JP4150555B2 - 縦形粉粒体脱気充填装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉体や粒体等を含む粉粒体を計量して容器等に充填するようにした縦形の粉粒体脱気充填装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、粉体の脱気充填装置は、ホッパに投入された粉体をオーガチューブ内を回転するオーガスクリューによって投入量を計量されて、オーガチューブの排出口から所定量の粉体を吐出して、この排出口を挿入した容器内に粉体を充填するようにしている。この場合、通常、粉体中には空気が混入されているために見かけ比重が小さく、これをそのまま容器内に充填すると粉体の密度が小さくて嵩張るために大きな容器が必要になるという欠点がある。そのため、脱気充填装置ではオーガチューブ内での粉体移送時に、粉体を脱気することで充填する粉体の密度を向上させ、より小さな容器に所定量の粉体を充填させるようにしている。
この出願の発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
【0003】
【特許文献1】
特許第2748934号公報(第2−3頁、第1図)
【特許文献2】
特公平7−47120号公報(第2−3頁、第1−3図)
【特許文献3】
特開平11−348903号公報(第4−6頁、第1−3図)
【特許文献4】
特開2000−247445号公報(第5−7頁、第5図)
【特許文献5】
特許第3153206号公報(第3−6頁、第1−5図)
【0004】
上記特許文献1に記載された粉粒体脱気充填装置では、脱気筒をオーガスクリューを囲う筒状体とその内側に設けた筒状フィルタとで形成している。しかもこの筒状体と筒状フィルタは半円筒状の部材を対向させて継ぎ合わせた構造を有している。また筒状体の下部の粉排出部に拡径された粉滞留部を設けて空気の逆流を防止している。
また特許文献2では、オーガチューブの中間部を多孔筒部で構成すると共にその外周側に外筒を配設して両筒間を真空排気室とし、多孔筒部は金属製保護プレートに金属繊維層と金網の焼結体を溶接固定して形成されている。これによってフィルターの寿命を長くしてフィルターの交換作業をほとんどなくしている。
また特許文献3による粉粒体充填装置では、オーガチューブの中間部分に減圧脱気部としてフィルタを設けている。このフィルタは外筒の内側にあって拡径された筒状の金属繊維の焼結体からなるフィルタ本体と、その内側に位置する多孔円筒状の金属製保護プレートとで構成されている。この金属製保護プレートをオーガチューブに嵌め込んでオーガチューブの一部として利用しており、粉粒体の充填初期は高速で、充填終期は低速でオーガスクリューを回転させて充填精度の向上を図っている。
また特許文献4では、オーガチューブに取り付けた脱気用のフィルター層として、内側から円筒状の内多孔筒、内金網筒、フィルター筒、外金網筒が層状に重ねられ、最も外側に外多孔筒が設けられている。そして外多孔筒は半円状に分轄した2つの多孔筒片の端部同士をボルトで締め付けている。
最後に特許文献5では、ホッパに続くオーガチューブの中間部に粉体脱気装置を設け、この装置のフィルタは複数枚のメッシュを積層した金網で構成され、その上下に取り付けフランジを設けており、フィルタの内径を取り付けフランジの内径より大きく設定し、スクリューコンベアの回転時にスクリュー羽根がフィルタに接触しないようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の公知技術はいずれもオーガチューブの中間部等に別体のフィルタを装着する構成であり、円筒状のフィルタや一対の半円筒状のフィルタ半部を対向させる等して装着してなるためにフィルタの交換が容易でなく、各種の粉体に対して同一のフィルタで対応して脱気することを前提としている。そのため、粒径や特性の異なる各種の粉体に対して最適な脱気ろ過条件を設定できないという欠点があった。また充填すべき粉体によってはフィルタの目詰まりを生じたり、脱気を充分に行えない等の不具合を生じることがあった。特に特開2000−247445号公報では、フィルタの上下に取り付けフランジが設けられているためにフィルタの交換が一層困難であった。
しかも上記の各公知技術においては、オーガチューブに対して別体のフィルタを装着しているためにオーガチューブとフィルタとの芯出し作業が必要になり、芯ズレ状態で装着するとオーガスクリューがフィルタに接触してフィルタを損傷したり、フィルタの一部が粉体に混入する等のおそれがあった。
本発明は、このような実情に鑑みて、フィルタ交換が容易でフィルタの装着に際して芯出し作業を必要としない縦形粉粒体脱気充填装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による縦形粉粒体脱気充填装置は、供給された粉粒体をオーガスクリューによって排出口まで移送するための内筒と、該内筒の排出口側に一体形成されていて多数の孔部が形成された多孔フィルタ部と、該多孔フィルタ部に着脱可能に装着されたフィルタと、少なくともフィルタとその外側に位置する外筒との間に設けられた負圧室とを備えていて、内筒には多孔フィルタ部に装着されたフィルタの位置決めを行う位置決め部が設けられ、フィルタは位置決め部と排出口との間に装着され且つ排出口側から装着及び離脱可能としたことを特徴とする。
フィルタは内筒の排出口側に一体形成した多孔フィルタ部に着脱可能に装着してあるため、積層状態の多孔フィルタ部とフィルタとで複数層のフィルタ構造を構成しており、充填すべき粉粒体の種類や粒径等の性状の相違に応じてフィルタを排出口側から容易に交換することができて粉粒体に応じた最適なろ過条件を設定でき、しかも多孔フィルタ部は内筒と一体形成されていて同軸であるために積層された多孔フィルタ部及びフィルタの芯だし作業が不要であり、回転するオーガスクリューとの接触を防止できる。しかもフィルタを機外に取り出して洗浄したり、内筒や外筒を簡単に取り出すこともでき、分解洗浄もできるのでサニタリー性に優れている。その上、内筒と外筒を有する粉粒体の移送排出部分の装置構成が細身であるから、製袋機に用いて開口の小さい容器への粉粒体の充填に好適である。
【0007】
また位置決め部は、内筒の外周面において基部側の部分より小さい肉厚に形成した多孔フィルタ部の段差部であってもよい。
段差部によって多孔フィルタ部に装着するフィルタの位置決めが容易であり、しかも多孔フィルタ部を薄肉に形成することで吸引ろ過用のフィルタ部として用いることができる。
負圧室は内筒と外筒との間の空間に形成され、内筒端部と外筒端部とはパッキンを介してスリーブによって気密に固着されていてもよい。また気密性のパッキンは、スリーブと内筒とを気密に封止する第一パッキンと、スリーブと外筒とを気密に封止する第二パッキンと、他のスリーブと外筒とを気密に封止する第三パッキンとを有していてもよい。
内筒と外筒との間の空間を径方向及び長手方向に亘って各パッキンでシールできるので気密性が高い。
また内筒の下部に形成した多孔フィルタ部は、少なくとも先端側が円筒状に形成されていてもよい。多孔フィルタ部に対するフィルタの装着と取り出しを容易に行うことができて、粉粒体に応じたフィルタ交換が容易である。
また外筒は取り外し可能にしてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態による粉粒体脱気充填装置を図1乃至図6により説明する。図1は粉粒体脱気充填装置を含む製袋機の概略構成図、図2は図1に示す製袋機の要部斜視図、図3は粉粒体脱気充填装置のファネルチューブ部分の縦断面図、図4は図3に示すファネルチューブの先端側部分の拡大断面図、図5はファネルチューブの基部側部分の拡大断面図、図6は粉粒体脱気充填装置の作動タイミングチャートである。
図1及び図2に示す粉粒体脱気充填装置1は、各種粉体や粒体等の粉粒体を袋状容器2内に脱気充填するものであり、製袋機3に付設されている。製袋機3はフィルムロール4からローラを介して繰り出された製袋用のフィルムシート5を粉粒体脱気充填装置1の製袋チューブ6に供給して、製袋ガイド7によって製袋チューブ6の回りに袋状に成形する。フィルムシート5は繰り出しベルト11で送りながら縦シールヒータ9及び横シールヒータ10で側面と底面を順次シールされて袋状に形成される。そして袋状に形成された袋状容器2は上方開口を粉粒体脱気充填装置1の排出口に対向させて、上方開口から粉粒体を充填された後に横シールヒータ10で上方開口をシールされてフィルムシート5から切断されることになる。
【0009】
粉粒体脱気充填装置1は、基本的にオーガスクリュー17の外側にファネルチューブ14、サニタリーパイプ19、製袋チューブ6がほぼ同軸に順次配設された三層パイプ構造とされている。尚、図3と図5では製袋チューブ6は省略されている。そして粉粒体脱気充填装置1は、上部にホッパ13が設けられ、ホッパ13の下側に図3及び図4に示すようにファネルチューブ14が内筒として縦方向に配設され、内部にはオーガスクリュー17が回転可能に配設されている。
ファネルチューブ14は金属製であって、オーガスクリュー17のオーガ軸と同軸に配設された円筒形状とされ、ほぼ同一厚み(例えば3mm)に設定されているが、長手方向の途中部分から下端にかけて外周面が段差部14aを介してより小さい厚みの円筒状に切除されて円筒状の多孔フィルタ部15を構成している。そのため、多孔フィルタ部15は、厚みが薄く(例えば1mm程度)ファネルチューブ14の段差部14aから先端側(下側)に向けて内周面に沿って円筒形状をなしている。多孔フィルタ部15には適宜間隔で多数の孔16が穿孔されており、これによって多孔フィルタ部15はフィルタ部の第一層を構成している。また多孔フィルタ部15の外周面部分は全周に亘って先端部まで続くフィルタ挿入用の挿入凹部を形成している。
多孔フィルタ部15の外周面をなす挿入凹部には、金属網形状からなる円筒状のフィルタ18が下端から嵌合可能とされている。多孔フィルタ部15はファネルチューブ14と同軸に形成されているから、フィルタ18も同様に同軸になる。フィルタ18は円筒状をなす複数層の焼結金網が積層されて構成され、好ましくは多孔フィルタ部15を含めて内側層から外側層に向けて各焼結金網の網目が漸次粗から密に、或いは密から粗になるように複数の層が積層されている。
尚、フィルタ18の軸方向長さは多孔フィルタ部15の長さよりも若干短く設定されていることが好ましい。
【0010】
そしてファネルチューブ14の外側には外筒としてサニタリーパイプ19が同軸に設けられており、ファネルチューブ14とサニタリーパイプ19との間の空間は負圧室20を構成する。サニタリーパイプ19の途中部分には径方向外側に延びる吸引管19aと逆洗管19bとが形成され、吸引管19aはエアフィルタ21を介してバキューム電磁弁22、バキュームポンプ23を含む吸引装置24に連結されている。そのため吸引装置24を作動させると、負圧室20が減圧されて、例えば負圧になり、多孔フィルタ部15及びフィルタ18を介してファネルチューブ14内の粉粒体中に含まれるガス、例えばエアを脱気することができる。また逆洗管19bは逆洗装置25に連結され、エアを吹き出すことでフィルタ18及び多孔フィルタ部15を逆洗浄するようになっている。
サニタリーパイプ19の先端部(下端部)はテーパ状に縮径されてフィルタ18の先端部に対向する略円筒状の嵌合部26が形成されており、この嵌合部26の先端側内周面に段部が形成され、この段部のフィルタ18に対向する内面に雌ねじ部26aが形成されている。そしてフィルタ18から更に先端側に突き出すファネルチューブ14の先端部に略筒形のスリーブ27が嵌合され、このスリーブ27の端部には嵌合部26の雌ねじ部26aに螺合する雄ねじ部27aが切られている。
【0011】
またスリーブ27のファネルチューブ14の先端外周面に対向する凹部27bには気密シール用のOリング28(第一パッキン)が嵌合されており、Oリング28がファネルチューブ14の先端外周面に圧着されることで、負圧室20を長手方向に気密にシールしている。しかも嵌合部26の雌ねじ部26aの外側先端面とスリーブ27の雄ねじ部27aの外側端面とは螺合によって互いに圧接されるが、両端面間にはリング型で板状のパッキン29(第二パッキン)が圧接されることで径方向に負圧室20を気密にシールしている。装着されたスリーブ27の先端がファネルチューブ14の排出口を構成している。
次に図5において、ファネルチューブ14の基部(上方)は外周面に雄ねじ部31aが形成され、この雄ねじ部31aの一部には略筒形でナット状の基部スリーブ32の内周面に切られた雌ねじ部32aが螺合されている。またファネルチューブ14の雄ねじ部31aの残りの部分にはサニタリーパイプ19の基部の内周面に形成した雌ねじ部33aが螺合しており、これら基部スリーブ32の端面とサニタリーパイプ19の端面とが互いに対向してパッキン34(第三パッキン)を介して圧接されている。このパッキン34によって負圧室20の基部側で径方向を気密にシールしている。また互いに螺合する基部スリーブ32の雌ねじ部32aとファネルチューブ14の雄ねじ部31aとはシリコン等のシール材が付加されているために(シール部として)気密にシールされている。これによって負圧室20の基部側で長手方向を気密にシールしている。
またサニタリーパイプ19の外側には、図1、2、4で示すように略円筒状の製袋チューブ6がオーガ軸と同軸に配設され、その先端側(下端側)部分は図4で示すように漸次テーパ状に縮径されてスリーブ27の先端側に延び、その先端部で徐々に略四角形に変形されると共に、対向する一方の二面はテーパ状に拡径され且つ対向する他方の二面はテーパ状に縮径された状態で略長方形の排出口6aを形成している。
【0012】
本実施の形態による粉粒体脱気充填装置1は上述の構成を有しており、次にその作用について説明する。
図1及び図2に示す製袋機3において、フィルムロール4からローラを介して繰り出された製袋用のフィルムシート5を製袋チューブ6に供給して、製袋ガイド7に沿って徐々に成形して製袋ガイド7と製袋チューブ6との間の隙間内に挿入してフィルムシート5を製袋チューブ6の回りに筒状の袋状に成形する。そして、フィルムシート5を製袋チューブ6に沿って繰り出しベルト11で送りながら縦シールヒータ9及び横シールヒータ10で側面と底面を順次シールして上部が開口した袋状容器2に形成する。横シールヒータ10では先に送られた袋状容器2の上部開口を密封すると同時に次に送られる袋状容器2の底部をも密封して2つの袋状容器2を切断分離することになる。そして、底部を密封された袋状容器2の上部開口内に細筒状の製袋チューブ6の排出口6aが挿入された状態に保持される。
この状態で粉粒体脱気充填装置1を作動させる。この作動方法を図6に示す作動タイミングチャートに沿って説明すると、吸引装置24のバキュームポンプ23をONすると共に粉粒体脱気充填装置1の運転をスタートさせた後に、若干の遅れを以てバキューム用の電磁弁22を作動させる。これによって負圧室20内のエアが吸引装置24で吸引されて減圧され、多孔フィルタ部15及びフィルタ18を介してファネルチューブ14内からエアを吸引する。電磁弁22の作動に更に若干遅れてオーガスクリュー14を駆動させる充填サーボモータ(図示せず)が作動する。
【0013】
すると、粉粒体脱気充填装置1のホッパ13内に投入された粉粒体はオーガスクリュー17の回転によってファネルチューブ14内に送り込まれ、多孔フィルタ部15の領域に到達する。多孔フィルタ部15では、粉粒体中に含まれるエアが、負圧室20に働く負圧によって、積層状態の多孔フィルタ部15とフィルタ18とを通して、負圧室20内に吸引される。更にこのエアは吸引管19aを通して吸引装置24に吸引される。
このようにしてオーガスクリュー17の回転によってファネルチューブ14内を送られる粉粒体は、多孔フィルタ部15の領域エアを吸引されて密度を上げてファネルチューブ14の開口から吐出され、袋状チューブ6の排出口6aを通して袋状容器2内に充填される。オーガスクリュー17の回転による粉粒体の充填に際して、充填サーボモータによって一定速度の領域を挟んで充填初期と充填終期とで同一速度で、またはそれぞれの(異なる)速度で変化させるようにする。この状態は、図6に示す充填サーボモータの1ショットのON、OFFの作動に示されている。
そして所定のショット数による所定数の袋状容器2への粉粒体充填を終了した後、粉粒体脱気充填装置1の運転を停止させ、その後に吸引装置24の電磁弁22の作動を停止させる。
また性状の異なる粉粒体について脱気充填する場合には、先ずスリーブ27を嵌合部26から離脱させ、次にサニタリーパイプ19を基部スリーブ32から取り外した後、多孔フィルタ部15に嵌挿されたフィルタ18をファネルチューブ14の下方に引き抜き、新たに脱気充填すべき粉粒体に応じた異なる種類の網目形状のフィルタ18を多孔フィルタ部15内に挿入する。この場合、多孔フィルタ部15はファネルチューブ14の先端側に位置するので容易にフィルタ18の挿脱を行える。
尚、必要に応じて、逆洗装置25を作動させてエアを逆洗管19bから、負圧室20を介してフィルタ18及び多孔フィルタ部15を通してファネルチューブ14内に逆流させることで、フィルタ18及び多孔フィルタ部15を逆洗浄するようにしてもよい。
【0014】
上述のように本実施の形態の粉粒体脱気充填装置1によれば、フィルタ18の交換作業を簡単に行うことができ、脱気充填すべき粉粒体に適合した種類のフィルタ18を装着することで最適なろ過条件を適宜設定できる。しかもフィルタ18を機外に取り出して洗浄できるので袋状容器2内への異物混入やフィルタ18の腐敗や雑菌繁殖等を確実に防止できる。またフィルタ18だけでなくサニタリーパイプ19等も簡単に取り外せて、分解洗浄できるのでサニタリー性に優れている。
しかもファネルチューブ14、サニタリーパイプ19、製袋パイプ6を含めて細身の装置構成を達成できるので、製袋機3に用いて口元の小さい袋状容器2への充填に好適である。また負圧室20は先端部(下部)にOリング28とパッキン29を設けて径方向及び長手方向を気密シールし、基部(上部)にもパッキン34を設けると共に雄ねじ部31a及び雌ねじ部32aによる螺合部にシール材を付加することで径方向及び長手方向を気密シールしたので、負圧室20の気密性が高い。
【0015】
尚、上述の実施の形態では、フィルタ18の位置決め部として、ファネルチューブ14の外周面の先端側部分に段差部14aを設けてその下側に厚みの小さい多孔フィルタ部15を一体形成したが、これに代えてファネルチューブ14全体の肉厚を例えば2mm程度に設定すると共にフィルタ18の嵌め込み位置の上端部に突起を形成することで、ファネルチューブ14の外周面へのフィルタ18の嵌め込み位置を特定するように位置決めしてもよい。
【0016】
【発明の効果】
上述したように本発明による粉粒体脱気充填装置は、内筒の先端部側に一体形成されていて多数の孔部が形成された多孔フィルタ部と、多孔フィルタ部に着脱可能に装着されたフィルタとを備えていて、内筒にはフィルタの位置決め部が設けられ、フィルタは位置決め部と排出口との間に装着され且つ排出口側から装着及び離脱可能としたから、充填すべき粉粒体の性状の相違に応じてフィルタを内筒の排出口側から異なる種類のものに容易に交換することができて最適なろ過条件を設定でき、しかも多孔フィルタ及びフィルタの芯だし作業を行うことが不要であり、回転するオーガスクリューとの接触を防止できる。またフィルタを機外に取り出して洗浄したり、内筒や外筒を簡単に取り出すこともでき分解洗浄もできるのでサニタリー性に優れている。その上、装置構成を細身に形成できるから、製袋機に用いて開口の小さい容器への粉粒体の充填に好適である。
【0017】
また位置決め部は、内筒の外周面で多孔フィルタ部を基部側の部分より小さい肉厚に形成した段差部であるため、装着されたフィルタの位置決めを確実に設定でき、多孔フィルタ部を薄肉に形成することで吸引ろ過用のフィルタ部として兼用できる。
負圧室は内筒と外筒との間の空間に形成され、内筒端部と外筒端部とは気密性のパッキンを介してスリーブによって固着されているので、内筒と外筒との間の空間を径方向及び長手方向に亘って各パッキンでシールできて気密性が高い。
また内筒の下部に形成した多孔フィルタ部は、少なくとも先端側が円筒状に形成されているため、多孔フィルタ部に対するフィルタの装着と取り出しを容易に行うことができて、粉粒体に応じたフィルタ交換が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態による粉粒体脱気充填装置を含む製袋機の概略構成図である。
【図2】 図1に示す製袋機の要部斜視図である。
【図3】 粉粒体脱気充填装置のファネルチューブ部分の縦断面図である。
【図4】 図3に示すファネルチューブの先端部分の拡大断面図である。
【図5】 ファネルチューブの基部部分の拡大断面図である。
【図6】 粉粒体脱気充填装置の作動タイミングチャートである。
【符号の説明】
1 粉粒体脱気充填装置
2 袋状容器(容器)
14 ファネルチューブ(内筒)
14a 段差部
15 多孔フィルタ部(内筒)
17 オーガスクリュー
18 フィルタ
19 サニタリーパイプ(外筒)
20 負圧室
27 スリーブ
28 Oリング(第一パッキン)
29 パッキン(第二パッキン)
32 基部スリーブ(他のスリーブ)
34 パッキン(第三パッキン)
Claims (6)
- 供給された粉粒体をオーガスクリューによって排出口まで移送するための内筒と、該内筒の排出口側に一体形成されていて多数の孔部が形成された多孔フィルタ部と、該多孔フィルタ部に着脱可能に装着されたフィルタと、少なくとも前記フィルタとその外側に位置する外筒との間に設けられた負圧室とを備えていて、前記内筒には多孔フィルタ部に装着されたフィルタの位置決めを行う位置決め部が設けられ、前記フィルタは位置決め部と排出口との間に装着され且つ該排出口側から装着及び離脱可能としたことを特徴とする縦形粉粒体脱気充填装置。
- 前記位置決め部は、前記内筒の外周面において基部側の部分より小さい肉厚に形成した多孔フィルタ部の段差部であることを特徴とする請求項1記載の縦形粉粒体脱気充填装置。
- 前記負圧室は内筒と外筒との間の空間に形成され、前記内筒端部と外筒端部とはパッキンを介してスリーブによって気密に固着されていることを特徴とする請求項1または2記載の縦形粉粒体脱気充填装置。
- 前記気密性のパッキンは、前記スリーブと内筒とを気密に封止する第一パッキンと、前記スリーブと外筒とを気密に封止する第二パッキンと、他の前記スリーブと外筒とを気密に封止する第三パッキンとを有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の縦形粉粒体脱気充填装置。
- 前記内筒の下部に形成した多孔フィルタ部は、少なくとも先端側が円筒状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の縦形粉粒体脱気充填装置。
- 前記外筒は取り外し可能であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の縦形粉粒体脱気充填装置。
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