ21からあるキャラクタの原画素表現体を検索する。そして、メモリ21から検索された画素値は、カラールックアップテーブル(以下、CLUTという。)23の索引として用いられる。CLUT23は、画素値から決定される索引の値に基づいて、各画素のカラーコードを発生して、表示制御装置(図示せず)に供給し、表示制御装置は、キャラクタを構成する画素を、エイリアシングがある画像又はエイリアシングがない画像として、図2に示すテレビジョン受像機13に表示する。具体的には、エイリアシングがあるキャラクタを表示するときには、前景領域31の画素及び中景領域32の画素に対して、CLUT23から前景カラーを選択し、背景領域33の画素に対しては背景カラーを選択する。なお、前景領域31の画素と背景領域33の画素の間のコントラストを適度にするために、実際にどのような前景カラー及び背景カラーを用いるかについては、周知であるので、その説明は省略する。
【0019】
一方、エイリアシングがないキャラクタを表示するときには、前景領域31、中景領域32、背景領域33に対して、それぞれ前景カラー、エイリアシング防止効果が得られるカラー、背景カラーを選択する。なお、視聴者に対してエイリアシングを余り知覚させないようにするために、実際にどのような前景カラー、エイリアシング防止効果が得られるカラー、及び背景カラーを用いるかについては、周知であるので、その説明は省略する。
【0020】
図4は、フォントの1つのキャラクタの原画素表現体の他の具体例を示す図である。原画素表現体は、数字の0が記入された前景領域41、数字の1が記入された第1の中景領域42a、数字の2が記入された第2の中景領域42b、数字の3が記入された背景領域43内の多数の画素からなる。各領域の画素値は、異なるカラーに対応している。この具体例において、エイリアシングがあるキャラクタを表示するときには、前景領域41の画素及び第1の中景領域42aの画素に対して、前景カラーを選択し、第2の中景領域42bの画素及び背景領域43の画素に対しては背景カラーを選択する。一方、エイリアシングがないキャラクタを表示するときは、前景領域41の画素に対して前景カラーを選択し、第1の中景領域42aに対して第1の中景カラーを選択し、第2の中景領域42bの画素に対して第2の中景カラーを選択し、背景領域43の画素に対して背景カラーを選択される。なお、第1の中景カラーと第2の中景カラーを同じものとしてもよい。
【0021】
そして、キャラクタは、テレビジョン受像機13の表示画面のそれぞれのウィンドウに表示される。各ウィンドウは、表示画面上の各領域に対応し、ウィンドウ中にビデオ、テキスト又は他の画像が表示される。各ウィンドウは、それぞれに関連付けられたカラールックアップテーブルを有する。具体的には、CPU22は、複数のウィンドウを管理し、画像をエイリアシングがあるものにするか、ないものにするかに基づいて、複数のウィンドウの1つを選択的に複数のカラールックアップテーブルの1つに関連付けている。換言すると、ウィンドウは、カラールックアップテーブルを識別するととともに、画像をエイリアシングがあるものにするかしないかを示している。カラーコードは、出力する画像をエイリアシングがあるものにするか、ないものにするかを決定するために、独特の順番でCLUT23に記憶されている。例えば、前景領域31の画素値、中景領域32の画素値のそれぞれによって、エイリアシングがあるCLUTから読み出されるカラーコードと、同じ画素値によってエイリアシングがないCLUTから読み出されるカラーコードとは異なる。したがって、各CLUTは、エイリアシングがある画像又はエイリアシングがない画像を一貫して描画(レンダリング)することが望ましい。この実施例において、各CLUTは、それぞれのウィンドウに対応し、エイリアシングがある画像又はエイリアシングがない画像を生成するように予め構成されている。すなわち、この実施例においては、メモリ21には、複数のカラールックアップテーブルが記憶されている。そして、CPU22は、エイリアシングがある画像であるか、エイリアシングがない画像であるかに基づいて、それぞれのカラールックアップテーブルをアクセスする。
【0022】
ここで、エイリアシングがある画像と、エイリアシングがない画像とを表示するための幾つかの具体的な処理動作について、図5、図6、図7に示すフローチャートを用いて説明する。これらの図5、図6、図7に示す具体例では、3つの領域を有するキャラクタについての処理を示しているが、本発明は、3つ以上の領域を有するキャラクタの表示についても適用できることは言うまでもない。特に、2つ以上の中景領域を有する原画素表現体に関しては、1つ以上の中景領域の画素に対して前景領域のカラーを出力し、残りの中景領域の画素に対して背景領域のカラーを出力するような処理を行うようにしてもよい。例えば、原画素表現体が2つの中景領域を有し、その画像をエイリアシングがある画像として表示するとき、例えば前景領域に近い一方の中景領域の画素は、前景カラーとして表示し、他方の中景領域の画素は、背景カラーとして表示するようにする。また、これらの具体例では、エイリアシングがある画像を表示する際に、中景領域の画素に対しては前景カラーとしているが、例えば背景カラーすることができることは言うまでもない。
【0023】
図5に示すステップS11において、CPU22は、表示されるキャラクタの原画素表現体をメモリ21の中から検索する。ステップS12において、CPU22は、そのキャラクタをエイリアシングがある画像として描画(レンダリング)するか、エイリアシングがない画像として描画するかを判定し、エイリアシングがあるキャラクタとするときは、ステップS13に進み、エイリアシングがないキャラクタとするときは、ステップS14に進む。ステップS13において、CLUT23は、前景領域及び中景領域の両方の画素に対して前景カラーコードを出力し、背景領域の画素に対して背景カラーコードを出力する。一方、ステップS14において、CLUT23は、前景領域の画素に対して前景カラーコードを出力し、中景領域の画素に対して中景カラーコードを出力し、背景領域の画素に対して背景カラーコードを出力する。
【0024】
図6に示す処理動作において用いられるカラールックアップテーブルは、エイリアシングがある画像又はエイリアシングがない画像を発生するために特別に構成にされたものではなく、一般的なカラールックアップテーブルである。
【0025】
ステップS21において、CPU22は、表示されるキャラクタの原画素表現体をメモリ21の中から検索する。ステップS22において、CPU22は、そのキャラクタをエイリアシングがある画像として描画するか、エイリアシングがない画像として描画するかを判定し、エイリアシングがある画像とするときは、ステップS23に進み、エイリアシングがない画像とするときは、ステップS25に進む。この判定は、例えば画像を表示させる元のアプリケーションプログラムや、予め設定されたフラグ等の様々な条件に基づいて行われる。
【0026】
ステップS23において、CPU22は、中景領域の画素値を、前景領域の画素値に一致させる。ステップS24において、CLUT23は、前景領域の画素値に応じた前景カラーコードと、背景領域の画素値に応じた背景カラーコードとを表示制御装置に出力する。
【0027】
一方、ステップS25において、CPU22は、中景領域の画素値を、前景領域の画素値とはせず、したがって、CLUT23は、前景領域の画素値に応じた前景カラーコードと、中景領域の画素値に応じた中景カラーコードと、背景領域の画素値に応じた背景カラーコードを出力する。
【0028】
なお、CLUTを読み出すのに用いる画素値を変更する代わりに、例えばエイリアシングがある画像を表示するとき、中景領域の画素値に基づいて前景カラーコードが選択されるように、CLUTを動的に更新するようにしてもよい。
【0029】
図7に示すステップS31において、カラー発生器23は、エイリアシングがあるCLUT及びエイリアシングがないCLUTを記憶する。これらのエイリアシングがあるCLUT、エイリアシングがないCLUTは、中景領域の画素に対して、それぞれ前景領域のカラーコード、中景領域のカラーコードを出力させるためのものである。ステップS32において、CPU22は、表示されるキャラクタの原画素表現体を検索する。ステップS33において、CPU22は、そのキャラクタをエイリアシングがある画像として描画するか、エイリアシングがない画像として描画するを判定し、エイリアシングがある画像とするときは、ステップS34に進み、エイリアシングがない画像とするときは、ステップS36に進む。
【0030】
ステップS34において、CPU22は、エイリアシングがあるCLUTを検索する。ステップS35において、カラー発生器23は、前景領域の画素及び中景領域の画素に対して前景カラーコードを出力し、背景領域の画素に対して背景カラーコードを出力する。
【0031】
一方、ステップS36において、CPU22は、エイリアシングがないCLUTを検索する。ステップS37において、カラー発生器23は、前景領域の画素に対して前景カラーコードを出力し、中景領域の画素に対して中景カラーコードを出力し、背景領域の画素に対して背景カラーコードを出力する。
【0032】
ここで、テレビジョン受像機13の表示画面上に複数のウィンドウを表示し、各ウィンドウに対応したCLUTを設けた具体例について説明する。
【0033】
キャラクタ発生器20は、図8に示すように、原画素表現体を記憶しているメモリ21と、テキストや画像を表示をするための制御を行うCPU22と、複数のCLUT231〜238とを備える。なお、図2に示すキャラクタ発生器を構成している回路と同じ回路には、同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
【0034】
各CLUT231〜238は、上述したように、それぞれ表示画面上の各ウィンドウと関連付けられており、また、各ウィンドウは、画像をエイリアシングがあるものにするか、ないものにするかを示している。そして、CPU22は、複数のウィンドウを管理し、メモリ21から原画素表現体の画素値を読み出して、キャラクタ等を表示するウィンドウに関連付けられたCLUT231〜238の1つに供給する。具体的には、エイリアシングがある画像を表示するときには、エイリアシングがあるようなカラーコードを発生するCLUTに画素値を供給し、エイリアシングがない画像を表示するときには、エイリアシングがないようなカラーコードを発生するCLUTに画素値を供給する。画素値が供給されたCLUTは、カラーコードを発生する。かくして、表示画面のウィンドウ内にキャラクタや画像が、そのウィンドウが示すエイリアシングの有無に応じて表示される。
【0035】
以上の説明でも明らかなように、本発明を適用した衛星受信装置10の受信機12では、メモリ21に1つの原画素表現体、すなわち例えばエイリアシングがあるフォントのみを記憶しておき、エイリアシングを生じさせないカラールックアップテーブルと、エイリアシングを生じさせるカラールックアップテーブルとを用いることにより、エイリアシングがある画像とエイリアシングがない画像の2種類の画像を表示することができる。すなわち、この受信機12では、メモリ21の記憶容量を従来の装置に比して小さくすることができるとともに、エイリアシングがない画像を表示するために従来必要とされていた計算も、カラールックアップテーブルを用いることによって、不要とすることができる。
【0036】
【発明の効果】
本発明では、第1の領域の画素値、少なくとも1つの第2の領域の画素値及び第3の領域の画素値を含む、表示される画像の原画素表現体を検索し、エイリアシングがある画像を表示するときには、原画素表現体の第1の領域及び第2の領域の画素に対して第1のカラーを発生し、第3の領域の画素に対して第2のカラーを発生する。一方、エイリアシングがない画像を表示するときには、原画素表現体の第1の領域の画素に対して第1のカラーを発生し、第2の領域の画素に対して第3のカラーを発生し、第3の領域の画素に対して第2のカラーを発生する。すなわち、本発明では、1つの原画素表現体から、エイリアシングがある画像とエイリアシングがない画像を発生する。換言すると、エイリアシングがある原画素表現体、例えばフォントと、エイリアシングがあるフォントとの2つのフォントをメモリに記憶しておく必要がなく、メモリの容量を従来の装置に比して小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した衛星受信装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 上記衛星受信装置の受信機の具体的な構成を示すブロック図である。
【図3】 原画素表現体の具体例を示す図である。
【図4】 原画素表現体の他の具体例を示す図である。
【図5】 上記受信機のキャラクタ発生器の具体的な動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】 キャラクタ発生器の他の具体的な動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】 キャラクタ発生器の他の具体的な動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】 キャラクタ発生器の他の具体的な構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
20 キャラクタ発生器、21 メモリ、22 CPU、23 カラールックアップテーブル

Claims (18)

  1. 第1の領域の画素値、少なくとも1つの第2の領域の画素値及び第3の領域の画素値を含む、表示される画像の原画素表現体を検索するステップと、
    エイリアシングがある画像を表示するときには、上記第1の領域及び第2の領域の画素に対して第1のカラーを発生し、上記第3の領域の画素に対して第2のカラーを発生するステップと、
    エイリアシングがない画像を表示するときには、上記第1の領域の画素に対して上記第1のカラーを発生し、上記第2の領域の画素に対して第3のカラーを発生し、上記第3の領域の画素に対して上記第2のカラーを発生するステップとを有し、
    エイリアシングがある画像とエイリアシングがない画像を発生する画像発生方法。
  2. 上記第1の領域及び第2の領域の画素に対して第1のカラーを発生するステップは、上記第2の領域の画素値を、上記第1の領域の画素値に一致させて、上記第1の領域及び第2の領域の画素に対して同じカラーを発生するステップを含むことを特徴とする請求項1記載の画像発生方法。
  3. 上記第1のカラーを発生するステップは、
    エイリアシングがある画像を表示するための少なくとも1つの第1のカラールックアップテーブルと、エイリアシングがない画像を表示するための少なくとも1つの第2のカラールックアップテーブルとからなる複数のカラールックアップテーブルから1つのカラールックアップテーブルを、画像をエイリアシングがあるものにするかしないかに基づいて選択するステップと、
    上記選択したカラールックアップテーブルを、画素値を用いてアクセスするステップとを含むことを特徴とする請求項1記載の画像発生方法。
  4. 上記第1の領域及び第2の領域の画素に対して第1のカラーを発生するステップは、
    画素値に基づいて選択されるカラーコードからなる少なくとも1つのカラールックアップテーブルを参照してカラーコードを発生するステップを含むこと特徴とする請求項1記載の画像発生方法。
  5. 上記第1の領域の画素値によって読み出されるカラーコードと、上記第2の領域の画素値によって読み出されるカラーコードは、互いに調和していることを特徴とする請求項3記載の画像発生方法。
  6. 上記第1の領域は前景領域であり、上記第3の領域は背景領域であることを特徴とする請求項1記載の画像発生方法。
  7. 上記第1の領域及び第2の領域の画素に対して第1のカラーを発生するステップは、
    第1のカラールックアップテーブルをアクセスするステップと、
    第2のカラールックアップテーブルをアクセスするステップとを含むことを特徴とする請求項1記載の画像発生方法。
  8. 画素値に基づいて選択されるカラーコードからなるカラールックアップテーブルを識別するとともに画像をエイリアシングがあるものにするかしないかを示すウィンドウに、上記画像が表示されることを特徴とする請求項1記載の画像発生方法。
  9. 衛星信号を受信して、表示のために用いられるデータにデコードする副受信機と、
    上記副受信機に接続され、表示されるキャラクタを示すデータが供給されるキャラクタ発生器とを備え、
    上記キャラクタ発生器は、
    上記受信機に接続されたプロセッサと、
    上記プロセッサに接続され、画素表現体からなる画像を記憶するメモリと、
    上記プロセッサに接続され、上記画素表現体が供給され、上記画像を表示するために用いられるカラーコードを発生する際、エイリアシングがある画像を表示するときには、第1の領域及び第2の領域の画素に対して第1のカラーを発生し、第3の領域の画素に対して第2のカラーを発生し、エイリアシングがない画像を発生するときには、上記第1の領域の画素に対して上記第1のカラーを発生し、上記第2の領域の画素に対して第3のカラーを発生し、上記第3の領域の画素に対して上記第2のカラーを発生するカラー発生器とを備えることを特徴とする統合受信/デコード装置。
  10. 上記カラー発生器は、カラールックアップテーブルからなることを特徴とする請求項記載の統合受信/デコード装置。
  11. 上記カラー発生器は、複数のカラールックアップテーブルを備えることを特徴とする請求項記載の統合受信/デコード装置。
  12. 上記キャラクタ発生器は、画像を表示するための複数のウィンドウを管理して、該複数のウィンドウの1つを選択的に上記複数のカラールックアップテーブルの1つに関連付けることを特徴とする請求項11記載の統合受信/デコード装置。
  13. 画素表現体からなる画像を記憶するメモリと、
    上記画素表現体が供給され、上記画像を表示するために用いられるカラーコードを発生する際、エイリアシングがある画像を表示するときには、第1の領域及び第2の領域の画素に対して第1のカラーを発生し、第3の領域の画素に対して第2のカラーを発生し、エイリアシングがない画像を発生するときには、上記第1の領域の画素に対して上記第1のカラーを発生し、上記第2の領域の画素に対して第3のカラーを発生し、上記第3の領域の画素に対して上記第2のカラーを発生するカラー発生器とを備えるキャラクタ発生装置。
  14. 上記カラー発生器は、画素値に基づいて選択されるカラーコードのカラールックアップテーブルからなることを特徴とする請求項13記載のキャラクタ発生装置。
  15. 上記カラールックアップテーブルは、上記第1の領域の画素値によって読み出されるカラーコードと、上記第2の領域の画素値によって読み出されるカラーコードは、互いに調和していることを特徴とする請求項14記載のキャラクタ発生装置。
  16. 上記第1の領域は前景領域であり、上記第3の領域は背景領域であることを特徴とする請求項13記載のキャラクタ発生装置。
  17. 上記カラー発生器は、画素値によって選択されるカラーコードからなる複数カラールックアップテーブルを備えるとともに、画像を表示するための複数のウィンドウを管理し、エイリアシングがある画像又はエイリアシングがない画像を表示するために、上記複数のウィンドウの1つを選択的に上記複数のカラールックアップテーブルの1つに関連付けることを特徴とする請求項13記載のキャラクタ発生装置。
  18. 上記カラー発生器は、エイリアシングがある画像を表示するときには、第1のカラールックアップテーブルをアクセスし、エイリアシングがない画像を表示するときには、第2のカラールックアップテーブルをアクセスすることを特徴とする請求項13記載のキャラクタ発生装置。
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